基礎データ
全国図鑑 | No.0181 |
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ジョウト図鑑 | No.055 |
イッシュ図鑑 | No.027 |
コーストカロス図鑑 | No.129 |
アローラ図鑑 | No.164 |
パルデア図鑑 | No.103 |
ローマ字表記 | Denryu |
ぶんるい | ライトポケモン |
タイプ | でんき |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 61.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | せいでんき / プラス(隠れ特性) |
タマゴグループ | かいじゅう / りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | デンリュウ | 電流+龍 |
英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語 | Ampharos | Ampere(アンペア)+pharos(灯台) |
フランス語 | Pharamp | phare(灯台)+Ampere |
韓国語 | 전룡 | 전기(電気)+룡(龍) |
中国語(簡体字) | 电龙 | 电(電気)+龙(龍) |
中国語(繁体字) | 電龍 | 電(電気)+龍 |
ヒンズー語 | ड्रैगली | dragon(英語で「龍」)+lit(英語で「灯された」「照らされた」)の音写 |
ロシア語 | Амфарос | 英語名の音写 |
タイ語 | เด็นริว | 日本語名の音写 |
進化
メリープ → モココ(レベル15) → デンリュウ(レベル30) → メガデンリュウ(メガシンカ、デンリュウナイト)
概要
1997年に名前と立ち絵が先行発表され、『ポケモンGSC』(第2世代)で実装されたポケモン。モココの進化形にあたる。
全体的に縦に伸びたような、なんとも言えない体型になっている。体毛も完全に抜け落ちてしまっており、予備知識無しで羊型ポケモンの進化形と見抜くのはほぼ不可能であろう(強いて言えば、近縁種の山羊に見えるという意見は多少確認できる)。
実際、ヤドキングやドンファンと共に先行公開された時には、ライチュウの追加進化だろうとか、ドラゴンタイプを複合しているのだろうとか、思い思いの憶測を呼んでいた。
長くはなったものの、角と尾の雰囲気は変わっていないので、進化前を一度でも目にしていればわかりやすい部類ではあるのだが。
なお、尾の先に加えて額にも球状の物体が付くようになっている。
名前は、メリープの英語名の由来でもあった「電流」からと思われる。また、後年の強化から「電竜」とのダブルミーニングにもなっているようである。中国語名では当初から「電龍」表記が採用されている。
前世代のカイリューの存在を考えても、竜がこのような体型をしている事自体はなくはない話である。ただ、それが何故羊の末裔になっているのかは謎である。一応、遺伝子に竜要素が含まれていたそうではあるが。
体色は黄色をベースに、腹周りが白、角と尾、そして首に黒いストライプが入るというもの。角と尾に関してはメリープ時代に先祖返りした事になる。
メリープは原案と色違いがピンク色の、モココは当初から一貫してピンク色のポケモンであったが、デンリュウについては元から黄色かったようなので、ますます謎である。
一応、デンリュウの色違いもピンク系にはなるが、若干青みがかっていて雰囲気が異なる。もっとも、メリープの色違いに関しては、媒体によっては青みがかる事もあるので、誤差の範疇かもしれないが。なお、メリープとは異なり、色違いは角と尾の色も変化する。
球体は標準が赤色、色違いが青色で、特に法則性があるようには見えない。
毛が無くなった事もあり、分類は「ライトポケモン」に変わっている。その名の通り、尾の球はかなり強く光り輝かせる事ができるようになっており、図鑑によっては宇宙からも見えるとまで書かれている。眩しすぎである。
昔から人々はその光を利用し、篝火や遠方の仲間への合図の手段として使用したりと大事に扱ってきたらしい・・・が、どの図鑑を見てもそれ以外の記述が無い。強いて言えば、『US』(第7世代後半)でようやく「任意に消灯できる」という当たり前の情報が追加された程度で、生態系はおろか、額の方の球の使い方すら謎なのである。
ゲーム上の特徴
ジョウト地方では、アサギの灯台のライトの役割を務めている。戦闘こそ発生しないものの、ストーリー中のイベントで必ず訪れ、「アカリちゃん」という固有名詞が確認でき、地元のジムリーダーまで関わってくるため、印象に残りやすい。
なお、アサギの灯台の構造は第2世代とリメイクの『HGSS』(第4世代)で異なっており、リメイク版では円状に配置されたガラス窓の中でアカリちゃんは生活している模様。
