説明
沢田ユキオによるギャグマンガ。1990年から月刊コロコロコミックに掲載。当初は読みきり漫画の『スーパーマリオブラザーズ2』のみの予定だったが、反響が大きかったため連載する形となった。現在コロコロコミックの中では、一番連載期間が長い漫画である(2020年時点で30年目)。
2023年6月現在、単行本は59巻まで発売されている。単行本で話の話数は「第〇面("面"の読みは「ステージ」、毎巻第1面から始まる)」となっている。基本的に1話で終わる短編形式となっているが、ラストバトル等は2話〜3話続けて描くこともある。
- この漫画が始まった頃からスーパーマリオが学年誌の付録にもなり始めていた。
内容は「大ボケ」で、マリオキャラがボケをかましたり、ウ○チなどの下ネタが描かれる。マリオが味方を武器や盾として使うシーンも多い(大体被害者はルイージやヨッシー、そのストーリーの相棒キャラ)。
誰かがずっこけた時の「どどー」や「ずるー」という擬音、ダメージを受けた時の「んぎゃー」や「あ゙〜〜」という悲鳴、指を差しながら「すなーっ!!」というツッコミが特徴。
初期の第一巻から早速「風雲たけし城」や「淀川長治を思わせるナレーション」などその時の時代を感じさせるパロディや色っぽいネタも毎回やってのける。特にお笑い芸人のネタは積極的に取り上げており、当時を知る大人が読むと懐かしさを覚えることも(ゲッソーに変装した際、当時のアルバイト求人誌『フロムエー』のCMで流れた『カーキン音頭』を口ずさむというものもあった。テレサなどの幽霊キャラに攻撃が効かなかった際に『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌を口ずさむなども)。
また、物をあげる(渡す)際に「はい、あ~げた」と言って、与える物を頭上に「上げる」など、同じネタを何度も披露し、定番ネタとなっている(ただしこのネタは『スーパーマリオ64』編を最後に使われていない)。
また、原作ゲームでは登場しないキャラや敵キャラクターが仲間・ゲストとして登場する事がある。アイテムやステージギミックが自我を持ち、仲間になることもある。
一例
- スーパーマリオUSA編:本来なら登場しないヨッシーが仲間として登場。キャサリンもレギュラー化し、味方になっている。
- 6つの金貨編:アイテムであるニンジンが人格を持ったキャラとして仲間になる。また『ヨッシーのクッキー』よりヨッキー(オリキャラ)が仲間に。
- スーパーマリオ64編:『ヨッシーのロードハンティング』よりスーパースコープと武装クッパが登場。レインボークルーズの動く絨毯が江戸っ子口調で自我を持つキャラになったり、終盤にボムキングやバッタンキングなどの敵キャラが味方になっている。
逆に、『ワリオの森』や『スーパードンキーコング』、『ヨッシーストーリー』など、本来マリオが登場しないゲームでマリオが登場する(場合によってはヨッシーやルイージも出る)事がある。その場合、本来の主人公であるキノピオやドンキーなどを差し置いて、マリオが主役級の活躍をすることが多い(ヨッシーストーリー編などの例外もある)。
『クリスタルキノコアドベンチャー』や『未来編』などのオリジナルストーリーも存在する(ただし、クリスタルキノコアドベンチャーは後半からヨッシーのロードハンティング化しており、未来編はワリオランド編からヨッシーアイランド編の繋ぎになっている)。
主要人物
マリオ
言わずと知れた主人公で、作中1の大ボケキャラ。守銭奴である上に、ピーチ姫にはだらしない一面を見せることが多いものの、仲間想いで主人公らしくカッコいい一面もある。
詳細はマリオ(スーパーマリオくん)の記事を参照。
ルイージ
マリオの弟。連載当初はマリオと同じ体格・ヒゲをしており、メインの3人の中では比較的真面目でしっかりしたツッコミ担当で、その一方「マリオが死ねば俺が主役に…」と密かに考えている腹黒さを併せ持つ三枚目キャラだった。パワーアップアイテムを持ち込み、懐から取り出すという某猫型ロボットのようなことをやっていた。
後に公式に合わせて顔やヒゲが変化し、性格も穏やかになり、35巻以降からはマリオのことを呼び捨てから「兄さん」と呼んだり、一人称が「俺」から「ボク」になるほど軟化している。軟化してからはボケキャラになり、マリオがツッコミを行うようになった。ヨッシーほどではないが、マリオに武器や盾にされることが多い。
ちなみに「マリオを追い込んだ敵がルイージの参戦により逆転で倒される」というのはこの漫画の定番である。
ヨッシー
