概要
『仮面ライダー(新)』の主人公、スカイライダーの持つ特殊能力。
自らの体にかかる重力を軽減することで、自在に空を飛ぶという素晴らしい能力。最高時速は800㎞/hと、そんじょそこらのライダーマシン並みのスピードを出せる。
最終回では自分の他に7人ライダーにも重力軽減をかけ、全員でジャンプして怪獣のような巨体のネオショッカー首領を持ち上げるという離れ業を見せた。
裏話
作中あまり有効活用できているとは言い難く、13話以降からすでにセイリングジャンプをしなくなっており、強化前で明確に使用の描写があったのは19話が最後で、オオカミジンとの戦闘時に逃走に使用しようとして防がれている。ムササベーダー兄弟との戦いでは「セイリングジャンプ」と言っていないが一応空を飛んで戦っている。
途中でスカイライダーはパワーアップして体色が黒から黄緑に代わってしまったため、中盤以降は空を飛ぶバンク映像が殆ど使えなくなってしまった。(劇場版で新規撮影もできたであろうが)そのため終盤では筑波洋自身の口から「俺がスカイライダーであることを忘れたか!!」というセリフが出るなど、ある種のネタにされていた。
ただし、スカイキックの他、99の技の中には空を飛んでからかける技もあり、全く飛んでいないわけではない。
「バッタの改造人間だから飛んでもおかしくないだろう」という平山亨のアイディアだったが、スカイターボの必要性が無くなってしまうのと、作劇的に生かせなかったのが次第にセイリングジャンプをしなくなった理由である。空中戦があれば生かせただろうが、空を飛ぶ生物モチーフで実際に空を飛んだのはコウモルジンとムササベーダー兄弟だけで、なぜかストレートな鳥モチーフのネオショッカー怪人は出てこなかったし。
あまりに便利すぎる能力は危機的状況を作りにくくなってしまうものである。
その他の空を飛べるライダー
昭和ライダー
あまり知られていないが、実は飛べる。全身のエネルギーを脚に集めて飛ぶことで、原爆を内蔵したカメバズーカを太平洋上まで運び、起爆させた。また、初代仮面ライダー23話で2号ライダーが怪人ムササビードルを追って有珠山の山頂まで飛んでいる他、第34話でガマギラーとショッカー幹部がセスナで逃走したところを飛んでセスナ機ごと破壊している。
漫画版では全身を機械化した1号ライダーが逆噴射しまくってスイスイ空を飛んでいる。
V3・26の秘密に2本のマフラーと襟の安定翼を利用して滑空するグライディングマフラーという技が存在する。ただし、この技はTV版では中盤での方針変更によりOPテーマの歌詞で存在が示唆されるのみに留まり、本編では飛行能力に長けたツバサ一族との戦いなどでも使用されなかった。後にゲーム作品で使用している。対死人コウモリ戦で編み出したV3マッハキックは一応飛んでいるようにも見える。
一応、ハンマークラゲやナイフアルマジロとの戦いでは飛んでいるかのように見えるシーンが存在する。
脚からのジェット噴射で空を飛べるが、映像では使用していない。
平成一期
契約モンスターであるダークウイングを背中に装着することで飛行が可能。
最強形態・ブラスターフォームの背中にあるマルチユニット「フォトンフィールドフローター」を展開して飛行可能。
コイツの場合自力で飛んでいるわけではなく、背中に背負ったブースターで空を飛んでいる。
Jのカードでジャックフォームに変身すれば、背中からオリハルコンウイングが生えて空が飛べる。
キングフォームでも背部のグラビティジェネレーターによる重力操作で浮遊・飛行が可能になる。
後述するカリスとレンゲル同様、フロートのカードを使う事でも飛行は可能であり、実際にブレイドがジャックフォームへの変身に必要なカードとなるイーグルアンデッドとの戦いで使用した。
ハートの6、フロートのカードを使えば飛べる。レンゲル(蜘蛛)はともかく、カリス(カマキリ)が他のアンデッドの力を使わなければ飛べないというのも変な話だが。
また、カリスの場合、キック技の一つであるスピニングアタックを放つ際にもトルネードのカードの力による竜巻を纏う事である程度の飛行が可能で、主に上述したフロートのカードとなるドラゴンフライアンデッドを撃破する際にこの点を活かしていた。
最強形態ハイパーフォームへと変身すれば飛行が可能になる。
超クライマックスフォームではウイングフォームの電仮面の翼により飛行が可能。
飛翔態というフォームがある。では背中に蝙蝠のような翼が生えるのかと思いきや予想の斜め上の姿となる。
飛翔態の飛行速度はスカイライダーを上回るマッハ3.4。
飛行能力を持ち、レジェンドアークになると翼も生える。
