シャンデラ
しゃんでら
基礎データ
全国図鑑 | No.0609 |
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イッシュ図鑑(BW) | No.115 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.192 |
マウンテンカロス図鑑 | No.067 |
ガラル図鑑 | No.289 |
カンムリ雪原図鑑 | No.050 |
キタカミ図鑑 | No.148 |
英語名 | Chandelure |
ぶんるい | いざないポケモン |
タイプ | ゴースト / ほのお |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 34.3kg |
特性1 | もらいび:ほのおタイプの技のダメージと効果を無効にし、以後、自分がほのお技を使う際に攻撃と特攻が1.5倍になる。8世代からほのおタイプのポケモンの出現率が上がる |
特性2 | ほのおのからだ:直接攻撃をした相手を30%の確率でやけど状態にする。手持ちにこの特性を持ったポケモンがいる場合、タマゴの孵化歩数が半分になる |
隠れ特性(5世代) | かげふみ:この特性の持ち主が場にいる限り、相手のポケモンは交代することができない。 |
隠れ特性(第6世代から) | すりぬけ:リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベール・しんぴのまもり・しろいきり・みがわりを無視して攻撃できる |
おとしもの | ヒトモシのすす |
タマゴグループ | ふていけい |
概要
第5世代『ブラック・ホワイト』から登場したランプラーの進化系で、シャンデリアの形をしたほのお/ゴーストの複合ポケモン。
名前の由来はシャンデリア+カンデラだろう。
第9世代ではテラスタル(ほのお)を使うとシャンデリアが燭台を被るという奇妙な構図が出来上がる。
ランプラーやヒトモシと同じく人間の魂が好物であり、その炎で焼き殺されると魂を奪われてしまうという。また、奪われなかったとしても成仏出来なくなり永遠にこの世をさまよい続ける事になるという恐ろしいポケモン。ヒトモシ系列は最初から最後までやることがえぐい。この魂をバケッチャやヨノワール達が回収できるかどうかは不明。成仏できないと断言されているので、恐らく無理だと思われる。
ちなみにこの炎、ポケパルレでは触ってもなぜか火傷せず、実体がない扱いになっている。(単純にプログラムミスの可能性も否定はできない。特に後述の通りあの火力では…!)
『バイオレット』の図鑑説明によれば、この炎は催眠術にも使えるという(実際は「さいみんじゅつ」を覚えない)。
生息地はやはりというか、古びた洋館で、腕の炎を妖しく揺らめかせて相手に催眠術を掛けるという。また、シャンデラを灯の代わりにしていた屋敷は葬式が絶えなかったという記録が残されている。灯の代わりにしていたぐらいなのだから、このシャンデラは人の手持ちポケモンだった事は容易に想像が付く(偶々住み着いたという可能性も否定できないが)。
進化前のヒトモシが人の命を吸い取って燃料にしていたので彼らの進化系であるシャンデラも屋敷に住んでいた人々の魂を燃料に灯を灯していた結果、葬式が相次いだとも解釈できる。『ソード』の図鑑解説に登場する古びた洋館とは『シールド』の図鑑解説におけるシャンデラで灯を灯していた屋敷のなれの果てなのだろう。
それにしても灯を灯すぐらいならでんきタイプや他のほのおタイプに、感電も火傷も怖いという方ならば一部のフェアリータイプ(約一名除く)に頼んだ方が安全そうである。
その丸々とした体につぶらな瞳と、恐ろしい図鑑設定や後述する対戦での凶悪な性能とのギャップから人気の高いポケモン。
過去に「ニンドリ読者が選ぶ!! イッシュ地方ポケモン人気投票」のポケモン部門で第1位に輝いたこともある。
2020年に開催された『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』の総選挙でも総合18位&イッシュ地方1位を獲得。未だ根強い人気を見せつけた。翌年の投票企画「キミにきめた」では、イッシュ部門では5位となったものの、総合では13位と順位を上げた。
