基礎データ
全国図鑑 | No.0464 |
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シンオウ図鑑 | No.188 |
コーストカロス図鑑 | No.052 |
ガラル図鑑 | No.266 |
ヒスイ図鑑 | No.122 |
ブルーベリー図鑑 | No.007 |
ローマ字表記 | Dosidon |
ぶんるい | ドリルポケモン |
タイプ | じめん / いわ |
たかさ | 2.4m |
おもさ | 282.8kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | ひらいしん/ハードロック/すてみ(隠れ特性) |
タマゴグループ | かいじゅう/りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ドサイドン | 土+ど(俗語、強調の接頭語)+サイ+don(スペイン語で首領)+サイドン |
英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語 | Rhyperior | Rhinoceros(サイ)+superior(上位の) |
フランス語 | Rhinastoc | Rhinocéros(サイ)+estoc(切っ先の鋭い剣)+mastoc(ずんぐりした) |
韓国語 | 거대코뿌리 | 거대(巨大)+코뿌리(サイドン)+코뿔소(サイ) |
中国語 | 超甲狂犀 | 超+盔甲(よろいかぶと)+狂+犀(サイ) |
進化
サイホーン→サイドン(Lv.42)→ドサイドン(プロテクターを持たせて通信交換(LEGENDSアルセウスでは使用))
概要
初登場は第4世代。
初代からの古豪であるサイドンの進化系。
名前の由来はおそらく「ド(弩級)+サイドン」と思われる。
全体的な容姿はサイドン時代と比べかなりの変化を遂げており、典型的な二足歩行タイプの怪獣として完成されたすっきりとした容貌だったサイドンと比較すると容姿も「厳つい」「ゴツい」「どっしり」「ずんぐりむっくり」といった形容がピッタリな風貌。
体表は灰色だった進化前と比べるとかなり黒っぽくなり、進化アイテムであった赤茶色のプロテクターが頭部、胴回り、肩回り、足回りに装備され、小型化した耳は頭部のプロテクターの中に隠れる形となった。
このプロテクターは火山の噴火や名刀の一撃にも堪えられる強度・耐熱性を持った未知の物質であるらしい。
両腕も前腕上腕がハッキリ分かれ、細く短い円柱状の上腕部と反比例するように、角ばった形状の前腕部は突き出した肘も含め自身の身長に匹敵するサイズに巨大化した、アンバランスなビジュアルになっている。
掌には穴が開いており、ここに弾丸となる岩を詰め込んだ後に瞬間的に内部の筋肉に力をこめて膨らませる事で「がんせきほう」として射出する事ができる。まれにイシツブテやダンゴロが混ざっているそうだが、正直ぶつけられる方も発射される方もたまったものではない。
特徴であった鼻先のドリルも大型化した上でかつてと違い顔の正面に向けて生えるようになっている他、尻尾の先端には岩塊のような球形の瘤が出来ている。
しかし、現状攻撃モーションで使用しないためその存在理由は謎。
全体的にサイというよりは建設重機やアンキロサウルスのような鎧竜の要素が強く出ている。
また、脳のサイズはサイドンよりも小さいが、その分のエネルギーを全て戦いに回すため強力なパワーを発揮できる(賢いとは言っていない)。
不得意な分野を完全に捨てているような突きぬけたステータスや一撃の破壊力、怪獣ベースにハンマーやドリル、大砲といった「漢」装備を完備している容姿などから多くのファンを惹き付けている。
一部ファンの間ではサイドンに引き続き「先生」という愛称で呼ばれるが、主な由来はサイドンの項目を参照。
色違いはプロテクターなどが、黄色系を中心に構成されたカラーリングとなる。
ゲーム上の特徴
基本的にはサイドンにプロテクターを持たせた状態で通信交換を行う事で進化する。
但し、LEGENDSアルセウスのみ例外的にプロテクターを直接使う事で進化する。
強敵が使用する事が多く、プラチナ・BDSPではキクノ・クロツグ、ハートゴールド・ソウルシルバー・SM・USUM ではグリーン、BW2ではタケシ・N(秋)、同じくBW2とUSUMではサカキ、剣盾ではダンデ(メッソン選択時)が使用する。
