曖昧さ回避
- 改造ツールやチートなどを利用して作られたポケモンや『ポケットモンスターアルタイル』などのポケモン作品のこと。
- ROMイメージの改造により生成されたポケモンROM。
- もしかして→合成ポケモン(コラ画像などによる合成ポケモン)も、時々改造ポケモンと言われることがある。
改造ツールやチートなどの使用
プロアクションリプレイ(以下PAR)などの改造ツール、チートによって作られたポケモンの個体をいう。これらの手で作られた個体は俗に「改造産」と呼ばれる。
見分け方の例
改造と見て分かるものとして、以下のものが上げられている。
抜粋して表記しているため、詳細はこちら→改造ポケモン - ポケモンWiki
ただし、当てはまらなかったからといって改造でないとは限らないので注意。
- 剣盾やSVに登場するDLC限定の伝説のポケモンなど。具体的にはダクマ、ウーラオス、バドレックス、ブリザポス、レイスポス、オーガポン、イイネイヌ、キチキギス、マシマシラ、テラパゴス、ウガツホムラ、タケルライコ、テツノカシラ、テツノイワオ。基本的にはGTSやマジカル交換で出回るこれらのポケモンは改造と見る傾向が強い(正規個体と同様の能力値であっても検索したら同様のトレーナー名の個体が複数出回っている例も見られる)。なおガラル三鳥及びレジドラゴとレジエレキはポケモンGOでも入手可能で、レベルも剣盾より低い(特にガラル三鳥はレベルは一概に言えないが野生個体入手後にポケモンホームに送っただけなら、少なくとも剣盾産よりは低い)ため、判別が難しい。また例外として、2024年1月現在『LEGENDSアルセウス』でのみ入手可能なラブトロスもこの中に含まれる。
- 出会った場所、レベルがおかしい。シンオウ地方でレベル100のときに出会ったとなっているギラティナなど。なお、第4世代の幻のポケモン、特に「はじまりのまでLv80のときにであったアルセウス」はダイヤモンド・パールにおけるなぞのばしょバグにより捕獲が可能で、一定の手順をこなすことでシフター・ムーバー・HOME全てで正規扱いとなる。このため一概に改造産ポケモンとは言い切れない。それでもバグによる非正規入手はかなりグレーゾーンなため、くれぐれもザロクバグによる任意コード実行産や、なぞのばしょ産などのポケモンを正規ポケモンと名乗ってはならない。
- 通常では覚えない技を覚えている。特にガリョウテンセイやこごえるせかい、きょじゅうざんなど特定ポケモンにしか覚えさせられない所謂「専用技」が代表的だが、はめつのひかりを覚えていたり、親もIDも固定された配信ポケモンでもないのにおいわいやてかげんを覚えていたりしても確定となる。ただ教え技やマシン技、レベル技の構成の加除がソフト単位であるのがポケモンであり、通常の技となるとボーマンダのげきりんなど判別が難しい場合もある(GBAロムなら確定。DS以降は第4世代内で通信が可能なPtから解禁されたため、改造であるかは判別しがたい)。
- タイプが通常と違う。通常ギャラドスが水ドラゴンの複合に書き換えられているなど。
- 特性が通常、夢特性ともに違う個体。ふしぎなまもりミカルゲ、がんじょうヌケニン、デルタストリームインテレオンなど。ピカブイ産をHOMEに持ってきた直後以外のケースで特性がない、マタドガス系以外の隠れ特性があるポケモンがGBVC産で通常特性の場合も改造。なお過去作産の夢特性もとくせいパッチで解禁されたものの、アイテム自体が貴重なため見かけた場合は注意すること。また、一時期ポケモンGO産のガラルヤドキングの特性がふかしのこぶしになってしまうバグが発生していたが、こちらも現在は修正済みである。
- 第5世代以前の日本語・韓国語ROMの個体は6文字以上、第6世代以降で7文字以上の親名・NNがつけられた個体(日韓以外ははそれぞれ11以上、13以上)。また仮名文字・ハングル・漢字の2つ以上が両立している、親名・NNが全て空白である、ゲーム内のNGワードにあたる名前がつけられている場合も改造確定。なお「6世代ROMにいる5世代以前産の6文字NN」は仕様上存在する。