同地方では他に目ぼしいでんき枠もいない(このイベントの前後になってようやくコイル系統とチョンチー系統に遭遇できるというレベル)事から、「旅パ」の一員として重宝したというプレイヤーも多いだろう。
育てやすく、癖も少ないので、そのまま最後まで主力であり続けたはずである。
野生での登場はほとんど無く、手持ちに入れるには基本的にモココから進化させる必要があるが、パルデア地方では南6番エリア・北1番エリア・ナッペ山に野生個体がいる。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
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第5世代まで | 90 | 75 | 75 | 115 | 90 | 55 | 500 |
第6世代から | 90 | 75 | 85 | 115 | 90 | 55 | 510 |
鈍足で耐久が高めという、当時のでんきタイプとしては珍しい特徴を持っている。ちなみに「HP」「ぼうぎょ」「とくこう」は準伝説級のライコウと全く同値である。
また、二足歩行で空いた手を活かした「ほのおのパンチ」や「きあいパンチ」、尾や額の球に由来すると思われる「シグナルビーム」「きあいだま」「パワージェム」など、その風貌も存分に活かしており、かなり器用な部類でもある。
理由は不明だが「こうそくいどう」を覚えるので、鈍足を補う事もできなくはない。
第5世代
鈍足の単でんきタイプとしてシビルドンが登場。先方もかなり器用な上、「ふゆう」で弱点のじめん技を無効化できるという点が中々の痛手となった。
一方こちらは隠れ特性(夢特性)で「プラス」の個体が登場したが、発動条件になるポケモンが軒並みでんきタイプとはがねタイプのため、ある意味じめん技により弱くなってしまった。
ただ、素の特殊耐久ではこちらが上回り、物理耐久についても「ぼうぎょ」が3段階上がる「コットンガード」を習得した事から、決定的な差は付けられていない。
また、両者共通で新技「ボルトチェンジ」を得ている。
ちなみに、殻が無くなっても「からをやぶる」ポケモンがいるように、毛が無くなっても「コットンガード」の性能は他と変わらない。そもそもどうやっているのかも謎であるが、まあ、なんとかなっている。
第6世代
何を置いてもメガシンカした事が一大トピックである。
これによって大幅に強化されただけでなく、体毛も部分的に取り戻した。
詳細は専用の記事を参照のこと。
ステータス調整の対象にも入っており、素の状態でも「ぼうぎょ」の値が10向上している。
「りゅうのはどう」「ほのおのパンチ」「シグナルビーム」「わたほうし」を自力習得するようにもなったが、各タイプとも新規の技習得は無かった。
第8世代
ガラル地方には最後まで入れてもらえず。
『BDSP』には登場できたが、メガシンカは廃止されており、ついでに何故か「シグナルビーム」も没収されていた。
第9世代
新たに自力で「マジカルシャイン」、わざマシンで「れいとうパンチ」「あなをほる」「くさわけ」を習得した。
しかし、失ったメガシンカを補填するには程遠く、鈍足でんきの新顔として登場したハラバリーの壁も厚かった。先方は物理アタッカーの可能性をほぼ切った代わりに耐久やサポートとしても有能であり、その物理アタッカーとてデンリュウ側も決して誇れる水準にはないと、大変厳しい状況にある。
「碧の仮面」で「ほえる」「きあいパンチ」を、「藍の円盤」で「がむしゃら」「サンダーダイブ」「メテオビーム」「ワイドブレイカー」「ドラゴンエール」を習得しており、技範囲の広さで差別化していきたい。
使用トレーナー
ゲーム版
- カスミ:ジムリーダー(カントー)※1
- シジマ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- イブキ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- テッセン:ジムリーダー(ホウエン)
- カミツレ:ジムリーダー(イッシュ)
- ミカン:ジムリーダー(ジョウト)※2
※1:『ポケモンスタジアム金銀』
※2:『ポケモンマスターズ』シーズン22のバディ
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモン不思議のダンジョン
『空の探検隊』
そらのいただきの8号目に救助のエキスパートである個体が登場し、突破に参加してトップを走っていたが途中で倒れてしまったニューラを救助する。
『ポケモン超不思議のダンジョン』
主人公・パートナーが加入する調査団の団長として別個体が登場。どんなことにもスタイリッシュに解決する(自称)のだが、極度の方向音痴であらぬ方向に行ってしまうこともある。だがいざという時のリーダーシップは素晴らしいほか、正義感も強く、かのおやかたさまに通じる所がある。