マリオに次ぐ大ボケ担当。初期の頃は上記のヒゲ兄弟を同時に背中にのせられるほど体が大きかったものの、現在ではほぼマリオと同じぐらいの大きさに落ち着いている。基本的に敬語口調(ただし、洗脳されている時は乱暴な口調になる)で優しい性格をしているものの、良くも悪くも大食いでマリオ達を助けたり困らせることもしばしば。一方で、マリオに武器や盾にされ、ボロボロになるシーンも多い。
スーパーマリオUSA編前にキャサリンに惚れられ、最初は嫌がっていたが、しばらくすると相思相愛な仲になっている。
最初はお化けが苦手だったが、スーパーマリオサンシャイン編では同じく食いしん坊なデブテレサと仲良くなっている(というか、『スーパーマリオサンシャイン』ではヨッシーはテレサを食べることができる)。
一度、マリオ達に雑用を押し付けられて怒って家出してしまい、クッパの部下であるテレサ軍団に洗脳されたが、マリオの活躍により元に戻り、仲直りした。
ワールド編終盤やスーパーマリオUSA編辺りから、食べたものの性質をコピーする、カービィのような能力を発動している(ほぼアクシデント扱いだが)。
ヨッキー
「スーパーマリオランド2 6つの金貨」編に登場。「ヨッシーのクッキー」に登場するヨッシー型のクッキーが自我を持ったもの。
元々はヨッシーから郵便で送られてきた食べ物の1つ(他は敵キャラで作った食べ物)で、性格もヨッシーそのもの。
クッキーなのに骨があり、オナラもする。そして頭一つなのに大食いで何でも食べる(爆弾やキラーは食べられない)。宇宙空間でも宇宙服無しで行動できる。
マリオゾーンとマクロゾーンには同行していない(マクロゾーンでは代わりにケイプが同行している)。
ヨッシーのクッキーはアイテムとして登場することがあり、5つ揃えることで相手を混乱させるPANIC(敵味方見境がなくなって状況が悪化するのがオチ)や、相手をヨッシーと同じ動きをさせるSLAVE(原作と異なり、ヨッシーがダメージを受けると相手もダメージを受けたり、ヨッシーが炎を吐くと相手も炎を吐く)、?柄の障壁を出すBLIND(本来は相手の画面を隠す効果である)の効果を付与する。
ヨッキー自体は本家に逆輸入されていないが、「ヨッシーのクッキー」「敵を食べる」という部分はスーパーマリオRPGで描かれている。このゲームではヨッシーのクッキーを使うとヨッシーが現れて敵を食べてくれる。
クッパ
マリオの永遠のライバル。マリオ同様大ボケでピーチ姫にはだらしない。「クッちゃん」の愛称を自称することがあり、女装姿を披露することもしばしば。
基本的にマリオと敵対しているものの、仲はそれほど悪くなく、利害が一致した際は協力することが多い。仲間になっている間はマリオを裏切ることはしない。
子供の頃の姿であるベビークッパが登場するヨッシーストーリーの世界と同じ世界線であるため、同じ時代にクッパとベビークッパが存在するというややこしいことになっている。
また、『スーパーマリオブラザーズ3』のクッパとは別人という設定である。
現在は若干ではあるもののゲームに近いデザインに近づいており(眉毛や口元を比べると分かりやすい)、一人称も「わし」からゲーム基準の「ワガハイ」に変わった。
ピーチ姫
キノコ王国の姫。大ボケが多い本漫画では、比較的常識人である。本編同様クッパの手下によく誘拐されるが、攫われてもクッパ城では彼女がクッパを含めて尻に敷いているシーンが多い。
ワリオ
マリオのライバルの怪力男で、やたらと顔がデカく、よくオナラをする。ゲーム通り「6つの金貨」編から登場し、マリオと敵対するが、「ワリオランド」編では、女海賊シロップに奪われた巨大黄金像を手に入れるために、(某ブタの如く裏切ることも多いが)マリオと協力する。
顔のデカさを利用してマリオテニス64の短編では顔面ラケットという反則技を披露したことも。
何気にラスボスを担当した全てのシリーズでこの漫画オリジナルの最終形態(超巨大化、パワードスーツ装備、ワリオ城(木)と融合)を貰っている(超巨大化はマリオ達側の自滅だが)。
なお、クッパとワリオは互いに敵対する際はマリオと共闘した事があるがその時の理由が「アイツなんかに勝たせてたまるか!マリオを倒すのはワシ(オレ)だ!」というものだったりする。
その為、一度協力こそしたもののそれ以降はこちらも敵対している。
なお、マリオに盾にされチビワリオに弱体するネタもある(ワリオランド編では裏切り防止のためにしょっちゅうマリオによってチビワリオ化されることが多い)。ワリオランド編限定だが、鼻を押されると十コイン化する謎の能力を持つ。
最新巻では鼻にトーンが塗られるようになった。
ドンキーコング
