「人の運命がお前の手の中にあるなら、俺が…俺が奪い返す!!」
「誰も、人の未来を奪うことはできない!!」
CV:賀集利樹、内藤秀一郎(スーパーヒーロー戦記)
スーツアクター:高岩成二(『アギト』)/中田裕士(『ジオウ』)
表記に関して
AGITΩはアギトの特殊表記であり、仮面ライダーとしての標準的な表記はあくまでアギトである。
英表記も通常はAGITOであり、オープニングテーマのタイトルや歌詞でもそうなっている。
Ωを用いているのは、聖書に記してある「Alpha(アルファ)に始まり、Omega(オメガ)に終わる」の文面に由来する。そのため、これに基けばこの記事のタイトルの「A」はラテン文字の「エー」となっているが、これをギリシア文字の「Α」(アルファ)とした「ΑGITΩ」が正式表記となる。
しかしら「A」と「Α」はまるで判別が付かないため、実際どちらが正確な表記なのか言い切れないところがある。特にロゴに表記されているものはMASKEDのAと字体が一致しており、Ωだけが強調されている。最終回(第51話)のサブタイトルの表記についても諸説ある(この作品は特にサブタイトルが劇中で表示されておらず、公式サイトのアーカイブ閲覧でも確認不可能)。
『ジオウ』では津上翔一の経営するレストランAGITΩの表記やURLから「O」ではなく「Ω」を使う表記を採用している様子(なお、東映公式サイトのあらすじでは「AGITO」と表記されていた)。上述した「Α(アルファ)」に関しては同じく表記から「A(エー)」が使用されていることが分かる。一方、アナザーアギトの英字表記にはきちんと「Ω」が使用されており、ソウゴが「アギオメガ」と誤読するというシーンがあった。(Tを発音しない英単語は多々あるものの)ソウゴ的にTは無視されたっぽい。
このため、「Α(アルファ)」と「A(エー)」、「O」と「Ω」のそれぞれどちらを使って表記するかは、公式でもそこまで厳密に決められているわけではないらしいことが窺える。
概要
津上翔一が変身ベルトのオルタリングを使用して変身する仮面ライダー。
第1話・第2話のみ力を制御できず、アンノウンが出現すると苦痛を感じたり、異形の存在をすべて敵と認識して仮面ライダーG3に襲いかかったが、第3話以降は制御している。
なお、アギトとは光の力に与えられたアギトの力を覚醒させた者の総称だが、設定上仮面ライダーを冠するのは翔一が変身するアギトだけである。
仮面ライダークウガに良く似ているが、姿のモチーフはクワガタムシではなく、龍ということになっている。
『テレビマガジン特別編集 仮面ライダーアギト』における早瀬マサト氏の発言によれば、モチーフは明らかにするつもりではなかったが、視聴者から殺到する問い合わせに際し、龍がモチーフであると公表する事にしたようである(マシンの名前も竜巻に由来しており、加えて龍は神の敵対者であるため、『アギト』の作品テーマに合致したモチーフと言える)。一方で、クウガ人気を受けてクウガの角の要素が受け継がれているため、賀集利樹氏の「アギトはクワガタでしたよ?」という発言も(クウガがクワガタモチーフであるため)間違いとは言い切れない。
現在のバンダイの見解でも龍ということになっていて、レジェンドライダーワンダーライドブックのうちの一つ金色龍のアギトワンダーライドブックのタイトルに龍と入っている。
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形態変化
アギトのフォームチェンジは、トリニティフォームまではグランドフォームを基本とし、胴体・篭手・ベルト中央の賢者の石の色と肩アーマーの形状のみが変化する。
初期はそれぞれの武器が取り出されてから外見の変化が起こっていたが、中盤以降は外見が変化してから武器が出現するようになった。
