「__この場は“エントロピー”。ネオユニヴァースには、“アンコントローラブル”かな。」
プロフィール
キャッチコピー | すこし不思議?すごく不思議?宇宙的ウマ娘 |
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誕生日 | 5月21日 |
身長 | 160cm |
体重 | 宇宙の神秘 |
スリーサイズ | B79・W52・H77 |
靴のサイズ | 左右ともに23.5cm |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | 天気予報、落ち物パズル |
苦手なこと | 『ふつう』の会話、わさび |
耳のこと | “シグナル”受信に最適なパラボラ形状 |
尻尾のこと | 調子が悪いと“ダストテイル”になるらしい |
家族のこと | パパとは54%くらいは会話が通じる |
ヒミツ | ①食べ物を半分こするのが好き / ②いつかのお泊まりのために、手作りプラネタリウムを用意している |
自己紹介 | ネオユニヴァースは、友好的“コンタクト”を提案。つまり――『よろしくね』 |
CV | 白石晴香 |
非常に頭脳明晰で成績優秀なウマ娘。
唯一の欠点は『普通の会話ができないこと』。
あまりに頭がよすぎるためか、難解で独特な発言や行動が目立つ。
そのため周囲から『まるで宇宙人』と評されることもあるが……?
(公式ポータルサイトより)
概要
ネオユニヴァースは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。実在の競走馬「ネオユニヴァース」号をモチーフとする。
日本ひいては世界屈指の競走馬生産集団である社台グループ所有の競走馬がモチーフと明かされたウマ娘はこれが初めて。
2023年2月22日の「ぱかライブTV Vol.26 2周年記念 ウマ娘冬の陣!」でビジュアルと名前が公開、3月20日のゲーム版のシンボリクリスエスの育成実装に伴い3Dが登場。
ゲーム版のスイープトウショウとゼンノロブロイの育成シナリオに、かねてよりセリフのみで登場していた「ダービーウマ娘」と同一人物であろうと思われる。
2周年キービジュアルでは勝負服を纏い、サトノクラウンとサトノダイヤモンドの間を走っている姿が確認できる。
非常に頭脳明晰で成績優秀なウマ娘。だが、あまりに頭が良すぎるせいでちょくちょく難解な単語を入れて話す不思議ちゃん。その独特な発言や行動が目立つため、周囲からは「まるで宇宙人」と評されることもあるという。一人称は「ネオユニヴァース」だが、たまに二重鉤括弧で『わたし』を使う時もある。イベント内では『ぼく』を使ったこともある(後述)。
その潜在能力は非常に高く、前壁をあまりにするりとかわしたことからワープしたみたいとトレーナーや周囲のウマ娘に疑われたこともある程の実力を持つ。
なお、ワームホールを経由し一時的ではあるが本当にワープもできるらしい。
その言葉使いは最早独特の域を遥かに超越しており、同じく難解な単語を頻繁に会話に挟むヤマニンゼファーやタニノギムレットとはまた違った意味で二次創作殺しのウマ娘と言われたり言われなかったりする。とにかく語彙に横文字や英語が多く、「アファーマティブ」、「スフィーラ」といった単語をよく使う。
特筆すべきは、台詞で書くと時たま単語に二重鉤括弧(『』のこと)とダブルクォーテーション(“”のこと)を頻繁に活用することである。
二重鉤括弧で使う単語例
『わたし』、『愛』、『二冠』、『納豆定食』、『恩返しをする』、『満ち足りる』、『好き』、『憧れ』、『寒い』、『胸キュン』、『元気をチャージ』、『たくさんゆっくりできる』、『宇宙人』、『勝ちたいの、二人で』、『聴く』、『努める』、『がんばる』『クリスマスプレゼント』、『チームワーク』、『バンド』、『アルバム』、『つながり』、『ぼんやり』、『走る』、『おもしろい』、『おすすめ』、『ワクワク』、『ありがとう』