- 通常の方法では入るはずの無いボールに入ったポケモン。配信限定ボールであるプレシャスボールの場合は確定となる。ポケモンGO産以外のモンスターボール以外に入ったパルデア御三家、ガラルマークではないヌケニン、サンムーンにおける「ヘビボダンバル」、ヒスイマークではないストレンジボール入りのポケモンなど。一方で何故かマスターボールに入っている一般ポケモンも怪しむべき(周回やIDくじで手に入れたり道具プリンターで生成したマスボの転送、レイド産のキョダイマックス個体などの可能性もあるが、基本的に短時間で多数手に入るものではなく、その性質から安易に一般ポケモンに使うようなものでも無いため)。
- これに関連し、GTS・ミラクル交換で放流できないはずの「ナショナルリボン」「クラシックリボン」をつけたポケモン。クラシックリボンは配布ポケモン限定のリボンだが、ナショナルリボンはダークポケモンのリライブ完了によってつくため量産可能であることに注意。
- ♂のハピナス、ガルーラや♀のバルキー、ダゲキ及びナゲキ、性別不明のエルレイド、性別のあるギギギアルやメレシーなど、性別上存在し得ない組み合わせを持つ個体。「性別なし」となるポケモンは、「機械や無生物をモチーフにしたもの(レアコイル、ゴルーグなど)、雌雄の区別の無いもしくは判別しにくい生物(メタモン、タイレーツ、ワッカネズミ、コレクレー系統など)」「伝説・幻のポケモン」「ウルトラビースト」「パラドックスポケモン」が主にあてはまるが、伝説のポケモンであっても図鑑説明などで性別の存在がほのめかされているもの(ソルガレオとルナアーラ、ザシアンとザマゼンタ)や実際に性別があるもの(ヒードラン、ウーラオス)もあるのでそのあたりの判別はやや難しい。
- ザシアンやザマゼンタ、ムゲンダイナ、ビクティニ、ボルケニオン、フーパ、ガラル三鳥、ミライドン、コライドン、結晶洞窟以外で出会ったコレクレー→サーフゴーなど、色違いが出ないように設定されているポケモンの色違い(プレシャスボール入りを除く)。なお、マボロシのばしょやウルトラワープライド、ダイマックスアドベンチャーで色伝説が解禁になる例もある(レシゼクなど。彼らはBW・BW2でルーチンがかかっていたため、逆に産地マークのない色レシゼクは改造)他、カロスマーク付きの色ミュウツー(海外限定の配布でのみ解禁。それ以外の世代では色ミュウツーはルーチンなし)、第7世代当時のソルガレオ・ルナアーラ・ネクロズマの様に「ROM内ではブロックルーチンがかけられており配信でのみ色個体解禁(=第7世代のこの3匹で親が配信でない色違い個体は改造))」ため、産地マークや出会った場所、親名・親IDなども確認すること。例は見られないが、ポケモンGO産で未実装の色違い個体の伝説ポケモンは改造である。
- 同時に覚えられないはずの技を両立している個体。過去ROM産のさいみんじゅつとブレイブバードを両立したクロバットなど。ただし、横遺伝によるタマゴわざ習得が確立された第8世代以降に送られた場合は、判別不能である。
- 色違い6vレベル100、ミュウなどの入手が極めて困難な色違いなど、明らかに誰にも渡す気になれないであろう個体。(色違い6vが生まれる確率はひかるおまもり持ちで16384分の1、伝説ポケモンの固定シンボルは4476万1088分の1である)
- AuSlove.tv、○○.comなど、後ろにTVや.com等なにかしらの宣伝と思われる親名の個体。このうち、前者は24時間色違い6vなどの改造個体をマジカル交換(旧ミラクル交換)で流しており、多くのプレイヤーから忌み嫌われている。海外のポケモンオタクを主張しており、部屋はブイズやゲンガーのグッズであふれていて、YouTubeのチャンネル(現在は削除済み)のアイコンもメガゲンガーであった。
- ポケモン剣盾では、図鑑データが存在しないポケモン(ピジョット、ジュゴン、ドーブル、アルセウス、ゲッコウガ、オドリドリなど)も改造である。
- ポケモンSVでは、最強レイドやDLC配信後にしか入手が解禁されないポケモンなど現状では正規入手できないポケモンも改造である。またテラレイドバトルに出現しないポケモン(ミライドン、コライドン、四災、イダイナキバ/テツノワダチ、チヲハウハネ/テツノドクガ、テツノツツミ以外のパラドックスポケモン、サーフゴーが出た場合も改造となる。さらに、「藍の円盤」配信後は、現時点で登場しないあるポケモンの入手に関わるキーアイテムを報酬で入手可能なレイドが出回るようになった。いわゆる「改造レイド」と呼ばれ、SNSでも注意喚起されている。
