概要
首都 | ベルリン |
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国歌 | ドイツ人の歌 |
公用語 | ドイツ語 |
面積 | 35万7592平方キロメートル |
人口 | 8427万625人(2022年9月) |
通貨 | ユーロ(かつてはマルク) |
国花 | ヤグルマギク、オウシュウナラ |
政体 | 議院内閣制 連邦共和国 |
ドイツ連邦共和国(ドイツれんぽうきょうわこく、ドイツ語:Bundesrepublik Deutschland、読み:ブンデスレプブリーク・ドイチュラント、英語:Federal Republic of Germany)は、中央ヨーロッパ西部に位置する連邦共和国。領域は1990年10月に東ドイツを構成していた15県と東ベルリンが編入されて現在の16州となった。主要都市としてフランクフルト・ハンブルク・ミュンヘン・ケルン・デュッセルドルフ・ドルトムント・ドレスデン・ヴォルフスブルク・シュトゥットガルト・ボンなどがある。他はドイツの都市・地域名一覧を参照して欲しい。
2022年9月時点での人口は8427万625人である。中東・アフリカなどからの移民も増えているが、国民の大半は民族としてのゲルマン系のドイツ人である。宗教はキリスト教のプロテスタントとカトリック派がそれぞれ約30パーセントを占める。
1993年11月にヨーロッパ連合へ発展した1957年3月の欧州諸共同体の原加盟国である他、1995年3月以来シェンゲン圏・1999年1月以来ユーロ圏の国でもある。またNATO加盟国・G7及びG20参加国などである。世界第4位の経済力を有し、世界最古の国民皆保険制度を含む包括的な社会保障を特色とする、非常に高い生活水準が実現されている国である。
地理
北はデンマーク、東はポーランド・チェコ、南はオーストリア・スイス、西はフランス・ルクセンブルク・ベルギー・オランダと国境を接する。北部は北西側が北海、北東側はバルト海に面する。大きく分けると北部は比較的やせ地が多い平原で、それが徐々に標高が高くなっていく中部、アルプス山脈のふもとの南部と移り変わっていく。国土全体は低地や平地が多く、海に面する北部よりも山岳地帯の南部の方が寒冷とされる。最高峰は「ツークシュピッツェ」(Zugspitze)というアルプス上の山で、標高は2,962メートルである。
歴史
→ドイツ史
民族
同国の民族の歴史は驚くほど新しく、中世初期にはドイツ人という概念すら存在せず、神聖ローマ皇帝の支配下にあるフランク人・ザクセン人・アレマン人・バイエルン人といった自民族意識を有する諸民族の集まりに過ぎなかった。同じく民族間地域間の文化や言語の差も大きい。例えば言語に関しては、諸言語諸方言を大きく「低地ドイツ語」「高地ドイツ語」の2群に現代では分けるが、互いに意思疎通が困難になるほどの語彙や発音の違いがある。
ドイツ(Theodisci)とはイタリアから見たアルプス以北の諸民族を指し、16世紀に神聖ローマ皇帝の称号にドイツ人の皇帝という概念を含むようになる。これら諸国がドイツという1つの民族であるという自意識を持つのは19世紀まで下り、ナポレオンの侵略を受けてフィヒテが「ドイツ国民に告ぐ」という講演で国民国家形成を呼びかけて以来となる。言語はマルティン・ルターが聖書を翻訳する際に、高地ドイツ語を中心にドイツ各地の言語を分析しながら出来るだけ分かりやすい標準的なドイツ語表現を作り上げた。このルター訳聖書がドイツ各地に広まるにつれ、そこで使用されている言語として広まったのが現代ドイツ語という事になる。
1871年1月にドイツ帝国が成立するが、これはプロイセンを初めとした諸邦の集合体に過ぎず、旅券が領邦ではなくドイツ国から発行されるようになるのはヒトラー政権下の事であった。現代に至っても、特に発音は地域差が大きく、教科書通りの標準ドイツ語発音はテレビの音声でしか聞けない傾向にある。少数民族にはデンマーク人・ソルブ人・シンティ・ロマがいるが、移民の受け入れも多くトルコ系が最も多い。
政治
かつて世界で最も先進的・民主的と称賛されたワイマール共和国が、ナチスによる破滅的な世界大戦の敗北に終わった経験が強く政治体制に反映している。西ドイツ成立時に東西統一の後に憲法を制定することにして、暫定的な憲法としてドイツ連邦共和国基本法という法律が作られたが、結局東西ドイツの統一が果たされた後も、この基本法が実質的な憲法として用いられている。
帝政・ワイマール共和国時代は皇帝・大統領と言った国家元首に強大な権限があったが、その暴走が大戦を招いた反省から今の大統領は象徴的な職務に徹している。連邦議会は比例代表制で議員を選出するが、その比例代表制の小党乱立による政治の混乱もナチスが台頭する原因となったので、5パーセント条項が導入された。つまり得票率が5パーセント未満の政党は議席を得られず、議員が1人や2人しかいないような小政党の乱立を阻止する。
自由民主主義を破壊する目的を掲げた政党と、個人の活動と人権を禁止・あるいは一部停止する「闘う民主主義」という制度を取り、共産党・ネオナチ政党は実際に活動禁止処分となった。連邦議会での首相選挙で過半数を得た者が首相となり、実質的なドイツの行政権の最高責任者となる。
外交・安全保障においては、EUによる欧州諸国との経済的協調、NATOによる欧州に加え北米諸国との軍事的協調を基本とする。ドイツ独自の軍事力についてはドイツ軍を参照。二度の世界大戦に敗北して海外植民地をほとんど持たなかったことを逆に強みとして、中立的な立場から平和外交を展開する事が基本。冷戦時代に支配されたロシアへの警戒が残る東欧諸国にも経済進出し、アジア・アフリカ諸国とも手広く貿易を展開する。武器輸出も盛んだが、諸国の紛争に悪用されて平和外交を損なうという反対論も強い。近年はインド太平洋地域に経済だけでなく安全保障面からも関心を強めている。
