「カプゥブルル!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0787 | |
---|---|---|
アローラ図鑑(SM) | No.287 (ウラウラ図鑑:No.130) | |
アローラ図鑑(USUM) | No.385 (ウラウラ図鑑:No.160) | |
分類 | とちがみポケモン | |
タイプ | くさ/フェアリー | |
たかさ | 1.9m | |
おもさ | 45.5kg | |
特性 | グラスメイカー/テレパシー(隠れ特性) | |
Zワザ | ガーディアン・デ・アローラ |
他言語版の名称
英語 | Tapu Bulu |
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ドイツ語 | Kapu-Toro |
フランス語 | Tokotoro |
イタリア語 | Tapu Bulu |
スペイン語 | Tapu Bulu |
韓国語 | 카푸브루루 |
中国語 | 卡璞・哞哞 |
概要
初登場は『ポケモンSM』(第7世代)。
アローラ地方の守り神の一柱である伝説のポケモン。
先行して発表されていたカプ・コケコと同じく、名前に中点(・)が付けられている。
鼻輪とカウベルをつけた牛のような形態を持つ土地神ポケモン。
鉛筆のような2本の角と漢字の「草」にも見えるシルエットが特徴。
タイプは一見するとほのおタイプと勘違いしそうだが、くさとフェアリーの複合である。
頭部にある木で出来た角は、草や花、木を育てる力を持っている。またこの角自体に力を作用させる事で巨大化させたり、変形させたりして戦うことができる。
頭部の部分を閉じる事で牛の頭部のような姿になる。
名前の由来は英語で牡牛を意味する「ブル(Bull)」で間違い無いだろう。
アローラ地方にあるウラウラじまの守り神と呼ばれているポケモン。
図鑑にまで書かれる程の物臭な性格。しかし裏を返せば無駄な接触や争いを好まないということであり、尻尾の鈴を鳴らして自分の存在を周りに伝え、争いを避けるようにしている。
こういった性格だが、悪者には容赦無く攻撃を加え、大木を振り回しながら追い払う。
普段はウラウラじまにある「実りの遺跡」を根城としており、以上の設定からモチーフはハワイ四大神にして牛と農耕の神「ロノ」であると思われる。
また、過去にウラウラ島で栄えていた「カプの村」の人間たちは本来温厚な彼を激怒させたらしく、その時に村と、怒りの原因と思われる旧スーパー・メガやすを破壊し滅ぼしている(スーパー自体は現在アーカラ島に移転している)。
現在はスーパー・メガやす跡地としてその爪痕が残されているが、施設内部に人はおらずゴーストタイプのポケモンが住み着くようになった。
スーパー・メガやす跡地は試練の場所であり、試練の場所=カプ神たちのお気に入りの場所である。「カプのお気に入りの場所にスーパーを立てるなんて」と呆れているNPCもおり、ブルルの怒りの原因は「彼のお気に入りの場所をわざわざ潰して人間のための施設を立てた」ことにあると思われる。
しまキングの設定にのっとれば、クチナシをしまキングに指名したのは彼ということになる。肩書きに執着心のない流れ者のクチナシを選んだのは、ある意味ブルルらしい判断か。
ゲームでの特徴
グラスメイカー | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カプ・ブルル | 70 | 130 | 115 | 85 | 95 | 75 | 570 |
ゴリランダー | 100 | 125 | 90 | 60 | 70 | 85 | 530 |
外見通りとも言うべきか、攻撃に長けその数値はくさタイプ屈指の130。
次いで防御・特防が高めだが、肝心のHPが70と追いついておらず、素早さも75とカプ最遅。
特性は第7世代からの新特性である「グラスメイカー」。
カプ・ブルルがフィールドに登場すると同時にグラスフィールドが展開される効果を持つ。
攻撃種族値130から放たれるくさタイプ物理の大技「ウッドハンマー」が、さらにグラスフィールドの恩恵を受けるのだからその破壊力は圧巻の一言。くさ技は耐性を持つタイプも非常に多いが、ゴウカザル程度の耐久なら半減でも確定1発にしてしまうほどである。
ただし、グラスフィールドの効果によって相手も接地していれば体力を回復してしまう点、前述の通りカプ・ブルル自身のHPが低いせいで反動で落ちやすい点に注意が必要。
欠点はくさタイプを持ち合わせてしまったが故のサブウェポンの無さ。
フェアリー技は何と「じゃれつく」を覚えず、他のタイプの技も「ばかぢから」や「ストーンエッジ」以外はパッとした技が無い。ただでさえ「ウッドハンマー」が実質威力270もある為、半端な威力の技を選ぶ位ならば半減だろうが「ウッドハンマー」をぶちまけた方が強いのである……
