アサシン(Fate)
あさしん
概要
直接戦闘においてはキャスターと並んでサーヴァント最弱の呼び名も名高いクラスであり、事実そのステータスは基本7クラスの中では最も低い。
代わりに自身の気配を消すことが出来る「気配遮断」スキルを有しており、誰にも気付かれることなく相手マスターに接近することができるため、サーヴァント戦を避けてマスターの暗殺を主とする特殊なクラスである。別名「マスター殺しのサーヴァント」。
攻撃の際にはランクが低下するものの、仮にも英霊である彼らの奇襲は人間であるマスターに対しては十分すぎる脅威。聖杯戦争において各マスターが大きく動けないのは、このアサシンが存在するからに他ならない。
Aランクの気配遮断であれば、サーヴァントであっても同じ部屋にいるにもかかわらず、いることに気付けないレベルであり、キャスタークラスの結界にすら全く気付かれず侵入することが出来る。特殊なスキルが無い限り隠密に徹しているアサシンに気付くことはほぼ不可能といっていいだろう。
アサシンと言えば、ハサン
冬木の聖杯戦争においては、通常はどんな魔術師がどんな触媒を使っても必ず「ハサン・サッバーハ」という英霊が召喚される。ハサンとはイスラムの暗殺教団歴代の長たちの襲名する名前であり、この歴代のハサンたちの中から誰かが選ばれる。なお、歴代のハサンたちはそれぞれ独自の暗殺術を極めた者達であるため、同じ「ハサン」であってもその能力は大きく異なる。
「アサシン」という単語は元々この「ハサン」を教祖とした教団の名前であり、英語やフランス語としてはこの教団のイメージから「暗殺者」を意味する言葉になった。故に厳格な意味では「ハサン」以外に「アサシン」はいないのだから、このルールも頷けるものである。
ただしイレギュラーな召喚の場合はこの基準が当てはまらない時もある。
第五次聖杯戦争のアサシンはハサンではないが、これはルールを破った召喚によって出現したイレギュラーである。また、「アサシンはハサン」というルールは冬木の大聖杯、及びそれを模倣した場合のルールとなっており、別の場所での聖杯戦争では触媒があれば別のアサシンを召喚できたり、そもそもハサン縛りが存在しないケースもある。
クラス別能力
気配遮断 | 自身の気配を消す能力。攻撃態勢に移るとランクが下がる |
---|
クラス基本ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 |
---|---|---|---|---|
D | D | B | E | B |
真名は『stay night』のアサシンと同一だが、こちらは英霊の座に登録されている本物の英霊。
Observer on Timeless Temple
『邪竜百年戦争 オルレアン』
フランス革命期、数多の王侯貴族を断罪した処刑人。
詳細はシャルル=アンリ・サンソン(Fate)を参照。
エリザベートの成れの果て。近代欧州の吸血鬼伝承に影響を与えた狂気の伯爵夫人。
詳細はカーミラ(Fate)を参照。
思い人を歌姫に育て上げ、その果てに殺人鬼に堕ちたオペラ座の怪人その人。
詳細はファントム・オブ・ジ・オペラ(Fate)を参照。
『永続狂気帝国 セプテム』
かの皇帝を暗殺せんとした毒牙の刺客。月と花、そして何より酒を愛した風流人。
詳細は荊軻(Fate)を参照。
ゴルゴン三姉妹の長女である女神。
サーヴァント化に際し、ある程度の戦闘力を獲得している。
詳細はステンノ(Fate)を参照。
『神聖円卓領域 キャメロット』
頭目の資格を逸した山の翁を罰する初代にして最後の「ハサン・サッバーハ」。
冠位の資格を持つ唯一のアサシン。
詳細は山の翁を参照。
ハサン・サッバーハの系譜の暗殺者。異名の通りであれば煙を使い戦うと思われる。
NPCとしてのみ登場。
詳細は煙酔のハサンを参照。
Epic of Remnant
『屍山血河舞台 下総国』
甲賀の系譜に連なるくノ一。その体には先祖代々受け継がれる大蛇の呪いが刻まれている。
詳細はアサシン・パライソ及び望月千代女(Fate)を参照。
「飛び加藤」の異名を持ち、幻術使いとして知られた忍者。その実態はカラクリ仕掛けのロボット娘。
詳細は加藤段蔵(Fate)を参照。
Cosmos in the Lostbelt
イベント限定サーヴァント
『セイバーウォーズ』
騎士として正々堂々闇討ちを行う、自称「セイバーの決定版」。意味不明だがとりあえずそういう事らしい。
詳細は謎のヒロインXを参照。
暗黒騎士団ダーク・ラウンズによって生み出されたヒロインXのパチモン。