ダブルクォーテーションを使う単語例
“愛”、“エントロピー”、“エネルギー”、“ニュートリノ”、“サテライト”、“インベーダー”、“ディストーション”、“バルサー”、“ランデブーポイント”、“コマンダー”、“ドライブアウト”、“リバイブ”、“スターチャイルド”、“バイタル”、“オーバーフロー”、“インタラクト”、“ミューテフ”、“オリジン”、“充填”、"飛来“、“発信"、“断絶"、“孤立”、“漂着”、“特異点”、“観測者”、“揺蕩っている”、“在る”、“疼き”、“いなくなる”、“綺羅星”、“摂理”、“帰国”、“流星雨”、“異種生命体”、“接近遭遇”、“超銀河団”、“観測画像”、“天文学的確率”
大体の使い分けとしては、比較的少し長文になったり感情的な単語、平仮名は二重鉤括弧。英語や片仮名や横文字、漢字のみの単語には優先的にダブルクォーテーションを使う傾向にある(もっとも、上記の例を見れば分かる通り中には例外も存在するのだが…)。なんなら「愛」に至ってはシナリオ内でどちらのパターンでも使う場面が存在する。
中々周囲と溶け込めないことは自分でも気にしているらしく、たまに他のウマ娘と話す機会には結構乗り気で話に混ざろうとする傾向がある。図書室にもよく来訪しているため、図書委員のゼンノロブロイとは次第にそれなりに会話が続く友人となった。彼女からは「ユニさん」と呼ばれている。「英雄とはまた違う高次元の判断力を持つ」と評されている。
上記の通り、特別会話が嫌いなタイプというわけではなく他人から話しかけられれば(語彙が独特とはいえ)それなりにコミュニケーションを取ろうとはする。意外にもクラスメイトのアグネスタキオンの実験に協力的な数少ない存在でもある(むしろ実験には興味津々らしい)。
ネオユニヴァース曰く「自分はオグリキャップと似ている」とのことで、自身の育成ストーリーにも何度か共演の機会がある。三冠レースに出走せずに裏のレース街道を走った者として、彼女からアドバイスを送られることもあった。夏合宿では共に壮行会を開くなど、それなりに親しい仲。“SETO”という単語に不思議な縁を感じているそうだ。
ホーム画面での会話では、アドマイヤベガが「誰か」と対話していることにも気付いているらしい。後述のことを踏まえると本人としてはこのくらいのことはできて当たり前なのかもしれないが。
同じ不思議系キャラのマーベラスサンデーにも興味があるらしく、彼女の口癖を真似したこともある。なお、「あの子(マーベラス)はUAP(未確認飛行物体)を起こせるのに何が違うのかな…?」と言及しているので、UFOを呼び出したりは流石にできないようだ。
体温が生まれつき低いらしく、運動後でもあまり熱が上がらないという特異体質の持ち主。これはウマ娘全般に至っても珍しいようで、クラスメイトでもあるアグネスタキオンやエアシャカールにも注目されていた。ちなみにこれは史実ネタで、ネオユニヴァース号が3歳時の宝塚記念後に社台ファームに輸送された際、普通の馬は長距離輸送の影響で多少熱が出るところを全く熱が上がらずスタッフが何度も体温を測り直したというエピソードがある。
ちなみに他にもなんと自分で脳波を自在に操るという変わった能力を持っているらしい。
さらに特筆すべき能力として、アナザーバース(=別宇宙)にいる別の自分も観測することができる。この「もう1人の自分」とは無限に存在し連なる自分(※)の中から1番近い『ひとり』が見えるらしい。そのため、このもう1人の経験を擬似的に観測できるため、他人から見れば分かるハズのない事象も的中させる、未来予測のごとき行動ができる。
(※)例えばスペシャルウィークがアニメ版とゲーム版、『STARTING_GATE!』に『うまむすめし』とそれぞれ微妙に人間関係やキャラが異なるのも言うなれば「無限に連なるパラレルワールドごとに関係が異なる」ということである。ネオユニヴァースはこの多数の平行世界から1番自身に近い世界のネオユニヴァースを観測しているようだ。