色違いは炎が橙色、体が黄緑、瞳が紫になり、若干ハロウィン風になる。
星空をテーマにしたグッズシリーズ『Look Upon the Stars』では天秤座を担当。恐らく第5世代の星座占いでランプラーが天秤座に対応していたためであると思われる。現在、ポケモンシリーズに天秤モチーフのポケモンは存在していない事も一員だが、やじろべえをモデルにしたヤジロンが一番それっぽいポケモンではある。
ちなみに製作段階ではヒトモシの進化系統は「焚き火 ⇒ ろうそく ⇒ ランプ」という順序で、即ちランプラーが最終進化形の予定だったのだが、途中で「形態を照明器具で統一する」方針になったため焚き火のポケモンが没になり、シャンデリアをモチーフに新たな最終進化形として作られたキャラクターである。
いつかその焚き火のポケモンがこだいのすがたとしてのこの系統のパラドックスポケモンとして登場しそうな話でもある。
なお、タマゴ技として「とける」や「ようかいえき」(第7世代まで)を覚えるが、ヒトモシならともかく、シャンデラがどうやって溶けるのかは不明。
ゲームでの特徴
- 『ブラック・ホワイト』『BW2』のストーリーにおいては、イッシュ四天王のシキミの手持ちとして立ちはだかる。また、『BW』クリア後からベルの手持ちに加わっており、おもいでリンクを使うと『BW2』でも使用してくる。
- 『LEGENDSアルセウス』では登場しないものの、本作で記憶を失った彼の台詞で仄めかされている。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
60 | 55 | 90 | 145 | 90 | 80 | 520 |
- この可愛い顔からは信じられないが、「とくこう」種族値が145もある。この数値、なんと準伝説ポケモンを上回る数値であり、22位タイ。
- 調整次第では火力アップアイテムなしでもシールドフォルムのギルガルドすら「オーバーヒート」の一撃で焼き払ってしまえると言えば、その超火力ぶりがわかるだろう。しかも特性が「もらいび」なら、ほのお技を受ければこちらのほのお技の威力をさらに高めることができる。シャンデリアがモチーフだけあって、豪華な炎=高い「とくこう」ということなのだろうか。
- その超火力を活かした単純なアタッカー型も強力だが、ゴーストタイプらしく搦め手を駆使した戦いも得意。「クリアスモッグ」、「くろいきり」などのバフを無効化する技、「おにび」、「ほのおのうず」などのスリップダメージを与える技など候補はかなり多い。こう見えて「ちいさくなる」まで使える。無効半減が多いため一度嵌ったら手が付けられない。
- …が、いかんせん「さっさと焼き払った方が早い」という結論に至りがちなのも少なくないので、ほのおタイプとしての火力が独り歩きして、そもそもシャンデラをほのおばかり意識しすぎて(見た目にも弱点がわかりやすい)ゴーストタイプでもあることを忘れがちという話もままありそうである。「おにび」+「たたりめ」のコンボを使うよりかは「シャドーボール」を二発以上撃った方が良いだろう。
- 第5世代では高い使用率を誇っていたが、第6世代以降ほのお、ゴーストそれぞれに強力なライバルが次々登場し肩身が狭い。それでもタイプ相性の修正によりゴースト技の通りがよくなったため、不利だったヒードランにゴリ押しができるようになるなど強化された点もあり、さらに新登場のフェアリータイプ技を半減できるため十分活躍の余地は残されていると言ってよい。
- 短所としてHPと「こうげき」が低いが、言うまでもなく特殊アタッカーであるため「こうげき」の低さは何の問題にもならない。寧ろイカサマのダメージを抑えられるため、非常に優秀な数値である。HPに関しても「こだわりスカーフ」を持たせない場合に限り、「とくこう」に割く分の努力値をHPに振るとよい。それぞれ90ある「ぼうぎょ」と「とくぼう」のおかげで不一致弱点技位なら簡単に耐えるようになる。
