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μ's

みゅーず

μ's(ミューズ)とは、メディアミックス作品『ラブライブ!』に登場する主役スクールアイドルグループにして、そのキャラクターボイスを担当している声優達によって構成されたユニット。
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概要編集

メディアミックス作品『ラブライブ!』の主役スクールアイドルグループにして、その9人の声を演じる声優陣によって構成された声優ユニットである。


「μ's」というグループ名は、『電撃G's magazine』誌上でファンからの公募をかけた際に数ある候補の中から投票によって決まったもの。

考案者は御児勇馬氏。

グループ名の『ミューズ』という名は、ギリシャ神話の文芸を司る女神達『ムーサに由来している。

※2019年発行のラブライブ!総合マガジン準備号にイラストメッセージを寄せた鈴木玖氏が御児氏から直接聞いた話として、「μはギリシャ文字の12番目であり、『ラブライブ!』の作者かつて手掛けた作品のように、メンバーが(9人から3人増えて)12人になっても対応は可能」とのこと。


また、グループ名の読みが某薬用石鹸と同じである事から、一時期は公式からもネタにされた事がある(※販売元からの使用許可はちゃんと貰っているとのこと。ただし、一部の国では『ラブライブ!』のTVアニメ版や劇場版が放送・公開されないなどの問題が起きてしまった)。

ちなみに、グループ名に関する公募が始まるまでは(※つまり、2ndシングルが発売されるまで)「ラブライブ! The School Idol Project」名義だった。


グループカラーはピンク(『ラブライブ!フェス』等のグッズなどから)。


漫画版編集

漫画版では、メンバーが勢揃いして「ラブライブ!」へのエントリーを行った際に穂乃果が(勝手に)名付けたという設定になっている。


音ノ木坂学院が廃校するという知らせを受けた穂乃果が剣道部の一員として(関東大会で)優勝するも、音ノ木坂への入学希望者が一向に増えることは無かった。その後は近所に住む女の子から教えてもらったA-RISEのライブに触発される形で、穂乃果は音ノ木坂の廃校を阻止する為にスクールアイドル活動を始めた。

その後は(穂乃果の幼馴染でもある)ことり、凛、花陽とともにファーストライブ(※曲はA-RISEのもの)を近所の公園で行ったが、付け焼刃程度のダンスはとても見れたものではなく、通りがかった通行人からも嘲笑される始末。それを見かねた海未もメンバーとしてグループに加入する。

その後、開催が発表された「ラブライブ!」へ参加するために(音ノ木の部活動の要件である)9人を集めようとしたところ、「ラブライブ!」優勝の副賞として付属していたUTX学院への編入権が是が非でも欲しい真姫とにこ、所属部員の不足で解散する事となった超常現象研究会所属の希、音ノ木をバカにするUTXの生徒会長を見返したいという気持ちが強い絵里が加入した事で9人となった。

こうして、「ラブライブ!」への参加条件となる9人が揃った事で大会へのエントリー申請を行ったが、それが気に入らなかったUTXの生徒会長から「どうせ、うちのA-RISEに負けるのだから、恥をかく前に辞退すれば?」と因縁をつけられた結果、A-RISEとの三番勝負をする羽目になる(※負けた方が「ラブライブ!」への参加を辞退する)。


アニメ版編集

アニメ版では、1期の序盤でグループ名を公募した際に「μ's」とだけ書かれた紙だけが募集箱に入っており、当時のメンバー達による審査を経て「μ's」という名称に決まった事になっている。

命名当初は誰がこの名前を考えたのかは不明であったが、1期8話で絵里とがμ'sへ加入した際に、希が「『μ's』という名前を考えたのは自分だ」ということを自ら明言した。

グループ名の由来については、希曰く「占いで出てたんや。このグループは9人になった時、未来が開けるって。だから付けたん。9人の歌の女神『ミューズ』って」(※「文芸」と「歌」の違いはあるが)とのこと。

音ノ木坂学院の廃校の報を受けた穂乃果は廃校阻止の手段を思案していた。そこに、UTX学園の街頭ビジョンにて流れているA-RISEのライブを偶然観た事で廃校阻止へのラストピースになると考えた穂乃果はスクールアイドルを始める事を決意し、彼女の幼馴染であることりや海未もグループへ加入した。

スクールアイドル活動を始めた当初は音ノ木坂の生徒会長を務める絵里にスクールアイドルの存在自体を完全否定された上に良い指導者にも恵まれなかったが、ダンスの振付や練習メニューを自力で考え、初めて開催したライブでは見事に踊り切った。だが、穂乃果達のライブ会場となった講堂には(穂乃果の級友であるヒフミトリオを除けば)後にμ'sへ加入する6人しかおらず、穂乃果達は身を以てスクールアイドルの厳しさを知ることとなった。