- ダークポケモンについては、リライブが完了すると「ナショナルリボン」がついてGTSに出せなくなるため、放流されている地点でアウトなのだが、この他コロシアム産の普通のポケモン(最初に貰えるエーフィとブラッキー、ギンザルから貰えるプラスル、バトル山ホウオウ、アゲトセレビィ、拡張ディスクピカチュウの6匹。北米版拡張ディスクのWISHMKRジラーチは色違いが出る)、XD産のダークポケモンも色違いブロックルーチンがかけられているため、色違いの場合改造確定となる。また、コロシアムの最初に貰えるエーフィとブラッキーは♂固定(コロシアム発売当時はFRLG未発売で他のブイズの他メタモンも未解禁、♀にしてタマゴが作れる状態にするとブイズが解禁されてしまうためと言われている)。XDで進化前が♀も出る状態で貰えることなどもあり見分け難い点もあるが、元々ブイズ自体男女比率7:1の♀が少ない種族のため警戒した方が良いだろう。前記の通り基本的にダークポケモンはGTSで流通させられないことから必然的にローカル通信で交換させることとなり、また各種乱数も解析が済んでいるため、貰う際には捕獲に擁した実機環境、場合によっては乱数seed値の提示を画像で求めること。動画サイトに厳選や乱数調整の証拠アーカイブがあると尚良い。
詳細は上のリンクへ。
改造ポケモンを手に入れてしまったら…
こちらの改造ポケモンは、違法な改造機器を利用して作られる関係で、全てのポケモンのプレイヤーから忌み嫌われる存在であり、見かけたりしても絶対に手を出してはいけない。
そのまま持っていても問題ないことは多いが、持っていると不具合を起こすこともあるため、怪しいなと思ったらそのポケモンを逃がしてしまうことを強くお勧めする。
ただし中には逃がせない不正ポケモンという非常に厄介なものも存在するので、こうなってしまったら一度データを消す以外に解決方法はない。
改造データがROM内に入っている場合、仮にソフトやハードが故障した場合であっても公式の修理サポートを受けられない恐れがある。自動車でも純正個体以外はガソリンスタンドの洗車機にかけることが認められない、修理サポートを受けられない、というのと本質的には同じである。
対策など
公式サイドからもNGが出ているが、そもそも改造ポケモンが蔓延る原因に公式サイドに由来するものも少なからずある(主に伝説)という面もある。そもそも正規のステータス内なら交換する機能を普通に通過することができるというザル警備の為、上記の色違い6vなどの対策も非常に難しいのが現状である。
加えて、日本と海外とではこういった改造個体や改造個体を流すプレイヤーに対する認識の違いがあることも指摘されている。日本では基本的にこういった改造に手を染めることは蛇蝎の如く嫌われ、軽蔑される傾向にあるが、海外では嫌がられるどころか寧ろ貴重な個体をプレゼントしてもらえるとしてありがたがられる風潮が強いと言われている。
参考までに、SVの改造ツール制作者であるKurt氏が自身の解析に基づいて行ったPWCS2023各国予選の分析(リンク)によると、日本勢が一番クリーンで、その次に台湾勢がクリーンだったとのこと。英語圏では改造厨と正規勢が半々程度だがこれでもクリーンな部類という。その他EU圏は改造を躊躇わないプレイヤーが大半のダーティー層であり、最悪なのは改造をしていないプレイヤーの方が珍しい中国・韓国であるという(あくまでKurt氏の主張をそのまま信じればの話であるが)。
なお、解析されたパーティの中には野生個体をベースにしたにもかかわらずに6Vに個体値を改造した、全個体が第8世代の野生産にも拘らず同じサイズの指数であったなど、改造バレ上等とでもいうべきバレバレの改造もあったそうである。
改造ポケモンの公式大会での使用は今に始まった事ではなく、99カップ予選大会の時点で野生エンカウントでは第1世代当時出現し得なかった個体値「4F」のプロアクションリプレイ産不正個体を使って決勝大会進出を勝ち取った不届き者がいる。結局彼は失格にはならず、大会開始前の改造チェックの際に係員に正規個体を用意するように言われて試合を消化した。参考
