《ケミーカード》の封印が解き放たれた時、1人の少年に運命が託された!(第2話~)
奇跡のモンスター《ケミー》と《ケミーカード》を手にした3人の若き錬金術師達。
それぞれの思いを胸に、彼らの戦いは加速していく!(第17話~)
【最重要】本作品関連記事作成・編集にあたっての注意
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最新話までのネタバレや各キャラクターの評価に始まり、記事の過剰な細分化、共通点のある作品リンクの乱立、親記事による区分を巡っての論争といった事が問題となっている為、編集の際は下記に提唱された内容も踏まえての作成をお願い致します。また、こちらの記事にも目を通していただくようお願いします→解禁前につき無断転載禁止
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参考:何が問題? プリキュアファンを毎年悩ませる「商標バレ」(解禁前につき無断転載禁止も参照)
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曖昧さ回避
概要
『令和仮面ライダーシリーズ』第5作目。英語表記は"KAMEN RIDER GOTCHARD"。
2023年7月21日に作品概要及び簡易公式サイトが開設された。同年9月3日から放送。
プロデューサーは本作が初のチーフ担当となる湊陽祐。
脚本は『仮面ライダーW』、『仮面ライダーフォーゼ』、『仮面ライダードライブ』、『仮面ライダーゴースト』、『仮面ライダーセイバー』でサブライターを務めた長谷川圭一と、『セイバー』でサブライター、『仮面ライダーリバイス』で総集編、スピンオフの執筆を務めた内田裕基が連名で担当。両者共に本作が初のメインライターとなる。
さらに第19話からは、井上敏樹の子女・井上亜樹子がサブライターとして登板することになった。
劇伴は高木洋が担当。これまでにスーパー戦隊シリーズやプリキュアシリーズで劇伴を務めており、これでニチアサ3大シリーズ制覇となった。
パイロット監督は、『仮面ライダージオウ』以来5年ぶりの就任となる田崎竜太、アクション監督は福沢博文が担当。
メインスタッフの一部は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と共通している。
カードを用いて変身するのは『仮面ライダーディケイド』以来実に14年ぶりであり、令和シリーズ初となるカードライダーである。ただし先のカードライダーとは異なり、2種類のカードを使って変身するというダブルやビルドに近い方式となっている。
ビジュアル以上に癖の強いタイトル名だが、名前の由来はガッチャ+カード。何気にライダー名が6文字の主役ライダーは仮面ライダーストロンガー以来となる。
作風
『仮面ライダーフォーゼ』以来の主役が高校生で主な舞台が高校の学園モノとして展開される(主役が高校生の作品は『仮面ライダージオウ』もあるが学校生活がメインの作品ではない)。
令和ライダーは基本多人数のライダーバトル寄りであったが、今作は登場するライダーは外伝含めて現状7人(内1人は特例)。人数自体は例年のこの時期よりも多め。しかし、現段階ではメインのライダー3人+特殊な扱いのゲストライダー+敵ライダーという構成となっており、内2人は別世界のライダー故本編には積極的に関与しづらいため現状5人のライダーで物語が進んでいる状況となっている。今後もライダーが増える可能性が高く、例年通り多人数ライダー制が採用されると思われる。