初代ドンキーは14巻以前は若いころの姿で登場したものの、14巻から急に老けてクランキーコングの姿で登場する。ヨッシー曰く「マリオさんは歳とらないんですね」(もっとも、原作ゲームでもマリオは歳を取らずに三世代ドンキーと共演しているので、ツッコむのも野暮である。そもそも、同じスーパードンキーコング編でのヨッシーはヨッシーアイランドのヨッシーと同一人物という設定であるため(ヨッシーアイランド編とは別の設定)、他人のことが言えない)。
ドンキーコングJr.は6巻のマリオカート回で2回登場し、どちらもマリオに敗北している。
2代目ドンキーは、14巻で初代が老けると同時に登場し、原作通りディディーが相棒である。見た目は初代と同じであるものの、初代以上に大ボケで間抜けなシーンが多い。
ちなみにオリジナル要素としてエリザベスという恋人がいる(アニメ版ドンキーコングを意識してキャンディーコングと恋人になることも)。
キノピオ
キノコ王国の住人。基本的にツッコミ役で戦闘には参加しないが、アイテムなどでサポートすることがある。
「NewスーパーマリオブラザーズWii」編や「NewスーパーマリオブラザーズU」編では、ゲーム通りあおキノピオときいろキノピオが登場する。
キャサリン
「スーパーマリオワールド」編にて、スーパーマリオUSAからのゲスト出演といった形で登場。最初はマムーの手下としてマリオ達と敵対するが、ヨッシーに惚れて以来マリオ達の仲間となる(マリオが太ってしまった番外編では従来どおり敵として登場している)。
原作ではオカマだが、本作では女性寄りのキャラとして扱われている。
コクッパ7人衆
「スーパーマリオワールド」編に登場。当時の原作では、『スーパーマリオサンシャイン』にてクッパJr.が登場するまでクッパの子供という設定だったが、本作では最初からクッパの手下として扱われている。
戦う順番も原作のルートを沿っているが、レミーのみはバニラドームのボスが巨大メカクッパとなったため、クッパ城内で戦うことになった。
オリジナルストーリーの未来編でも何人かがボスを務める。
「NewスーパーマリオブラザーズWii」編以降は設定が変更され、レミーはマリオと共闘したことがきっかけで味方になり、ウェンディはマリオに惚れているなど、敵ながら憎めない相手になっている。
タタンガ
スーパーマリオランドのラスボスであり、6つの金貨におけるワリオの部下である宇宙人。クッパとは悪友関係である。
クッパに自分の手下をレンタルし、マリオ達に襲わせた(なお、レンタル料をクッパに要求したが、かなりセコく値切られていた)。
6つの金貨編ではスペースゾーンのボスとして登場し、マリオがヨッキーの中に隠していたスペースゾーン以外の金貨を奪った。一度は黒ひげ危機一発の要領で宇宙船から追い出されたが、すぐさまニ号機に乗り換えて再戦。爆弾攻撃でマリオ達をスペースゾーンから追い出して勝利するが、サンタクロースに扮したクッパに闇討ちされ、6つの金貨すべてマリオの手に渡ってしまった。
マムー
「スーパーマリオUSA」編に登場。夢の世界・サブコンの支配者。関西弁を喋る。
ボスキャラのチョッキンをスターフォックスのアンドルフのように改造した他、本来なら弱点のはずの野菜を克服している。また、脱皮することでスーパーマリオUSAのボスキャラ達の能力を合わせ持つオリジナルの最終形態を持っている。
さらに、悪夢を現実にする力により、マリオコレクションによるパワーアップアイテムの力を消去した他、クッパ軍団と合体したマリオに倒されても要塞と化して復活するなど、マリオ達を何度も苦しめた。
本編ではクッパと敵対していたが、コミック10巻のスーパーメイズコレクションではクッパやワリオと協力していた。
ニンジン
「スーパーマリオランド2 6つの金貨」編に登場。愛称はニンちゃん。一人称は「オイラ」。原作と違い、手足がある。
本来はパワーアップアイテムだが、意思を持ってマリオの旅に同行する。クリスタルキノコアドベンチャーなどでは普通のアイテムとしても登場する(こちらは手足がない。また、ニンジンに変えられたヨッシーを食べても代用できた)。
常識人でツッコミキャラ。マリオに力を与え、バニーマリオに変身させる(パンプキンゾーンのサバーサ戦ではヨッキーと合体してバニーヨッキーになった)。宇宙服なしで宇宙空間を活動できる。
7周年記念回で再登場し、久々にマリオをバニーマリオに変身させて手助けした。
ワンダ
「マリオとワリオ」編と「ワリオの森」編に登場。主に爆弾を出してマリオたちをサポートする。ピーチ姫と同じく、作中の中では比較的常識人だが、たまにボケたくなったり、ドジな一面もある。また、マリオ達のようにやられ慣れていないためダメージを受けるとすぐ気絶してしまう。