『救助隊DX』
序盤のダンジョンである怪しい森で強敵個体としても登場する。強敵の個体は文字通り他のポケモンより明らかに強く、現地勧誘したポケモンなら攻撃が当たれば確実に倒されると思っていいほどなので、無理に戦わないようにしておきたい。
当たると確実にまひする「でんじほう」を使うこともあり、この技は4マス遠距離攻撃なので戦う場合は雑に動かないよう立ち回っておきたい。また、とくせいが「せいでんき」なので、接触技でもまひしてしまう危険性がある。
今作では部屋にいれば移動する前に部屋全体を見渡す機能があるため、出くわしてしまった場合は動きに注意しつつ、「しばりのえだ」や「しのぎのえだ」を振るなり「しばられのタネ」を投げるなどで足止めするといい。
強敵ポケモンの勧誘は色違い個体でかつ「ともだちリボン」が必須なので、エンディング後までストーリーを進めないと直接勧誘することはできない。勧誘したい場合はじめんタイプで勧誘率を上げる「みねうち」を覚えるカラカラかガラガラがいると楽になる。
なお、通常の個体は地底遺跡や稲妻の大地でも出現する。色違いにこだわらなければこちらで勧誘しよう。
ポケモン+ノブナガの野望
当時の本編同様、野生出現は無くモココからの進化でのみ登場する。
強力なとくせいは引き継ぐものの、使用技が「かみなり」となって「自身の前方3マス先」へのピンポイント攻撃に変わってしまう。しかも、「火力は高いが命中率は低い」という性質は本編を踏襲するため、安定性がガタ落ちになる。
正直、進化前の方が強い可能性があるポケモンの一種。
ポケとる
ステージ130と545に登場。後者はバトル中に低確率ではあるがスキルパワーを落とす。
前者のステージはバトル開始時の時点でバリアが市松模様状に配置されている。かなりやりづらいが最初のオジャマをしてくるまで15ターン程あるのでそれほど焦る必要はない(そのオジャマもモココを数匹出すといったようなものである)。後者のステージはオジャマでデンリュウを出してくるため手持ちにデンリュウを入れて挑むと良い。
初期状態でのスキルはなぜかドラゴンコンボ。ドラゴンタイプのコンボ攻撃力を2倍にするというものであるが、でんきタイプは対ドラゴンタイプだと威力が半減するのでなぜこうなっているのかは不明である。優先度はそこまで高くないがスキルチェンジしてメガパワーにするのも良いかもしれない。
ちなみに色違い版は存在しない。
ポケモンGO
メリープの項にある通り、かなり捕まえにくく育てにくいポケモンになっていた。現在はそれなりに改善の傾向にある。
通常技に「チャージビーム」「ボルトチェンジ」、ゲージ(チャージ)技に「かみなり」「でんじほう」「きあいだま」「パワージェム」「かみなりパンチ」「ぶんまわす」を揃える。
主な競合はサンダース、ジバコイル、エレキブル。デンリュウは特にサンダースと比較して技の出が全体的に遅く大振りなため操作に慣れないと活躍が難しい。
原作が耐久寄りのステータスなのに、相手からの技を避けるのが難しい技の構成になりやすいというもどかしいことになっている。
2018年4月15日に開催されたコミュニティ・デイでは進化元のメリープが対象となり、世界中に夥しい数のメリープが出現していた。色違いの出現確率もアップし、アメも確保しやすくなるなど入手・育成の難易度が格段に下がった。
さらにイベント開催中にデンリュウまで進化させると、ゲージ技で「りゅうのはどう」を覚えた特殊な個体へと進化させることができた。
2021年1月にはメガデンリュウが実装され、「りゅうのはどう」をタイプ一致で扱うことが可能となった。「りゅうのはどう」個体を持たないプレイヤー向けに、同月下旬に行われた「おこうの日」イベントとその直後の「ジョウセレブレーション」イベントでは、メガレイドで捕獲したデンリュウや期間中にモココから進化させた個体は確定で「りゅうのはどう」を覚える特別仕様となっていた。
「ジョウトセレブレーション」の際にはメリープやデンリュウのレイドが実施されていた上、進化元のメリープが報酬で手に入るフィールドリサーチも導入されたため、頑張れば「りゅうのはどう」個体での厳選まで可能というかなりの親切仕様であった。
ポケモンマスターズ
- ミカン(シーズン22)&デンリュウ
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- アカリちゃん
- こちらもゲーム同様病気になっており、ミカンに看病されていた。サトシ一行とコナツがタンバシティへと渡りコナツが持ち帰った薬によって回復する。サトシ達がハヤブサの操縦するホーホー号によってアサギシティへと向かう途中で嵐に遭い絶壁に激突しそうになった際、回復したアカリちゃんの光によって免れることができた。
- ワットのデンリュウ
