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編集者:δアックス
編集内容:Iフィールド・ブラスターに加筆
目次
ページ先頭
  • 1 スペック
  • 2 概要
  • 3 機体説明
  • 4 活躍
  • 5 武装
  • 5.1 頭部バルカン砲
  • 5.2 ビーム・サーベル
  • 5.2.1 ビーム・サーベル(ハイパー)
  • 5.2.2 ビーム・コンフューズ
  • 5.3 グレネード・ランチャー
  • 5.3.1 腕部2連装ランチャー
  • 5.4 ビーム・ライフル
  • 5.5 ハイパー・メガ・ランチャー
  • 5.6 ハイパー・バズーカ
  • 5.7 シールド
  • 5.8 Iフィールド・クロー
  • 5.9 Iフィールド・ブラスター
  • 6 バリエーション
  • 6.1 MSZ-006 プロトタイプ
  • 6.2 Zガンダム後期型
  • 6.3 Ζガンダム(U.C.0088)
  • 6.4 Ζガンダム(U.C.0097)
  • 6.5 Ζガンダム(ウェイブシューター)
  • 6.6 フルアーマーΖガンダム
  • 6.7 フルアーマー陸戦型Zガンダム
  • 6.8 プロトタイプΖガンダム
  • 6.9 ΖⅡ
  • 6.10 量産型Ζガンダム
  • 6.11 Ζプラス
  • 6.12 ΖレイピアⅠ
  • 6.13 リ・ガズィ
  • 6.14 リゼル
  • 6.15 Zガンダム3号機
  • 6.16 ストライク・ゼータ
  • 6.17 ハーフゼータ
  • 6.18 ヴァリアブル・ガンダム
  • 6.19 ガンダムディフォルティータ
  • 6.20 ガンダムアイロティア
  • 6.21 Ζプルトニウス
  • 6.22 Ζグスタフ
  • 6.23 Ζガンダム量産型
  • 6.24 長距離射撃用Ζガンダム
  • 6.25 侍Ζ
  • 6.26 四郎オリジナルΖガンダム
  • 6.27 Ζガンダム炎 / ハイパーΖガンダム炎
  • 6.28 ライトニングΖガンダム
  • 6.29 スクランブルガンダム
  • 6.30 A-Zガンダム
  • 6.31 アメイジングΖガンダム
  • 6.32 サーチガンダム
  • 6.33 ΖガンダムMk-Ⅱ
  • 7 立体物
  • 7.1 旧キット
  • 7.2 HG/HGUC
  • 7.3 MG
  • 7.4 その他
  • 8 ゲームでの活躍
  • 9 余談
  • 10 関連動画
  • 11 関連イラスト
  • 12 関連項目
  • Ζガンダム

    ぜーたがんだむ

    Zガンダムは、TVアニメ『機動戦士Ζガンダム』の略称。または『Ζガンダム』(新約劇場版にあたる『A New Translation』も含む)、『機動戦士ガンダムΖΖ』などに登場するモビルスーツ(MS)。なお、正式な名称はギリシャ文字の「ゼータ」を用いるが、入力の手軽さから英数字の「Z」が代用される場合もある。

    「遊びでやってんじゃないんだよーっ!」

    スペック

    型式番号MSΖ-006
    所属エゥーゴ
    開発アナハイム・エレクトロニクス
    生産形態試作機
    全高19.85m
    頭頂高19.80m
    全長(WR時)24.32m
    翼幅(WR時)18.61m
    本体重量28.7t
    全備重量62.3t
    出力2,020kW
    推力112,600kg
    センサー有効半径14,000m
    装甲材質ガンダリウムγ
    固定武装60mmバルカン砲×2、ビーム・サーベル×2、2連装グレネード・ランチャー×2、小型ロケット弾
    携行武装ビーム・ライフル、ハイパー・メガ・ランチャー、シールド、グレネード・ランチャー、ハイパー・バズーカ、他

    概要

    型式番号MSΖ-006

    エゥーゴアナハイム・エレクトロニクス社の共同開発プロジェクト、Ζ計画に基づいて開発された可変型試作モビルスーツ(MS)。同計画の本丸とも言える可変機構装備のフラッグシップ機として誕生した機体で、旧ジオン公国出身の技術者アレクサンドロ・ピウスツキ博士を中心に開発が進められた。

    これ以前にアナハイム社では、既にデルタガンダムメタスの開発が進行していたものの、前者はフレームの強度不足により計画が一時凍結、後者は可変機構の実証を優先したため実戦向きとは言えない仕様となっていた。そのため、これらのデータをフィードバックしリック・ディアスに先行採用されていたブロックビルドアップ構造を取り入れた試験機であるプロトタイプΖガンダムが開発され、この機体にガンダムMk-Ⅱから得られたムーバブルフレームカミーユ・ビダンによる可変機構やフライングアーマーのアイデアが盛り込まれた事により本機は完成した(劇場版ではカミーユは本機の設計に関与していない)。

    アナハイム社製可変システム「VMsAWrs」による巡航形態への変形や豊富な武装等によって、後発のMSに引けを取らない高い汎用性を有しており、ロンド・ベル結成時にアムロ・レイ大尉は本機の配備を要望したとされている。

    しかし、可変機構の採用は可動部増加や専用部品採用による整備性の悪化を招き、異なる2種類の形態を使い分ける必要により操縦系統が複雑化してしまった。さらにフラッグシップとして開発された結果、高コスト化のためそのまま量産することはできなくなった。このため、連邦軍とアナハイム社はΖプラスリ・ガズィなど様々な方向で低コスト化を目指し量産化のアプローチを取っている。

    また、操縦特性はピーキーで先鋭的な特性を示すとされ、パイロットにも相応の技量を要求する。この特性はΖ系の機体には特徴的なもので、ΖΖでは大量の火器管制システムや合体可変機能を盛り込んだ結果さらに悪化。リ・ガズィに乗ったアムロはその経験からνガンダムにはベーシックな操縦特性を持たせたとされる。

