エンブオー
えんぶおー
基礎データ
全国図鑑 | No.0500 |
---|---|
イッシュ図鑑 | No.006 |
ブルーベリー図鑑 | No.205 |
ローマ字表記 | Enbuoh |
ぶんるい | おおひぶたポケモン |
タイプ | ほのお / かくとう |
高さ | 1.6m |
重さ | 150.0kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
とくせい | もうか / すてみ(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称
ドイツ語 | Flambirex |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Emboar |
フランス語 | Roitiflam |
韓国語 | 염무왕 |
中国語 | 炎武王 |
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)から登場した、ポカブの最終進化系。図鑑ナンバーの記念すべきNo.0500はこのポケモンである。
チャオブーから更に逞しい体つきに成長し、容貌も耳の代わりに太い眉毛が逆立っている等、厳めしい親分じみたものになった。この外見に反し仲間思いというギャップ萌え要素も。
首回りは常時燃え盛っているが、実はこの炎は襟巻ではなく顎髭である。この顎髭で腕を着火し、パンチを食らわせるという設定で、気合が入るとより強く燃え上がるらしい。
体格通りのパワーと体系に見合わぬスピードを兼ね備えた格闘技の達人で、数多くの技を使いこなす。事実アニメでは結構身軽に動いているが、残念なことにゲームでは全く発揮されない。一応、後述する通り「ふいうち」を覚えるので、それでスピード自体の再現は可能だが。
どうやら「中華」がコンセプトのデザインのようで、思わずゴウカザルの隣に並べてあげたくなる。イメージとしては三国志の武将をイメージしてデザインされたのだとか。
名前の由来は「演武+豚+閻魔大王」と推測されるが、単に「炎の豚王」を縮めているだけかもしれない。英語名のEmboarはEmbar(燃えさし)とBoar(イノシシ)の合成語だろう。
ゲームでの特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
110 | 123 | 65 | 100 | 65 | 65 | 528 |
イッシュ地方ではほのおタイプが少ないこともあり、ストーリーにおいて重要な存在である。
攻撃・特攻の両方が高く、両刀型に向いているという点でゴウカザルやバシャーモと似通っているが、素早さは低く少々使いにくい。
HPは高いものの防御・特防が低いので努力値無振りだと耐久面は並み。バシャーモやゴウカザルより少し硬い程度である。反動技も多いということもあって倒れやすい。
攻撃技に関しては多彩かつ器用。
「もろはのずつき」「フレアドライブ」「ばかぢから」などの高威力技を習得する。「ワイルドボルト」も覚える。それぞれ特性の「すてみ」も適応出来る技が多く、これらを用いた攻撃は結構な火力を持つ。打ち漏らした相手は「ふいうち」で仕留めよう。
7世代以降長いリストラ期間があったがSV最後で復活。待望の「インファイト」や「はたきおとす」等色々欲しい技も獲得して攻撃面は大きく強化された。
意外な事に技マシンでみずタイプの「ねっとう」を覚えられ、エンブオーはセキタンザンが出るまでは対戦で使用できる唯一の「みずタイプの攻撃技を覚えられるほのおタイプ」だった(禁止級を含めるとボルケニオンも存在する。ちなみにみずタイプ技を覚えるほのおタイプのポケモンはエンブオーよりも前に存在しており、あまごいを覚えるブースターファイヤーなどの一部のポケモン、第四世代からからにこもるを覚えるコータス、フォルムチェンジでほのおタイプに変化できるポワルンとアルセウスがいる)。
…が、元々の攻撃範囲自前のタイプや補完の物理攻撃だけで事足りるため、エンブオーにとってみずタイプの攻撃は珍しいだけで別に打ちたい相手が居るということはない。