その後はかねてからアイドルに興味があった花陽と親友の、音楽活動を思い切りやりたい真姫という1年生トリオスクールアイドル経験者としての一面を持つにこや生徒会コンビの絵里と希という3年生トリオがμ'sへ加入した事で、μ'sはついにフルメンバー(9人)体制となった。

メンバーが勢揃いした事で初めて挑む第1回「ラブライブ!」では、本大会への進出を賭けた学園祭ライブの際に穂乃果が倒れるというアクシデントが起きてしまった事で大会からの棄権を余儀なくされるも、第2回大会では優勝を果たす。

「ラブライブ!」本大会で優勝を果たし、3年生組の卒業をもってμ'sは解散……という所に運営側からの要請があり、スクールアイドルが持つ影響力を世界中にアピールする為の海外遠征をこなしたが、悩みに悩んだ末にグループを解散することを決める。その後は全国に存在するスクールアイドル達全員が素晴らしいということを伝えるために(A-RISEとの合同という形で)大規模なローカルスクールアイドルイベントを開催し、最後は9人だけのライブを行った後にグループを解散、その短くも輝かしい歴史に幕を下ろした。なお、2025年時点までに展開されたラブライブ!シリーズのアニメ版において、グループを明確に解散した描写があるのはμ'sだけである。



後世での神格化編集

後述するように、アニメや日本の音楽界においても燦然と輝く程の活躍(※特にTVアニメ放送開始時から)を見せたμ's。

そのμ's以降に登場したスクールアイドル達からはその存在を神格化されている描写が多々ある。なお、こうした扱いはAqours以降に登場したスクールアイドルグループには見られていないため、この表現はμ's独自のものとなっている。



メンバー編集

クレジット順は、穂乃果→絵里→ことり→海未→凛→真姫→希→花陽→にこ

※以下の表は2年生・1年生・3年生でグループ分けした上で、任意で表記

2年生編集

3年生編集

1年生編集


グループのリーダーは穂乃果が務める。楽曲の作曲・作詞については(基本的に)真姫と海未が、衣装のデザインに関してはことりが担当する。

ライブ前に掛け合う番号は2年生→1年生→3年生の年上順となっている。そのため、2年生組の最年長である穂乃果が最初で、3年生組の最年少である絵里が最後となっている。


簡易プロフィール編集

カラーに関しては、ラブライブレード時の色表記(参照)に準拠しているが、実はランティス時代に『ラブライブ!』の担当プロデューサーを務めていた木皿陽平氏が台本等で区別しやすくするために設定したカラーがあり、3rdライブ時に販売された(ラブライブレードでの)凛の色はこれに準拠している(参照)。


キャラクターアイコン編集

スマートフォン関連のアクセサリーグッズが発売されてからは、各メンバーを象徴するキャラクターアイコンも作られた。

アイコン備考
高坂穂乃果穂むらの「ほ」、μ'sの練習着にも使用されている
絢瀬絵里Яロシア語で「」を意味する
南ことり🐥そのままの意味
園田海未🏹(➶)弓道部に所属している事から(※アニメ版のみ)
星空凛🐱好きである事から
西木野真姫スター西木野
東條希タロットスピリチュアル
小泉花陽🍚ラブライス!
矢澤にこ😊にっこにっこにー

各メンバー同士の呼称編集

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声優ユニットとしてのμ's編集

各メンバーがそれぞれ異なる事務所に所属しているため、グループとしてのマネジメントは(所属レーベルと同様に)ランティスが担当する。ただし、2025年現在ではμ'sキャスト陣との専属契約を既に終了しているため、各イベントごとにキャストとの出演交渉が必須となる。(※あくまで推測の域を出ていないが)

それ故に、2024年に設立された(バンダイナムコが統括する)StarRiseでは(虹ヶ咲と同様に)マネジメントの対象外となっている。


μ'sがデビューした2010年時点において、既に声優としての活動をしていたのは南條愛乃内田彩三森すずこ徳井青空の4名のみ(※μ'sが結成された2010年時点において、歌手としても活動していたのは南條とPileのみ。海未役の三森に関しては東京ディズニーランドでキャストとして活動している過去があったり、2025年現在も舞台俳優として活動していたりする)。それ以外の5名に関しては『ラブライブ!』が事実上の声優初挑戦作品になるという、2010年代当時に結成される声優ユニットとしては極めて珍しいメンバー構成であった。

