横浜DeNAベイスターズ
よこはまでぃーえぬえーべいすたーず
概要
保護地域(ホームエリア)は神奈川県。
2020年現在の親会社はモバイルゲームなどIT事業を広く手がけるディー・エヌ・エー(DeNA)である。
球団会社名はチーム名と同じで、通称は『DeNA』又は『ベイスターズ』。 「ベイスターズ」とは「(横浜)港の星」という意味の造語であり、外国人の中には「ヨコハマベイ・スターズ(横浜港スターズ)」と勘違いしている者も少なくないらしい。
チームカラーはやや明るい青で、青系の他球団との区別のため星の光として黄色と組み合わされる事もある。
イースタン・リーグに所属する2軍は、横須賀市の追浜公園内にある「横須賀スタジアム」である。
また2軍は平成前期にブランド戦略のため一時期湘南シーレックスというチーム名(愛称)であり、ユニフォームも別仕様であった。
捕鯨や水産加工食品の生産事業を行っていた大洋漁業(現マルハニチロ食品)の実業団チームを起源とする。1949年11月にプロ野球球団大洋ホエールズとして設立。本拠地は山口県下関市にあったが、1953年に松竹ロビンスと合併し「洋松ロビンス」と名乗り大阪府大阪市へ移転。1955年に「大洋ホエールズ」に名前を戻し神奈川県の川崎市へ移転。1978年に同県横浜市への移転と同時に横浜大洋ホエールズ、さらに1993年に(親会社の改称に合わせて)横浜ベイスターズへとチーム名が変わった。
チーム名はそのままで2002年より親会社はTBS(現TBSHD)に変わるが、2011年11月に現行の親会社とチーム名になる。1992年オフから2011年オフの球団名の改名までの間、現在の12球団で唯一親会社名が入っていない球団であった。
これまでに2度のリーグ優勝と3度の日本シリーズ制覇を達成した。日本一の回数が多いのは、プレーオフ「クライマックスシリーズ」を制覇した現行制度によるもの。
セ・リーグ所属の現行6球団で唯一、以下の2つを経験している。
- 他球団との合併(1953年松竹ロビンスと合併)
- 保護地域となる都道府県の変更(山口県⇒大阪府⇒神奈川県)
球団史
現球団名になるまでの歴史については、大洋ホエールズ、横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズの個別記事を参照。
中畑監督時代
2011年オフに尾花監督の解任とDeNAへの球団売却が正式に発表。球団名を現在の横浜DeNAベイスターズに改称した。新監督には中畑清を招聘、GMに高田繁が就任。監督は当初、工藤公康を招聘しようとしたが、破談に終わった。
DeNA球団1年目の2012年は最下位に沈む。しかし2年目の2013年には遂に長い最下位を脱出。最終順位こそ5位に終わったものの終盤までCS争い、ギリギリまで4位争いを繰り広げファンに暗黒時代の終焉を期待させた。
2014年も5位に沈み、中畑監督は辞任を申し入れるが、球団から慰留され続投。
2015年は春先こそ絶好調だったものの、交流戦を境に次第に失速。前半戦はどうにか首位で折り返したものの、勢いは既に削がれてしまっており最下位に転落。前半の時点で続投が報じられていた中畑は最下位になった責任を取り辞任した。後任には、アレックス・ラミレスが監督として3年ぶりに復帰。
ラミレス監督時代
2016年は4月に出遅れるものの、5月には一気に借金を完済。7月に3位になった後は1度も下がらず、9月19日に3位以上を確定させ、2005年以来11年ぶりのAクラスを決め、クライマックスシリーズに初めて進出した(CS発足後現存する12球団で一番遅い)。翌日には、大洋時代を知る最後の現役選手である三浦大輔が現役引退を表明した。クライマックスシリーズでは、ファーストステージで巨人を2勝1敗で破るが、広島と戦ったファイナルステージは1勝4敗(カープへのアドバンテージ含む)で敗れた。
2017年はシーズン終盤の巨人とのCS争いを制して2年連続3位でCS出場。甲子園での「泥仕合」、広島マツダスタジアムでのコールド負けと天気との戦いもあったがそれぞれ2勝1敗、4勝2敗(カープへのアドバンテージ含む)で勝利。セ・リーグ初となる3位からの日本シリーズ出場(19年ぶり3度目、球団名変更後初)を達成。日本シリーズではソフトバンクと対戦し、いきなり3連敗(横浜スタジアムで行われた第3戦の敗戦で「日本シリーズホーム不敗記録」が途絶えた)。それでも2連勝で巻き返してヤフオクドームに戻り、大逆転を狙うも第6戦サヨナラ負けで力尽き、2勝4敗で球団初の日本シリーズ敗退となった。これにより、1950年に出場し、1952年にこの球団と合併し消滅した松竹ロビンスと、2004年に消滅した大阪近鉄バファローズ(4回出場ですべて敗退)を含む日本シリーズの参加経験のある20世紀・昭和誕生の13球団が日本シリーズを敗退した事になる(2005年発足の楽天は2013年の優勝以外に出場・敗退がない)。
