「ようこそウルトラセブン、我々は君の来るのを待っていたのだ。」
ダン「何っ?!」
「歓迎するぞ。何ならアンヌ隊員も呼んだらどうだ?」
DATA
身長 | 2~50m |
---|---|
体重 | 120㎏~1万8千t |
出身地 | メトロン星 |
デザイン | 成田亨 |
概要
別名「幻覚宇宙人」。『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」にて登場。
北川町の駅前に吸った人間を凶暴化(周囲が全て敵に見え、見境なしに襲い掛かる殺人鬼と化す 書籍等では「人間同士の信頼感を失わせる」効果とも)させるY星原産の宇宙芥子の実を混入したタバコの入った自販機を置き、地球人類を自滅させようと目論む。ただしこれについては「実験」と述べており、地球人に効果があるか調べるためにやったという。
このタバコを吸った北川町の人々による人死にを含む、軽重さまざまな暴力事件や事故が続発し、日本民間航空のパイロットだったアンヌ隊員の伯父もこれで事故を起こして130人の乗客共々死亡してしまった。
だがウルトラ警備隊のフルハシとソガも司令室で自販機で買ったこのタバコを吸い、暴れたために結晶体が混入されたタバコの存在が露見してしまった。
終盤、潜伏場所を突き止めたモロボシ・ダンと夕日の差し込む部屋でちゃぶ台を挟んで胡座で対談する場面はウルトラセブンでも屈指の名場面として評価されることが多い。
- このシーンがあまりにシュールで印象深かったため、後年のメディア展開や商品化では公式・非公式問わずちゃぶ台や夕焼けがセットであることが多い。
- 今でこそ有名な場面ではあるが、同話の監督だった実相寺昭雄氏は海外への売り込みも考えていた上層部に「(日本でしか通用しない)ちゃぶ台出すとかこっちの事情も少しは考えろ!!」とこっぴどく怒られたらしい。
事前にダンの正体について調べを付けており、計画の邪魔をするなと警告も発している。ダンとアンヌの尾行も逆に見破りダンをアパートの一室へ招き入れている。このようにいつでもダンを攻撃することができたのにもかかわらず穏便に事を運ぼうとし最初から最後までダン(ウルトラセブン)に直接の暴力を行使することはしなかった。
- ただしダンプカーを遠隔操作して、セブンに通じないとは言え十分に危険の伴う”警告”も行っている。
メトロン星人自身が語った「同じ宇宙人同士で争うのは愚かだ」という言葉は同格の宇宙人との争いでは勝ちが見込めないと考えてのことなのか、「一旦交渉してみる」「円盤に閉じ込めて物理的に引き離す」「巨大化して逃げに徹する」などウルトラセブンとの決定的な対立を避けようと試みたと思われる行動を取っている。
- 「ウルトラ警備隊?怖いのはウルトラセブン君だけだ」
「信頼関係を失ったら人間は自滅する」という、人類の本質的な弱点を突く陰湿な戦法をとっており、基本的に知的を謳っていても最終的には武力行使に及ぶことが多いウルトラシリーズの宇宙人(というより子供向け番組の悪役)が多い中、異質な部類に入る存在である。
室内に偽装した宇宙船にダンを誘い込み、そのまま宇宙に隔離することで無力化させようとしたが宇宙船が撃墜され失敗。
ウルトラセブンとなったダンと夕焼けに照らされた街で一騎討ちとなるが、ここでも走り回ってすれ違うだけで一切攻撃は行わず(実際はすれ違いざまに高速での死闘が行われていたのかもしれないが)、最終的に撤退しようと飛び立ったところでアイスラッガーに両断され、エメリウム光線によって爆発四散した。
同話ラストの締めのナレーションは、メトロン星人の計画が「遠い未来の話」(今で言うところの「この番組はフィクションです」のようなもの)であることを人類の現状を痛烈に皮肉りつつ語る内容であり、メトロン星人本人よりもこの口上のほうが印象的かもしれない。人によっては「故郷は地球」や「怪獣使いと少年」とは違ったベクトルのトラウマだろう。
メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。
人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。
でもご安心下さい。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。
え、何故ですって?