そして、アナザーバースのネオユニヴァースは天皇賞(春)の戦いでの大敗後に消えてしまい、ロブロイも翌年以降に現れる"大王"と"特異点"、歴史を大きく揺るがす2個体によって飲まれてしまうという。つまりこの「もう一つの世界」の正体は…。
なお、このアナザーバースのイベントだけ一人称が『ぼく』に変わっている。
容姿・デザイン
金髪碧眼でインナーカラーが水色の二色髪だが、モチーフ元は鹿毛。モチーフ馬の黄色のメンコと勝負服の青の部分が髪色になっている。前髪の額部分には水色の星があり、頭頂部にはアンテナのようなアホ毛が立っている。
ゲーム版での名称は「Universe-Naut」。
宇宙飛行士の宇宙服を意識してデザインしたと言う、白くぶかぶかで袖余りのジャケットを羽織っている。袖にはモチーフ馬の勝負服(黄服、黒縦縞、袖青一本輪)カラーに合わせて黄色く太いラインが流れ、袖口と二の腕には青一本輪が入る。青は衿口の裏地にも確認できる。上半身右側は黄色地に黒いベルトのようなものが三本下がっており、特に元の勝負服の要素が強い。また、白いシューズには黄色の縁取りが施され、足首部分には黒一本輪も確認できる。胸元には「NEO UNIVERSE」と書かれたバッジをつけている。下は一見はいてないように見えるが、中はレオタード。
- 私服
流石に私生活では袖が長すぎると邪魔なのか、こちらでは至って普通の上下揃えた白い服を着ている。一応下半身スカートなのだが、靴は一般的なスニーカーだからかこの姿でもやろうと思えば走れるので、それなりに動きやすい服装のようだ。
アニメ版
Season3
最終話にカメオ出演。キタサンブラックが勝利した有馬記念を、マンハッタンカフェ、マヤノトップガンと共にチームカノープスの後ろから観戦。セリフもないほぼモブ扱いであった。
一応、このレースにはマンハッタンカフェ共々史実の産駒に当たるウマ娘が出走しているいう授業参観的繋がりがある(マヤの場合は史実の22年前の同日の有馬記念でキタサンと同じタイム(2分33秒6)で優勝)。
ゲーム版
「これからもいる。ずっと……いるよ。英雄の隣にはやっぱり『ネオユニ』だね」
2023年3月20日に育成ウマ娘として実装されたシンボリクリスエスの育成ストーリー内にて初登場。
2023年4月19日には育成ウマ娘として実装された。
上記の通り、ビジュアルが発表されたのは同年2月22日であるため、これまでのコパノリッキーを大きく更新する僅か2ヶ月弱、日数にして57日目でのスピード実装となった。(その後、トランセンドが僅か20日目で実装され、現在は2番目の速さとなっている。)
育成ストーリーは、少々言葉が不器用ながらも周囲との対話を試み奮闘する彼女とそんな彼女を理解しようと歩み寄っていくトレーナーとの二人三脚で三年間を駆け上がる話となっており、全体としてウマ娘世界の根幹に切り込んだシリアスかつSF色の強い壮大なストーリーとなっている。
未来で見えた“大王”や“特異点”、ロブロイたちを通じ“GATE”とも称される特別なレース「天皇賞(春)」を超え先に進むことを最大の目標として物語が進んでいく。史実での逸話なども多く盛り込まれた、読み応えあるシナリオとなっている。
ちなみに、GⅠ勝利時のポーズは可愛くデフォルメしたようなポーズになってるがあからさまにコレ。
育成ウマ娘
- [Universe-Naut]ネオユニヴァース
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
92 | 83 | 92 | 79 | 104 |
+0% | +0% | +0% | +0% | +30% |
バ場適性 | 芝 | A | ダート | G |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
F | B | A | B | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
F | A | A | C |