第5世代の旅パでは攻撃範囲の広さがイッシュ御三家の中でズバ抜けて高く、1匹だけレベルを上げて進めるタイプのプレイヤーに向いている性能。
その単騎性能の高さはBWのRTAでも使われる程。
第6世代ではタマゴ技で「ふいうち」を習得し、他の2匹との更なる差別化に成功した。さらに隠れ特性の「すてみ」の解禁により、「もろはのずつき」や「フレアドライブ」を威力1.2倍で使え、超高火力なポケモンになった。鈍足低耐久ゆえ使いにくいポケモンであるが、ロマンある性能と言える。
65という乏しい素早さについては如何ともし難く、歴代御三家の中でも、メガニウムやダイケンキと並んで不遇とされている。
「こだわりスカーフ」を持たせたり、「ニトロチャージ」や「ローキック」を1度使用しただけではS130以上のポケモンに対して先手を取ることができず、不安定感は残る。かといって「トリックルーム」を使うにしてはS65は速すぎる。「アームハンマー」と「のろい」を組み合わせるのが得策かもしれない。
使用トレーナー
ゲーム版
- トウヤ/BW男主人公※1
- トウコ/BW女主人公※1※2
- キョウヘイ/BW2男主人公※1
- メイ:BW2女主人公※1
- チェレン:BWライバル※3
- ベル:BWライバル※4
- ヒュウ:BW2ライバル※3
- ポッド:ジムリーダー(イッシュ)
- シアノ:ブルーベリー学園校長
※1 最初のポカブを進化させた場合
※2 ポケモンマスターズのバディー
※3 主人公がツタージャを選んだ場合
※4 主人公がミジュマルを選んだ場合
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- 2019年のウルトラボーナスとして実装された第5世代に初登場。バシャーモが使いやすいのに対し、ゴウカザルはイマイチすぎる性能になってしまったこともあり、エンブオーはどうなるのかと期待と不安がされていた。
- そして、いざ蓋を開けてみると、なんとゴウカザルよりも使いづらくなってしまった。
- 技構成は通常技で「ひのこ」、「けたぐり」。どちらも威力・チャージ共にイマイチで使用率はそんなに高くなく、エース級の実力を発揮できるとは言いにくい(何気にアップデートでひのこの威力が6→7に上がっているが)。
- ゲージ技は相性補完として有用な「いわなだれ」、タイプ一致のかくとう技である「きあいだま」、ここまでは問題ないのだが、ほのお技はなんとフルゲージで威力95の「ねっぷう」。ほのおタイプとしての運用は今のところできないに等しいといってもよい。かくとうタイプとしてもやはりバシャーモに後れを取ってしまう。原作でも使用率が低いというのに、まさかこちらでも不遇の一途をたどってしまうとは…。
- さすがにこのままではあんまりだと思われたのか、後に新たなほのお技として「ニトロチャージ」を習得。トレーナーバトルでは小出しにしやすく確実に攻撃が1段階上がる為、同じく必要エネルギーの少ない「いわなだれ」と併せての運用が考えられる様になった。
『ポケパーク2』
- ポケパークのロックエリアのエリアマスター。一人称は「オレ」。操作キャラであるポカブを昔の自分に重ね、陰ながら見守ってくれている。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『ビクティニと黒き英雄ゼクロム・ビクティニと白き英雄レシラム』
- OPで初登場。
- ベルのエンブオー
- 初登場時(BW13話)からの手持ちであったチャオブーがBW71話で進化して登場。
- ドンナマイトの初戦でシューティーのローブシンと対決。初めは相手に押されるものの、ベルの励ましに応え、ローブシンがとどめに放った「ストーンエッジ」を全て受け止めてしまう。そこからの「なげつける」で形勢は逆転。最終的にはローブシンの持つ柱を奪って投げつけ勝利する。
