ムウマ
むうま
基礎データ
全国図鑑 | No.0200 |
---|---|
ジョウト図鑑 | GSC:No.214 HGSS:No.219 |
シンオウ図鑑 | No.072 |
アローラ図鑑(SM) | No.066 |
アローラ図鑑(USUM) | No.372(ポニ図鑑:No.119) |
ヒスイ図鑑 | No.197 |
パルデア図鑑 | No.114 |
ローマ字表記 | Muma |
ぶんるい | よなきポケモン |
タイプ | ゴースト |
たかさ | 0.7m |
おもさ | 1.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ふゆう |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称
英語・イタリア語・スペイン語 | Misdreavus |
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ドイツ語 | Traunfugil |
フランス語 | Feuforeve |
韓国語 | 무우마 |
中国語(簡体字) | 梦妖 |
中国語(繁体字) | 夢妖 |
概要
『ポケモンGSC』(第2世代)で登場したゴーストポケモン。唯一の先輩ゴーストなゴース系統はどく複合だったため、初の単ゴーストタイプにあたる。
二頭身の妖精のような可愛らしい姿が特徴で、体色は全体的に暗い青緑で、末端が少し紫色に光ったようになっている。
ウェービーヘアのような頭部は横方向に、ローブを着たような下半身は縦方向にそれぞれ揺らめき、それらの境目付近には赤い宝玉がネックレスのような形で連なる。
洞窟や墓場などの薄暗い場所に現れ、昼間は暗がりで眠っている夜行性。
夜中に活動し人間を驚かせては、その恐怖心を宝玉に吸収して、自らの栄養分に変えている。そのため宝玉に耳をあてると、中から悲鳴が聞こえてくるらしい。
自身も誰かの驚く姿を見るのが大好きというイタズラ好きで、驚かせることを生きがいとし、そのための練習は欠かさない。
人気のない暗い所で、すすり泣くような声を出して相手の肝を冷やしてから忍び寄る。そしていきなり目の前に飛び出したり、後ろ髪に食いつき引っ張ったり、泣き叫ぶような声をあげておどろかすのがムウマの好み。逆に肝が据わっており驚かない者はキライである。
色違いは緑がかった金色とオレンジ色の組み合わせに変わる。
名前の由来は「夢魔」からと思われるが、生態は実にゴースト然としており、一般的なサキュバスやインキュバスのイメージからは離れている。
ゲーム上の特徴
「最終ダンジョンであるシロガネ山洞窟最奥の部屋に、夜のみひっそりと出現する」という、ほぼコレクション用のポケモンとして登場していた。
第2世代でゴーストタイプのジムリーダーとして登場したマツバも、専らゴース系を重用するという有様であった(第2世代全体にそうした傾向はあり、他のタイプでも初代ポケモンの方が目立っていたという事例は多い)。
『ポケモンスタジアム金銀』の強化パーティで、ようやくマツバの手持ちに入っている。
その後は出番も少しずつ増やされてゆき、シンオウ地方のロストタワーやアローラ地方のハウオリ霊園など、道中の比較的見付けやすい場所に出現するケースも増えてきている。
当初は無進化の独立した種族であったが、『DPt』(第4世代)で進化が可能となり、『SV』(第9世代)ではこだいのすがたとされる存在が登場している。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
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ムウマ | 60 | 60 | 60 | 85 | 85 | 85 | 435 |
ムウマージ | 60 | 60 | 60 | 105 | 105 | 105 | 495 |
無進化ポケモンとしては比較的高めなステータスを持つ。
前半3つと後半3つで綺麗に揃った値が特徴。
技も「シャドーボール」「たたりめ」「サイコキネシス」「10まんボルト」といった一通りのラインナップに、「あくのはどう」「マジカルシャイン」「こごえるかぜ」などを順当に追加していった。
特に宝玉由来の「パワージェム」は今なお希少な個性となっている。
変化技もこのタイプとして目ぼしいものは粗方持っており、器用な種族と言える。
第2世代
当時のゴーストタイプは事実上本種とゲンガーの二択であったため、ガチ環境でも普通に候補に上げられていた。
猛威を振るっていたカビゴンが「じしん」を持っている事が多かった一方、当時のゲンガーは特性も無く「じしん」をまともに食らってしまっていたため、ある程度受けられるムウマの方が需要がありさえした。