「マリオとワリオ」編では、登場して早々に転倒したクッパに潰されて合体してしまうが、最終話で無事に分離できた。
にんじんと同じく7周年記念回で再登場し、マリオを手助けした。
キャプテン・シロップ
ワリオランド編に登場。ブラックシュガー団の女首領。原作よりかなり可愛く描かれている。
基本的に高飛車で、部下の扱いが荒い。敵の頃のワリオとほぼ同じスタンスである。
原作と同様に黄金像を奪ってキッチン島にアジトを構えている。なお、本作における黄金像はヨッシーの見合い相手であるチラ子達の一族の秘宝という扱いである。
原作通りデンプーを差し向けるが、本作ではデンプーを金で雇っているという扱いである。
また、原作より抜け目なく、黄金像の偽物を用意してマリオ達を騙し、シロップ城にそっくりな「シロップ城の最後のボス」(オリジナルボス)を差し向ける。黄金像の正体がタイムマシンであることを知っており、黄金像が起動し始めていることに気付くとすぐに逃げ去った。
それ以来、登場していない(部下のヤリクリはワリオランド2の短編にて再登場している)。
ベビィマリオ・ベビィルイージ
ヨッシーアイランド編に登場。赤ん坊の頃のマリオとルイージ。
赤ん坊の頃のマリオを倒すことで未来のマリオを抹消しようと企んだクッパにより誘拐されかけるが、同じく未来から追いかけてきたマリオとルイージの奮闘により、ベビィマリオのみが救い出された。
原作同様、ベビィマリオはベビィルイージのいる方向がわかるため、ベビィマリオが指す方向に向かってマリオ達は旅をし(ルイージのみ終盤で漸く知った)、スターを取ることでパワフル赤ちゃんになる。ベビィルイージがダメージを受けると、ルイージにもダメージを受ける。
スーパードンキーコング編では退化ガスを浴びたマリオがベビィマリオになってしまった。
連載7周年記念回でベビィマリオが助っ人として再登場し、彼の登場にマリオ達は唖然としていた。
マリオ&ルイージRPG2編にて、成長したベビィマリオとベビィルイージが再登場。スター無しで立って歩けるようになり、普通に会話できる。
なお、コミック2巻収録のスーパーマリオ秘密大百科では、マリオは生まれた時から髭が生えていた事になっていた(当時はヨッシーアイランドが発売される前であった。当然、なかったことにされている)。
赤ボム
スーパーマリオ64編に登場。原作と違い両腕がある。
原作通りに大砲を用意する他、マリオに爆弾代わりに使われることもある(一応ピンキーやバレルのように再生する)。リボルバー拳銃型の大砲を持っていたが、威力が高すぎて捨てていた。
本来は絵画の世界の住民であるため絵画の外には出られなかったが、7周年記念回で同じく絵画の世界の住民である江戸っ子じゅうたんと共に現実世界に出れるようになった。
マリオパーティ編にも登場し、マリオに助けを求めた。
江戸っ子じゅうたん
スーパーマリオ64編に登場。レインボークルーズの空を飛ぶ絨毯の1つ(他は冗談好きのいい加減な性格のものと、カビまみれでネガティブな性格)。喫煙家でもあり、煙管を愛用している。
自分の荒っぽい飛行に難なく着いてこれるマリオを「ヒゲやろう」と呼んで気に入り、以降は味方となる。ステージ各地を飛び回ってパワースター集めに協力した他、直接クッパとの最終決戦地まで送った。赤ボムと共にクッパのファイアブレスに焼かれてしまうが、7周年記念回で赤ボムと共に現実世界に現れ、ピーチ城を覆うパックンフラワーの触手を回転攻撃で切り刻んだ。
ただ、その事で無理をしたために最終決戦では治療に専念し、後になってメタル化して参戦した。
チームちびヨッシーズ
ヨッシーストーリー編に登場。個性豊かな6色のちびヨッシーたち。
ヨッシーストーリー編以降も度々登場したり、彼らを意識したと思われるヨッシーが登場することもある。
ワルイージ
「マリオパーティ2」編の最中に挟まれたマリオテニスの試合にて初登場。今作ではクッパの手下となっている(短編にてクッパを「クッパ様」と呼んでいる)。
顎や手足が長く、コマから見切れたりハミ出たり、顎がコマ枠にぶつかったりすることが多い。顎に「長っ!!」と書かれていることも。
「マリオパーティ3」編では原作同様ミレニアムスターに変装し、マリオ達からスタンプを奪った。のろいキノコでマリオたちの動きを鈍くさせる。
ルイージをライバル視してはおらず、登場回数も少ない。
ポンプ
「スーパーマリオサンシャイン」編に登場する相棒キャラ。基本的にツッコミを担当する。
原作より感情が豊かであり、時々口調が荒くなる。
終盤で故障してしまうが、ポンプ無しで頑張るマリオの涙と汗を接種して復活し、クッパ親子撃破に貢献する。
クッパJr.
