基礎データ
全国図鑑 | No.0324 |
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ホウエン図鑑 | No.105 |
マウンテンカロス図鑑 | No.096 |
アローラ図鑑 | No.287 |
ガラル図鑑 | No.300 |
パルデア図鑑 | No.150 |
ローマ字表記 | Cotoise |
分類 | せきたんポケモン |
高さ | 0.5m |
重さ | 80.4kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
タイプ | ほのお |
特性 | しろいけむり/ひでり(第7世代から)/シェルアーマー(隠れ特性) |
おとしもの | コータスのせきたん |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | コータス | coal(英語で石炭)+tortoise(英語でリクガメ)+コークス |
英語・スペイン語・イタリア語 | Torkoal | tortoise(リクガメ)+coal(石炭) |
ドイツ語 | Qurtel | Qualm(煙・蒸気)+turtle(カメ) |
フランス語 | Chartor | charbon(石炭)+tortue(リクガメ) |
韓国語 | 코터스 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 煤炭龟 | 煤炭(méitàn、石炭)+龟(gūi、カメ) |
中国語(繁体字) | 煤炭龜 | 煤炭(méitàn、石炭)+龜(gūi、カメ) |
ロシア語 | Торкол | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | टरकोल | 英語名の音写 |
タイ語 | โคทอยซ์ | 日本語名の音写 |
概要
第3世代『ルビー・サファイア』から登場した、真っ黒な甲羅と赤褐色の身体を持つ陸ガメのような姿のポケモン。
頑強な甲羅には大きな六角形の穴が規則正しく開き、内部は燃焼炉のような役割を成す空洞となっている。そこへ山を掘っては見つけた石炭を入れて燃やし続ける事で、自らの生命エネルギーとする生態を持つ。
石炭が足りないと元気がなくなってしまい、ヒトカゲの尻尾同様、体内の炎が消えると死んでしまうとされている。そのため常に石炭を求めて動いており、使われなくなった炭鉱には石炭を求めて大量のコータスが集まる事があるとか。
後に石炭モチーフのタンドン系譜が登場したが、彼らも食糧源として狙っている可能性は高い。
外敵に襲われた時には多くの石炭を燃やして力を高めたり、黒煙を甲羅や鼻から噴き出して敵の目を眩ませ逃走する。また、鼻から噴き出す煙は機関車の警笛に似た音を発する。
甲羅から噴きだす煙で体調もわかり、勢いが激しいときは元気な証拠。
火力を維持しやすい火山地帯に好んで棲みつく個体も多く、『ポケモンレンジャーバトナージ』ではマグマを渡るための乗り物役であった。浦島太郎が見れば腰を抜かすに違いない。
RS時代のドットが大きめに描かれてたために勘違いする人も居るが、実は大きさがゼニガメと同じとかなり小柄。その割に体重は重めだが、最終形態亀ポケモンの中では最軽量(80.4kg)。
歴代亀ポケモンでは、第7世代にて近縁種にあたるバクガメスが登場するまで唯一の無進化だった。
色違いは体が金色になる。なんだかおめでたい。リクガメは長命な種が多いが、コータスの寿命は現時点では公式な設定がない(XYにおいてAZの手持ちにいるが…)。
名前の由来はCoalもしくはKoks(それぞれ英語、独語で石炭の意味)+Tortoise(トータス、英語で陸ガメの意味)、または+ チャコール (炭、木炭)だろうか。
ゲームにおける特徴
RSE・ORAS
DPt・BDSP
ハートゴールド・ソウルシルバー
- ジョウト地方のサファリゾーンで「サバンナエリア」に「いわばのブロック」を35個置くことで出現するようになる。
ブラック・ホワイト・BW2
- 2014年にサ終したポケモンドリームワールド『ごつごつ山』に出現していた。現在は過去作から連れてくるしかない。
XY
- 18ばんどうろに出現する。
サンムーン・ウルトラサンムーン
ソード・シールド
- ストーリーにおいては、チャンピオンカップファイナルトーナメントからナックルシティのジムリーダー・キバナの手持ちで登場。なお、クリア後のトーナメントでエンジンシティのジムリーダー・カブの手持ちでも登場するが、どちらも日照り要員として先鋒で出してくる。それだけでなく、DLCにてカブが天候変化を理由にキバナにコータスを薦めた事が明らかとなった。