そして、本作における声優未経験者の登用という手法は『ラブライブ!』以降に発表されたアニメ・ゲーム系における声優ユニットでも取り入れられており、そういう意味では2010年代以降に結成される声優ユニットのロールモデルになったとも言える。


メンバー間の年齢差に関しては、最年長の南條(1984年7月12日生まれ。担当声優の発表当時は26歳3ヶ月)と最年少の飯田里穂(1991年10月26日生まれ。発表当時は18歳12ヶ月)とでは7年3か月の差があり、ラブライブ!シリーズに登場する声優グループ(もしくはユニット)の中ではSaint Snow(※約11年10ヶ月)、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(※約7年11ヶ月。生年が不明なメンバーは除く)、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(※2023年4月での交代後。約7年半)に次いで、シリーズ内では4番目の年齢差となる(※主役スクールアイドルグループに限定すると3番目)。

また、新田・南條・内田・三森・Pileの5人は昭和生まれであるため、実は昭和生まれのキャストが在籍するシリーズ唯一の主役スクールアイドルグループでもある。


(後述する)紅白歌合戦への出場や東京ドームファイナルライブを行う程の大ブレイクを果たした姿からは想像もつかない方も多いだろうが、実はコラボカフェへ来場したファンに名刺風のカードを配布、その場でサインを書くという活動をしていた時期がある。

また、プロジェクト開始当時の音楽アニメ界(※特に『Angel Beats!』や『けいおん!』)では初動10万超えが当たり前のようにあるほどのハイレベルな争いを繰り広げる時期でもあったため、μ'sの1stシングル『僕らのLIVE 君とのLIFE』は初動434枚という、キャスト・スタッフの双方にとっては極めて屈辱的な結果に終わった事もある。もっとも、現在の深夜アニメ界におけるパイオニアを担った「けいおん!」と、アニメ業界では有名な人間が多く携わっている上に前評判も高かった「Angel Beats!」という、当時の日本音楽アニメ界における2大作品が相手では太刀打ちすらできなかったという事情もあるが。

作品面に関しても(『ラブライブ!』と同じく電撃G'sマガジン発の)『ビビッドレッド・オペレーション』が大々的にプロモーションされていたのに対し、『ラブライブ!』は『ビビオペ』の三分の一にしか特集を組ませて貰えなかったりと、決して順風満帆な道のりを歩んでいる訳ではなかった。


さらに、『ラブライブ!』以外での声優活動が皆無な一年生組のキャスト陣が「KARIP」(久保ユリ、飯田穂、Pile)という名義を使う形で、(日韓チャリティーコンサートなどの)アニメとは無関係のイベントに出演したこともある。


活動方針の一つなのかは定かではないが、(他のラブライブ!関連グループとは違って)ライブの舞台裏がほとんど公になっていない

このため、他のユニットでは恒例となっているワンマンライブのメイキング映像に関しても一切存在していない(※1stワンマンライブだけではあるが、ライブ中にステージのスクリーンに上映する形でμ'sメンバーの練習風景を見ることができる)。

さらに、μ'sも出演した『ラブライブ!フェス』においても、他のユニットが出演しているのにμ's関連のメイキング映像は一切収録されていない(ただし、AqoursのファンクラブCDの特典映像ディスクに、Aqoursだけを中心としたメイキング映像が収録されている)。


来歴編集

キャラクターの発表から遅れること3か月後の2010年9月30日、μ'sメンバーを演じる声優が『電撃G'sマガジン』11月号の誌上にて発表された。

それと同時にグループ名に関する募集をかけており、最終的には「μ's」という名前が選ばれた。


その後は半年に1枚のペースでナンバリングシングルを、その間にミニユニットやデュオ・トリオシングル、それにソロアルバムをリリースした。

2012年2月に1stワンマンライブが開催され、その際に『ラブライブ!』のシリーズアニメ化が発表された。そして、その翌年にはアニメ版が放送開始となり、これがきっかけで大ブレイクを果たす事となる。


さらに、2ndベストアルバム「μ’s Best Album Best Live! Collection II」(2015年5月発売)がオリコンアルバムウィークリーチャート(同年6月8日付)で初登場1位を獲得した。

アニメキャラクターによるアルバム週間チャートの首位獲得は史上2組目、さらにキャラクター名義としては史上初のアルバム月間総合1位を獲得するという快挙も同時に成し遂げ、2015年の年末には第66回NHK紅白歌合戦(2015年12月31日放送)にも初出場した

紅白初出場の翌年にあたる2016年3月のファイナルシングルを経て、3月31日4月1日の2日間にわたって開催されたファイナルライブ東京ドーム)をもって、2012年から始まったμ'sのワンマンライブイベントは幕を下ろした。

