CV:田村奈央
概要なのです!
「HUGっと!プリキュア」の登場人物。第20話以降キュアマシェリに変身する。
野乃はなの妹・ことりのクラスメイトであり友人。第9話にて初登場、それ以降もサブレギュラーとして度々登場した後、第20話でルールーと共にプリキュアに覚醒してレギュラー入りした。
語尾に「なのです!」とつける特徴的なしゃべり方をする。
在籍している学校は作中では明言されていないが、ラヴェニール学園小等部6年1組在籍である(学園在籍情報は『オトメディア+ SUMMER2018』や『アニメージュ』増刊号から)。はな達が通っているラヴェニール学園中等部の校舎とは同じ敷地にある設定になっており、学校の休み時間にはな達とえみるが当たり前のように一緒にいる理由はこのため。
生年月日は2006年7月15日。好きな食べ物はさくらんぼで、部屋の内装や外観にもあしらわれている。
容姿なのです!
茶髪をツインテールにして赤いリボンを付けており、赤い瞳が特徴的。
服装はロリータ系で、フリルが多めかつハートの意匠が施されている。はな曰く「お人形さんみたい」な容姿。
小学生ゆえ背丈は5人の中で一番低いが、変身後は「変身前のはなくらい」の頭身と身長に見えるような外見になっている。
私服
春〜秋:白とピンクを基調としたパフスリーブのワンピースドレス。
ダイヤとハートがあしらわれており、首と腰に赤いリボンが付いている。
足元は赤いダイヤが描かれた白いタイツと赤いロリータパンプスを履いている。
冬:袖部分が白い赤のロリータワンピース。
人物なのです!
見た目こそ可愛らしいが、過剰なまでの心配性。その心配ぶりが祟って逆に周囲に迷惑をかけることがしばしばあり、ことりやクラスメイトの証言によれば、溺れるのを恐れて学校のプールの水を抜いたり、火事を恐れてキャンプファイヤーで消火活動に出たりと奇行を重ねているとのこと。危機管理能力が高いのかというとそうでもなく、他人に気を回し過ぎるあまり、自分がコケたり物にぶつかったりする事が多く、彼女自身の方がよっぽど危なっかしいドジっ娘である(その心配性ぶりは某父親レベルである)。
えみるのこれほどまでの心配性は、未来をシミュレーションしたときに極端にネガティブな想像ばかりが浮かんでしまうからであり、ことり曰く「いつも何かに必死」であるとのこと。
ただ、彼女の過剰な危機意識は自分の安全を守りたいというより、周囲のみんなが危険な目にあったらどうしようという焦燥感から生まれており、そういう意味では善意の裏返しでもある。
えみる自身も自分が色々とやりすぎていることは自覚している。それでもスイッチが入ると止まらないのである。そんな自分に対して自己嫌悪にも陥っていたが、はなに「友達想い、隠れて皆を守るヒーロー」と肯定され励まされた。
実際、第9話のハイキングでは、彼女の奇矯な行動が結果的に友達を守ることにつながっていた。
何故そう思う。何故そうなる。
とは言っても「風が吹けば桶屋が儲かる」的な妄想レベルの心配がほとんどであり、ルールー・アムール曰く、そんな彼女の心配事が的中する確率は「1.57%」「ありえない」とのこと。
はなほどではないが変顔率も高く、実際に下のようなののワ顔も披露したことがある。
「世の中は危険と不幸にあふれている」というえみるの妄執は確かにネガティヴな気持ちの産物なのだが、「だからこそみんなを守りたいのです」という善意自体は嘘偽りがないものである。
暴走しがちなえみるだが、世に溢れる不幸や絶望についていつも恐れ考えあぐねているがゆえに、他人が困っていることは何か、悩んでいることは何かということにとても敏感で強い共感を示すことができる。
これはえみるの最大な長所であり、「他人の絶望や苦悩を理解し、傷つけないように寄り添える」という点については主人公である野乃はなよりも上回っているとさえ言える(はなは人それぞれに適した距離感がつかめない不器用さゆえに、誰に対しても全力全開でぶつかってしまうタイプである。しかしその強引さが多くの奇跡を起こしてきたことも忘れてはいけない)。
えみるのこの長所は特にルールーに関して如実に現れており、愛用のギターを失う覚悟で彼女を守ったり、彼女が悲しみに打ちひしがれるかつての上司の心と向き合う際に同行したりとルールーの事を『相棒』として考えている。
またプリキュアになって以降落ち着いてきたのか、第33話でアンリに、第34話でことりに相談を持ちかけられるようになっている。
従来のお嬢様キュアの大半とは対照的に活発。その性格上わかりにくいが後述の音楽の才能をはじめ、第18話での手紙の達筆ぶりなど、彼女のスペックそのものは全体的に優秀。
また怖がりな部分も多く、河童や天狗には恐怖を感じていた。そして最終回での映画鑑賞ではホラー映画か怪談映画かは不明だが、ルールーに抱きつくまでの怖がりぶりを見せ先輩共々克服不能な予感を見せた。しかも、上記の生物との「未知との遭遇」もしかけていた…。
エレキギターへの情熱なのです!
音楽が好きで歌唱力が高い。バイオリンやピアノを始めとして様々な楽器も弾けるようだ。
絶対音感の持ち主で、音程を正確に聞き取ることができる。作詞作曲の才能も持ち合わせており、音楽に関するスキルは小学生ながら非常に高い。
一番好きな楽器はエレキギターであり、その理由は「自由」で「ノれ」て「かっこ良く」て「ギュイーンとソウルがシャウトする」ため。
なおギターについては家族(兄)から家風に会わないと言われていたため、家族に内緒で練習していた。
ちなみに愛器は形状から見て、フェルナンデスZO-3と思われる。
経済状況から見てより本格的なギターも手に入れられる身分ではあるのだろうが、隠れて練習していることや彼女自身がかなり小柄なことから、ミニギターの中ではかなり本格的な音が出て、かつアンプを内蔵しているこの機種を愛用しているものと思われる。あるいは、お小遣いをためて自分で購入したのかもしれない。
その名の通り象さんをイメージしたスタイルは、えみるにぴったりである。
これの印象が強いせいか、二次創作を含め各種イラストではえみるはもっぱらZO-3を持っていることが多い。
公式グッズ「アイドルシリーズ」でルールーとのツインラブとして商品化された際にもZO-3を所持しているが、TV本編でのツインラブは「2代目」のギターがトレードマークでありZO-3は使っていない。
漫画版でも設定資料提供時期の都合で、第1巻収録分まではツインラブはZO-3を使用している(ルールーも色違いのものを使っている)
この象さんギターは第21話終盤で壊れてしまい、その後第22話にてルールーから贈られたツインラブギターに似たハート型のギターを使うようになる。ちなみにこのギターはルールーに内蔵されたレーザー兵装を利用して機械工作した自作モノであり、世界に2台しか存在しない。これが上述した「2代目」のギターである。
漫画版でもなかよし2018年10月号収録分以降からはこのギターを使うことが作者の上北ふたごからアナウンスされた。
家族構成なのです!
祖父:愛崎獏発
父:愛崎俳呑
母:愛崎都
兄:愛崎正人
愛崎コンツェルンを経営する由緒ある名門で、自宅はお城のような豪邸であり、えみるの自室には複数のバイオリンやピアノが備えつけてある。両親が実際に音楽関係の職業なのかは不明だが、芸術家肌の裕福な一家のようである。
しかし父と母はスポットライトを浴びつつオペラ風に自己紹介するなど、えみるにすら「変わった両親」と言われるほど。『アニメージュ』で語られたところによれば、両親は自由人で子供達に関しても放任主義であるとのこと。
一方、兄の正人はまともそうに見えるが、両親とは正反対の保守的な性格で自分の価値観を妹に押し付けてくる頑固者である。えみるにとって兄は逆らうことができない存在として刷り込まれているようで、兄に大好きなギターを禁じられたことは彼女の心を長く苛んでいる。彼女が「自由」を求めるのも、この家庭環境が大いに起因しているのだろう。
第20話で兄と和解したことで自宅でギターを弾けるようになり、第23話で両親もルールーとのペアでの練習を受け入れていることから家庭環境は好転している。
また厳格な祖父がおり、えみるにとっては兄以上に畏怖すべき存在であった。
プリキュアとの関係なのです!
第9話でえみるはプリキュア達の戦闘を木の影から目撃し、変身こそ見ていないもののはなの「ヒーロー」という言葉も相まって3人やヒーローそのものに憧れを抱く。
ハプニングの中ではなと強い接点を持ったこと、またクラスメイトがちゃん付けで呼ぶ中、はなやほまれは呼び捨てにすでに移行していた等も含め、今後の展開にどう関わるのか注目されていた。
プリキュアの正体を目撃した第17話を経て、第18話でプリキュアの変身者であるはな達に接近。
はなが憧れのプリキュアだと知ったことは本人曰くショックだったらしいが、「プリキュアへの憧れ」自体は全く消え失せておらず、はなへの感情とは別個としてプリキュアへの憧れを強めていた。
プリキュア愛を強くする余り、第15話では自作プリキュア「キュアえみ〜る」として街中で人助け活動を行っていた。一発ネタかと思いきや第18話でも再登場している。
ただプリキュアに憧れる無邪気な子供だったえみるが「本物の」プリキュアにまでなれたのは、ルールー・アムールとの運命的な出会いが大きい。
ルールー・アムールとの関係なのです!