これは100人以上という大規模の仮面ライダーが登場した前作や令和に入ってからずっと続いていた多人数制ライダーの採用、スピンオフ外伝含めてライダー同士による争いや戦いの定番化から近年では「ヒーロー」としての価値が下がりつつある現代のライダーシリーズにバンダイは危機感を抱き「ライダーの数を少なくして、カードで複数のフォームチェンジする面白さ」をコンセプトにしている背景がある。実際、フォームチェンジに関しては歴代でもかなりの頻度で行われており、ワイルドモードによる創意工夫を評価するファンも多い。
湊P曰く、「初期のライダーが1人という発言は、どうせ複数人ライダーが出ると思われるから驚いてもらうために言っただけであり、最初からライダーは複数人出すことは決まっていた」ということであり、ライダーが複数人出ることは既定路線であった模様。
一方で敵幹部が女性のみという今までにない試みも行われている。
また、近年流れることが減っていた戦闘中の挿入歌も本格的に復活している(同じ曲をほぼ毎度流しているという意味では平成1期のED扱いされていた挿入歌に近い)。
登場人物やケミーのキャラクター性から作風自体は全体的にコメディチックで明るいものの、登場人物の過去などのシリアスな面もある。
ただ、シリアスとギャグのメリハリはしっかりしており、挙げればキリがないものの、本編中の疑問に対して僅かな描写や説明でニュアンスを理解させたりと、とにかく「分かりやすさ」が重視されている。
その結果、現在全編通して非常に安定感のある作品となっており、例年より子供層からのウケが良いと湊Pは発信している。
他にも、事前情報無しでデイブレイクやウインド、ドレッド参式をサプライズ登場させたり、(本編外ではあるものの)新章開幕でのビジュアルに当時本編未登場だったライダーや本来登場出来ない筈のライダーを登場させたりと本編内外問わずこの先の展開を期待させる演出も評価されている。
また、今作はヒロインがもう一人の主人公として位置付けられているのも今までになかった特徴の一つであり、脚本担当の長谷川氏の特徴であるボーイミーツガールを期待する声も多い。
あらすじ
錬金術とは、異なる物質の組み合わせによって“金”を生み出そうとする技術のこと。その神秘的な研究の1つには、人工的に生物を生み出そうとする試みも含まれていた。それらの実験が人知れず成功した現代…
錬金術における最高の技術を集めて造られた「人工生命体ケミー」。ケミーはバッタやSL(蒸気機関車)など、この世に存在する万物を模して造られた生命体だ。その数は101体で「ライドケミーカード」というカードに保管されていた。しかし慎重に保管されていたはずのケミーがカードを飛び出し、一斉に開放されてしまう。
偶然その事件に巻きこまれてしまった高校生・一ノ瀬宝太郎は、変身ベルト・ガッチャードライバーを託され、世に放たれたケミーを回収する使命を与えられる。
第1章「ガッチャ!ケミー編」(第1話〜第10話)
熱い自分だけの『ガッチャ』を追い求める普通の高校生、一ノ瀬宝太郎はある日、ひょんなことからクラスメイトの九堂りんねが錬金術師であると知る。さらに街では不思議な生物「ケミー」が大量発生して大騒ぎに。宝太郎も謎の生物に襲われるがたどり着いた先で謎の男からドライバーを託され、仮面ライダーガッチャードとなる。仮面ライダーとなり、錬金アカデミーに入学した宝太郎はすべてのケミーとガッチャし大物錬金術師となるべく仲間と共にケミー回収の任務に励む。
第2章「襲来!レベルナンバー10!編」(第11話〜第15話、冬映画)
冥黒の三姉妹がケミーカードを持っていたことを受け組織内スパイ調査のために監査官が送られてくる。強力な敵仮面ライダードレッドの出現により激化する戦いとアカデミーメンバーの危機、そして宝太郎たちの前に次々と現れる強大な力を持つレベルナンバー10のケミーたち。果たして「支配してはならない」と言われるレベルナンバー10のケミーを宝太郎はガッチャできるのか…?