スカーレット・バイオレット
- 本作でも内定。東1番エリア、プルピケ山道に生息している他、西1番エリアにはノーマルテラスタル個体が出現する。
- ストーリーにおいては、『スターダスト★ストリート』でスター団・ほのお組チームシェダルのボス・メロコの手持ちで登場する。なお、スター団幹部では唯一発売前から紹介されていたために一番手だと思って(実際には下から2番目でピーニャから倒す事が推奨されている)真っ先にカチコミするプレイヤーが多かった様だが、実際はこのコータスはレベル27の上に特性「ひでり」で、5ターン経過前に倒してしまうと真打ちたる特性「かそく」のスターモービル(ブロロローム)の「オーバーヒート」と「バーンアクセル」が飛んでくる。対策はちゃんとしよう。
- ちなみにコータスに限った事ではないが、メロコの個体はクイックボールに入っている。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 85 | 140 | 85 | 70 | 20 | 470 |
- ステータスは「ぼうぎょ」が飛びぬけて高く、攻撃面がそこそこと言った所。一方「すばやさ」は亀ポケモン一の鈍足で、素でカビゴンすら抜けない。同じすばやさ帯にはナットレイが存在し、コータスも同じ水準でジャイロボールが打てる。
- 前述通り「ぼうぎょ」がかなり高いので、タイプ不一致の「じしん」は結構耐えてしまう事もある。遅さを生かし、「のろい」を積む機会があれば言う事なしである。だが、ほのおタイプ故か弱点がどれもこれもメジャーなため、物理受けは厳しい。
- 技の方もほのお技に加え、「じしん」「ストーンエッジ」「だいちのちから」の他に特性上連射が可能な「ソーラービーム」、補助技には倒されにくくするための「てっぺき」「ドわすれ」、交代を誘発する「あくび」、逆に交代に牽制をかける「ステルスロック」を覚えるなど意外と器用。
- 但し、ほのお物理技に恵まれず、最大威力は「かえんぐるま」止まり。特殊技はこれでもかと言うほどあるのに。また、「ほえる」や「ふきとばし」を覚えないのはマイナス点。「あくび」使いとしてはこの点でカビゴンやカバルドンに劣る。
第5世代
- ポケモンBWでは強力な積み技「からをやぶる」を習得。しかし、マグカルゴ以上の鈍足であるため、抜ける相手が他の「からをやぶる」使いよりさらに狭まる点、本来物理弱点を耐えて反撃する事が強みとなっているにもかかわらず、耐久を犠牲にしなければならない点を考えると、若干使い辛いかもしれない。
- だが、持ち物に「しろいハーブ」を持たせておくと、下がった防御力が元に戻る上に、特性のお陰で相手によって無駄に発動する事も無いので、純粋な火力アップ技となる。
第7世代
- 特性として「ひでり」を獲得。晴れパの起動役として、需要が大きく高まった。さらに天候を書き換える特性(「あめふらし」、「ゆきふらし」、「すなおこし」等)同士が先頭でぶつかった場合、素早さの遅い方が天候を取るという仕様上、コータスの鈍足が逆にメリットとなる。天候特性持ちでは進化前を含めても最も遅いため、天候の取り合いに関しては最強クラスと言える。
第6世代以降
- だが、天候を発動させる特性が「天候は永続ではなく5ターンまで」という弱体化を受けている点に注意。まあ永続してたのがおかしいのだが。あのコータスがこんなに出世するなんて……
第8世代
- ポケモン剣盾で弱体化されるかと思えば全くそんなことはなく、新たに「ボディプレス」や「しっとのほのお」を獲得し、ダイマックス対策として有用な「あくび」も覚えられ、しかも天候要員の交代出しによって「ようりょくそ」が即座に発動できることから、耐久が高いコータスは後出し天候起動要員としてバンギラスなどと共に更に多く起用されるようになった。
- 特に「ボディプレス」はぼうぎょが高いコータスと非常に相性がよく、前述したバンギラス等いわタイプに対する強烈な役割破壊にもなる。晴れパが若干苦手なサザンドラやガオガエンに刺せるのもポイント。こうしたことからアタッカーだけでなく上記3つの技+「まもる」を覚えさせた耐久型の開発も進められた。
- ちなみに「ボディプレス」と同時期に確定急所技を覚えるウーラオスが登場した事で、隠し特性の「シェルアーマー」の評価が少し上がった。てっぺきが要塞化と「ボディプレス」の火力UPを兼ねる事、受けポケモンが恐れる急所負けを特性で防げる事が噛み合った結果である。それでもウーラオスのれんげきのかたはまもるを貫通して来るのでキツいのだが。