    主なパイロットはカミーユ・ビダンジュドー・アーシタルー・ルカなど。

    劇中初登場は『Ζ』21話と非常に早い。初めて乗ってきたのはカミーユではなかったのを考慮しても、次の話から早速カミーユが乗っているので主役機交代にしては異例とも言えるハイスピードである。

    機体説明

    かのRX-78と同じく「時代を変える力を持つ」とまで称された機体ともあって、構造は当時としてもかなり先進的なものを持つ。

    まず、可変を前提とした関係でメインジェネレーターは胴体部から排除されて両脚部に分割配置。2基のジェネレーターはかつてのGP01Fb開発時の技術が応用されており、片脚が破損しても、もう片方のジェネレーターで最低限の戦闘を続行可能とする程、ダメージコントロールに優れる。腕部にはグレネード・ランチャーを内蔵する他、高出力のエンジンも備えており、機体供給式のビーム兵器であれば常時フル出力での運用が可能とされている。

    装甲は可変機構の採用や運動性の維持を優先したため、リック・ディアス等と同じく「ガンダリウムγ」が採用された。この装甲表面には後述の大気圏突入を想定して入念な耐熱処理が施されており、実戦ではそのまま耐ビーム・コーティングとして機能したとされる。

    ガンダムMk-Ⅱで試験運用された「フライングアーマー」は左右に分割され機体とは可動アームで繋がれた機体の標準装備モジュールとなっているが、ウェイブシューター用など様々なバリエーションへと換装が可能で、これらを作戦に応じて換装する事で対応任務の拡大を図る事もできる。

    このアーマーに挟み込まれる形で、フレキシブル・バインダー等の発展系にあたるスラスター兼用のAMBAC稼働肢「ロングテール・バーニアスタビライザー」が垂直尾翼の様に固定配置される。これは他機体におけるバックパックメインスラスターの代わりとして機能するもので、MS形態での急加速時などに展開すること効率的に推進力を増加させ、巡航形態時には脚部のスラスターと共に抜群の加速性能を発揮させる事が可能。

    これらの優れた機能を組み合わせて生まれた巡航形態ウェイブライダー(WR)への変形は機体本体を大気圏突入時の空力加熱と衝撃波から保護し、モビルスーツ単独での大気圏突入を可能としそのまま1G重力下でも飛行可能と優れた性能を持つ。無論、MS形態に比べると運動性こそ劣るがそのまま実戦に参加することも可能となっている。また本形態はフライングアーマーの飛行性能を基にした為か偶然にもSFS機能も満たす事になり、MSを背面に乗せた状態でも問題無く飛行・大気圏突入が可能である。ただし翼面積の不足のため大気圏内で純粋な空力的飛行は不可能であり、エンジンの推力で強引に飛翔している部分が大きい。

    以上の事から、RX-78のあらゆる環境に耐え得る汎用性を新次元へと昇華させた本機は、全領域支配対応機「エリア・ドミナンス」の称号を与えられ、後世においては「パワーウェイトレシオのバランスは宇宙世紀0100年代の機体に近い」とも評される等、歴史に残る名機となり、百式の原型デルタガンダム改修機その改造機の礎となるに留まらず、数々の再設計機が作られるなど、MSの小型化が本格化するコスモ・バビロニア建国戦争前後まで系譜を残した。

    活躍

    グリプス戦役中期から戦線投入され、エゥーゴの戦力の中心として活躍。後に簡易サイコミュシステム「バイオセンサー」を追加装備し、カミーユのニュータイプ能力を増幅させる事によって、操作系統にサイコミュを用いた機体サイコミュ・ジャックによって行動不能にさせるなど、カタログスペック以上の性能を見せた。

    続く第一次ネオ・ジオン抗争でも、カミーユを欠いた状態であったもののガンダムチームの戦力の一角としてクィン・マンサによる攻撃で行動不能に陥るまで戦い抜いた。

    ジュドーはΖΖガンダムに乗り換えて以降も、地球圏では「Ζの方が小回りが利く」という理由でこちらに搭乗した事が数回あった。

    また、頭部を破壊され、代わりにザクⅡの頭部を搭載して出撃した事もあった。

    戦後は百式・Mk-Ⅱ共々、地球連邦軍に回収されてどこかに封印されたと言われるが、先述の2機とは違って、宇宙世紀0091年のリ・ガズィの完成披露式典や宇宙世紀0100年の記念式典などで展示・飛行を行っている(一説によると、修復時にΖプラスのパーツが使用されたため、形状は戦役当時と異なっているとの事)。

    武装

    頭部バルカン砲

    頭部に搭載されている60mm口径の機関砲。装弾数は600発。

    ガンダムMk-Ⅱはムーバブルフレームの試験データ採取の都合による頭部容量の無さなどから外装式だったものが、百式を経て本機では再び内蔵兵器となった。

    ビーム・サーベル

    出力0.65MWの近接白兵戦用ビーム兵装。腰部サイドアーマー内に収納されている。後述するようにバイオセンサーの影響によって想定出力を超過したビームを発生させているが、詳しい発生原理は不明。

    ウェイブライダー時には出力1.3MWのビームガンとして使用できるが、他のビーム射撃武装に比べ威力は低いため主に牽制などに使用される。

    ビーム・サーベル(ハイパー)

    カミーユの怒りに呼応するかのように、彼の増大したニュータイプ能力にバイオセンサーが反応し、ビーム・サーベルの刃が巨大化した状態。ヤザンのハンブラビはこれで両断・撃墜された。

    スパロボが名前の初出で、当初は「ハイパー・ビーム・サーベル」となっていたが、ΖΖガンダムに同名の武装があるため、現在はこの表記が使われる事が多い。Gジェネレーションシリーズでは「巨大ビーム・サーベル」表記。

    ビーム・コンフューズ

    劇場版『Ζガンダム』で登場した特殊攻撃。左手に持ったビームサーベルを回転するように投げた後、回転するサーベルのビーム刃に向かってビームライフルを発砲する事でビームを乱反射拡散させる技。百式に向かって射出されたキュベレイファンネルを迎撃するために使用された。