第3章「解体!錬金アカデミー!編」(第16話〜第27話)
クリスマスに突如として現れた暁のガッチャード。その正体は一体何者なのか…一方、その裏では冥黒の三姉妹の支配者・グリオンが完全復活。新たなるマルガムも出現し、宝太郎達は苦戦を強いられる。その最中現れたミナトが、突如として錬金アカデミーの解体を宣言するのだった。
若き錬金術師達の前に立ちはだかる幾つもの苦難の果てに、仮面ライダーが覚醒する。
第4章「集めろ!101体のケミー!編」(第28話〜)
グリオンの野望を打ち砕き、大切な錬金アカデミーやミナト、多くのケミーを取り戻す事ができた宝太郎たち。幾多の困難に遭いながらも、未回収のケミーはとうとう残りわずかとなった。
しかし、主人を失いながらも未だにマルガムを生み出し暗躍を続ける冥黒の三姉妹との戦いは終わらない。改めて宝太郎達は残るケミーをガッチャすべく、様々な場所へとひた走る。
そして、ベールに包まれた101体目のケミーとは…。
主な登場人物
詳しくは仮面ライダーガッチャードの登場人物一覧を参照。
登場仮面ライダー
仮面ライダー | 変身者 | 初登場 |
---|---|---|
仮面ライダーガッチャード | 一ノ瀬宝太郎 | 第1話 |
仮面ライダーマジェード | 九堂りんね | 第19話※ |
仮面ライダーヴァルバラド | 黒鋼スパナ | 第21話 |
仮面ライダードレッド | 第12話 | |
仮面ライダーガッチャードデイブレイク | ??? | 第16話 |
仮面ライダーウインド | 九堂風雅 | 第26話 |
仮面ライダーレジェンド | 鳳桜・カグヤ・クォーツ | ガッチャードVSレジェンド |
※:『最強ケミー★ガッチャ大作戦』で先行登場
擬似ライダー
用語
本作に登場する秘術にして、今作のテーマ。
本作において錬金術を扱う者達の総称。
錬金術師を育成するための施設。
本作における悪の組織。錬金術の力を使って、世界を闇に染め上げようとしている。
錬金術によって生み出され、ライドケミーカードに封印された101体の人工生命体。悪しき存在によって人間世界へ解き放たれた。
本作の怪人。ケミーが人間の悪意と結合することで誕生する怪物。
第17話からはグリオンが使役する悪意人形と結合させる事で生み出すパターンも増えた。
謎の異世界。現状詳細不明。
本作の舞台となる街。襟草市とも呼ばれる。
宝太郎、りんねが通う高校。
宝太郎の実家である飲食店。元々は宝太郎の父親が開業したものだが、現在は珠美が切り盛りしている。
各話リスト
音楽
主題歌
作詞:藤林聖子
作曲:Hi-yunk(BACK-ON)
編曲:FLOW(17話以降)
今作のOP主題歌。17話以降はFLOWも参加し、歌詞も2番に変更された。
挿入歌
歌:Beverly
作詞:坂田麻美
作曲:与田春生・妻夫木崇次
編曲:妻夫木崇次
第1クール(第1話~第16話)の挿入歌。主にガッチャードが必殺を放つ際に挿入される所謂『キックソング』。
作詞:藤林聖子
作曲:tatsuo
編曲:tatsuo
第2クール以降(第17話~)の挿入歌。ファイヤーガッチャードの初陣にて初披露。それ以降は主に3大ライダーの戦闘シーンにて挿入されている。
- 「君にズッキュン」
作詞:瀧尾沙
作曲:tatsuo
編曲:tatsuo
ズキュンパイアのテーマソング。第23話では実質的なEDテーマとして挿入された。
その他の楽曲
- 「My Revolution」
渡辺美里の4枚目のシングル。
劇中で主人公の宝太郎が口ずさむ。
関連作品
劇場版
2023年7月28日公開。『仮面ライダーギーツ』の単独作品。
TVシリーズに先駆けて仮面ライダーガッチャードとホッパー1が先行登場。
2023年12月22日公開。
『MOVIE大戦』シリーズ第14作目。前作『仮面ライダーギーツ』とのクロスオーバー作品。
TV本編に直接的に繋がる作品でもあり、番組冒頭のあらすじ及び第17話の本編中において(どちらも劇場版の映像を流用した回想シーンではあるが)、浮世英寿/仮面ライダーギーツ、仮面ライダータイクーン、仮面ライダーナーゴ、仮面ライダーバッファがTV本編の映像にも登場している。
流石に映画を観ていない層への配慮もされており、本作で起こった事件をミナトの口から語られる形で補完されている(回想に映ったギーツライダーについては台詞での言及はなく、映像に出たのは恐らくは映画の番宣のためだろう)。余談だが、似たような事象は前作でも起きているが、あちらは映画の上映が終了した後のことである。
TVシリーズ(他作品)
最終話「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」にて一ノ瀬宝太郎とホッパー1が先行登場。
スピンオフ
令和ライダー? 100年早いな!