詳細は謎のヒロインZを参照。
水着サーヴァント
2016年夏イベントにてクラスチェンジしたスカサハ。通常運転に見せかけてタガが外れている。
詳細はスカサハ(水着)を参照。
2017年夏イベントにてクラスチェンジしたニトクリス。どこかで見たような白い布をかぶっている。
詳細はニトクリス(水着)を参照。
2018年夏イベントにてクラスチェンジした牛若丸。気分は御山の修行時代。
詳細は牛若丸(水着)を参照。
2019年夏イベントにてクラスチェンジした沖田さん。苦節3年、ついに水着をもらった矢先、いろいろあってジェットパックがくっついてしまった。取れない。
詳細は沖田総司(水着)を参照。
2022年夏イベントにてクラスチェンジしたワルキューレ3姉妹。新顔のリンド、エルン、イルスを加え、最新の銃火器で武装している。
詳細はワルキューレ(水着)を参照。
ハロウィンイベント
2016年ハロウィンイベントに登場。
プトレマイオス朝最後のファラオ。かの“皇帝”を魅了した才色兼備のトップレディ。
詳細はクレオパトラ(Fate)を参照。
2017年ハロウィンイベントに登場。
姫路城の天守に住まう化生。その実態は拗らせたヒキニートオタク。
詳細は刑部姫(Fate)を参照。
2022年ハロウィンイベントに登場。
『水滸伝』における梁山泊の一員であり、鉄のムチを操る騎馬戦の達人。融合した魔物の悪影響で性転換したついでに承認欲求モンスターと化している。
詳細は呼延灼(Fate)を参照。
コラボイベント
蛇の使い魔を使役する灰衣の怪人。伊吹の山の神の加護を受けし魔人。
詳細はアサシン(Fate/SamuraiRemnant)を参照。
その他公式で適性があると明言されている英雄
余談
アサシンの適性
(このクラスに限った話ではないが)実際の暗殺者以外にも、失敗した暗殺者や殺人鬼、処刑人、武術家などがこのクラスとして呼ばれるなど、近年では暗殺者以外のサーヴァントも召喚される傾向にある。
武術家に関しては、李書文の例を挙げると、本人が殺し屋に近いものと自認している点や武術の腕よりも相対した相手を殺している逸話からアサシンクラスとして召喚に応じたという考え方も出来る為、武術家だからと言ってアサシンクラスで呼ばれるわけでは無い。新宿のアサシンに関しても、スパイの逸話や取り込んだ幻霊の影響による所が大きいと思われる。(他の作品では拳法=暗殺の手段として採用されてきた歴史があるので、拳法家=アサシンと解釈するのは致し方ない面もある。そもそもFateシリーズに格闘家専用のクラスが無いためであるが。)
武術(特に徒手空拳)を使うサーヴァントを召喚したいならば、少々精度は落ちるかもしれないが、バーサーカーで召喚するという手段もあるし、他に武器を使った逸話があるならばその手のクラスで召喚して、武術はサブウェポンとする手段もある。
この他、セイヴァーやルーラーなどの聖人系にも武術の心得があるサーヴァントもいるのだが、そこら辺は規格外揃いなので気にしてはいけない。
また、一般的なお化けのイメージに「消える」「化ける」「暗い時間に現れる」「人を殺す事がある」などのイメージがあるからか、妖怪等もこのクラスとして召喚される事がある。
総合すると、暗殺の他「潜入」「諜報」「隠遁」「殺しの腕前」等の逸話に関連した存在が、このクラスの適性を持つと推測でき、その点でも一番初めに登場した"剣士"は異例な召喚であった事が窺える(素早い燕さえ斬れる、殺しに応用できる程の達人だからという見方もできそうだが)。
『Fate/Grand Order』でのクラス相性
『FGO』ではライダークラスに対して一方的に有利とされているが、理由は不明。
相手に気付かれぬ内に接近し暗殺すれば、得意の機動力を生かす暇も無い……という事か。
ライダーには王や将などの支配者が多く、そういった人物は実際に暗殺の対象になったエピソードを持つ場合が多いことも関係しているかもしれない。
とはいえ、王特性を持つサーヴァントは2021年8月現在セイバーの方が多く(アルトリアのバリエーションが多いせいもあるが)、さらにバーサーカーもライダーに追随するほど多いので、必ずしもライダーが王のクラスと言う訳でもない。
また、確かに騎乗前に暗殺する事は可能だが、いざ騎乗されてしまえばそれを暗殺するのは遥かに難しいであろう。
それを踏まえると、「対魔力を持ち明確に魔術師へ有利であるライダー」「気配遮断を魔法でカウンター出来るためアサシンの強みに対抗出来るキャスター」に比べて、非常に説得力に薄い。
三すくみ相性ありきで、特に深い理由はないのかもしれない。