「相手が風と海なら航海してみせる!! この船の“航海士”は誰!!?」
「あんたがどれだけ強くても 私の予報は外れない!!」
「子供に 泣いて 助けてって言われたら!!! もう背中 向けられないじゃないっ!!!!」
プロフィール
本名 | ナミ |
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初登場 | 単行本第1巻 第8話、TVアニメ第1話 |
CV | 岡村明美、山崎和佳奈(代役、第70話〜第78話)、豊口めぐみ(OVA『倒せ!海賊ギャンザック』) |
別名 | 泥棒猫 |
出身地 | 東の海 コノミ諸島 ココヤシ村(オイコット王国の戦災孤児) |
年齢 | 18歳→20歳 |
誕生日 | 7月3日(73=なみ) |
身長 | 169cm→170cm |
スリーサイズ | B86・W57・H86(東の海編)→B95(Iカップ)・W55・H85(ウォーターセブン編)→B98(Jカップ)・W58・H88(新世界編) |
星座 | かに座 |
血液型 | X型 |
好きな食べ物 | みかん、フルーツ全般 |
嫌いな食べ物 | オランジェット(フルーツはそのまま食べたい) |
夢 | 自分の目で見た世界中の海図を描くこと |
武器 | 三節棍→天候棒(クリマ・タクト)→完成版“天候棒”(パーフェクト クリマ・タクト)→魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト) |
所属 | アーロン一味幹部兼測量士→麦わらの一味航海士、麦わら大船団 |
所属船 | ゴーイング・メリー号→サウザンド・サニー号 |
懸賞金 | 1600万ベリー(司法の島)崩壊後→6600万ベリー(ドフラミンゴ討伐後) |
家族 | ベルメール(育ての母)、ノジコ(義姉)、ゲンゾウ(育ての父) |
得意料理 | 鴨肉のロースト みかんソース(この料理は、義母ベルメールが最期に作っていた料理である) |
好きな島と季節 | 春島の夏 |
入浴頻度 | 毎日 |
就寝・起床時間 | 午後11時-午前7時 |
イメージ動物 | ネコ |
イメージナンバー | 03、73(ナミ) |
イメージマーク | 左手でお金のマークを作り、頭にバンダナ、ウインクと舌を出しているオレンジ髪のドクロ |
イメージカラー | オレンジ |
ニオイ(チョッパー談 | みかん(と金)のニオイ |
弱点 | お金や宝物に目がない、幽霊と気味悪い系の虫 |
家族に例えると | 長女 |
イメージ国 | スウェーデン |
都道府県に例えると | 愛媛県 |
職業に就いていたら | 保育士 |
WT100 | 3位(1,085,141票) |
概要
海賊「麦わらの一味」の航海士で、主人公モンキー・D・ルフィの2人目の仲間(ただし正式加入したのはサンジの後)。一時ルフィ達と行動していたビビを除けば、ロビンが加入するまでは一味の中で唯一の女性メンバーであった。
体で気候の流れを知ることが出来るという天性の才能を持つと共に、幼少期より培ってきた精巧な海図の作成技術と航海術、その他様々な知識を有する才色兼備の女性であり、奇天烈な天候や現象が各所で発生する「偉大なる航路」の航海には欠かせない存在。
元は海賊を標的として詐欺や窃盗を働く“海賊専門の泥棒”で、自身の美貌と口八丁を活かして海賊たちに取り入り、隙を突いてその財宝を奪うという行為を繰り返しており、東の海でも噂になっていた。その正体は魚人"ノコギリのアーロン"率いる海賊団「アーロン一味」の構成員であり、幼い頃、彼女の測量士としての才能に目を付けたアーロンにより連れ去られ、広大な海の海図の制作を強要されていた。
ルフィたちとは、オレンジの町でのバギー海賊団との騒動の中で出会い、そのまま成り行きで彼らと行動を共にすることになる。アーロン一味との因縁から海賊を憎み「世界で一番嫌い」とまで称しており、当初はルフィたちもそうした海賊と同類と認識していたが、長らく各地を共に旅をする中で、彼らに対して特別な情を抱くようになる。
その後、一度は麦わら一味を裏切ったものの、アーロンの奸計により全ての希望が絶たれて悲嘆していたところをルフィに助けられ、彼らの協力によりアーロン一味は打ち倒される。漸くアーロンの呪縛と海賊稼業から解放されたナミだったが、今度は自分のやりたいこととして「自分の目で見た世界中の海図を描く」という夢を掲げた上で、再び麦わらの一味の船員としてメリー号に乗り込み、冒険へと旅立った。
人物
非常に気が強くしっかり者であり、航海や作戦行動における司令塔的存在。
楽天家で奔放なルフィをはじめ、一癖も二癖もある船員たちの中でも(比較的)常識的思考を持った一味のまとめ役にして貴重なツッコミ要員。
教養も広く、海上での病気や現象など航海における一般的な知識に広く精通しており、東の海での航海では彼女のおかげで一命を取り留めた者もいる。ただし、“偉大なる航路”で起こる出鱈目な現象や生態系、その他裏社会のルールなどには不案内であり、こうした方面の知識に関してはロビン始めそのスジの知識に詳しい仲間や現地の人々に頼ることもある。しかし、持ち前の応用力で即座にそうした海の特性も把握してみせ、現在の新世界における冒険まで一人の死者や脱落者も出さずに航海を先導した実績を持つ。
二人称は「あんた」を使うのがほとんどで、年下や同年代はもちろん年上だろうがほぼ敬称を用いず随所でキツイ性格と評されることがあるが、本人は特に意に介していない(詳細は後述する)。
ツッコミ役として
麦わらの一味の中でも、恐らく一番常識的な感性と思考の持ち主。
超人的な強さを持つルフィはじめ他の船員たちの中では体力は人並みであり、よくウソップやチョッパー、ブルックとは意見を同調させて慎重な行動を提唱するタイプ。直感的に思い立ったら行動(問題)を起こすルフィやゾロ、サンジらにはいつも振り回されており、時には怒声や暴力を持って彼らの暴走を制することもしばしば。
中でもルフィに対しては、順当な作戦を立てても思い付きからそれを台無しにする行動をとられたり、一味の冒険のための資金を食事代や宴で浪費させられたりと常々問題を起こされてはキツイ折檻を加えている。それこそひどいときには、(ギャグシーンとはいえ)ゴム人間であるハズのルフィが、顔面がコブやアザでボコボコに腫れ上がることもある(作者曰く「恨みのこもった拳だから効く」とのこと。サンジやウソップ、チョッパー、ブルックにも同様にボコられてたりする)。