- フシギバナ・リザードンが超強化されたことも手伝い、ダブルバトルにて使用率トップテン入りしただけでなく、2020年9~10月のランクバトルにて名誉の禁止ポケモン認定、更には2020年8月に行われたポケモン日本一決定戦にてコータス入り晴れパがシニア・マスターの2つのカテゴリーで優勝というとんでもない栄冠を勝ち取ったのである。
- シニアではバンギラスを「ボディプレス」で薙ぎ倒す、マスターでは「あくび」を相手ポケモンに的確に刺して動きを止めるなどパーティの核として大活躍を果たした。
第9世代
- 過去作から「じばく」を没収され自己退場手段が減ったのは痛い(一応オーバーヒートでだっしゅつパックを発動すればとんぼがえりじみた動きは可能)が、ステロ欠伸を始めとした場作り&対面操作能力と、ひでり+タイプ一致炎技(+テラスタル)の火力押し付けの択を迫れるポテンシャルは健在。
- C特化「こだわりメガネ」コータスの晴れテラスタル「ふんか」はH252D4ラウドボーンを10/16の乱数で1発に仕留めるほど(耐久振りかつ半減である)なので、「トリックルーム」を展開すれば誇張でも何でもなく相手が物理耐久型主体の選出の場合は3タテも夢ではない。
- 更に今作はパラドックスポケモン達の特性こだいかっせいが、ブーストエナジーの他にひでりでも発動する事が判明。晴れパや古代ポケモン主軸のパーティでは今作も大いにお世話になるだろう。
- 今作での主なパートナーは晴れにより攻撃と素早さが大幅に強化されるスコヴィランやテラスタルでタイプ変更したドレディア等がいる。ちなみにコライドンも上位互換のひひいろのこどうを持つが、あちらは禁止級であるのと天候取りとしては高すぎる素早さから差別化は容易。
- シングルバトル・ダブルバトル問わずシリーズ1初期環境では晴れパやトリパを中心に使われる。このポケモンのほのお超火力の存在が、グレンアルマ、ソウブレイズといった新規「もらいび」ポケモンに独特の価値を与える要因となっており、やや誇張かもしれないがコータスのおかげでウインディの特性候補に「もらいび」が挙がるようにもなっていると言われる。ダイマックスの廃止によって天候が奪取されにくくなったのも追い風。
- シングルバトルでは「ステルスロック」や「あくび」といった起点作り技を採用したアタッカーとサポーターのハイブリッド型が主流。持ち物はサポーターに寄せた構成なら「だっしゅつパック」や「あついいわ」が、アタッカーに寄せた型なら「こだわりメガネ」が主流。
- シリーズ2になると「こだいかっせい」晴れパの始動役という役目を得たが、始動役を偽装して自らをトリパエースとして使う型も一定数存在する。S個体値VのずぶといHB「オボンのみ」クッション型やひかえめアタッカー型など、トリパ運用や後手を取ることに拘らない型もそれなりに見かけられる。
- シリーズ3になるとパオジアンに強い起点作り枠としても評価されている。
- レギュレーションEからは「ひでり」枠としてキュウコンが復帰。忘れがちだがコータスは本作でじばくを没収されているため自主退場に手動交代か道具を要する(前述のだっしゅつパック採用もこれが理由)が、キュウコンは自主交代・技拘束など後続につなぐ手段に優れている。また、コータスに若干劣るがキュウコンも十分な特攻火力を持つ。
- 持ち前の鈍足で天候奪取なら明確にコータスが勝るのは強みだが、接続先として強力なほのおタイプエースであるオーガポン(かまどのめん)が登場したこともあり、油断ならない競合相手と言えるだろう。
- テラスタイプの自由度はかなり低い。というのは、特性「ひでり」への依存度が高く、そもそもコータスを使う=ほのおウエポンの超火力を期待する、となるためである。要するに、テラスタイプは火力を追求したほのおが大半で、後は「ソーラービーム」の火力アップにより苦手なみずに対抗できるようにできるくさぐらいなものである。他には稀にじめんウエポン対策のひこうがある程度か。
- ちなみに上記の「ひでり」が強力なため注目されないが、テラレイドバトルでは「ひでり」以外の特性のコータスは出現率が低い。隠れ特性は「ひでり」が発動しないのを確認した後、バリアが展開されていない時にデバフを行い、「しろいけむり」でなければ良いので判定はやや簡単なのだが。
使用トレーナー
ゲーム版
- アスナ:ジムリーダー(ホウエン)
- ハルカ:RSE・ORASライバル※1
- パキラ:四天王(カロス)
- AZ:ポケモントレーナー
- キバナ:ジムリーダー(ガラル)※2
- カブ:ジムリーダー(ガラル)※3
- マタハリ:ジムチャレンジャー
- リクヒコ:おまわりさん/マックスレイドバトルNPC