なお、本職の声優による紅白出場と東京ドーム公演は水樹奈々氏(※続編ではあるAqoursメンバー母親役として出演)に次いで2例目であり、声優ユニットとしては史上初となる。さらに、アニメキャラクターが正規な歌手として紅白に出場し、なおかつ東京ドーム(※約5.5万人×2日、しかも年度末・平日である)を超満員にしたという事も、アニメ界では前人未到の快挙となる。


ファイナルライブの開催が発表された際には「μ's解散」と報じるメディアもあったが、μ'sの解散に関しては一度も明言されていない。実際、穂乃果役の新田恵海は「東京ドームで開かれるファイナルライブですが、解散というわけではないんです」と解散に関する噂を否定すれば、にこ役の徳井青空も「集大成となるライブに仕上げます」とコメントしており、「μ'sの解散はデマである」ということが明確になった。その為、解散と言うよりは「一時的に活動を休止した」という表現が正しい。

なお、1stシングルの発売日(2010年8月25日)からファイナルライブ2日目(2016年4月1日)までの活動期間は5年7か月29日となっている。


μ's再始動へ編集

ファイナルライブの翌年にあたる2017年のTGS(東京ゲームショウ)内で開催されたスクフェス発表会に、穂乃果役の新田恵海伊波杏樹Aqours高海千歌役)や虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の面々と共に登壇。「ラブライブ!」キャストとしては実に1年半ぶりの登場となった。

その際、翌2018年に配信開始予定(※19年秋に配信開始)のスマートフォンアプリ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS(スクスタ)』にμ'sの参戦が正式に告知された。そして、後日に開催されたAqours2ndライブにおいても新録ボイスによる掛け合いがサプライズとして披露された事で、ライブ会場はファンの大歓声に包まれた。また、同年配信予定のパズルゲーム『ぷちぐるラブライブ!』では、寝そべりと化したμ'sとAqoursが登場している。


2019年5月に開催された『ラブライブ!』9周年記念記者会見において、新田恵海(μ's・高坂穂乃果役)、伊波杏樹(Aqours高海千歌役)、そして、大西亜玖璃(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会上原歩夢役)の3人が各シリーズ作品の代表として登壇した。

その際、来たる2020年1月18・19日にさいたまスーパーアリーナ埼玉県)で開催される合同イベント「ラブライブ!フェス」にμ'sが参加するという衝撃のニュースが発表された。

ラブライブ!シリーズにおける伝説のグループが約4年ぶりに復活するとあって、Twitter(※現在は『X』名義)を始めとするSNS上ではその話題で持ち切りとなり、たとえ時間が経過しようとも根強い支持を受け続ける人気ぶりを改めて証明する形となった

さらに、シリーズ誕生9周年記念番組として制作された『ラブライブ!シリーズのオールナイトニッポンGOLD』(ラブライブ!ANN)もニッポン放送で放送され、シリーズを跨いだグループ間での共演が実現するに至った。


そして2020年、ラブライブ!シリーズの各作品に登場するスクールアイドル27+Saint Snowの2人がさいたまスーパーアリーナに勢揃いした合同フェス『ラブライブ!フェス』が開催された。

ここでは各シリーズ作品の垣根を超えた交流も生まれ、さいたまスーパーアリーナで開催されるイベントとしては極めて異例とも言える15万人を動員した

なお、南條と久保に関してはこの『ラブライブ!フェス』での活動がμ'sメンバーとしての最後の活動の場になっており、イベントはおろか、ラジオやテレビ番組への出演すらないという状態が続いている(2025年1月現在)。


ラブライブ!シリーズ9周年記念シングルとして、μ's名義としては約4年ぶりの新曲となる「A song for You! You? You!!」を3月25日に発売した。

この作品は、2013年発売の「Music S.T.A.R.T!!」以来となるアニメPV付きのシングルであり、かつては『ラブライブ!』のTVアニメ版で要職を担当していた京極尚彦西田亜沙子室田雄平の各氏が今回のPVで再結集を果たした事も大きな話題となった。


その後も、(各メンバーが多忙なゆえに全員集合とはいかないが)ラブライブ!シリーズ関連のラジオやウェブ番組に(一部メンバーが)ゲスト出演する状況が続いている。


TVアニメの放送10周年イベント関連編集

アニメ版『ラブライブ!』の放送開始10周年を記念するイベントとして、2024年2月には(メンバーの歌唱を含む)トークイベント「LoveLive! Special Talk Session」が、その翌月には「LoveLive! Orchestra Concert」(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)が開催された(※いずれも一部キャストによる出演)。