「スーパーマリオサンシャイン」編や「NewスーパーマリオブラザーズWii」編などに登場。原作通りクッパの息子として登場し、マリオとは時に敵対し、時に一緒にスポーツする関係になっている。
クッパもJr.に対しては厳しくも優しい良き父親として接している。
他にも多数登場している。
オリジナルキャラ
原作ゲームに登場しない本作オリジナルの敵キャラ。
スーパーマリオワールド編より一部記載。
無敵巨大パックン
1巻に登場。
ピーパックン土管部隊の内のリーダー格が変身した姿。ピーパックンの姿でも、如雨露でファイアボールを消火したり、タネタネマシンガンというオリジナル技を持っている。
葉っぱで敵を殴ったり、無数の根っこによるアイアン根っこキックを繰り出すなどの強敵だが、口の中が弱点である(喉ちんこに「弱点」と張り紙が貼られている)。
前身に当たる「スーパーマリオブラザーズ2」のコミックス版ではラスボスを務めた。
スーパーマリオサンシャインに登場するボスパックンを彷彿させる。
ミュータントニンジャ戦隊ノコノコマン
1巻に登場。
覆面で目元を隠した四人組のノコノコ忍者。甲羅柄のかめのこ手裏剣の他、土管やピーチ姫に化けたり、取れないマスクでヨッシーの口を封じたりしてきた。
元ネタはティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ。マリオストーリーに登場するノコブロスを彷彿させ、姿だけでなく配色も一緒。
巨大メカクッパ
2巻と4巻に登場。
クッパそっくりの巨大ロボット。バニラドームにてマリオ達に襲いかかる。鼻からメカ鼻くそを飛ばしたり、足を複数生やして早く走ったり、腕をドリルにしたり、目から破壊光線を発射して攻撃する。3UPムーンでムーンマリオに変身したマリオに刃が立たず、羽で鼻をくすぐられてくしゃみをし、中身が抜けてしまい機能停止。マリオによって観覧車に改造された。
後にクッパ城にて、石像の間のボスとして再登場した。
スーパーマリオサンシャインに登場するメカクッパを彷彿させ、あちらは遊園地のピンナパークが舞台である(本作でのサンシャイン編のメカクッパは、原作と同じデザインで登場している)。
ヒゲメット
3巻と6巻に登場。
頭にヘルメットを被ったヒゲ面のメット。マリオから「カールおじさん」と呼ばれている。
ステージの仕掛けを作るメット組の現場監督で、地下ステージでマリオ達を待ち受けていた。セメントでマリオ達を拘束し、バサバサに奪わせたマリオ達のエネルギーでマリオメット(略してマット)となる。
後にクッパ城にて再登場し、下記の新装大開店を行った。だが、自分が仕掛けたトラップに引っかかりハゲメットになってしまった。
トーピードの手
2巻と5巻に登場。
ソーダの湖でトーピードを発射してくる手。右手と左手があり、手のひらに顔がある。
5巻ではクッパ城最強の門番としてマリオ達に立ちはだかる。
マリオシリーズにおける巨大な手の敵としてなら、スーパーマリオ64のイワンテなどがおり、握りっ屁や大きな手によるビンタ攻撃などのネタを引き継いでいる(同じく大きな手の敵である6つの金貨のゲン・コッツがおり、こちらは握手と称して握り潰してくる攻撃をしており、イワンテも出会い頭に2回ほど同じ攻撃をしている)。
外部作品であるが知っている人からすればマスターハンド&クレイジーハンドを連想した人が多いと思われる(攻撃手段も似ている)。
合体モンスター
5巻に登場。
スプークがマリオ達が今まで倒してきたクッパ軍の敵キャラを合体させて生み出した怪物。頭はウンババ、体はK.K.、手はチョロプー、足はハナちゃん、そして背中にはパタパタの羽がある。
不死身のためバラバラになっても再生することができ、体のパーツが無くなってもスプークが新しく用意してくる(ボム兵やドッスン、ピーパックンなど)。
劇中では頭部をスペア挿げ替えたり、頭とボディで思考が別々のため連携が取れなかったりした。
クッパ城では頭がドッスン、体はホネメット、手はインディー、羽はパタパタ、尻尾はグルグルのスフィンクスが登場。
なぞなぞを出し、答えられなかった者を石にしてしまう。
プリティキノコ
6巻に登場。
