基礎データ
全国図鑑 | No.0062 |
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ジョウト図鑑 | No.074 |
マウンテンカロス図鑑 | No.035 |
アローラ図鑑 | No.184 |
ヨロイ島図鑑 | No.144 |
英語名 | Poliwrath |
ぶんるい | おたまポケモン |
タイプ | みず/かくとう |
たかさ | 1.3m |
おもさ | 54.0kg |
とくせい | ちょすい / しめりけ / すいすい(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう1 |
進化
ニョロモ → ニョロゾ(Lv25) ─→ ニョロボン(みずのいし)
鳴き声
「べしべし!」 | マスター道場にいる |
概要
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)。
進化して目つきが鋭くなりガタイのいい体つきになった。最終進化だがカエルではなくオタマのままである。正確にはカエルに変わりきる寸前のまま大人になったというべきか。
体脂肪率だいたい0%というかなり無茶な体質だが、遊泳力が発達しておりオリンピック選手も敵わないらしい。現実では体脂肪が無いと体が浮きにくくなってしまうため、競泳選手はむしろ他の競技に比べて体脂肪率が少し高めな傾向があるのだが……そこはポケモン、人間とは根本的に体のメカニズムが異なるのだろう。
全身筋肉ゆえかゲーム上の能力ではニョロゾより素早さが遅い。加えて例によってどんなに運動しても疲れないとかバタ足だけで太平洋を横断できるとか、かなり突拍子もないことがポケモン図鑑に書かれている。
ちなみにやたらとオリンピック選手に言及する初期の図鑑説明だったが、ピカチュウ版をベースにしたLPLEではこっそり内容が修正されており、オリンピック選手の部分が世界レベルの選手という言葉に差し替えられている。理由は謎である。また、寒さが苦手なカエル系であるのにもかかわらず、流氷の浮かぶ海も楽々と泳げる。ポケダンでニョロモが北風の大地に生息できた秘密もここにあるのだろうか?
じごくぐるまやともえなげといったかくとう技も使える為、かくとうポケモンの中では技巧派であると言える。
エアーシューターっぽい技は『HGSS』の秘伝技「うずしお」くらいしかあるまい。
ゲームにおける特徴
種族値
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
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ニョロボン | 90 | 95(BW以前は85) | 95 | 70 | 90 | 70 | 510(500) |
みず / かくとうという珍しい組み合わせだが、防御寄りの種族値で、攻撃の種族値は85と意外にもかなり低い。
物理技はあまり高威力の技を覚えない。みずの「たきのぼり」はともかく、かくとうタイプはまともに使えるものの中で「かわらわり」が上限という重大な威力不足。
特攻は70なので威力重視で特殊技も可能だが、補助技での強化手段がないので威力は控えめ(だいちのちからやサイコキネシスといった技が使える)。
補助技は「さいみんじゅつ」「アンコール」「はらだいこ」とコンボに持って行きやすい技があるので、上手くそこで補ってやろう。
タンバシティのジムリーダー、シジマの切り札でもある。
『金・銀』の頃は「こころのめ」+「ばくれつパンチ」で仕留め損ねてもこんらんになり、
『HGSS』では「さいみんじゅつ」と回復&交代読み「きあいパンチ」というコンボをしてくる。
第5世代では隠れ特性「すいすい」、タイプ一致で素早さを下げられる「ローキック」、強制交代技の「ともえなげ」を習得。
「すいすい」で上がる素早さは「はらだいこ」で攻撃力全快にした後は全抜きも出来るほどの強さになり、「ローキック」は素早さで劣る相手を反撃1回で倒す事が出来るように。
眠りの仕様が「交代した場合ねむりのターンがリセットされる」ように変更されたことで、「さいみんじゅつ」+「ともえなげ」の嵌め技コンボが出来上がった。
第6世代では攻撃が若干だが強化されている。代わりにねむりの仕様が元に戻ったので上記コンボは成立しなくなった。
LPLEでは、わざマシンでやっと「ばかぢから」を習得可能になった。
こうげき・ぼうぎょ共に-1ランクのリスク管理はしっかりと。
そして来る第8世代…
なんと「アクアブレイク」(今世代初)、「インファイト」、「ドレインパンチ」、「DDラリアット」、「10まんばりき」を習得。
