基礎データ
進化
ココドラ→コドラ(レベル32)→ボスゴドラ(レベル42)→メガボスゴドラ(メガシンカ、ボスゴドラナイト)
概要
鎧で覆われた角竜のような容姿をしたポケモン。進化して二足歩行になり、まるで角竜が立ち上がったみたいな感じもある。主食は相変わらず鉄。なお名前については進化前の2種との関係で間違えそうだが、ボス「コ」ドラではない。
山ひとつを縄張りとし、山が荒れると土を運び、木を植えて、綺麗に掃除するというなんともエコな生態を持つポケモン。
せっかく綺麗にした山を荒らすような輩は、もちろん容赦なくぶちのめす。傷の多い個体ほど激しい戦いを制してきた強者であるという。また、ツノは年を取るごとに少しずつ伸びていくとされ、これで年齢を判別できると言う。
ツノは全力でぶつかれば鉄板をぶち抜くほどの威力を誇り、彼らの強さに感嘆した王がボスゴドラを模した兜を作らせたという記録が残っている。
自分の住処を作るために山を崩し、川を埋め、地形を変えてしまう傍若無人なバンギラスとは正反対と言える。しかし第7世代から、そのバンギラスをも上回る大食いポケモンや森を焼くポケモンが登場し、ボスゴドラの天敵が増えてしまった。
『XY』で作品別の登場となってから「バンギラスと対を成す存在」と認識されることが増えたポケモンだが、公式において両者が対の関係ないしライバルであると明言された例はなく、作中でそういった設定が仄めかされたこともない。
XYを除くと両者に関連付けが見られたのはポケモンコロシアム程度であり、現状ではヘルガー&ライボルト同様に一部作品でバージョン別商法の対象になった者同士というだけの関係である。
ゲームにおける特徴
種族値
HP | A | B | C | D | S | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 110 | 180 | 60 | 60 | 50 | 530 |
きわめて高い防御が目立つ。その種族値はなんと180。600族でないにもかかわらず伝説ポケモンに迫る高さ。しかも攻撃力種族値も110あり、さらにいわ・はがねという、耐性の多いタイプ同士の組み合わせであり半減以下9タイプ、無効1タイプと耐性がなかなか多い。このタイプの系統では能力のバランスが良く扱いやすい。また、全特性にシナジーのある技を覚えるのも特徴 (メガシンカの特性は除く)。
特に双方の手持ちや型がランダムに決まる特殊なルール下では耐性の多さもあって難攻不落の強ポケとなる。
ただし、メジャーなタイプであるじめん・かくとうに対し4倍弱点である点が玉に瑕。「じしん」はもちろん、重量級であるため「けたぐり」で致命傷を負ってしまう。また、見た目に反してHPの種族値は期待できない。
特防も低めで、弱点でなくとも特殊アタッカー相手に火力で圧されてしまうこともしばしば。
初登場の『ルビー・サファイア』ではいわタイプの癖に覚えられるいわ技が「がんせきふうじ」ぐらいしかなく、はがねタイプとしても碌な技がなかったため(「アイアンテール」ぐらい)、前述の4倍弱点も含め不遇な立場にあった。
だが、『ダイヤモンド・パール』で優秀な反射技「メタルバースト」と、強力ないわ技「ストーンエッジ」を手に入れた事で大幅に改善され、『HGSS』では念願の「もろはのずつき」を手に入れ、さらに強化された。
持ち前の攻撃力に加え特性が「いしあたま」の場合は威力150(タイプ一致で225)のこの技が無反動で撃てるためかなりの脅威である。
この芸当ができるポケモンは他にジーランス、ガチゴラス、ウソッキーがいるが、タイプが違うので互いに食い合うことはないだろう。
同様『HGSS』ではサブウェポンとして「けたぐり」が追加、同タイプ対決に強くなった。
『BW』では「がんじょう」に「きあいのタスキ」と同じ効果が追加され、ボスゴドラもその恩恵を受けるであろう一匹なのだが、ボスゴドラの場合は前述の理由で「いしあたま」も捨てがたい。
さらに第五世代で新たに自分の体重が2倍になる隠れ特性「ヘヴィメタル」が追加。実質体重が720kgになり、同じく新たに習得した自分の体重が相手より重いほど威力が上がるはがねタイプの物理技「ヘビーボンバー」と相性が物凄く良い。
(「ヘビーボンバー」は相手の体重が自分の1/5以下の場合に最大威力120を出すことが出来る。
特性が「ヘヴィメタル」の場合、最大威力を出せるのは体重が144kg以下のポケモンとなる)