    一部の『Gジェネレーション』で本機固有のアビリティ(ファンネル無効)として登場した他、『ガンダム無双』ではシャア専用ゲルググがこれと同じ攻撃をビームナギナタで行っている。

    グレネード・ランチャー

    両前腕部に2連装式で4発(薬室1射分+次発1射分)内蔵された追尾機能付き小型短距離擲弾発射機。ただし発射されるグレネードは誘導機能や自律推進機能もある為実質的にほぼ小型ミサイルである。また、弾頭をハンドグレネードとして投擲で使用する事も可能。

    オプションマガジンを腕部マウントラッチに装備すれば装弾数を19発まで増やせるが、変形時にマガジンがフライングアーマー内側に干渉する為、排除する必要がある。

    用途に応じて弾種を切り替える事も可能であり、奇襲用のワイヤー装備タイプなども存在する。

    劇場版ではシールド裏にも本兵装が増設されている。

    腕部2連装ランチャー

    右腕のランチャーから実弾を連射するフルオート式の射撃武器。内蔵武器であり、武器の持ち替え動作がないのが利点。実弾の口径などの詳細は不明。本編には登場しておらず公式設定にも存在しないと思われるが、ゲーム『機動戦士ガンダム オンライン』に実装された。

    ビーム・ライフル

    型式番号XBR-M-87A2

    本機用に開発された最新型のビームライフルで、ランチャー系ビーム兵器に匹敵する出力5.7MWの威力とロングレンジモデル並みの有効射程を持つのが特徴。

    また、GP01のビーム・ジュッテを発展させた近接装備「ロング・ビームサーベル」が銃口に装備されており、ライフルを構えたままでも近接戦に対応できる事から劇中では銃剣として積極的に使用された。EパックはMk-Ⅱと共通であり、非使用時は前腕のマウントラッチに装備可能。ウェイブライダー時には背面ロングテールスタビライザー前のハードポイントに銃身を短縮化して装着し前方射撃用のメインウェポンとする。

    機体と同じく優秀な性能を持つライフルだった事もあり、後にほとんどの機構を引き継いだ制式量産型が開発され、リゼルジェガンデルタプラス等が主兵装として使用した。

    ハイパー・メガ・ランチャー

    メガ・バズーカ・ランチャーネモのビームカノンの運用データを元に開発された大型ビーム兵器。通常出力は8.3MW

    威力調節やジェネレーターの併用で連射間隔を縮めることが可能な他、装備自体にも推進装置が装備されている為、サイズに反して取り回しに優れる。本兵装にもロング・ビームサーベル機構が装備されているが、本兵装自体が機体の全高並に大きいため武器破壊を狙われ易いので積極的な近接戦闘には向かず、フェイルセーフ目的の応急白兵戦闘用途としての側面が強い(とは言え、劇中ではガブスレイに捕縛された際に片腕で持ち上げてサーベルを展開し、パイロットであるジェリドを驚かせている)。非使用時や変形時はシールド表面にマウントされる。

    『ΖΖ』ではアイキャッチに登場したのみで本編では未使用。

    後に一定数が量産されたらしく、FSS所属のジム・インターセプトカスタムロンド・ベル隊のリック・ディジェ、テストパイロットチーム「スリーアローズ」所属のリゼルが運用をしている。

    ロストヒーローズにおいては、スキル技とヒーロースキルの2種類に採用されており、前者はスキル技の中でも一番の高火力を誇る技とされており、後者はヒーロースキルというヒーロー個人が持つ必殺技の1つになっている。

    ハイパー・バズーカ

    ガンダムMk-Ⅱが使用するカートリッジ式マガジン採用の大型ロケットランチャーアクシズへと単身で潜入し、キュベレイMk-Ⅱとの戦闘になったジュドーを迎えに行った際、メガライダーを操縦するMk-Ⅱから借用する形で使用した。劇中1度のみの使用だった事や変形機構に対応してない事もあるため、立体物やゲーム作品で再現された事は無い

    シールド

    左腕に装備される専用の防御兵装。

    ガンダムMk-Ⅱやネモのそれと同様にスライド式伸縮機構を有する他、前述の通り内側にはグレネード・ランチャーを増設可能。

    先端にはウェイブライダー変形時のメインセンサーが内蔵されており、変形した際には機首及び機体下部の保護カバーとして機能するため、本兵装の損傷は変形システムの使用不可に繋がるというデリケートな一面をもつ(事実、同変形機構を持つ後発の機体群は生産性や武装のプラットフォームとしての機能が優先されており、防御機能は完全に省略されている。また、『ΖΖ』劇中でもメルリル湖でシールドを損傷した次の回では、変形を行わずドダイ改で出撃している)。無論、設計段階でこのデメリットは考慮されていたようで、その耐久力はビームサーベルを真正面から受け止められる程堅牢であり、最終決戦においてはウェイブライダー形態による突撃によって、ジ・Oの正面装甲を貫通し、パイロットであるシロッコへ直接攻撃を行っている。

    Iフィールド・クロー

    ゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』で追加された武装。

    クロー型のIフィールド・バリアー発生装置となっており、展開することでビーム射撃を防御することが可能。機動性を重視し、大火力な兵装を搭載しがちな可変MSにしては珍しく防御主体な兵装となっている。なお、装備は右前腕のラッチを介しているため、右手に従来のXBR-M-87A2やハイパー・メガ・ランチャーを携行する事も可能となっている。

    Iフィールド・ブラスター

    同じく『U.C. ENGAGE』で追加された武装。

    シールドに代わって左手に携行しており、実体剣・大型ビームサーベル・ビームライフルと攻撃能力を1つに集約した複合兵装となっている。従来のシールドと同じくウェイブライダー時には機首となるが、グリップを折り畳んだ兵装の基部をウェイブライダーの先端にはめ込むような形で装備するため、携行火器を変形前に投棄する必要がある他、変形したままだとコックピットハッチは開けなくなっている