我々人類は今、宇宙人に狙われる程、お互いを信頼してはいませんから。
容姿
赤く細長い上半身と青い下半身を持ち、頭頂部から背面・両肩には黄色い縁取りがある。後頭部にはタコやイカの吸盤のような突起があり、胸から腹に走る黄色い縁取りは発光器官になっている。手はチューリップのような形状で、人間の指に相当する器官は視認できないが物を持つことはできる様子。劇中では使用しなかったが、SFCゲーム『ウルトラセブン』や大怪獣バトルや平成セブンでは腕の穴から光弾を放っていた。
後のウルトラマントリガー外伝、ナースデッセイ開発秘話にてメトロン星人マルゥル曰く、「哺乳類ではない」(そりゃそうだ)、頭を触ったホッタ曰く「絶妙にヌメッとした質感」とのコメントから、もしかすると地球のタコやイカなどの軟体生物に近い生き物なのかもしれない。
ちなみに、このド派手なカラーリングは高山良策氏の工房から未着色で納品されたため、製作現場で余っていた塗料を使いまわした結果の産物だという逸話が残っている(特撮美術では地味な色の使用頻度が高いため、赤などの原色の塗料は余っていた)。
なお、成田亨によるデザイン画では顔にあたる部分は銀色であった。
その後の作品での登場
ウルトラマンA
第7話「怪獣対超獣対宇宙人」と第8話「太陽の命 エースの命」に息子のメトロン星人jr.が登場している(ただし劇中で血縁関係は明言されていない)。
手に五本指、顔にV字の切れ込みなどの外見上の差異や積極的に戦闘に参加するなどの違いがあるが、何より変わっているのは宇宙人なのに地中から現れるという点。もっとも、『A』では地底人の初登場が異次元の割れ目だったり、異次元人であるはずのヤプールの一人やヤプールの生き残りが宇宙船に乗って宇宙からやってきたりと変わったヤツは結構いる。
最後はエースのバーチカルギロチンで倒されてしまうが、その切断シーンは細かく作り込まれた極彩色の内臓と体液が切断面から零れ落ちるという無駄に凝った作りになっており、もの凄く気持ち悪い。
平成ウルトラセブン
TVSP『地球星人の大地』で別個体が3体登場。
公式表記は『メトロン星人三代目』となっているが、これはメタ的なカウントであり、『ウルトラセブン』の世界観を正史のM78スペースから独立させたという想定のもとで展開される『平成ウルトラセブン』の世界観では二代目というややこしい立ち位置である(メトロン星人Jr.が地球を訪れていないため)。
『全ウルトラ怪獣 完全超百科 ウルトラマンティガ〜ウルトラマンマックス編』(講談社・2006年)、『ウルトラマン オフィシャルデータファイル 97号』(デアゴスティーニ・2011)、『円谷プロ全怪獣図鑑』(小学館・2013年)といった公式メディアでもこの表記となっている。
テレポート能力や腕から破壊光弾を発射する能力を持ち、後者は『大怪獣バトルEX』(名称は「アームフラッシュ」)や『ウルトラ怪獣モンスターファーム』でも採用された。また、男性に変身した個体はマシンガンで武装している。
明和大学のトネザキ教授(演:円谷浩)を騙して地下都市エコポリスを建設し、地球の環境問題対策に協力するふりをしつつ、裏でオゾン層破壊ミサイルによって人類抹殺を目論む狡猾な宇宙人として描かれているが、言動が微妙に小物くさい。
地球人を見下しており、ゴミとまで吐き捨てている。タイトルの「地球星人」とは地球人の事ではなく、人類抹殺の後にメトロン星人が名乗ろうとしていたもの。
冒頭で1体がとある惑星でセブンと対決。逃げようとしたところをワイドショットで撃墜され、仲間が地球にいることを仄めかし絶命する。
その後地球に侵入した男女の個体が北川市郊外にエコポリスを建造、トネザキ教授に近づき利用しようと企む。
しかし教授が、協力を拒むと人質にとり突入してきたウルトラ警備隊の抹殺しようとするも、モロボシ・ダンに阻まれ失敗。自ら正体を明かし変身したセブンと対決となる。1体は等身大でセブンのウェッジ光線を、巨大化したもう1体は新技リュウ弾ショットで倒されたが、セブンはエコポリスの爆発に巻き込まれて一時的に行方不明となり、しかも『誕生30周年記念3部作』にて再登場した時はこの戦いの影響で記憶喪失になっていた…