なお、オーケストラコンサートの2日目にゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2』がサービス終了になったことでスクフェスシリーズ自体が事実上の終焉を迎えたため、ゲームボイスの収録やスクフェス感謝祭への出演という、μ'sメンバーとして定期にやってきた仕事も遂に終わりを迎えてしまった。


同年10月から、ラブライブ!シリーズ由来の声優ユニットが勢揃いする合同イベント「ラブライブ!シリーズアジアツアー みんなで叶える物語」が順次開催され、μ'sからは新田・内田・Pileの3名が10月の上海公演と2025年2月の横浜公演に出演した。なお、μ'sのキャスト陣がメンバーとして”ライブイベント”に出演するのは4年ぶりとなる。

このうち、2024年10月の上海公演では他の出演者とともに「Dream Believers」や「No bland girls」を歌唱した。μ'sメンバーが他のスクールアイドルグループに関する楽曲を歌唱したり、他のスクールアイドルグループと一緒に歌うのはこのイベントが初となる(※2020年開催の『ラブライブ!フェス』では自分たちの曲だけを歌っていた)。

アジアツアーの合間となる2025年1月には「LoveLive! Orchestra Concert」の再演を開催した。


アーティストとしての功績編集

μ'sの人気はアニメ業界だけでは留まらない。

アーティスト別のトータルセールスに関する年間ランキング(※オリコン調べ)では13位(2014年)・8位(2015年)・10位(2016年)と3年連続で(国内における)トップ20以内にランクインしており、音楽業界全体で見てもトップクラスのセールス額を誇るアイドルグループといえる。


なお、オリコンの年間上位には旧ジャニーズの主力グループ48グループなどの強豪グループが名を連ねるのが常であり、μ'sのような全国ツアーやリリースイベント等を一切行わない『アニメ発のアイドルグループ』が毎回のようにランクインするのは極めて珍しい


もちろん、アニメ業界においては(CD・円盤ともに)トップクラスの売上を誇っており、ライブ映像関連に至っては歴代最高記録の上位をほぼ独占している。

この事はアニメ業界ではもちろんのこと、全業界を合わせても数えるほどしか存在していない。


そして、コンテンツ全体としての支出喚起力に関しては脅威の423億円(2015年、博報堂DYメディアパートナーズ調べ)を誇る。この数値は、2015年における全コンテンツ内で堂々の1位である。外部リンク

余りにも桁違いなのでイメージがつかない方も多いと思うが、これはSMAP(※2016年解散)やももいろクローバーZ、それにAKB48などの大人気グループをも遥かに凌ぐ数字であり、アニメ由来のアイドルグループがこの数字を叩き出しているのだから、まさにレジェンド級の快挙と言っても過言ではない。


CD・ライブBD・コンサート動員力の全てにおいて高い実績を出している上にCDとBD関連のランキングにおいても100週以上のランクインを果たすという、アニソン関係では極めて稀な事例も作った。これは、μ'sがプロジェクト開始時から地道に人気・実績を重ねていった事の証明でもある。

実際、プロジェクトの開始時にμ'sのメンバーやイラストを見た鷲崎健氏は「(μ'sは)絶対に売れないと思っていた」と語っている。


『μ's』名義だけでもコンスタントに数十億円規模の売上を叩き出すという偉業は輝かしい記録と共に数多くの人の記憶に残り続けており、その人気ぶりは「ラブライブ!=μ's」としてAqours(※2025年6月にフィナーレライブを開催予定)と同等(もしくはそれ以上)の知名度を誇るほどである。


μ'sでの失敗と教訓編集

上記で述べたように、声優ユニットでは初となる紅白歌合戦への出場や東京ドームファイナルライブを開催するなど、アニメ発の声優グループとしてはその領域を完全に超える程の活躍をしてきたμ's。しかし、それに伴う形で大きな代償を支払う事にもなってしまった。

ご存知の方も多いかもしれないが、ラブライブ!シリーズでは 各作品に登場するキャラクターと同様の振り付けをキャスト陣が行う事 が定番となっている(※そもそも、1stワンマンライブ時にキャスト陣がファンサービスとして行ったものがそのまま定着したもの)。だが、プロジェクト開始時からキャスト陣がダンスを踊る事を考慮されていない事もあってか、作品に出演するキャスト陣に多大な負担を強いてしまったのは紛れも無い事実である(※実際、μ'sメンバーの中にダンス経験者やそれを本職にしているキャストはおらず、それ故にアニメーションPVで展開されている激しいダンスに苦労したメンバーもいるほど)。