さらに、LEGENDSアルセウスではワサビの手持ちでブーバーンとエレキブルと共に繰り出す。幼女のくせして出すポケモンがゴツい。
第8世代以降は直接野生でも出現するようになっている。
剣盾ではワイルドエリアのマックスレイドバトル、鎧の孤島でヨロイ島の「鍋底砂漠」と初めて野生で出現するようになった。
第9世代では初期の400匹から漏れるものの、藍の円盤にてようやく復帰と相成った。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドサイドン | 115 | 140 | 130 | 55 | 55 | 40 | 535 |
サイドン | 105 | 130 | 120 | 45 | 45 | 40 | 485 |
元々重物理アタッカーとしては完成していたサイドンの種族値を、素早さ以外10ずつ引き上げると言う正統派な強化が為されており、重物理アタッカーとして更に洗練された種族値になった。
ただし、補強されたとはいえ相変わらず特殊方面は攻防共に弱め。いわタイプの宿命である。
イマイチ反動技に恵まれず、重い弱点を持つドサイドンとしては嬉しい変更である。
高HP低特防と言う事もあり、特防特化にして「とつげきチョッキ」を持った場合、C無振りラプラスの「うたかたのアリア」程度ならせいぜい6割と少しぐらいしか入らない等意外と耐えられるようになる。
が、これはあくまで特防に特化した場合でありその場合どこかしら捨てる必要があるため、実用性はなくはないが汎用性は落ちる。基本的には4倍弱点は耐えに行こうと考えない方がいいだろう。
とは言え、ドサイドンの強みとも言える特性である事は間違いないため、基本的には特性はこれ一択と考えてしまっていい。
進化前の「ひらいしん」はそのまま残っているが、元々でんき無効な上に運用的にダブルでの引き寄せ効果も活かしづらいため使いにくい。
一応、第9世代ではテラスタルのおかげで活かしどころこそできたが、特攻があまりにも低いドサイドンにはその追加効果は正直言って嬉しくない……。
残った「すてみ」はそもそも反動技が「とっしん」「すてみタックル」しかないため論外。一応第9世代で「サンダーダイブ」も増えたが……。
種族値140の攻撃から繰り出される「じしん」「がんせきほう」「ストーンエッジ」は脅威のダメージを叩き出す。
素のAが140というのは初登場時では破格の数値であり、物理に厚いポケモンの代表格として登場以来対戦環境でも一定数使われ続けている。
サブウェポンや(ドサイドンを使う時点で採用はほぼ無いが)補助技も充実しており、アタッカーとして十分一線を張る事が可能。
習得できる物理技のタイプの数は命中率の不安はあれど、合計14タイプもの物理技を覚えられるのは特筆に値するだろう。残念ながら第8世代以降アクアテールを覚えなくなったため、みず技は特殊のみになってしまったが。
ちなみに特殊技はステータスが貧弱すぎてまず採用されないが、第8世代では彼自身が砲台であるという設定のためかハイドロポンプを習得している。
なんかどっかで聞いた話である。あっちと違って実用性はほぼ皆無だが。
耐久面は物理面は言うまでもなくカチカチであり、半端な攻撃は余裕で耐え切る。
育て方次第だがガブリアスの「じしん」を2発耐える場合もあり(性格「いじっぱり」・H努力値244・B努力値132 という調整が第四世代当時から使われている)
「ハードロック」のおかげで弱点に対しては「しんかのきせき」を持つサイドンに迫るレベルの堅牢さを発揮する。
第4世代
初登場にして、まだ「とつげきチョッキ」の無い時代。
主なもちものは「こだわりハチマキ」。
AD振り・HD振り・HB特化など、様々な振り方の「こだわりハチマキ」型が使われた。
ただ、特殊耐久がかなり厳しい事もあり、基本はADベースが多め。
この世代ではラティオス対策としての「メガホーン」もよく使われた。
WCS2009準優勝の砂パにも投入されており、初見で「ハードロック」か「ひらいしん」か見抜きづらいのが強みであった。
ただ、当時はオフライン対戦がまだ主流であったため、スイクンなどのみず枠の勢力が強いコミュニティでは肩身が狭かった。
ハードロックは4倍を捌ききれるわけではないのだ。