お金への執着心
一方で、お金やお宝に目がないほど金銀財宝に対する執着心は人一倍高く、端的に言えばかなりのドケチ。金の亡者とも言う。
後述される幼少期から各地で窃盗を繰り返してきており、金銀財宝に対する執着心はこうした経緯から培われたものともおもえるが、実際は幼少期より本屋で万引きを働いており、予てより手癖は悪かったようだ。
金銭の話題になると普段の慎重な性格から一転して仲間の危険を顧みない冷静さを失った行動を取ることが多く、目を「B(通貨であるベリーの単位表記)」にして大はしゃぎする。日頃から仲間内でも何かにつけて金を巻き上げてちょろまかすことなど日常茶飯事であり、普段ボケ役の面々から逆にツッコまれることもしばしば。このような気質から損得勘定で物事を考えることが多く、ルフィが「宝」と呼んで大事にする麦わら帽子についても当初は金銭的に価値のあるものと勘違いしたこともあった。
こうした短所はあるものの、一味に加わってからは冒険における財政管理も務めている。貯め込むばかりではなく、必要に応じて使い所もわきまえており、換金で手に入れた3億ベリーもの大金を全額メリー号の修理に宛行ったこともある。
交渉能力も高く、普段から街でショッピングをする際には強引な言動で店員に値引き交渉を行ったり、空島で手に入れた黄金を安くちょろまかして引き取ろうとした鑑定士を(ルフィの名を傘に)脅してみせたこともあった。また、成り行きで王族や貴族を助けることになった際には、取り入って報奨金を約束させるなど、抜け目がない。
みかんへの愛着
お金以外で彼女が愛着しているのは、みかんである。
義母であるベルメールが生前みかんを栽培しており、冒険に出てからは故郷から持ってきたみかんの木を数本船につぎ込み栽培している。ここで採れるみかんも彼女の所有物として、たとえ一味が食糧難に陥っても決して手を付けてはならないことが暗黙の了解となっている。曰く「採ったら殺される」とのこと。
情に厚く、仲間想い
上述のような人物像から、性格がかなりキツく冷徹な現実主義者にもおもえるが、内心では仲間を非常に大事にしており、時には自身の危険すら顧みない行動に出るなど心根は情に厚く優しい性格。
過去のトラウマから、海賊が世界で一番嫌いだが、麦わらの一味の仲間は特別。絶対に敵わないと分かっている強大な敵を相手にも、仲間の為ならば真っ向から啖呵を切り、その信頼を二度と裏切ることはしないと誓っている。特に同年代の女性や子供には優しく接し、自分の友人を助けるためなら全財産を注ぎ込むことも厭わず、我が身を犠牲にしてでも救おうとすることもある。
そのため、仲間内での対立や決別を特に嫌っており、ウォーターセブンでのロビンの脱退やウソップとルフィの喧嘩別れには大粒の涙を流して悲嘆している。万国でのサンジ改め“ヴィンスモーク・サンジ”が(仲間たちを危険に巻き込まないため)ルフィを本気で甚振った際には冷静さを失うほど怒りを顕にし、サンジの性格を解ってなお彼の真意を汲み取れず「ちょっと……!!サンジ!!」と呼び捨てにした上に本気で殴りつけたこともあった。
また、仲間や友人に対しては「優しい」を通り越して「甘い」一面があり、ルフィやゾロが厳しい意見を発すると思わず対象になった人物を庇う傾向がある。しかし、そのような場合はルフィたちの方が正論であり、実際には当人の事を考えてあえて厳しい発言をしている例が多く、ナミ本人もその点を否定しきれないために大抵は(不満気にしながらも)引き下がる。
男所帯であるためか、特に同性にはかなり甘く、船員として交流を深めたビビやロビン、スリラーバークで親友となった女海賊の“求婚のローラ”、その他各地で知り合った年頃の近い女性に対しては友好的に接する姿が多く見られる。
そしてアーロン一味からの仕打ちから魚人族のことも嫌いだったが、彼らの実情を知ったことと、はっちゃんやジンベエの謝罪を受けたことで、悪人の魚人族はほんの一握りであることを知り、考えを改めた。
元々海賊嫌いであることもあり、思考は海賊よりも一般人のそれに近い。シーザー・クラウンなどのように非道な行いを平然としでかす輩にはとても強い嫌悪感を示し、本人を目の前に厳しく冷たい言葉をぶつけることもある。
外見
髪は蜜柑のような鮮やかなオレンジ色で、幼少期~第1部までは後ろでギリギリひっつめに結べるレベルのショートカット、第2部からはロングヘアになっている。
作中屈指のお色気担当で、ミニスカートやホットパンツに水着姿などの素肌を大きく露出させる事の多い服を着ていたり、胸元や美脚のアップ、座る時の必ずと足を組むセクシーな仕草や、乳揺れといったサービスショットが非常に多い。アラバスタ王国の入浴シーンでは、必殺「幸せパンチ」で男達を瞬殺させた。
左肩の背面側には刺青を彫っている。
10歳からココヤシ村篇までは魚人海賊団アーロン一味のシンボルが刻まれており、その素性を伏せるために当初はTシャツなどで刺青を隠して行動していた。この刺青は一味の長であるアーロンによって無理やり彫られたものであり、とある経緯から人間を憎悪するアーロンにとっては、世界貴族「天竜人」の奴隷たちに施されている焼印と同じ意味合いが込められている。
アーロンパーク壊滅後は、新たに「風車とみかん」を象ったデザインに変更。これはナミにとって親と呼ぶべき存在であるゲンゾウ(風車)とベルメール(みかん)に由来している。
第1部 サバイバルの海 超新星編
初登場時はスラッとした体型であったが、回を増すごとにかなりの巨乳に成長していき、新世界編ではB98の爆乳の領域にまで成長している(ロビンとの差はたった1センチ)。
第2部 新世界編
2年後の新世界編ではビキニ+超ローライズのジーンズだけというラフなスタイルで登場。
爆乳をこれまで以上にアピールするような服装になっている。
最初に見たサンジはショック死しかけた。その後はオシャレな彼女らしくシーンによって様々な衣装を披露し、髪が伸びたことによりヘアスタイルのバリエーションも大幅に増えた。
その他
実はアニメ版ではゾロより早く登場している(原作でも、ゾロが登場しない第1話の扉絵にデカデカと描かれている)のだが、その次のエピソードのサブタイトルは「モーガンVSルフィ! 謎の美少女は誰?」…。このことからもわかる通り作中の共通認識として美人さんである。本人も自覚はあり、自分自身を「カワイイしか弱い」、「美人航海士」と称してそのことを鼻にかけるシーンがほとんどである。