競走馬『ネオユニヴァース』
2000年5月21日生まれの鹿毛の牡馬(03世代)。父サンデーサイレンス、母ポインテッドパス、母父Krisという血統の持ち主。
父であるサンデーサイレンスは1989年のアメリカクラシック二冠を含むGⅠ6勝を挙げた優駿にして、日本で種牡馬入り後は日本競馬の歴史を文字通り塗り替えた大種牡馬。母父のKrisはイギリスで活躍して現役時は連対率100%を誇った優駿であり、種牡馬としても活躍した。
ちなみにポインテッドパスはサンデーサイレンスと延べ6回に渡って交配が繰り返されたが、その理由は「全兄・チョウカイリョウガのもの凄い馬体が忘れられなかったため」だという。ただ、ネオユニヴァース自身は幼駒の頃は馬体の形こそ良かったが脚長でひょろりとした頼りない姿で、チョウカイリョウガなどの兄弟と比べて馬体ではどうしても劣り、そのせいかデビューして暫くの間まで過小評価されていた節があった。
馬名は「新しい宇宙」の意だが、実際には同年1月に発売されたL'Arc~en~Cielの楽曲「NEO UNIVERSE」に由来するとも言われている。
なお、そのことはL'Arc~en~Cielにも認知されており、ヴォーカルのhydeはネオユニヴァースが不振に陥っていた時期のライブのMCで「ネオユニヴァースが勝つまでライブで「NEO UNIVERSE」は演奏しない」と発言したこともあった。
馬主は社台レースホース。
日本最大の競走馬生産牧場集団・社台グループに属する一口馬主クラブの一つで、他にもステイゴールドやハーツクライなど名だたる名馬を保有してきた名門クラブ。
勝負服は黄色、黒縦縞、袖青一本輪。
ちなみに社台グループには複数の一口馬主クラブが属しており、社台レースホースの場合は同グループの競走馬生産牧場の一つ・社台ファームが母体となっている。
管理調教師はオグリキャップなどを管理した瀬戸口勉(栗東トレセン所属)、主戦騎手は福永祐一→ミルコ・デムーロで、他にも池添謙一が1回騎乗している。
2002年11月の新馬戦で福永騎手を鞍上にデビューすると1馬身半差で勝利。次ぐ中京2歳ステークス(池添謙一騎乗)3着を経て、年明けに福永騎手に鞍上が戻ると、白梅賞・きさらぎ賞(GⅢ)と連勝しオープン馬の仲間入りを果たした。
しかしここで問題が発生する。というのも、ネオユニヴァースが出走予定だった皐月賞(GⅠ)トライアルレースの一つ・弥生賞(GⅡ)に同じく福永騎手が主戦を務めるエイシンチャンプが出走予定だったのである。福永騎手が果たしてどちらを選ぶか注目されたが、結局福永騎手は瀬戸口調教師と相談の上でエイシンチャンプに騎乗することとなり、ネオユニヴァースは弥生賞を回避して同じ皐月賞トライアルのスプリングステークス(GⅡ)に出走することで決着した。また、これ以降福永騎手はエイシンチャンプに専念することとなり、ネオユニヴァースの鞍上を降りることになった。
代わって新たな鞍上として、当時短期免許で来日していたイタリアの名手、ミルコ・デムーロが抜擢される。そうして出走したスプリングステークスでは、一般的に不利とされる馬群の外側を回りつつ、1番人気のサクラプレジデントに1・4分の1馬身差を付けて勝利。クラシック戦線の有力候補として名を挙げることとなった。
その勢いのままネオユニヴァースは皐月賞に出走。レースでは中団を追走し、最終直線では馬群の中で進路を失いかけるも一瞬空いた隙間を突いて一気に抜け出し、サクラプレジデントとの競り合いをアタマ差で制して勝利。デムーロ騎手に日本でのGⅠ初勝利をプレゼントした。
なお、デムーロ騎手はゴール板を通過した直後、興奮のあまり隣にいたサクラプレジデント鞍上の田中勝春騎手の頭をひっぱたくという行動を取っていたが、デムーロ騎手は後に「励ますつもりだったが、イタリアに居た時のノリでやってしまった。今思えば若気の至りだった。」と回顧している。
