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火野映司の編集履歴

2023-08-26 05:29:47 バージョン

火野映司

ひのえいじ

火野映司とは、特撮ヒーロー番組『仮面ライダーOOO』の主人公。

「いけますって!ちょっとのお金と、明日のパンツがあれば」

「そんなに簡単になくならないですよ、人の欲って」


演:渡部秀

CV:鈴木達央(ゲーム「KAMEN RIDER memory of heroez」)


概要

仮面ライダーOOO』の主人公であり、仮面ライダーオーズに変身する青年。年齢21歳

『少しの小銭と明日のパンツがあればいい』を口癖に、世界中を流浪していた。

ある過去が切っ掛けで目的もなしに国内を放浪していたが、アンクと遭遇したことにより、オーメダルをめぐるグリードと人間の争いに巻き込まれていく。

素性は長らく不明だったが、第32話で家庭事情が判明した(後述)。


第31話で無欲な性格を紫のコアメダルに付け込まれ、コア5枚の器にされてしまう。

ネットムービーでのイメージアニマルはプテラノドン


オーズになったきっかけ

警備員のバイトの最中、バイト先の博物館でグリードが復活、同僚(美術品を盗もうとしていた小悪党)に薬を盛られ眠りこけていた彼は、偶然飛んできてぶつかったタカメダルを(寝ぼけていたこともあり)バイト料と勘違いして持ち帰ってしまう(この時、着替えようとしていたところにグリードの攻撃の余波で警備室の壁が崩れ、登場早々からパン一姿をグリードを押さえるために集まった警察、その場に居合わせた大衆とお茶の間に晒す失態をやらかした。後のオーズOPである)。

その後、カマキリヤミーになすすべもなく痛めつけられていたアンクを思わず助けようとした為、アンクにオーズドライバーの封印を解かされ、その場にいた人々と自分の身を守ろうと、仮面ライダーオーズへと変身した。


『オーズに変身できるのはオーズドライバーの封印を解いた者だけ』という制約があり、他の人間がオーズになれない。

オーメダルを集める為なら、多少の犠牲が出ようと何とも思わないアンクにとって、お人好しな映司は時にメダル集めの障害になるが、別の人間をオーズとして立てようもできない。


映司もまた、常にアンクを警戒しているが、目の前の人命を失わない為にオーズの力を必要としており、またアンクが憑依している泉信吾の身を案じ、互いに牽制しあいながらも行動を共にしている。


性格・能力

根っからのお人好しで、出会ったばかりの人間や、腕だけの怪物であろうと、命を賭して守ろうとする。

ただし大勢の人の死をぎりぎりで食い止めた際には手の震えが止まらなくなる等、常人と変わらない精神も持ち合わせている。


無差別殺傷が絡んだり、命を軽視する者に対してはどんな相手でも本気の怒りを見せる。その為、人命よりオーメダル収集を最優先にしようとするアンクとは度々衝突する(第2話にて「自分が変身したい時は必ず変身させる」「人命よりメダルを優先しない」と一応は取り決めているため、比較的折り合いがついた状況ではある)。


各国で多様な人間を見たこと、また生命に執着しなければ命も危うい紛争地帯を回ってきた経験から、欲望そのものには誰もが持つものとして理解を示し、「欲望を暴走させず、いかに付き合っていくか」を重要視している。

反面、自身には物欲がまったくと断言してもいい程なく、本作のテーマである「欲望」からはもっとも縁遠い。織田信長のクローンからは「お前は欲望が全くと言っていいほどないが、それで生きていて楽しいのか?」とまで酷評されている。


また、他人を助ける為なら、自分をいくらでも犠牲にしてしまう過剰な自己犠牲精神がある事、自分を含めた全てから一歩も二歩も引いた、年不相応に達観的な面を伊達明に指摘されている。