ちなみに本来登場しないはずの、前話太陽エネルギー作戦のDVDのメニュー画面のエレキングの上になぜか混ざっている。
男性個体を演じた神威氏は『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』にも諏訪将校役で出演している。
ウルトラマンマックス
第24話「狙われない街」に、「狙われた街」に登場した同一人物が再登場。肩書きは「対話宇宙人」に変わっている。
「セブンに一刀両断されながらも着ぐるみの修繕の要領で治療されて一命を取りとめた」という設定で、普段は円谷プロの怪獣倉庫(着ぐるみ倉庫)に潜伏している。そのため、体に大きな縫い目がある。また、その時助けてくれた少年とは、40年が経ち彼が中年の刑事になっても「メトロン」「ケンちゃん」と呼び合うほど仲がいい。人間体は飄々としたスーツ姿の老人(声を演じた寺田農が人間体も演じている)で、長い潜伏生活で地球に愛着がわいている。
今回は、携帯電話から電磁波を流すことで人間を凶暴化させていた。しかし、以前のようにそれによって積極的に地球侵略を狙ったわけではなく、「機械に頼りすぎる地球人は何もしなくてもいずれ自滅する」という結論に達し、わざわざウルトラマンや原住民と戦う危険を冒してまで侵略する必要はなく、人間が勝手に滅んだ後で手に入れてしまえば良いとしており「その自滅をちょっと手助けしただけで悪気はない」との事。携帯電話という便利なツールで人間が退化していく様子を「猿」と例えており劇中演出でも痛烈に皮肉って描かれている。(上記のナレーションで「これは未来の出来事です、今の人間は宇宙人に利用されるほどお互いを信頼していませんから」と皮肉られていたが、その「未来」である今、当の宇宙人から「侵略という手間をかける価値も必要もない、待ってれば人間は居なくなるからいずれ地球は手に入る」と判断されてしまっている事がわかる)
同話の後半になってもマイペースを貫き、自ら潜伏場所に案内したカイト隊員(ウルトラマンマックス)をお約束のちゃぶ台でおもてなし(弄り倒すとも言う)しながら「眼兎龍茶(めとろんちゃ)」というPB商品すら勧めてくる始末であった。帰還を賭けたじゃんけん合戦の末、トイレのスッポンから自分のソフビ人形等を地球土産としてまとめ、本性を現し巨大化はしたもののその場でぴょこぴょこと走るふり(セブン戦開幕のオマージュ、またその行為を足踏みと捉え「セブンの頃から技術レベルだけが上がって人間は一歩たりとも進んでいない」事を表しているとも言われている)をするなどふざけてばかりで戦おうとせず、カイトに対しても「お前さんも宇宙人の仲間じゃないか。低脳化して環境を破壊して礼儀も知らない人類を!物好きに護る必要もなかろう?」と的を射た正論を述べ、最後に「地球の黄昏が一番の土産」として迎えの宇宙船に乗って母星への帰還を果たした。マックスも思わず手を振って見送ってしまった。
メトロン「地球の夕焼けは美しいなぁ・・・取り分け日本の黄昏は。この陰翳礼讃が何よりの土産だな」
マックス「つべこべ言うんじゃない!!」
メトロン「ピュ〜♪(口笛)」
中の人の怪演もあって、この回はシュールギャグとして受け取られがちだが、メトロン星人の美しい地球への愛情と、いつまでたっても進歩しない地球人への失望の両方が窺える仕様となっており、彼の正論にカイトも「いいから早く帰れよ!」と繰り返すだけで言い返すことができなかった。
ある意味メトロン星人のキャラクターを掘り下げたドラマでもあった(昭和と平成の対比、メトロン星人の仕草など随所に作りこまれている)。
更に、当初は「町を狙っていた(人間=町を攻撃しなければ地球は手に入らないと思っていた)」宇宙人が「町を狙わなくなった(友好的な意味ではなく町=人間を無価値かつすぐ自滅すると判断した)」とも取れるタイトルの対比は今もなお語られている。