続く東京優駿(日本ダービー)(GⅠ)では前日の大雨の影響で重馬場になった中でのレースとなるが、状態が悪いことから他馬が嫌った内寄りのコースを通って第3コーナーから先団へ進出すると、最終直線で先に抜け出したゼンノロブロイを楽に交わして勝利してクラシック二冠を達成。
管理する瀬戸口調教師には初のダービー制覇を、鞍上のデムーロ騎手には外国人騎手初のダービージョッキーという栄冠をもたらした。
後にデムーロ騎手はこの時を振り返り、「その喜びは自国のダービーを制したときに比べても、勝るとも劣らないものだった」「まるで自分がサッカーのナカタ(中田英寿)になったような錯覚に陥った」と述べている。
しかし、ダービー後は調子が上がらず、3歳馬ながらに宝塚記念に挑んだが古馬との実力差には及ばず4着(1着はヒシミラクル)。デムーロ騎手は免許の期限が切れたため、秋初戦は鞍上を福永騎手に戻して神戸新聞杯に挑むが、ゼンノロブロイに完敗し3着。しかし優先出走権は確保し、次に挑んだ菊花賞では、特例によってその日1日のみの短期免許を発行し、デムーロ騎手が再び騎乗。3冠を賭けた戦いに挑んだが、ザッツザプレンティのロングスパートに追いつけず、更には後方から追い込んだリンカーンにも差し切られ3着。三冠馬の夢は目前にして儚く消えた。
続いてジャパンカップへと挑むが、重馬場の中を果敢に逃げ切ったタップダンスシチーの9馬身差の大逃げに完封され、4着に終わった。
その後は有馬記念のファン投票でシンボリクリスエスに次いで2位に選ばれたが、出走を回避。来年の春へ向けて放牧に入った。
明けて4歳となったネオユニヴァースはGⅡ・産経大阪杯から始動。バランスオブゲーム、アドマイヤグルーヴなどの強豪が揃う中、本番では逃げ切りを図るマグナーテンをアタマ差で差し切って復活勝利を挙げた。
しかし、天皇賞(春)ではイングランディーレの大逃げの前に初めて掲示板を外す10着と大敗。次走は宝塚記念を予定していたが、調整中に骨折が判明し、加えて屈腱炎を発症。宝塚記念を回避し治療に入ったが、復帰は叶わず9月に引退が決定した。
また、同月の20日には札幌競馬場にて引退式が行われた。
引退後は社台スタリオンステーションに種牡馬入り。ノーザンダンサー、ミスタープロスペクターという世界的に主流の血統を持たない事も功を奏し、産駒からは父と同じくデムーロ騎手を背に、日本馬として初めてドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサを筆頭に、2009年の皐月賞・ダービー馬のアンライバルドとロジユニヴァース、2017年のQE2世Cを勝ったネオリアリズムなどGⅠ馬を多数を輩出した。
また、ブルードメアサイアー(母の父)としても優秀で、アエロリット、ルヴァンスレーヴ、デルマソトガケなど、多くの産駒が活躍を残している。
2015年からはレックススタッドへ移って種牡馬を続けていたが、2021年の種付けの際に暴れた繁殖牝馬から蹴りを食らってしまい転倒。打ち所が悪く肩を骨折してしまい、予後不良の診断が下された。21歳没。
スプリングステークス以降主戦騎手としてネオユニヴァースとコンビを組んだデムーロ騎手は彼の長所について、その身体的素質に加えて「騎手なんて必要ないくらいの頭の良さ」にあったとした。また瀬戸口調教師曰く、「気性が激しくすぐ立ち上がる癖があり、トレセンでの調教では苦労させられた」とのことだが、一方でレースでは素直に走り勝負根性もあったため、競走馬としては理想的だったとも評した。瀬戸口調教師はネオユニヴァースを担当した松久月広厩務員と共に、「無事ならばもっとGⅠを勝てたはずの馬」と評している。
デムーロ騎手は「欠点は人間の言葉を喋れないことのみ」と言うほどネオユニヴァースにすっかり惚れ込んでおり、2005年のインタビューでは「"夢の馬"です。これまでの騎手人生の中でナンバーワンの存在です」と語った他、2013年には「ネオユニヴァースとは」という問いに「彼は私の人生を変えてくれたというか、人生の半分は彼に助けられている気がする」と答えている。