第5世代
キノガッサ・ローブシン・テラキオンなどが居並ぶかくとう全盛環境であったため、第四世代より立場が悪かった。
それでも、ダブルバトルでは「テレパシー」ムシャーナが「トリックルーム」を展開し、そこから最遅ドサイドンで「じしん」を連打する「ムシャドサイ」が一定数使われた。
第6世代
「とつげきチョッキ」が登場。
HPが高く特防が低いドサイドンとは非常に相性がよく、以前よりも安心して繰り出せる相手が増えた。
「ロックカット」や「つるぎのまい」を使った全抜きが出来なくなってしまう欠点こそあるが、そもそも弱点が多く多少積んでも居座りは不安なドサイドンの技構成にこれらの技が採用されることは当時無かった(そもそもドサイドンを使うトレーナーは基本6匹全てフルアタ編成が多い)ので目立った欠点ではない。
「じゃくてんほけん」もこの世代で登場。
高い耐久に特性「ハードロック」もあり、弱点技であっても素で1発耐えることの難しくないドサイドンであれば発動させる事自体は難しくないが、重物理アタッカーであるドサイドンは撃ち合い大前提になりやすく、先述のように4倍弱点は捌ききれないドサイドンでは発動させても腐りやすいため、あまり有効に活用できるとは言えなかった。
そう。この世代では。
しかし何といってもメガシンカ勢が追加されたことは大きく、単純に彼らのスペックに当たり負けすることが多くなった。
そのメガシンカ勢に食らい付ける高耐久枠のポリゴン2・ラッキー・クレセリアに対抗するために、ドサイドンもドサイドンで折角の高パワーを持ちながらハメ殺し防止用の「つのドリル」を搭載する羽目となった。
第7世代
カプ・コケコ・ミミッキュといった役割対象が環境に進出したことで、独特の需要を得た。
また、「がんせきほう」+「イワZ」による超火力と言う瞬間芸も手に入れた。
しかし、本体としての性能に関しては前世代から据え置き。
第8世代
ダイマックス登場。
それにより、ドサイドンは遂にそのポテンシャルを最大限以上に発揮できるようになる。
耐久を大幅に引き上げ、更にダイロックの砂嵐で脆い特殊耐久も補強可能であるため「じゃくてんほけん」が使いやすくなった。
交替を使わない戦術との相性が良いので全抜きエースとしてはダイマックスは願ったり叶ったりと言える。
この世代ではいじっぱりAS準速型、「つるぎのまい」崩し型など、それまでの常識を覆す型が数々登場。
いずれもダイマックスの登場によるエース性能上昇の影響である。
DLC解禁前のダブルバトルではブリムオンとのトリパコンビも使われた。
第9世代
初期の参戦を逃すも、ゴローニャに遅れて藍の円盤でようやく復帰。
相性抜群だったダイマックスは廃され、代わりにテラスタルが登場。
4倍弱点に悩まされ、残った2倍弱点はハードロックで捌きやすいドサイドンとテラスタルとの相性は、防御方面においてかなり良い。
一応、ほとんど死に特性と化していた「ひらいしん」も活かせない事は無いが、やったところで特攻上昇が無駄になりやすいためあまり嬉しくはない。
相性の良いテラスタイプは多いが、物理方面の耐性に割り切ったみずが比較的採用されやすい。基本的には受け意識であり、攻め意識で切られる事は少ない。
ドサイドンはそもそもどれだけ命中率が低くとも技の威力さえあれば反動のある「ギガインパクト」と「がんせきほう」以外は採用候補なので高火力の「サンダーダイブ」と戦法の弱点を補える「やけっぱち」は理想のサブウェポンと言える。
しかし、環境は悪い意味で鬼の一言。
よりにもよって参戦したレギュレーションFにおいて、ドサイドンの弱点を突けるタイプは全てメジャー、耐性もほのお技と「しんそく」以外ではほとんど機能させられないと言う酷い状態になっており、テラスタルが耐性補完どころか耐性変更大前提になっており依存度が異常に高くなってしまっている。
4倍弱点を突いてくるポケモンが超絶メジャーなのが痛すぎる。特に後者に至ってはハードロックをぶち抜いて即死させて来る。
4倍弱点を抜きにしてもテラスタルで火力を増強するポケモン達の前ではいよいよサイクルを回せなくなり、例えばA特化「こだわりハチマキ」カイリューのテラスタル「じしん」は等倍テラスタルを挟んでも超高乱数2発となる。