また、スリラーバーク篇では入浴中に透明人間に襲われるという少年誌でもギリギリなシーンを展開している。アニメではそういったシーンも増えており、
CP9との戦闘時にクマドリによってもろ触手化した髪の拘束による艶かしい表情や苦しそうな声、咳による色っぽいシーンなども多く描かれている。
過去
「東の海」オイコット王国の戦災孤児で、1歳の頃に当時海兵だったベルメールに拾われ、後の義姉となるノジコと共に養女となる。以後、ベルメールの故郷であるココヤシ村に住み、3人で暮らしていた。ベルメールは、ノジコやナミと一緒に暮らすために海軍を退役し、みかん畑で生計を立てていた。生活は決して豊かではなかったが、駐在のゲンゾウ始め村人たちからも何かと気をかけられていたこともあり明るく健やかに育っていた。当時から海に関する知識に強い関心があり、本屋で目当ての本を万引きしてはゲンゾウに叱責されることが日常となっていた。
この頃から、独学で航海術を学び、いつか自分の目で見た世界地図を作ることを夢見ていた。ベルメールからは橋の下に落ちていた所を拾ったと聞かされていたが、彼女と喧嘩して家出した時、ゲンゾウから自分が拾われた本当の経緯を知った。
10年前(当時10歳)、ココヤシ村は魚人海賊団「アーロン一味」の襲撃を受ける。
人間達を虐げるアーロンは「大人一匹10万ベリー、子供一匹5万ベリー」という条件の貢ぎ金を要求し、払えない者はその場で処刑すると脅迫する。村人達は各々でなんとか家族分の貢ぎ金を用意出来たものの、ベルメールの家には10万ベリーしかなく、結局、彼女はそれをノジコとナミの分として差し出し、自身は村人への見せしめとしてその場で殺害されてしまう。ナミは、自分が作った海図を見つけた事で知識を認めたアーロン一味に連れ攫われることになる。
以降、アーロン一味はココヤシ村の近くに「アーロンパーク」という根城を築き、村人たちから法外なみかじめ料を徴収するようになる。そしてナミは、パーク内にある測量室に押し込まれ、一味の測量士として無理やり海図を描き続けさせられる日々を送ることになる。その後、ナミはアーロンと、村と村人の安全と引き換えに自身が1億ベリーを稼いで村を買い戻す取り決めを交わし、東の海の各地で盗みを働きながら、必死で金を集めるようになった。村人たちからは「村の敵の手先になった」と裏切り者扱いされ白い目で見られていたが、実はナミの心変わりを信じきれなかったゲンゾウが後日ノジコから事情を聞き、その経緯が村人全員に伝えられており、いざという時彼女が逃げる枷にならないよう敢えて冷たく接していた。
※以下は劇場版「ONE PIECE FILM GOLD」における設定である。 |
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泥棒として活動していた頃、同年代の女泥棒カリーナと出会う。彼女とは憎まれ口を叩き合いながらも、何処か憎み切れない奇妙な関係だった。
14歳の時にマッド・トレジャーの財宝を奪う為トレジャー海賊団のアジトに潜入し、同じく潜り込んでいたカリーナと遭遇し2人で宝を隠したが、揃って捕まってしまい烈しい拷問を受ける。ナミは故郷を救う為口を割らなかったが、カリーナは自分が貯めた金の代わりに2人の命を見逃して欲しいと懇願する。トレジャーはカリーナに日没までに金を持って来いと告げ解放するもカリーナは戻って来なかった。ナミは自分の宝を差し出す代わりに命を見逃して欲しいと取引を持ち掛けたが、隠し場所に宝は無くカリーナに盗まれていた。取引が白紙になりナミは絶望するが、そこへカリーナが現れ、ナミとトレジャー双方の宝を手にした事を告げて挑発し、苛立ったトレジャーはカリーナを追いかけて行った。ナミは宝を失ったものの、囮となったカリーナのお陰で命を取り留めた。
活躍
第1部 「サバイバルの海 超新星編」
ルフィとの出会い
オレンジの町で、バギー海賊団から「偉大なる航路」の海図を奪う。バギーの部下から逃げていたところを、偶然(鳥に咥えられて空から降ってきた)ルフィに助けられる。しかし、手を組んだふりをしてルフィをバギーに引き渡す。バギーに取り入り宝を奪おうと企んだが、ルフィの殺害命令を命じられた際にはそれが出来ず、結局バギーたちと戦うことになる。その後、ゾロやルフィがバギーたちと戦っている間に宝の在り処を見つけ、財宝を奪うことに成功する。直ぐにバギーに見つかり追いかけ回されるが、彼のバラバラの能力の弱点を見出したことでルフィたちと協力してなんとか撃退し、以降は彼らの小舟に乗って共に旅をすることになる。
余談だが、アニメでは第一話(原作一話の回想ではなくアルビダ編)からシェルズタウンまで泥棒稼業のために潜入していたためにルフィ達とニアミスするという形で先行登場している。
シロップ村ではクロネコ海賊団船長・キャプテン・クロのカヤ暗殺計画を阻止する為、ウソップに加勢。クロネコ海賊団との戦いではジャンゴにチャクラムで切り付けられるも、催眠で眠らされたルフィを起こし、奪われていたゾロの刀を奪い返す活躍を見せた。最初はルフィたちのことをココヤシ村に帰るまでの隠れ蓑程度にしか思っていなかったが、本来なら一銭にもならないような人助けのために尽力するルフィ達に対して、他の海賊とは違う認識を持つようになる。
クリーク海賊団が海上レストラン「バラティエ」に来襲した際、道中で知り合ったヨサクとジョニーからアーロン一味が再び暴れ出した事を聞くと(ゴザの村の住民が奉具を払えなかったことで壊滅させられた)、1人お宝を持ってメリー号を奪い逃走する。
1人になった船上にて「いい奴らだった」「また仲間に入れてくれるかな?」と独り言を呟き、涙する姿を見せていた。
ココヤシ村編
ナミはそのまま故郷であるココヤシ村に帰郷する。
間もなくウソップ、ジョニー、ゾロが先に村に辿り着き、ナミを探そうと探索を始めるが、ナミ自身は駆けつけた彼らを冷遇し、アーロンパークに連行されてきたウソップもナイフで殺害する。…しかし、実際は自らの手の甲にナイフを刺して殺害を偽装してウソップを逃がしており、目的達成の寸前で邪魔されたくない事に加え、強大な力を持つ魚人達の被害がルフィ達にまで及ばないよう、彼らを遠ざける形で暗にアーロンの脅威から逃がそうとしていた。ウソップが刺される場面を見ていたジョニーや、以前から彼女を疑っていたゾロは彼女を見限ろうとするが、ルフィはそれでも「ナミが航海士じゃないといやだ」として島から出ようとしなかった。