東映特撮YouTube Officialや東映特撮ファンクラブ、TVerほかで配信中のスピンオフドラマ。
どことなく既視感のある黄金のライダー・仮面ライダーレジェンドとの、レジェンドライダーケミーカードを巡る戦いが描かれる。
第1話は2023年11月5日、第2話は2023年11月26日に配信。
- 『我ら3年G(ガッチャ)組』
それ以上は…権利問題…
ニチアサ的に大丈夫なのか?
Blu-rayCOLLECTIONに収録されるスピンオフ。
普段より一癖も二癖もあるキャラクター達によるドタバタ学園コメディ。
世界観及びキャラクターの設定が根本的に本編と異なるパラレルワールドとなっている。
- 『仮面ライダーガッチャード 未完計画』
冥黒の三姉妹によるTTFC限定の配信番組。本編のネタバレやカオスなメタ発言など満載で、どちらかと言うと『仮面ライダージオウ 補完計画』に似たような体裁を取っている。
ゲーム
第3弾からガッチャード、第5弾からマジェードが参戦。
サポートカードでは第1話冒頭を描いたケミーとの出会い、ゴルドダッシュ(第3弾)、ヴァルバラド(第4弾)、ガッチャージガン(プロモ)が登場。
その他
化学系YouTubeのGENKILABOとの公式コラボ動画がGENKILABOのチャンネルにて公開された。
余談
- 錬金術にまつわるカード、主人公は高校生、名前および口癖がガッチャと、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』と主人公遊城十代を連想した声も多く、発表直後にはあちらには何の動きも無かったにもかかわらずセットでSNSトレンド入りしている。放送開始後は公式サイトにて「カードものの主人公には「ガッチャ!」って言わせたいという邪な考えでは決してありません。決して……。」というコメントもあり、意図したものかはともかく公式側は基本設定の公開により生じた反応(特に某M)を把握しているようである。因みに、十代を演じたKENNは30分前のプリキュアでバッタがモチーフの悪役を演じている。
- その後、KENNがビートルクスのCVとして出演することが発表され、まさかのコラボ(?)が実現することに。
- 錬金術がモチーフとしているが、ウィザードのように物を浮かせたり、腕だけワープさせて遠くの物を取ったりと、錬金術と言うより魔法にしか見えない描写がかなり多く、視聴者からも指摘されている。
- だが、後者のような「空間転移」の錬金術はウィザードのようにリスクが無い訳ではなく、錬金術師にとって負荷の掛かる禁術として扱われるなど差別化はされている。
- これは錬金術の「卑金属から金を作る」よりも「モノに命を与える」に着目した為であり、視聴者からの指摘に対するアンサーとして従来の「金を作る」錬金術を象徴するキャラクターも登場している。
- 初期のプロットではケミーの争奪戦が縦軸であったが長谷川氏が参加したことで現在の縦軸になっており冬映画はその名残となっている。
- 『キバ』の漢字一文字縛りや『W』の「ル」終わり縛りのように、『ガッチャード』のライダーは最後に「ド」が付くように統一されている(どれにも例外はある)。
- ここから、今後登場する仮面ライダーの名前も「〇〇ド」という法則に当てはまるものではないかと予想されている。
- メインテーマ的なBGMは存在するが戦闘で使われることは少なく、挿入歌が代わりを務める仕様となっている。
- 先述の通り、アクション監督に福沢氏が担当しているため、本作以前でライダー常連として出演した浅井宏輔氏をはじめ、女性初の2号ライダーを演じる下園愛弓氏や吹き替えアクションとして出演した竹内康博氏といった『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』まで出演した戦隊常連組が本作に出演している。
関連タグ
仮面ライダーギーツ → 仮面ライダーガッチャード