基礎データ
全国図鑑 | No.334→No.0334(第9世代から) |
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ホウエン図鑑 | RSE:No.122 ORAS:No.127 |
シンオウ図鑑 | No.172 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.247 |
マウンテンカロス図鑑 | No.140 |
カンムリ雪原図鑑 | No.036 |
パルデア図鑑 | No.220 |
英語名 | Altaria |
ぶんるい | ハミングポケモン |
タイプ | ドラゴン / ひこう |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 20.6kg |
とくせい | しぜんかいふく / ノーてんき(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひこう/ドラゴン |
進化
概要
チルットの進化系。
初登場は同じく『ポケットモンスター ルビー・サファイア』。
チルットから基本的な要素を受け継ぎつつ、白鳥のような大柄で首の長い成鳥となり、鶏冠と尾羽も大きく伸びた。
最大の特徴とも言える綿雲のような羽毛も増量し、胴体の前面をすっぽり覆い隠すほど。
特に下方から見た際はまるで雲から首・足・尾が生えているようである。
この羽毛は実際の綿や雲と似たような性質を持つようで、上昇気流を効率よく受ける事で空高く飛翔できるほか、本物の雲に紛れて青空を飛行する姿は殆ど見分けがつかないという、擬態の役割も果たしている。
また空気を大量に含んでいるため、多少の寒暖差にも適応できる保温性を持ってもいる。
濡れるとペシャンコになるのだが、アニメで描かれたその姿は中々に必見の衝撃シーン。
加えて「ハミングポケモン」の分類通り、透き通った美しいソプラノのような鳴き声を持ち、その歌声を聞いたものは魅了され夢心地を味わえるらしい。
メロディを聴くと気分が良くなりハミングしてしまう、音楽好きなポケモンである模様。
と、ここまではいかにも「正当進化」といった性質なのだが。
なんとコイツ、ノーマルがドラゴンに変化しており、どう見たってとりポケモンなのにれっきとしたドラゴンポケモンという見た目詐欺なポケモン。ついでにメガシンカでまたタイプが変化してフェアリータイプになる(ひこう複合は変わらず)。
ちなみにフェアリーにはドラゴンがまったく効かないため、通常時がドラゴンポケモンのくせにメガシンカした途端にドラゴンキラーと化すのだ(火力はともかく)。
曲がりなりにもドラゴンということで、口からは灼熱の火球を吐く事ができ、ゲーム上でも「かえんほうしゃ」などのほのお技をわざマシンで覚えられる。これはチルット時代には不可能だったもので、タイプ変更の賜物というべきか。
「かえんほうしゃ」は単純にこおり対策になるし、ドラゴン・ひこうとも半減してしまうはがねタイプにも弱点を突ける。不一致ではあるが、あれば安心。
人里離れた山奥に出現するという目撃談や、『ポケモンレンジャー』では「しろいきり」を発して逃走している描写から、警戒心が強い種族とも解釈できる。
そして怒らせようものなら、鋭い鳴き声で威嚇し、苛烈な制裁を加えるという竜らしい一面も持っている。
しかし基本的には心優しく人懐っこい性格で、心が通い合った相手を翼で包み込もうとする習性も報告されている。もふもふ。
晴れた日の空をゆったりと自由に飛ぶ事を好み、美声の歌を響かせるという、至って穏やかなポケモンである。
高山や霧深い場所に多く生息するが、『NEWポケモンスナップ』では火山帯にも出現する。どうやら温泉で綿雲のような羽を洗いふわふわさを保っているらしい。
進化前のチルットも汚れた羽を清らかな水で洗う綺麗好きなポケモンとして知られており、ドラゴン化によって活動範囲も広まったという事なのだろう。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 | 70 | 90 | 70 | 105 | 80 | 490 |
チルット時代に比べると実戦的なステータスになったものの、元がノーマルタイプであった事に加えて進化も一段だけであるためか、強力なポケモンの多いドラゴンタイプとしてはかなり控えめな合計値に留まっている。