今回でココヤシ村を買い取るための資金が9300万ベリーまで貯まり(この間にアーロンの暗殺を何度も試みたが、全て失敗に終わり、アーロンも眼中に無いという形で特に咎めはしなかった)、次の航海で漸く目標額である1億ベリーに届こうとしていたが、アーロンに裏切られ、アーロンと通じていたネズミ大佐率いる海軍第16支部により家が突然家宅捜査され、みかん畑に埋蔵していた貯金を全て没収されてしまう(奪われた資金は、アーロン一味を倒した後にネズミから取り返し、村の為に全て置いて行った)。即座にアーロンの仕業と察したナミは彼に詰め寄るも取り合ってもらえず、彼女の貯金はそのまま海軍に奪われることになる。ノジコやゲンゾウ達村の人々は、ナミの無念を晴らそうと蹶起し、討ち死に覚悟で魚人たちに挑む準備を始める。ナミは村人達を止めようと説得するが、既に死を覚悟したゲンゾウ達は止まらず、ナミに島を出るように伝えると、彼女を押し退けてアーロンパークに向かってしまう。
村を救う希望が絶たれたナミは深く絶望し、自身の肩に刻まれたアーロンの呪印をナイフで滅多刺しにする自傷行為に出るが、そこへルフィが現れて、ナイフを振るうその手を制止する。なおもルフィを「出て行け」と突っぱねるも、とうとう耐えきれず、彼に対して「たすけて」と絞り出すような声で懇願する。この言葉を聞いたルフィは「当たり前だ!!!!」と大声量で答えると、宝物である麦わら帽子をナミに預け、ゾロ、ウソップ、サンジとの4人でアーロンパークへ向かい、村人たちに代わりアーロン一味を相手に激闘を繰り広げる。
終盤、アーロンとの激しい攻防の中で、ルフィはアーロンパーク内にあるナミ専用の測量室に紛れ込む。血が滲んたペンや膨大な量の海図から彼女のこれまでの悲痛を察し、彼女を道具のように扱うアーロンに対して改めて怒りを覚え、辛い思い出の詰まったその部屋を、アーロンパーク(及びアーロン)諸共破壊する。瓦礫の山から這い出したルフィは、ナミに対して「お前はおれの仲間だ!!!!」と発し、ナミもそれに応えて強く頷いた。その後、ナミは自分で刺した肩の傷の治療と共に、呪いであったアーロン一味の印の刺青を消し、新たに「みかんと風車(それぞれベルメールとゲンゾウに由来)」の刺青を彫ってもらい、麦わら一味と共に故郷を改めて旅立ち(このとき、村人たち全員の財布をスっている)、彼女自身の本来の夢であった「世界の海図を描く」という目的のため、正式に一味の航海士となった。
アラバスタ編
ローグタウンでの準備を経て、麦わらの一味はとうとう「偉大なる航路」に突入する。
当初こそ、海王類の巣である凪の帯(カームベルト)に入ってしまったりなど失敗を重ねることもあったが、双子岬でクロッカスから「偉大なる航路」の航海に不可欠な「記憶指針」を譲り受け、順調に偉大なる航路の航海を進めて行く。
ウイスキーピークで、アラバスタ王国護衛隊長イガラムから王女ビビの護衛を依頼され、アラバスタに送り届けるまで船員として迎え入れた。リトルガーデンでは、ビビを追ってきたMr.3らに捕われ蝋人形にされかけるが、ウソップらによって解放され、ビビと共にミス・バレンタインを撃破した。
その後、島に生息していた有毒のダニ「ケスチア」に刺され、40℃を超える高熱に苦しみ、医者を探す為進路変更を余儀なくされる。立ち寄ったドラム島で唯一の医者Dr.くれはに治療してもらい完治した。
ナミ自身は、王族である彼女からの報奨金を口実にしていたが、同性で年頃が近く、尚且、強大な悪意によって虐げられる国民を憂うビビにかつての自身を重ね、一味の中でも特に彼女の力になろうと尽力するようになる。
中でも大きな心境の変化として、これまでバケモノ級に強い仲間達に任せ切りだった戦闘において、戦闘の第一線に加わる決意を固め、ウソップに専用の武器の製造を依頼した。レインベースでは、“王下七武海”クロコダイルがオーナーを務めるカジノ「レインディナーズ」で罠に嵌り檻に捕らわれるが、サンジによって解放された。アルバーナではミス・ダブルフィンガーと対峙。序盤こそウソップの仕込んだ(いらない)遊び心で振り回されるも、この戦いの中で「天気棒」の熱気・冷気・静電気の三種類の気泡を使い、雷雲や突風、蜃気楼などを自在に発生させる独自の戦法を確立し、見事、名うての殺し屋であるダブルフィンガーを相手に白星を上げた。
戦争の終結後は、仲間たちと共に王国に招かれてしばし平和な一時を過ごすとともに、ビビが自分たちと冒険を続けたい意志を感じ取り、旅立ちの日に彼女を迎えに行くことを約束した。結局、ビビは王国に残ることを選び別れることになるが、最後は一味共々、彼女に向けて左腕に記した「仲間の印」を掲げ、道は違えどもいつまでも仲間である意志を示した。
空島編
空島への経路を捜索するため、ルフィ・ゾロとの3人でジャヤ島のモックタウンへ上陸。無法者が多い町で何も問題を起こさぬようルフィ達に釘を刺していたが、島の酒場にて店主から空島の情報を聞き出そうとするも、おとぎ話の中で語られる「空島」を信じる自分たちを馬鹿にする“ハイエナのベラミー”率いるベラミー海賊団に喧嘩を売られ、この状況に応じて先程の約束を撤回したナミだったが、ルフィとゾロは「買う価値もない喧嘩」に一切手を出そうとせず、二人がやり返そうとしない理由を理解できずにいたナミはベラミー達に対して啖呵を切り、悔し涙を浮かべつつボロボロになった二人を引きずりながらその場を後にするが、船に戻った後もなおベラミー達や自分達を嘲笑した連中に対して終始怒り心頭だった。
空島では、不法入国などの罪によりゾロ・チョッパー・ロビンと共に「生け贄」として祭壇に連行され、「神の島」に上陸。その後の探索で「神の島」が地上のジャヤの片割れであり、黄金郷が空にある事を突き止めた。
サバイバルでは、脱出組としてメリー号に残るが、蟒蛇・ノラから逃走する際、誤ってアイサと共に「神の島」に入ってしまう。神兵から逃げながら上層遺跡に辿り着くもノラに飲み込まれた。そこで、同じく飲み込まれていたルフィと遭遇。脱出後、ゾロが神・エネルに敗北したことで、エネルへの恐怖から一味を裏切った(フリをして)方舟マクシムへと乗船。サンジとウソップの協力によりマクシムから脱出し、エネルを倒す為にルフィに協力した。
ウォーターセブン編
ロングリングロングランドでのフォクシー海賊団との「デービーバックファイト」では、ウソップ・ロビンと共に第1戦「ドーナツレース」に出場。島周辺の複雑な潮の流れを的確に読むなど、抜群の指揮力を発揮したが、フォクシーのノロノロの実の能力で妨害され敗北する。