20年ぶりのリーグ優勝を目指した2018年は、東克樹(1位)と神里和毅(2位)の新人コンビが躍動し、新外国人ネフタリ・ソトが41本で本塁打王に輝くも、シーズンはCS進出を逃す4位となった。
球団創設70年目を迎えた2019年は、4月は調子が上がらず下位に低迷していたが、交流戦を機に徐々に復調。一時は首位巨人に0.5ゲーム差まで詰め寄るも、最後は巨人の底力に屈して9月21日に目前胴上げを許したが、ソトが2年連続の本塁打王と打点王の2冠に輝き、1997年以来となる2位になった。
CSファーストステージでは、滑り込みで3位に浮上した阪神タイガースと本拠地・横浜スタジアムで戦うこととなった(本拠地初開催。CS発足後現存する12球団で一番遅い)が、横浜スタジアムでの阪神との相性の悪さが影響して結局1勝2敗で阪神に敗退。
2020年。MLB挑戦で退団した筒香嘉智の代わりに佐野恵太が4番打者に抜擢された。彼は打率.328で首位打者のタイトルを初めて獲得したが、チームは2年ぶりのBクラスとなる4位に終わった。シーズン終了後ラミレス監督が退任、後任は三浦大輔2軍監督が昇格。
主力として活躍していた梶谷隆幸・井納翔一両選手がFA宣言により巨人へ移籍、またNPB/MLB公式戦通算2000試合出場・2000安打を達成し巨人・DeNA2球団で長らく活躍し続けてきたホセ・ロペスが退団。
三浦監督時代
2021年はフロント側の外国人選手のビザ発注に関する手違いで、外国人選手抜きの状態で開幕を迎えざるを得なくなってしまい、チームは最初から低調。また試合終盤に失点が嵩み中継ぎ投手が固定できなくなり、チーム防御率はリーグワーストの4.15を記録、最下位でシーズンを終えた。新人の牧秀悟が「球団54年ぶりとなる新人規定打席到達」&「セ・リーグ新人最多二塁打記録更新」&「打率3割越え」&「新人年でのサイクルヒット」を達成。
横浜(マルハ)ベイスターズ時代の1998年優勝メンバーをコーチ陣として招聘した2022年。
シーズン序盤は毎週のように主力選手の怪我離脱やCOVID-19陽性反応離脱が続出しチームをまともに編成できない状況になり、親会社に因み(ソーシャルゲームの)「コスト制」と揶揄されてしまう。それでも7月以降はヤクルトの1強5弱状態から抜け出し、球団記録となる本拠地での主催試合17連勝を達成するなど一時期首位ヤクルトに4ゲーム差に詰め寄ったが、試合延期による過密日程が9月に組まれるとヤクルトに追いつく事が出来なくなり2位で終了。なお本拠地15連勝以上を記録した年に、唯一優勝出来なかったという初めての記録を残した。CSファーストステージでは3年ぶりに横浜スタジアムで阪神を迎える事となったが、1勝2敗で敗退。
2023年。サイ・ヤング賞受賞者であるMLBの実力者、トレバー・バウアーを獲得。キャプテンの佐野、この年正捕手になった山本祐大を中心にチームに一体感を出させ交流戦で優勝を果たした。一方で、長年活躍している山﨑康晃やエドウィン・エスコバーら中継ぎ陣の不調が目立ち、阪神の独走を許す形になった。3位で終了し、CSファーストステージでは広島に2敗で敗退。
2024年はバウアーの退団や今永昇太のMLB挑戦があり不安視されていたが、2019年からMLB挑戦するも苦戦が続いていた筒香嘉智がついにベイスターズへの復帰を決断し、チームに帰ってきた。ペナントレース自体は混戦状態から夏場に連敗し首位争いから脱落したものの、シーズン終盤に広島が大失速したため最終的に3位を確保し、1999~2001年以来の3年連続Aクラスとなった。
CSファーストステージでは阪神に2連勝、CSファイナルステージでは巨人に4勝3敗、日本シリーズでは7年前の対戦相手だったソフトバンクに4勝2敗。ポストシーズンの短期決戦では、守備力・投手力によって「史上最大の下剋上」で日本一を勝ち取った。
選手一覧
2024年7月8日現在
監督・コーチ
一軍
所属選手
投手
背番号 | 名前 | 投 | 打 | 備考 |