ナチスはドイツ史上稀に見る中央集権体制を取ったが、これも連邦制に戻る。ドイツは州に分かれて各州は憲法と首相を持ち、行政権・司法権とも州レベルの権限が強くなっている。中央には先述の連邦議会に加えて連邦参議院という諸国の上院にあたる組織がある。これは各州から送られた代表による会議で、中世の諸侯会議の流れにある組織である。なお基本法の改正を初めとした、州の権限に関わる法案の審議と議決を行う権限がある。
経済と科学
概ね近代以降は政治・自然科学・工学・医学・哲学・芸術など様々な分野が著しく発展し、多くの外国の政府・企業・個人が人材派遣や留学するなどして規範としてきた。現在はG7と欧州連合の一角を成す国であり、世界屈指の工業製品輸出国である。自動車ではガソリン四輪車・ディーゼルエンジンが発明され、メルセデス・ベンツ・ポルシェ・BMW・アウディ・フォルクスワーゲンなどのメーカーやブランドは世界的に有名で人気も高く、主要産業として経済を支えている。
第2次世界大戦の最中に液体燃料ロケットの技術開発が進んでおり、現在は航空宇宙・軍備装備工業も盛んである。インテルとAMDの最先端プロセッサーのパターン焼着装置は現在世界で3社しか製造しておらず、その1つがドイツのカール・ツァイス社である(残り2社は日本のニコンとキヤノン)。医療産業が発達しており、メルク・バイエルといった世界的な製薬メーカーがある。
社会
ドイツの治安は良好で、スリなどはごく一部の治安の悪い区域でしか見られない。官民共に環境問題の関心が高く、長い歳月をかけて脱炭素といった問題に取り組み、一人当たりのCo2排出量において日本を下回った。他の国と同様に社会問題を多く抱え、低学歴層の失業率の高さ・地域による経済格差は度々問題視されている(旧西ドイツ側が富裕層が多く、旧東ドイツ側が貧困層が多い)。他の先進諸国と同様に少子高齢化も深刻で2013年に超高齢社会に突入し、国民の中央年齢は日本とほぼ同じ約45歳である。
移民問題については誤解する人が多いが、西ドイツ・東ドイツ・現在のドイツはそもそも移民に寛容である。西ドイツは戦後の労働力不足を補うべくイタリア・トルコから労働者を多数受け入れ、東ドイツはベトナム・中国・セネガルなど、他の社会主義国から留学生を受け入れた。この層の一部がドイツに移民し、今はその2世・3世が「ドイツ生まれのドイツ人」として生活している。
象徴的なのがトルコ移民の子孫たちで、かつては中道左派の社会民主党を主な支持層としていたが、現在ではドイツ社会に同化し、一方で家父長的気風を強く残す事からキリスト教民主同盟の重要な支持層となりつつある。
2010年代に発生した各国からの大量の移民については、社会のキャパシティ不足・キリスト教社会に馴染みの無い価値観を持ち込む事が多いなどの事から一時期混乱が広がった。しかし難民たちが住居と仕事を得ると安定に向かい、2016年以降犯罪件数・犯罪率共に下降傾向に入り、2019年に統一以来最低水準を記録した。東ドイツでは他の社会主義国と同様に、国家による厳格な監視体制が問題視されており、当時の様子は映画「善き人のためのソナタ」に詳細に描かれている。
スポーツ
ドイツはテニス、アイスホッケー、バレーボール、ハンドボール、モータースポーツ、スキーなどのウインタースポーツが盛んであるが、中でも世界屈指のサッカー強豪国であり、西ドイツ時代も含めてワールドカップで数回の優勝を誇る。ドイツのブンデスリーガへ移籍する日本人選手も多い。
料理
小麦・ジャガイモを主食とする。地理的に長く食材に恵まれてなかったので種類が比較的少ないとされるが、味付けは素朴で癖が無く、外国人にも合うものが多いともされる。現代以降は世界各国の料理も入り込んでおり、それらとの融合も含めて新たな料理が増えている。飲料ではビール・ワインの生産が世界的に有名で、お茶よりコーヒーがよく消費される。かつてはビールは男性・女性はワインと性別による棲み分けがあったが、現在はその風潮は薄れてきている。
代表例
余談
日本のアニメファンの間では、「よく空気の読める国」として話題になる事が多い。まずアニメ作品の海外進出に関して、基本的には主題歌は現地語に吹き替えたものが利用される。その結果原曲のイメージとは大きく異なったり、現地オリジナルの全くの別の曲になる事も少なくない。ドイツの場合は歌詞を意訳にしながらも原曲のテイストを残したものが多く、特にデジモンシリーズなどでは日本のファンからの評価が高い。
ドイツ関連のキャラクター
ドールズフロントライン
P22 | Mk23 | P7 |
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P226 | P38 | PPK |
MP7 | G36C | MP5 |
UMP9 | UMP40 | UMP45 |
MP40 | G41 | HK416 |
G11 | G36 | StG44 |
G3 | Kar98k | WA2000 |
DSR-50 | R93 | PSG-1 |
G28 | PzB39 | 漢陽88式 |
G43 | MG5 | MG4 |
HK21 | MG3 | MG42 |
FG42 | ||
ドイツ風の国を舞台にした作品
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