ウォーターセブンでは、メリー号を修理する為、空島で手に入れた黄金を換金し、造船会社「ガレーラカンパニー」を尋ねるも、船大工のカクからメリー号が既に航海不能状態である事を知らされる。その翌日、ルフィ達と共にロビンの一味脱退の真相を知るべく、ガレーラカンパニー本社に乗り込む。しかし、ルフィ達は世界政府の秘密諜報機関・CP9に敗れ自身も本社から投げ出され、意識を失う。意識回復後、ウォーターセブン市長兼ガレーラカンパニー社長・アイスバーグからロビンの真意を知り、裏町の家に挟まれ身動きが取れなくなっていたルフィにロビンの真意を伝え合流すると、ロビンを奪還する為エニエス・ロビーに向かう。
エニエス・ロビーでのCP9との戦いでは、最初にクマドリと対峙するも全く歯が立たず、助太刀に来たチョッパーに相手を任せ、サンジを倒したカリファと対峙。ボロボロになりながらも強化した「完成版“天気棒”」を駆使し、“雷光槍=テンポ”でカリファを撃破する。事件後、「泥棒猫」の異名で1600万ベリーの懸賞金を懸けられた。ただし本人は、賞金首になったことと、街の雑誌に載せると騙され撮影された写真が手配書に使われたことに対してショックを受けていた。
スリラーバーク編
ウソップ・チョッパーと共にミニメリー2号で先に上陸(完全にナミの過失で)。浴室でシャワーを浴びている間にスリラーバーク四怪人の一人・アブサロムに背後から襲撃される。その場はウソップの“必殺”“火薬星”で事無きを得たが全部話を聞かれた事を危惧する。ホグバックの屋敷でゾンビの秘密を知った。アブサロムに特別冷凍室の通路の階段を降りる最中に捕えられ誘拐される。その後、意識を失った状態で無理矢理結婚式をさせられそうになる。救出(及び長年の因縁を晴らし)にきたサンジが“最上級挽き肉”でアブサロムを倒すも、再び立ち上がったアブサロムにまたも連れ攫われる。だがゾンビのローラの介入によって逃走に成功すると、アブサロムを“風速計”で倒し、自分を逃がしてくれたローラの敵を討った。その後、スリラーバークの入口でペローナを弾き飛ばした“暴君”バーソロミュー・くまを目撃した。一味総出でルフィの影を入れられた特別ゾンビ・オーズを撃破した。モリア戦後、影が戻ったローラと意気投合し、彼女から彼女の母親のビブルカードをもらった。
シャボンディ諸島編
偉大なる航路の折返し地点でもあるシャボンディ諸島へ向かう船路において、人魚のケイミーとヒトデのパッパグと知り合った一味は、彼女たちの懇願を受けて「人さらい屋」トビウオライダーズに捕まった“友達”を救い出すために協力する。
…しかし、ケイミーがいう友達とは、実はアーロン一味の元幹部はっちゃんであった。ココヤシ村での経緯から、一味共々彼を助けることに二の足を踏んでいたが、自力でも助けようとしたケイミーが捕まってしまったこと、ルフィが彼のたこ焼きに目がくらんでしまったこと、サンジが敵のヘッドであるデュバルの顔に激しく怒ったことなどから結局成り行き彼らを助けることになる(ナミ自身も、はっちゃんについては「アーロン一味では(比較的)マトモだった」と認識していたこともあり、救出することを否定しなかった)。
救出後、はっちゃんはお礼として一味に自慢のたこ焼きを振る舞った。ナミも彼からおそるおそるたこ焼きを勧められると「これで過去のことが許されるとでも?」と皮肉を吐きつつも、内心では既に過去には整理をつけていたようで、「すっごく美味しい!」と笑顔で返した。
シャボンディ諸島では、はっちゃんの古くからの知人であるコーティング屋シルバーズ・レイリーが紹介される。かつてロジャー海賊団の副船長であった彼から様々な話を聞かされた。しかし、ルフィの起こした世界貴族「天竜人」との一連の騒動により、麦わらの一味は海軍大将“黄猿”率いる精鋭部隊の前に絶体絶命の危機に陥るが、突如現れた“王下七武海”バーソロミュー・くまの手引きにより、彼の能力で一味の面々が散り散りに各所へ飛ばされるという形で海軍の脅威から脱することに成功する。
頂上戦争編
くまの能力により、ナミは上空高くに存在する小さな空島「ウェザリア」に飛ばされ、そこで気象科学を研究するハレダスたち学者の老人たちに介抱されていた。学者たちはナミに対して親切に接してくれたが、ナミは(事態が事態であることもあり)目覚めて早々に恩人のハレダスを殴り飛ばしたりなど暴走する。ようやく平静さを取り戻し現状を把握してからはハレダスたちの説く「天候の科学」に興味を示し、一味と再会を約束した2日後までの間、学習に没頭する。
しかし、ニュース・クーの新聞にてマリンフォード頂上戦争の一部始終を知ったナミは激しく動揺し、急いでルフィの下へ駆けつけようとウェザリアの研究資料を盗んで青海に戻ろうとした。一時は科学者たちに監禁される事態にまでなったが、泣き落としで彼らの良心を揺さぶって解放させると、今度はハレダスを人質にして逃走した。しかし、さらに後日の新聞にてルフィの「3D2Y」のメッセージを受け取ると、2年間をウェザリアにて気象科学を学ぶ期間にあてがおうと、科学者たちに謝罪した。当初は科学者たちから先の蛮行を咎められ拒絶されてしまうが、ピュアな老人たちを得意の口車と美貌で丸め込み、以降は再び親切に接してもらっていた。
第2部『新世界編』
ハレダスたちにシャボンディ諸島まで送り届けてもらって3番目に到着し、麦わらの一味の仲間と再会する。
魚人島編
魚人島で、ケイミーやパッパグと再会し、リュウグウ王国国王ネプチューンより竜宮城に招待される。そこでアーロンの意思を継ぐホーディ・ジョーンズ率いる新魚人海賊団に遭遇し、戦闘をゾロたちに任せ、ケイミーと共に竜宮城を脱出し海の森に向かった。そこでアーロンを東の海へと解き放った張本人である元・王下七武海ジンベエと出会い、魚人島に根付く差別の歴史を知ると、魚人たちの境遇にも理解を示し、アーロンの件で罪悪感を抱いていたジンベエを慰め一切の遺恨を残さなかった。ギョンコルド広場ではジンベエからの頼みで、天竜人への書状と拘束された王族の錠のカギを奪い、新魚人海賊団と交戦した。
パンクハザード編
サニー号に待機していたが、船上で眠らされシーザーの部下に誘拐される。
研究所内でシーザーの実験に利用されていた子供たちと遭遇、家に帰りたいという彼女たちの頼みを受け子供たちの救出を決意する。
研究所から脱出したところ、ローの能力で精神を入れ替えられ、フランキーの身体に入る。
ルフィ達と合流した後、フランキーの身体を狙うCOOLブラザーズに攫われるが、ルフィに助けられる。
ルフィとローが同盟を結んだ際、今度はサンジの身体に入ることになる。