但し、自分が叶えたいある夢を持っており、概要は不明だがとても大きな夢らしい(ユニコーンヤミーが実際に夢を具現化させると現れたのは )。


身体能力は高く、銃器や武器の扱いもこなす。

更に、欲望に無縁でお人好しな性格ながらも、交渉や駆け引きに長け、たとえグリード相手であろうと一歩も退かない芯の強さを見せる。


生活スタイルや行動ともに凄まじく非常識なのだが、さらに突っ込みどころの多い他の登場人物達に対して、ツッコミ役として機能してはいる。


だが、本人も上記の通り唐突に破天荒な行動やボケをかますので、アンクや後藤さんのお怒りの種になっている事には変わりない(実際エイサイヤミーの能力で映司が恋愛惚気けに陥った時は流石の後藤さんもハリセンを持ち出し、アンクもガチギレしてバケツの水をぶっかけていた)。


ヘビが大の苦手で、デンキウナギカンドロイドを初めて見た時はヘビと勘違いして驚き腰を抜かし、ブラカワニコンボのコブラの能力も嫌々使っていた。


その性格からか『バトライド・ウォー』の掛け合いでも妙に先輩受けがよかった。

また、育ちが良いだけに比奈やアンク、年下の人間以外には敬語で話す事が多い。ただし(脚本の都合上)序盤や劇場版ではこの法則から逸脱する事があり、左翔太郎後藤慎太郎にはタメ口で話していた事もあった。(左翔太郎に関しては後続作品で、後藤慎太郎には物語が進むにつれ敬語で話すようになった)


口調のみならずやはり設定が定まっていなかった時期の作品では性格そのものが変わっている事も(一応、後続作品を見る限り、そういった描写がなされた作品の出来事を経験しているようだが)。


過去

母方の祖父が旅好きであり、幼い頃から頻繁に海外に連れ回されていた。

上記のパンツ云々も、その祖父の「男はいつ死ぬか分からないから、パンツだけは一張羅を穿いておけ」という口癖・遺言かららしい。


そして本編前(具体的な時期は後述)、一人旅の過程で滞在していた村の内戦に巻き込まれ、最初に仲良くなった少女を空襲により目の前で失ったという過去を持つ。

この過去は映司が「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する」という理念を持ち、自分の周辺を守ろうと奔走する切っ掛けにもなっている。

また、他人や過去の知人に今何をしているのか聞かれても言葉を濁す描写から、上記の一件がトラウマとなり海外に出られずにいることが仄かされていた。


そして、上記の内戦の詳細、現在の彼の性格が形成された理由が第32話にて伊達の口から明かされる。


映司の素性は、とある有名政治家の息子。


かつて映司は学生時代から困った人を助け、世界中の子供達を救う事・世界を変える事を目標とし、多額の寄付・紛争地帯への旅を行っていた。

だが第32話の1~2年前、寄付金が内戦の資金に利用されて情勢がさらに悪化、その結果当時滞在していた小さな村が空襲に巻き込まれ、最初に仲良くなった少女を失うことになった。


その後映司自身も人質として捕まるが、自分にだけ身代金が支払われ帰国。さらにその出来事を『内戦に巻き込まれながら命懸けで村を守った』という美談にされ、親や兄弟の人気取りに使われた経験が大きなトラウマとなった。


この『世界の実態』という現実を知らず自分の勝手で無思慮な善意で誰も助けられずに自分だけ助かったことが原因で、あらゆる欲望に執着がなくなったという。

また、上記の過去が原因で実家と確執が生じており、母方の名字である火野を名乗っている(だがあくまでも自称で、戸籍上の名字は別にある)


その結果、再び世界に出ることも家に戻ることもできず、国内を無目的に放浪していたのであった。

己の命にさえ執着せず、自分の目の前で再び誰かの命が失われることを防ぐためだけに、時には無謀な戦い方を平然と行うその姿は、人としてもヒーローとしても歪んだものであり、命の価値を実は理解していないというのが伊達の分析である。

子孫によってグリード化した人間だと推測されている800年前の王先代のオーズは欲望の塊であり、映司と正反対になっていると言える。


そんな人々の願いを受け止めようとする彼がいずれ行き着く先を泉信吾都合のいい神様と喩えて危惧し、人々がヤミーに囚われて助けを求める中、泉兄妹はあくまでも一人の人間としての彼の味方であろうとした。


