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概要
『無印』から登場しているサトシのポケモンで、彼の手持ちの中でも最強格の一体。
入手当時のヒトカゲ、当初の進化形であるリザードについても本項目で記述する。
今でこそサトシの全ポケモンの中でもトップクラスの実力と知名度を誇っているが、彼が旅立ちの日にもらおうとしていたポケモンは希望順に、ゼニガメ→フシギダネ→ヒトカゲと、ヒトカゲは最下位であった。さらに、希望最上位だったゼニガメが、ライバルのシゲルに取られたという結果になっている。
ポケモンの公式Youtubeチャンネルがupしているアニポケ過去シリーズのセレクションでは、リザードンが主役の回が3つも取り上げられている事から、いかに彼が公式からも強く推されているかが窺える。(「はぐれポケモン・ヒトカゲ」「リザードン!きみにきめた!!」「リザードンのたに!またあうひまで!!」)
サトシのリザードンのメガシンカやキョダイマックスは、どちらも劇中では未登場。
無印編からDP編まで
ヒトカゲ
その出会いはヒトカゲ時代からで、外道トレーナーのダイスケに「迎えに来るから待っていろ」と嘘をつかれて捨てられ、その嘘を信じて尻尾の炎が消えかける程、文字通り風前の灯火になるまで弱っても岩の上で待ち続けていた。
その事実を知り献身的にヒトカゲを守ろうとするサトシの姿に心を打たれ、襲ってきたロケット団(ムコニャ)を強力な炎で撃退する。
その活躍を知りダイスケもヒトカゲを手持ちにしようと戻ってきたが、捨てる気だった事まで明かした上での傲慢な物言いに忠誠が失せ、ピカチュウ(サトシのピカチュウ)と共に黒焦げにして撃退。そのまま自らの意思でサトシのポケモンとなった。
元は非常に真面目で素直な性格。無印第17話『きょだいポケモンのしま!?』での字幕では敬語で話していた。健気な面もあり、雪山で遭難した時はサトシ達を温めるため、サトシがボールに戻そうとするのを断り尻尾の炎が弱まるのも厭わずに一行を温めた。
リザード
進化した直後からサトシに対して「かえんほうしゃ」をかましており、このときは「元気が有り余っている」程度にしか考えられていなかった。
…しかし、次の第43話のパラス戦では「手加減するように」と言う命令を無視して大暴れ。フルパワーでパラスを吹っ飛ばしてしまう。(このパラスはピカチュウの10ボルトの電流どころかゼニガメの花壇に水をやるレベルのみずでっぽう(タイプ上でも受けても効果がいまひとつであるはずの電気や水タイプの技)ですら一発でやられてしまうほど弱い個体)
この際にサトシのトレーナーとしての経験値不足によるレベルの低さが災いして言うことを聞かなくなった事が判明し、進化した事で敬語などまるで似合わない凶暴な性格に変貌。プライドの高い暴れん坊な問題児になってしまい、好き勝手に暴れるようになる。
なお、サトシの旅仲間の歴代パートナーポケモンでは、ゲット回から最終進化回までの話数が最も少ない(第36話:第11話~45話+欠番回)ポケモンである。うちリザードとしての登場は3回であり、リザードでいた期間が最も短い。その短さ(リザードンへの進化の早さ)は話数にして4話、リアルタイムでの放送間隔にして1ヶ月未満である。後にBW2編でサトシがリザードン系統の思い出を語った際、「言う事を聞かないけど、俺は諦められなくてリザードをバトルに何度も出し続けた」と言っており、本編では描かれていない所で出していたことが判明している(もっとも、この設定は後付けともいえる)。
リザードン
その後の第45話、グランパキャニオンにいたプテラに馬鹿にされた怒りから、一気にリザードンへと進化した。
体が大きくなって態度もさらにデカくなり、強い相手や同じほのおタイプといった自身の闘争心を満たすような相手(カツラのブーバー、また『ミュウツーの逆襲』ではミュウツーおよび彼により生み出されたコピーリザードンなど)とは全力で争うが、弱いと判断した相手は戦うことすらしない傲慢なポケモンになってしまった。
ただし、その強いと判断した相手にも基本的に礼儀など微塵もなく、バトルが始まってすらいない状況で先制攻撃を仕掛けたりしていた為、上記のミュウツーからは「随分と躾の悪い…リザードンだな。」と呆れられていた。