なお、マックスは他のウルトラマンのシリーズとは独立した世界観であり、そもそもマックス1話が地球史上初の怪獣来襲であるはずだが、この話は例外であるとのこと。
(ちなみに劇中ではセブンの存在は触れられておらず、ギルファスの件でかつてマックスが地球に訪れていた事が判明している為に「マックスにより倒されかけた」という解釈も行うことが出来る)
このように特徴的なエピソードの一方、「2度も人間を暴走させ被害を出しているにもかかわらず今の人類に呆れ勝手に見限る」というタチの悪さを突っ込まれる事が多い。このエピソードが生前の実相寺監督の担当した最後の作品であるが平成からの作品では幻想的やメタ要素を含んだ摩訶不思議な展開などが主だった中で、初代マンやセブンの頃の本来氏が得意としていた文明批判やウルトラマンの無力さを強烈に描いたかなり異質なエピソードである。
(そもそも上記のセブン時のラストのナレーションも実相寺氏が後から加えたものである)
これらの面からウルトラシリーズに関して争いが起きると「そんなだからメトロン星人に見限られるんだ」と自戒する声が上げられる事がある
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
超獣使いのレイオニクスとして登場。
宇宙人同士の戦いを好まず、怪獣同士の戦いを望む。戦いの場にもちゃぶ台を持ち込み、眼兎龍茶を置くこだわり様。
暴走しているレイが操るゴモラと自身が操るドラゴリーでレイオニクスバトルを行うがまったくかなわず「超獣が怪獣如きに!」と驚愕し、ドラゴリーのダメージがフィードバックしてきたため慌ててバトルナイザーに回収。その直後にレイモンに襲われるが、レイモンが別の怪獣の気配を察知したため「忘れんぞ、この屈辱」と捨て台詞を言って逃げていった。
その後レイに雪辱戦を挑むために等身大でペンドラゴンに現れレイを挑発し、ペンドラゴンが逃げようとするとバキシムを呼び出し空間転移と射撃で阻止。
ダイルとの戦いでまたしても暴走したレイモンとレイオニクスバトルを行うも、バキシムがレイオニックバースト状態のゴモラに敗北し、驚愕すると同時に自身の敗北を悟り消滅した。
その後、AC版GL弾の『ギャラクシーサーガ』モードにて霊体がヤプール人によってインペライザーと融合させられ、バキシマムをお供にレイに戦いを挑むが、ウルトラマンメビウスが救援に現れて敗北した。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルの百体モンスロードにて復活。
怪獣墓場でガッツ星人・エレキング・キングジョーブラック・キングパンドンらどこかで見たような面子で徒党を組みセブンに襲い掛かるが、アイスラッガーを受けて怯んだところをワイドショットで粉砕された。
ウルトラゾーン
ウルトラゾーンが閉じる数日前に宇宙区星雲七丁目8番地に出現し、現地の警察官から職務質問された。
目的はセブン本編と同じくタバコに宇宙ケシの実を仕込んで地球人を暴走させての地球侵略であり、警官にそれをべらべらとくっちゃべってしまったにもかかわらず、おしゃれなボディに免じて見逃される。オイ、捕まえろよ。
警官には腕が袖、青い部分がデニムに見えているらしく、こういう体だと理解して貰うのに苦労していた。
解説映像ではビルの屋上であぐらをかいたり、ビル街で足踏みをするという奇怪な言動を見せた。
ミニコーナー『怪獣English』で登場するが、普通にメトロン星人が自己紹介するというものであり、ほかの回とは違ってネタに走ってはいなかった。
ウルトラマンギンガS
第12話「君に会うために」にジェイスという個体が登場。
性格は温和かつ理知的であり、ガッツ星人ボルストとは反りが合わない。エクセラーからは『夕焼けのエージェント』との通称で呼ばれている。
ウルトラマンオーブ
惑星侵略連合のメンバーの一人として、タルデという個体が登場。
ウルトラマントリガー
マルゥルと言う個体が味方として登場。
第13話は彼の当番回で総集編色が濃い回であったがちゃぶ台と夕日がしっかり登場するあたりメトロン星人の血筋であろうか?