    機能とネーミングはシスクードのIフィールド・ランチャーを思わせるが、関係は不明。

    バリエーション

    MSZ-006 プロトタイプ

    型式番号MSZ-006 Proto Type image

    ガンプラ「PG MSZ-006 ゼータガンダム」の説明書にイメージ画として登場。

    エゥーゴのフラッグシップMSとしてのΖガンダムの当初の構想。

    投入可能領域の拡大や火力の強化、総じて"万能化"あるいは"先鋭化"を志向したTMS構想で、MS形態の背部に装備した一体構造のフライングアーマーを、大気圏突入時には肩部のヒンジを支点としたスライドレールを介して頭越しに前面に回り込ませ、シールドと祖み合わせるという機構が採用されていた。

    しかし、本体に匹敵する質量を持つフライングアーマーを全長を上回るスパンで移動させるのは事実上ナンセンスなことであり、カミーユの提案で2つに分割して脇の下を通して前面に回り込ませることとなった。

    なお、この顛末は実際のデザイン経緯を表しており、画稿はΖガンダムデザイン時の初稿をPGディテールに描き直したものとなっている。

    Zガンダム後期型

    型式番号MSΖ-006

    書籍『マスターアーカイブ モビルスーツ MSΖ-006 Zガンダム』に登場。

    Zガンダムのマイナーチェンジモデル。

    第一次ネオ・ジオン抗争時の姿とされており、腕部フレームや胸部正面装甲をΖプラスと共通化し、リアスカートのスラスター強化や脚部へのオプションラッチ増設等が施されている。下記の宇宙世紀0088年仕様と似たような機体ではあるが、フロントスカートの大きさや肩部装甲のカラーが違っている。

    Ζガンダム(U.C.0088)

    型式番号MSΖ-006

    プレミアムバンダイ限定モデルのガンプラ「HGUC ゼータガンダム[U.C.0088]」販売にあたり設定された機体。

    宇宙世紀0088年仕様のZガンダム。上記の後期型と同じく、第一次ネオ・ジオン抗争時に改修されて形状変化したとされている。

    形状が変更されたのは頭部、胴体部、上腕部、脚部外側スラスター及び装甲、機首シールド、フロントスカート、フライングアーマーと8割近い変更が見受けられる。

    Ζガンダム(U.C.0097)

    型式番号MSΖ-006

    サンライズ監修・制作の書籍『Gundam MS Graphica』に登場。

    宇宙世紀0097年仕様のZガンダムの再生産機。新規にテールスタビレーターに追加ブースターを装着し、また脚部には安定翼が追加されて形状が変化している。

    パイロットはアニメ『GUNDAM EVOLVE../Ω』では一切登場しなかったジョニーと呼ばれる人物、レッド・スネーク。このレッド・スネークは宇宙世紀0087年のユウリ・アジッサではなく、ジョニー・ライデンの可能性がある。

    AEの担当にはジョニー用にサザビーの追加制作を要求していたが叶わず、このZガンダムを押し付けられる事になる。

    宇宙で反連邦組織の手により横流しされたと思われる最新鋭のグスタフ・カール(0096年配備)や反連邦組織EARM(アーム)所属のモビルアーマー(MA)レイウルスを相手に戦いを繰り広げた。この戦いはすべてアナハイム主導で行われており、地球連邦軍は一切関知していない。

    Ζガンダム(ウェイブシューター)

    型式番号MSΖ-006

    HGキットで設定された機体。

    可変後退翼のフライングアーマーと、専用サブユニットを装備したΖガンダム。

    大気圏突入能力を廃し、大気圏内低空での飛行性や離着陸距離、航続距離の向上が図られている。かといって大気圏内用という訳ではなく、百式のフレキシブル・バインダーなどと同じく宇宙でも機動性を向上させるAMBAC可動肢として機能する。

    反面、このフライングアーマーはサーベル収納部を塞ぐため、ビーム・ガンが使用不可となる問題も抱えていた。当装備は後のΖプラスの仕様に反映されている。

    漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではこちらが採用されているが、胸部ダクトや変形時の機首部分がシールドではなく腰部分となっているなど独特なアレンジがなされている。

    フルアーマーΖガンダム

    型式番号FA-006ΖG

    雑誌「ガンダムマガジン」に登場。

    フライングアーマーを外し、MS形態の機体装甲の強化を目的とした増加パーツを取り付けた形態。流出したアナハイムのパンフレットにその機体紹介が存在するが、一説にはマニアによるフェイクである可能性が指摘されている。

    フルアーマー陸戦型Zガンダム

    漫画『機動戦士Ζガンダム Define』に登場。

    キリマンジャロ基地攻略に備え、ニューホンコンでΖガンダムを改修した機体。増加パーツを取り付けた強化型という点では共通しているが、見た目からして上述のフルアーマーZガンダムとは別物。

    全身に追加装甲を施し、胸部にはIフィールド発生器も備えている。武装面では両肩にミサイル・ランチャー、膝にサブアームとサーベルを追加装備している。

    プロトタイプΖガンダム

    雑誌企画『Ζ-MSV』に登場。

    型式番号MSΖ-006-X1 / X2 / X3

    「Ζ計画」で開発された非変形のプロトタイプ。全3機が製作され、それぞれに百式タイプの頭部、リック・ディアスタイプの頭部、ネモタイプの頭部が搭載され、どのタイプの頭部がよりよい性能を示すかテストされた。

    詳細はプロトタイプΖガンダムを参照。

    ΖⅡ

    型式番号MSΖ-008

    『Ζ-MSV』に登場。

    Ζ計画に基づいてメタスの可変機構を採用し開発されたΖガンダムの発展機。

    詳細はZⅡを参照。

    量産型Ζガンダム

    型式番号MSΖ-007

    『Ζ-MSV』に登場。

    可変機構を廃したΖガンダムの量産型。

    詳細は量産型Ζガンダムを参照。

    Ζプラス

    型式番号MSΖ-006A1(A1型) / MSΖ-006C1(C1型)

    ムック『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』が初出で、後に雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場。