ちなみにデムーロ騎手は先述の2005年のインタビューで、将来的に日本を主戦場にしたい旨も語っていた。そして2015年、デムーロ騎手はクリストフ・ルメールと共にJRAの通年騎乗免許を取得し、JRA初の外国人騎手の一人として今日まで活躍を続けている。
史実で対戦経験のあるウマ娘
強調はネオユニヴァースが先着したレース。◎は勝鞍。☆は勝ち馬。
03世代(同期)6‘
余談
初の社台のウマ娘
ネオユニヴァースは先述したとおり、初めての社台グループ関連の馬主が保有する競走馬をモデルとしたウマ娘であったため、発表時はファンに衝撃が走った。(※1)
この背景には、社台レースホースの代表を務めている馬産家・吉田照哉氏の甥にあたる吉田俊介氏が代表を務めるクラブ法人であるサンデーレーシングの競走馬をモチーフにしたとみられるウマ娘がリリース時にいなくなっていたり、同じくサンデーレーシングが所有する競走馬に相当するキャラクターが偽名になったり既存のウマ娘で代理されていたり、さらには同じく社台レースホース所有のステイゴールドやサッカーボーイにあたるキャラクターがアニメや漫画で実際の競走馬とは異なる名前で登場していたりしていたという状況から、かねてよりファンの間では「社台関連の馬はウマ娘には実名で登場しない」という噂がまことしやかにささやかれていたことがあった(ウマ娘シンデレラグレイにおいてネオユニヴァースをモチーフの一部にとったと考えられるキャラクターが存在していることもその傍証の一つであった)。
ネオユニヴァースの発表の直前、現役中に馬主が齊藤四方司氏から照哉氏の弟である吉田勝己氏へと名義変更されたジャングルポケットらしきウマ娘が公開された際にも騒ぎとなったが、あくまで現役途中の名義変更の結果であったため「『社台の競走馬をモチーフにしたウマ娘が登場した』と決めつけるのは時期尚早ではないか?」とされた矢先に新たなウマ娘として追加されたため、慎重になっていたファンも驚きを隠せなかった。
この発表はクラブ所有馬・現役馬は登場しないという風評を打ち消したデアリングタクト同様(※2)、アプリ配信当初や1.5周年の時期に漂っていた「これ以上新しいウマ娘は登場しないのではないか」という不安のほか、「社台を怒らせたのではないか」(※3)という風評すらあった空気を吹き飛ばし、むしろファンに「これまで予想だにしなかったウマ娘が登場するのではないか」という期待を抱かせるものとなった。
なお余談だが、2023年8月22日のぱかライブTVにて、社台ファーム代表の吉田照哉氏が所有している競走馬サウンズオブアースが登場したが、このサウンズオブアースはネオユニヴァース産駒である。
(※1)一応、生産牧場が社台グループのウマ娘はダイワスカーレットやエアグルーヴなどがいる。また、シンボリクリスエスは種牡馬時代に社台グループとシンボリ牧場の共同所有馬になっている。
(※2)そもそも当初からタイキシャトルやゴールドシチーなどクラブ法人を馬主とする競走馬をモチーフにしたウマ娘は登場している。
(※3)こうした風評の出所は不明。少なくとも、ゆかりの深い社台ファームがネオユニヴァース(ウマ娘)の登場にあたって公式Instagramにその話題性を踏まえた投稿を行っていることは事実である。
同室
シニア級の初詣イベントでは、彼女の寮のルームメイトについて語られる。「『ラブラブな、ギトギトの真っ赤な甘酒』を作れる」という従来登場したウマ娘に一致しない特徴をもっていることから、以下の競走馬をモチーフにした新たなウマ娘が候補にあたるのでは?とささやかれていた。
- スティルインラブ:同期の三冠牝馬で、名前に「ラブ」が入る。主戦騎手の幸英明騎手はお菓子全般を好みにあげる甘いもの好きとして知られる。勝負服のデザインも「水色、赤十字襷、赤袖」と赤を多く用いている。
- ステイゴールド:ネオユニ同様社台レースホースが所有する競走馬。主戦騎手の熊沢重文が大の甘酒好き。