また、本作にて精製していない生の宇宙ケシの実が登場しており、臭いことが判明した。
ウルトラマンデッカー
『トリガー』からマルゥルがゲスト出演した他、第17話「過去よりの調べ」にナイゲルという個体が登場。
ゼナのファイル
file.02に登場。登呂という小太りの中年男性に擬態しメトマート元星店の店長を務める。
今回はタバコではなく宇宙ケシを混入した化粧品で女性を暴徒化させ日本を暴力と疑心暗鬼で混乱させようと目論んでいた。
AIBの調査で加害者は谷丸商事の化粧品を使っていたという共通点を見つけたゼナが同社に努める伊賀栗レイトに連絡を取り内偵させるが本社には問題は見つからず、小売店を調査したところメトマート元星店が浮上。
レイトの失言でAIBが裏にいることを把握すると正体を表し、配下のペダン星人(デザイン画版)、テペト星人、キュラソ星人、シャプレー星人と共に襲い掛かるが、最終的にはAIBに全員逮捕された。
漫画
ウルトラセブン
桑田次郎の漫画作品。
姿かたちはほぼ変わりないが、ややマッシブな体型でカタカナと漢字でのセリフを発する他、巨大化はしない。宇宙ケシの効果も「地球人の頭を狂わせる」と簡潔に言い表されている。手の先端から光線を出す。また、宇宙船は近代的なマンション一棟に偽装されている。
船内に踏み込んだダンを殺そうとするもウルトラセブンに変身されて敗色が濃くなったため、宇宙船のブロックを切り離し爆殺しようとする。しかし、脱出したセブンは宇宙船の片割れを投げつけ撃墜。
- 原作同様タバコに結晶体を混入して拡散させていたのは実験であり、ゆくゆくは水や空気に混入して地球人を狂わせ殺し合いをさせて自滅させ地球を乗っ取るという狙いがあった。
- このメトロン星人は母星から地球侵略の先兵(スパイ)として送り込まれたという設定であり、実験の成果を母星に持ち帰った後、本格的に地球侵略を果たそうとしていた。
- 原作では地球人に扮したメトロン星人が活動していたが、この漫画ではメトロン星人の手下になった地球人がダンの襲撃や薬物入りのタバコの流通に従事している。この地球人については、操られていたのか懐柔されたのかは不明。
この作者の作風なのか編集部の方針だったのかは不明であるが、この回はバイオレンスかつ怪奇色が強めなのが特徴。
- 冒頭のシーンでは、まず父親のタバコをイタズラで吸った少女(小学生くらい)が凶暴化し、斧を持ち出して父親を殺し、続いて眠っていた母親まで殺してしまう。
- ライフル魔に撃たれるシーンもやたらと生々しい。
- ダンプカーで轢き殺そうとし、更に土砂で生き埋めにした挙げ句に「ねんいりにぺしゃんこにしていくか」とかなり殺意の強い3連コンボ。完全に殺しにきている。
- 上述の地球人は「もう用はない」という理由で光線で焼き殺されてしまう。更にその死体は目障りという理由で灰になるまで完全に焼き尽くされてしまう。
かがやけ ウルトラの星
内山まもるの漫画作品。
メフィラス星人の配下として登場。
怪獣軍団を率いて九州を攻撃するがゾフィーの活躍により一時撤退、最後はアイスラッガーでバルタン星人・ガッツ星人・ナックル星人・巨大ヤプールと共に1コマで切り刻まれて倒された。
ウルトラマンSTORY0
幻惑を武器に使う星間連合幹部として登場。
自らの能力を模したメカメトロンとビーコン・サータンのコンビを使役し、ウルトラ兄弟を苦しめた。幻惑剤の原料となる植物を作る星のプラントがウルトラマンレオに破壊されると星間連合を脱退、どこへともなく逃走していった。
酩酊!怪獣酒場
第49話で登場。「怪人バル」からの刺客で怪獣酒場の評判をガタ落ちさせる為に暗躍する。
江幸田周辺の水道水に赤い結晶体を混ぜて人間を凶暴化させ、怪獣たちを排斥するように仕向けた。
しかし、酒場の怪獣達が話し合いをしたところ、いつも通りうるま達に接するという結果に終わった為、作戦は失敗してしまう。
ウルトラ忍法帖
朧党の忍獣「滅吐崙」として登場。直接の戦闘力はダメダメだが呪いの人形を用いた妖術を得意とし、忍び装束ではなく呪術師の服装をしている。
人形を水に漬ける夜尿症(寝小便)の呪いで将軍を失脚させることを目論んでいたが、洪水並の失禁(これでアミアが寿城から流されて今回の出番終了)からウル忍に不審がられて隠し砦に殴り込まれてしまう。なお、その気になれば呪い殺すことも可能らしいが、幽霊になって祟られたら困るので前述の方法を採った。