    カラバ・連邦軍で採用されたΖガンダムの再設計機。後述のΖガンダム3号機等でテストされた機構を反映して開発されている。

    詳細はΖプラスを参照。

    ΖレイピアⅠ

    型式番号MSΖ-007

    『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に登場。

    リック・ディアス系の設計を反映したΖガンダムの発展強化型。

    詳細はΖレイピアⅠを参照。

    リ・ガズィ

    型式番号RGΖ-91

    アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。

    Ζプラスバリエーションの一つであるR型のコンセプトを継承し、Ζガンダムのフレームを流用した量産機の開発を指標とした試作機。ただし富野氏的には『センチネル』の機体であるΖプラス系列は存在していないため、Ζガンダムから直接発展したかのように解説されているケースが多い。

    詳細はリ・ガズィを参照。

    リゼル

    型式番号RGΖ-95

    小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。

    メタス・ΖⅡの可変機構をリファインし、機体部品をジェガンと共有化する事で量産化を実現した機体。

    詳細はリゼル(MS)を参照。

    Zガンダム3号機

    型式番号MSZ-006-3

    プラネタリウム作品『ガンダム新体験 -0087- グリーンダイバーズ』に登場。

    カラバで用いられたΖガンダムの派生仕様機。

    詳細はZガンダム3号機を参照。

    ストライク・ゼータ

    ムック『マスターピース ゼータ・ガンダム』に登場。

    前述のZガンダム3号機と同一の機体に大気圏内用の換装を施しテストしていた状態。

    Ζガンダム本体に大きな改修は施されていないが、ハイパー・メガ・ランチャーとミサイルベイを内蔵した大型のサブユニット(シールド)、フライングアーマー、腰部可動式ビームカノン装備など、各部にカラバの注文を反映したオプションパーツを装備している。

    なお、「ストライク・ゼータ」の名称は宇宙世紀0088年上半期のアナハイム社株主向けの報告資料に記載されていたものだという。

    ハーフゼータ

    型式番号・正式名称共に不明。

    漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場。

    Ζガンダムの開発過程で製造されたアナハイム製の可変MSの試作機をカラバが譲り受け、外装をΖガンダムに似せた機体。

    詳細はハーフゼータを参照。

    ヴァリアブル・ガンダム

    型式番号MSZ-006

    ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ Vol.2 ヘルメス夢幻』に登場。

    アナハイムが可変MSとして開発していた新兵器。V作戦にちなんで「ヴァリアブル・ガンダム」または「Vガンダム」と呼ばれており、Ζガンダムと名付けられるのは後のこととなる。従来の射程距離と運用時間の制限を補うために設計され、艦隊の長距離打撃力を大幅に高めるものとされた。

    この機体の開発の遅れを受けてエゥーゴからアナハイムに送られた正式な抗議文には、アナハイム内のエゥーゴの拡大に反対する派閥による妨害の可能性が示唆されていた。

    開発計画を察知していた連邦は、両者の間で緊張が高まりつつあることを知り、エゥーゴのチームに偽装してこの新型ガンダムを開発している研究施設を攻撃する計画を立てた。しかし、攻撃に用いる鹵獲品のネモを人数分揃えるのに手間取る内にΖガンダムは完成し、彼らの計画は失敗に終わった。

    作中では、この攻撃に参加するはずだった強化人間が見た夢の中で、Ζガンダムとは異なる姿のダークグレーのMAとして登場する(デザインは他作品のメカにも似ている)。

    ガンダムディフォルティータ

    漫画『強化人間物語』に登場。

    グリプス戦役後にアナハイム社が開発していた強化人間専用の実験機で、Ζガンダムの系譜に属する可変MS。開発が進展する中で、「ディフォルティータセカンド」などといった形態へと改修が積み重ねられている。

    サイコミュシステムに加えて、パイロットを支援するクローン脳を用いた人工知能「DEFL」が備わっており、これは機体に搭乗していない際でもハロを動端末として人間とのコミュニケーションを取ることが可能。

    主武装はMS形態では左腕にマウントされるスマートガンで、直接的な攻撃手段以外にもIフィールドジェネレーターやワイヤーアンカーといった装備を備える。また、コックピットは緊急時には脱出ボールとなる。

    AE生化学部門が製造した強化人間シヴァ・イップスをパイロットとして、MS実験用コロニー「アイランド7」のアナハイム中央技術研究室N・T部門で試験が行われており、データやシステムを目的としてアイランド7を襲撃するネオ・ジオンの部隊を数度に渡って退けている。

    ガンダムアイロティア

    『強化人間物語』に登場。

    ディフォルティータと並行する形で、アイランド7で開発されていたΖシリーズ。メインコンピュータを搭載しないという異色の設計を特徴としており、頭部にもツインアイなどは存在しない。

    本来はディフォルティータと2つで1つの機体であり、サイコミュシステムの最大性能を封印すべく2機に分離された状態で開発が進められていたもの。合体した本来の形態は「ディフォルティータNo.06」と呼称される。

    Ζプルトニウス

    型式番号MSΖ-006PL1

    漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場。

    ΖプラスなどのZ系の後継として開発された完全新規設計機。

    詳細はΖプルトニウスを参照。

    Ζグスタフ

    型式番号TMS-007X

    漫画『サイドストーリーオブガンダムΖ』に登場。

    ジオン系の技術を投入してエゥーゴが開発した可変MS。

    なお、同作はエゥーゴがジオン軍残党から派生した組織になっているなど『Ζガンダム』本編とはパラレルな設定に基づいている。

    詳細はΖグスタフを参照。

    Ζガンダム量産型

    形式番号A/FMSZ007Ⅱ

    漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』シリーズに登場。上記の『Ζ-MSV』版量産型Ζガンダムとは別物。

    正史とは違い、少なくとも宇宙世紀0092年には連邦軍の可変量産機として相当数が生産されている模様。

    コストダウンの結果、耐弾性が犠牲となっており、地上歩行性も劣悪。そのためウェイブライダー形態で編隊を組み、機動性と攻撃力を生かして一撃離脱・要所爆撃という運用が基本となっている。