どのフォームも飛び道具を一切持たないため、遠距離戦は苦手という弱点を持つ(※武器を投擲して攻撃することは可能)。
ちなみに、翔一の変身するアギトに水属性が存在しないため、度々話題になる(基本3形態はすべて劇中に登場したエルの属性と共通している)。
なお、序盤の数話は『クウガ』の第1話、第2話同様にオルタリングのスイッチを押してから敵を殴打しつつ、徐々に体をアギトの姿に変化させるという方式が取られた。『ジオウ』客演時でも同様の演出が取られている。
平成の主人公ライダーのなかでは最も変身ポーズのバリエーションが多く、通常の変身だけでも数パターンある他、バーニングフォームやシャイニングフォームの直接変身バージョンを含めるとさらに多くなる。しかも変身者が多岐に渡るからではなく、これらの変身ポーズはすべて同じ変身者が行なっている。
グランドフォーム(超越肉体の金)
大地の力を宿した基本形態。専用武器は使用せず、肉弾格闘を主体戦法とする。
クロスホーン(角)を展開することにより強化するという、準フォームチェンジ的な特徴を持つ。クロスホーンは必殺技を放つ際のみ展開する。
ストームフォーム(超越精神の青)
風の力を宿したスピード重視の形態。左腕が青く変化している。
専用武器は、オルタリングから出現する薙刀・ストームハルバード。
フレイムフォーム(超越感覚の赤)
炎の力を宿したパワー重視の形態。右腕が赤く変化している。
専用武器は、オルタリングから出現する刀・フレイムセイバー。
トリニティフォーム(三位一体の戦士)
グランド、ストーム、フレイムの3つのフォームの力を宿した強化形態。
翔一が一時的に記憶を取り戻した際に変身可能となった。
後のクライマックスフォームやドガバキフォームに代表される、てんこ盛りフォームの第1号である。
TV本編での出番はたった2回と極端に少ないが、17年後に大見せ場を得ることとなる。
バーニングフォーム(燃え盛る業炎の戦士)
地獄の業火をその身に宿したような、真紅の強化形態。
全フォーム中最もパワーに特化した形態であり、特にパンチ力は最強形態をも上回るが、スピードは最も劣る。
専用武器はシャイニングカリバーで、2つの刀を柄同士で連結させたシングルモードとして使用する。
シャイニングフォーム(光輝への目覚め)
太陽の光を受けたバーニングフォームがさらに進化を遂げた、輝きの最強形態。
バーニングフォーム同様にシャイニングカリバーを武器とするが、このフォームでは2つの剣に分離させたツインモードで戦う。
スペックについては、パンチ力以外は全形態を遥かに凌駕する。
スペック一覧表
パンチ力 | キック力 | ジャンプ力(ひとっ跳び) | 走力(100m辺り) | |
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グランド | 7t | 15t | 30m | 5秒 |
グランド(※) | 15t | 30t | ||
ストーム | 右3t、左7t | 5t | 50m | 4.5秒 |
フレイム | 右10t、左5t | 7t | 20m | 5.5秒 |
トリニティ | 右10t、左7t | 15t | 50m | 4.5秒 |
バーニング | 25t | 15t | 15m | 6秒 |
シャイニング | 15t | 45t | 75m | 4秒 |
※クロスホーン展開時
専用ビークル
マシントルネイダー
翔一の乗る普通のバイクが、オルタリングからのエネルギーオルタフォースによって変化するアギト専用のバイク。
スライダーモードに変形し、飛行することが可能。
ツール
オルタリング
アギトの変身ベルト。ベルトの左右にあるスイッチを同時に押すことで変身する。
変身した状態で左右どちらかのスイッチを押すことで武器を呼び出し、フォームチェンジする。