元々は名前の通りプリティなキノコだったが、クッパが撒いた肥料「悪の素」の影響によって巨大で凶悪な外見の怪物キノコに変異してしまった。
うっかり毒イモ(本来はクッパがマリオに食べさせるつもりだった)を食べてイモ人間になってしまったピーチ姫を元に戻すことができる唯一の万能薬でもある(クッパもまさかすぐに必要になるとは思っておらず、怪物化させたことを後悔していた)。
「本来善良な存在の一種の中の邪悪な存在」「第三者の病気を治すためにマリオとクッパが競い合うが何だかんだで共闘することになる」など、マリオ&ルイージRPG3のストーリーとラスボスのダークスターと類似点が見られる。
本家への影響・本家からの影響
このように書くと「キャラ崩壊だらけのおバカ漫画」みたいに思えるが、この漫画に登場したキャラクター設定やオリジナルアイテムが、効果は違えど実際のマリオゲームに出るなど、その影響力は大きい。
例
- アイスマリオに変身するアイスフラワー
- コウラマリオやパタマリオ(パタパタの羽を背中に付けたマリオ)。マリオカートのコウラをヘルメット代わりにするヨッシー
- ヨッシーとキャサリンが仲良し
- ワリオとの決戦の際にマリオの助っ人に来たルイージが持っていたアイテムが「マリオカートのサンダー(当時は「イナズマ」という名前)」だったからかルイージがサンダーハンドを使える様になる
- コミック第1巻の風雲たけし城風のクッパの城が登場し、後に『スーパーマリオオデッセイ』にて実現
- ヨッシーが何度かカートの部品を食べてカート化するが、ヨッシーアイランドにて本当に車の姿になる(それ以降はヨッシーがカート化する事はなくなる)
- マリオペイントの能力で描いた敵を実体化させるレミー⇒スーパーマリオサンシャインのクッパJr.
- ブラックパックンによって凶暴化したバトラハナちゃんが、ヨッシーアイランドに先駆けて成虫化
- クッパ側が用意したホバークラフト装置が内蔵された改造カートが、マリオカート8にて登場した反重力状態のカートと完全に一致
- グネグネと生き物の様に動くスペシャルゾーンの土管が登場し、後にスーパーマリオブラザーズワンダーで実現される
- マリオとヨッシーがRPG村という場所へ向かい、そこでターン制バトルさながらの戦闘をする⇒スーパーマリオRPGを予言したと言える
- クッパに捕まったピーチ姫がロープに縛られて天井から吊るされていたがマリオに助けられる(なお、偽物だったため救出は叶わなかった)⇒スーパーマリオRPGの序盤
- 本来なら敵キャラのキャサリンだが、主要人物に一方的に恋したことで改心する⇒マルガリータ、ビビアン
- そのキャサリンの同僚であるドドリゲスがマリオたちをサブコンへと拉致する⇒ドド(名前が似ている、黒い鳥、戦闘の際にマリオたちの誰かを連れ去る)
- ジュゲムによって主役願望を増幅され、操られたルイージ⇒スーパーペーパーマリオのミスターL
- カメーン(仮面モチーフの敵)に取り付かれて乗っ取られたルイージ⇒スーパーディメーン(ネタバレ注意)
- 「子供っぽい性格で、思い付きやワガママで手下を振り回すヒゲオヤジのワリオ(6つの金貨編)」「ワリオに会うには、様々な仕掛けが施されたツリーの内部を登って行かないといけない(ワリオの森編)」「ワリオと戦うエピソードではクッパがマリオたちに味方し、そのパワーを発揮して援護してくれる」⇒いずれもブッキー関連のイベントで描かれている
- オナラなど下品なキャラ付けがされたワリオ⇒スマブラのワリオ
- 10巻に登場した自称正義の味方スーパーワリオマン→ワリオマン
- オバケになったルドウィッグ(2巻)→クラウダ
- マリオたちから泥棒したケイプ。後にマリオのピンチを救うなどいつの間にか改心しており、盗んだアイテムを売りに出す⇒クロコ
- ヨッシーアイランド編にて未来からやってきたクッパがベビィマリオの命を狙う⇒ヨッシーアイランドDS
- クッパが侵略を始めて機械の国メカランドを生み出し、あらゆるものを機械に変えてしまう⇒カジオー軍団やオリー王
- 巨大な顔の怪物の口内がラストダンジョンに繋がっており、マリオたちを吸い込んで連れて行く(5巻)。またはラストダンジョンが戦闘能力を持った要塞でマリオたちと戦う(3巻)⇒カリバー