    ウイングを換装することで宇宙用・大気圏内用の切り替えが可能。

    漫画『機動戦士ガンダム 新ジオンの再興』には、ウェイブライダー形態の本機にドーム状の索敵装置をつけた偵察機型「RECON-Ζ(リコン・ゼータ)」が登場する。

    長距離射撃用Ζガンダム

    形式番号不明。

    『新ジオンの再興』に登場。

    砲撃戦用の量産型MS。背部からは右肩部の砲台と左手のシールドの角度を調整するためのプレートが伸びている。

    そのためフライングアーマーはなく、Ζガンダムの名は冠しているものの実際はキャノンタイプに近い運用がされている。

    侍Ζ

    型式番号MSΖ-006

    漫画『機動戦士ガンダムALIVE』に登場。

    宇宙世紀とは別の時空の西暦200X年において、「鍵守」を務める西御門家の当主・西御門朔也が駆るΖガンダムの改修機。

    元は24世紀で「時球解放機構軍」が運用していた機体だったが、対立するコロニー政府軍との交戦中に時空混濁圏に巻き込まれ、戦国時代へと落下。その後、パイロットの子孫である西御門一族によって21世紀まで整備・維持され続けてきた。

    500年の間に改修が加えられており、各部の外装が甲冑を思わせる青基調のものに改められ、背部には旗指物のような三日月型の装飾が追加された。また、可変機構も胸部に追加された外装がWRの機首となる形に変化している。頭部も当初はV字型アンテナを折り畳んだ状態で兜状の外装に覆われていたが、戦闘の中で破壊され、本来の頭部が露出している。

    武装面では、新たにMSサイズの日本刀が1振り用意されており、鞘はリアスカートにマウントされる。

    21世紀の人類を強制的に「未来移民計画」に従わせようと、24世紀より侵攻を開始したコロニー政府環境省の時球環境保全部隊とたびたび交戦。その過程で時球解放機構軍の支援を受け、損傷を修理する際にオリジナルのΖガンダムの仕様へと復元されている。

    なお、正式な機体名は「Ζガンダム」のままであり、「侍Ζ」は作者による非公式な呼称である。

    四郎オリジナルΖガンダム

    漫画『プラモ狂四郎』に登場するガンプラ

    京田四郎がアイドルグループ「ティータイムズ」のリーダー、ミャオと対戦した際に使用した機体。

    元は、Zガンダムの決定デザイン公開前に「コミックボンボン」誌上で行われた読者公募企画「ゼータガンダム デザインコンクール」の大賞受賞作品であり、WRへの可変機構を持つ点こそΖガンダムと共通してはいるが、背部にX字型にバーニアスラスターを配置しているなど、Zガンダムとは全く異なる機体となっている。

    なお、四郎はその後も武者ガンダムMk-Ⅱ武者Ζガンダムといった、Ζガンダムをベースとした改造ガンプラを製作・使用している。

    Ζガンダム炎 / ハイパーΖガンダム炎

    型式番号MSΖ-006CV / MSΖ-006CVⅡ

    漫画『ガンダムビルドファイターズ炎』に登場するガンプラ。

    ビルダーはコウエン・ユウセイ。

    HGUCΖガンダムに『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場する武器「カレトヴルッフ」を装備したもの。「炎」の名が示す通り、赤を基調としたカラーリングが施されている。

    カレトヴルッフはホビージャパンの付録であった為に入手困難な幻のガンプラであったが、ユウセイの実家の倉庫に大量に保管されていた(ユウセイの父か祖父が大量に買い込んだものと思われる)為、それを専用装備としている。

    後に頭部センサーを強化したヘッドギアを装備し、バックパックのスタビレータをストライカーパックの概念を取り入れた「マルチプルマウントトラック」に変更したハイパーΖガンダム炎へとパワーアップを遂げる。

    ハイパーΖガンダム炎はアカツキガンダムのシラヌイパックをベースとしたシラヌイパック炎を基本装備としてマルチプルマウントラックに装備しており、カレトヴルッフも射撃武器3種を装着した「カレトヴルッフ炎」に改造されている(カレトヴルッフ炎はその後ホビージャパン主宰大会優勝の副賞として再びHJ付録となった)。

    また、プラフスキー粒子を排熱に応用する事で一時的に機体の運動性能を極限まで高める炎システムを搭載しているが、このシステムは機体に高い負荷が掛かる為、胸部インテーク及びフロントアーマーを換装し、脹脛にバーニアを追加した「重装版」でのみ使用可能となる。

    ライトニングΖガンダム

    型式番号MSΖ-006LGT

    アニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラ。

    ビルダーはコウサカ・ユウマ

    HGUC Ζガンダムをベースにビルドされており、バトルでの実用性と観賞用の美しさを兼ね揃えている。

    詳細はライトニングΖガンダムを参照。

    スクランブルガンダム

    型式番号BN-876

    アニメ『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』に登場するガンプラ。

    ビルダーはニルス・ニールセン率いる「ニールセン・ラボ」。

    Ζガンダムをベースにデスティニーガンダムの要素を盛り込む形で製作された、新たなプラフスキー粒子を用いたバトルシステム用の実験機。

    詳細はスクランブルガンダムを参照。

    A-Zガンダム

    形式番号amazon.co.jp。冗談ではなく本当にこれが形式番号である。

    アニメ『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』に登場するガンプラ。

    三代目メイジン・カワグチことユウキ・タツヤがヨーロッパ遠征の為にΖガンダムをベースに制作した機体。

    各所に「A」をあしらったデザインやスカイブルーの機体色が特徴。変形機構もそのまま残っているが、小型のダッシュシールドと大型のA-Zメガランチャーによって機体シルエットは大きく変化している(形状的にはセイバーガンダムに近い)。

    武装はA-Zメガランチャー、メガランチャーを分離させたAメガライフル、Zメガライフル、ダッシュシールドに装備されたアンリミテッドサーベル、メガライフルをバックパックに接続して放つプライムキャノンなど。

    アメイジングΖガンダム

    型式番号MSΖ-006AZ

    Web企画『HOBBY HOBBY イメージングビルダーズ』に登場するガンプラ。

    ヨーロッパ遠征の後、メイジン・カワグチがA-Zガンダムにメンテナンス・修繕を加えた機体。機体形状などに大きな変更点はないが、「ガンダムの固定観念に囚われない」魅力を例示するために塗装が赤系統に変更されている。