そのためランダムマッチに出場可能なポケモンの大半に威力120(タイプ一致で180)、命中100の大技をデメリット無しでぶち込めるだけでなく、重い相手には「けたぐり」が威力100以上で刺さるという中々の性能になる。
元々重過ぎるので「けたぐり」「くさむすび」のダメージは一切変わらないのもポイントの1つ。
素早さを上げる「ボディパージ」も覚えるため、これらの技と「がんじょう」や「じゃくてんほけん」を上手く応用して無双を狙うことも可能。「もろはのずつき」・「ストーンエッジ」・「アイアンテール」とメインウェポン候補となる技も恩恵を受ける。
ただしそれでもじめんタイプ相手には止まりやすく、特性が「がんじょう」だと無反動「もろはのずつき」も行えなくなるため、全抜きを目指すのは難しい。
そのため、ボスゴドラを育てるプレイヤーは、オートタスキを取るか無反動「もろはのずつき」を取るかフルパワーの「ヘビーボンバー」を取るかで究極の三択を強いられるハメになる。
そして第六世代でプレイヤーに新たなる選択粋が現れた。そう、メガシンカである。
メガボスゴドラの物理耐久力はオバケそのものであり、ガブリアス程度のじしんなら2発耐える事も可能になる。
第7世代『USUM』では同タイプの強力なライバルが登場し、火力面・使い勝手でかなり不利なため中々立場が危うくなった。
しかしボスゴドラには、古参ポケモンならではの度重なる強化によって手に入れた「型の読みにくさ(非メガ状態ですらがんじょうなのかいしあたまなのか判別がつかない)」があるため、我々トレーナーの知識・技量・愛を持って真価を発揮させてあげよう。
上記のごとく、ノーマルタイプのような性質も備えているため、また音波系の技も会得するので、「ハイパーボイス」や「ばくおんぱ」などが得られれば実用性はともかく、バンギラスとの対決構図も妄想しやすくなる。「コメットパンチ」や「つのドリル」などがあればなおよいのだが。
ちなみに、ボスゴドラとドサイドンは「ドラゴンダイブ」を覚えるのに、習得が待たれていて翼もあるクリムガンが第7世代の時点では覚えないことは悪い意味でネタにされる。
第8世代では、「ボディプレス」等を習得したが「メガホーン」は覚えなかった。メガシンカが存在しない一方で不遇とされたはがね・いわ複合だがほのおタイプが等倍な為かフェアリータイプの大半が習得したマジカルフレイムで弱点をつかれない辺りはプラスに傾いている。
使用トレーナー
ゲーム版
- ダイゴ:ホウエンチャンピオン
- トウガン:ジムリーダー(シンオウ)(強化後及びPWT)
- アイリス:イッシュチャンピオン
- ツツジ:ジムリーダー(ホウエン)(PWT)
- ピオニー:元ガラルチャンピオン
- イエヤス:ブショー
なんと歴代チャンピオンの内三人が手持ちに入れている。
それぞれダイゴとピオニーははがねタイプとしての選出、アイリスは怪獣系ポケモンとしての選出であろう。
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2018年1月24日、第3世代実装第3弾の1匹として登場した。
野生の個体が低確率で出現するため、基本的に初期形態のココドラを進化させて入手させることになる。
ココドラはピッピ同様傾斜地に行くとこれでもかというほど出現する。またそうでない場所でも天候が「ときどき曇り」「雪」の時は場所を問わず出現しやすくなるので、天候を意識して探すとよい。
ココドラの巣も時たま設定されるので、傾斜地以外でも運よくチャンスが訪れたなら逃さないようにしたい。
2進化ゆえにアメがたくさん必要なのがネックなのだが、簡単に入手できる方法がなくはない(下記参照)。
また系統全体で色違いが実装されている。ボスゴドラはやや緑がかった色になる。
性能はというと、防御が非常に高く攻撃・HPがやや低めという原作をほぼ忠実に踏襲した性能となっている。
メインの組み合わせは「アイアンテール」+「ヘビーボンバー」で、はがねタイプのアタッカーとしてサーナイトをはじめとするフェアリー対策として使える他、「うちおとす」+「ストーンエッジ」でドラゴン・ひこうタイプのカイリュー、ボーマンダ、レックウザなどへの対策要員としても優秀。
このうち「うちおとす」は2019年7月に晴れて実装され、いわタイプとして機能させることもできるようになったのは嬉しい限り。
しかし、CPの高さとはがね複合による耐性の多さから、弱点を突けないのに自動選出に紛れ込んでしまうことがよくある。