シーザーに取り返された子供達を助け出すため、茶ひげに乗ってシーザーの研究所に乗り込み、ルフィ達と合流。そこで、ローにより元の身体に戻された。
研究所脱出後、ベビー5とバッファローをウソップとの連携で撃破する。
シーザーの捕縛に成功した後、たしぎの真剣な姿にベルメールさんを重ねて彼女に預けることを決心した。
ドレスローザ編
「サニー号安全確保チーム」としてチョッパー、ブルック、モモの助と共に船番をする。
ジョーラに襲撃され、芸術作品に変えられてしまったが、ブルックの活躍で元に戻る。ローからシーザーを預けられ、ドレスローザに戻ろうとしたが、四皇ビッグマムの海賊船が現れたことで、一足先に次の目的地「ゾウ」に向かう。
ドレスローザでの一件の後、懸賞金が6600万ベリーに上がる。手配書の写真は新世界編の姿に更新された。写真はまたもグラビアのような色っぽいポーズになっており、これも雑誌の表紙に載せたいと騙されて撮られたもの。
ゾウ編
初期の船番4人にサンジとシーザーを加えた"ぐるわら一味"でビッグ・マム海賊団から逃げ切り、その翌日「ゾウ」に上陸する。森を散策中、ミンク族のトリスタンを追い回すシープスヘッド率いる百獣海賊団と戦い、退ける。シーザーの毒ガス兵器で制圧させられたモコモ公国の惨状を目の当たりにし、ワンダの悲痛の叫びを聞いたことでミンク達を全員助けることを決意し、救護活動に努めた。これによりワンダをはじめミンク達から恩人として感謝され、ワンダから友好の証として衣装を交換しモコモ公国の装飾が飾られた衣服を貰った。
ルフィ達が「ゾウ」に到着する2日前、ナミたちは「ゾウ」に上陸してきたビッグ・マム傘下となったカポネ・ベッジ率いる「ファイアタンク海賊団」に捕まり、彼らが捕縛しようとするサンジを呼び寄せるための人質にされる。能力者であるベッジの体内の城でサンジとシャーロット家との婚姻の話を伝えられ、サンジは(断ればこれまで関わった人々に被害が及ぶことを知らされ)承諾。「必ず戻る」というルフィへの書き置きを託されてベッジの城から逃された。
ルフィ達が到着するとそれまで「ゾウ」で起こったことを報告し、サンジが連れて行かれたことを涙を流しながら謝罪した。同盟の規模が拡大し、今後の行動方針を確認したあとは、サンジを連れ去られたことに関する責任を感じ、ゾロ達とは一旦別れてルフィのサンジ奪還に同行しホールケーキアイランドへ向け「ゾウ」を出発する。
ホールケーキアイランド編
ホールケーキアイランドの「誘惑の森」で、ブリュレやホーミーズに襲撃される。その時に出くわしたパウンドが過去に出会い親しくなったローラの父と知る。さらに、そのローラから受け取ったビブルカードが、ビッグ・マムの魂が宿った特別なものであると知り、ホーミーズがビブルカードに手出しできないことを利用してホーミーズを従わせる。
ルフィとクラッカーとの闘いでは、ホーミーズに自分を無理矢理守らせながらクラッカーが生み出すクッキーに水を与え、ルフィが食べられるほど柔らかくするなどのサポートをした。また、彼女の声援はルフィがクッキーを食い続ける原動力になった。「ルフィは「海賊王」になる男よ!!! つまり!! 食欲にも限界なんてないっ!!!」。要するに無茶振りである(これにはさすがのルフィも涙目でツッコんだ)。その甲斐もあってルフィはクラッカーの撃破に成功した。
誘惑の森を突破したあと、城に移動中のジェルマ66に遭遇し、遂にサンジと再会。しかし外堀を埋められ結婚式から逃れられなくなっていたサンジはルフィを突き放す態度をとり、2人は決闘することになってしまった。ナミはサンジを本気で見限るもルフィはサンジに叫び続け、戻ってくるまで何も食わずに動かないとまで宣言した。
その後、ビッグ・マム海賊団に捕まるもジンベエにより助け出されて他の仲間と合流。ベッジのアジトではシフォンにローラの思い出話をした。
その後はファイアタンク海賊団と手を組み、お茶会に乗じたビッグ・マム暗殺計画とジャルマ救出作戦に参加。暗殺失敗後は食い患いを起こしたビッグ・マムに追われながらホールケーキアイランドを脱出。途中ホーミーズである雷雲ゼウスを(飴と鞭で無理やり)下僕にし、カタクリと交戦中のルフィやウェディングケーキ制作のサンジと一旦離脱しながらも、ジェルマ66・ペドロ・ペコムズ・そして駆け付けたタイヨウの海賊団のサポートによりビッグ・マムのナワバリから無事脱出した。
ワノ国編
サンジを連れてようやくワノ国に到着したルフィたちだが、島を目の前にして大渦に船が飲み込まれてしまう。船が完全に沈む前に、ルフィの指示でナミたちは“空中歩行”ができるサンジの手を借りて先に島へと上陸する。
その後はしばらくルフィの行方を追っていたが、おでん城跡地に潜伏していた錦えもん・ロー・モモの助と、その場にたどり着いたルフィと再会。また、ルフィが連れてきた赤鞘九人男の一人菊の丞や、元将軍家お庭番衆のくノ一しのぶという新たな協力者たちとも対面する。
錦えもんから、実はモモの助や自身らは20年前の過去からやってきたことなど新たな事実を伝えられるとともに、決戦の日と定めた“火祭りの夜”までに仲間や武器、敵の情報を集める作戦を伝えられ、先にワノ国に入った仲間たち同様に住人になりすますための変装を施される。
ナミは“くノ一のおナミ”として、しのぶと共に現在の将軍黒炭オロチと繋がる豪商・侍の屋敷に潜入しながら情報収集を行っていた(ちなみにナミは当初忍者らしい黒装束をイメージしていたが、錦えもんの能力で出された衣装が着丈の短い水色の衣という完全に彼の助平心によるものだったので激怒していた)。
ロビンやしのぶと共に湯屋に入った際には、百獣海賊団傘下となったバジル・ホーキンスとX・ドレークの率いる一軍に突如押しかけられ正体がバレそうになるが、羽織っていたバスタオルがはだけるハプニングや、透過能力で覗きを働いていたおそばマスク(サンジ)の救援により3人共無事にその場を脱出した(その後、覗き行為をしていたサンジのことは過去最高に顔面が腫れ上がるほどボコボコにしている)。
鬼ヶ島の決戦では、ビッグ・マムが参戦したことでゼウスが奪い返されてしまい、危機に陥るもフランキーとブルックに救われる。
ライブフロアに一味が全員集結した後はウソップと共に飛び六胞のうるティ及びページワンの姉弟を相手にする。動物系古代種の能力者である姉弟との実力差は大きく、危うく命を落とすところまで追い込まれる。しかしルフィの海賊王になる夢を決して否定することはなかった。トドメを刺されそうになった瞬間にお玉が乱入し2人は間一髪救われ、お玉の能力でギフターズを味方につける作戦を実行。途中うるティに追いつかれそうになるも雷光槍=テンポで阻止した。