第1話時点から、その闇を窺わせる言動として、銃器の扱いに手馴れている、たった1日の付き合いであるはずの信吾とアンクを『朝からの長い付き合い』だと言う、(「オーズになったきっかけ」を参照)銃を向けられてもいないのに警官達を前にして両手を挙げるなどの異常性が描かれていた。


上記の経験から、正義感を燻らせて傷害事件を起こした神林進(演:伊嵜充則)や高校時代の恩師の家に金を寄付していた坂田浩介(演:坂東巳之助)にやんわりと苦言を呈したり、自分にできる精一杯の事をやるよう助言を送っている(実際に三原鈴香(演:緑友利恵)の母は寄付金頼りの怠惰な生活を送るようになってしまった)。


しかしながら、『MOVIE大戦CORE』では番組開始間もない頃の作品という事もあってか、金を町の人々へ配るという本編と矛盾した性格になっている。


物語終盤

映司は物語終盤、「どこまでも伸びる、誰にでも手が届く俺の腕、力」を欲しがる自分の欲望を自覚して、「オーズの力」として既に得られていたと認識した後、成り行きとはいえそれを与えてくれたアンクに対して無自覚ながらずっと感謝していた事を告げる。

最終的に自分が欲していた「どこまでも届く腕」とは、つまりは誰かと繋がる無限の絆という結論に行き着いた。

最終回では物語で出会った面々との交流を続けながら、アンクのタカ・コアを手に国外を旅する姿が描かれている。


その後日談にあたる『MOVIE大戦MEGAMAX』では、鴻上ファウンデーションの研究協力員として所属していること、及びアンクのタカ・コアを元に戻す手掛かりを求めていることが明らかになった。

そんな中、とあるライダーの出現によって日本に一時帰国し……(詳細はこちらの項目にて)。


容姿

ハネッ毛気味の黒髪にエスニックな服装をしている。

容姿はルナ・ドーパント/泉京水いわく「イケメン」。嫌いじゃないわ!


名台詞


手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬ程後悔する。それが嫌だから、手を伸ばすんだ


楽して助かる命が無いのは、何処も一緒だな!


人が人を助けていいのは、自分の手が直接届くところまでなんじゃないかって


正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ


ライダーは助け合いでしょ


余談

東映株式会社公式サイトに2010年9月26日に掲載された第4話「疑いと写メと救いの手」の「EPISODE GIDE」(参考元リンク)によると名前の元ネタは借金ライダーという企画の初期段階から連想して「火の車」+漫画『賭博黙示録カイジ』の主人公「伊藤開司」に由来していると武部Pは語っている。

加えて、「ひの・えいじ」をそれぞれ一字ずらすと「はね・おうず」(=羽・オーズ)になるという小ネタがあるが、製作側曰く全くの偶然とのこと。(作品のタイトルは登場人物名や物語基盤をかなり固めた頃になって決定するため、擦り合わせることはまず無理らしい)。


火野映司を演じた渡部秀氏は当時18歳であり、単独主人公としては初の90年代生まれである(「単独主人公」以外であれば、90年代生まれは前作フィリップを演じた菅田将暉が初)。


仮面ライダー俳優の大先輩である藤岡弘、とは精神や蛇が苦手という点等のオマージュとも取れる点がある。

また、平成初代ライダー仮面ライダークウガの主人公五代雄介ともオマージュを取れる点もあり、冒険家である点や仮面ライダーではない相棒がいる点(人間と怪人という違いはあるが)、最終フォームが暴走形態を持つ点などが共通している。


ファンからの愛称である『オエージ』はアンクのセリフ「オイ!映司!!」の空耳に由来している。

「エイジ」という名称だけだと東映特撮では他にも同名の人物がいるため誰のことを指しているのか伝わりにくい時があるが、こちらの呼び方だと通じやすい…のかもしれない(尤も、シルバーなエイジに関しては『高丘のォ!』で定着している節があるので間違う事はないか?)。