ルールーとは第15話にて初めて出会う。この時点ではまだルールーの感情の芽生えが薄い状態であり、「機械的でマジレス気質な空気を読まない言動」が周囲から困惑され敬遠されていた頃である。
だが、「世の中の現実に存在する不幸や絶望を否定しない」というえみるのスタンスは当時のルールーの冷徹な思考と意外に相性がよく、えみるはルールーの言動に別段何も違和感を持たなかった。
ルールーもえみるのそんな態度が他の人間たちと異なることを感じ取り、彼女を興味深い観察対象と認定するようになる。
この第15話では、周囲から「空回りしている」と評されてばかりだったえみるの言動を、「えみるの行為によって笑顔になった人々がいる」とルールーは理路整然と感情論抜きに分析し、えみるにそのことを直接伝えた。当時のルールーは人間の心を理解していなかったので、「笑顔になった」はえみるに関わった人々の表情を見るとそうだったという事実を指摘したにすぎない。
だが、その「笑顔になった人がいる」ということを同情心ではなく事実としてちゃんと教えてくれたことこそが、えみるにとっては生まれて初めての「救い」となる(えみるにとってのはなは「現状への救い」ではなく「未来への憧れ」の立ち位置である)。
さらにはぶっ飛んだ自分の家や両親にも何ら偏見も持たずに平然と対応した事、初めて知る『音楽』として、演奏するギターの音色と共に歌った曲を何度も聴きたくなるほど気に入ってくれた事、そして何より自分のために兄に反論し怒ってくれた事で(半ば一方的に)好意を寄せるようになった。
プリキュアではない自分が逃げ遅れた子供を助けるため危険を顧みず…の行為を振り返った際に「わたしも同じ事をしました(※第14話の保育園でのエピソード)」とルールーが言ってくれた事はえみるにとっては大きな福音となり、この時からえみるは「真似事ではない本物のヒーロー」になりたいと心の底から願うようになった。
その第15話終盤ではそのルールーを自分の相棒の(自作)プリキュアに誘い、一緒にプリキュアになる運命で通じ合っているとまで宣言し『えルっと!プリキュア』を結成しようとしている。
当初ルールーは迷惑そうに受け流していたが、第17話以降、えみるがプリキュアの正体を知り、ルールーがプリキュア陣営についてからはこの話が本格的に動き出していくこととなる。
最初はルールーを「友達」としていたが第18話では「親友」を名乗るようになっており、ルールーがアンドロイドだと知らされても、驚き戸惑いこそしたが程なくして受け入れその上で彼女の背中を押した。
その一方通行気味の思いはルールーにも徐々に通じるようになり、人間のように情動を上手く表現できないことに悩んでいたルールーは、「一生懸命で可愛らしい心を持ったあなたが羨ましい」とえみるに吐露している。
互いに歩み寄り「親友」となっていくえみるとルールー。経験を経てえみるはルールーとともに2人でプリキュアを目指すことに決め、はなたちに高らかに宣言した。
ハリーが持ってきたプリハートは4つで、既にはな・さあや・ほまれが所持しているため残りは1つしかない状況だったが、はぐたんの背後に存在するらしい「何者か」がえみるとルールーの真摯な思いを汲む形でこの時空へと干渉。プリハートが分裂するという信じられない現象が起き、結果的にルールーと共に変身を果たした。
その後は感性の違いゆえぶつかることもあるが、その度に互いを思いやる心をますます強めている。
中の人なのです!
えみるを演じる田村奈央は、プリキュアシリーズの出演は本作が初。
前作の村中知(キュアジェラート役)に続く俳協からのプリキュア役起用である。
田村はプリキュアのオーディションには過去にも何度か受けた事があり、本作でプリキュア役に採用された際は嬉しさのあまり泣き崩れたと語っている。
ちなみにルールーの中の人とは苗字が同じ。
また、ニチアサキッズタイム枠ではワールドトリガーとヘボット!でレギュラー出演していた。
各話での動向なのです!
TV本編なのです!
■第9話
- 初登場。自己紹介も程々に、「ハイキングはとっても危険なのです!」と、避難用のパラシュート・何かを叩く用のハンマー・遭難時に皆で遊ぶトランプ等を大ぶりのリュックサックに詰めて持ってくるという、やりすぎな用意周到ぶりを披露。そもそもハイキングに行くこと自体迷っていたが、結局ははぐたんの可愛さに押されて行くことにする。
- 河童の呪いを真に受けてそれを聞いたはな共々大騒ぎして、友達が花に触ろうとしたのを無理やり止めて不満がられ、はな達が渡ろうとした石橋を持参のハンマーで打音検査するといった奇行ぶりを披露する。しかし花にはトゲがあったことが判明したり、叩いた石橋は崩壊する等(その直後に根本から折れていたためにはな達の目に入っていなかった「渡るな危険」の看板が映る)、彼女の奇矯な行動は結果的に友達を守ることにつながっていた。
- メロディタンバリンを猿に取られ、後を追ったはなを制止しようと追いかける内に仲良く迷子に。さらに、穴に落ちそうになったはぐたんを助けようとしてはな共々穴に転落してしまう。
- 「みんなに迷惑をかける自分はダメ人間」と落ち込む様を「友達が怪我をしたり危ない目に遭わないように、隠れて皆を守るえみるはヒーロー」と励まされる。実際、お腹が空いたはぐたんがぐずり出しても「わたし達が慌てるとはぐたんが余計不安になる」と落ち着いて童謡の「ピクニック」を歌い出しはぐたんを笑顔にさせていた。この歌声が元でさあや・ほまれはえみる達を見つけることができた。
- プリキュア達の戦闘を木の影から目撃し、変身こそ見ていないもののはなの「ヒーロー」という言葉も相まって3人やヒーローそのものに憧れを抱く。これがえみるとヒーローの出会いとなった。
- ハイキング後は迷惑をかけたことをことりやクラスメイトに謝罪し、歌唱力の高さを皆に誉められ頬を赤らめる。「あなた」と二人称で呼んでいたはなを「はな先輩」と呼ぶようになる。
- 後にはぐたんが沼でカッパを発見しており、本当にカッパはいたのだった。が、最終回では思わぬ事態が…。
■第11話
- オシマイダー化したチャラリートの襲撃に遭いことりと共に逃げる途中、倒壊するビルの下敷きになりかけた所をエールに助けられ事なきを得る。戦闘終了後はプリキュアに更なる憧れを抱いて目を輝かせていた。
- なお、崩れたビルがえみるとことりに倒れかかる瞬間、一瞬でありながら画面が灰色になる演出があった。この時の描写ははな、さあや、ほまれが第1話の時間軸で遭遇した時間停止現象とよく似ており、彼女の未来を示唆したものと言えるだろう。(後の第40話で、えみるも時間停止現象に遭遇していたことが判明している)
■第15話
- なんでもルールーがこのまま歩いていると10mほど先にいる猫の尻尾を踏んでしまってひっかかれる危険性があるから、安全を守るヒーローとして警告しにきたという。流石にそんなドジなことはしないと呆れるルールーだったが、えみるは自分でその猫の尻尾を踏んづけて猫にひっかかれて、不安が的中したと嘆く。
- これも何かの縁なので、ルールーのお使い先までしばらくボディガードしてあげると勝手にヒーロー気取りで盛り上がるえみる。ルールーは止めずに好きにさせたが、「小石につまづいて転んだり、風で飛んできた買い物袋に視界を遮られて電柱にぶつかるかも」とルールーに注意してくることにはそんな低確率なこと心配しても非効率的だと一蹴してえみるに目もくれなかった。しかしルールーの視界外にいたえみるはルールーに警告した通りの低確率な不運に何故か次々と遭遇し、「見てください今のわたし!」と自虐じみたツッコミを入れる。
- そんなえみるに対して、感情に乏しかった当時のルールーにしては珍しく「なんなのですかこの人は……」と明確にイラッときているセリフを聞こえないように呟いた。ある意味でルールーの「感情」を刺激することをはな以上にやってのけたとも言える。
- ルールーのお使い先のスーパーでは、買い物客の困りごとを解決すべく頑張るえみるだったが、全て空回りに終わって却って迷惑をかけることに。しかしその様子を観察していたルールーは、えみるに関わられた人たちは呆れつつも誰も不快には思っておらず、むしろえみるの一生懸命さを好感していたことに疑問を持つ。そして素直にその事実をえみるに述べた。「あなたの行動はみんなを笑顔にしました。それがなぜなのかはわかりませんが」