事実、先天性の膝蓋骨亜脱臼(と半月板損傷)を患っている上にμ'sでは激しいダンスをする事の多かった南條は2015年4月以降に開催されるライブイベント(および『ラブライブ!フェス』)以外でのライブパフォーマンスを全て辞退しており(※2015年にμ'sが紅白歌合戦に初出場した際に南條が番組への出演をキャンセルしたのもこれが関係している)、仮にライブイベントへ出演できたとしても出演ステージの数を減らすなどの対策を施す事で膝にかかる負担を減らすような努力を行っていた。さらに、2016年のファイナルライブ時にはメンバーが声を出せなくなってしまうという事態にもなってしまった。

これには制作陣も流石にまずいと思ったのか、『サンシャイン!!』以降の作品ではダンスが踊れるという前提でキャストオーディションを行う事になる。






キャスト編集


ディスコグラフィー編集

ナンバリングされたシングル発売ごとに行われる総選挙で1位になると、その曲のセンターポジションを担当できる。

当然、当該PVにおいてはメインの扱いとなる。

ちなみに、第3回総選挙では上位3名に入ったキャラクターだけがソロ曲を歌えるという権利が与えられるものだった。

その他、BDや前売り特典など一般で入手できない楽曲なども含めたディスコグラフィはラブライブ!オリジナル曲一覧を参照。

一般発売されたシングル編集

ナンバリングシングル編集

No.タイトル発売日
1st僕らのLIVE君とのLIFE2010/8/25
2ndSnow halation2010/12/22
3rd夏色えがおで1,2,Jump!2011/8/24
4thもぎゅっと“love”で接近中!2012/2/15
5thWonderful Rush2012/9/5
6thMusic S.T.A.R.T!!2013/11/27

その他のシングル編集

TVアニメ一期オープニング主題歌僕らは今のなかで2013/1/23
TVアニメ一期エンディング主題歌きっと青春が聞こえる2013/2/6
TVアニメ一期第1話挿入歌、第3話挿入歌ススメ→トゥモロウ/ START:DASH!!2013/2/20
TVアニメ一期第6話挿入歌、第9話挿入歌これからのSomeday / Wonder zone2013/3/6
TVアニメ一期第11話、最終話挿入歌No brand girls / START:DASH!!(9人Ver.)2013/4/3
スクフェスコラボシングルタカラモノズ2014/1/29
TVアニメ二期オープニング主題歌それは僕たちの奇跡2014/4/23
TVアニメ二期エンディング主題歌どんなときもずっと2014/5/8
TVアニメ二期第3話挿入歌ユメノトビラ2014/5/28
TVアニメ第5話挿入歌、第6話挿入歌Love wing bell / Dancing stars on me!2014/6/11
TVアニメ第12話、最終話挿入歌KiRa-KiRa Sensation! / Happy maker!2014/7/9
スクパラ主題歌Shangri-La Shower2014/10/1
「みんなで作るμ'sの歌」コラボシングルミはμ'sicのミ2015/4/22
劇場版ラブライブ!挿入歌1Angelic Angel/Hello,星を数えて2015/7/1
挿入歌2SUNNY DAY SONG/?←HEARTBEAT2015/7/8
挿入歌3僕たちはひとつの光/Future style2015/7/15
スクフェスコラボシングルHEART to HEART!2015/10/28
ファイナルシングルMOMENT RING2016/3/2
ニューシングルA Song for You! You? You!!2020/3/25

アルバム編集

※1st~5thシングルまでの全10曲、PrintempsBiBilily whiteの1stシングル全6曲、コンビ・トリオ及び各メンバーのソロ版全13曲、Webラジオのテーマ曲全2曲を収録。(※「Solo Live!」にて収録された「私たちは未来の花」、「スピカテリブル」、「愛は太陽じゃない?」「もうひとりじゃないよ」の4曲は未収録)

ユニットの創設期から円熟期に至るまで、μ's自身の躍進を象徴するという重要な役割を果たしたアルバム。

後に発売されたCDと比べるとそこまで派手に売れたわけではないが、2013年1月から放送されたアニメ1期のヒットによって発生したブームの波に乗るなど、近年のアニソン関係では稀ともいえる驚異の粘り腰を見せた。

その記録は、オリコンの週間チャートランクイン数において連続147週累計176週という凄まじいロングセラーであり、延べ3年と5ヶ月間絶え間なく売れ続けたという点では、アニソン史上においてもトップクラスを誇る(※2017年10月現在)。

イベント・ライブチケットあるいはゲーム内シリアルコード等の販促特典無しで、積み上げた枚数は(※初週売上の実に16倍)累計14.5万枚以上にのぼる。そういう意味ではコンテンツ全体にとっても深い意味合いを持つ1枚であり、初期楽曲群の集大成とも言えるアルバムでもある。


