「皆さん人間を幸せにする為にやって来ました」
「僕達はサポートAI。どんどん使って下さいね」
「「皆さんは数多くの候補から
選ばれた幸運な人達なのですから」」
概要
『おそ松さん』(第3期)に登場するキャラクターで、突如6つ子達の前に現れた双子のAIロボット。人間を幸せにしたりニートである彼らをサポートする使命を果たす為、第3セクターのNPOに存在する『独立行政AI研究所 ズブズブのじゃぶじゃぶ』という団体から送られて来た。
公式サイトでは"新展開の鍵を握る新キャラ"と仄めかされているが・・・・・・?
なお、元々は名前が無かったがおむすびに似ている外見やネクタイの色がサーモンピンクと赤である特徴から、おそ松によってこの名称が与えられた。ただし、作中では2体まとめて"オムスビ"と呼ばれる事も多い。
因みに、兄弟関係ではシャケが兄でウメが弟となっているが立場は対等で、6つ子達のように目立った上下関係は無い。
キャラクター像
6つ子達よりも若干小柄だが全く同じ体型で、よく2体で一緒に行動している(シャケ曰く「1人では皆さん6つ子の暮らしはとてもサポート仕切れません」との事)。ただし、両者にはある程度の個性が存在しておりシャケは声が高く前向きにポジティブな反面、ウメは声が低く真面目でAIらしいオーソドックスな性格となっている。
また、汎用型AIの強みである膨大な記憶能力や高精度な認証などを活かして個人の外見や傾向、よく訪れる場所なども容易に区別・特定する事が出来る。
一方、AVのような不適切な内容(ただし、直接ではなく間接的な言葉は例外)や急なアドリブには無反応になったり、機械であるが故に人間ならではの洒落やニュアンス(ギャグと"大体"や"何となく"といった曖昧な感覚)が上手く理解出来ない為、場合によってはデータに基づいた客観的で毒舌な一言を言ったりコンプライアンスに配慮した行動を取りやすい欠点もある。それでも、これらの経験で得た成功や失敗を通して徐々に人間のような存在へ近付いている事が仄めかされている。
また、当初は機械ならではの無機質さが目立つ反面感情の変化や兄弟関係があまり見られなかったが、とある出来事(後述)を機に表情豊かになりお互いを呼び捨てで呼ぶなど親しみのある一面を見せるようになった。
なお、電池が動力源となっている事から時々巨大なバッテリーに繋がれたコンセントを通して充電する必要もある(この点についてはトド松が「あ、そうやるんだ。急にアナログ」と言っている)。また、2クール目からは飲食をしているシーンもあり、人間と同様の食事も可能である事が明かされている(ただし、これもエネルギーとして還元出来るのかは不明)。
作中での活躍
2話『お届け物』
初登場。前回から紆余曲折を経て主役に返り咲いた6つ子達の前に、突如配達員から送られたお届け物として現れる。
当初は謎の怪しさから松野家を追い出されそうになったが、「言われた事は何でもやる」という言葉通り実際に掃除や料理、洗濯、買い物、将棋、競馬予想、ギターライブ、マッサージ、VRと様々な頼み事を引き受けた事で可愛がられるようになった。
更に、一時的に6つ子達がロボットばかりに何でも頼って良いのかと揉めた際にはニートの何が駄目なのかと疑問を投げかけた後、かつての人間が仕事に伴う肉体的や精神的なリスクを減らす為に機械を生み出した事で現在あまり働かなくても良い状況を手に入れた事を語る。そして、その現状について「素晴らしく素敵な事であまり気にしなくても良いのでは?」とフォローした事で一松を除く5人からの好意が更に上がった。
その後、次回からも訪問すると言い残し夕方に研究所へ帰って行った。一方、その現場へ戻った際には今日集めた6つ子達のデータをチェックしながら「少しずつ、少しずつ・・・・・・」と意味深な一言を呟いた。
3話Aパート『評価値』
6つ子達と交流を始めてから数日後、徐々に6人の事を覚えるようになった彼らはカラ松とチョロ松とトド松の3人からの紹介で幼馴染みの仲間達と出会う。そこで、トド松からの提案で様々な人物の評価値を出し始めるが先述の欠点が災いした結果、3人が終盤で評価値の判定に不満と怒りを持ったトト子によってチェーンソーの犠牲になる事態にまで発展してしまった。