---|---|---|---|---|
11 | 東克樹 | 左 | 左 | |
13 | 伊勢大夢 | 右 | 右 | |
14 | 石田健大 | 左 | 左 | |
15 | 徳山壮磨 | 右 | 右 | |
16 | 大貫晋一 | 右 | 右 | 選手会長 |
17 | 三嶋一輝 | 右 | 両 | |
18 | 小園健太 | 右 | 右 | |
19 | 山﨑康晃 | 右 | 右 | |
20 | 坂本裕哉 | 左 | 左 | |
22 | 入江大生 | 右 | 右 | |
24 | 吉野光樹 | 右 | 右 | |
26 | 濵口遥大 | 左 | 左 | |
27 | 上茶谷大河 | 右 | 右 | |
30 | 三浦銀二 | 右 | 右 | |
34 | 松本凌人 | 右 | 右 | 2023年ドラフト2位 |
35 | 橋本逹弥 | 右 | 右 | |
36 | 森下瑠大 | 左 | 左 | |
38 | 森唯斗 | 右 | 右 | ソフトバンクから移籍 |
40 | 松本隆之介 | 左 | 左 | |
41 | 佐々木千隼 | 右 | 右 | ロッテから現役ドラフトで移籍 |
42 | アンドレ・ジャクソン | 右 | 右 | 新外国人 |
43 | 深沢鳳介 | 右 | 右 | |
45 | 森原康平 | 右 | 左 | 68から背番号変更 |
46 | 石川達也 | 左 | 右 | 95から背番号変更 |
48 | 京山将弥 | 右 | 右 | |
49 | ジェイビー・ウェルデルケン | 右 | 右 | |
53 | 中川颯 | 右 | 左 | オリックスから移籍 |
54 | 石田裕太郎 | 右 | 右 | 2023年ドラフト5位 |
56 | 髙田琢登 | 左 | 左 | |
59 | 平良拳太郎 | 右 | 右 | |
62 | ローワン・ウィック | 右 | 左 | 新外国人 |
64 | 中川虎大 | 右 | 右 | |
65 | 宮城滝太 | 右 | 右 | 92から背番号変更 |
69 | アンソニー・ケイ | 左 | 左 | 新外国人 |
92 | 堀岡隼人 | 右 | 右 | 育成から支配下登録・巨人から移籍 |
93 | ジョフレック・ディアス | 左 | 左 | 育成から支配下登録 |
101 | 草野陽斗 | 右 | 右 | 育成選手 |
102 | 清水麻成 | 右 | 右 | 育成選手・2023年育成ドラフト2位 |
105 | ウィルニー・モロン | 右 | 右 | 育成選手・新外国人 |
106 | 渡辺明貴 | 右 | 右 | 育成選手 |
107 | ハンセル・マルセリーノ | 右 | 右 | 育成選手 |
108 | 今野瑠斗 | 右 | 右 | 育成選手 |
110 | アレクサンダー・マルティネス | 右 | 左 | 育成選手・新外国人 |
112 | 庄司陽斗 | 左 | 左 | 育成選手・2023年育成ドラフト4位 |
捕手
内野手
過去に所属した選手
あ行
か行
た行
外国人
永久欠番
なし
球団歌
現在の公式球団歌は横浜ベイスターズ時代に原曲が作られた『熱き星たちよ』である。何と毎年現役の監督および選手が歌いリリースするという独自のコンテンツ展開を行っている。
関連項目
大洋ホエールズ 横浜大洋ホエールズ 横浜ベイスターズ 湘南シーレックス
- ベイス⭐︎ボール
- 横浜優勝
- やる大矢、大ちゃん、星菜、(*^◯^*):ネットより誕生した関連キャラクター
- ポジ凛:ネットより更に派生した二次創作キャラクター
- リーディングスター
- ハメカス
- 左門豊作・六道聖:当球団(及び前身球団)に所属している設定のキャラクター
- 真剣で私に恋しなさい!・君が主で執事が俺で:大和田伊予・朱子(ベニス)が当球団をモデルとした「七浜ベイスターズ」のファンである。
- MAJOR:作品の舞台地が神奈川繋がりかつ当球団をモデルとした「横浜マリンスターズ」(アニメ版では「横浜ブルーオーシャンズ」)が登場している。
- ミルキィホームズ(2011年にコラボレーション試合を実施)
- 今井翼……大洋時代からのベイスターズファン。
- 松本梨香……ベイスターズファン。出身地が神奈川県であるため。
- みずしな孝之…ベイスターズファン。「ササキ様に願いを」が縁で当時の選手と友人もしくは知人になっている。権藤監督とは面識あり(連載当時娘がファンだった)。