第15話以降は変身ポーズが仮面ライダーらしさを押し出した新しいものに変わり、バーニングフォームやシャイニングフォームに直接変身する際にも別の新しいポーズを取っている。
小説版ではベルト型の変身器官と表記されている。
本編以降の活躍
魔宝石のアギト
『仮面ライダーウィザード』第52話ではクウガや仮面ライダーブレイドとともに、ライダーリングを奪った少年に召喚され魔宝石の世界で怪人と戦った。しかし、怪人軍団の猛攻により捕らえられてしまい、アマダムに拘束される。
仮面ライダーウィザードと仮面ライダーディケイドによって解放されると次々襲いくる怪人を蹴散らしたが、巨大怪人戦では事前通告なしにディケイドのファイナルフォームライドでアギトトルネイダーに変えられてしまった。
映画『仮面ライダー大戦』
まさかのトリニティフォームで登場し、仮面ライダースーパー1と激戦を繰り広げた。
バダンシティ戦ではやはりディケイドにアギトトルネイダーにされていた。
『平成ジェネレーションズFOREVER』
終盤に登場し、仮面ライダー龍騎やウィザードと共に人々の前に現れた。
怪人たちとの戦いでは仮面ライダーキバとタッグを組み戦った。その際に、テレビ本編では披露したことがない新技(手刀の先にオーラで作り出した刃を纏わせる攻撃)を使用している。
ティードの変身したアナザーアルティメットクウガには、ブレイドと仮面ライダー響鬼と3人でトリプルライダーキックを放った。
また、戦闘時の掛け声や台詞は賀集氏が新録している。
『仮面ライダージオウ』
第31~32話に登場。
本作は、すべての平成仮面ライダーシリーズと繋がりのある世界として描写されているため、変身者は原典同様に翔一である。
ちなみに、翔一の変身するアギトが登場するより前に、仮面ライダーディケイドがカメンライドしたディケイドアギトも登場している。
なお、第31話における変身シーンは、「暗闇の中からオルタリングの起動音を響かせながら翔一が現れる」「生身での格闘シーンを経てから変身する」というもので、『アギト』第1話・第2話のオマージュになっている。
第32話では、タイムジャッカーの策略でアギトの力をアギトライドウォッチによって奪われ、それを取り込んだアナザーアギトが翔一が変身するアギトと同じ姿となった。
ソウゴたちの活躍でアギトライドウォッチからアギトの力を取り戻した上、アギトのトリニティフォームとジオウトリニティの“六位一体”も披露した(このとき、アギトのトリニティを見てウォズが興奮して即席の口上を続けた)。
『スーパーヒーロー戦記』
他のライダーや戦隊レッドとともに、アスモデウスの軍団に立ち向かう。
ドラゴン/竜繋がり及び全員武装に剣を持っていると言う繋がりもある仮面ライダーセイバー、龍騎、チェンジドラゴン、リュウソウレッドの4人と共闘する。
ゲーム作品
『THE バイクレース』
隠しキャラクターとして参戦。
必殺技はクロスホーンを展開し、追尾弾を放つというもの。
バイク自体の最高速度がすべてのこのゲームにおいては当たりさえすれば、相手を強制的にスリップさせることが出来るのは優秀な部類の技と言える。相手が速すぎると追尾弾が追いつかないのが欠点。
『正義の系譜』
バイクレースを除けば初めての昭和ライダーとの共演作品。賀集氏が演じている。
アンノウンとの決戦から4ヶ月後に、悪の気配を察知。訪れた発電所にて様々な時代の仮面ライダーたちと共闘し、悪の野望を打ち砕くこととなる。
なお、このゲームでの『アギト』の物語は未確認生命体事件から2年後という設定に沿って2003年末に決着が付いたことになっている。
変身前の翔一の姿と、変身後のアギトグランドフォームの姿で行動できる。
必殺技使用時のみ、バーニングフォームとシャイニングフォームに変身する。
また、本来はトリニティフォームの必殺技のライダーシュートをグランドフォームの姿で使用する。
『ガンバライド』