その後、彼らが入った棺をおそ松に引き取ってもらったシャケとウメは夜の研究所で今日は駄目だった事を反省すると同時に、更に皆から気に入られるようにならなければならないと実感する。そして、今度はまだ1度も馴染めていない一松の存在に目を付け始めた。
4話Aパート『コンビ結成』
ラストのリング会場の観客で登場。レスラーとして活躍するトト子とにゃーを応援しているおそ松とカラ松の2人の横に座っていた。
5話Aパート『まぁな』
序盤の松野家で登場。この日の夜は研究所に帰っておらず、トド松に好きな人が出来た事を知った一松と十四松の2人が彼に色々と尋ねる様子を隣で興味深そうに聞いていた。
6話Bパート『最適化』
最近、一松が猫に上手く出会えていない事を知った彼らはある日の朝の河川敷で物思いにふけっていた彼の元に現れる。AIで傾向を特定した『ねこ期待値』による分布地を紹介すると同時に一緒に猫の所へ会いに行かないかと提案するが、当初は拭い切れなかった不信感で断られてしまう。
それでも、時間が余っている分とどうしても行きたいなら別に悪くないと納得した彼と一緒に赤塚区に住む猫達の元へ次々と会いに行き、何だかんだで彼を満足させる事に成功した。
しかし、シャケとウメが猫を探す無駄な時間が省けると喜んでいた中で一松から突然「・・・ごめん。もう良いや」という一言と同時にリストを返されてしまう。そして、猫と出会えた事自体には感謝しつつもこれからは自分で探すからと宣言され去ってしまった。
その直後、降り始めた雨の中で2体は私服のフードを被って何処かに行く一松の様子に疑問を感じるだけでなく、彼は猫が嫌いなのかそれとも自分達の事が嫌いなのかと考え始める。だが、彼らがその答えとは一体何なのかについてはまだ理解する事が出来なかった。
7話『こぼれ話集3』
『Docking』
仲間メンバーとして登場。チョロ松とトド松の2人に無線で目的地が合っている事を告げたり、地球では彼らの活躍を記念したお祝い会に参加していた。
なお、このエピソードではいつもの姿ではなく別のロボットに似たようなデザインになっている。
『ボイス機能』
新たに習得したボイス機能で1度聞いた様々な音声を再現出来るようになった事をカラ松とチョロ松の2人に明かし、彼らを驚かせる。その後、リクエストとしてトト子の台詞もごく普通の物から何十枚にも及ぶP音を含むヤバい原稿まで見事に言い切った事で、2人が尊さのあまり大量の血を噴き出して倒れてしまった。
その直後、この異変に気付いたシャケとウメが心臓マッサージや脈の確認を行うものの、既に彼らの息が無い事を確信し思わず「・・・死んでる」と頭を抱えながら呟いた。
9話Aパート『シェー』
ある日、6つ子達が驚く度にするシェーのポーズについて何も知らなかったシャケとウメはこの件について相談した十四松の計らいで本家であるイヤミの所へ会いに行く。そこで聞いた過去の逸話から一時は良くも悪くもシェーに対する生真面目な疑問で彼を困らせるものの、シャケとウメの熱意を受け入れられた事で直伝のコツをじっくりと学ぶ事が出来た。
しかし、彼らは決してこのポーズをやりたかった訳では無く「シェーが持つ本質や意味、存在意義、因果関係は何なのかを知りたい」とイヤミに質問する。しかし、皮肉にもこれがきっかけで暫く彼が失踪する原因になってしまった。
その後、彼らの様子を見守りつついつの間にか夕方まで寝ていた十四松を起こした際には今回の成果として彼にシェーのポーズを披露した。
11話Aパート『やれよ』
ある日、新台が入荷されるパチンコ店へ向かうおそ松とカラ松の2人に同行中にシェーの意味を聞いて困らせていた中、道中で立ち寄った公園でダンスの練習に励むトト子と出会う。そこで、前回は初対面で緊張のあまり変な結果が出たと考えた彼女からアイドルとしての評価値をもう1度聞きたいと頼み込まれ、更に魚をモチーフにしている事からライバルより人気が出ないという自覚で落胆している様子を目の当たりにする。
そこで、思わず何処かの機会でシェーをしようとしたり最初の魚の衣装の評価であえて空気を読んで100点を出すが、どちらも慌てて連れてかれた場所でおそ松に頭を殴られていた。それでも、彼らの意図を察したトト子がどんな評価でも決して怒らずに受け入れると宣言した事で様々な衣装を客観的に分析するようになる。