もっとも、後年のRSEおよびORASでのポケモン図鑑では自分より弱い者には攻撃しないと説明されており、その説明に沿えばある意味自身の生態に従っているだけとも言える。
サトシは、要所要所で強い相手と引き合わせる事でやる気を引き出し、その実力をなんとか発揮させていたが、セキエイリーグ戦ではヒロシのレオン(ピカチュウ)相手にサボタージュを起こし、審判に戦意喪失と看做され敗退となってしまった。
この試合翌日、バトル直前にロケット団に襲われた事実を知らないオーキド博士やカスミから、「トレーナーとしての力量が弱いから負けた」と叱責するシーンがあるが、視聴者から見ればサトシの手持ちポケモンのほとんどが、ロケット団に襲われ戦闘不能状態まで追い詰められた事を考えると、リザードンを出すのはやむを得なかったのだろう(フシギダネは問題は無く出そうとも考えていたが、相手が相性の悪いヒトカゲだったため断念した)。ただ、サトシの方もリーグ前の自主トレを怠り遊ぶことが多かったため、(リザードンを従わせるために必要な)トレーナーとしてのレベルが上がらなかったため、結果的に前述の「トレーナーとしての力量が弱いから負けた」は確かに正論であったとも言える。
それ以降サトシは、余程のことがない限りリザードンを公式バトルには出さないようにしていた。
転機が訪れたのはオレンジ諸島編。通算第107話(ヒトカゲからリザードに進化しサトシの指示を聞かなくなったのは第42話)。ヒデというトレーナーのニョロボンに挑みかかった結果、叩きのめされた挙句、れいとうビームで氷漬けにされ衰弱してしまう。戦意喪失を除くとこれが初めての敗北だった。ヒデは再戦の条件として「そいつが使いこなせる様になった時、もう一度バトルしよう」と言いその場を去る。
周囲にポケモンセンターも無い無人島だったため、サトシは仲間の協力を得ながらその島で徹夜の看病に徹する。
この看病でヒトカゲ時代に受けたサトシへの恩や暖かさを思い出し、サトシの自分へのまっすぐな気持ちに触れてようやく言うことを聞くようになり、パーティのエースとして君臨するようになった。
なお、ヒトカゲがダイスケに捨てられたきっかけは「ニョロモとのバトルで負けたから」ということだったが、そのニョロモ系統とのバトルが、自身が大きく変わるきっかけになったとは、何という奇遇だろうか。
オレンジ諸島最後のジムであるリュウチンジム(第110話)では『タッグバトル』を行うジムで、この時はピカチュウとタッグを組む事になった。サトシの言う事を聞くようにはなったものの、ピカチュウの事は自分よりも下に見ていたらしく、お互いに火炎放射と電撃を浴びせ合うなど、喧嘩をしてしまい全く息があっていなかった。しかし、相手のフーディンとガラガラに集中的に攻撃されてピンチに陥っていたところを、サトシの『お前は仲間を見捨てるような奴じゃないだろ!』と言うサトシの説得を聞いたピカチュウが助けた事で、ピカチュウの事も認めるようになり、その後は息の合ったコンビネーションでバトルに勝利した。
サトシのポケモン公式バトル初タイトル獲得でもある、オレンジリーグ殿堂入りにも大きく貢献した。
後に訪れたジョウト地方でもキキョウジムでのバッジ獲得に活躍したが、ある時訪れたリザードンの聖地リザフィックバレーでは、自分より強いリザードン達に連敗(一番大人しいと評されるリザードンにも歯が立たなかった)。更にサトシを乗せて飛行する事すら覚束なかった事を知って、自分の実力の低さを痛感。
「強くなりたい」というリザードンの意志を尊重したサトシがさらなるレベルアップとして修行のため「弱いリザードンなんていらない」と、あえて彼を突き放す形で預けることとなる(詳細は『リザードンのたに!またあうひまで!!』を参照)。
メタな話も交えれば、当時のサトシの手持ちでは余りにも強すぎた事や、次のジムであるヒワダジムのジムリーダーのツクシはむしタイプの使い手なので、仮にリザードンが手持ちのまま挑戦した場合は相性とレベルの関係上サトシが圧倒的に有利になってしまうなど、今後のバトルや物語に支障が出てしまうので、制作とパワーバランス調整の都合のために離脱したと思われる(事実、当時新人トレーナーだったナナコのチコリータ、コラッタ、ポッポ相手でバトルした際は相手にすらならなかった他、仲間達やロケット団はリザードンが活躍しすぎている事で「不公平」とすら語っていた)。