第3弾でグランドフォームがSR、第6弾でトリニティフォームがLRで参戦。しかし、性能はSR並とややガッカリな扱いだった。
第11弾でバーニングフォームがLRで参戦。コウゲキがトップクラスに高いのが特徴。その分、ボウギョと体力は低め。
01でシャイニングフォームがLRで参戦。コウゲキ特化のバーニングフォームと違い、こちらはバランス型。
『ガンバライジング』
ガンバライジングでは2弾から参戦。
表面はグランドフォームで、バースト面はLRではトリニティフォーム、LREXではバーニングフォーム。
その後、ナイスドライブ1弾でもLRで表面からバーニングフォームで再登場した。アビリティも毎ラウンドRP(ライジングパワー)が2ずつ加算されていく強力なものである。
バッチリカイガン3弾では最強フォーム・シャイニングフォームがLR枠で満を持して参戦。テクニカルタイプが2体以上いるときに、コウゲキとひっさつの強化に加えテクニカルゲージを超アップさせる強力なアビリティを持つ。同弾のSRギルス(テクニカルタイプ)やG3-Xと組ませれば、チームボーナス「アギトの会!」とAP・テクニカルゲージともに隙がない強力なデッキが組める。
ボトルマッチ1弾で表面・バースト面ともにグランドフォームのカードがLRで登場。ようやくグランドフォームのライダーキックが実装された。
ライダータイム1弾でも表面・バースト面ともにグランドフォームのカードがLRで登場。今回はバースト必殺技としてライダーブレイクが実装。
バーストライズ02弾では表面・バースト面ともにトリニティフォームのカードがLRで登場。バースト必殺技にメモリアルタッグフィニッシュとして、「六位一体の力 トリニティ」が収録。『ジオウ』第32話の再現で、ジオウトリニティとのダブルライダーキックを放つ(なお、同弾には同様の必殺技を持つジオウトリニティのカードも登場)。
また、ライダータイム5弾の途中から声が賀集氏のものになっている。
『クライマックスヒーローズ』
1作目から参戦。
グランドフォーム、トリニティフォーム、バーニングフォームが登場し、3作目『オーズ』でシャイニングフォームが追加された。
5作目『超』で声が賀集氏になった。
『ライダージェネレーション』
1作目から参戦。
ライダーアビリティの「オルタチャージキック」の使い勝手が悪いのが難点。
余談だが、『2』のディケイドはカメンライド(アギト)でオルタチャージキックと同じモーションのキックを溜め無しで撃てたりする。
バトライド・ウォーシリーズ
初代より使用可能。基本のグランド、ストーム、フレイムから攻撃を当て続けることでバーニングフォームに変身可能になり、超必殺技でシャイニングフォームとなる。コンセプトはクウガに似るが、より豪快で力強い技を持つ。
なお、トリニティフォームはライダーグライド中の一瞬のみ。
『シティウォーズ』
リリース時から登場。必殺技はライダーキック。
技としてライダーパンチ、ライダーチョップが登場しているが汎用モーションのものである。
その後、バーニングフォームが登場。必殺技はバーニングライダーパンチ。
さらに、シャイニングフォームも登場。最初に実装された必殺技はシャイニングライダーキック。
その後、イベントシナリオで紅音也とともに登場。音也のコンサートの準備をしていたところに、戦闘員やン・ダグバ・ゼバが襲撃。共闘した。このときに、新必殺技としてシャイニングクラッシュが登場した。
『仮面ライダークウガ(HEROES)』版アギト
「グロンギを倒せるのは___アギトだけだ」
『アギト』の脚本を担当した井上敏樹氏による、『クウガ』のリメイク漫画にも設定をアレンジして登場。
グロンギ同様、リントが霊石での儀式を行うことで生まれる戦士でありリントの戦士、守護神を意味する。
本作のクウガがグロンギ側の裏切り者とされているため、立ち位置だけなら原作のクウガに近いが一方後述のように翔一を含め危険な一面が見られる存在でもある。
