曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するモンスターの1種
- 『恐竜大戦争アイゼンボーグ』に登場する怪獣
本稿では1.について解説する。
基礎データ
全国図鑑 | No.0142 |
---|---|
ジョウト図鑑 | GSC:No.224 HGSS:No.229 |
コーストカロス図鑑 | No.068 |
アローラ図鑑(SM) | No.284 (ポニ図鑑:No.099) |
アローラ図鑑(USUM) | No.382 (ポニ図鑑:No.129) |
カンムリ雪原図鑑 | No.127 |
ぶんるい | かせきポケモン |
英語名 | Aerodactyl |
タイプ | いわ / ひこう |
たかさ | 1.8m |
おもさ | 59.0kg |
とくせい | いしあたま / プレッシャー / きんちょうかん(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひこう |
メガシンカ
プテラ | → | メガプテラ(プテラナイト) |
概要
遥かに昔に絶滅した元祖化石ポケモンの一角。
ひみつのコハクに残されていた恐竜の遺伝子から復元され、現世へと復活した。
灰色のワイバーンのような体系で、両腕が翼膜のある翼になっている。牙の生え揃うしゃくれた下顎や二本の角など、頭部もドラゴンに近い骨格をしており、長い尻尾の先端は悪魔や槍のように独特な形状。
見た目どおり性格は獰猛で、復元されるや否や大暴れした個体も多く、中には死傷者を出した事故も報告されているらしい。
細かい凹凸が無数についたノコギリのような歯は、はがねポケモンの皮膚さえズタズタに切り裂いてしまう切れ味を誇り、それで獲物の肉、特に喉笛などを引き裂いて仕留め捕食していた。
もちろん飛行能力も非常に高く、甲高い声で叫びながら当時の大空を我がもの顔で飛びまわっていたため、古代における「大空の王者」と云われている。
一方、両足は意外と発達しておらず、地上で歩くのは苦手で動きも遅いので、飛べない状況で襲われると弱かったらしい。
何気に化石以外から復元される現状唯一のポケモンであり、プテラ自身も何故かコハクを好む傾向にあるが、これはかつての仲間たちを思い出しているから、と考える学者もいる。
その上現代の科学で完全な復元は不可能とされ、今の姿も生きていた当時とやや異なっている模様。絶滅する前まではドラゴンタイプであったとする学説もあり、そのためか一部のドラゴンつかいが繰り出してくることも。
絶滅した原因は巨大隕石の落下という説が根強いが、カンムリ雪原やドロー火山では何故か野生の個体が確認できるなど、未だに研究の余地は多いポケモンである。
名前の由来は翼竜の代表であるプテラノドンからだが、クチバシ状の頭部を持つ元ネタとは似ても似つかず、どちらかというと"幻獣の方の翼竜"を連想させる。
デザイン自体はどちらかと言えばランフォリンクス等に近く、頭もディモルフォドンのように骨太な見た目である。
そういった誤植も普通に許されていた初代制作時期のノリなのかもしれないが、プテラとはラテン語で「翼」という意味である。プテラノドンという名前をプテラと省略する事で怪獣らしさを狙ったという見方もできるだろう。
ゲームにおける特徴
世代 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 80 | 105 | 65 | 60 | - | 130 | 440 |
第2世代以降 | 80 | 105 | 65 | 60 | 75 | 130 | 515 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた
速さに定評のあるいわタイプで、最速で「ステルスロック」を撒ける。
「いしあたま」の特性を持つが、今のところ自力で覚える反動技は「とっしん」のみ。
特性を生かしやすそうな反動技「ブレイブバード」や「もろはのずつき」は残念ながら覚えられない……。
尤も、仮に覚えられたとしたら、タスキ併用の他に後述のメガプテラにシンカして無補正でもカプ・コケコをも凌ぐ俊足からいのちのたま持ちメガレックウザのガリョウテンセイに匹敵する攻撃が拘らずに毎ターン来るわけで、第6世代のファイアローが可愛く見える環境荒らしになりかねないのでおいそれと持たせられないのだろう。
もう一つの特性、「プレッシャー」も耐久が低いコイツにはあまり相性がよくなかったり。
隠れ特性「きんちょうかん」であれば特にダブルバトルなどでは有用ではあるが、プレッシャーと違いスカーフの所持を見分けられないので一長一短。
反動技やひこう技こそ貧相だが、攻撃力も高めで「ストーンエッジ」や「じしん」など有用な物理技は揃っているので十分戦える。
ダブルバトルでは最速「フリーフォール」で1体の行動を1ターン完全に封じることもでき、決まれば非常に強力。禁止級とメガシンカを除けば、最速の「フリーフォール」と「いわなだれ」を繰り出せるし、メガシンカ後もデオキシスに次ぐ速さの「いわなだれ」使いである。
第5世代で圧倒的火力・スピードを持つ同タイプのアーケオスが登場したが、素早さはこっちの方が高く、特性による枷もないので十分差別化できる。
現状、化石ポケモンでは唯一のメガシンカを果たしている。
第7世代では同タイプのメテノが登場したが、あちらはかなり特殊な性能を持ちプテラとは競合しにくい。
第8世代では第2弾DLC『冠の雪原』で復帰。
メガシンカを失ったものの、わざレコードで「りゅうのまい」と「サイコファング」、教え技で「ダブルウイング」を覚えられるようになった。
しかし「ブレイブバード」は未だに覚えられないまま。やはり鳥じゃないと無理なのだろうか?