- ルールーは観察した事実を客観的に述べただけだったが、このことはえみるにとっては自分を認めてくれたに等しい発言だった。えみるは一方的にルールーを気に入り自宅に招き入れ、自室でルールーが楽器に関心を持ったため、得意のギター演奏を披露することに。『音楽』自体が初めてであるルールーにはえみるの言う「ギュイーンとソウルがシャウトする」ことが理解不能だったが、実際にギターでのバラードを聴かせてみると何度も聴きたくなる程気に入って貰えた。
- ギター演奏を見つかって兄に咎められ、ルールーの中に制御不能な不思議な感覚が生まれ、自分にとってメリットにならないのに理路整然と兄に反論した。その様子にえみるはルールーに自分のために怒ってくれてありがとうと感謝する。そしてルールーは、これが怒りという感情だと言うことに初めて気づいた。ルールーが感情というものを自覚した最初の瞬間である。
- 街中に現れたオシマイダーに、自分も何かできるかもしれないとキュアえみ〜るの衣装で現場に急行。逃げ遅れた子供を助ける。直後、その場に本物のヒーローであるエールが訪れ、子供を助けてくれたことを感謝して「あなたもヒーローだね!」と満面の笑顔で讃えてくれた。
- 戦闘が終わりプリキュアたちが去っていった後、憧れのキュアエールに褒められたことでさぞ気分が高騰してるかと思いきや、「わたしはなんであんな危険なことを…」と今更になって恐怖に震える。危険なことを避けるのが自分の信条だったはずなのに。
- そんなえみるにルールーは、かつて自分も同じことをしたことあると明かしてきた(第14話。詳細はルールー(プリキュア)の項目参照)。そしてルールーもまたつぶやく。「なんでわたしはあの時にあんなことを…」
- ルールーの言葉にえみるは、自分とルールーは通じ合っている、この人は運命の相棒なんだと理屈を超えた確信を得る。そして「ルールー、わたしと一緒にプリキュアになりましょう」と誘ってきた。友達になりましょうという言葉さえ飛び越えていきなりである。えみるにとっては友達であることなど確認するまでもなかったらしい。第9話でははなの友達認定に「馴れ馴れしい」と毒を吐いていたけれど、えみるも人のことは言えないようだ。案の定、その誘いはルールーからは呆れられ本気にはされなかった。
- しかもルールーに与えた称号は『キュアらりるれルールー』、…もうちょっとマシなものは無かったのだろうか。さらには2人のチーム名に『えルっと!プリキュア』というあまりにも締まらないイメージ図つき。
- その後はな達にルールーとの関係を問われたえみるは「友達なのです!」と即答。当のルールーからはすぐさま「他人です」と返されるも、それをお互い譲らず連呼する漫才めいたやり取りを繰り広げた。
■第17話
- プリキュア達が戦っている所を自宅の窓から双眼鏡で目撃。もっと近くで見ようと現場に急行。
- 遠目から監視していたので戦いに巻き込まれることはなかったが、戦闘後にプリキュア達が変身解除した後の姿を目撃したことで、プリキュアの正体がはな達であること(及びすぐそばにいたネズミがしゃべっている所)を知ってしまう。そして何より、なぜかそこにルールーがいたことも……
まあ確かに見ようによってはメロドラマにありがちなカットになっていましたが
■第18話
- 前話ラストにてはな達がプリキュアと知ったことで、「はな先輩が、プリ…プリ…プリ…プリキュア~!」とあまりの衝撃に夜中に自室のベッドで絶叫。
- 翌日早速ラヴェニール学園に乗り込んで、はな・さあや・ほまれの机の上に「お昼休み、中庭にて 待つのです。」という内容のやたらと達筆な毛筆の手紙(ルールーが「果たし状では…」とつぶやく程)を置き、キュアえみ〜るの姿で参上。3人がプリキュアであることを周囲に隠しているとも知らず、白昼堂々はな達がプリキュアだと大声でバラそうとする。この場はルールーによって取り押さえられる形で阻止され、そのままビューティーハリーショップに連行される。
- なお、どうやって学園に乗り込んで文書を置いたのか、小学校はどうしたのか、はな達が午後の授業をどうしたのか等については一切ツッコミが入らず、そんな間もなくスピード展開。
- ただし、ラヴェニール学園小等部在学ということが判明したため、朝早く登校して先に中等部校舎のはなたちのクラスに入って文書を置き、昼休みに小等部の敷地内でえみ〜るの姿に着替えたと思われる。午後の授業をどうしたのかは疑問が残るが、そこは学校が午前授業だった等と脳内補完しておこう。
- なお、どうやって学園に乗り込んで文書を置いたのか、小学校はどうしたのか、はな達が午後の授業をどうしたのか等については一切ツッコミが入らず、そんな間もなくスピード展開。
- ルールーが自分に先立ってプリキュア修行していたと思い込み、ルールーの「親友」を一方的に名乗り出す。このときルールーはかなり呆れ気味だったが…
- 歌のテストに向けたはなの練習に付き合ってピアノを演奏し、持ち前の絶対音感で音程のズレを指摘。ルールーの音程こそ正確ながらスタッカートだらけの機械的な歌い方を「心にひびかないというか…」と評した結果、ルールーのシステムエラーを招いてしまう。
- ルールーが目覚めるまでの間、はな達からルールーが未来から来たアンドロイドだと知らされ、驚き戸惑いこそするも目覚めた彼女に証拠を見せるよう頼み込む。そして見せられた「証拠」に奇声を挙げて驚愕し、頭から煙を発生させた(ギャグ描写とはいえ人間なのに)。
- しかし「わたし達は親友です。隠し事はなしなのです」として程なくして事実を受け入れ、その上で改めてプリキュアになる話を持ちかける。「ルールーはきれいでかっこよくて強い心の持ち主なのです。きっとルールーはプリキュアになれるのです」とルールーの背中を押すも、人間ではないことを理由に申し出を拒絶されてしまう。
- ルールーを励ます方法としてギターを選ぶも、自室でギターを出そうとしたところを正人に見つかりそうになる。正人は怪しむだけでその場は咎めなかったが、「ケーキがあるんだ。お茶入れて」の冷えきった命令ともとれる言葉にえみるは従うしかなかった。
- ギターは翌日ビューティーハリーに持ち込んで、家の事情を説明した後ルールーを励ませるかはな・ほまれ・ハリー・はぐたんに相談。「大事なのはえみるの気持ち、ダメならその時考えればいい」というはなの無根拠な意見に呆れるも、彼女とはぐたんの応援によって励ますことを決意する。
- しかしオシマイダーが現れ、さあやから助言を受けていたルールーと合流。ルールーを「心のない機械人形」と罵倒するパップルに怯みつつ、挫けそうになるルールーの横で真っ向から反論した。
「ルールーには心があるのです! 心があるから、悩んでいるのです! 心があるから、音楽を素敵だと言ってくださいました。心があるから、わたし達は親友なのです!!」
- そしてルールーの手を取って、涙目となったルールーは初めてえみるの手を握り返す。この際オシマイダー側に生まれた隙が、エール達の勝利に繋がった。
- 戦闘も終わった後日、ルールーに作詞作曲した『キミとともだち』の譜面を手渡す。それはルールーが家に訪れた際即興で奏でたバラードに、えみるが自分で詞をつけたもの。ルールーと歌いたいとお願いして、自分の歌声に合わせてルールーも歌い出す。それは溢れる"心"からのものだった。この回のEDはルールーとえみるのデュエットであり、最終回や映画宣伝などを除けば歴代シリーズでも初の試みとなる特殊EDである。
■第19話
- 若宮アンリから吉見リタ主催のファッションショーへの出演を誘われ、「ランウェイで転けたらそのままパリまで転がってしまう」という生来の暴走心配癖を発揮。そんな理由で辞退しようとするも、ルールーに突っ込まれて最後は承諾。
- VRで体験しても自分には無理だと尻込むが、「えみると一緒だから引き受けた」と語るルールーからの励ましによって勇気づけられ、出演を決意。自室で笑顔の練習をするもその様は正人に見られており…