だが修行中も、フスベジムやジョウトリーグ、バトルフロンティア等、ここぞという時には飛んできてサトシのエースとして活躍し、数多くの試合で勝利に導いた。中でも、シロガネ大会でのシゲルのカメックスとのバトルは印象深く、セキエイ大会とは対照的な活躍であった。
劇場版3作目の『結晶塔の帝王』ではTVのニュースでサトシに起こった事件を知り、自ら結晶塔まで飛んでくるなどとてもナイスガイに成長。この時点でサトシを背中に乗せての空中戦を難なくこなせるまでになっている。
こういったところから、ヒトカゲ時代にあった健気さは、どこかに根付いていると言える。
仲良くなってからも、挨拶代わりにサトシに対してかえんほうしゃを吐くのがお決まりとなった。
BW編以降
BW編
BW編「ベストウイッシュシーズン2エピソードN」の中盤よりファンサービスとしてパーティに復帰。OPでは格好良く対レシラムの助っ人に現れるシーンもあった。
…が、プラズマ団との戦いではボールから出ることすらなく(アクロマの機械のせいでもあるが)ほぼロケット団の活躍とピカチュウの気合であっさり乗り切ってしまい、レシラムもたった1話きりの登場という杜撰な扱いで終了。上述の活躍は叶わぬOP詐欺となってしまった。
BW編最終回では、サトシ達のポケモンとともにオーキド研究所で記念撮影をした。
SM編
第42話でオーキド研究所の見学に訪れた際に姿を見せていなかった事から、サトシがカロス地方に旅立つ前に再びリザフィックバレーに預けたと思われたが、2021年4月23日に放送された最新映像から、オーキド研究所に残っていたことが判明(但しこの辺りもはっきりしておらず、XY編以降ずっと研究所に残っていたのか、時々リザフィックバレーと行き来してたのかは不明)。尚各国のポケモンwikiでは、研究所に残っているという扱いになっていた。
新無印
第68話では正式に研究所に残っていたことが判明。フシギダネとともにサトシとの再会を喜んでおり、ゴウカザルと修行していたことも判明した。
更に第114話では、マスターズトーナメントを目前に控えていることもあって、ゴウカザルら他の炎ポケモンと共に、サトシのゲンガーを特訓。おにびの習得に至らせた。
最終章・めざせポケモンマスター
第5話「もえよ!ゼニガメしょうぼうだん!!」でフシギダネと共に登場。ゼニガメと再会するが、ムコニャのせいで「もうサトシにとって必要がない」と勘違いしたゼニガメと喧嘩してしまう。
しかし、火事発生時にはサトシとゼニガメ団が奮闘する中、近くの木に燃え移らない様にしたり、屋根に取り残されたコンパン達をゼニガメとフシギダネと共に救出した事でゼニガメと仲直りする。
キミにきめた!
完全なパラレル設定である劇場版第20作『キミにきめた!』ではクロスの手持ちだったが、見捨てられたところをサトシに保護された。ただしヒトカゲが何に失敗して見捨てられたかは不明。
リザードに進化後にクロスのガオガエンと戦うがサトシの判断ミスもあり敗北。再バトル中にリザードンに進化し、リベンジを果たした。
パラレル世界の設定故なのか尺の都合なのかは不明だが、リザードに進化してからもサトシのいうことを聞く上にピカチュウと仲間割れもしない。しかもマーシャドーに操られたポケモンたちとのバトルではクロスを身を挺して助けたため、性格はアニメ本編よりも穏やかになっている辺り、最初から協調性は身についている。
ちなみに『キミにきめた』を含めると、サトシのポケモンでは(ピカチュウを除く)、登場した劇場版作品数が最も多い。
使用技
使用した事のあるひこうタイプの技は、「つばさでうつ」のみである(BW以降)。
代表技
代表的な技。ヒトカゲ時代から使用でき、初使用の無印第11話では、自分の実力を見くびっていたムコニャを撤退させている。リザフィックバレーで特訓してからは威力が跳ね上がったようで、結晶塔のエンテイのかえんほうしゃを相殺してみせた。ジョウトリーグでのカメックスとの戦いでは、フィールドを高熱で溶かして動きを封じる応用を見せる。
第107話でムコニャの乗るドリル戦車との戦いで使用。
初使用時はかえんほうしゃに似た技として使用しているが、金銀編ではエネルギー弾の発射となっている。
また、威力固定技の概念がアニポケにはないため、ゴローニャを一撃で倒すほどの威力を持っている。