そして、最後に来た猫耳とセーラー服のセットが魚より高い人気や好感を得やすいという理由で100万点を出すが、その結果を聞いた彼女が何故世間でその傾向になっているのか分からないと怒りを我慢出来なくなった事でおそ松とカラ松がボディーブローの犠牲になる事態にまで発展してしまった。その後、墓地に出来た墓でまた同じ失敗を繰り返した事にサポートAI失格だと悔やんでいたシャケとウメの元に何とか墓石を破壊して2人が全裸の状態で現れる。
しかし、彼らは突然の復活で呆気に取られた為その直後に当の本人達から「(シェーを)やれよ!」とツッコまれるが、それでも何も出来ない様子に呆れられてしまった。
12話『AI』
配属から数ヶ月後、ある日の夜にとある研究所で行われた講演でまともな成果が出せなかった件を叱責された事に加えて、翌日に6つ子達に提案や質問を出しても「何もしなくて良い」と相手にされずに終わってしまう。そして、この出来事がきっかけで本来の使命をスケロクに託す代わりに自らの降板を望み、とある山奥で危険な解体工事を手伝う仕事へ就く事になった。
数日後、彼らの身を心配した6つ子達が夕方に現場へ訪れた時点で既にある程度ボロボロになった外見で驚かれるものの、まだ残っている業務を果たす為に戻ろうとする。しかし、一体何故突然辞めてしまったのかと聞かれた際に自分達はもう無意味な存在になったからと答えると「役に立たないと一緒に居たらいけないのか、無意味な奴には居場所が無いのか」という問いや「それでも、そんな関係でも構わないから勝手に居なくなったりしないで欲しい」という願いをチョロ松と一松の2人から聞き、少しだけ笑みを浮かべる。
6つ子達に心配をかけてしまった事にお詫びをしつつも、同時に前よりも更に様々な数値が高い今の職場の方が最適化しやすいと告げ彼らの制止を振り切って去ってしまった。
それでも、その日の夜にこっそり現場へ侵入した6人に連れて行かれたシャケとウメはその後の防犯システムの作動で5人の弟達がロボット達に捕まる中、唯一逃げ延びたおそ松に両脇で抱きかかえられながらとある部屋に運び込まれる。その道中で、評価値も期待値も興味無いと吐き捨てた彼から「オムスビ・・・お前らはどうしたい訳?」と聞かれた2体は思わず何かを考え込むが、その直後におそ松もイヌ型のロボットに股間を噛まれた事で気絶し遂に全員が捕らえられてしまう。
そして、拘束された6つ子達がロボット達に包囲された中でシャケとウメは試行錯誤の末に"ニートAIになる"という答えを導き出し、遂に自分自身との向き合いで見つけた自我を持つAIロボットとして覚醒する。その直後、巨大な武装メカへの変身を果たした彼らは強靭なボディやレーザー、ミサイルを駆使し、他のロボット達を次々と殲滅していった。
この驚異的なパワーアップで思わず高笑いし始めた2体は6つ子達にとって脅威的な存在になると同時に、科学者側にとっては落ちこぼれから前代未聞の自律型ロボット誕生の可能性を秘めた期待の新人として注目されるようになった。
そして、夜明けまで思う存分暴れ回り元の姿に戻ったシャケとウメはお腹から取り出した電子タバコでの一服を経て、今後はニートAIとしてお世話になる事を6つ子達に告げる。だが、暴走に巻き込まれて酷い目に遭った当の本人達からは解雇を宣言され完全に気に入ったスケロクとバスで先に帰ってしまった。
この怒涛の掌返しをされた2体は、我に帰った直後に思わず「シェーーーッ!!!」と勢いもタイミングもピッタリな叫び声を挙げる。そして、お互いの呼び捨てや悪い責任の押し付け合いで少しずつ芽生え始めた人間らしい第1歩の一面を見せながら、慌てて彼らの後を追って行った。
13話『あけおめ松さん』
司会&進行役として袴衣装で登場。正月から酒を飲み過ぎて泥酔した6つ子達の代理として新年の挨拶を済ませた後、まだ知らない彼らの過去を学ぶ為に1期2話〜2期25話を振り返る。
しかし、終盤では電池切れが近付いた事で寝惚け眼状態になり、最終的に2体共眠ってしまった。
14話Aパート『死闘』
雪合戦での死闘に途中から参戦。トト子に対して後ろから不意打ちで雪玉を当てた事で彼女と2体の行動に怒ったおそ松と投げ合いになり、後にトト子との戦闘に至る。
しかし、最後にはハタ坊が投げた巨大級の雪玉の墜落に巻き込まれてしまった。
なお、墜落直前に他の仲間達が慌てていた中で彼らだけは雪玉に興味があったのか、あるいは事の重大さが理解出来ていなかったのかポカンとした表情を浮かべていた。