- この練習をしているときの「スマイル!えみるだよ」というあざとすぎる所作と、その直後に我に返って恥ずかしがるえみるの姿が、今までのえみるの印象に比べてなんとも乙女ちっくだったり。やはりえみるも女の子……と言ってしまいそうだが、今回の話は女の子の個性を「可愛い」の枠だけに押し込めることへの警鐘が込められた話でもあった。(だから、こういう自分には似合わないあざといスマイルを無理してやる必要はないという意味付けのシーンでもある)
- ショー当日、ショーのテーマが「女の子でもヒーローになれる」と知った正人がえみるの出演に反対、さらに連れ戻そうとする。だがはなやアンリの反論によって取りなされ、出演することができた。
- 正人が変えられたオシマイダーに対し、アンリが呼び掛けた「自分を愛して」という言葉にはルールー共々思うものがあった様子。
- ファッションショーではギターを提げてルールーとともにランウェイを闊歩し、ショーを成功に収める。練習の時とは違って自分らしい自然な笑顔をすることができた。
- ルールーと絆を改めて深めたことで、14年前に見たようなポーズを披露しながらルールーと共にプリキュアになりたいと宣言するが……。
- 第2話時点で示された通り、ハリーが持ってきたプリハートは合計4つしかない。申し訳なさそうにそのことをえみるとルールーに告白するハリーに、2人はショックを受け……
■第20話
- 元の持ち主であるハリーから「奇跡でも起きない限りプリハートは増えない(5人同時にプリキュアになれない)」と言われる一同。お互いの夢を叶えるためには相手の夢を切り捨てなくてはならない無情な現実に無力さを感じるが、ルールーと友達でいることは絶対にやめず、同時に叫んで今日も別れる。
「「また、明日!」」
- 翌日、スケート場にてほまれの練習を見学していると、ほまれに誘われ氷の上へ。「無理」と言いつつ結構滑れており、ほまれから自分の過去を話される。はなとさあやと出会えたことを自分の奇跡と語り、「奇跡って目に見えないから。けど、だからこそ信じるんだよ」と助言を送られた。
- 自宅でギターを弾いているとまたもや正人がやってきた。遂に真っ向から抵抗するも、正人から渡されたのはルールーの分を含めた2人分のライブのチケットだった。先日の騒ぎを経て、ギターを認めてくれたのである。
- 翌日の放課後、起こった奇跡を一番にルールーに伝えたくて、涙を堪えながら満面の笑みで彼女に報告。作曲中だったメロディーを奏で、ルールーの気持ちを知ったことで彼女に作詞を依頼した。そして、今度は2人の心を合わせた最強無敵、ノリノリアゲアゲな曲を作ろうと約束する。
- 笑ってくれたルールーに、「ルールーの笑顔はわたしが守るのです!」と高らかに宣言。その町を眺める横顔は、何かを決意したような表情で…
- 週末。ライブ会場で開始を待っていると、パップルがバンドメンバーを素体にしてオシマイダーを発注。自分を庇って身体を強打したルールーを、オシマイダーから身を呈して庇おうとする。だが、人間の子供でしかないえみるがかなうわけもない。
- そこにテレビでピンチを知ったキュアエールが参上。しかしキュアアンジュとキュアエトワールは用事で来られず、結局追い詰められてしまう。
- ルールーとえみるは無力と知りつつ、心からの応援をしたことで、2人の強い愛が身を結んだのか激しい光とともにミライクリスタルが同時に生まれた。譲り合いの末えみるが最初にプリハートを手にするが……。
- えみるはルールーに迷いなくプリハートを渡す。「今はな先輩を助けられるのはルールーだから」と。自分の以前からの夢を蹴ってまでルールーに譲ろうとするも、ルールーに正面からハグされる。「プリキュアは諦めない」「えみると一緒にプリキュアになりたい」と宣言するルールーにえみるも続ける。
「わたしも、ルールーと一緒にプリキュアになりたい!」
- ここで突如時間停止現象が発生し、謎の金色に輝く女性が2人を抱きしめた瞬間、プリハートが2つに分裂。プリハートは2つ、ミライクリスタルも2つ。こうなればやることは1つ。
「「あなたを愛し、わたしを愛する!!」」
- 満を持して愛のプリキュア・キュアマシェリとキュアアムールが誕生。2人で作詞作曲した新曲『大好き∞無限POWER』を歌いながら踊るよう戦うという独特の戦闘スタイルにオシマイダーは圧倒され、あえなく浄化された。
- 戦闘終了後、緊張しつつもミライクリスタルのアスパワワをはぐたんに与えると、「ま~しぇ(マシェリ)!」と喜んでもらえた。
■第21話
- プリキュアになって早速ルールーと共にアバンでご挨拶。「これからは2人でプリキュア頑張ります!」と意気揚々に宣言するが、直後ワイプで「おーい、だから2人じゃないっす…」と挨拶を乗っ取られたはな先輩からのぼやき混じりのツッコミが入る。
- というわけで念願叶ってプリキュアになれたえみる。前回駆けつけられなかったさあやとほまれと改めて顔合わせも兼ねて、ビューティーハリーでご挨拶。流石躾が行き届いてることが分かるハキハキとした決意表明をするが、ルールーは単に「よろしくお願いいたします」で終了したため「第一印象が肝心なのです!」とツッコむ。
- プリキュアとして大切なことを問うとはなから返った答えは「ガシ、ビシ、ポワァ〜」。意味不明すぎて困惑するがさあやが「信頼関係」と解釈し、実際信頼し合ってる3人はそんな擬音が似合う雰囲気だったので納得する。
- 大賑わいのビューティーハリーを皆でお手伝い……する様子を真剣な顔で見ていると「ガン飛ばしてる」と受け取られてしまう。更に財布を探すお客さんを危険なカバンに襲われてると勘違いし勝手に暴走。周りは大して気にしなかったが若干へこむ。
- ハリーに「パトロール」という名目を吹き込まれておつかいへ出かける。そこでも青信号にもかかわらずおばあちゃんに車の接近を知らせようとしたり、セールの売り文句をオシマイダーと勘違いしておばちゃんおじちゃん軍団に巻き込まれかけたりと散々。人間社会に不慣れなはずのルールーの方が上手く対処できている始末である。
- いつもは一生懸命な心を映すギターの音色も、今日ばかりはどこか暗い。細かい心の機微が理解できないルールーに理由を問われ、プリキュアになる夢を叶えた自分が夢半ばの先輩の分まで頑張ろうとしたことを明かす。ところが現実はプリキュアになる前の空回りする情けない自分のまま。話しながら勝手に苛立ちを覚えたえみるは「自分はプリキュア失格」としてその場から逃げ出した挙句「来ないでくださ~い!」と心配してくれている親友を拒絶してしまう。
- 公園の遊具で落ち込んでいると、はぐたんを連れたハリーとほまれに見つかってしまった。事情を理解した2人は、えみるがプリハートを譲った件を持ち出して既にプリキュアの資格があることを認めてくれる。その上で「どっちが嬉しかった? 自分がプリキュアになれたことと、ルールーとふたり一緒にプリキュアになれたこと」と問うのだった。
- 答えは無論後者。心配してくれたルールーをないがしろにしたことに気づき彼女の元に向かうと、向こうは向こうで下手なりにギター演奏と作詞作曲をしていた。「ギターの音色は心を表すんです」と真っ直ぐに言うルールーからギターを受け取り『キミとともだち』を一緒に歌う。すれ違っていた2人は再び笑い合う仲に戻れた。
- と、ここでパップルが発注したオシマイダーが出現。その場にいるのはマシェリとアムールだけで、奮闘するもパップルのジュリ扇がオシマイダーを強化するなり一気に押されてしまう。アムールが咄嗟にギターを庇おうとして更にマシェリがそれを庇う。ところが無情にも衝撃でギターは真っ二つに……。
- 戦闘自体はエールたちが駆けつけたのもあって無事勝利に終わる。しかしギターは元に戻らなかった。それについてはアムールを助けられたからと気にしないように言うマシェリだが、今後アムールに何かあったときのため、更に2人の新しい友情の証のため、メロディソードのような武器が欲しいと懇願。「とにかく、ください!」と有無を言わせぬ勢いで迫る。
- しかしメロディソードはハリーが生まれた未来の世界につながる歴史には存在しなかったタイムパラドックスの産物である。ハリーもそんなものをどうやれば入手できるかなんてわからないし、エールも自分たちが持っているメロディソードをマシェリに譲るわけにもいかない。困惑する先輩プリキュアとハリー達だったが、それを尻目にはぐたんは何かを思いついたかのように不思議な力を発動。虹色に光る空間から呼び寄せられたのは……元祖コンビプリキュア!?