- 次の試合ではラングレーのキリキザンと対決するが相性差もあってすんなり勝利する。しかし準決勝ではケニヤンのダゲキのフットワークに決定打となり得る攻撃を悉く避けられ、最終的に敗北してしまう。
- シーズン2に入ってからはイッシュリーグで再登場。しかしとんでもないわざ構成になっていた…。
- 関連タグとしてはエンブベルが存在する。
『BW2紹介SPムービー』
- キョウヘイの手持ちとしてライモンジムで登場している。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ブラックのブオウ
- 性別♂・特性:もうか
- 性格:ゆうかん・個性:ちょっとおこりっぽい
- アララギ博士の元でブラック達に図鑑と共に託される予定だったが、ブラックが勝手に箱を開けたことにより起きたアクシデントや、研究所に居た時から仲の悪かったチェレンのツタージャとのケンカの際ベルのミジュマルに水を差されたことに腹を立てその場から去ってしまうが、それを察知したブラックに気に入られ、また自分も「おや」として認める。
- ヒノアラシに背中が爆発してるから「バクたろう」と名付けたりするゴールドやチコリータにメガトン級だから「メガぴょん」と名付けたりするクリスタルと異なり、進化後の種族名を取ってニックネームをつけるタイプのブラックがポカブの進化系については知らなかった事や「そのうち進化して強くなるなら進化前っぽい名前で呼ばれるのってイヤだろ?」という言葉を聞いて拒んで逃げ、コロモリを撃退した後に「ポカ」と名付けられた。
- ホワイトが社長を務めるBWエージェンシーの看板女優・ぶぶちゃん(ポカブ♀)に一目惚れしてアプローチを掛けた結果すぐに仲良くなったのがきっかけで、ブラックとホワイトが共に行動することになる。
- ヒウンシティのジム戦前にチャオブーに進化しそうになるものの、人気が乗って来たポカプのペアの仕事が減ることを恐れたホワイトに進化を拒まれたが、ジム戦に集中するために結局進化。一方でホワイトはすでに進化してからの売り出しを考えていたため、事無きを得た。
- チャオブーに進化した後は『チャオ』と改名、格闘タイプが追加した事により軽いフットワークとパワフルな攻撃を持ち合わせるようになった。
- ダークストーンの攻防によるランドロス戦でエンブオーに進化し、『ブオウ』と改名。「武の王」とも訳せるその名にちなみ、最終進化後はかくとうタイプとしての戦闘能力向上も目指しており、ブラックの手持ちで頼れるアタッカーとなった。
- 11章では墜落するプラズマフリゲートの激突で炎上するNの城にいるポケモン達を守るためにホワイトのあまんだ・チェレンのジャノビー・ヒュウのツタージャ・バンジロウのチャオブー・N(代理ファイツ)のぶぶちゃん・アララギ博士(父)のダイケンキ・ラクツのフタチマル・ベルのミジュマルによる「ちかい」の9体合体技で鎮火を行った。
- 進化ごとにニックネームが変わったのはブオウが初。
『ポケットモンスター 炎雷の英雄』
- シンのエンブオー
- シンのパートナー。新米トレーナーになった際に貰ったらしいが、この漫画にはアララギ博士が登場しない為、どうやって貰ったのかは不明。
- ポカブ時はすばしっこく、相性の悪いメグロコやガマゲロゲを翻弄する程。プラズマ団のトガリとの戦いで、ミルホッグとワルビルの連携攻撃を乗り切ってチャオブーに、ガマゲロゲの「マッドショット」によって泥で固められるも躊躇い無く、「かえんほうしゃ」を自分に浴びせて泥を砕き、エンブオーに進化する。
- しかしその直後にNの新しいトモダチに瞬殺され、プラズマ団に便乗して木の実窃盗を目論む暴走族相手に実践練習を強いられる。キリキザンやアギルダーと言った相性で有利な相手なのに、仕掛けられたカラクリによって足止めされ、そのまま集中攻撃を喰らってしまう。不利だと判断したエンブオーはシンを担いで路地裏へ逃走し、アデクに助けられた後大切ですごいものを尻尾に付けられる。
- シンは偶然見つけた大切ですごいものを遠慮なく使い、エンブオーを回復させた後、からくりを見破ることに成功する。そして地中に向かって「だいもんじ」を放ち、暴走族を一掃した。