- 「すばやさ」も並程度なので持ち物や立ち回りに工夫が必要。特にあくタイプの中でもほのお技を半減するヘルガー(こいつはもらいび持ちもいる)、バンギラス(すなあらしで特防1.5倍)、サザンドラ、ゲッコウガ、ガオガエンなどに対しては有効打は無きに等しいので大人しく逃げるしかない。
第7世代
第9世代
- 追加早々対策必須の無限ハメ型として話題を集めたグライオンへのメタとして「すりぬけ」型が注目された。生半可なHD型なら相手がみずテラスタルを切ってもC特化くさテラスタル「エナジーボール」で高乱数1発がザラなので、こちらがCS「きあいのタスキ」型なら後出しからの処理も十分できる。
隠れ特性について
- 当初の隠れ特性は相手の交換を封じ込めることができる「かげふみ」だった。ゴーストタイプのイメージに合ったとくせいではあるが、その性能の凶悪さから多くの議論を呼んでいた。
- まずシャンデラは弱点こそ多いが、半減がほのお、くさ、こおり、はがね、どくの5つ、むしが4分の1、ゴーストタイプゆえノーマルとかくとうが無効。……と、耐性はそう悪くない上、シャンデラ自体の耐久もそこそこある。なので上手く狙いの相手と対面することができれば確実にその一体を倒してくれるだろう。
- しかし一番の問題は、こう見えて積み技が非常に豊富なことである。定番の特殊上昇「めいそう」、物理技だが半端な素早さを強化できる「ニトロチャージ」、無対策だと厄介この上ない「ちいさくなる」、また、防御を2段階上げる「とける」なんてものもある。1回隙ができてしまえばシャンデラが登場して積み技を使われてそのまま試合終了にまで持ち込めるのだ。
- ここまでの壊れた性能から解禁されたら確実に対戦環境を一変させると呼ばれるほど恐れられていたが、結局未解禁のまま『X・Y』になって隠れ特性が「すりぬけ」に変更された。元から出す気は無かったのかもしれない。
- 代わって得た「すりぬけ」だが、なんと「みがわり」や各種壁をすり抜け本体に攻撃するという仕様。同じく強力な性能だが、通常特性も優秀なため迷いどころである。また、フレンドサファリで普通に手に入るようにもなった。問題は同世代でゴーストタイプの「かげふみ」が実現してしまったことだが。
使用トレーナー
ゲーム版
- ベル:BWライバル
- ノボリ:サブウェイマスター
- クダリ:サブウェイマスター
- シキミ:四天王(イッシュ)
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- アデク:元イッシュチャンピオン
- マツバ:ジムリーダー(ジョウト)
- アスナ:ジムリーダー(ホウエン)
- パキラ:四天王(カロス)
- フヨウ:四天王(ホウエン)
- オニオン:ジムリーダー(ガラル)
- マタハリ:ジムチャレンジャー
- カンベエ:ブショー(ベストリンク)
アニメ版
- ノボリ(BW)
漫画版
- ロット(ポケスペ)
- シキミ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
- 2019年9月17日、第5世代実装第1弾として登場。初期形態ヒトモシはレア度が高く、出現率が非常に低い。タマゴも10kmのものしか孵らない。原作では所定の場所に行けばある程度は入手しやすいのだが、その「所定の場所」とは専ら墓場や廃墟であるため、流石にそういう場所に出すわけにもいかなかったということなのだろう。後述する強さを考慮して……ということもあるかもしれない。
- 一応同年に行われたハロウィンイベントで確実に1匹手に入るようになり、更に出現率も若干ながら上昇していたため、同イベントに参加した人はそれなりにアメを集められたことだろう。また、2022年10月15日開催のコミュニティ・デイでは遂にターゲットに選ばれた。フルタイムで参加すれば、当面育成に困らないだけのアメを確保できることだろう。また、色違いの出現率も上がっているためそういう意味でも頑張る価値は大いにある。
- 更にこいつを手に入れる上で最大の難関がある。それはずばり進化に新アイテム「イッシュの石」が必要であること。現在フィールドリサーチの大発見で手に入れるか、GOロケット団の幹部に勝利するかしかないが、そのどちらもランダム入手のため非常にやきもきさせられる。一応、2022年開催の「進化フォーカス」等、特定のイベントでリサーチの報酬として手に入れることができたこともあったが…。