前述のイメージアニマルのプテラノドンについてだが、ネットムービーのイメージアニマルに於いて頭のメダルに当たる人物はコブラを除いて全員グリードと言う事になる。


最終回は砂漠の中を往く映司という構図で締められているが、ファンからよく大アルカナの『愚者』との関連性を指摘される。


THE FOOOL


関連イラスト

ちまいのすきすき


関連タグ

仮面ライダーOOO 仮面ライダーオーズ

クスクシエ アンク 泉信吾 泉比奈 白石知世子 ルウ

鴻上ファウンデーション 鴻上光生 里中エリカ 後藤慎太郎 伊達明

グリード 真木清人

明日のパンツ はい変わったー

正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ

サバイバーズ・ギルト:映司の行動原理の原因の一端だと思われる精神疾患の一種。上述の「過去」の項目参照。


関連・類似キャラクター


平成ライダー主人公

左翔太郎フィリップ火野映司如月弦太朗


以下は外部作品における活躍である。


小説仮面ライダーオーズ

時系列は『MOVIE大戦MEGA MAX』の後であり、鴻上ファウンデーションの研究協力員をしながら世界中を旅している。

第3部「映司の章」の主人公を務め、内乱が続く砂漠の小国を訪れる。


現地民から聞かされた「マクタブ」の意味を知る為にこの国を滞在していたが、そこで出会ったアルフリードという女性の夫が暗殺者に成り果てた実兄カインに殺害された為に、命を賭けた責任問題にまで発展してしまった事を受け、1日だけ、自らが憎しみの連鎖を止める為に戦う事を買って出る。


その方法とはオーズの力を使って、敵の兵器を無力化していく事である。








この通り、誰一人殺さずに国内の兵器の破壊を完遂し、鴻上の手を借りてカインの居場所を突き止め、アルフリードとカインを再会させる事に成功。「マクタブ」の本当の意味をアルフリードから教わり、その後は旅を続ける為にどこか別の国へと足を進めた。


なお、アルフリードからの第一印象は最悪であり、彼が政治家の息子だと知った時は嫌悪感を隠せず、滞在中の出来事を美談にして政治家にでもなるのだろうと内心、皮肉っていた(映司はむしろそれをされた側なのだが)。これは過去にこの国を訪れた伊達明が平和な国の生まれにもかかわらず、「国境なき医師団」という形で争いの絶えない他国の事情に首を突っ込んでいた事を偽善に感じた為である。


MOVIE大戦アルティメイタム

「誰かが助けを求めて手を伸ばした時、僕らは必ずその手を繋いでみせるよ!」

『MOVIE大戦MEGA MAX』の後日談。未来から来た弦太朗に事情を聞いて、再び日本へ緊急帰国。怪人たちからコヨミを救出した後、幻影として子供たちに仮面ライダーのリングを託した。若干以前より癖毛がなくなっている。


平成ジェネレーションズFINAL

「お前が本物のアンクじゃなくても…この手で掴める命があるなら、俺は迷わず掴む!!」

『MOVIE大戦アルティメイタム』の後日談。2つの世界の危機を感じ取って日本に帰国し、その道中でかつて戦った財団Xの暗躍を察知。


その後、地割れに落ちそうになっていた万丈龍我を助けようとしていた宝生永夢のもとに現れ、彼と共に龍我を助け出した後は龍我や永夢と共に財団Xの科学者・最上魁星のアジトに潜入。


そこで最上が財団Xで模造したコアメダルで生み出したダミーアンクと対峙するが、たまたま割れたタカメダルがダミーアンクに触れた事でダミーアンクが苦しみ落下、それを助け出そうとした映司が手を掴んだ瞬間、割れたタカメダルがダミーアンクの体内に入った影響で本物のアンクが復活。数年越しの「お約束のアイス会話」とともに共闘し、ダミーグリード達からコアメダルを奪いつつ撃破する。


そして他の仮面ライダーと合流した後、アンクから託されたタカ・クジャク・コンドルのコアメダルを使ってタジャドルコンボに変身し、最終決戦に挑む。

平ジェネオーズ

戦いが終わった後はアンクに約束のアイスを渡すと、コピーのメダルが力尽きたことで肉体が消えてしまったアンクの割れたタカメダルを拾い上げてから「アンク…また会おう。お前と俺がいる明日に…」と告げ、再び旅に出ていった。