おまけに元々安定一致技が「じしん」程度しかない点が第9世代にもなった今にもなって響き出した。地味に「ばかぢから」も没収されて「アームハンマー」止まりにされてしまったのも響いており、ただでさえ場持ちしなくなっているにも拘らず安定性まで厳しくなってしまっている。
「テラスタルを使えばハードロック込みで暴れる」と予想されていたが蓋を開ければこの有様であり、「テラスタルを使う前提の時点で弱点の多さによる脆さが露呈していたのでは」とすら皮肉られる始末であった。
結局、解禁ブーストがあるにも拘らず使用率は剣盾の頃が嘘のように下がっている。
なんならしんかのきせきを持たせたサイドンの方が使用率が高いまである。まるでいつぞやのコイツである…。
ドサイドンの明日はどっちだ。
テラレイドバトルにおいては、2024年6月中旬~下旬にかけて開催の「最強のエンブオー」レイドの攻略要員の筆頭格となった。相手の技の大半を軽減でき、唯一弱点を突かれるかくとう技の「ドレインパンチ」も自身の物理防御の高さと特性「ハードロック」の底上げもあり、被ダメージを大幅に抑えることが可能。しかもこちらは「じしん」で相手の弱点を突くこともできる。
難点があるとすれば、入手の面倒さや、やけどを防ぐ手立てがないこと、じめんタイプにテラスタルすると相手のほのお技が等倍になってしまうことか。
それでも本作ではやや不遇気味であったドサイドンが大活躍できた数少ない機会の1つであったことに変わりはない。状況次第では活躍できることを示したあたりはさすがといったところであろう。
ダブルバトル
ちなみに、ダブルバトルでは弱点の多い重アタッカーとしての欠点を横の味方でカバーする事が出来るため行、シングルバトル以上に強みを活かしやすい。古くはギャラドスと並んで弱点を補完し合い物理を強く牽制する組み合わせや、サンダーと並んで「ほうでん」+「じしん」または「ほうでん」+「いわなだれ」のコンボを展開していた。
近年ではサマヨールやヤレユータンといった「じならし」を使える「トリックルーム」要員と組み、「トリックルーム」ついでに「じゃくてんほけん」を発動させてもらうのが基本戦術となっている。
まとめ
総評して『ひたすら高火力で相手を殴り続ける』という初心者でも扱いやすい戦術が基本にして最適という、扱いやすさという点において最高クラスのポケモンの一体と言える。
ただし逆に言えばそれしかないため、ドサイドンがいる時点で戦法がバレバレという点は気を付ける事。
使用トレーナー
ゲーム版
一部の使用トレーナーは上記参照。
番外作品
『ポケモンGO』
2018年11月15日、満を持して実装された。
サイドンからの進化方法は「アメ100個+『シンオウのいし』」というもの。
シンオウのいしは現在のところフィールドリサーチの「大発見」(7日達成ボーナス)とGOバトルリーグの報酬しか入手方法がなく、非常に稀少。
こいつ以外にも進化先がたくさんいるので使用は慎重に。
性能はというと、ゴローニャとバンギラスを足して割らないというとんでもないもの。
覚える技が凄まじく、ラインナップは進化前とほぼ同じだが、ノーマルアタックの「いわくだき」が外れ、代わりに待望のいわ技「うちおとす」が加わった。
この技は元々バンギラスが期間限定で覚えられたものであり、そしてドサイドンの攻撃はバンギラスに迫る値にまで上がっている。
これにより、「うちおとす」「ストーンエッジ」と「どろかけ」「じしん」といういわ・じめん両方の技で一線級の力を手に入れたことで、ゴローニャの完全上位互換に躍り出たのであった。
……ゴローニャ(´;ω;`)カワイソス……
……が、実の所種族値に関しては、原作において低すぎる特防がある程度反映されたためか防御が大幅に下がり、ステータスだけで観ればバンギラスのほぼ下位互換気味となってしまっている(HPやタイプが異なるため完全下位互換とは言えないが……)。
さらに、進化前と同様に二重弱点を2つ持っているため防衛に回すと意外な程あっさりと倒されてしまう点はバンギラスやボスゴドラなどと同様。2匹とかくとう弱点を共有するのもマイナス。
ハピナスなどの後ろに置こうものならかくとうを振られ、メタグロスの後ろならじめんを振られ、サーナイトの後ろならはがねを振られ……とついでに倒される率があまりにも高すぎる。
……等々、本家とは違い特性により底上げされた耐久力は再現されていないため、多すぎる弱点をカバーすることはできず、他のいわタイプ同様ジム防衛には向いていない。