作中の現代ではラ・ドルド・グがこの霊石で自身やグロンギに心酔、または支配後の世界での立場などで協力した刑務所関係者や囚人を使いアギトを生み出していき、彼らを使いグロンギ同士の殺し合いであったガギション・ゲゲルをアギトがグロンギを狩る形で再現させようとしている。
そのため、変身可能なアギトが複数いるばかりか大半が凶悪犯。その上、例外の翔一や雪菜の精神状態もいいものとは言い難い。
グロンギに匹敵する、グロンギを越えるとその評価は様々だが、その強さは作中の全体的な傾向としては(登場時期もあって)メ集団より強い程度か。
鉄格子を曲げた雪菜や、クウガの攻撃を止めたはるかのように変身せずとも超人的な力を見せたようなシーンもあるが雪菜はバルバの支配下、はるかが止めたのは翔一への攻撃と明確にアギト化による超人的な力とは断言できない。
外見の特徴として本作のクウガ同様に霊石(原作での賢者の石)が埋め込まれベルトであるオルタリングが存在しない。また、爪が鋭く雪菜や翔一のアギトは口が開くこともありより怪人に近い。
クロスホーンの展開やフォームチェンジも見られない。
また、個体によって戦闘スタイルや外観にも個性が現れる模様。
一応、霊石を取り出せば変身能力は失われる様子(後述の事情から死亡はしないと思われるが、詳細は不明)。
どうやらグロンギよりも先にアギトが誕生し、霊石がグロンギ族に渡ったようだがその過程はわかっていない。
また、ドルドの口ぶりではアギトは霊石の儀式は現代の人間に行うとグロンギ化するものでよりさらに少数がアギトとなるような発言だったが不完全体含めてすべて失敗かアギト化している。
ドルドがリントにアギトの力を与えてグロンギ狩りを行う、いわばグロンギと敵対するような理由もわからず単なるリント版グロンギとも言い切れない謎が多い存在である。
津上翔一
姉の雪菜から霊石を受け継ぎ、アギト化した。
設定は異なるものの一応、翔一ということでもっとも原作のアギトに近い外見。
アギト化を始めとし立て続けに起こる不幸、知り合った五代雄介やアギトの力を利用しようとする駿河徹也に依存する精神面に加えて本人の実戦経験や練度は低く、雄介との共闘では足手まといと判断されたこともあるほど戦闘には不慣れ。
しかし、暴走状態や感情が爆発した際にはクウガを圧倒、同じアギトにも致命傷を与えるなどその実力にはかなりムラがある。
津上雪菜
ドルドの儀式により、現代で最初にアギト化した人物。翔一の姉。
外見は元ネタと思われる沢木雪奈版のアギトと異なり、前述のS.I.C.のような女性体型のほか足がハイヒール状になっている。
ドルドに支配された刑務所から脱走しようとした際に囚われ、儀式に巻き込まれアギト化。その後、さらに脱走。
実はかつてラ・バルバ・デに操られており、彼女が犯したとされる少女たちの誘拐殺人はバルバの手によるもの。
翔一との再会を済ませ、自身や少女たちの仇であるバルバを倒そうとする。未だに彼女の支配下にあったため、再洗脳されてドルドへのメッセンジャーとして再び刑務所に戻るが、既に他のアギトを生み出していたドルドには不用になり始末された。
完全に霊石には適応できておらず、霊石は翔一の身体へ引き継がれてしまう。
翔一同様、激情に駆られるとメ・ガドラ・ダを撃破する強さを見せた。また、バルバ似の女性をアギトとして襲っている(恐らく殺害。後述の死刑囚たちも現段階ではアギトの力で殺人までは行っていない)
ドルドに協力するアギト
ドルドの儀式で誕生したアギト。現在5名。
下記の3名以外にも雪菜を殺害した巨体のアギト、巨体のアギトや片桐とともに翔一の前に現れた異形の腕を持つアギトが確認できる(どちらもその特徴を除けば比較的通常のアギトに近い見た目)。