また、これまでオーズにはダブルの「さぁ、お前の罪を数えろ!」や鎧武の「ここからは俺のステージだ!」などのような変身後の決め台詞らしきものはなかったが(その代わり、レジェンド系フォームに変身したライダー達は大抵「セイヤー!」を言うのがお決まりだが)、本作のライダーマシン集結シーンでは他のライダーの決め台詞と被ってしまったものの、「俺が手を掴む!」というセリフを言っている為、これがオーズの決め台詞と言っていいかもしれない。


ちなみにかつて、『MOVIE大戦CORE』では仮面ライダーコアと対決する際にWの決め台詞を聞いており「かっこいー!アンク、俺らも何か(決め台詞)作ろうか?」と提案していた事もあった(当のアンクには状況が状況なだけに「馬鹿」と突っぱねられていた)。


仮面ライダージオウ

議員と不思議な鳥の羽

EP09・EP10に登場。

ライダー役の登場が2週間以上前にはアナウンスされていた『ジオウ』にて、何の前情報もなく比奈とEP09の予告に現れ視聴者を大変驚かせた(事前アナウンスでは「仮面ライダーエグゼイド」の檀黎斗檀黎斗王)のみが登場を発表されていた。ジオウ初の予告で公表したケースであり、その後も何度か予告公表形式が取られることになる)。


公式では予告放送後に登場がアナウンスされた。なお、東映公式サイトによれば、情報解禁のタイミングは演じる渡部氏の意向とのこと。


“ちょっとのお金と明日のパンツがあればそれでいい”という考え方は健在だが、改変された歴史では旅人ではなく国会議員


改変の影響で、比奈との出会いはなかったことになっていた。グリードであるアンクは彼と出会う以前に存在すらしていないと思われるが、映司が着ているスーツの襟には赤い羽根が付けられている(こちらも渡部氏の発案によるもの)。


活躍

  • EP09『ゲンムマスター2016』

黎斗王の人質として牢屋に幽閉されており、EP09終盤にて比奈との"初対面"を果たした。


  • EP10『タカとトラとバッタ2010』

改変されない範囲で本編と同様の過去があったことが判明。


アンクと出会わなかった代わりに、OOO本編(に相当する時間)からさらに時を重ねて、一人では助けられない命を助けるために「たくさんの人と手をつなぐ」という結論に達し、政治家となったと語っている。

そして常磐ソウゴにオーズとタジャドルコンボライドウォッチを手渡した。


ジオウにおける余談

  • 国会議員という立場は彼の生い立ちを考えるとなかなか皮肉ではあるが(火野姓を名乗っていたこと、紛争関連の過去が改変されなかったことから、こちらでも実家との確執がある可能性は高い)、語られた理由を踏まえると『オーズ/OOO』本編の映司でもありえたかもしれない、及び旅を終えた後の彼の可能性の1つと言える。

  • 劇中には彼が交流した織田信長のネタもちょっとだけ登場している。

  • また、上記の通りジオウでは初の次回予告での発表となり、その後も次回予告での発表が増えた為、ある意味(ジオウの製作方針的に)重要人物とも言える。

バースX誕生秘話

後述の復活のコアメダルでバースXが実用化される前に後藤慎太郎が飛ばされたパラレルワールド。

こちらでは泉比奈が仮面ライダーオーズであり、映司は変身者ではない。

後藤が元いた世界線では映司がオーズであることを告げるとにわかには信じがたい反応をしていた。

ちなみに比奈のパートナーである4人のグリードは映司の身内の身体を使っており(ウヴァは映司の兄、カザリは弟、メズールは妹、ガメルは唯一近所のおじさんの身体を使っているよう)、親の根回しで家族と縁を切った本編の映司を考えると皮肉でもある。また、一人だけ隣人なのはタイムレンジャーのオマージュとも取れる。


復活のコアメダル

古代王仮面ライダーオーズ復活の知らせを聞き、仮面ライダーオーズとしてカザリらグリード達の攻撃からレジスタンス達を守っていた。その後、古代オーズと直接対決したが、800年前の王の力は圧倒的で終始叩きのめされて変身解除に追い込まれた。