◼️第22話
- 今週もルールーと一緒に挨拶担当……ってえみポジならぬ左下から生えてきた。
- さて、前回の続き。流れが流れだけに突如空からやってきたブラック達が「メロディソードを授けてくれる天の使い」かと大はしゃぎし、メロディソードを出会い頭にねだる。しかし向こうはマジ意味分かんないらしく一同騒然。
- 突如発生した異世界プリキュア交流を尻目に、やはりエレキギターを気にしていた。「平気なのです」と震えた声で気丈に答えたが、大好きなエレキギターに対する嘘をつかれたことが納得できないルールーに食い下がられてしまう。「ルールーには言いたくないのです!」とついに拒絶し、はぐたんのオムツ替えを理由にその場から離れてしまった。
- はぐたんになぐさめられつつ強がっていると、部屋になぎさがやってくる。ルールーを悲しませまいとするあまりの言動だったことを理解して「喧嘩したっていいじゃん」とアドバイス。少しくらい傷つけあっても、安心して本音をぶっちゃけあえるのが親友なのだから。
- エレキギターに代わる、ルールーと絆を確かめ合うアイテムとして赤と紫の手作りブレスレットを制作。はなたちのブレスレットにずっと憧れていたのだという。
- 先輩方が見守る中ルールーと改めて対峙。えみるは真意を先程理解されなかったことに対する不満をぶつけ、更に「少しは(自分で)考えるのです!」と頬をつねる。対するルールーも「嘘をつかれるのだって嫌な気持ちになります!」とつねり返した。
- 「ギターの代わりはあっても、ルールーの代わりはいないでしょう?」。これがえみるが心から溢れる思い。大切な盟友のルールーをきっと何度でも助けると宣言する。向こうは向こうで「わたしもえみるが大切だからです。えみるの悲しいことも辛いことも教えてほしい。きちんと知って、えみるの力になりたいのです」と食い下がった理由を話す。結局お互いを愛しているのに上手く伝える術が未熟なだけで、キチンと話せば分かり合えるものだ。
- 仲直りした2人はお揃いのブレスレットとエレキギターを贈り合う。一安心する先輩一同だが、実は愛に同時進行で苦しむ女子がまだいるわけで……。
- 彼氏に見捨てられたパップルがオシマイダー化し襲撃。物凄い絶望からなのかパワーも段違いだが、ブラックとホワイトの力でなんとか抑え込む。あまりにも酷く嘆き悲しむ姿に何かを感じ取ったアムールが話し合うため、オシマイダー内部に入っていく。マシェリもその心を尊重し同行する。
- オシマイダー内部ではトゲパワワを散乱させたパップルが打ちひしがれていた。細かい事情など無論知らないが、愛ゆえの絶望であることは痛いほど伝わってくる。マシェリはルールーへ取られた態度ゆえ「わたしはあなたのことが好きではありません」とパップルに言いながらも、それでも「全てを失った」という言葉にアムールと2人で答える。
「あなただって何でもできる、何でもなれる」
「何もかも失ったって、それでも、未来に奇跡を起こすのです」
「あなたは全てを失ったわけではありません」
「あなたにはまだ人を愛する心があります」
「愛する心を持ち続ければ、必ず誰かに届きます」
「愛は無敵なのです」
- あまりの綺麗事に呆れながらもそれでも救われたパップルは、新たに生まれたツインラブギターの力で安らかになり、もう一度やり直す心を得る。
- そしてそのコンビネーションを先輩達に褒められた2人。えみるは思わず「そんなこと……ありますけど〜!」とどこかのとあるお姫様のように返答する。だが、一度は失われかけた2人の友情もこれで更に強いものとなり、未来へ向かってまだまだ続く……。
◼️第23話
- ビューティーハリーでいつもの如くはぐたんにミライクリスタルを与える。これで成長が促されるようだが新人らしくこの行為にふと疑問を抱く。さあやの「歯固め(お食い初め)」という例えを聞いて今度は歯固めの説明を聞くことに。
- そのはぐたんはカメラを操作できるようになるなど最近目覚ましい成長を見せている。そんな思い出を振り返る先輩3人だが、それを尻目に新人2人は何故かポップコーンマシンを暴走させていた。慌てずマイペースにポップコーンを食べ続けるルールーに「食べてないで一緒になんとかしてくださいなのです!」とツッコミを入れる。
- そんなこんなでもうすぐ夏休み。予定を立てようと持ちかけるはなにルールーとギターの自宅練習があるからと断る。
- その後クライアス社からダイガン、ドクター・トラウム、ジョージ・クライが出撃。いつも以上の強敵相手に辛くも勝利を収めるが若干弱気になるプリキュア一同……をはなが鼓舞する。たとえクライアス社社長相手だろうと負けられない気持ちを改めて抱き、その思いをギターに乗せるのだった。
■第24話
- 町内会主催のナイトプールの準備現場を訪れるが、大漁旗のような看板やら神社のお祭りみたいな飾りつけやらおっさん臭さがにじみ出た現状に愕然とするはな。なんとかしようと町内会長ににじりよる様子をちょこんと頭出しながら見ていた。
- 買い出しや掃除も終わり、いざ水着へ。えみるは赤いワンピースタイプの水着と輪っか状に結ったツインテール。
- プールを楽しんでいると、プリキュア一同はチャラリートとパップルに再会。えみるのみチャラリートとは初対面なのもあって戸惑うが、向こうは足を洗った身なので普通に笑顔で応対する。チャラリートがパップルと共にいたことで事情は察せたようだ。
- タイミングを見計らってミライクリスタル・レッドでお着換え。アイドル衣装に身を包んだえみるとルールーはアイドルコンビ『ツインラブ』としてライブ演奏を披露する。観客一同は大盛況。
- と、ここでジェロスの猛オシマイダーが出撃する。大量のトゲパワワで意気消沈するお客さんを真っ先に救ったのはプリキュア……ではなく演奏を続けたツインラブ。ギターと歌声がアスパワワを溢れさせ、そのまま元気づけられたキュアエールをはじめとするみんなの力で猛オシマイダーを圧倒する。
- そんなこんなで色々あったが、パップルとチャラリートからは1枚の名刺を見せられた。なんとパップルが自ら立ち上げた芸能事務所にえみるとルールーをスカウトしたのである。
- テレビ本編では触れられなかったが、この回が放送された7月15日はえみるの誕生日。pixivではお祝いのイラストが多数投稿された。
■第25話
- 意外にもスカウトの件はルールーと一緒に断っていた。今のところは自由にやっていきたいということか。
- はぐくみ神社の夏祭りに参加するため浴衣姿に。えみるはフリルとリボンで大胆にアレンジされた洋風の浴衣で、髪型も毛先を若干変えている。
- しばし屋台を堪能し花火の場所取りに向かおうとするが、ルールー共々まだ堪能しきれていなかったためはなとさあやを加え再び元来た道を戻っている。
■第26話
- さあやが女優だということは知っていたが、母親も大女優薬師寺れいらということまでは知らなかった。撮影現場にてそれを初めて聞かされびっくり。
- 監督とさあやの父に案内され休憩時間中のれいらを外からこっそり見学。窓の内側には包丁を練習するれいらがいたのだが、どう見てもえみるだけ身長が届いていなかった。ちゃんと見れたのだろうか。
- 猛オシマイダー戦では返り討ちに遭うも、何とかアムールと共に回復。唯一残ったアンジュに突撃を仕掛ける猛オシマイダーをマシェリポップンで浮足立たせ、アンジュの反撃のチャンスを作り、続け様にアムールと共にツインラブロックビートで浄化。凸凹コンビながら絆の強さを感じさせる一幕。
- 撮影終了後、本格的なネギ料理に驚き、それを作った人がさあやの父だった事に更に驚くえみるであった。
■第27話
- 内富士先生が父親修行をすると聞き内容を想像してみる一同。はなが滝行を想像したのをきっかけにくまの人形にミルクをあげながら滝に打たれる先生というシュールな絵面が完成してしまい、話を聞いていたえみるは呆れるのだった。
- 修行の間はな達は奥さんの家事を手伝うため、えみるとルールーはビューティーハリーのお手伝い。「ネズミにこき使われておくのです」「ネズミちゃうわー! ハリハム・ハリーさんやー! なぁいつまでこのネタやらせんねーん!?」
- お昼ご飯を買いに行ったハリーがチャラリートと張り合ってバグマンの手伝いを始めてしまい、店に残った2人は事情も分からずお腹ぺこぺこで待つ羽目に。しまいにしびれを切らして現地に向かうと、なんと先生の奥さんが産気づいたと知らされ病院に向かう。
- 赤ちゃんは無事生まれ一安心の一同。だが同じ頃駐車場でトラウムが猛オシマイダーを発注し暴れさせていた。アンジュの訴えで静かに戦うが、浄化技のツインラブロックビートの発動にはいつもの通りのバンクシーンが使われていたためノリノリで爆音をかき鳴らしていた。いいのかそれで。
- という視聴者のツッコミを想定してか、この直後に病院中の赤ん坊が目覚めて泣き声の大合唱という当然の帰結が。プリキュアたちはごめんなさいと謝るが、最後まで律儀に音を出さないようにしていたトラウムからは「ずるいよ、君らだけ」と皮肉られてしまう始末だった。
※かと言ってこれはこれでいいのだろうか……。
■第28話
- もぐもぐがタレント猫のりりーちゃんに一目惚れし、ビューティーハリーはその話題で盛り上がる。えみるも小学生とはいえそういうことに関心は強いようだ。
- CMのオーディションに見た目や体力の他勇敢さを試す審査があると知ったはいいが、ほまれすらもぐもぐが吠える場面を見たことがないという。で、自室にあった怪獣の着ぐるみをノリノリで着込み脅かすことに。訳が分からず呆然とする中学生組に幼い頃兄をこれで脅かし泣かせた(後で当然怒られた)過去を話す。なおもぐもぐはビビってはぐたんに慰められる始末だった。