ディケイドがファイナルフォームライドのカードを使用する事で飛行能力を持つ形態に変形できる。
また、クウガはMOVIE大戦2010ではアルティメットフォームから自身の意思でアルティメットゴウラムに変身し、飛行した。
平成二期
劇場版に登場したサイクロンジョーカーゴールドエクストリームに変身すると、6枚の金色の翼が生え空を飛びまわることができるようになる。
黄色いボディのアクセルブースターになればスラスターで空を飛べる。
「バード」のメモリの力により飛行が可能。
鳥形グリードであるアンクのコアメダル、タカ・クジャク・コンドルの力を手に入れたタジャドルコンボになれば空を飛べる。
スーパータトバコンボは背中にオーラ状の翼を形成することで飛行可能。
バースCLAWsのひとつ、カッターウィングを装着することにより飛行が可能。
普段は飛べないが、ロケットモジュールを装着すれば猛スピードで空や宇宙を飛べる。他にジャイロモジュールでも飛行が可能。
ロケットモジュールを内蔵したロケットステイツなどでも飛行が可能。
後の作品では、フォーゼの力を使用した「フォーゼアームズ」「フォーゼ魂」「フォーゼアーマー」といったフォームが登場しているが、これらもフォーゼ同様ロケットモジュールによる飛行が可能。
フォーゼ同様、ロケットモジュールで飛行可能。
風の力を持つハリケーンスタイルに変身すれば、風を纏い天を翔けることが可能。
ハリケーンドラゴン、オールドラゴン、スペシャルラッシュはウィザードラゴンの翼で飛行することも可能。
映画『MOVIE大戦アルティメイタム』では上記の平成二期ライダーが全員飛行して(メテオはなでしこに捕まって飛んだ)敵の移動要塞を追う、という昭和では考えられないシーンが描かれた。
右肩に隼の力を宿したファルコマントを使うことで飛行能力を得る。
- 仮面ライダー鎧武など
スイカアームズのジャイロモードが飛行能力を持つ。
飛行というより浮遊ではあるが、地面から浮くことが可能。
脱出王フーディーニの力を使うことにより、愛機マシンフーディーと合体することで自在な飛行が可能。ゴーストも同様にフーディーニの力を使うことにより飛行可能。
サンゾウ魂では3体のお供を召喚し觔斗雲の様な物に変化させ、それに乗ることで飛行が可能。
ハンターアクションゲーマー レベル5(フルドラゴン、ドラゴンファング共に)は背面のゲイルドラゴウィングにより短時間の飛行が可能。なお、ムテキゲーマーは無限ジャンプである。
コンバットフライトゲームをモチーフとする形態(スナイプはコンバットシューティングゲーマーレベル3、レーザーはプロトコンバットバイクゲーマーレベル0)に変身すると飛行能力を持つ。
タカフルボトル、ヘリコプターフルボトル、ロケットフルボトル等飛行能力を持つフルボトルがいくつかあり、それらを使用したフォームが飛行能力を持つ。
また、仮面ライダービルドに登場する他の仮面ライダーもこれらのボトルを使用することで飛行が可能。
令和ライダー
フライングファルコン、ブレイキングマンモスが飛行能力を持つ。
ライトニングホーネットが飛行能力を持つ。
フライングファルコン、バーニングファルコンが飛行能力を持つ。
ストームイーグルを使用する形態が飛行能力を持つ。
天空のペガサスを使用する形態が飛行能力を持つ。
空飛ぶ絨毯を召喚して搭乗することで飛行が可能。
イーグルゲノムのリミックス変身で飛行できるようになる。バイスはプテラゲノムへの変身により単独でも飛行できる。
コンドルゲノミクスが飛行能力を持つ。
このように、意外にも飛行能力を持ったライダーは多い。また、ここには記述しないが、本人は飛行能力が無くてもマシンやサポートモンスター等が飛行能力を持ち、それに乗ったり掴まったりすることで空中を移動できる例(仮面ライダークウガ&ゴウラムなど)もある。
しかし、翼もジェットエンジンもなく、風の力なども利用せずに体一つで悠々と天を翔けることができるスーパーマンスタイルの飛行ができるのは、今のところ彼と神だけである。もっとも、厳密に言えば「彼」は仮面ライダーの力で空を飛んでいるというわけではないので、純粋にライダーとしての性能・技だけで飛べるのはやはりスカイライダーをおいて他にない、ということになる。
『仮面ライダー大戦』では飛行能力を駆使して強敵・仮面ライダーカブトを撃破し、フォーゼとも戦った。バダンとの決戦時にはフォーゼ、オーズ(タジャドル)、そしてアギトトルネイダーに乗ったディケイドと共に空をかけ、天空高くそびえるバダンシティへと乗り込み、とらわれた超能力少年・シュウを救い出した。