配分もドラゴンとしては珍しく耐久面に偏ったものとなっており、特性の「しぜんかいふく」の効果がそれを助長する。
そのため、タイプならではの耐性の多さも利用しつつ、独特な技レパートリーを活かした耐久型としての育成が基本となる。
というか同じドラゴン・ひこうにはかの600族に名を連ねるカイリューやボーマンダがいるので、アタッカーが欲しいのなら素直に彼らに任せよう。
なおこのボーマンダ、登場時に相手の攻撃を1段階下げる特性「いかく」によって擬似的に高い物理耐久を作り出しており、カイリューもその強力さ故に対策を組まないパーティの方が少ないため、どうしても彼らの巻き添えを食いやすい。ドラゴンの相性上彼ら自身にも弱いため、あまり自由に羽を伸ばせないのが実情である。
一応、耐久型ポケモンとしてはステータスが高い部類に入っているのだが、タイプそのものが弱点を突かれやすい点は気掛かりである。
設定を反映して技としても「うたう」や「ほろびのうた」を覚えられる。逆にひこうタイプの攻撃技は「ゴッドバード」と「そらをとぶ」ぐらいしか無く、見た目とは裏腹に戦闘スタイルはあまり鳥らしくない。
そうかと思えば何故か「じしん」とか「ソーラービーム」、果てにはもふもふとは対極に位置する「はがねのつばさ」といった技を取り揃えていたりと、登場以来かなり独特な路線を歩んでいる。
第4世代
大技「りゅうせいぐん」を習得したものの、相手を一撃で落とせる事の少ないチルタリスにとってはデメリットの方が大きいと言える。
むしろ、同時に追加された「パワースワップ」を用いてそれを相手に押し付ける事の方が性に合ったと、ここでも独特な立ち回りになった。素の攻撃力が物理・特殊共にそこまで高い訳ではないことも、この戦法とのシナジーに優れる。
第5世代
外見にぴったりな積み技「コットンガード」を習得。1回の使用で防御力を3段階も上げると、耐久力に磨きをかけた。
また、隠れ特性(夢特性)システムの実装に伴い「ノーてんき」を持った個体が登場した。
これによって天候パーティへの対抗策という新たな役割も生まれたのだが、同タイプのカイリューはこの実装で「マルチスケイル」を手にしてダメージを半減し始め、天候パーティの中心的存在となったキングドラには素の速さでも負けていて対抗しきれないと、いまひとつ存在感を発揮できなかった。
第6世代
ドラゴンメタとなるフェアリータイプが登場して環境が大きく変わる中、チルタリスは何故かフェアリー技「ムーンフォース」を習得した。
タイプ内でも習得者が限られる希少な技であり、月とも妖精とも縁遠いチルタリスが覚えた事には様々な議論を生んだが、その答えはメガシンカで明らかとなった。詳細は専用の項目を参照のこと。
第8世代
DLC「冠の雪原」から登場。メガシンカの廃止によって弱体化したものの、新たにわざマシンで「ほのおのうず」、わざレコードで「ぼうふう」、教え技で「ダブルウイング」などを覚えられるようになった。
第9世代
技体系の見直しで「ダブルウイング」「ワイドブレイカー」「パワースワップ」などが無くなり、代わって「おにび」「ブレイブバード」「アクロバット」「てだすけ」「くさわけ」を習得した。
この世代ではカイリューが大暴れしたものの、サイクル戦が盛んに行われるようになった事で耐久型ポケモンの需要も高まっており、「ほろびのうた」「コットンガード」「はねやすめ」などを活かせる機会が増えた。これに先述の「おにび」や「ほのおのうず」などを組み合わせると、他のポケモンには真似できない構成で戦う事ができた。
新要素のテラスタルで4倍弱点を消す事ができるようになったのも追い風である。テラスタイプは野生で確定で出現し、疑似メガシンカとしても人気が高いフェアリー、元々の弱点であるこおり、ドラゴン、フェアリー、いわの全てを半減にできるはがねが優勢。シンプルに弱点を減らせるノーマルタイプも多い。
「ブレイブバード」や「アクロバット」の習得により物理アタッカー型の誘惑にも駆られるところであるが、ステータス的には何も変わっていないのでどうしても火力不足は否めない。あくまで最低限の自衛に留め、アタッカーは他に任せる方が賢明だろう。
いずれにしても、ボーマンダやカイリューとは異なり、単体で場を制圧するのではなく他のメンバーとの連携によって勝利を掴んでゆくタイプのポケモンと言える。