- 頭部を挿げ替えることが出来、頭と体で独立した思考を持つ合体モンスター。または戦車形態に変身できるゼニスキー⇒カジオー(ネタバレ注意)
- クッパにスターロードが乗っ取られてしまい、助けを求めて地上に来た星人の少年スタ吉⇒マリオストーリーのティンク、もしくはスーパーマリオRPGのジーノ
- 同じく星人の長であるスタ爺のデザインがマリオストーリーのチョールと完全に一致
- 意志を持った六つの金貨が協力するも仲間の一人がワリオによって暗黒に染められてしまいピンチになる。しかし駆け付けた仲間たちが見守る中で逆転勝利を果たす⇒このゲームのラスボス戦(ネタバレ注意)
- 別の世界のクッパがマリオたちの世界に現れるが、その世界のクッパを見下している(クッパ同士なのに仲が悪い)⇒マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX
- べーだカプセル。メタルマリオ初登場回で、パワーメーターをカラータイマーと呼称したりとウルトラマンネタを披露するマリオ⇒ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーでのマリオの声優がウルトラマンゼロで有名な宮野真守。
- 無数のスターの力によって強化変身を果たし、読者の中でも最強と名高いスタークッパ⇒ドリームクッパ(ネタバレ注意)
- マリオがクッパ軍団を鎧にして身にまとう⇒アーマークッパ(ネタバレ注意)
- 武者鎧を着るマリオ⇒「マリオストライカーズ バトルリーグ」にて隠しギアとして武者鎧型のギアが登場。マリオストライカーズ編でマリオが武者鎧を着て現れてクッパが「そんなギア、無いだろ!」とツッコんだが、枠外で作者が訂正している。
- 原作とは全く異なるキャラ付けをされた明るい性格のロゼッタ。後に本家ロゼッタが感情豊かなキャラに変わる。
- 「ロゼッタが手元にアイテムを呼び出す」「チコが盾にされる」「チコが星くずを投げて攻撃する」⇒ロゼッタ&チコのワザに全て当てはまる。
- ピーチ姫がキノピオを盾にする⇒キノピオガード
また、3UPムーンは無敵スターに次ぐパワーアップアイテムとして活躍しており、オリジナルの強敵を次々と倒している。
この他、前身に当たるスーパーマリオブラザーズ2にも
- クッパ軍団が作ったマリオを模したロボットが住民たちを痛めつけたので本物が誤解される⇒ニセマリオ
- ピーチ姫のそっくりさんである魔法使いのメロンは、赤ん坊(赤ちゃんクッパ)の面倒を見ていたので慕われている⇒ロゼッタ
- とんでもねえ泣き虫のキンちゃん(今の自分にコンプレックスを抱くキノピオ)がマリオと交流する⇒ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのキノピオ
- 当初は敵だったが戦いを通してマリオブラザーズと友情を結んだゲッソー。体内にある魚雷で自爆し、監視役のプクプクに同情された。後に生きていることが判明する⇒カジオー軍団のブーマー(こちらも持病のシャクという《爆弾》を抱えており、自死する際にマリオたちを認める発言をした。シャンデリホーに同情されるが実は……)
- 巨大化したクッパに対し、マリオもまたピーチ姫の愛によって得た力で立ち向かう⇒このゲームのラスボス戦
などがある。
インタビューによれば、沢田ユキオはマリオの生みの親・宮本茂との面識がある。
> 沢田 ほかに、会えてうれしかった方は、やはりマリオの生みの親である宮本(茂)さんですね。宮本さんとは年が近いんですよ。
> ――宮本さんとのツーショット写真がコミックスの40巻に掲載されていましたね。
> 沢田 はい、そのとき交換させていただいたサインも載せています。
また、『マリオくん』そのものが公式ゲームに登場してもいる。
> 沢田 あ、50巻といえば『スーパーマリオメーカー』も印象的ですね。連載25周年記念でコラボさせてもらい、僕が作った“沢田ユキオ特製コース”を配信しました。キャラマリオも作っていただき、『マリオくん』がマリオのゲームに登場したのがすごくうれしかったです!