脱獄後は各々の自由に行動しているが、ガギション・ゲゲルへの参加への意思は見せているため、ドルドは特に問題視していない様子。ガギション・ゲゲルにはルールも特にない模様(少なくとも時間制限はない)。
片桐章馬
ドルドの協力者の一人。最初に名前が判明。
縦に伸びたクロスホーンの他、鋭い人差し指や肘など全体的に鋭い印象を与える見た目。紳士的な口調の一方、他者を気に食わないとする尊大な人物。
何より死刑囚だけあって、その実態は母への愛や憎しみから女性を母と呼び殺害し天使に見立て飾るサイコキラー。
駿河やゴ・ガメゴ・レと互いの目的を賭けてポーカーで勝負するも、駿河に敗北。約束を守ってゲゲルを行っていないガメゴに対し、殺人をやめる約束を平気で反故にしており、リントの英雄にも敬意を払っていたガメゴに貶されたことで戦闘。しかし、一方的に敗北。ゲゲルのルールに違反しない形で殺害まではされず、霊石を取り出され恐怖を刻み込まれた。
肘の刃を扱うスピード型の戦士で素人同然の翔一は圧倒できたが、ガメゴを初戦で鈍重なパワーファイターと誤解しており、再戦時には速さでも圧倒されてあっさりと敗北している。
ゴ集団の圧倒的強さを見せるかませになったというところか。
土倉さやか/はるか
ドルドの協力者の一人で元地下アイドル。本名は高野玲子。二重人格。
雪菜同様、ハイヒールなど女性型な外見に加えて、クロスホーンを始め電波系な一面のあるさやかの影響なのかハートの意匠を持つ。
さらに、肩の装飾も異なり15巻表紙の色も赤と青とトリニティフォームのものになっている。
能力的にはトリニティフォームを思わせるものはなく、左目も青色でさらに目に見えるような線があることから、左右非対称の二面性として二重人格が見た目反映されているのだろうか。
脱獄後は、土倉さやかとして地下アイドルとなっている。作中の描写から電波系な口調自体はキャラ付けではなく、元々と思われる。
はるかは粗暴な性格で後天的に生まれた人格。お互いの存在は認識しており、アギトへの変身やガギション・ゲゲルも知っているが、記憶は共有できない。二重人格の切り替わりは、漫画の表現としては髪色で行われている。
はるかが行った殺人は、さやかを虐待していた母親の殺害のみであり、さやかはその経験から自身の邪魔者を殺害するという短絡的な手段に目覚めた。
さやかは翔一と、はるかは雄介と親しくなり、さらにさやかは自身の殺人をはるかの仕業と偽ったことで3人(4人)の関係は悪化。
さやかの人格では貫手を、はるかの人格ではサブミッションを主体とした戦闘スタイルを取る(はるかの人格でも貫手自体は攻撃手段にしている)。作中での戦績は実は完全なタイマンが限られているため、いまいち強さはわかりにくい。
都沢聖子
ドルドの協力者の一人。元々の職業は菊の栽培家。
かつて心臓病の弟がおり、唯一の治療手段である心臓移植手術の際、執刀医含む現場側のミスで弟を失い、その復讐として関係者を皆殺しにし、心臓を抉り出した後で自身が育てた菊を穴に詰め、抉り出した心臓を弟の墓前に供えるという猟奇殺人を行った末に、死刑判決を受けた過去を持つ。
その凄惨な経歴ゆえに菊花の魔女の通り名を持つが、卓真が行っていたモーフィングパワーによる他者の治療を手術と称して行い人助けを行うなど、完全な悪人ではないようだが…。
アギトとしての姿は、女性的な体型と花切り鋏に似た形状のクロスホーンが特徴的で、ワイズマンモノリスが鋏の要のような形状になっている。
対峙したガエラ、一条、駿河に自身の気配を悟らせないどころか互角の立ち回りを演じるなど、身体能力・技量はかなり高い部類に入る模様。
戦闘スタイルは、『平成ジェネレーションズFOREVER』でアギトが使用していた技を模した手刀での格闘を主力技として用いるものであり、全ライダー中でも珍しいライダーチョップ主体。
不完全体(仮称)
ドルドが廃棄した刑務所に残っていたアギト。