だが作戦が佳境に入った際にページワンに追いれてしまい、ウソップが緑星の中でも強力な2発をヒットさせるもまったくダメージにならず絶体絶命の状況に陥る。しかし途中ビッグ・マムと鉢合わせし、マザーモードが発動したビッグ・マムによってページワンが一撃で沈められる。激怒したうるティが追いつき、お玉が負傷してしまった際には激昂。トルネード=テンポでうるティを仕留めにかかるも回避され、危うくウル頭銃を受けそうになるも同じくお玉が負傷したことに怒ったビッグ・マムによってうるティが気絶したことで事なきを得る。その場を抜けようと走るも途中新たに生まれた雷雲のホーミーズのヘラにポジションを奪われたゼウスを発見。最初で最後の反抗を行ったゼウスに情けをかけるもゼウスはヘラに吸収されてしまった。
その後マザーモードが切れたビッグ・マムはキッドが駆けつけたことによって抑えられ、遂にお玉が号令をかけるライブフロアのステージに到着する。しかしうるティが復活しまたしてもお玉を奪われるも、ウソップの援護で奪還。そしてヘラに吸収される際に天候棒に魂を押し込まれたことで奇跡的に生存していたゼウスによって追跡機能が付与された雷霆でうるティを完全に撃破する。一度絶交したゼウスを下僕ではなく相棒として認め、復帰を許可した。
戦闘能力
元々戦闘能力は高くないが、頭の回転の早さでサポートに回ることが多く、アラバスタ王国からはウソップが製作した『天候棒(クリマタクト)』による電撃や局地的な天候操作、棒術などを用いた戦法を修得し、持ち前の頭脳と合わせた戦略的な戦法で強敵とも渡り合えるようになったが、それでも直接戦闘は大の苦手。
アラバスタ編でミス・ダブルフィンガーに「戦闘に関して全くの素人ではない」と言われる通り、棒術など泥棒時代からある程度の戦闘スキルは身に付けていた。
周囲がオバケばかりなので忘れがちだが、パンチ一発で杭をへし折ったり、素手で鎧を砕いたり、蹴りで人間二人を吹っ飛ばしたりと意外と体力はある。
アニメ891話では、ついに六式の一つである「剃」のような速度で移動することも可能にしていた(演出の可能性もある)。
三節棍
詐欺師時代からアラバスタ編の前まで使用。三本に分割できる棒形の武器。
基本的に連結させ、一本の長い棒として振るうことが多かった。
また、三節棍としての基本的な性質は後継武器にも受け継がれている。
ただ、この当時はあくまでも「護身武器」の範疇を出るものではなく、一般の海賊や海兵を不意討ちで気絶させられる程度の威力しかなかった。
天候棒(クリマ・タクト)
アラバスタ到着前、強敵と戦うためウソップに頼んで開発してもらった棒形の武器。「アラバスタ編」で初使用。ウソップの意図としては宴会芸で使用するようなおもしろ手品アイテムのようなもので、アラバスタ到着までに時間がなかったためか、ほとんど宴会の芸で済ませてあるため攻撃力は少々弱め。最初の戦闘では説明書を読みながら使用していた。吹いたり振ったりすることで、熱気泡(ヒートボール)・冷気泡(クールボール)・電気泡(サンダーボール)という、3種類の小さな気泡を出すことが可能。この気泡を組み合わせることで、周りの気圧を操作し、人工的に蜃気楼を発生させるなど天候を利用した戦闘を行えるようになった。技名のテンポとは、イタリア語で「お天気」の意。
- ファイン=テンポ
ウソップが宴会用に考案した技。天候棒を三角形に組んでボタンを押すと、2羽の鳩が飛び出てくる。
- クラウディ=テンポ
ウソップが宴会用に考案した技。小銃の形に天候棒を組んでボタンを押すと、銃口の部分から花が出てくる。
- レイン=テンポ
ウソップが宴会用に考案した技。3本の天候棒それぞれのボタンを押すと、噴水のように水が飛び出る(ミス・ダブルフィンガーに言わせれば、「水芸」)。次の技に繋げるために湿度を上げるために使った。
- サンダー=テンポ
ウソップが宴会用に考案した技。Yの字型に天候棒を組んでボタンを押すと、ボクシンググローブが飛び出てくる。威力は低い。
- サイクロン=テンポ
ウソップが宴会後の余興のつもりで考案した技。二本を十字に交差させた天候棒をブーメランのように投げ、「熱気泡」と「冷気泡」を利用して気流を発生させ、それを基に回転が止まると爆発的な風を起こす。
- トルネード=テンポ
「ウソップが考案した」天候棒の技の中では一番強力な技。鳩のついたワイヤーで相手を絡ませた状態から天候棒を回転させながら発射し敵を吹っ飛ばす。対ミス・ダブルフィンガー戦で使用。馬鹿げた見た目とは裏腹に威力は高いが、一度やるとワイヤーがこんがらがる為、実質1発限りのリーサルウエポンである。
- サンダーボルト=テンポ
電気泡を当てて雷を落とす。気象学を熟知したナミだからこそ成し得た技であり、開発者のウソップも見た時(といっても完全版天候棒に強化済みではあったが)は驚いていた。
- フォッグ=テンポ
冷気泡を用い、霧を発生させる。炎貝(フレイムダイアル)によって特殊な気象環境にあったため使用できたが、天候棒のみで発生させることは不可能、または事前に気象環境を変化させておく必要があると思われる。
- 蜃気楼(ミラージュ)
冷気を利用して周囲の空気との間に著しい温度差を発生させ、「蜃気楼」を作る。敵の攻撃の回避に利用。この時点では明確な技名は無かった。
- サンダーストーム=テンポ
アニメオリジナル。熱気泡と冷気泡で作り出した小さな雷雲に三角にした天候棒を投げ入れて、小さな雷を落とした後、雨を降らせる。
完成版"天候棒"(パーフェクト・クリマ・タクト)
空島から帰った後に、ウソップが「貝(ダイヤル)」を使用して全体的に強化した天候棒。先端にダイヤルを仕込んだ球状の部位が存在する。発動速度・威力が共に段違いに強化されており、海軍の佐官クラス相手にも十分戦闘が可能になった。劇場版第7作『カラクリ城のメカ巨兵』ではウソップが制作する光景が描かれている。
- サンダー=チャージ
天候棒の先に電気を集中させる。
- 風速計(スイングアーム)
サンダー=チャージで電気を帯びた天候棒を相手にぶつける。
- クラウディ=テンポ
雲を発生させる。天候棒が強化される前は完全な宴会芸用の技であったが、戦闘用の技に昇華した。
- レイン=テンポ
クラウディ=テンポで発生させた雲に冷気泡を当てて凝結させ、雨を降らせる。こちらも天候棒の強化に際し戦闘用の技に昇華している(ただし強化前でもほんのわずかながら水を飛ばすことはできた)。