それともゲーフリが環境が荒れる事を恐れているからか?
ダイマックスすれば低めの耐久も補えるだけでなく、「ダイジェット」で素早さを上げたり、「ダイロック」で「すなあらし」状態にすることもできる。
なお、隠れ特性「きんちょうかん」は第5世代ではPDWで夢ポイントを2500以上貯め、「ひらけたそら」に超低確率で出現するプテラの♀を粘る必要があった。
第7世代ではVC初代からプテラを直接送ることで簡単に手に入るようになった。
第8世代ではマックスレイドバトルで隠れ特性持ちの個体を捕獲できるほか、通常特性の個体に「とくせいパッチ」を使用することで入手できる。
使用トレーナー
ゲーム版
- ワタル:四天王(カントー)・ジョウトチャンピオン
- ツツジ:ジムリーダー(ホウエン)※1
- マイ:ポケモントレーナー※2
- ヒョウタ:ジムリーダー(シンオウ)※3
- イブキ:ジムリーダー(ジョウト)※4
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※5
- グリーン:カントーチャンピオン※5、6
- ハヤト:ジムリーダー(ジョウト)※5
- トロバ:XYライバル
- ダイゴ:ホウエンチャンピオン※7
- トオル:プテラマスター
※1:エメラルド強化後 ※2:バトルタワー
※3:プラチナ強化後 ※4:HGSS強化後
※7:ORAS
アニメ版
- トロバ
- ゴウ
漫画版
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『赤・青の救助隊』ではストーリー上のラストダンジョンである「てんくうのとう」後半から出現するが…異様に能力値が高く設定されている強敵と化しており技構成もタイプ一致のつばさでうつ、時々ひるみ効果があるかみつく、使用するごとに周囲の雑魚も纏めて倍速になっていくこうそくいどう、こちらをほぼ100%の確率で混乱させてくるちょうおんぱなどどれもこれも隙がなく、更には特性であるプレッシャーでいつもより多くPPを減らしてくる。クリア後のいくつかのダンジョンでも登場し、特に墜落したラティアスの救助に赴く「ならくのたに」では深部にコイツしか出現しないというとんでもない環境のためトラウマになっている人も少なくない。だがその分仲間にできれば下手をすれば伝説のポケモンよりも頼もしい味方になりうる。……育成に必要な経験値はかなり膨大なので手間がかかるが。
- 『時・闇・空の探検隊』では前作で大暴れし過ぎた反動なのか、大幅に下方修正された。それでも最終的なステータスは高く、また攻撃技も前作以上に豊富になったので仲間の場合は同じような感覚で使っていける。
『ポケモンGO』
- サービス開始時から登場しているが、初代組ではラッキー・ラプラス・ポリゴン・カビゴンと並ぶ、野生の出現率が極めて低いポケモンの1つ。ただし、なぜか横浜市の上大岡から数キロの範囲では他地域より明らかに出現率が高く、一時期はこいつ目当てで訪れる人が多くいた。ここに限らず傾斜地では他の地域と比べ出現しやすいらしい。とはいえレア度の割には最大CP値はそれほど高くなく、耐久も低いのでジム防衛には向いていない。さらに、覚える技にも難があり、一致技がゲージ技の「げんしのちから」しかなく、それ以外がすべて不一致技というひどい仕打ちを受けており、バトルで使おうにも使えない有様であった。
- しかし、最近になってようやく通常技で「いわおとし」、ゲージ技で「いわなだれ」を覚えることができるようになり、さらにトレーナーバトルが実装されたことで、以前と比べると持ち前の器用さを武器にいくらか活躍できるようになってはきている。
- そんなプテラであったが、2017年5月19日から26日まで行われたいわタイプイベント「アドベンチャーウィーク」では、他のいわタイプ共々出現率がアップしたため、これまでと比べると遭遇がしやすくなった。どれくらいアップしたかと言うと、市街地を精力的に歩き回れば1日で最低1匹はゲットできたほど。この時初めてプテラと遭遇できたという方も多かったことだろう。