パーティに組み込むならば、いかに相性の良い味方と戦術を見つけられるかがポイントとなってくるだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
- ナギ:ジムリーダー(ホウエン)
- ミツル:RSE・ORASライバル
- ゲンジ:四天王(ホウエン)
- ワタル:ジョウトチャンピオン※1
- イブキ:ジムリーダー(ジョウト)※2
- シャガ:ジムリーダー(イッシュ)
- カルム:XYライバル
- セレナ:XYライバル
- ドラセナ:四天王(カロス)
- ルチア:コンテストアイドル
- グルーシャ:ジムリーダー(パルデア)※3
- アオキ:四天王(パルデア)
※1:HGSS強化後
※2:PWT
※3:こおりタイプにテラスタルする
型が多く、難易度的にも調整を行いやすいためか、ストーリー中ではむしろボーマンダやカイリューよりも登場の機会が多い。勿論、ドラゴンタイプの一員なだけに、他に比べれば高い能力値でこちらを苦戦させて来る。
いわゆる「タイプエキスパート」もドラゴン・ひこう共に起用例があり、ベストパートナーとしている人物も3名(ナギ・ルチア・グルーシャ)いると、扱いはかなり良い部類に入っている。
アニメ版
実現はしなかったが、ハルカがチルットをゲットするフラグを立てた事もある。
漫画版
- ナギ(ポケスペ)
- ルチア(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
2018年2月10日に、第3世代の残りのメンバーの中の1種として実装。野生の個体は存在しておらず、チルットのアメを集めて進化させる以外の入手手段が無いのだが、進化させるのにアメが400個も必要。まさかのギャラドスやホエルオー、メルメタルと同じ扱いである。
さらに、そこまで進化させても性能面は悲惨そのもので、CPは1900台止まり、攻撃・防御・HPの種族値も軒並み低い。
技はドラゴンとひこうの両方の技を覚えられるが、ドラゴン技最強の「げきりん」を覚えられないために、やはりこちらも今一つといった印象はぬぐえない。ひこう技は「ゴッドバード」を覚えられるのでまだマシではあるが、わざわざチルタリスを手に入れずとも、より入手難易度の低いオニドリルやヨルノズク等でも十分代用が利くので、正直こちらも微妙と言わざるを得ない。
・・・などと不遇を極めていたが、2018年12月、事情が大きく変わった。トレーナーバトルの実装で、3つのリーグごとに出場可能な最大CPが決められたことで、低いCPが逆に生かされるようになったのである。
火力の高いドラゴンタイプはCP合計こそ高いものの攻撃力によってその高さを維持していることが殆どで、CP制限の枠に収めようとすると耐久が低くなってしまう。その点チルタリスは元々耐久の方が高いため、CP制限の枠に収めても耐久が安定し、他のドラゴンタイプと大きく差別化できる。
そしてチルタリスは技発生の早い「りゅうのいぶき」を通常技に備えており、技の回転率が非常に良い。この結果、目下スーパーリーグ(CP1500以下)にてドラゴンタイプのエースアタッカーとして大活躍を見せている。
ただし、フェアリーとこおりには弱いため、これら2つのタイプの技を習得でき、同様の経緯で台頭したマリルリは大の苦手としている。もしも相手にマリルリを繰り出された場合、交代できるならエアームドやクチート等対抗可能な別のポケモンに差し替えた方が無難である。
ちなみにチルット自体の出現率は低いわけではないが、水辺や雨といった場所や天候で出現率が上げられるコイキングやホエルコ、ふしぎなはこで狙って出せるメルタンと違い天候「ときどき曇り」か「強風」でないと雨や晴れと違い狙いづらく大量発生するイベントでも第三世代実装時にしかなかった故に狙って集めることが困難であり、400飴進化組でもオンバーンの次に進化のハードルが高い。
幸い、相棒にして連れ歩けば1kmでアメ1個なので進化のためのアメを稼ぎやすいのが救い。
そうした意見を受けてか、2021年5月15日にはチルットのコミュニティ・デイが開催された。当日は大量のチルットが出現したため、この機を逃さず進化・育成用の飴の数を稼いだ人も多かっただろう(ちなみに、限定技はこのすぐ後に実装されることになるメガチルタリスでの運用を想定してか、「ムーンフォース」となった)。また、コミュニティ・デイでは色違いの出現率が上がっていたためそういう意味でも頑張る価値はあった。
