アイマス越境
あいますえっきょう
概要
15年の歴史を持つ『アイドルマスター』シリーズは様々な派生作品を生み出してきたが、その中で公式での関わりがない(あるいは薄い)作品同士を、プロデューサー(ファン)の側でクロスオーバーさせた二次創作を「アイマス越境」と呼ぶ。
大人・子ども・男性・女性を問わず、全ての作品とキャラクターを包括的に指した呼称であり、どの作品のどのキャラを「越境」させるか、どのようなストーリー・扱い方なのか、NL・BL・GL要素の有無などで好みが大きく変わってくるため、作品を発表する場合はキャプションなどに但し書きをしておくと良いだろう。
また、コミックマーケットのジャンルにおいてもアイマス全般では「232(※独立コード、ギャルゲー寄り)」、『SideM』としては「315(ゲーム、ソーシャル女性向)」のコードが割り当てられているが、「女性向けを主としないSideM」であればコード「232」でも不備扱いにしないと配置担当から言及されている。
なお、クロスオーバー創作を「越境」と呼ぶ俗語はアイマス以前から存在する。
ちなみに、スタッフのインタビューではどのタイトルも全てのアイドルが存在しているという認識らしいが、765プロに関わるシアター組(コンシューマ作品で765プロとは無関係のアイドルとして登場する事がある)やメンバーが不安定な961プロ、315プロに関わる秋月涼&ジュピターとの兼ね合いがややこしくなりやすい。
公式でもタイトルの壁を超える動きはいくつかあったが、『ワンフォーオール』のDLCなどファンサービス程度の域を出ないものが多かった。
しかしコンテンツが15周年を迎える2020年に、初の本格クロスオーバー作品『スターリットシーズン』が発表されたことで、公式による越境も本格化しつつある(ただし『スターリットシーズン』には『SideM』のアイドルは登場しない→876プロのアイドル共々「何らかの形」で登場するかもしれないというインタビュー証言は存在する)。
同年冬には、『シンデレラガールズ スターライトステージ』『ミリオンライブ! シアターデイズ』の2作品がコラボする。シアターデイズには11月にレイジー・レイジーの2人が登場し、スターライトステージには翌年2月にD/Zealが登場する。
更に2021年には5ブランド全てからアイドルが登場する『ポップリンクス』が1月に登場。
スターリットシーズンよりも一足早く、アイマスの主要5ブランドのアイドルが越境して一堂に揃う光景が16年目にして遂に公式で現実のものとなった。
初期登場アイドルは75人とまだまだ限られてはいるが、毎月のペースで増えていくとのこと。
組み合わせのパターン
ここでは
- 本家『アイドルマスター』を「765AS」
- 『アイドルマスターDS』が初出のアイドルを「876プロ」
- 『アイドルマスターシンデレラガールズ』が初出のアイドル(346プロ設定を含む)を「シンデレラ」
- 『アイドルマスターミリオンライブ!』『シアターデイズ』が初出のアイドル(いわゆるシアター組)を「ミリオン」
- 『アイドルマスターSideM』に登場するアイドル(315プロ)を「SideM」
- 『アイドルマスターシャイニーカラーズ』が初出のアイドル(283プロ)を「シャイニー」
と表記する。
『アイドルマスターDS』で876プロのアイドルとして初登場し、後に315プロとの掛け持ちとなった秋月涼、及び『アイドルマスター2』で961プロのアイドルとして初登場し、後に315プロへ移籍したジュピターの3名は特殊な立場にあるため注釈を参照。また、2020年以降は公式による越境が実現しているため、2010年代までの情勢を記す。
「越境」に当たるもの
- 「シンデレラ」と「ミリオン」と「SideM」と「シャイニー」及び『アイドルマスターXENOGLOSSIA』『THEIDOLM@STER.KR』などの独立した設定の作品を含む組み合わせ
「越境」かどうか意見が分かれるもの
イラスト内でのカメオ出演にとどまっているもの
- 「SideM」における「765AS」と「876プロ」(秋月涼と961プロ時代のジュピターを除く)
- 「ミリオン」 における「876プロ」
登場する作品がバラバラで劇中での関わりがないもの
- 「ミリオン」と「765AS」作品にのみ登場するサブキャラ
- ただし玲音はグリマスの期間限定イベントでEXとしてカード化された。
- 歴代961プロ所属者同士
劇中において一時的にしか関わりを持ったことがないもの
- 「765AS」と「シンデレラ」
- 『シンデレラガールズ』の稼動初期に目玉として765ASが登場していたものの、次第にフェードアウトしていったため。ただし、アニバーサリーイベントやそれぞれの作品へのゲスト出演などはあり、関係が完全消滅したわけではない。
- 「876プロ」と「シンデレラ」
- 『シンデレラガールズ』で期間限定でのコラボイベントが3度開催され、『シンデレラガールズ劇場』に出たり、ぷちデレラも配布されるなど厚遇された。876プロ3人のカードも存在するため765AS同様プロデュースも可能。
シリーズの枠をもまたいだもの
「越境」に当たらないもの
- 「765AS」と「876プロ」
- 「765AS」と961プロ時代のジュピター
- 「765AS」と「ミリオン」