- 更にレイドバトルのボスやフィールドリサーチの報酬としてプテラが登場するというケースが出てくるようになり、以前に比べれば入手機会は多い。無論野生そのままの個体を粘ろうとなれば現在でも相当にハードルが高いのだが。
- そして、GOロケット団の実装後は彼らが戦力として繰り出してくるようになった。過去にはタイプを統一しないパターンの女したっぱが使用していたが、2021年にはリーダーの1人であるクリフの先鋒を務めたこともあった。なお、シャドウ化したプテラはシャドウ補正で非常に攻撃力が高くなっている上に、「いわおとし」「はがねのつばさ」「かみつく」と単に有利タイプというだけでは受け切れないノーマルアタックで開幕からガチでこちらを殺しにかかってくるため、非常に手強いという意見が多い。倒せればレアポケモンであるプテラが手に入る上に、運が良ければ色違い個体にもなる等、それなりに見返りも多いので、頑張って挑んでみよう。
- 2022年11月にクリフの手持ちに戻ったものの、その強さが評価されたのか3番目となっており、当然ゲットできない(2022年11月現在クリフからはワンリキーが先鋒を務めており、ゲットチャレンジ対象はそのワンリキーである)。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 無印46話「ふっかつ!?かせきポケモン!」
- オムナイト、オムスター、カブト、カブトプスの親玉として登場。
- もともと、ムコニャが化石を発掘する為に用意した大量のダイナマイトが原因で眠りについていた上記4種のかせきポケモンが目を覚まし、ムコニャだけでなく爆発に巻き込まれたサトシとピカチュウに激昂し襲い掛かるが、その際にプテラの鳴き声と共に、逃げ出してしまう。出現時に、当時サトシのトレーナーとしてのレベルは低かった為に、言う事を聞かず且つ全く戦う気が更々無かったリザードに襲い掛かり、額にキズを負わせた。その後にサトシを捕食する為、鷲掴みしたまま地上に飛び出す。(その際、ピカチュウとリザードはプテラの尻尾にしがみついていた為、共に地上に戻ることができた。)
- 更に、額にキズを負わせたリザードを挑発し、その怒りで進化したリザードンと空中戦を行うが、サトシ達を追いかけてきたプリン達の助太刀により、サトシはリザードンに救出され、再び眠りにつき、地下へと落ちていった。(その際、入口は瓦礫で塞がれた。また、サトシもプリンのうたうで眠りについた際、偶然にもトゲピーのタマゴを入手している。)
- 55話とBW116話で回想で登場している。
- アドバンスジェネレーションのOP
- ジュカインと戦闘シーンがあるが、無印に登場したプテラなのかは不明。そもそも、本編でも戦闘するシーン自体存在しないが…
- DP17話:ロケット団がクロガネ炭鉱博物館から盗み出した化石復活マシーンに既に設置されてあった化石から復活。サトシとピカチュウが暴走したプテラを止めに向かうも逆に狙われてしまうが、ヒカリのポッチャマとミミロルがコンテスト用に編み出した華麗な回転で攻撃をかわし、背後から乗っかってプテラを制止した。
- XY87話:ガチゴラスがいた研究施設に登場。
- トロバのプテラ:ポケットモンスターXY第32話「カロスリーグ開幕! メガリザードン対決・X対Y!!」に登場。カロスリーグ第一回戦にて、トロバの手持ちポケモンとして使用された。メガリザードンYがアランのメガリザードンXに撃破された後、二体目の使用ポケモンに抜擢されるも続けて撃破されている。
ゴウのプテラ
新無印38話でゴウが発見した「ひみつのコハク」がロケット団によって半ば強引に復元され暴走するも、ゴルーグとのバトルに敗北しゴウにゲットされた。これによりレギュラー初の化石ポケモンゲットとなる。
第71話ではムウマ・フライゴン・カイリュー・ゲンガーと共にトライアルミッションで密猟でアローラから連れ去られその後テンガン山に逃亡したアローラキュウコンを探していたが、見つけられなかった。