つまり上記のサブウェポンの採用は攻撃幅を広げる為ではなく、「ウッドハンマー」を1/4にしてしまう相手にダメージを通す為である。
その為単純に技を固めると技スペースが余りやすく、低いHPを補うために「ウッドホーン」との同時採用も考えられるほど。
「マジカルシャイン」は覚えるものの、肝心の特攻もカプ最低の85しかない。特化してもその火力はエルフーンの「ムーンフォース」以下。
要するに、同じカプ神のカプ・コケコと違って130もある攻撃を捨ててまで特殊型にするのは結構無理がある。攻撃面でフェアリータイプが全く仕事をしていないフェアリータイプも珍しいものである。
- だが、後述の通りゴリランダーが台頭したことによって、差別化の為に特殊技を搭載するカプ・ブルルも増えたのも事実である。
さらに自動で張るのがグラスフィールドなのも大問題。
このフィールド、自身との相性は良いのだがそれ以外となると「微妙」の一言である。特に味方が使う「じしん」の威力を引き下げてしまうのが最大の問題点。
ただでさえフェアリーの数が増加傾向にありはがねタイプの需要が上がっているにもかかわらず、「じしん」半減は味方はともかく敵に塩を送りかねない。浮いているはがねにはそもそもじしんが効かない。要するにフィールド特有の「相手が受ける効果」がデカすぎるのである。
イメージにもピッタリな「10まんばりき」は第8世代になるまでお預け状態であった。
その為か第7世代シーズン1ではカプ・レヒレよりも多い状態だったが、次第に採用率が下がりついにカプの中で唯一30位圏外となってしまった。
かたやダブルでは「じしん」そのものが使いにくい為か30位圏内にいたが、やはり採用率はカプ最低なのは変わらず。
上記のように全体的には他のカプ神に遅れを取っているが、このポケモンの性質上カプ神対面にはめっぽう強い。
というのも、上記で示した通り素早さが75とカプ神中最低なおかげで、フィールドを確実に上書きすることができる。こちらからはフィールド効果の乗った強烈な一撃を叩き込めるので、相手が引かなければほぼ確実に倒せる。交代してきたとしても後続に大きな負荷をかけることができるので無駄にはならないだろう。
上手く耐久調整をすれば同僚への受け出しも十分可能なので、対策を怠ると痛い目を見る。使用率が低くとも油断してはならない。
後にダブルでジャラランガやメガゲンガーなどとの相性の良さが見いだされ、特にこだわりスカーフを持たせて大暴れするタイプが猛威を振るった。
Sが遅いとはいえ特化して1.5倍すれば最速135属まできちんと抜けるので奇襲としては申し分ない。
第8世代
第8世代で冠の雪原配信と同時に解禁されたがなんと広く配布されているために期待されていた「グラススライダー」も「じゃれつく」も覚えられない。こうなると4倍弱点がなく、「グラススライダー」はもちろん「ねこだまし」や「はたきおとす」を覚えるゴリランダーとの差別化を余儀なくされる側になってしまう。アローラ地元の神故に他の地域では全力を出せないのだろう、多分。
能力面で見ても火力の差は3%(補正あり極振り比較)、物理耐久の差は5%、特殊耐久は9%(HP振り比較)上回っているだけであり、仮に上記の技2つを習得したとしても4倍弱点の有無やキョダイマックス、素早さや補助技の差からあちらを駆逐するとは思えない。
一応「インファイト」や「10まんばりき」、「DDラリアット」は習得できたので、サブウェポンの幅は広がった。また、上記の通り差別化の為か特殊技を搭載するカプ・ブルルも増えた。
使用トレーナー
ゲーム版
※ポケモンマスターズでのマジコス時のバディ
番外作品
ポケモンGO
- 2022年4月12日にカプ神の3体目として実装された。
- 性能はというと、現時点で実装されているくさポケモンの中では、メガフシギバナやロズレイド、ザルードといった錚々たる面子を抑えて、攻撃力第1位というなかなかのもの。
- 習得技も通常技で「タネマシンガン」、ゲージ技で「くさむすび」or「ソーラービーム」のコンボを揃えられるため、くさ技を苦手とする相手には大活躍が期待できる。フェアリー技に関しては「マジカルシャイン」を覚えられるが、通常技でフェアリー技を覚えられないこともあり、こちらは殆どおまけのようなものと思ってよい(他のカプ神にも言えることだが)。
- 難点は、原作同様、弱点が多すぎることと、相性補完となる技が通常技の「いわくだき」ぐらいしかなく、突破力に乏しいこと。特に、どく・ほのお・ひこうタイプとかち合うと確実に積む。このため、トレーナーバトルは全般的に苦手な部類に入る。
- 得手不得手が極端なまでにはっきりしているため、現状では、相手の攻撃をある程度読みやすいレイド攻略やGOロケット団戦等で活躍させてやるのがベストだろう。