ポケモンマスターズ
2020年10月30日にルチアのバディであるチルルが実装。☆5のドラゴンテクニカル。バディーズわざ使用の際にメガシンカする。
- 「きりばらい」はフィールド状態・相手フィールドの壁を取り払い、回避デバフをかけることができる。特に厄介と言っても過言ではない急所無効の「クリティカガード」も取り払えるのはルチア&チルタリスにしかできない芸当である。
- その他はトレーナー技でヘイト操作を行い、被攻撃時技ゲージ増加9でタンクとしてゲージ管理を行うことができ、HP低下分威力上昇5で攻撃役も担えるようになってる。
- 攻撃技には「たつまき」・「ムーンフォース」、メガシンカ後は「りゅうのはどう」を使うことができる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
- リーリエのライドポケモン
- ウルトラガーディアンズとしての出動の際に使用するライドポケモンで登場。リーリエを抱き抱えて浴槽に飛び込むなどやんちゃな一面もある。
- ゴウのチルタリス
- 新無印105話にて、後述のドラセナの個体を見て捕まえる事に決めたゴウ。最初は逃げられたが、終盤で再び現れた事でゴウが追いかけ、シーンはないものの後にゲットされたことが判明した。
〈ゲストやライバルなど〉
- 劇場版「七夜の願い星ジラーチ」
- ファウンスに棲む野生のポケモンとして初登場。
- AG64話「チルットの空! ハルカの心!!」
- 本編初登場。この時はサブタイトル通り群れからはぐれたチルットとハルカとの交流がメインの回であり、チルタリスはラストで合流した群れを構成するポケモンとして登場しただけに留まった(図鑑の検索はされた)。
- ナギのチルタリス
- ゲンジのチルタリス
- AG101話「海の男! 四天王ゲンジ登場!!」でも原作通りゲンジの手持ちとして登場。ゲンジの次鋒として、またしてもサトシのジュプトルと戦うことになった。
- 戦闘の舞台となった帆船に立つマストを樹に見立てることでジュプトルにチルタリスを上回る機動力を獲得させる、というヒワマキジム戦をなぞるシチュエーションで挑むサトシだったが、肝心のチルタリスの動きを読み切れずヒワマキとは逆にジュプトルの方がまともに反撃できないまま一方的にボコボコにされる。そこで勝負に集中しきれていなかったサトシにゲンジは「雑念は捨てろ」と助言を入れ、心持を改めたサトシ側が一矢報いる……かと思われたが、これまたヒワマキの如く上を取って放たれたリーフブレードもあっさり回避されジュプトルは敗北。終わってみればまともなダメージは全くなく、チルタリスの完勝であった。
- ちなみにこの戦闘でゲンジのチルタリスは「とっしん」「りゅうのいぶき」「ゴッドバード」「つばめがえし」「ソーラービーム」と、技4つ制限が明確化しだしたAG以降では珍しく技を5つ使用した。更にゴッドバードとソーラービームは溜め無しで放つ始末。ヒワマキで負った不名誉を払拭して余りある活躍であり、流石四天王の手持ちと評価せざるを得ない容赦のない暴れ振りだったと言える。
- DP156話
- タツばあさんのもとで「りゅうせいぐん」の特訓をしているチルタリスが登場。タツばあさんの手持ちではなく預かっている子であるとの事で、優秀なため近々卒業するらしい。
- ロケット団に囚われてしまうが、自力で脱出するべく「れいとうビーム」を連射して「かえんほうしゃ」で温度差で耐えきれなくなってヒビが入った容器に体当たりしまくった事で破壊まではいかずとも衝撃でロケット団のメカを横転させる。その後、ピカチュウのアイアンテールで容器が破壊され救出された。
- ちなみにこの回ではロケット団がチルタリスメカに乗っている。
- ナオシのチルタリス
- DP174話から登場。シンオウグランドフェスティバルでは1次審査でコロボーシと共に参戦し、上空を飛びつつ華麗な歌声をコロボーシと共に披露、ナオシを2次審査へと導いた。
- トモのチルタリス
- XY125話でカロスリーグにおけるサトシの一回戦の対戦相手トモの手持ちで登場するが、サトシゲッコウガに一撃で倒された。
- ドラセナのチルタリス
- 新無印103・104話に登場したドラセナのパートナー。高い攻撃と防御を持ち、メガシンカが可能。時期は不明だがシトロンもこのチルタリスと過去に戦ったことがあり、コットンガードの前に攻め手がなくなって負けたことがユリーカの口から語られた。サトシのネギガナイトとウオノラゴンを苦戦させたものの、最後はネギガナイトの「スターアサルト」を受け相討ちの形で倒れた。