いずれにせよ、改造やチートを厭わない海外の風潮が根本から見直されない限り、今後も改造個体配信者はが出続けることは間違いないだろう。
その他
一部では「改造個体を使うといっても対戦で使われるのは正規値範囲内の改造に限られるし、改造したからといってプレイングが悪ければ対戦では勝てないのではないか」という改造擁護意見もあるが、そもそも正規の方法で個体を手に入れることも対戦の実力の内なので、こうした意見は真に受けないように。
そのような擁護意見は、野球で喩えると「ステロイドを使ったからといって簡単にホームランが打てるわけではない」とバリー・ボンズのステロイド使用を擁護した2000年代前半当時のMLB現役選手と同じような論調である。
テレビゲーム総選挙のミラクル交換紹介の際に映ったとネタにされた。
ROMイメージの改造
本家のROMイメージを改造して作られたポケモンROMのこと。
主な母体はファイアレッドやエメラルドとされているが、実際にはipsファイルごとに必要なソフトが違うので注意すること。
主な改造ポケモンソフト
注意
ここには正規のポケモンとは似て異なるものを例に出しています。
一部は最早ポケモンではないと言えるものもあります。
ポケットモンスター エメラルドを媒母体としたもの
ポケットモンスター ファイアレッドを母体としたもの
- ポケットモンスターベガ
- ポケットモンスタープロキオン
- ポケットモンスターデネブ
- ポケットモンスター ゴールデンサン (第2世代非公式リメイク)
個別記事あり
- 東方人形劇 (最早ポケモンですらない改造ROMのひとつ。一応基本システムはファイアレッド準拠)
改造ポケモンで遊ぶ際の注意
改造そのものは合法ですが、それをWi-Fi通信などで送受信すると著作権法違反や電波法違反で逮捕される可能性があります。
改造ツールやチートなどの使用
改造個体は通信対戦では使わないこと。個人で楽しむ分にはいいですが、通信で改造個体を渡すと改造ポケモンを受け取った相手のROMに不具合が、最悪データが壊れる危険もあります。また、幻のポケモン(そもそも特別なポケモン扱いで交換に出せないはずなのだが)を流した場合、その幻のポケモンの希少価値を下げる要因になり、配布などの意義を無くすことにも繋がります。
改造をすると任天堂によって改造ポケモンの生産に使用したゲーム機のネットワーク機能を制限されるなどの制裁を受けることがあります。また、公式大会で改造個体を使った場合、発覚した時点で失格、今後の公式大会に参加できなくなることがあります。
改造個体はほぼ俺TUEEEEするためのものと考えてください。
ROMイメージの改造
改造の母体となるROMは、絶対にネット上に出ている「○○.gba」と書いてある拡張子のものをダウンロードしないでください。ROMは自分でそろえること。ROMの吸出し方とやり方はググれ。
そして改造するパッチは「○○.ips」と書かれたものをダウンロードするように。
直接ROMファイルを取ると最悪逮捕される可能性があります。
生成したROMで捕まえたポケモンは第4世代・第5世代などには送らないようにしましょう。
エミュレータは合法なので、そちらで遊んだ方がいいかもしれません
また、レトロフリークはゲームカセットを現物を使いパッチを当てられるのでおすすめ。
余談
ROMイメージの改造で挙げたものには、Youtube等でただ単にポケモンのグラフィックを別の版権キャラ(カービィ、ヨッシー等)に差し替えただけのお遊び系の改造動画も多数存在している。
また、過去にはネット上で話題になった実在人物に差し替えた動画も多く存在していた。
孵化時に改造個体を親とした場合、それを基にデータが再構築されるので生まれた子は正規扱いとなる。この個体は人によって「改造二世」とも言われている。
関連項目
スターモービル(ポケモンSV)…ある意味公式改造ポケモンと言うべき改造ライドポケモン。ちなみに、素体となったのはブロロンとその進化形であるブロロローム。
ゲノセクト…上記のスターモービルと同じくプレイヤーと敵対する組織に改造されたポケモン。ただし、スターモービルとは異なり、素体になったポケモンが化石由来だった事以外は公式でも明言されておらず、謎に包まれている。