Bパート『キラキラ ファントム ストリーム』
ニートAIになった事でウメは読書、シャケはバランスボールと自分達が見つけた好きな趣味を楽しむようになる。更に、2体はAI版の漫才グランプリ『A-1グランプリ』で"オムスビ"というコンビとして出場する為、目標達成に向けて積極的に取り組んでいる事も明かした。
一方、以前より頼み事を引き受けなくなったり6つ子達のいい加減さから学んだ物事を有耶無耶にする癖と松代に対して例のブツ(スケロクの写真)を渡す事で充電の許可を貰うといった狡猾な一面を露わにし、6人から呆れられたり顰蹙を買った。
それでも、漫才自体に対しては本気で取り組んでおりファミレスでネタを話し合う・公園で練習をする・ライブハウスでのイベントで実践するといった地道な努力を続けている。そして、これらの様子が後にチョロ松が良くも悪くも一念発起するきっかけにもなった。
15話『コスプレ松』
『ノーチャン裁判』
書記官と速記官として登場。今回の裁判の内容を黙々と記録したり、被告・検事・弁護士・証人がどんな主張をしても死刑の判決を貫く裁判長のトド松に驚いていた。
へそくりウォーズ
2021年1月18日に『充電中』・『キレのないシェー』・『シェー』の3種類がプレミ松ガチャ(★4)で実装された。
シャケ:充電中 |
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双子のAIロボット、オムスビの「シャケ」。 |
電池が切れそうになると家のコンセントから充電する。 |
ウメ:充電中 |
双子のAIロボット、オムスビの「ウメ」。 |
電池が切れそうになると家のコンセントから充電する。 |
シャケ:キレのないシェー |
双子のAIロボット、オムスビの「シャケ」。シェーが何なのかを知りたくて本家であるイヤミの教えを乞う。十四松によると、まだまだキレはないようだ。 |
ウメ:キレのないシェー |
双子のAIロボット、オムスビの「ウメ」。シェーが何なのかを知りたくて本家であるイヤミの教えを乞う。十四松によると、まだまだキレはないようだ。 |
シャケ:シェー |
双子のAIロボット、オムスビの「シャケ」。一度は再会を果たした6つ子に捨てられた時、シンギュラリティ(技術的特異点)をむかえ、ニートAIとして生きていくためのアルゴリズムの形成に成功。今までで最高のシェーをする。 |
ウメ:シェー |
双子のAIロボット、オムスビの「ウメ」。一度は再会を果たした6つ子に捨てられた時、シンギュラリティ(技術的特異点)をむかえ、ニートAIとして生きていくためのアルゴリズムの形成に成功。今までで最高のシェーをする。 |
余談
- 彼らのキャラクターデザインは、第3期から同職に起用された安彦英二が担当している事が公式サイトで明かされている。
- 3期1クール目OP『nice to NEET you!』の映像では当初シルエットの状態で登場していたが、3期3話以降から正式に解禁された。
- 3期2クール目OP『6つ子の魂ナユタまで』では、トト子・にゃー・ドブスの3人と一緒にお茶会や女子(?)トークを楽しんでいた。
- 3期1クール目ED『Max Charm Faces ~彼女は最高♡♡!!!!!!~』では3期2話の時点で"AIロボ"だったが、3期3話以降から"オムスビ(シャケ/ウメ)"と変更された。
- 3期2クール目ED『Amazing Intelligence ~クズは最高!!!!!!!!!!!!!♡♡△△~』ではメインボーカルを担当しており、第3期の本編を仄めかすような歌詞を歌っている。
- 2020年11月2日に公開された本作のWebラジオ『シェーWAVE』の第33回では、彼らの兄弟関係や特徴などの設定の一部が明らかになった。
- 2021年1月4日に公式サイトで公開された監督と脚本家の対談インタビューと同年1月11日に公開された安彦英二へのインタビューでは、2体の誕生経緯や本編での役割などが明らかになった。
関連イラスト
関連動画
- 『TVアニメ「おそ松さん」第3期 第1松 TVCM』
- 『Amazing Intelligence ~クズは最高!!!!!!!!!!!!!♡♡△△~ ノンクレジット映像』
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