- 予告での怪獣の着ぐるみの色はピンクだったが、本編では緑になっている。
- そんなこんなで夕方。ギター練習をしているルールーが憂いを帯びている事に気づく。ルールーは種族違いの恋に対する疑問から発展して、同じく種族が違う自分と仲間が上手くやっていけているのか不安に感じていた。えみるは迷わず『キミとともだち』を歌い、当時から気持ちを伝い合えたことを思い出させる。
- オーディション当日はもぐもぐの応援も兼ねてアイドル歌手としてライブ演奏し大変盛り上がった。……事務所のタレント犬を連れたパップルたちには相変わらずNOを突きつけたが。
- ビシンの乱入によってオーディションは中止になったものの、戦闘中にもぐもぐが女の子を助け、その子がりりーちゃんの飼い主だったことが判明。仲良くなった2匹を見て、種族の違う愛や友情を理解したルールーが思わずえみるに好きと告白、さしものえみるも突然すぎてどぎまぎするが、さらにルールーはハグする。画面構成的にえみるの表情は分かりづらいが、よくよく見ればえみるの顔は真っ赤になっていた。
- 余談だが、直後に他局で放送された『ゲゲゲの鬼太郎』6期でも、偶然にもたくろう火とロボットのピグ(下イラスト右端。正体はロボットの着ぐるみを着せられていた雨降小僧)の種族の違う者同士の友情を描いた話だった。そしてピグ(雨降小僧)の声優はえみる役の田村奈央。余りにもよくできた偶然に感心する人しきりだった。
■第29話
- はなに連れられて彼女の祖母・庵野たんぽぽが営む和菓子屋『たんぽぽ堂』にやってきた一同。カウンターの奥にいるモフモフした謎の物体(たんぽぽの髪)を地球を侵略しに来た宇宙人と勘違いし毎度の如く大騒ぎする。
- 遊びに来た皆のために早速小さいパンケーキのような菓子と餡子、ヘラを出すたんぽぽ。何をどうするのかと疑問に思いながら見ると、あっという間に菓子の間に餡子を挟んだもの……どら焼きが完成した。工程を見るまで分からなかった辺り、実物をよく知らなかったのかもしれない。
- 老いで昔の味を作れなくなったがまだまだやれると無茶をした結果、たんぽぽはギックリ腰になってしまった。病院から出た後常連客のヨネさんからたんぽぽ堂の話を聞く一同。昔作っていたという希望饅頭なる和菓子を食べさせたら元気になると考えたはなに「で、どうやって作るのですか?」と無邪気な質問。当然答えは「分からない……」
- 仏壇のノートからレシピを知ることに成功、シュークリームの如き歪なものとはいえ無事に希望饅頭を完成させる。たんぽぽに食べさせるなり何故今は作らなくなったか尋ねる。答えは至極簡単で、亡き夫との思い出の品だから味を落としたくなかったのだった。
■第30話
- 愛崎家のプライベートジェット機を利用して世界一周旅行へ。世界7か国を巡る超強行スケジュールだったが、なんと日の高い内に最終目的地の熱海に到着。恐るべし、愛崎家のプライベートジェット。
- さあや作のタイムスケジュールはかなり厳しいものだったが世界各国を堪能し、日本時間の夕方には宿泊先の熱海に到着した。足湯を楽しんでいると唐傘を差した怪しい人影が現れ「唐傘お化け!?」と一同パニック。第9話でもカッパの呪いを真に受けていた辺り、こういう手合いのものは苦手らしい。正体は温泉宿の主人だったが。
- 温泉も食事も終わりくつろいでいると、えみるは「こんなに楽しい夏休みは初めて」と振り返る。今までの夏休みはいつも1人だったそうな。
- えみるはハブられているわけではないが、少し前までその性格から浮いていたことは本編で触れられた通り。家族もかなりマイペース寄りな人物揃いなので、連帯感を味わう機会が少ないのは想像に難くない。
- そんな話をしていると窓から怪しい人影が見えた。天狗が来たのかと怯えるがはなに「風だよ」とフォローされる。
- ミライパッドで着替え簡易ライブを行った直後天狗型の猛オシマイダーが現れた際も、正体が分かるや否や安心しトラウムから突っ込まれる始末だった。どんだけ天狗怖かったんだ……。
- その後、本物の天狗が大風を起こしてプリキュアを手助けするが、そのことを知っているのははぐたんのみだった。そして、最終回にて意外な顛末が…。
■第31話
- 夏休みのライブの甲斐あってツインラブは学園の人気者。もみくちゃにされながらも披露したサインは好評だった。と、ここでルールーからこっそり練習していたことを暴露され慌てる。
- エリと会ってからはなの様子がおかしいことを憂う。ビューティーハリーでハリーが話を聞きだそうとするのをこっそり覗くが、この時1人だけ仕切りの下から見ていた。身長が足りなかったらしい。
- ルールーに言わせれば人間そういうときもあるだろうが、えみるとしてははなの元気がないと調子狂うので、今まで自分たちが落ち込んだ時はながしてくれたように歌で励まそうと決意する。で、唐突に本人の前で「乗ってるか―い!」と叫びツインラブの簡易スペシャルライブを開催。
- リエとようやく和解を果たすはなを暖かく見守っていると、ジンジンとタクミの仕業で町中の人々の時間が止められてしまう。立ち向かう中、暴走して異形のオシマイダーと化しジェロスからも見限られ、体よく使い潰される2人。彼らを制止し、救おうとする5人のプリキュアの闘志が高まり、エールが過去の呪縛を乗り越えた瞬間、ミライクリスタル・チアフルとメモリアルキュアクロックが出現。一人一人が絆と仲間への思いを叫ぶ中、えみるにとっての皆と築き上げてきた大切なメモリーとは「限界なんてないと思わせてくれたこと!」。そのみんなの思いは、新たな力・チアフルスタイルに到達する為の鍵となる。
■第32話
- みんなで応援に行ったスケートの大会で、ほまれが見事優勝を果たした。その演技に大感激のえみるは「世界を目指す」という意気込みに興味を示した。
- ビシンが発注した猛オシマイダーの力でエトワールとハリーが仮想空間の物語に取り込まれてしまう。ツインラブギターで浄化しようとするが、状況を解析したアムールから危険性を告げられ見守るしかなくなり……しまいにはポカポカ叩きだす。
- そうこうするうちに猛オシマイダーの反撃を受け、皆童話の登場人物の格好になってしまった。マシェリは『不思議の国のアリス』のアリス。アリスはおとぎ話のヒロインには珍しい、自分の意思で不思議の国に続く穴へ飛びこんでいくという度胸と主体性の持ち主であるが、プリキュアになることもギタリストになることも自分で決めたえみるにはぴったりと言えるかもしれない。
■第33話
- テレビでツインラブが取り上げられたが、コメンテーターから「アイドルなのかロックなのか中途半端」と厳しい評価をされてしまう。さあやたちは「そんなことない」と慰めるが当のえみるは巨石が頭に当たったかのように大ショック。
- そこに空気を読まないパップルが現れ、若宮アンリの密着取材を請け負うタレントを探しテイルからツインラブにそれをやるように半ば強引に伝えてくる。アンリは知り合いだし断る理由もないのでそれを承諾する。
- ちなみに裏設定レベルのことではあるが、パップルは今回に限らず事務所に所属してないツインラブに対して一方的に仕事を勝手に押し付けることを繰り返しているらしい。まあ2人ともそこまでお人好しではないので自分に興味のない仕事は断っているのだろうが。
- アンリの密着取材のためとりあえずミライパッドでお着換えするが、えみるの笑顔は一瞬で消え去る。結局はなとさあやに「無理して笑わなくていい」からと交代してもらう。間近で見たアンリのひたむきな姿勢もあって、これじゃいけないと頬を叩き「強くなるのです!」と宣言。しかし改めて作った笑顔は明らかな空元気だったため却って心配される。
- その日の夕方。密かに世間の声や身体的変化に悩んでいたアンリはなんとクライアス社からスカウトされてしまう。アンリはというとリストルが去るなり「誘われるならプリキュアだと思ってたな」と独り言を言うが、盗み聞きしていたえみるは「アンリさんがプリキュアに!?」と驚きのあまりコケて見つかってしまう。
- 「クライアス社の言葉に耳を傾けてはだめなのです! 悩みがあるならこの愛崎えみるに相談するのです!」とキュアえみ~るの決めポーズで説得。「じゃあ相談」と言ったアンリからは普段の傲慢とも言える態度からは想像できない意外な悩みが明かされる。
「ボクって何者? 色々な噂、カテゴライズ…… そこに真実があればいいのに。生きづらい時代だね。みんな他人のことを気にしている」
「一人になれば何も気にしないですむのかな?」
- アンリが珍しく弱音をさらけ出したことに対して、えみるが自分の気持ちと照らし合わせながら答えたことは、まずはオシマイダーにされるくらい辛い思いを抱えていた兄を抱きしめてくれたことへの感謝。次にたくさんの人に歌を届けたいという自分の夢。
- だが、自分の歌が本当にみんなに受け入れられるのかに対しては不安があるのも事実。えみるはその不安を押しのけるためにはな先輩の口癖「フレフレみんな! フレフレわたし!」をリスペクトして叫ぶ。そして一時的にでも迷いを吹っ切ったえみるは、最後に一番言いたかったことをアンリに述べた。
「アンリさんにも教えてもらったことがあります。それは、自分を愛することです!」