- 性能は原作譲りで非常に優秀。一般枠ゴーストタイプで初の最大CP3000超えを果たし、耐久も低くないため比較的安定して戦うことができる。
- 技は通常に「ほのおのうず」「たたりめ」「やきつくす」(2020年11月に追加)、ゲージに「シャドーボール」「オーバーヒート」「エナジーボール」「ニトロチャージ」(2020年11月に追加)「ポルターガイスト」(限定技)を揃える。ほのお・ゴーストどちらに寄せても火力面で申し分ない活躍を果たしてくれるだろう。
- ジム攻略やレイドではかなりの強さを見せ、タイプが優秀なので防衛でもカイリキーやメタグロス、ザシアンを止められるという利点がある。しかし、バンギラスやカイオーガ、サザンドラ等明確に不利な相手も多いため、対策はしやすい。
- 一方、対人戦は、当初は種族値や習得技の関係で不得手であったが、2020年11月のGOバトルリーグ・シーズン5の開幕に合わせて「やきつくす」と念願の分割ほのおゲージ技である「ニトロチャージ」を習得したことで一気に覚醒。短いスパンでゲージを回収しつつ、「ニトロチャージ」で火力増強を図りながら隙を見て相手に強力な一撃をお見舞いするという凶悪な戦法を取ることが可能となった。原作でも積み技を豊富に所持していたため、ある意味その再現にもなっていると言える。
- このように、ジム・レイド攻略、対人戦のいずれにおいても優れた活躍が期待できる優秀なポケモンである。入手や育成には苦労するが、十分元を取れるだけの働きをしてくれるので頑張って育ててみよう。
『ポケパーク2』
- 進化前のヒトモシ、ランプラーと共に登場。
- 彼ら2体は普通のキャラなのに、シャンデラだけ何故かオネエ口調である。
- ウィッシュパークのアトラクションマスターの一人であり、ダンスと派手な装飾を好む。ちなみにこの派手な装飾は、昔の友人と生き別れた時の悲しみを紛らわすためにやっているらしい。
- 一人称は「アタシ」だが、怒ると素に戻って「おれさま」となる。
『ポッ拳』
- 2016年1月15日、ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENTにて通算12番目のファイターとして参戦することを発表、紹介動画が1月31日のニコニコ闘会議にて先行公開され、翌日2月1日にも公式サイトにて配信。2月9日のバージョン"N01"を以て開放された。
- 遠距離パワーファイターで、すべてのポケモン技(Aボタン)がブロック貫通という今までにないタイプのポケモンとなっている。
- バーストアタックは「最期の一灯」。
『ポケモンユナイト』
諸元
『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』で「フィールドスマッシュ」に敵キャラとして出演。空中を浮遊しており、ファイター(プレイヤーキャラ)を発見すると紫の火球を3つ飛ばす「おにび」、渦巻状の炎を発射する「ほのおのうず」で攻撃してくる。耐久力はそれほどでもなく、最終進化形のわりに拍子抜けするくらいには比較的楽に倒せる敵キャラの一つである。
炎系攻撃を使わなければ。
- …というのも、スマブラのシャンデラは「もらいび」特性まで付加されており、炎系攻撃を与えると炎が激しくなり、攻撃力がグーンと上がる。
- さらに、ファイター固有の技だけでなく、炎属性のアイテムや、炎属性の敵の弾丸化でもパワーアップするというタチの悪さ。
- 炎属性攻撃が中心のキャプテン・ファルコンやクッパ、リザードンなどにとっては厄介この上ない相手の一つである。
- ちなみにどう見ても悪タイプっぽいガノンドロフの暗黒属性の技や、ミュウツーのシャドーボールでもパワーアップしてしまう。何故だ。
- ちなみにルカリオのはどうだんやはっけいは何故だか効く。
- というか、無効化要素はもらいびばかり強調され、ゴースと違って殴りや掴みも普通に効く。これも炎の強烈さらかり一人歩きしゴーストタイプであることを忘れてしまいがちなシャンデラとしての宿命か(恐らくスマブラスタッフはきれいさっぱり忘れてたのかもしれない。)