戦闘ではウル忍の人形を用意してタロウの股を裂いて一人プロレス技で苦しめ、セブンは針で多量出血させた後の擽り地獄から首を引き千切ってしまった(ただし針以外はマンが原因で直ぐ接着剤で繋いだことで元通りになった)。人形はストリウム光線で焼却されたが、当然3人揃って大火傷を負った。人形以外の妖術もあるが、何故かめひらすの財布をマンに転送して(曰く「相手を幸福にする呪術」)めひらすから斧で折檻されてしまう。最期はウルトラ忍法ブルーレット置くだけ(名前通り罠も何も無い引っ掛け)で油断した所をスペシウム光線でダメージを受けて解剖バラバラの術で倒され、死体はホルマリン漬けにされてタロウの勉強部屋に飾られた。ただし事件後将軍には元々寝小便の癖があったことが判明してしまった。
その後頭部をタロウが作った合体忍獣のパーツに使用されたが、めひらすが朧党に帰ったらすき焼きを食わせると説得したことで頭部だけ分離して朧党に戻ってしまう。直後に裏切ったとツインテールの怒りを買い、屁゜酢多亜の火炎放射で焼き殺された。
原典の人物像からタタミカーが最も似合いそうなキャラと思われるが、結局乗ることは無かった。
ゲーム
ウルトラセブン(SFC)
ステージ2に登場する。原作では使わなかった飛び道具を取得している他ガード時にバリアを張る能力も得ている。
とはいえ序盤の相手なのでそこまで強くはない。
ウルトラ闘魂伝説
雑魚敵として大量に登場し、タバコの毒ガスで攻撃してくる。
スーパーヒーロー作戦
メフィラス星人配下として登場。
やはりタバコ作戦を行うも、最後はデビルガンダムの散布したDG細胞を浴びてザラブ星人共々ゾンビ怪獣に成り果てた。
怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワード
ゲームを進行させると研究員として参戦。得意分野は『兵器』。無印とパワードで登場の経緯が異なるが、どちらでも二階の空部屋に畳とちゃぶ台・その他調度品を持ち込む。また彼を参加させることで、『メトロンスーツ』『メトロンアーム』が開発できる。MA『EXアーム』とアクセサリー『ちえのもんよう』も彼から受け取れる。
大怪獣バトルシリーズ
アーケード版ではEX第2弾から登場。
惑星モーン・スターにバカンスに来ていた宇宙人として登場。リトラ(S)に宇宙船を破壊され、縄張りとは知らずに侵入してきた主人公を敵と認識し、メルバを従えて勝負を挑んで来る。
大怪獣ラッシュ
ラッシュハンターとして複数個体が参戦。両手にレーザー砲を仕込んだメタバー、ムチの遣い手のウィップ、異様にムッキムキなデストロイなどがいる。
ロストヒーローズ
1において仮面ライダーWの風都をモチーフにした1面ステージ『ビギンズ・キューブ』に登場。偶然にも見た目がそっくりなスイーツ・ドーパントを連れて登場する事も。なお、仮面ライダーWにはマックス時代の中の人が登場したのでこのマップに出現すると思われる…のだが、肝心のテラー・ドーパントは仮面ライダーWの風都博物館とガイアゲートをモチーフにしたショッカー・キューブ(ぶっちゃけ、アジト・キューブの方がショッカー基地の要素があるのだが…。非常にややこしいっ!)にボスとして登場するので、ビギンズ・キューブには登場しない。
ジェノサイド・キューブではベリアルによってベムスター、バキシムと共に召喚されたが、自我を有しておらず、ただただ唸り声をあげる怪物と化していた。
サブクエストではビギンズ・キューブの風を利用し、赤い結晶から発生した煙を蔓延させてヒーロー同士を戦わせて自滅に追い込もうとしたが、Wの怒りを買い、ヒーロー達に計画を打ち砕かれた。
ロストヒーローズ2
サブクエストでシャプレー星人、クール星人と連合を組み、リジェスの力を利用してヒーロー討伐を目論んだが…結果はお察し。
ライブステージ
ウルトラマンファンタジックライブ2007
最初は人間態の姿で登場。「夢の世界の魔法使い」を語り、マジックで子供達に親しげに接するが、その本性は大人たちを夢を捨ててしまった存在だと軽蔑し、子供の純粋な魂を奪おうと目論む侵略者である(それに相反するように、タロウは両親から「夢は形を変えるもの。それでいて素敵なもの」だと聞かされており、「大人だって夢を持っている」という認識を持っている)。