ポケモン図鑑曰く「ドラゴン系の大技」とのこと。
敵を抱き抱え、地球の軌跡を描くように回転し、地面に叩き付ける。無印編では着陸前に相手を叩きつけていたが、金銀編以降はリザードン自身も地面に突撃するような攻撃になっていた。
決め技としてよく使っており、印象深い視聴者も多いことだろう。このリザードンはきりもみ回転しながら飛行できる為、彼の高い飛行能力を上手く活かした好演出であると言える。
BWで再登場した際にすでに忘れていたためか、「キミにきめた!」では本編AG編ラスト(2006年)以来10年越しの日の目を見ることが出来た。
コピー体も使用していた。
その他
名前こそ火の粉だが、ニョロボン戦でのビジュアルは若干威力が抑えめなかえんほうしゃとして描かれた。
サトシの手持ちポケモン一覧
無印組
BW組
ワルビアル リザードン
サトシ・歴代エースポケモン
サトシのほのおタイプのポケモン
サトシのひこうタイプポケモン
関連タグ
ポケットモンスター リザードン ポケットモンスター(アニポケ)
ヒカリのマンムー:同じく中間進化の段階でトレーナーとしてのレベルが低かったヒカリの言うことを聞かず、野生のボスゴドラとの戦いで大ダメージを喰らい、看病されたことがきっかけで心を開き、言うことを聞くようになった。
11話ショック:サトシの手持ちとなるヒトカゲが登場するのは第11話である。現在でこそ免疫がついた視聴者が多いが、主人公の手持ちになる御三家は元々別トレーナーに逃された個体という設定は当時としてはかなりショッキングなものだったに違いない(当時はタマゴの概念もなかったため、「にがす」コマンドを滅多に使わなかったであろう時代背景も大きい)。
ヒコザル・ポカブ・ゲンガー:元は他人のポケモンで、身勝手な理由で捨てられたが、後にサトシがゲットしたポケモンつながり。ゲンガーは、「『待ってろ』と言われたきり置き去りにされた」という点で、ヒトカゲの境遇と酷似している。
また、彼の初登場がヒトカゲゲット回と同じシリーズ11話であり、更にゲンガーをゲットした新無印16話終盤で、サトシが着ていたシャツにヒトカゲがプリントされていたことから、「はぐれポケモン・ヒトカゲ」のオマージュ性が強いといえる。
また、明確な残酷描写がないため忘れられがちだが、「人間に手放されたり捨てられたりした過去を持っている」という点では、ゼニガメやケロマツも広義で該当する(ケロマツに関しては大半のトレーナーから研究所に返されたので半殺しに遭ったわけでないが)。
また、ポカブを逃したトレーナーはポカブが進化した際にダイスケと同じく、自分の犯した罪を正当化しようと「戻ってこい」と手のひら返しもとい要求(ついでにサトシの事も侮辱した)を行った結果罰を受け逃げていった。ゲンガーの元トレーナーは要求自体はしなかったが、ダイスケ以上に怠惰でダイスケとスワマですら成果を出せばポケモンを見直したのに対して、コイツはポケモンを完全に害獣扱いし差別をしている(スワマと違って犯罪に等しい悪事は犯していないがレイシスト及びクズであるのはほぼ間違いない)。醜悪な本性を露わにして罰を受けても改心せずにゲンガーの悪口を言って無様に逃げていった。またヒノアラシもサトシの仲間になる前に不純な人間と関わりがあり、サトシにカツアゲ同然の要求をするとダイスケとは似て非なる非道を犯した事やサトシを小馬鹿にした発言(スワマと同じく)をした為にヒトカゲ等がやったような罰を与えた(だが彼は少なくともポケモンを酷使するトレーナーではないらしい)。総じてサトシの炎御三家は悪いトレーナーとの関わりがあるというジンクスがあると思われる。
しかし、ヒコザルを捨てたトレーナーであるシンジは、冷徹ではあれどダイスケ等のように虫のいい考えはしておらず、ヒコザルがサトシのポケモンになってパワーアップしたのを聞いた時は悔しそうにしていたが、ダイスケ等と違って最後まで手のひら返し及び要求をすることはなかったうえ、劇中で改心し、ヒコザル及びゴウカザルがシンジ自身を撃破した際に「強くなったな」と素直に褒めて和解した(スワマとユウジは自分が見下していたサトシに負けてもなおその炎御三家を奪おうとすると言う往生際の悪さを見せたがシンジはサトシのことも認めたという相違点がある)。因みにだが、シンジが経験したこのパターンは上記のクロスも経験している。