素の攻撃力が低いこともあり、特に時間との戦いとなるレイドバトルでは邪魔者扱いされがちだが、フリーザーやトゲキッス等有利な相手にはとことん有利なので強化させる価値が無いわけではない。
防御面は二重弱点を2つ(かくとう・じめん)抱えており、どちらもジムの攻防においてよく使われるタイプなのでジム防衛はステータスの割に苦手。所詮ピンクの悪魔には敵わないのである。逆にジムに置かれたピンクの悪魔に対しては時間こそかかるが、耐性が多いため落とされる前に落とせることが多い。その後ろにフェアリータイプがいれば尚更である。
レアな種族が多いはがねタイプにしては入手難易度が低いため、とりあえずはがねタイプが欲しいという時にはかなり重宝するだろう。
レイドボス
何とこのポケモン、登場早々レイドボスに選ばれた。その後も不定期で登場している。
なおボスゴドラ自身が登場するのはレイドボスとしてのみとなる。
このため、わざわざココドラやコドラを進化させずともレイドバトルで勝利してゲットチャレンジに成功すれば簡単に即戦力が手に入る。とはいえ、★★★★ボスなので、出現率は低めなのがネック。探したい場合は、ジムの数が多い都市部等を重点的に当たってみるとよい。
ブーストされる天候の一つ「ときどき曇り」も基本的な天候でそこそこ生じやすいので、天候ブーストを狙ってみてもいいだろう。
かくとう技、じめん技をぶつければ二重弱点を突けるので素早く倒せるだろう。
ただしじめんタイプで挑む場合、いわタイプが入っているドサイドンやゴローニャだとはがね技でこちらも弱点を突かれかねないので要注意!
対策筆頭はカイリキーやグラードン等。他には、はがねも軽減できるラグラージやヌオー、ナマズンなどでも比較的安全に戦える。
トレーナーバトル
対人戦では前述の致命的な弱点や技の出の遅いノーマルアタックの使いづらさが祟っており使用率は低いが、そのノーマルアタックですら脅威になるGOロケット団相手では使用タイプによってその優秀な耐久を活かせる余地は十分にある。たいあたり、エアスラッシュ、ようかいえき、ドラゴンテール、あまえる、こおりのいぶき、むしくい、しねんのずつきなど耐性のあるノーマルアタックが多く、同じはがねタイプだが伝説のポケモンであるヒードランが居ない場合は代わりの壁役として優秀な方。上手く役目を果たしてもらおう。
アニメ版
ダイゴのボスゴドラ
AG編で初登場し、ロケット団を「はかいこうせん」で吹っ飛ばした。
後に新無印にて、サトシのウオノラゴン,ゲンガーとバトル。前者は自慢の体重とパワー,防御力を活かしたヘビーボンバーであっさり退けたが、後者にはおにびを食らってやけどにされたことにより苦戦を強いられる。タイプ一致スマートホーンで一矢報いるも、最終的にがんせきふうじをマジカルシャインで弾かれた上、その直後に3度目となるやけどのダメージが発動、敗北した。
それ以降は主に悪役として登場するようになるが扱いは悪めで、ドンファンの「つのでつく」で怯んで、ピカチュウの「ボルテッカー」でとどめを刺されたりマンムーの半減技数発の前に敗れるなど、ゲーム上だとまずありえないような負け方をしている(一応後者ではヒカリを執拗に追いかけた挙句マンムーを致命傷に負わせる程のパワーを発揮したが)。
「七夜の願い星」
OPでAG主人公の手持ちの個体がソルロックを「れいとうビーム」で仕留めているが、「裂空の訪問者」の予告編の「はかいこうせん」を放つレックウザ同様、この数秒の活躍が最も輝いているとまで言われることがあるとかないとか…。
シンジのボスゴドラ
シンオウリーグにてシンジのポケモンとして登場した事でやっとマシな扱いになった・・・かと思ったら、ここでもサトシの手持ちを把握するためのやられ役だった(一応サトシのピカチュウをあと一歩まで追い詰め、2体目として引っ張り出したゴウカザルにも多少のダメージを与えるなどちゃんと活躍はしたが)。
最強メガシンカActⅣ
フラダリが招集したメガシンカ使い10人の内、6人目のトレーナーのポケモンとしてメガシンカした状態で登場。アランのメガリザードンXが放ったかえんほうしゃに耐え切れずあっさりと敗れる。
ゴズのボスゴドラ
サン&ムーンではロケット団団員のゴズのポケモンとして登場。メガシンカさせ、ククイ博士のウォーグルとザオボーのスリーパーとフーディンをヘビーボンバーで3体まとめて一撃で倒したが、その後登場したククイ博士のガオガエンのハイパーダーククラッシャーを喰らい敗れた。
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同タイプ
同じく金属を食べるポケモン