その際に、偶然居合わせていたとある少女を古代オーズの攻撃から守るために庇い、生死不明となっていたが、アンク復活の際にまるで何かを感じたかのように突如アンクの前に出現。


復活してまだ間もなく状況を理解できていないアンクにレジスタンス達から話を聞くように促した。その後、アンクと比奈がアジトに来た際にアンクに協力を要請し、本編と同じようなやり取りを見せていたが、アンクは映司の中にとあるコアメダルが潜んでいることに気づいた。


さらに、自分の生命よりも他人の生命を気にするはずの映司が少女の安否に何の興味も示さなかったり、オーズに変身した際の戦闘スタイルが明らかに映司の戦闘スタイルと異なっていたり、いくつかの違和感が生じていたが…。


ここから先はネタバレです。未見の方は注意!




















実は、映司は古代オーズの攻撃を受けたせいで瀕死の重体となっており、その映司の身体に潜んでいたゴーダが覚醒、物語開始時点から彼が映司を演じていた。


そのため映司の意識はほぼ無くゴーダに体を支配されていたが、ゴーダが仮面ライダーゴーダとなりアンクと対立した際は、アンクを危機から救うために意識を表出させてゴーダの行動を妨害。その直後にゴーダ自ら邪魔だとして映司を切り離したためゴーダの支配から脱する事は出来た。


すぐさま訪れたピンチに今度はアンクが映司の肉体に憑依して救い、何とか残り少ない命を繋ぎ止め、アンクとは意識内で会話することができた。


その後、彼の願いを聞き入れたアンクが映司の身体でタジャドルコンボエタニティに変身。ゴーダとの決戦の際には、本編最終回でアンクが幻影として出現したかのように映司が幻影として出現した。


ゴーダを撃破した後、映司は残り少なくなった生命を燃やし尽くし、自分が助けた少女が生き残っていたことを知って安堵し、


「やっと届いたんだ……俺の手が……」


と遺言を残して、仲間たちに見守られながら息を引き取った。

そして映司の墓標として、彼を象徴するアイテムである明日のパンツが掲げられた。


余談

後日談ながら、主人公が死亡するのは平成の作品だと非常に珍しい。

本編においては多くのループ世界における「仮面ライダー龍騎」の城戸真司(しかも死因が映司と同じ女の子を庇って攻撃を受けた。)や展開の都合上復活が前提となる本編天空寺タケル等の場合くらいしか現時点でなく、非テレビシリーズにおいても「仮面ライダー4号」の乾巧や「MOVIE大戦2010」「RIDER TIME 仮面ライダージオウ VS ディケイド 7人のジオウ!」等の門矢士くらいしかいない。


ライナーノートによるとこの結末に関してはプロデューサーである武部直美氏の意向によるものが大きかったらしく、脚本担当の毛利亘宏氏も「アンクを復活させる条件を満たす大きな代償として導かれた結末であり、深すぎる「業」を背負った映司が幸せな結末を迎えられないと思い、1人の少女を救うことが出来なかったという無念の思いから逃げずに、その事実と向き合って生きてきた映司自らの一番の願いを叶えたところで死んでいく、という悲しい結末にならざるを得なかった。」とコメントした一方で、「ただし、映司はアンクを自らの命と引き換えに生かして、永遠に近い命を持っているアンクの記憶の中で、ずっと生き続けている、というふうに捉えてもいいんじゃないかな。」ともコメントしている。


また、アンクが映司から分離する際に、映司の方からアンクを「押し出す」のは、アンクは自らが映司に憑依することで泉信吾のように生命力を取り戻すと思っていたが、映司は自らの死期を悟っていたため、アンクを分離させた、という演出で付けられたものらしい。


真の関連タグ

黒い東映 メリーバッドエンド

消失系ヒーロー


湊ミハル:『MEGAMAX』で出会った後輩。奇しくも映司と同様に人造メダルに肉体を乗っ取られて後日談(こちらはジオウ世界線)で戦死してしまった(後に復活したと思われる)。


不破諫本編後日談に当たる続編作で似たような末路を辿ってしまったライダー

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