> ――コミック発のキャラクターがゲームに出てしまうなんて、すごいですよね。
(出典:「27年続くマンガ『スーパーマリオくん』の作者、沢田ユキオ氏にインタビュー。マリオに捧げた半生について聞く」から抜粋)
また、敵サイドでもクッパやワリオ、マムーにオリジナルの強化形態を与えたり、ゲーム中では無敵扱いの敵(ウンババやドッスン等)を倒したり、オリジナルの敵(クッパにソックリな超巨大メカクッパ)等オリジナル設定が多い。
こだわり
原作をいかにしてオリジナル展開へ持っていくかの誘導は丁寧で、原作を知らない人でもなんとなく,わかるよう「こういう流れで進むはずだった物語」を自然に説明した上で、同時にそれをフリとし、そこから変化を加える傾向が強い。
例えば以下のような流れ。
- スーパーマリオワールドにおけるクッパ城へ乗り込んだマリオ一行。
- 簡単なルートが存在することを会話の中で説明する。
- これにより、原作を(メタ的に)知っているから楽勝ムードであるという「フリ」を用意するとともに、ゲームを知らない人でも「困難なルートと簡単なルートがあり自由に選択できる場所」という概要をいつの間にか理解できる。
- いざ城に入ってみたら、クッパ城が「新装大開店」していたため、仕入れていた攻略情報が全部台無しになるというオリジナル展開へ繋がる。
ただし、現在ではこういった流れもなく自然とゲームと同じ流れのようにすることもある。これは、沢田ユキオ本人のインタビューにもあるが、長期連載が故に新しい展開を考えようとするうち、展開を一通りやってきてしまったため。
余談
単行本40巻の巻末には記念として沢田が最初に描いたマリオマンガが掲載されている。マリオが悪人顔だったり、クッパの顔が牛みたいだったり、ピーチがマリオに冷たかったりなどキャラクターが大分異なる。作風も変わっており多少のボケはあるが下ネタはなく、ストーリー自体は真面目である。
同名タイトルで、小学館の学習雑誌に掲載されていた嵩瀬ひろしの漫画作品も存在する。(画像右)
連載当初はマリオが他のゲームにお邪魔したり、逆にお邪魔されることもあった。
画像のネタは「ケイプがスターフォックスの世界からアーウィンを盗んできた(マリオは特に何もしていない)」「マリオが神々のトライフォースの世界からペガサスの靴を盗んできた」「カービィがマリオたちのピンチに駆け付けるが別のゲームだと気づき『お呼びでない』として慌てて帰って行った(後にケイプが盗んだものを取り返しに再び登場している)」というネタを示している。
わんぱっくコミックスで連載されていた「スーパーマリオブラザーズ2」は本作の前身に当たる。ギャグや下ネタが多い本作と比べると、熱血でシリアスな面が多く描かれている。また、マリオブラザーズは関西弁を使っている。「長い時間を生きたピーチ姫そっくりの女性メロン」「クッパたちが用意したニセマリオ(ロボット)が悪事を働く」など後のマリオシリーズに登場した人物と類似点があるキャラも出ている。
「スーパーマリオブラザーズ3」編では掲載紙の廃刊に伴い、クッパと決着を付けることなく打ち切りとなってしまった。しかしマリオくん5巻の巻末漫画では、「マリオ3のクッパ」が登場してマリオたちと対決しており、かつて付けられなかった決着を付けている。またこのストーリーでは初めて「クッパの死(消滅)」が描かれた。
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スーパーマリオメーカー:マリオくんのキャラマリオが配信
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ:ピーチが使用するキノピオガードが「味方を盾(武器)にする」という本作のギャグと同じ。ちなみにピーチ姫は24巻でキノピオを盾にしている。
だがしかし:スーパーマリオくんコミックガムが本編中に登場。アニメ2期でも無事に収録され、まさかのアニメデビューを果たす。