ウルトラセブンのアイスラッガーに切り裂かれても尚、息があり、置き土産にゼットンを残して地球を去った。
NEW GENERATION THE LIVEスターズ編
- 新世代の戦士たち
メインヴィランとしてギンガビクトリーエックスゼットと対決。地球人に守る価値はないと言ってゼットを怒らせて頭に血が上ってるゼットを止めてるギンガ達を石化させるとゼットを倒すためにマグマ星人やEXゼットンを呼び出してゼットを袋叩きにしてカラータイマー点滅させるまで追い詰めると観客の拍手とウルトラマンフェスティバル2023のテーマ曲bluelaserによって溢れた光によってゼットが立ち上がるとゼットの師匠であるウルトラマンゼロが現れ0Z師弟に配下の怪獣たちは倒されギンガ達も復活させられてあとが無い状況まで追い詰められると最後の切り札としてかつてゼットとエックスが倒した虚空怪獣グリーザと同格の存在であるメトロンシロイド・メトロンクロイドを呼び出して新世代ヒーローズ達を追い詰めるも観客の歓声と光を再び受けやってきたセブンの一声により野性の力を解放したゼロにメトロンシロイド達共々逆に追い詰められ人間の価値を語るなんざ!2万年早いぜ!と野生のゼロのハウザーゼロショットでメトロンシロイド達と共に倒された。
小説
変身障害
ウルトラマンマックス同様に、セブン本編で倒されたメトロン星人本人が登場。マックスの時と同様に奇特な老人に体を縫い合わされ一命をとり留めていた。
メトロン星の医学で治癒した後は恩返しと称し、米瀞(めとろ)を名乗り米瀞メンタルクリニックという精神科クリニックを経営。技術と知識を活かし市内で1番人気のある病院とネットの口コミを得ている。内装は和風。
しかしある時、突如本来の姿に戻れなくなる「変身障害」が発生。他の宇宙人たちやウルトラセブンに変身出来なくなったと証言する男と共に、事態の原因解明に乗り出した。
- かつてウルトラセブンに敗北するも一命を取り留め地球に潜伏していた宇宙人達とは互助・協力の関係にある。
その他
- 松本人志のお気に入り。おもちゃの人形をメトロン星人以外買ってもらえなかったことが理由だそうだが、大人になって「狙われた街」を見た際にその出来の良さに感心したとか。
- また、『ウルトラマンオーブ』で主人公のクレナイ・ガイを演じた石黒英雄も推し怪獣の1つにメトロン星人を挙げており、後年、『ウルトラ怪獣モンスターファーム』のゲーム実況を行った際には真っ先にパートナーに選択していたほど(ちなみに、『オーブ』にはメトロン星人タルデが登場しているため、石黒氏は実際に推し怪獣との共演も果たしたことになる)。
- 『仮面ライダーW』ではそっくりさん が確認されたほか、『マックス』時代の中の人がレギュラーで登場していた。
- 「ハコダテ観光ガイド イカール星人襲来中!」動画DVDでは、終盤に名前・外観共々パロディの「マグロン星人」が登場する。個体名は「トイ」と「オーマ」という津軽海峡のマグロ漁港が元ネタ。
- 特撮に詳しいことで知られる声優の鈴村健一は、なぜか「この毒を盛られたヤツはやる気をなくしてしまう」と勘違いしていた。ちなみに鈴村氏がこの発言をしたラジオで共演していた杉田智和は「明太子」と呼んでいた。
- 『アメトーク』のウルトラマン芸人の回で、出演者の一人である川島が高速道路のサービスエリアで甥っ子にせがまれてウルトラマンのガチャガチャをやらせた所、(甥っ子が)『メトロン星人とちゃぶ台のセット』を引き、(その時は)何故ウルトラマンの怪獣とちゃぶ台がセットになっているのか分からず「もしかして異物混入なのかもと思った」とコメントしている。
- 近年のメトロン星人のスーツは『マックス』で新造されたスーツを改造した物が使われているが、この関係で顔にシワがある個体が多い(ただし、大怪獣バトルの個体はアトラク用を流用したと思われる別のスーツを使用しており、この関係で顔にシワはない) 。
担当俳優・声優
中江真司(セブン)
寺田農(マックス)
龍谷修武(大怪獣バトル)
竹井亮介(ウルトラゾーン)
しおつかこうへい(ウルトラマンギンガS)
外島孝一(ウルトラマンオーブ)
M・A・O(ウルトラマントリガー)
甲斐田裕子(ウルトラマンデッカー)
担当スーツアクター
荒垣輝雄(セブン)
横尾和則(平成セブン)
新井宏幸(ウルトラマンオーブ)