- ここでルールーと正人が迎えに来て、改めて自分を分かってくれる大切な友達がいるとそれだけで無敵になれることを思い出す。「わたし、大切なことを忘れてました。ルールーが好きと言ってくれればそれだけで無敵なのですね」 そしてアンリも正人が自分を真剣に案じていることを察し、えみるが伝えたいことを理解できたようだ。
- アイスショー本番、音楽が突然停止してしまうトラブルが発生してしまう。しかし今のえみるは自分の音楽に迷ったりしない。ギターで『大好き∞無限POWER』を奏で歌い出す。
「奇跡を信じる キミのそばで 応援できる自分がうれしくって」
「ふたりでだから うまれる パワー HUGっと!抱きしめて 強くなれるの」
「大丈夫」「わたし達は負けない」
「「ひとりじゃないからね!」」
- 色々あったがショーはひとまず大成功。改めてツインラブとしての自信を取り戻したえみるは世界を目指すと宣言。そして「いつまでも一緒」とルールーと約束する。
■第34話
- プリキュアに姉がご迷惑をかけてると思いこんだことりに相談される。当然事情を知るえみるは困惑するがとりあえず「考えすぎなのでは」とコメント。その後キュアエールの話をしてると思いふみととひなせが登場し更に困惑。えみるは彼らのことをよく知らないので無理もない。
- 猛オシマイダーが現れたことに気付き変身するプリキュアたち。これだけ書くとごく普通のことだが、実は直前の場面でえみるはルールーと別行動していた。一体いつの間に合流したのだろうか。
■第35話
- さあやの役作りのため以前訪れた産院を見学。先生の計らいによりいくつかの科を体験できることになり、えみるははなと同じ小児科を何故か頰を少し膨らませた顔と万歳ポーズで希望する。
- 遊戯スペースと思しき場所で子供たちから「えみるお姉ちゃん」と慕われ、絵本を読んであげる。ちなみに隣のはなは呼び捨て+馬扱い……。
■第36話
- トラウムの襲撃の影響で、キラキラ☆プリキュアアラモードと魔法つかいプリキュア!のメンバーがやってきた!? はなは春映画で面識があったので再会を喜ぶが、彼女らのことを知らないえみるはルールーと一緒に呆然。
- そしてえみるとひまりが同身長なことが判明して視聴者に電流走る。
- ともかく難敵に立ち向かうため時間停止の影響を免れたプリキュアを探すことに。みらいたちの案内で出会った少女・桃園ラブは「止めさせないから」と敢えていつも通りダンスをしていた。そんな姿勢に皆少なからず感銘を受けるが、その後育児トークに花が咲いてしまったため流石にツッコむ。
■第37話
- トラウムが作り出したトゲパワワのドームに閉じ込められたプリキュア達の時間が止まり大ピンチ! という緊迫感あるシーンで、なぜかえみる一人だけガニ股の格好。いやまあ、突然時間が止められた時に綺麗なポーズになっている他のプリキュア達の方が御都合主義なのだが。
- 奮闘虚しく、トゲパワワの暴走でますますパワーアップしたトラウム。しかしプリキュアたちは絶対あきらめず、その気持ちに応えるようにオールスターズの面々がかけつけた。マシェリとアムールはキュアパッションをはじめとする弦楽器持ちかつ光堕ちキュアの面々と共闘する。
■第38話
- はなが描いたハロウィンパーティーの告知ポスターを見てはぐたんが大泣きしてしまう。自分なりに何かして盛り上げたいと思ってのことだったが、それを聞いたえみるは「ですがそれでは恐怖で盛り下がり間違いないのです」とバッサリ。
- それはそれとして話題は仮装の話に。えみるの希望は「大怪獣」とのこと。
- ハロウィンパーティー当日。えみるは結局海賊になったようで、ルールーとデザイン違いの衣装を着ていた。
■第39話
- ルールーと一緒に大きなホットケーキを作り、おやつとして振舞う。しかしその実態は美味いとか不味いでなく「メガめちょっく!」と言わしめる謎の味で、自他ともに驚いた。
- 突如周囲にノイズが発生し焦る一同。なんと未来のハリハリ地区に飛ばされてしまったのだ。そんな中ルールーの背中にぴったりくっつくえみるが可愛らしい。
- しばしハリハリ族の子供たちと遊んでいると、ハリーと話をすべくリストルが現れる。とりあえずホットケーキのせいじゃないと分かり一安心。
- ところが変身したプリキュアたちは邪魔者とみなされ異空間の迷路に閉じ込められてしまった。メビウスの輪でアムールと合流しようと試みるが、焦りのせいか「お互い普通に走るだけでは一生合流できない」構造を見失っていた。
■第40話
- はぐたんが未来世界から現代日本に飛来したとき、彼女も時間停止現象の中で動けていたことが判明。この現象のお陰で、えみるは転びかけた友達を抱き止めることができていた。
- ルールーがトラウムとのいざこざから飛び出してしまい捜索することに。「どこかでシステムエラーを起こしているのかもしれないのです」と本気で心配する。
- 二人が改めて話し合うことを知り、ギターを抱えて現場に急行。言葉で分かり合えないだろうと思ってのことだったが既に話はほぼ終わっていた。それはさておきルールーにギターを渡し『キミとともだち』を演奏する。
- ところで未来からやってきたはぐたんやハリーはいずれ帰るときが来る。もちろんルールーとて例外ではなく、はなの無邪気な発言からその事実に気付いたえみるは「ヴぇええぇぇーーー!?」といつにもまして凄い顔で叫びまくる。
■第41話
- ビューティーハリーショップでこれからの方針の打ち合わせ。えみるはルールー達が未来に帰ってもまたこちらに遊びにこれますよねと楽観的な希望を述べるが、ハリーから「時間遡行には莫大なアスパワワが必要だからそれは難しい」と一刀両断される。たまらずえみるは「じゃ、じゃあ、未来に帰らないというのはどうですか?」と言ってしまう。しかし流石にその言葉はルールーを困らせてしまうと思ったらしく、あくまで冗談めいた口調であった。
- だが、ルールーはえみるに自分はいずれ未来へ帰る意思があるとはっきり述べた。えみるは「仕方ありませんね! プリキュアとして未来の人々を救い時間を動かす。私たちはヒーローなのですから!」と吹っ切れた様子で豪快に笑う。しかし誰が見てもそれは空元気で……
- やはり精神的ショックは大きく、その夜のえみるはルールーがいなくなることへの恐怖で悶々として心が締め付けられるばかりだった。そして翌日、えみるは自分の中の不安な気持ちを無理やりおしこもうと感情を押し殺すように努めたのだが…… その結果、猫のような無表情+覇気のない妙な丁寧口調という奇妙な出で立ちに。更に飛んできた買い物袋を避けないどころか転んでも一切気にしない無感動ぶりで、周りからは口々に「変」「キャラ変わってない?」と突っ込まれる。
- 放課後になってもはなたちや心配して様子を見に来た正人の奮闘(?)空しく心を閉ざしたまま。アンリとルールーに本音を聞かせてほしいと言われようやく向き合おうとするが、我儘を無理に押さえ込んでいたせいで声が出せなくなるという心因性のショック症状を起こしてしまい、ミライクリスタルまで消えてしまう。やがて限界を迎え、その場で倒れ込んでしまった。
- 目を覚ますといつのまにか自宅に運び込まれており、皆心配してずっと付き添っていた。そこに祖父の愛崎獏発が乱入し、ツインラブやギターのことが全てバレてしまったことが露呈する(彼は娯楽に疎いため敢えて知らされていなかった)。
- 愛崎家の規範に逆らったせいで傷つくことになったんだとえみるを諭す獏発。さらに「自分の言うことをなんでも聞く素直で従順な子に戻ってくれ」と言い放つ。しかもそれは一切の悪気がなく「これがえみるのため」と本気で信じている歪んだ善意からであった。声を出せなくなったえみるは祖父の歪みに意見することもできない。孫を愛玩人形のようにしか考えていない獏発にほまれやはなは怒りを露わにするが、先に立ち上がったのは正人だった。
- 「家族だからって人の心を縛らないでください!」 正人ははなたちと出会い、違う価値観の人々に触れ新しい世界を知ることの大切さを知った。そんな彼は今、少し前まで従い続けていた祖父に自ら抵抗し妹の力になろうとしている。そしてえみるの声も復活。アンリの加勢もあり、自らの手で扉を開いたえみるはルールーを連れて外に飛び出した。
- 丘に到着すると今度はビシンが獏発を素体にした猛オシマイダーを暴れさせる。ミライクリスタルが無い2人は逃げることしかできないが、キュアエールたちが時間を稼いでる隙に話し合う。
- お別れしたくない。ヒーロー失格でも、親友に迷惑がかかると分かっても、これがえみるの嘘偽りない本音。それを聞いたルールーは、音楽という文化が失われた未来の世界に歌を伝えたいから戻りたいのだと秘めた思いを明かした。えみるが「音楽を通じて世界に歌を届けたい」という夢を持つなら、ルールーだって同じ夢を持ちたい。えみるが愛した音楽というものを残したい。この夢はえみると出会えたから持つことができたのだ。そしてルールーは「未来で待っています」とえみるを優しく抱きしめるのだった。
- 互いの告白によって2人は輝く未来を再び信じることができるようになり、ミライクリスタルが無事復活。オシマイダーも浄化していつもの調子を取り戻した2人。後日行われたツインラブのステージも絶好調だが、やっぱりお別れを意識して泣いてしまう。さて、本当のお別れは笑顔で見送れるのだろうか。
■第42話
- はなたちと共にアンリの応援に。はな、ルールー共々応援うちわを持って客席にいたが、アンリがなかなかリンクに出てこない。そしてミライパッドを見ていたさあやを通じてアンリが交通事故に遭ったことを知る。
