概要
1967年5月4日、新潟県柏崎市生まれ、神奈川県川崎市育ち。淑徳大学短期大学部卒業。
ぷろだくしょんバオバブ所属(デビュー~2010年)⇒フリーランス(2010年~2024年)→アクロスエンタテインメント(2024年~)。フリー期間のうち、2015年以降は、藤原啓治が設立したAIR AGENCYを窓口としていた。
長らく本名の矢島晶子で活動していたが、2024年8月1日にアクロスエンタテインメントへ所属した際、現芸名に改名した。
なお、本文中では特記なき場合「矢島(晶子)」とする。
経歴
小学5年生から短大まで演劇部に属していた。
もともとは舞台女優志望で、中学卒業後はすぐにでも劇団に入りたいと思っていたが、父親から「せめて高校は」と止められ、高校卒業後も同じく劇団に入ろうとしたが「せめて短大くらいは」と止められたとのこと。
短大では保育士の資格を取得している。在学中は福祉関係の仕事を目指していたが、障害者施設や保育所での実習を通じて、体格や人柄から「ここに私が入っても役に立たない」と思い諦めた。
短大卒業後は和菓子のとらやに就職し、店頭販売員として働く。
入社から2年半ほど経ったころに演劇への情熱が再燃し、劇団青年座養成所の夜間コースに通いはじめ、本格的に女優を目指すためとらやを退職。
しかし昼間コースへの移籍試験に落ちてしまい、困っていたところ、養成所の講師が個人で演劇教室を開催することになり、アルバイト(※とらやの銀座店に併設された喫茶店だと語っている)をしながら勉強を続けた。
デビューのきっかけは、演劇仲間に頼み込んで出演したある舞台で、チョー(当時の芸名は長島雄一)の娘役を務めた際、その舞台を見に来ていたたてかべ和也の目に止まった事から。
1989年、葦プロダクションとサンミュージックのタイアップ企画として制作された『アイドル伝説えり子』の主人公である田村えり子役で(長編)デビュー。同作でえり子の母親役を演じた滝沢久美子から声優としての基礎を学ぶ。
なお、実際のデビューは、アフレコに慣れるためとたてかべに連れられて参加した『ロジャーラビット』(機内版)の端役である。
特徴
しんちゃん(野原しんのすけ)の初代声優としての活躍が最も広く知られているが、元々は『新機動戦記ガンダムW』のリリーナ・ピースクラフトに代表される美少女ヒロイン役が多く、気丈なキャラから、おとなしいキャラまで多様なヒロインを演じている。
他にも、気弱な純情少年から影のある美少年、動物キャラまで様々な役柄をこなしている。
同作品内で別のキャラクターを何人も演じ分けることも多い。
独特の声質からか、海外映画・ドラマの吹き替えでは、子供役を担当していることが多い。『ホームアローン』のケビン・マカリスターや『スター・ウォーズ EP1』のアナキン・スカイウォーカーなど主人公格を演じている。
クレヨンしんちゃんとの関わり
1992年からアニメ『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ役を25年以上にわたって演じた。また、殴られウサギなど、ゲストキャラを中心にいくつかの役を兼任していた。
長年視聴者に慣れ親しまれていたあの声は、実は1992年の放送開始時と降板直前までの声とでは、別人が演じているようにしか聞こえないことでも有名。最初の1年ほどは、吹き替えなどで演じていた普通の少年の声であり、本人によればアニメ全体の作風が変化していったことに合わせて少しずつ変えていったという。なお、独特の笑い方は、子供の頃の矢島の実弟を参考にしているとのこと。
2018年6月1日、「声を保ち続けることが難しくなった」ことを理由に、長年演じてきたしんのすけ役の降板を発表。
ファンの間では「あの独特な声を出すのには、実際のところ喉に相当な負担がかかっていたのではないか」との憶測が流れたものの、本人も卒業を決意した背景として、しんのすけを演じることで収録後に喉が荒れるため、時折他の持ち役を演じる際に影響が出たり、喉への負担を考慮して出演を断念せざるを得なかったりした事情があったことを明かしている。
その後、同年6月29日放送分を最後に、しんのすけ役を正式に卒業した。後継は少年役に定評のある小林由美子が務める。なお、交代後も小林との関係は良好であり、たびたびSNS上でやり取りしている。
卒業後は、メイン画像のように矢島への感謝を告げる作品も投稿されるようになっている。
なお、卒業による矢島版最終回のラストエピソードとして、「いつものオラだぞ」が製作された。
『ポプテピピック』2018年版は第7話、リミックス版では最後となる第12話を担当したが、ポプ子役を務めた相方が嵐を呼ぶ園児の妹の真似をするシーンで、ピピ美(矢島)が「私にはもうできない…」と発言しており、このセリフに複雑な感情を抱いたファンも多かったようだ(リミックス版は番組卒業後の2021年に放送)。
人物
私生活ではバツ2で、現在は独身。
なお、私生活でも、夫婦げんかなどで感情が昂った際にはしんちゃんの声に近い声になってしまうと語っている。
2010年10月、フジテレビの『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』に「一般人」として出演した。
この時のレパートリーは、ナウシカの幼少時代のハミング(Vo. 麻衣(久石譲の娘で当時4歳))と『千と千尋の神隠し』の坊(CV:幼少期の神木隆之介)で、披露後にしんちゃんの声優であることを明かされ、しんちゃんの生演技も披露したが、しんのすけとは違ったイメージと声色にスタジオ中が驚嘆した。
後に『さよなら絶望放送』にゲスト出演した際に、当初は本人はほんの出来心で募集してみたつもりだったものの、彼女の声優としての経歴を偶然知った審査員の後押しによってオーディションの結果関係なしに出場を決められてしまったことを明かしている。
また、この番組やテレビ朝日「お願い!ランキングGOLD」で「映画『ブレイブ・ストーリー』のオーディション(ミツル役)を受けたが、ウエンツ瑛士に取られてしまった」と発言している。ただし、PS2で発売されたゲーム版では主人公ワタル役を務めている。
主な出演作
アニメ
※後任は小林由美子(2018年7月6日放送分~)。
以下さよなら絶望先生のキャラクター
イラスト未確認
- レモン@VS騎士ラムネ&40FRESH
- BQ@VS騎士ラムネ&40炎|
- あきよ@大きい一年生と小さな二年生
- 七川絢〈初代〉@名探偵コナン
- コトハ@金色のガッシュベル!!101番目の魔物
- ユイリィ姫(ファ・ユイリィ)@SDガンダム外伝
- ニコ@遊戯王5D's
- 新谷百合@金田一少年の事件簿「鬼火島殺人事件」
- アキース@ねじまき島の冒険
- 金時@紅蓮ノ月
- テラサキ・サユリ@機動戦艦ナデシコ
ゲーム
吹き替え
ケビン・マカリスター@ホームアローン/ホームアローン2(フジテレビ版) | アレックス・プルイット@ホームアローン3(ソフト・フジテレビ版) | クローディア@インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(フジテレビ版) |
アナキン・スカイウォーカー@スター・ウォーズ EP1ファントムメナス | コール・シアー@シックス・センス(ソフト版、日本テレビ版) | ダミアン@オーメン (2006) |
エスター@エスター | クボ@KUBO | ドレ・パーカー(右)@ベスト・キッド(2010) |
オーウェン@モールス | ソミ (左)@アジョシ | |
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キャスパー@キャスパー
イディス@怪盗グルーシリーズ