ポケモンマスターズ
- 2023年5月「悪の組織・アローラ編」でマジコスアセロラのバディで実装
- 登場時に「グラスフィールド」を展開し、更に味方全体に物理ブーストを複数回付与できるサポート型。
- アセロラはしまクイーンではないが、カプ・ブルルが守護するウラウラ島のキャプテンであり、しまキングであるクチナシと親しくある(更に言えば、元々アローラの四天王はクチナシが断った後にアセロラがなったという)。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- CV:石塚運昇
- サン&ムーン第44話で初登場し、第51話終盤を経て、第75話で主役としてついに登場。
- クチナシの大試練に挑むための特訓相手としてアセロラから紹介される。
- 最初はサトシからの頼みを聞いてもあまり相手にしなかったが、しばらく様子を見てサトシの実力を認めると、モクローに対しては自らの特性で生やした木々を通じてエネルギーを与えはっぱカッターを習得させ、バトルを通じてルガルガンにストーンエッジを習得させるなど、サトシたちの成長に大きく寄与する結果となった。
- 性格はゲームでの設定どおり物臭で、普段は昼寝をしたりしてのんびり過ごしているが、バトルでは一転して能力で生やした大木を振り回す豪快さを見せる。また、モクローはカプ・ブルルの角の間が気に入ったらしくそこで昼寝をするシーンもあり、マイペースな者同士で互いに馬が合う様子でもあった。アセロラは面倒くさがりだが動けば頼りになるところがクチナシと似ていると評している。前回のテテフはかなり性格に難があったため、相対的にブルルの評価が上がる結果となった。
- 77話ではサトシとクチナシの大試練を空から見守り、2戦終えて疲労がたまるルガルガンにオボンの実を渡し手助けしてくれた。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
第14章に登場。
自ら長い時間をかけて育てた、力の源であった神聖な森を人間達の開発でスーパーメガやすの1号店にされ、ナワバリを荒らされたことに怒って店を破壊したことでも知られている。
アローラに脅威をもたらすUBを退けるためにポータウンに現れ、サンたちを襲っていたズガドーンを排除し、人間が責任を持ってアローラの危機をくい止め、平穏を取り戻すと宣言したムーンからきのみを受け取った。
半年後にはカヒリと共闘する。
余談
カプ・ブルルが守り神として祀られているウラウラじまの「ウラウラ」とは、ハワイ語で赤という意味。カプ・ブルルの体色と一致している。また、怒った際の破壊性から、「赤」のイメージと闘牛の際の「赤」も合致している。
関連イラスト
関連タグ
0726.カプ・テテフ→0787.カプ・ブルル→0788.カプ・レヒレ
カプ神
カプ・ブルル カプ・レヒレ
同複合タイプ
準伝説
世代 | グループ | ポケモン |
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第1世代 | 三鳥 | フリーザー/サンダー/ファイヤー |
第2世代 | 三犬 | ライコウ/エンテイ/スイクン |
第3世代 | レジ系 | レジロック/レジアイス/レジスチル |
ラティ兄妹 | ラティアス(メガラティアス)/ラティオス(メガラティオス) | |
第4世代 | UMAトリオ | ユクシー/エムリット/アグノム |
ヒードラン、レジギガス、クレセリア | ||
第5世代 | 聖剣士 | コバルオン/テラキオン/ビリジオン |
四神/コピペロス | トルネロス(けしん/れいじゅう)/ボルトロス(けしん/れいじゅう)/ランドロス(けしん/れいじゅう) | |
第6世代 | - | - |
第7世代 | タイプ:ヌル→シルヴァディ | |
カプ神 | カプ・コケコ/カプ・テテフ/カプ・ブルル/カプ・レヒレ | |
ウルトラビースト | ウツロイド/マッシブーン/フェローチェ/デンジュモク/テッカグヤ/カミツルギ/アクジキング/ベベノム→アーゴヨン/ツンデツンデ/ズガドーン | |
第8世代 | ダクマ→ウーラオス(いちげきのかた)(れんげきのかた)→キョダイマックスウーラオス(いちげきのかた)/れんげきのかた | |
レジ系 | レジエレキ/レジドラゴ | |
ポス馬 | ブリザポス/レイスポス | |
ガラル三鳥 | ガラルフリーザー/ガラルサンダー/ガラルファイヤー | |
四神 | ラブトロス(けしん/れいじゅう) | |
第9世代 | 四災/災厄ポケモン | ディンルー/パオジアン/チオンジェン/イーユイ |
牛ポケモン
ケンタロス パルデアケンタロス(コンバット種/ブレイズ種/ウォーター種) ミルタンク
ポケモン関連
その他
ブルル:間違ってもこれではない。