- サイクロン=テンポ
強化前のものと同様の技であり、劇中の描写からそれほど派手な強化は成されていない模様。先端の球体により重量の関係で投げた際に手元に戻ってこなくなっている。
- サンダーボルト=テンポ
強化前と同様の技だが発生速度・威力ともに大幅に強化されており、敵味方関係なく無差別に攻撃するほどの攻撃範囲を獲得した。発生する雲を小規模にして単体攻撃に使うこともできる。
- クール=チャージ
冷気を天候棒上の1点に集中させる。
- 蜃気楼(ミラージュ)=テンポ
冷気を利用して周囲の空気との間に著しい温度差を発生させ、「蜃気楼」を作る。敵の攻撃の回避に利用。
- 蜃気楼=テンポ"幻想妖精(ファタ・モルガナ)"
クール=チャージによる強力な冷気を利用し、自身を含め体型の違う複数の分身を発生させる。対カリファ戦で使用。分身はナミだけでなく、自身の攻撃も分身する。
- 黒雲(ダーククラウド)=テンポ
2本の天候棒を使って激しい気流を含む小規模な黒雲を発生させる。
- 雷光槍(サンダーランス)=テンポ
黒雲=テンポで作り出した黒雲とサンダー=チャージ状態の天候棒の間を電流で繋ぎ、その間にいる敵を槍で貫くように打ち抜く。
CP9のカリファを打ち倒し、パシフィスタ相手にすら致命的なダメージを与える程の強力な威力を誇る。
- サイクロン=バースト
アニメオリジナル。完全版"天候棒"にウェザリアの風の結び目をつなげ、「サイクロン=テンポ」と同時に風の結び目を解くことで強力な風を発生させる。巨大な低気圧をも吹き飛ばしてしまう程の強力な威力を誇る。
魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト)
新世界編から使用。ウェザリアの「天候の化学」による知識で強化された天候棒。「完全版"天候棒"」から従来の棒状に戻った。
ゾウ編以降はウソップのポップグリーンを組み込み、三棍棒からオレンジ色のファンシーなミニタクトになる。僅かな力加減で長さは自在に変更可能。なお本体はウソップのお手製だが、表面加工はフランキーが請け負った。
ワノ国編でゼウスの魂がタクトに入ってからは形状自在のタクトになった。
- 突風(ガスト)ソード
分離させた天候棒を突き出し、作り出した気泡から強烈な突風を放って相手を吹き飛ばす。
- ブラックボール
天候棒から雷雲の性質を持った小さな気泡を発生させる。ホールケーキアイランド編で捕まえた雷雲のホーミーズであるゼウスの好物である。
- 雷雲(ライウン)=ロッド
ブラックボールで発生させた気泡を雷雲に変化させ、それを鞭状に繋げて周囲の敵を攻撃する。
- シャワー=テンポ
温水を降らす小さな雨雲を発生させる。
- ミルキーロード
海雲で雲の道を発生させる。ただし、青海の環境上長くは持たない。パンクハザード侵入時に使用。
- 雷雲の罠(サンダー・トラップ)
雷雲を作り出し、近づいた相手に電撃を浴びせる。対小型竜戦で使用。
- 熱卵(ヒートエッグ)
分離させた天候棒の先端から、熱い空気の塊を放つ。対モネ戦で使用。
- ミルキーボール
球状の海雲を作り出す。子供妨害時に使用。
- 天候の卵(ウェザーエッグ)
天候棒から卵状のカプセルを生み出し、その中から気象現象を発生させる。
- サンダーブリード=テンポ
「天候の卵」で発生させた雷雲から雷を落とす。天候棒を操作することで、相手に必中させられる。
- サンダーボルト=テンポ
強化前と同様の技。
- 雷光槍(サンダーランス)=テンポ
強化前と同様の技。
- レイン=スパーク
「天候の卵」から生み出した雨雲で、周囲に大雨を降らす。
- ゼウスブリーズ=テンポ
ビッグ・マムのホーミーズであるゼウスに「天候の卵」を食させ巨大な雷雲と化し、天候棒を操作することでゼウスを地面に叩きつける技。地面に巨大な穴を穿った。
- 正電荷ブラックボール
ゼウスを無理やり放電させ、ビッグ・マムに雷を浴びせた。その後、放電しきったゼウスを捕まえた。
- 雷霆
放電させたゼウスをタクトで操り極大の雷を落とす技。威力は当然サンダーブリード=テンポとは比べ物にならない。ゼウスがタクトに融合したあとは敵の追尾が可能になった。
ビックマムも同じ技を使っている。
- トルネード=テンポ
アラバスタ編でのワイヤー仕掛けの一発限定ギミックとは異なり、実際に竜巻を前方に放出する。
余談
- アニメ版
アニメ版ではリヴァース・マウンテンにてアニメオリジナルキャラクター「つむじ風のエリック」を倒している。エリックはゾロをも苦戦させるくらいのなかなかレベルの高い賞金稼ぎであり、そんな彼を倒したことはある意味大金星と言える。
エリックはアニメオリジナルの悪魔の実「カマカマの実」の能力者(自在に鎌鼬を発生させ、それで攻撃することができる能力)であり、そんな彼をナミは不意打ちでリヴァース・マウンテンの運河に突き落として勝利を収めた。悪魔の実の能力者が単独で水に落ちてしまった場合、助かる見込みは限りなく0に近い。ましてや船で山を駆け登るという常識外れが通用するリヴァース・マウンテンの運河である。エリックの生存は絶望的と言えるだろう。
状況が状況ではあるし、エリックは性格も言動も悪党そのものであり、決して同情の余地が見込めるようなキャラクターではなかったが、それでも麦わらの一味のメンバーが敵を直接的に死なせてしまうような描写は極めて稀である。
- 原案?
実はONEPIECEが本格的に世に出る前のプロトタイプ読み切り作品である「ROMANCEDAWN」(読み切り集『WANTED!』に収録)には似た外見の「アン」というキャラが登場している。これがナミのプロトタイプとなった可能性がある。
初期案では大斧で戦う予定だったらしい。
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ルナミ ゾロナミ サンナミ エーナミ ローナミ ナミロビ みかんサラダ みかんスイーツ ヨンナミ イチナミ
峰不二子…ナミ同様お金に目がなく、抜群のプロポーションの持ち主等、泥棒猫なところがよく似ている。
ルカ・ミルフィ…ナミ同様お金に目がなく、泥棒猫なところがよく似ている。
きり丸…やはりこちらも金に目がなく、そしてドケチなところも同じ。中の人はルフィなのに…
ちなみに彼は戦に巻き込まれて天涯孤独の身になるという、ロビン並みに重い過去を持つ。
泉里香・・・インディードCMでナミ役になった女優。ナミのプロポーションに近づけた体作りをしたそう。