「くろいまなざし」「ほろびのうた」「いたみわけ」「みちづれ」あたりを組み合わせたサポートや耐久を兼ねる型が比較的多く使われており、基本的な発想は現在まで変わらないものもあるほど。
3DSVC版第2世代環境では、サイクル戦の中で「いたみわけ」で相手を削り、スイーパー型のケンタロスで一掃する構築も使われる場合がある。
第5世代
『BW』で「しんかのきせき」が登場した事によりムウマージ以上の耐久を持てるようになったため、再び活躍の余地が開けた。
ラッキーやポリゴン2ほどのトップメタにはなれなかったが、次点くらいの候補には安定的に上がり続けた(細かい話をすると、両者は「1進化ポケモン」なので、「たねポケモン」に限って見れば間違いなくトップクラスの使用率であった)。
第9世代
『SV』では、トップメタを張ったカイリューへの対抗手段として一時期注目された。
カイリューより速く、カイリューの攻撃技で多い「しんそく」「じしん」をタイプと特性で無力化できるという点が大きく、テラスタル前提のアタッカー型であれば完封もあり得た。
具体的には、上から「くろいまなざし」や「ちょうはつ」「おにび」などを撃って機能停止を狙っていくというもので、ムウマとしてはごく一般的な立ち回りなので汎用性を損なわないという点も魅力的だった。
次第にカイリュー側も型を多様化させ、止めきれないケースも増えたため鎮静化に向かっている。
なお、古代種と思われるハバタクカミは、物理耐久で大きく劣る上に「ふゆう」も「おにび」も無かったので、この役割に関しては端から考慮外であった。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンレンジャーバトナージ』
パートナーポケモンの1体に抜擢。レンジャークラス8で追加される「クエスト35:きまぐれムウマ こまったもんだ」にて、ヌリエのいせきでキャプチャしてクリアするとパートナーになる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
- ゴウのムウマ
〈ゲストやライバルなど〉
- ナオヤのムウマ
- 無印259話でエンテイを追い求める少年ナオヤのポケモンで登場。一度でも受ければ逃げられなくなる「くろいまなざし」を覚えており、エンテイに仕掛けるが「ほえる」を受けて退けられてしまう。
- マリナのムーちゃん
- カエデのムウマ
- AG128話にて、ホウエンリーグサイユウ大会決勝トーナメント1回戦でサトシと対戦したカエデのポケモンで4番手に登場。サトシのオニゴーリをみちづれにして相討ちした。
- DP90話
- ポケモンサマースクール5日目のプログラムで、山頂の遺跡に通じる山道で参加者達を脅かす為に用意されたポケモン。
- サトシ達が近づくと大きな岩からいきなり現れて脅かし、夜鳴きのような「いやなおと」を出した事でサトシ達はたまらず逃げ出した。
- ルチルのムウマ
- DP148話ではルチルのポケモンで登場。ルチルはヤミカラスを持った弟のミチルと仲直りする為、闇の石でムウマをムウマージにして呪文を掛ければいいのではと思っていた模様。最終的にはやみのいしは発見したものの、ロケット団とのバトル後に普通に仲直りする事ができ、やみのいしはバトルで勝負して勝った方が進化させるとのこととなった。
その他
無印 | 272話 |
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AG | 77話 |
BW | 135話(イメージ) |
SM | 8話・90話・94話・131話 |
新無印 | 32話・49話・70話・79話 |
劇場版 | 波導の勇者 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 9話:リコのパパ・アレックスが描いた絵本の表紙で登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 3章からマツバの主力ポケモンとして登場。「いたみわけ」や「みちづれ」など「相手の内側に忍び込み、技や体力を奪い取る」攻撃ができる。ジムリーダー対抗戦ではマチスを翻弄するも結果は引き分けに終わる。
『DP物語』
- 主人公であるハレタがゲットしたポケモン。人を驚かせるのが好き。
余談
開発途上に「ノロワラ」を名乗っていた時期がある。
その後「マーベラ」を経て現在の名称で定着している。
「ノロワラ」は元々「呪いの藁人形」のポケモンを作ろうとしていた名残り、「マーベラ」は「驚かせる→マーベラス」という連想と考えられる。