■第43話
- ハリーに対するほまれの様子がおかしい。パップルによれば「恋」であるようなのだが、まだ小学生だからなのか、それとも「ねずみさんに恋…」とまさかの相手故に信じられないのか、えみるにはいまいち分からない。
- その夜。自分の部屋で扉を開けて夢遊病のようにぬいぐるみを抱きながら立つえみる。「フレフレほまれさん、たとえ相手がねずみでも愛は勝つのです~」と寝ぼけた発言して改めて就寝。
- 翌日。ルールー、ハリーとともにほまれの応援準備。ルールーとはおそろいのたすきとポンポンを装備。と、そこにプリハートに連絡が。ルールーと共にハリーを連れ出しほまれの元へ。
- 物陰からほまれを見つめ、応援しようとするが、はなとさあやから「邪魔しない」と咎められると「どぼじでな゛の゛ですぅ」とがっくりしながら引っ込む。
- ほまれはハリーに告白したが失恋に終わる。はなに抱きしめられ泣くほまれを見て目を潤ませた。しかしほまれはこれで吹っ切れ本番へ。えみるも仲間たちと応援し、ほまれの優勝を祝ったのだった。
■第44話
- さあやとれいらの初共演作の撮影見学に来たところ、突如映画の舞台を元にしたVR空間に入り込んでしまう。えみるは魔法使いになった…と思ったら「キュアップ・ラパパ!」と呪文を唱えて魔法の水晶さんを使って一大事が起きていると伝える。
- 黒猫になったルールー共々今回えみルーは終始こんな調子。ちなみに魔法を唱えたとき、丁度見ていた本家本元の中の人も「今、キュアップ・ラパパって言いました!?(ガタッ」と即座に反応していた。一方さすがに水晶から声は出ず。そこまでやったらビシンと同じ中の人になってしまうし。
- 休憩中えみるの尋常じゃない叫び声が。えみルーが藪を突っついたら巨大生物がでてきたようで、どう見てもドラゴンなそれに追いかけられていた。後にえみるは頭に乗り、ルールーは腕にぶら下がって仲良くなっていたが。
- 事態が収拾し、撮影も終わった帰り道、時期的にクリスマスの話題に。ルールーから「サンタさんってなんですにゃ?」と聞かれ答えに窮するえみる(よく見れば魔法の杖を持っている)。とその時……はぐたんまたですか。
- ということで次回はクリスマス回。予告で各々欲しいものを挙げていたが、えみるは「ギターアンプが欲しいのです!」とギター少女ならではのお願いだった。
■第45話
- 風邪をひいたサンタさんとトナカイのため、急遽プレゼント配りをすることになったプリキュア一同。そんな中つい必要以上にトラウムに冷たく当たってしまい困惑するルールーの心中を察して「ちょっとだけ素直になってみあせんか」と背中を押す。
- 24日夜、どういうやり取りがあったかはさておきはなとえみるとトラウムがサンタに同行する係となった。ビューティーハリー前にルールーがいないことを気にするトラウムだが「内緒なのです」と言いきる。
- 行き先には何故か大人であるMAAのメンツも含まれていた。楽しむのは結構だが、室内をよく見ればクリスマスのデコレーションを施した門松が鎮座しており「ちょっと色々まちがってますけど」と引き気味なえみる。
- 次の行き先では女の子が真夜中にもかかわらず起きて泣いていた。はなが事情を聞くと、両親が仕事でいないのだという。はなとはぐたんは1人で耐えていたがんばりを褒め、えみるも「パパとママと遊んでくださいなのです」とおもちゃをプレゼントする。
- 翌日。猛オシマイダー化したジェロスをタクミとジンジンの協力で浄化するハプニングもあったが、楽しいクリスマスパーティーを開催する。ツインラブのライブ後ルールーがトラウムにいきなりカレーを渡し困惑されているのを見て「ルールーが作ったんですよ」とフォロー。
■第46話
- 新年という事もあり、みんな揃って晴着姿でご挨拶&新年会。なのだが、他の4人が普通の振り袖なのに対し、えみるのみ個人的趣味なのかなんとミニスカ晴着。ツインテールも縦ロールになっている。
- はなが今後のことに思いをはせるのだが、イメージ映像では節分で鬼になったはなに豆を投げるえみるの図。よく見ればおかめの面をつけていたり。
- はながジョージと直接対峙したこともあり、ビューティーハリーに駆けつけたえみる、「怖かったでしょう?」とはなを気遣うが、はなはいつも通りの笑顔を見せる。ほまれの提案でお泊まり会をすることになりそれを聞いたえみるは「凄く素敵なのです!」と喜ぶ。
■第47話
- 最終決戦、ジョージにさらわれたはぐたんを奪還しようにもビシンとリストル行く手を阻む。しかしMAAやトラウムが加勢し共闘することに。
- ジョージの元に行こうとするのだが、「でもどうするのです?クライアス社は海のかなたなのです」と指摘するマシェリ。その時水上バイクに乗って現れたジェロス達によってたどり着くことができた。
- クライアス社の内部でジョージと対峙するが、エールが罠にかかり牢に入れられてしまう。マシェリを含む他の4人はエールを助けようとするがジョージはエール以外の4人以外を拘束し痛めつける。仲間たちの苦痛の叫びに耐えられず心が折れかけるエールだったが、4人はエールを激励するために呪縛を打ち破りジョージに立ち向かっていく。
- エール以外の4人のことを「大輪の花(キュアエール)を枯らすちっぽけな雑草」と見下すジョージに対し、マシェリはアムールと共に突き進む。
「どんな小さな花にも名前があるのです!」
◾︎第49話
- ルールーたちとお別れの時が来た。最後の思い出作りでは楽しく街中を練り歩く一同だが、やはり別れる瞬間は辛くなり泣いてしまう。
- 11年後。ミュージシャンとして大成してるのか、パンクな衣装を着たままである研究所を訪れた。招いた張本人であるトラウム(※元クライアス社員の彼ではない)に紹介されたのは、心身ともに成長するアンドロイド・ルールー。
- 一目見るなり泣き出し、「あなたは誰?」とわけのわからない様子のルールー本人を強く抱きしめる。「あなたの親友なのです」と自己紹介し、いつのまにか置かれていたギターを演奏し『キミとともだち』を歌いはじめた。
- しかし途中で嗚咽し止まってしまう。ルールーは怪訝な顔のあと優しく笑い、初めて聞くはずなのに続き歌い出す。このルールーは確実にキュアアムールと別人だが、通じ合うものはどこかにあるのだ。
映画なのです!
- 序盤のピクニックシーンではカメラを持ってはなと張り合うようにはぐたんを撮影していた。
- 突如現れたミデンの攻撃によりマシェリも小さくなるが何故か唯一言葉もろくに喋れぬ赤ん坊となってしまい、恐怖のあまりグズり続け、いわゆるギャン泣き状態だったのもあってはなを困惑させた。中でもはなが一番まいったのが履いている靴を何度も取っては投げ、取っては投げを繰り返したことで、その総数38回を数えるほどだった。
- 予告映像では火山が噴火する灼熱の惑星で暑がるシーンやエール&アムールととも凛々しく戦うシーンが描かれていた。
- 同作品ではプリキュアスターズシリーズでのはぐプリのメインでの登場が同作品で最後となったが本編では登場をせずに冒頭の説明シーンのみでの登場をした風鈴アスミとはプリキュアオールスターズシリーズの最新作に先駆けていて一応初共演をした。
関連イラストなのです!
関連タグなのです!
プリキュア内
HUGっと!プリキュア 赤キュア レッドヒロイン 野乃ことり お嬢様キュア
小学生プリキュア 残念な美少女 まったく、小学生は最高だぜ!!
明堂院いつき/キュアサンシャイン:初登場初期はプリキュアとは無関係なサブキャラだったが、中盤でプリキュアに覚醒。お嬢様キュアで、兄を怪物化された点も共通している。因みに中の人もメ~テレアニメの主役経験者である。
北条響/キュアメロディ:サラブレッド兼お嬢様繋がり。但し専攻楽器はピアノ。
黒川エレン/キュアビート:シリーズにおいてギター使いのパイオニアとも言える存在。変身後にギターをモチーフとしたアイテムを使用する点も共通する。ただし、普段の彼女はアコギ使いである。そして、えみる同様にお化け嫌いでもある。
青木れいか/キュアビューティ:お嬢様キュア、兄がいる、川村敏江キャラつながり。
四葉ありす/キュアロゼッタ:イエローチームにして、お嬢様キュアつながり。設定のみだが、兄がいる繋がりでもある。
紅城トワ/キュアスカーレット:カラーリング、兄がいる繋がり。但し専攻楽器はヴァイオリン。
立神あおい/キュアジェラート:前作の青キュア。お嬢様キュアにして、音楽をめぐる執事との確執から思い出した人も多いだろう。
ニチアサの前の枠(6:30~7:00)で放送された「ワールドトリガー」にて、あおいの中の人は主人公を、えみるの中の人はヒロインを演じている。もっとも後者はどちらかというともう一人の主人公の方のヒロインだが…
五星麗奈:縦ロールツインテールの、ちょっと困ったお嬢様繋がり。
水無月かれん/キュアアクア&海藤みなみ/キュアマーメイド:お嬢様キュアつながりで弦楽器を得意としているが、専攻楽器はヴァイオリン。さらに前者は川村敏江キャラ、後者は兄がいる(どちらも怪物の素材にされた経験あり)つながりでもある。
女子小学生繋がり
調辺アコ/キュアミューズ:セレブ、席次が4人目、小学生プリキュア、ギター使いで光堕ちキュアの相方がいる繋がり。
円亜久里/キュアエース:カラーリング、お嬢様、小学生プリキュア繋がり。ただ実際は彼女は不思議な女の子で、しかも養女だった。
森本エル:女子小学生、名前に「エ(え)」・「ル(る)」がつく繋がり。
剣城みく:妹キャラ、女子小学生繋がり。