姿自体は翔一や雪菜のアギトに近いが、爛れたような外見をしており、特に頭は左目や筋肉も見え口も開きっぱなし。骨格もしっかりしていないのか、特に腕が折れ曲がったり伸びているような描写も見られる。TV版のワイズマンモノリスや賢者の石にあたるパーツも、しっかりとは形成されていない。
常に身体が痛むようになっており、その痛みを他人にも与えようとする。
失敗作としてドルドに廃棄されていたのを駿河と翔一が目撃しているが、その後当て馬にするために回収されたらしく翔一にぶつけられる。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、アギトをモチーフとしたアイテムやフォームなど。
『ディケイド』に登場した、ディケイドがアギトにカメンライドした形態。
『ディケイド』に登場。
ディケイドやディエンドが、アギト本人あるいは召喚したアギトをファイナルフォームライドした形態で、マシントルネイダーの飛行形態を模している。
端子の色はジョーカーメモリなどと同じ金で、ダブルドライバーのボディサイド(左側)に装填する。
『仮面ライダーオーズ/OOO』のオーメダルの一つ。劇中未登場。
『仮面ライダーフォーゼ』のアストロスイッチの一つ。劇中未登場。
『ガンバライド』ではフォーゼドライバーの左足用スロットに装填、左足にアギトモジュールを装着する。
『ウィザード]』のウィザードリングの一つ。色付きバージョンが魔宝石の世界において登場。
ハルトによって召喚され、彼を守るために戦う。
『仮面ライダー鎧武/ガイム』のロックシードの一つ。劇中未登場。
『ガンバライジング』では仮面ライダー斬月・真が使用したアギトアームズが登場した。
『仮面ライダーゴースト』のゴースト眼魂の一つ。劇中未登場。
『ガンバライジング』では仮面ライダースペクターが使用したアギト魂が登場。
『仮面ライダーエグゼイド』のライダーガシャットの一つ。劇中未登場。
『ガンバライジング』では仮面ライダーゲンムが使用したアギトゲーマーレベル2が登場。
『仮面ライダージオウ』のライドウォッチの一つ。劇中で翔一から常磐ソウゴに与えられるも、フォームチェンジには使われなかった。
設定上はジオウアギトアーマーが存在し、装動シリーズでフィギュア化した。
『仮面ライダーゼロワン』のプログライズキーの一つ。劇中未登場。
『仮面ライダーセイバー』のワンダーライドブックの一つ。劇中未登場。
『仮面ライダーリバイス』のバイスタンプの一つ。劇場版にて仮面ライダージャンヌが相棒の悪魔を銃に武器化させて使用するトリケラゲノムが登場した。
余談
『仮面ライダーJ』に登場する怪人とは、まったくもって関係ないので注意されたい。
当初はパワーアップ形態は登場しない予定であった。
クロスホーンの開閉ギミックは早瀬氏の発案である。『仮面ライダーストロンガー』で石ノ森がストロンガーのパワーアップ案として描いたスケッチが元ネタ。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダー 平成ライダー 仮面ライダーアギト アギト 津上翔一 黄龍
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダー龍騎、仮面ライダー電王・ガンフォーム、仮面ライダーウィザード、仮面ライダー龍玄、仮面ライダークローズ:いずれも龍がモチーフの仮面ライダー。龍騎と電王とウィザードは主役ライダー。
- 仮面ライダーオーガ:実際の特殊表記自体は違うが、劇中でΩと表記されていたライダー。スーツのラインや変身ベルトにもΩの文字が表現されている。
- アギトボーマ:「アギト」繋がり。こちらは戦隊怪人である。
- ガオレッド:ニチアサ同期の主人公ヒーロー。
○号ライダー
外部リンク
仮面ライダーアギト(仮面ライダー龍騎) | 仮面ライダー図鑑 | 東映