1匹目に配置などしようものならCPが高いだけの置物になりかねない。
ただし耐性もそれなりにあるので、ギャラドスの後ろに置くとお互いに弱点を補完し合うためそれなりに有用(あくまでそれなりにであり、くさタイプを出されるとあっさり突破されるが)。
また、じめんとの複合である点もネックであり、本来いわタイプが有利を取れるこおりタイプからも手痛い反撃を受けてしまうため、実質得意分野が1つ減ってしまっている(サンダーに対して有利を取れるなどドサイドンならではの強みもあるにはあるが…)。
そのため同じ高CPのじめんタイプにジム防衛を任せるなら、弱点が少なく余計な被弾を受けにくいドンファンやカバルドンの方が適任。
素直にジムやレイドバトルの攻略に専念させてあげよう。
そして登場当時こそその圧倒的な攻撃スペックで話題をさらったが、程なくしていわタイプは「いわなだれ」により優秀な回転効率を誇るラムパルドが攻撃面上位として見出されただけでなく、バンギラスが対GOロケット団戦での汎用性の高さから復権し、じめんタイプはやはり小回り重視の「マッドショット」を覚えた方が使い勝手が良いという評価になったためグラードンが見直され、更に同技を覚えるガブリアスや、小回りの利く「ドリルライナー」をタイプ一致で扱えるドリュウズ等の強豪が続々と実装されたことで、結果どちらを取っても中途半端なポケモンになってしまった。
スペック自体はよいのだが鈍重過ぎてあまり使い物になっていないのは遺憾ともしがたいところであり、ドサイドンを使いたいというプレイヤーからは改善を望む声が上がっていた。
そして、2020年2月に行われたコミュニティ・デイを機に遂にドサイドンが覚醒した。
このイベントで待望の専用技である「がんせきほう」を与えられたのだが、その内容が2分割ゲージ技で威力110というとんでもないものになっていたのである(「ブラストバーン」や「げきりん」と同じ)。
この技を習得可能になったことで、元より高めであった火力にさらに磨きがかかり、ラムパルドには及ばないまでも、「うちおとす」「ストーンエッジ」のコンボを覚えたバンギラスを凌ぐ火力を手にすることになり、戦闘面での評価の見直しにつながることが期待されている。
かつて本家で使い手達から「覚えさせる価値の無いゴミ技」とまで言われていた半専用技がGOでドサイドンを救う事となったのは因果な物と言える。
これによりいわタイプのアタッカーとしてはトップクラスの強さを持つようになったため、現在では上述したようにジム防衛はドンファンやカバルドンに任せ、素直にアタッカーに専念させてあげるのが良いという評価に落ち着いている。
ちなみに、設定上はサイドンよりも大柄なはずなのだが、どういうわけか実装当初の画面上ではサイドンよりも一回り小さく表示されてしまっていた。
このアンバランスさがプレイヤーの間でネタにされていたが、2018年12月のアップデートでこっそり修正された。
代わりに別のポケモンが小さくなってしまったのだが。
『ポケモン不思議のダンジョン』
探検隊より登場。伝説の探検隊「レイダース」の一員としても登場する。
特性の関係上でんきタイプ殺しで弱点タイプを突いても意外と堅いのが厄介な存在。
ほのおタイプでないにも拘らず、溶岩地形を移動出来るという珍しい特性を持ったポケモンである。
専用技のがんせきほうは10マスの超遠距離で強力だが、対象が敵味方無関係である上にはかいこうせん同様動けなくなるタイプの反動技なので、使うタイミングを誤らないように。
世代の関係で救助隊には登場していないが、救助隊DXでは他のシンオウ進化組と共に依頼主や行き倒れで稀に登場することがある。
敵としては登場しないため直接仲間にするのは至難だが、サイドンにしんかのあかし4つで進化が可能と、相対的に脅威とハードルは下がった。
がんせきほうは範囲が4マス遠距離に縮んだが、遠距離攻撃はデフォルトで味方を巻き込まないようになったため相対的に使いやすくなっている。
ただし、使用後の反動はあらゆる悪性状態異常にかからなくなるけんこうだまでも無効化出来ないので、使い勝手が良くなったワケではないのが難点。
また、じしんやなみのりといった部屋技は味方を巻き込んでしまうため、効かない特性を持ったポケモンや個別行動時に使うか、わざマシンのふぶきで妥協するしかない。