    サーチガンダム

    ゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場。

    Ζガンダムに酷似した機体。索敵・偵察機であり、ガンダムタイプでありながら武装を一切持たない。

    ΖガンダムMk-Ⅱ

    型式番号MSU-010

    雑誌上のパロディ企画『機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ』に登場。

    量産化を目指したΖガンダムの後継機で、量産型Ζガンダムと同様に可変機構をオミットした結果、戦闘能力はΖに匹敵するものの、機体の性格は百式に近いものに変わっている。

    タロ・アサティが搭乗し、新生エゥーゴの主戦力としてスーパー・ジオンとの戦いに投入された。

    立体物

    後半主役機だけあって立体化に恵まれており、多くのブランドで展開されている。ただ、ガンプラでハイパー・メガ・ランチャーが付属するのは現状Ver.Ka以外のMGとHGUC、BB戦士のみ。

    その歴史は、可変機構の再現に試行錯誤した歴史とも言える。

    旧キット

    放送当時には1/144、1/100、1/220、1/60にラインナップ。この内変形が可能なのは1/100のみで、何気にシールドを腕に装着したまま変形できる現状唯一のキットなのだが、MS形態では胸板が大きすぎる不格好なプロポーションになってしまい、しかも強度にも難があり下手に変形させると壊れやすい代物だった。

    HG/HGUC

    1990年には絶版になった旧HGモデルが販売されたが、ABS系素材が採用されていない当時の技術水準では1/144スケールで実用的な強度を保ったままウェイブライダー形態への変形を完全に再現できなかったため、既に発売されていた1/144 Ζプラスの機構を流用したプラモオリジナル装備ウェイブシューターでの立体化となった。

    HGUCでは2003年にキット化され、番号は041。変形は差し替え式とした事で変形前後の安定性とプロポーションの両立を実現し、以後のHGシリーズの可変MSは差し替え式が基本となった。2017年にはガンプラ進化プロジェクト「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」の第一弾としてリニューアルされた。こちらの番号は203。可動域など様々な部分が強化されたが、フライングアーマーの色分けなど一部劣化した箇所もある。

    この203版をベースに一部パーツを変更したバリエーションキットもプレミアムバンダイで発売されている。最初に発売されたのはフライングアーマーの色分けを再現したU.C.0088版。MG Ver.1.0にデザインが近い事もあって、プレバン限定である点を除けば一般販売版よりも評価が高く、ガンダムベースではこの0088版とREVIVE版ガンダムMk-Ⅱ・百式が全てメタリックカラーになったセットが発売されている。続いて発売されたのはウェイブシューターVer.で、誕生の経緯から見れば逆転現象が起きている。

    ちなみにウェイブライダー時に使うアクションベース用ジョイントは現在主流の3mm穴に非対応という難点があるが、ウェイブシューターVer.では改善されている。

    MG

    最初期にあたる1996年に初めてキット化(Ver.1.0)。Ver.1.0はカトキハジメ氏によって独自にデザインされたものであり、当時のプラモデルでは再現が難しかった外観デザインとウェイブライダー形態への完全変形の両立を実現させた。一方で関節強度が非常に脆く、最悪自立ができなくなってしまう。それでも当時のモデラーには衝撃を与え、現在もVer.1.0を敢えて愛用するモデラーがそれなりにいるためか現在の新品価格は発売当時よりも高騰している。

    2005年には劇場版公開に合わせてVer.2.0がキット化された。関節強度は大幅に改善され、安定した変形を実現させたZとして好評だったが、全体的に細身にアレンジされたため、賛否両論となった。また、パーツが非常に複雑になって組み立て難易度が更に上昇し、良くも悪くも人を選ぶキットとなった。高い技術に慣れすっかり目が肥えてしまった現在のモデラーの間では間延びしたデザインを指摘する声も増えつつあったため、アップデートの要望が出ていた。

    そして2023年2月にその声に答えるかのごとくVer.Kaから同ブランド20周年記念アイテムとして三度目のバージョンアップが決定。ABSレスのフレームとなった事に加えてネックだった可動域も向上している。

    Ver.Kaだがかつて発売されたガンダムボールと異なり、カトキ氏がメカニックデザインを担当した『ガンダム・センチネル』からの引用は避け、アニメ版の藤田一己氏デザインを意識したスタイルとなっている。

    2023年2月発売予定だったが4月に延期した。この手のMGは転売の餌食になりがちだが、Ζガンダムは原価以下でネット通販で買いやすく生産ラインは安定している方である。

    その他

    PGでも初期にキット化された。

    RGでは史上初の1/144スケールでの完全変形を実現したが、1/144スケールに完全変形を組み込んだ代償として内部フレームが非常に脆くなってしまっており、少し動かすだけで破損する危険性がある。

    リアルBB戦士シリーズにラインナップ。劇中で使用した装備が同梱し、パーツの一部差し替えでウェイブライダー形態への再現が可 後に、成型色を変更した本機とメッキ仕様となった百式、ティターンズ仕様となったRX-78、ステッカーが同梱した「ZガンダムMSコレクション」もラインナップされた。

    SDガンダムクロスシルエットにおいてもラインナップ。共通フレームの都合もあってか、完全に変形を廃した形となった。

    のちに発売されたシルエットブースター2において、変形を再現するための差し替え用パーツが付属。白やグレーのフレーム用の色のパーツなので塗装は必要だが、ウェイブライダーの再現が可能となった。

    ガシャポン「SDガンダムフルカラー」にラインナップ。 MS形態での立体化だが、ライフル装備型とハイパーメガランチャー装備型の二種類がラインナップされた。

    ゲームでの活躍

    シリーズによって浮き沈みが激しい機体である。

    シリーズ初期作品ではビームライフルやサーベルに加え牽制用のバルカンやIフィールド対策用のグレネードランチャーを持つものの、スペックや最大火力では他の主役機よりも見劣りするため、初期の作品では戦力として使い続けるよりも開発ベースとして重宝されることが多かった。