第90話ではディアルガとパルキアの影響で卵に退化したが、別世界のゴウのプテラはアーマーを装備していたため退化されずに済んでいる。
- 新無印133話:「さいはてのことう」という特殊な島の環境な為に、他の化石ポケモン達同様に生息。カブトプスと共にシゲルとツルギの前に現れて襲撃したが、ツルギのマニューラにやられた。
- 劇場版『水の都の護神ラティアスとラティオス』:怪盗姉妹のリオンの手によって「こころのしずく」の力で復活したポケモン。通常よりも大柄で白目な上に非常に凶暴な性格をしている。リオンの命令でラティアスを捕まえようとするが、巨体が裏目に出てしまい建物に激突した。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
レッドのプテ
性別:♂️ 特性:いしあたま
性格:せっかち 個性:ものおとにびんかん
サカキから譲り受けた化石「ひみつのコハク」から復元され、飛行要員となった。復元後すぐに伝説のポケモン・ファイヤー相手に競り勝つなど実力はなかなかの物。
第3章では控えだったが、第5章で再び手持ちに加えられている。アタックフォルムのデオキシス(個体・弐)に翼を貫かれ、しばらくの間再起不能となるもロケット団三獣士の一人チャクラのフォレトスの「だいばくはつ」を食い止めている。
第6章ではガイルに操られていたバトルフロンティア内のポケモン達と戦う活躍を見せる。
第7章で登場するテレビ番組「タウリナーΩ」ではタウリバルーンを操るプテ隊員として登場している。
- 2章ではワタルの手持ちの個体が登場。鋭利な刃となった翼を利用したとっしんが強力で、ミュウツーと激闘を繰り広げる。終盤のイエローとワタルの決戦では、ピカの100まんボルトを受けて敗北した。
- 12章ではコンコンブルの弟子の手持ちが登場。
余談
全体的な外見がリザードンに似ていると一部でよく言われる。色違いのリザードンはさらに雰囲気が似てくる。ポケモンフュージョンさせても、どちらがベースでも違和感があまりない。スマブラでリザードンが単騎参戦した際には、明らかにプテラをイメージしたカラーが用意されていた。
『ポケモンコロシアム』では一部のポケモンがフィールドに出ると確率でフリーズするというバグが確認されており、プテラもその中に含まれている。
幸いというべきか第三世代初期の作品のためNPCのトレーナーがプテラを使用することは無く、GBA版ソフトを使ってプテラを出さない限りは特に問題ない。
関連イラスト
関連タグ
0141.カブトプス→0142.プテラ/メガプテラ→0143.カビゴン/キョダイマックスカビゴン
化石ポケモン一覧
No. | 初期 | No. | 最終 | 強化 |
---|---|---|---|---|
0138 | オムナイト | 0139 | オムスター | - |
0140 | カブト | 141 | カブトプス | - |
0142 | プテラ | - | - | メガプテラ |
0345 | リリーラ | 0346 | ユレイドル | - |
0347 | アノプス | 0348 | アーマルド | - |
0408 | ズガイドス | 0409 | ラムパルド | - |
0410 | タテトプス | 0411 | トリデプス | - |
0564 | プロトーガ | 0565 | アバゴーラ | - |
0566 | アーケン | 0567 | アーケオス | - |
0696 | チゴラス | 0697 | ガチゴラス | - |
0698 | アマルス | 0699 | アマルルガ | - |
0880 | パッチラゴン | - | - | - |
0881 | パッチルドン | - | - | - |
0882 | ウオノラゴン | - | - | - |
0883 | ウオチルドン | - | - | - |
同複合タイプ
ポケモン関連
その他
- 砦を守る翼竜:似ていると言われることがある。