ちなみに探検隊ではレベル1ダンジョンの中でも同作最高クラスの難易度を誇るゼロのしま南部とうんめいのとうにも登場するが、何故か進化前のサイホーンとサイドンよりも浅い階層に登場する上に、体力が40あるか無いかくらいしか無い見かけ倒しの超虚弱体質という有様。一応攻撃力は低くはないのでみだれづきはそこそこ痛く、ポケモンによってはひらいしんが大きな脅威にはなるが…
『ポケパーク』
『ポケパークWii』では、マグマゾーンのアトラクションリーダーで登場。
大きなステージの上でコマに乗ったポケモンたちがぶつかりあうアトラクション「おしだしヒートアップ」をクリアすると親友になってくれる。
『ポケパーク2』ではロックエリア・闘技場に登場。
ピカチュウ達が持っていた「ゆうきのつけひげ」を取るためにバトルを仕掛けてくる。
このバトルではステージからドサイドンを落とす事で勝利となり、勝利するとドサイドン達がピカチュウ達を認めて通してくれる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
クロツグのドサイドン
DP141話に登場。
フタバ祭りのメインイベントであるバトル大会で優勝したサトシと対戦し、サトシのハヤシガメと一騎打ちを行った。
エナジーボールを飲み込むという形で偶発的なパワーアップを果たしたハヤシガメに押されるも、至近距離からがんせきほうを叩き込んで勝利した。
ジロウのドサイドン
DP特別篇ではタケシの弟ジロウの手持ちとして登場。
ニビジムの存続を賭けた戦いで試験官の繰り出したラティアスと戦った。メガホーンやあなをほる、がんせきほうを駆使し喰らいつくも敢え無く敗北。
しかし彼らの奮闘の結果ニビジムは無事に存続が決定した。
ルイのドンの助
XY&Zにてカロスリーグ準決勝でアランのリザードンと戦った。
タイプ相性では圧倒的に有利だったが、ドラゴンクローの直撃を受けて敗北している。
劇場版『氷空の花束』
冒頭アバンでゲーム版RS主人公の手持ちとして登場。
DP164話
トレーナーに捨てられたポケモンとして登場。
ヤケになってラスターカノンを乱射しながら森の中を暴れ回っていた。
最終的にトレーナーが謝りに来て和解した。
XY63話
ポケモンハンターのポケモンとして登場。
新無印24・74・75・90話
ロケット団精鋭部隊のポケモンとして登場。
その他
BW | 134話 |
---|---|
XY | 141話(神話) |
SM | 61話(映像) |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
グリーンのドサイドン
性別:♂️・特性:ひらいしん
性格:おっとり・個性:ちからがじまん
第3章でポケモン教会員が車のラジオで付けっ放しにしていたポケモンマーチに惹かれてフーディン・ナッシー・ウインディとともにトキワジムを襲撃し、グリーンに捕獲された。
グリーンがトキワジムリーダーに就任した後、前任であるサカキによって書かれた『大地の奥義』を参考にベストメンバーの1体にまで鍛え上げられ、ジムリーダー対抗戦では師匠であるシジマの格闘ポケモンたちと交戦。相性の悪さを覆して勝利した。
第9章のシルバーによる回想シーン内で「プロテクター」を持たせて交換された事でドサイドンに進化。
サカキの残したノウハウで育ち、サカキの息子であるシルバーの手によって進化したことから運命的なものを感じたグリーンの提案、そして5章で意識不明となったサカキの介抱のためにシルバーの手持ちから離脱したまま消息不明になっていたリングマの代替となれる戦力が必要と判断された事もあり、一時的にシルバーに預けられることとなる。
第12章でグリーンがカロス地方に向かう前に第3の伝説のポケモンであるジガルデが地中に生息しているとの情報を受けて再び手持ちに戻っており、フレア団No2との戦いで生き埋めにされたカルネを救い出す。
進化前に当たるワイのさいさい(サイホーン)からは目標にされている模様。
『DP物語』
ギンガ団アジトにてサターンの手持ちで登場している。
なお主人公ハレタはこの282kgのドサイドンを投げ飛ばしている。
関連イラスト
関連タグ
追加進化(第4世代)
0463.ベロベルト→0464.ドサイドン→0465.モジャンボ
同複合タイプ
関連ポケモン等