メインウェポンの威力上昇によりはらだいこからの全抜き型の決定力が上がり、ドレインパンチによりビルドレイン戦法ができるようになり、大幅に強化された。(ちなみにはらだいことドレインパンチの両立が可能なポケモンは他にヤドランとヤドキングとジャラランガだけ。)
はらだいこを使わなくてもダイマックスを使ったお手軽高速アタッカーとして気軽に起用できるようになったのも追い風。
「じしん」は元から覚えるとはいえ10まんばりきはゴリランダーの影響で使いづらくなることが予想されるので習得は嬉しい限り。
ちなみに金銀時代は「こころのめ」+「じわれ」の一撃必中コンボが使える唯一の存在だった。
長らく封印されていたが、バーチャルコンソールの初代ソフトで「じわれ」を覚えた個体を第7世代に転送する事で再度使用可能になった。ちなみに隠れ特性固定なので雨下では大抵のポケモンの上からじわれを撃てたりする。
フリーザーやドーブルでも似たようなコンボができるが、こちらは特性が「すいすい」なので天候によっては2匹より速くこのコンボを決められる。
使用トレーナー
ゲーム版
- マチス:ジムリーダー(カントー)
- シジマ:ジムリーダー(ジョウト)
- マキシ:ジムリーダー(シンオウ)
- ゲン:ポケモントレーナー
- コブシ:ポケスロンドームのオーナー
- ハラ:四天王(アローラ)
- シバ:四天王(カントー)
- タツオミ:ニョロボンマスター
アニメ版
- ヒデ(無印105話)
- トキオ(無印168話)
- ヤスジ(無印247話)
- コジロウ(新無印17話のロケット・ガチャット)
漫画版
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
探検隊においてはもっと不思議のダンジョンに当たるゼロの島南部と運命の塔に出現。HP以外の能力が非常に高い上に睡眠状態にするさいみんじゅつ、連続攻撃のおうふくビンタ、タイプ一致で威力の高いじごくぐるま、タイプ一致で遠距離攻撃+鈍足の追加効果も持つバブルこうせんと強力な技を備えた難敵。その一方で経験値が非常に高く特性しめりけにより同階に出現するフワライドの特性ゆうばくを封じてくれる面もあり、ニョロボンの出現する付近の階層では経験値稼ぎの場として利用されることもしばしば。
超ポケダンにおいてはニョロボンリバーのボスとして出現。大将のニョロボンが3匹に対して取り巻きがニョロモ1匹というややアンバランスな構成(実際、劇中でパートナーに指摘されている)。流石に自前技で揃えていては強すぎるためか、技構成は3匹共通でまもる、ビルドアップ、あまごい、りんしょうと全体的に隙のあるものとなっている。とはいえ数が多く、全員が特性しめりけのためばくれつのタネが効かなかったりと(逆にちょすいではないので水技は通る)厄介な相手ではあるため、連携を駆使するなどして確実に数を減らしつつ戦いたい。
『ポケモンGO』
初期形態ニョロモが水辺で出現しやすいので、苦労なく手に入れることができる。が、手軽さに反してかなりの実力者で、何せ「ばくれつパンチ」「ハイドロポンプ」と両タイプ最強格の技をゲージ技に揃える。何気に「れいとうパンチ」も覚えられるので、苦手なくさ・ひこうタイプ相手に一矢報いることも可能。
更にあのバンギラスの技を全て軽減できるという唯一無二の個性も併せ持ち、バンギラスレイドの駒が足りない時の助っ人として十分活躍できる。いわ・じめんタイプのゴローニャに対してもすべての技を軽減しつつみず技やかくとう技でガンガンダメージを与えられるため、かなり相性が良い。
耐久性もそこそこ高めなので、相手の繰り出す技によってはカイリキーやシャワーズよりも粘れることも。
難点は通常技がやや扱いにくく、タイプ一致技は発生の遅い「あわ」と「いわくだき」しかないため、慣れるまでは少々操作がとっつきづらいこと。ジム戦などを活用して練習しよう。
もう1つの通常技はじめん技の「マッドショット」。こちらは比較的発生が早くゲージもためやすいが、タイプ不一致なのが気になる。一応、ほのお・はがね対策と考えるのであればゲージ技と組み合わせて使えないこともない。どちらかといえばトレーナー戦向けの技と言えるか。
そんなニョロボンだが、2017年11月5日からレイドボスにもなった。しかもランクは一般最高の★★★★。
……なのだが、元々レアリティが低いこともあり人気は今一つ。とはいえ、2進化ポケモンなので技厳選がだるいという場合には使えなくはない。また、既に書かれているように需要の高いバンギラスやゴローニャのレイドでメインウェポンとして十分採用可能なのは見過ごせない利点であり、実をいうとそこまで旨味のないレイドボスとも言い切れなかったりする。
そして、トレーナーバトルが実装されると、色々な技を覚えられる万能さや、かくとうタイプの中では比較的高い耐久性能を持つことが注目されるようになり、2019年3月のイベント「バトルウィーク」において、「グロウパンチ」を習得できるようになると、持ち前の攻撃力の低さをある程度カバーできるようになったことからさらにその評価を高めることとなった。
