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の編集履歴2022/03/16 19:21:46 版
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🐜概要

昆虫膜翅目アリ科に属する昆虫。

の仲間であり、よく見れば体付きがそっくりである。

多くの蟻は地上生活しているのでを持たないが、

繁殖期の女王と雄は空中で交尾するので羽がある(妊娠した次期女王は羽を削ぎ落とす)。

から蟻酸と呼ばれるを放つ種が多いが、蜂の様に毒針を持つ種類も多い。

シロアリは蟻ではなくゴキブリの仲間で、ゴキブリ目に属している。

生態

社会性で多くの種類がを作り、多くは内部にエサを溜め込み、を育てる。

匂い(フェロモン)で同じ巣の仲間を識別し、童謡の「ごっつんこ」とは触覚同士を触れ合わせコミュニケーションしたり、口移しエサを運ぶ様子を表している。

生態はからの暖かい頃に食料を集め、が近づき寒くなると巣で越冬する。俳句季語としては夏に分類される。この生態を元に「アリとキリギリス(ギリシャではセミ)」の話が生まれた。しかしこのサイトだと、冬籠りの為に植物の種子を集めるのはクロナガアリに限る。

蟻は社会性の蜂から進化した為、ほぼ全てが女王を主体とする真社会性を持つ。働き蟻は全てメスであり(童話などで働き蟻をオスとするのは間違い)、若者は巣の中で、年配者は外で労働する。オスはほぼ何もせず、女王蟻に一生使える量の精子を捧げるのが役目で、交尾が終わると死ぬ。

多くは肉食よりの雑食性でスカベンジャーが多い。顎や脚の力が優れており、体重の百倍の木の実を軽々と引きずる。例えるなら、その辺のおばちゃんカバを引きずり回せると考えれば分かるだろう。

動きも素早く、顎には獲物を麻痺させる蟻酸(種類によって毒針も加わる)があり、これを武器に物量作戦を展開する。小さい種類なら羽などの隙間から侵入する事が出来、本気ならカマキリスズメバチタランチュラ等、虫で指折りのハンターも一方的に倒せる。

昔から弱者のような扱われ方をされて来た生き物だが、

実際は優れた自然界のソルジャーなのだ。しかし、天敵がいないわけでもない(後述)。

一般的に砂糖に寄ってくるイメージがあるが、砂糖を好む種類がいるというだけで、

花の蜜やアブラムシの甘い汁を好むアリが良く似た砂糖を好むというのが現実。

また、甘いものと虫の死体を並べてどちらを好むか観察すると、虫の死体を優先的に砂粒で埋めたり、巣穴近くまで運搬して処理することが多い。炭水化物より、死体から得られるタンパク質(体を作る為に必要)の方が自然界での供給は少ないという事かもしれない。

アブラムシカイガラムシと共生する種が多い。これらの昆虫は蟻に天敵から守ってもらい、代わりに甘露を蟻に提供する。「アリマキ」の異名はここに由来。それだけでなく、アブラムシやハダニなど植物に棲む虫の卵を持ってきて、育てる事も多い。

植物害虫に覆われた場合、蟻の存在が疑われる為、害虫として駆除される事も多い。

切り取った葉を巣に持ち帰って菌を植え付け、キノコを育てて食べるハキリアリもいる為、

種によって農業牧畜を行っているとも言える。

特定の種類の女王を殺して巣を乗っ取り、

残りの働き蟻を奴隷にするサムライアリやトゲアリ等、恐ろしい生態を持つ種類もいる。

硬い外骨格や高い防衛性、団結力故に蟻は多くの動物に恐れられ天敵は少なく、

いても多くが蟻を専門に捕食/寄生する種類。(アリクイなど)

蟻に擬態するアリグモやその巣に住みつく動物も少なくない(後述の「好蟻性」を参照)。

海外にはアカシアやアリノトリデ等、自分の体にアリを住まわせて天敵を追い払う植物も多い。

好蟻性

蟻のフェロモンを偽装し、仲間として巣に住み着く節足動物がいる。蟻に依存する性質は「好蟻性」(こうぎせい)といい、それらは「好蟻性動物」と呼ばれる(蟻以外の昆虫は「好蟻性昆虫」)。

彼らは蟻の巣で外敵から守ってもらい蟻に世話され、蟻やその幼虫等を捕食する者もいる。

好蟻性動物の存在が確認されるグループは、甲虫ヒゲブトオサムシやアリヅカムシ等)やクロシジミ)、アリヅカコオロギ蜘蛛ダニヤスデ等が挙げられる。

関連キャラ

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参考文献

「ヤマケイポケットガイド⑩野山の昆虫」(今森光彦・著/山と溪谷社 2003年)

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