※前作『μ's Best Album Best Live!』の続編。アニメ版の放映開始から発売された楽曲はほぼ全て網羅しており、一期・二期のOP・ED曲(c/w含む)および、劇中歌20曲(※この内の一曲は、同曲の別バージョン)、6thシングルに収録された2曲、スクフェス用として制作されたオリジナル曲2曲、Pritemps・BiBi・lily whiteの2nd~3rdシングル収録曲の全12曲、スクパラ用に制作されたオリジナル曲(c/w含む)2曲に加え、スクパラ用として制作された既存曲のリミックス8曲を収録している。

※ただし、BD特典限定のμ'sオリジナルソングや特定のアニメ専門店でBlu-rayを購入した特典として付属するCDのオリジナル曲は未収録となっている。

μ'sというグループの知名度を拡大させる基盤を築いた記念すべき1枚。

前作の地道な積み上げによって高まったエネルギーを一気に解放するような形で初週8.5万枚という当時の自己最高初動を記録し、強豪一般アーティストとの熾烈な勝負に競り勝った事で念願の週間総合1位を獲得した

この快挙が、後に公開された劇場版やそれに関連する挿入歌シングルの大ヒット、ひいてはμ'sというグループ名が一般層に広く知られるきっかけにもなった。

こちらもイベントチケットやシリアルコード等の特典は一切付属せず、前作の初回限定版に付属していた映像特典すらも同梱されていないが、累計枚数で15.2万枚以上のセールスを記録するという、シリーズ史上においても歴代最高の売上枚数となった。

ちなみに、ラブライブ!シリーズの始動から10年以上が経過した2024年時点において、(シングルに関しては後輩も1位を獲得しているが)アルバムでの週間総合1位獲得は本作が唯一であり続けており、売上枚数においては2025年現在でも塗り替えられていない。


2016年4月の告知以降は長らく詳細が途絶えていたが、シリーズ9周年にあたる2019年12月25日に発売された。

収録曲については前2作のベスト版と同じだが、それぞれのディスクの構成が異なっており、アニメ以前からの時系列順、Blu-ray版の特典曲、劇場版のシングル、各ユニット別といったように区分が変更された。

また、収納箱は2020年発売のシングルが同梱できるようにデザインされている。


ソロアルバム編集

2011年から開始した、各メンバーに関するソロプロジェクト。μ'sの楽曲をメンバー自身がセルフカバーした楽曲で構成されており、メンバー毎にサブタイトルが必ず付けられている。

オリジナル曲以外の収録曲のタイトルは、末尾に「(〇〇 MIX)」(〇〇はメンバーの英文表記。穂乃果なら「HONOKA」)が付記されている。


Solo Live!編集

収録曲は「僕らのLIVE君とのLIFE」から「Mermaid festa vol.1」まで。

一般販売組

第三回総選挙の結果で上位三名のみがオリジナル楽曲収録のソロアルバムが一般発売される権利を得られた。結果は以下の通り。

※()内がオリジナル楽曲。なお、総選挙1位を獲得した穂乃果だけはオリジナル曲が2曲与えられている。

園田海未/『海色少女に魅せられて』(「私たちは未来の花」) 2011/11/23

南ことり/『ことり Lovin' you』(「スピカテリブル」) 2011/12/14

高坂穂乃果/『ほんのり穂乃果色!』(「愛は太陽じゃない?」「もうひとりじゃないよ」) 2012/1/11


会場・オンライン限定組

残り6人のソロ版についても、「ラブライブ!μ’s Memorial BOX Solo Live! Collection」として1stワンマンライブの物販時に限定販売された。

とても好評だったのか、後に通販サイト「ランティスマート」(現「アスマート」)においても単体販売された。


絢瀬絵里/『Beloved Ellie』

星空凛/『THE BRILLIANT STAR☆』

西木野真姫/『TRUE DIVA』

東條希/『ノゾミ♪カナエテ』

小泉花陽/『あなただけの太陽になりたい』

矢澤にこ/『スマイル・フォー・ユー』


Solo Live!Ⅱ編集

前作とは異なり、メンバ一全員のソロ版が一斉に発売された。

収録曲については「もぎゅっと“love”で接近中!」から「START:DASH!!」までで、オリジナル楽曲の収録はない。

また、9枚のCDに特製ボックスとブックレットがセットになった「ラブライブ!Solo Live! collection Memorial BOX II」も同時に発売された。