GOロケット団の実装後は、幹部戦で「グロウパンチ」の連打により相手のシールドを引き剥がすことができることから、特にルカリオを所持していないプレイヤーからその代理として重宝されている。また、ルカリオとは異なり、みず技の「ハイドロポンプ」やこおり技の「れいとうパンチ」を覚えられることや、みず・こおり技に耐性を持つことから、サカキの繰り出すじめんポケモンや、シエラや一部のしたっぱが繰り出すラプラスに対抗できるという独自の強みもある。条件次第ではニョロボンの方が有利に戦えることもあるので、GOロケット団攻略のために1体は育成しておいても損はないだろう。
『ポケモンクエスト』
ニョロモがブルーカクコロジュース、カクコロウォーターカウダの普通で簡単に入手できるため簡単に入手できる。
また本作にみずのいしはないためニョロゾからニョロボンの進化条件がレベル36に変更されている(他の石、通信進化するポケモンも同じ)
性能としてはバランスのよい近距離タイプといったところだが本作最強の補助技と名高いビルドアップを使えるのが強み。
本作のビルドアップは自分の与えるダメージをアップし受けるダメージを減らすというもの。
さらに本家と違い物理攻撃、特殊攻撃の区別がないためあらゆる攻撃を強化し受けるダメージを減らすことができる。おまけにけっそくストーンをつけてやるとその効果をチームポケモン全員が受けられる。
欠点はニョロモの段階ではビルドアップを覚えないためレベルアップと技特訓が必須という点だが後半ステージ攻略にはなくてはならないので早いうちにニョロモを確保して育てておきたいところである。
アニメ版
ヒデのニョロボン
無印第107話でオレンジ諸島を巡るヒデのポケモンとして登場。ヒデの故郷で開催された大会の景品であるチャンピオンベルトを巻いており、水鉄砲発射用の穴が空いている。近距離の10まんボルトを受けてもビクともしない頑強さを誇り、れいとうビームでリザードンの全身を凍結させてしまうほどの戦闘力の高さを見せた。回転しながらのみずでっぽうでひのこを防ぐ技巧派でもある。サトシとの絆を取り戻したリザードンの錐揉み回転で空に巻き上げられた隙を狙われ、ちきゅうなげでKOされた。
この回は名曲であるタイプ:ワイルドをバックにリザードンとニョロボンが全力でバトルするという無印のバトル回でもファンの多い回となっている。
尚、お腹の渦巻き模様が隠れる程のチャンピオンベルトを巻いていたのは当時ポケモンショックの影響によりアニメにおける渦巻き模様の扱いに規制が掛かっていた為である。
(テレビ東京の製作ガイドライン参照)
- トキオのニョロボン
- 無印168話では釣り大会の優勝常連であるトキオ(新無印の同名の彼とは別人)のポケモンとして登場。進化前であるカスミのニョロゾに敗北した。
- ヤスジのニョロボン
- 無印247話でポケモンバトルで8連勝しているヤスジのポケモンとして登場。カスミのニョロゾを破り、相性の悪いサトシのベイリーフと引き分ける等、実力の高さが窺える。
- 新無印17話のロケット・ガチャットで排出されたポケモンでコジロウが使用。
その他
無印 | 40話・91話(イメージ)・194話・228話 |
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AG | 71話 |
DP | 91話 |
XY | 34話(イメージ) |
SM | 81話・129話 |
新無印 | 21話・25話・120話・136話 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
レッドのニョロ
♂ 特性:しめりけ 性格:ゆうかん 個性:ちからがじまん
昔からのレッドのパートナー。
本編開始前はニョロモで第1話ではニョロゾであったが、マチスとの対戦でニョロボンに進化し、マチスのエレブーをマチスごと投げ飛ばして勝利。
・・・しかし
- 「行けえ!ニョロ!」 → カァン!!「ああ!」
……等、レッドの手持ちで最古参の相棒にもかかわらず散々な扱いが目立つが、それでも特性「しめりけ」によりフォレトスの大爆発を防いだり、デオキシスと連携して敵の爆破トラップの解除に努めたりと、少ないが活躍の場面もある。前述の戦績も「初見の相手にとりあえずニョロを出して様子を見る」「相性の悪いポケモンと当たっても、相手の油断を誘っての不意討ちが可能な状況なら放置する」というレッド自身の戦法に起因するところがあり、必ずしもニョロ自身の実力だけでそうなっていない点には注意が必要である。
関連イラスト
関連タグ
0061.ニョロゾ→0062.ニョロボン→0063.ケーシィ