- AG59話でテッセンの弟子・ワットのポケモンで登場。アイアンテールでロケット団の網を破壊しサトシ達を助け、テッセンのライボルトとサトシのピカチュウと共にロケット団を撃退した。その後ハルカのエネコの成長具合を確かめるためにバトルしており、敗北している。
- リュウタのデンリュウ
- AG148話でポケモン漢方屋で漢方師の見習いをしているリュウタのポケモンで登場。モモコのモココとは仲良し。
- カズオのデンリュウ
- DP28話にて、森のポケモンセンターのジョーイ一家の父親であるカズオのポケモンで登場。カズオがお弁当を忘れて娘のサヤカが届けに来た時にロケット団に襲撃されるが、「かみなり」であっさりと撃退。しかしその時の爆発で電線から漏電しポケモンセンターが停電してしまった。
- デンリュウ列車
- DP130話でデンリュウの電気で運行する珍しい列車が登場。シンジとのバトルの為にエイチ湖へ向かうサトシ達がこれに乗り、ここでハンサムと出会っている。ロケット団によりサトシ達と離れ離れになるも、なんとか戻る事ができた。
- エリーのデンリュウ
- BW113話にて、サンギ牧場で働く少女・エリーの手持ちで登場。
- リモーネのデンリュウ
- シトロンとユリーカの父・リモーネが電気屋でのパートナーとしてデンリュウを手持ちにしている。
- マーレインのデンリュウ
- 新無印編でマーマネが連れていたポケモンで、トクサネ宇宙センターで行われる小惑星探査機の帰還プロジェクトに参加するためにマーレインから借りていた。非常におっちょこちょいで事あるごとに周囲の人やポケモンに激突してしまい、それが元で計画も中断となり、明かりを灯せなくなるほど落ち込んでしまう。マーマネも「トレーナーでない自分ではデンリュウの力を引き出せない」と自信をなくしていたが、サトシやゴウの励ましで立ち直り、迷子になったゴウのサルノリを探し出したことで自信を取り戻し、再開したプロジェクトも見事成功に導いた。
- ちなみにこの小惑星探査機の名称は「ファイアロー2」。十中八九これが元ネタである。
その他
AG | 187話 |
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DP | 91話 |
BW | 105話・134話・143話 |
XY | 1話・16話・32話(※メガシンカ+イメージ) |
新無印 | 16話・96話 |
特別編 | 最強メガシンカAct1・Act4 |
劇場版 | 波導の勇者・神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒・破壊の繭とディアンシー・ボルケニオンと機巧のマギアナ・みんなの物語 |
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 46話:モブで登場。
GOTCHA!
シロガネ山におけるレッド戦でHGSS男主人公/ヒビキの手持ちで登場。
よく見るとヒールボール入りである。これは『HGSS』でメリープを最速で捕まえた場合、使用可能なボールがキキョウシティ通過時点で販売してるモンスターボール(と10個買うと貰えるプレミアボール)・ネットボール・ヒールボールに絞られる、という事を踏まえた小ネタと思われる。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
こちらの「アカリちゃん」はミカンのポケモンという扱いであり、3章で登場。エンジュシティを襲った震災により起きた地盤沈下でミカンが取り残された際、尻尾の灯りで場所を知らせた事でミカンはゴールドとシルバーに助けられた。
後のジムリーダー対抗戦では最初にタケシのカブトプスと対戦した。
14章ではコンコンブルの弟子の手持ち個体が登場する。
ポケモン竜王伝
主人公アキラがポケモン竜王戦で知りあった少年トレーナー・タイチのポケモンとして登場。メガシンカする事ができるが、バトル開始直後はあえてメガシンカさせず、アキラのリザードンの「ドラゴンクロー」を受けて「せいでんき」を発動させてからメガシンカさせるといったプレーを披露(デンリュウはメガシンカするととくせいが「かたやぶり」に変わる。また、メガシンカ前はドラゴンが付かないため「ドラゴンクロー」が弱点にならない)。
その他
ポケモンローカルActs
2024年6月28日、長崎県の「ながさき未来応援ポケモン」に任命された。
これまでに述べてきた灯台に関する設定と、長崎県が国内で最も灯台が多い県である事、長崎県には「でんでらりゅうば」というわらべうたが伝わる事がマッチしてオファーされたようだ。
ちなみに「でんでらりゅうば」自体は「電気」とも「龍」とも特に関係無い。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンGSC ポケモンHGSS
0180.モココ→0181.デンリュウ(メガデンリュウ)→0182.キレイハナ