サブタイトルについては、いずれも各メンバーのパーソナルカラーに準拠している。


高坂穂乃果/『orange cheers!』

絢瀬絵里/『アイス・ブルーの瞬間』

南ことり/『純白ロマンス』

園田海未/『蒼の神話』

星空凛/『Ring a yellow bell』

西木野真姫/『SCARLET PRINCESS』

東條希/『バイオレットムーン』

小泉花陽/『若草のSeason』

矢澤にこ/『ももいろ♡えがお』


Solo Live!Ⅲ編集

2018年3月28日発売。

本作の告知自体に関してはファイナルライブのチラシでされていたため、実に2年をかけて発売へこぎ着けたことになる。

また、「μ's」名義のCDとしても「MOMENT RING」以来のリリースとなる。

収録曲は「Music S.T.A.R.T!!」から「さようならへさよなら!」まで。前作と同様、オリジナル曲の収録はされていない。

メンバー単体でも3枚組、Box版に至っては驚異の27枚組285曲という、超特大のボリュームで収録された。

本作のサブタイトルに関しては、全て英語表記となっている。

例:「Memories with 〇〇」(〇〇に関してはメンバーの名前が入る。例えば、〇〇の所に穂乃果の名前が入ると「Memories with Honoka」というサブタイトル名になる)



Solo Live! collection Extra編集

2019年10月25日発売の「ラブライブ!9th Anniversary Blu-ray BOX Forever Edition」に同梱され、後にダウンロード版も販売された。

ここでは、TVアニメ版のBDに収録されている特典曲のソロバージョンが収録された。

CDではメンバーごとの販売はないものの、ダウンロード版ではメンバーごとのアルバム(サブタイトルはなし)として販売されている(単品だけの購入も可)。


μ's内ユニット編集

ミニユニット編集

2011年に下記の3ユニットが結成され、シングル第1弾が発売された。

PrintempsBiBilily white
センシティブな作品BiBi / 僕ラブ7Lily White
高坂穂乃果(リーダー)、南ことり、小泉花陽絢瀬絵里(リーダー)、西木野真姫、矢澤にこ園田海未(リーダー)、星空凛、東條希

デュオトリオ編集

2012年4月から4か月連続でシングルをリリースした、デュオ・トリオのシャッフルユニット。活動はそれぞれCD1枚きり。



ライブイベント編集

声優を本業としていなかったり、他方面の仕事が多忙なメンバー(※特に、μ'sが活動していた当時はfripSideのボーカルとしても活躍していた南條愛乃)もいたため、メンバー全員を集めてのライブを行うのがスケジュール的にも難しく、仮にメンバーが全員集まれたとしても年に一度しか開催する事ができなかった。さらに、ライブ会場に関してはさいたまスーパーアリーナなどの大規模施設を使用する事が多く、関東地方以外に存在する施設でμ'sのワンマンライブが開催される事は一度も無かった

実際、TVアニメ1期の放送開始前に行われたニューイヤーライブでは南條がスケジュール面に関する都合がつかなかったために欠席しており、2014年開催の4thワンマンライブからは2日間の日程で開催されるようになった。


実はTVアニメ版が放送開始される以前からアニメロサマーライブなどの外部ライブイベントへ出演していた事がある(※2012年に『アニサマ』へ初出演した時は「μ's from ラブライブ!」名義)。この事によって、ラブライブ!シリーズのキャストによるライブ・イベント出演のありとあらゆる形がこの頃に形成されたとも言える。

2016年開催のファイナルライブ後は、基本的に(ラブライブ!フェスを除いて)一部メンバーでの出演がメインとなっている。

詳しくはラブライブ!シリーズのライブイベント一覧#μ’s(ラブライブ!)にて。


カップリング編集

ファンの間ではμ'sのメンバーを使った『ラブライブ!』の二次創作が行われている。

μ'sは全員女性であるため、カップリングを作ると必然的に百合になる。

原作ではメンバー同士仲良くしているが、あくまで友情であり同性愛には至っていないため、百合・GLは二次創作である。


ラブライブ!のカップリングタグ一覧


関連イラスト編集

ラブライブ!ユメノトビラ!❤️ラブライブ❤️二期記念!!カフェメイドμ'sA song for you! you? you!!マフィアμ'sラブライブ!


関連タグ編集

ラブライブ! μ'sの練習着 国立音ノ木坂学院

スクールアイドル

ラブライブ!6周年

ラブライブ!10周年 みんなで叶えた物語


歴代のラブライブ!シリーズに登場する主役スクールアイドルグループ編集

Aqours

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

Liella!

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ

椿咲花女子高等学校

滝桜女学院(スクールアイドルミュージカル)

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