- ルチアのチルル
- 新無印105話でルチアと共に登場。コンテストライブミナモ大会マスタークラスではメガシンカし「しろいきり」と「りゅうせいぐん」でアピールし、結果はセレナとポイント同率でW優勝を果たした。
- 劇場版「ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」
- ポケモンレンジャーのジャッキーが少年時代に冬山で吹雪に遭遇した際に避難した穴で野生のチルタリスの群れとオオタチに暖められて助けられた事があった。
その他
- AG19~44話までのED「ポルカ・オ・ドルカ」ではニャースに「布団は羽毛」にされて怒っていた。
AG | 171話・174話 |
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DP | 10話 |
BW | 101話(回想)・130話 |
XY | 77話 |
新無印 | 7話・109話 |
特別編 | 最強メガシンカAct2(※メガシンカ+イメージ) |
劇場版 | 裂空の訪問者・波導の勇者・氷空の花束・ボルケニオンと機巧のマギアナ |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 1話:冒頭で登場
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でナギの主力で登場。綿のような羽を活かして雲に隠れ、相手を奇襲する事ができる。サファイアのちゃもはこのチルタリスとのバトルでワカシャモからバシャーモへ進化している。
- 13章ではルチアのチルルが登場。
コラボ
ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs
モチーフについて
チルット同様「幸せの青い鳥」が元ネタであると思われるが、同作の鳥はキジバトがモチーフとされているので、明らかに育ちすぎである。
これには著者メーテルリンク氏の思想を体現しすぎてしまったため、あるいは東洋美術における人気モチーフの一つ「雲龍図」を取り込んだためといった説が唱えられている。ちなみに、ホウエン地方のモチーフとなった九州から「雲龍」を名乗る伝説的な力士が生まれていたりもする。
名前の後半は「コカトリス」に由来しているとする説もある。コカトリスは一般的に獰猛な怪物とされており、「鳥型のドラゴン」という点以外にさほど共通点は無いが、チルタリスの色違いがコカトリスの標準色とされる黄色になっている。
なお「応龍」「ピアサ」「ケツァルコアトル」など、鳥と竜の要素を併せ持ったような存在は世界中に確認できるため、発想自体はそう突飛なものでもないと言える。雲を始め、天気と関連付けられる事も珍しくない。
分類名の「ハミング」であるが、英語で“hummingbird”と言うとハチドリの事を指す。このハチドリは極小の鳥として知られており、チルタリスの進化とは正反対であるため直接の関係は無いと思われる。
その英語圏では「Altair(アルタイル)+ Aria(空)」から“Altaria”と命名されているが、これらはどちらもイタリア語由来の単語である。しかも、アルタイルは小さくはないものの体型の全く異なる鷲座に属する星の名であり、元を辿ればアラビア語の「飛翔する鷲」が変化してできた単語であると、こちらも複雑に入り混じっている。
九州と共にホウエン地方のモチーフとなった沖縄(ウチナーグチ)では、「チル」とは鶴を意味する言葉であるため、体型はここに由来しているのかもしれない。
隠れ特性(夢特性)の「ノーてんき」に関しては、図鑑等で特に触れられていなかった能力であったが、上記の竜が天気と関連付けられられがちという点、同特性の英名が“Cloud nine”で本来「雲に乗ったような気持ち」を意味する言葉である点を考慮すれば、メタ的には妥当な選定であると言える。
ちなみに開発中は「ライライ」の名で呼ばれていた形跡があるが、これが何に由来していたのかは不明である。他の用法を見ても、チルタリスと関係があるようには感じられない。
関連イラスト
関連タグ
0333.チルット→0334.チルタリス/メガチルタリス→0335.ザングース