    が、魂では劇場版で見せたビーム・コンフューズが防御アビリティーとして追加され、ファンネル系の覚醒兵器をノーダメージでやり過ごせるという特性が追加された。

    その後ビームコンフューズが排除されてからはウェイブライダー突撃や巨大ビームサーベルなどの近距離レンジの覚醒武器を必殺攻撃を持つNT用MSとなっている。

    開発素材としてはΖプラスからSガンダムやZZ系、リ・ガズィを経由すればνガンダムの系統が見えてくる。生産リストに登録できたなら複数生産して別系統に発展させるといいだろう。設計もそれほど難しくなく、ガンダムMk-Ⅱとリック・ディアスがあればよい。

    第2次から登場。

    かつては前半に登場して活躍する一方、後半では火力不足で息切れ、という微妙な性能だった。

    α外伝でウェイブライダー突撃、Aでハイパービームサーベルが追加され、いずれもニュータイプ専用ながら火力が向上。Zでは劇場版準拠でビームコンフューズが追加された。

    近年はバイオセンサーの特殊能力化とサイコフィールドの追加など、能力的にも終盤戦でも十分に通用する高性能機となっている。ただし、その能力をフルに発揮するにはニュータイプの搭乗が必要で、さらに最強武器のウェイブライダー突撃はカミーユ専用になっている(ハイパービームサーベルとの威力の差は大きくないので、他のニュータイプでも活躍できるが)。

    しかし近年ではサザビー引換券』と揶揄される事も…。

    ジオンの系譜から登場。以降は一年戦争しか取り扱っていないジオン独立戦争記以外に登場している。

    初登場時のジオンの系譜ではキュベレイ、ジ・Oと並ぶ後期各陣営最強クラスMSとして登場。エゥーゴかエゥーゴ寄りレビル将軍指揮の地球連邦で登場。

    250%という最高クラスのNTでも頭打ちにならない限界性能や運動性は76とジ・Oを上回りキュベレイに次ぐほどの機敏さを持ち、盾を持つので生存力も高く、アムロ・レイやカミーユ・ビダンを乗せればハマーン・カーン入りのキュベレイに対抗できる数少ない機体となっている。相手がパプテマス・シロッコ入りのジ・Oならば機動性や盾による生存性のおかげで圧倒できるだろう。

    他の二機とは違い変形機構や大気圏突入能力を持ち地上でも飛行することで様々な地形を容易く走破できるのも強みの一つ。

    アクシズの脅威の無印とVでは限界性能が200%におち、オールドタイプエースなら問題はないがアムロやカミーユといったNTエースでは機体を持て余すようになってしまった。キュベレイは相変わらずの強さを誇りジ・Oが耐久力をはじめとして大幅にテコ入れされたのでこれらには苦戦するが、それでも並みのエース機相手なら優位に立ち回れるだけのスペックはある。

    ZZガンダムがエース相手にはだいぶん厳しい性能をしていることもあり、しばらくの間はエース機を担えるであろう。

    ちなみにレビル将軍編ではデラーズフリートの討伐を意図的に遅らせることで、シロッコが最後まで裏切らない忠臣として加入してくれるので、アムロやカミーユはジ・Oに乗せてしまうという手もある。

    新ギレンの野望ではバイオセンサーが追加され、運動性だけならアムロやカミーユでも頭打ちしなくなりキュベレイに肉薄できるようになった。

    1作目はビギンズ・キューブハンブラビ部隊にメタス共々捕虜にされていたところウルトラマンゼロ仮面ライダーオーズ仮面ライダーダブルνガンダムの4人に助けられるところから出会う。だがハンブラビを蹴散らした矢先に蜘蛛男にメタスを誘拐され、彼女を助ける為にヒーロー一行の仲間入りをする。余談だが、体験版内で操作可能のヒーローの一人(一機)でもある。

    2作目は、DLCキャラとして参戦しておりマウンテン・キューブの探索が可能になった時に解禁されるクエストルームに行くと仮面ライダー電王と共に仲間になれる。(ちなみに同パックのウルトラセブンデビル・キューブ解禁後から仲間入りとなる。)

    DLC故に、残念ながらストーリーに一切絡むことは無くクロスオーバースキルを使うことが出来ない。

    余談

    • それまでのアニメロボット玩具で王道だったのは「合体」ギミックだったのが、マクロストランスフォーマーのヒットによって「変形」が注目され、ガンダムもこの流れに乗らないといけないということから生まれたのがZガンダムである。
    • 本来は番組当初からの主役機であったのだがデザイン作業が難航し、窮余の策として前期主役機のガンダムMk-Ⅱが設定された経緯がある(前期OPの頭部やウェイブライダー形態のシルエットの挿入でその存在自体はほのめかされている)。
    • 岡山県津山市の道の駅「久米の里」には、ファンの一人が製作した藤田一己版オリジナルデザインのZガンダムの立像が展示されている。サイズこそ実物の1/3程度のスケールだが、それでもおよそ7mという巨体もあって道の駅の目玉として人気を博しており(公式HPでも「新鮮農産物とお食事、そしてモビルスーツ!」と謳われている)、お祭りの際はコックピットへの試乗会が行われるなど、利用客からも地元からも愛されている模様。
    • 漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』では2機が試作され、アナハイム無人工場にそれぞれMS形態とウェイブライダー形態で保管されていた。これを含めたグリプス戦役世代のMS群(アナハイムで複数機量産中のガンダムMK-Ⅱ百式ハイザック等々)を見たイオ・フレミングは「俺達パイロットが求めているのはこういう一騎当千のモビルスーツだ!」と狂喜乱舞するも、「テスト運用を重ねてもロールアウトまでに数年かかる」と冷静に見ていた。これらを極秘で見せたアナハイム重役アンディー・ウェリントンは「5年から6年かかる」との事で、ロールアウト予定の5~6年後は正史でグリプス戦役が発生した0087年前後である。

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    編集者:δアックス
    編集内容:Iフィールド・ブラスターに加筆