- メロコ:スター団・ほのお組チームシェダルボス
- ※1:エメラルドのみ
- ※2:ファイナルトーナメントから
- ※3:クリア後
アニメ版
- サトシ
- アスナ(AG)
- カメマスター(新無印58話)
漫画版
- ホムラ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
旅行で訪れる際は探してみるのもよいだろう。
『ポケモンマスターズ』
- アスナ&コータス
- メインストーリー(WPM編)第3章クリア後に加入するほのおタイプ★3テクニカルの配布バディーズ。
- 特攻・急所率を自己バフで上げられる自己完結バディーズ。防御も上げることができ、おにびで相手を火傷状態にできるため、物理相手ならタンクも熟せる。
- 攻撃技は威力の低いひのこしかないが、バディストーンボードで「相手やけど時威力上昇5」×2、「急所時威力上昇5」、更にひのこの威力アップパネルが大量にあるので、最終的に1ゲージ技でありながら十分な火力を出すことが可能になる。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 「赤・青の救助隊」
- ポケモンSMよりも11年ほど前、2005年に発売された本作でも実は最強クラスのポケモンとして君臨していた。
- HPを筆頭に割と高めなステータスを備える上に、特性「しろいけむり」のお陰で能力を下げられることがないため安定した冒険が可能。特に本家シリーズより大きく強化された「いやなおと」をシャットアウトできるのは非常にありがたい。
- 習得技も攻撃面はPPの多い「ひのこ」・直線攻撃の「かえんほうしゃ」・部屋全体攻撃の「ねっぷう」を取り揃え、防御面も「てっぺき」「のろい」「ドわすれ」「えんまく」など全く隙無し。しかも「ねっぷう」が多重習得可能ときている。
- また、本作屈指の強敵カクレオン狩りが非常に安定するポケモンの1匹でもある。各種積み技で防御面は万全、カクレオンの「いやなおと」は特性で受け付けず、扱い易い範囲技「ねっぷう」で集団相手でも全く問題なしと至れり尽くせり。同等クラスの条件が揃うのは他にレジスチルくらいであり、あちらは範囲技がやや扱いづらい「じしん」しかないのでコータスが1歩リードと言えるだろう。
- 欠点としては、レベルアップの遅さからLv1ダンジョンでの活躍は全く期待できないことだろうか。
- 「探検隊シリーズ」
- 救助隊シリーズで強力すぎたためか、次回作のではステータス調整などの弱体化を受けてしまった。それでも特性や範囲技の安定感は据え置きであり、十分な強ポケモンと言えよう。
- また、ストーリーでは温泉好きな長老として登場…といってもほのおタイプなので基本的には岩盤浴である。おやかたさま曰く「亀の甲より年の功」で何かと色んなことを知っているらしいが、肝心な所を忘れてしまっていることも。
『ポケパークWii』
- マグマゾーンに登場。ストーリーの都合上溶鉱炉に「てつのかたまり」を運ぶ必要があるのだが、鍛えてやるという名目で運搬中のピカチュウに体当たりを仕掛けてくる。本ゲームでは運搬中は歩行速度が遅くなること、溶鉱炉までの距離が長いことを踏まえるとなかなかに面倒くさい。ちなみにパラメータという点において、このコータスの行為によって鍛えられるものは特にない。
『ポケモンカードゲーム』
- 基本的に特筆すべきほど強いカードは出ていないのだが、登場初期はなぜか闘タイプとして扱われているカードが存在した。よりにもよって「サトシのコータス」のカードも闘タイプであり、制作側の勘違いがあったと考えられる
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- アスナのコータス
- DP56話
- ロケット団トリオのいつもの口上のシーンで、地球平面説のカメがコータスになってる。
- 新無印58話
- カメマスターなおじいさんのポケモンとして他の亀ポケモンと共に登場。
その他
XY | 78話 |
---|---|
SM | 34話・121話・129話・145話(イメージ) |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でマグマ団三頭火・ホムラの手持ちが登場。特殊な煙を出し相手を眠らせる事ができる。えんとつ山でアスナのマグカルゴと共に共にアクア団の火山停止装置を破壊しているほか、実はグラードンに高熱の火炎を叩きつけて眠りから呼び覚ましたのがこのコータスだったりする。
関連イラスト
関連タグ
0323.バクーダ(メガバクーダ)→0324.コータス→0325.バネブー