- レッドディザイア:「レッド」冠でおなじみの東京ホースレーシングの所有馬。名前に「赤」を意味する語を持ち、厩舎では向かいの馬房だったウオッカ(=酒)が大好きだったことで知られる。馬主の勝負服のデザインも「赤、白星散、袖白一本輪」と赤を多く用いている。
3周年の情報公開にて、スティルインラブがウマ娘として発表。どこか湿度が高いキャラクター性であり、お菓子好きなこともあって件の同室ウマ娘を連想させる。現状最右翼と言えるキャラだろう。
公式発表前
以前からオリジナルウマ娘としてのネオユニヴァースのイラストが投稿されており、ウマ娘化発表前の二次創作イラストにも本タグが使用されている。
クラフトユニヴァ
漫画『シンデレラグレイ』では瀬戸口勉厩舎に所属していた馬がモチーフと推測されるオリジナルウマ娘が3人登場する。
その中の「クラフトユニヴァ」は、名前から「ネオユニヴァース」がモチーフの片割れと推察される。(もう1頭は「ラインクラフト」こちらも後にウマ娘として登場した。)
ネット流行語100
2021年度は年間大賞を受賞したウマ娘、2023年度は作品タイトルもノミネートされる中、ネオユニヴァースが数少ないウマ娘からのノミネートとなった。
実装時のフィーバーを踏まえると当然という考えになるのか、それとも……。
関連イラスト
関連項目
同期(03世代)
- ゼンノロブロイ(ウマ娘)
- スティルインラブ(ウマ娘):同期の三冠牝馬
- エアグルーヴの妹弟子:アドマイヤグルーヴと推測される。
皐月&ダービー二冠馬繋がり
- トウカイテイオー(ウマ娘):史実では菊花賞に出走できなかった点が異なる。
- ミホノブルボン(ウマ娘):史実ではライスシャワーの2着。
- ドゥラメンテ(ウマ娘):史実では菊花賞未出走。主戦は同じくミルコ・デムーロ騎手。
- メイクンツカサ:モチーフ馬2頭の内1頭がメイショウサムソンとされている。史実ではソングオブウインドの4着。
- 駿川たづな:トキノミノルがモチーフとされている。史実では未出走(破傷風で死去)。
- やっちゃん:ダイタクヘリオスがヤバい叔母さんと語っており、カブラヤオーがモチーフとされている。史実では未出走。
主戦騎手・M.デムーロ繋がり
※ドゥラメンテを除く。いずれも福永祐一騎手とのコンビで重賞を制覇したことがある。
- エイシンフラッシュ(ウマ娘):騎乗は現役後半の4戦のみだが、天覧競馬となった2012年秋天での最敬礼エピソードは現在も語り継がれる。
- サトノクラウン(ウマ娘):乗り替わりの多い馬だが宝塚記念含む最多騎乗6回。
瀬戸口勉厩舎繋がり
- オグリキャップ(ウマ娘):中央での所属厩舎
- ラインクラフト(ウマ娘)
社台レースホース所有馬つながり
- デアリングハート(ウマ娘)
- エアグルーヴの母親:ダイナカールがモチーフとされている。
- ダイナムヒロイン:ダイナアクトレスがモチーフとされている。
- ディクタストライカ(ウマ娘):サッカーボーイがモチーフとされている。
- キンイロリョテイ:ステイゴールドがモチーフとされている。
血縁繋がり
- サウンズオブアース(ウマ娘):史実での産駒。乗り替わりが多いが、ミルコ・デムーロ騎手が最多騎乗(9回)でGⅠでも2度2着。
勝負服袖余り繋がり
- アグネスタキオン(ウマ娘):モデル馬が共に社台ファームで生産されたサンデーサイレンス産駒同士という繋がりもある。
- アグネスデジタル(ウマ娘):愛麗♡キョンシーver.
- サトノダイヤモンド(ウマ娘)
- ハリー・オード:∀ガンダムの登場人物。「ユニバース!」の迷言や、着用していた黄と黑の縦縞の礼服が社台レースホースの勝負服にそっくりなことから、合体事故を起こしがち。ハリーはその黄色と黒の縞模様から「阪神王子」と言われる事があったが、そう言えば史実のネオユニヴァースが二冠を取った2003年とウマ娘として登場した2023年のセ・リーグ優勝チームって……。
- ジラーチ:何となく似ている。ちなみにジラーチの映画は2003年公開でネオユニヴァースのクラシックの年と同じ。