- 「876プロ」と「SideM」の秋月涼
- 876プロと315プロを掛け持ちしているため。
- 「ミリオン」と「961プロ」(プロジェクトフェアリーを除く)
- GREE版で玲音が登場し、シアターデイズに詩花が登場したため。また、コミカライズではジュピターの曲を未来が歌っているシーンが存在している。
カップリングタグ
「越境」要素を含むカップリングタグについて記載する。
ここでのカップリングは恋愛要素の有無に関係なく、2人のキャラクターによる人間関係全般を指すものとする。
タグ名の五十音順。
「765AS」と「シンデレラ」
かな雪歩 / 萩原雪歩 × 三村かな子 |
---|
タケバネ / 赤羽根P × 武内P |
ちはりん / 如月千早 × 渋谷凛 |
なんでこ / 水瀬伊織 × 難波笑美 |
はるうづ / 天海春香 × 島村卯月 |
ひびさち / 我那覇響 × 輿水幸子 |
ひびのり / 我那覇響 × 椎名法子 |
貧乳同盟 / 如月千早 × 高森藍子 |
やよきらり / 高槻やよい × 諸星きらり |
-33cm / 如月千早 × 及川雫 |
「765AS」と「SideM」
あまあまコンビ / 天海春香 × 天ヶ瀬冬馬 |
---|
しょうまこ / 菊地真 × 御手洗翔太 |
とうゆき / 萩原雪歩 × 天ヶ瀬冬馬 |
とうまこ / 菊地真 × 天ヶ瀬冬馬 |
とうひび / 我那覇響 × 天ヶ瀬冬馬 |
ほくちは / 如月千早 × 伊集院北斗 |
ほくまこ / 菊地真 × 伊集院北斗 |
やよしょう / 高槻やよい × 御手洗翔太 |
Wアホ毛 / 星井美希 × 天ヶ瀬冬馬 |
765プロオールスターズとジュピターの組み合わせ。ジュピターの所属事務所によって、越境かそうでないかが変わってくる。『アイドルマスター2』の設定なら「非越境」、『SideM』の設定なら「越境」になる可能性がある。 |
さきまこ / 菊地真 × 水嶋咲 |
「りょうまこ」+「りょうさき」の要素から秋月涼の部分を引いたもの。「男らしさ」や「女らしさ」を疑問視する咲のコンセプトが涼&真に対してアンチテーゼとなるため、それらのCPとは一石を投じる要素となっている。涼ちん大困惑。 |
ぴよけん / 音無小鳥 × 山村賢 |
みちたか / 四条貴音 × 円城寺道流 |
「876プロ」と「シンデレラ」
「876プロ」と「SideM」
あいとう / 日高愛 × 天ヶ瀬冬馬 |
---|
ジュピりょう / 秋月涼 × ジュピター |
りょうとう / 秋月涼 × 天ヶ瀬冬馬 |
ジュピターと涼の所属事務所によって越境か否かが変わってくる組み合わせ。両方とも315プロに属した状態なら「非越境」だが、ジュピターが961プロ、あるいは涼が876プロのみに属した状態なら「越境」に当たる可能性がある。 |
はなまるコンビ / 日高愛 × 兜大吾 |
りょうさき / 秋月涼 × 水嶋咲 |
「シンデレラ」と「ミリオン」
アイマス合法ロリ組 / 片桐早苗 × 馬場このみ |
---|
うづみゃお / 島村卯月 × 宮尾美也 |
うみみりん / 渋谷凛 × 高坂海美 |
エレデリカ / 宮本フレデリカ × 島原エレナ |
エレナタ / ナターリア × 島原エレナ |
しずりーな / 多田李衣菜 × 最上静香 |
2016年にアイマス公式ヘッドフォンのキービジュアルにて共演した他、2021年には静香が所属する「D/Zeal」と李衣菜が所属する「ロック・ザ・ビート」がコラボする。 |
しずりん・りんしず / 渋谷凛 × 最上静香 |
ジュリーナ / 多田李衣菜 × ジュリア |
ジュリなつ / 木村夏樹 × ジュリア |
ダブルみくにゃん(みくみっく) / 前川みく × 七尾百合子 |
奈緒奈緒 / 神谷奈緒 × 横山奈緒 |
はるすば / 結城晴 × 永吉昴 |
日野々原茜 / 日野茜 × 野々原茜 |
ホムラジ組 / 諸星きらり × 横山奈緒 |
中の人ネタ。松嵜麗と渡部優衣がパーソナリティを務める『れい&ゆいの文化放送ホームランラジオ!』を機に生まれた組み合わせ。サンキューユッキでも取り上げられている。 |
もももも / 櫻井桃華 × 周防桃子 |
「シンデレラ」と「SideM」
アス蘭 / 神崎蘭子 × アスラン=ベルゼビュートⅡ世 |
---|
伊集院姉弟 / 伊集院惠 × 伊集院北斗 |
内田姉弟 / 神崎蘭子 × 桜庭薫 |
薫せんせぇ / 龍崎薫 × 桜庭薫 |
玄きら / 諸星きらり × 黒野玄武 |
しきしきコンビ / 一ノ瀬志希 × 伊瀬谷四季 |
ちひけん / 千川ちひろ × 山村賢 |
はるのり / 椎名法子 × 若里春名 |
ひでさな(あくさな) / 片桐早苗 × 握野英雄 |
りょうりょう / 松永涼 × 秋月涼 |
「ミリオン」と「SideM」
集合タグ
「越境」要素を含む、3人以上で構成されたユニット・集合タグについて記載する。
これらは各々の登場作品が異なっているため、公式では見られない組み合わせがほとんど。
普通の系譜(アイマス赤組) |
---|
天海春香 × 日高愛 × 島村卯月 × 春日未来 × 天ヶ瀬冬馬 × 天道輝 × 櫻木真乃 |
蒼の系譜(アイマス青組) |
如月千早 × 水谷絵理 × 渋谷凛 × 最上静香 × 伊集院北斗 × 桜庭薫 × 風野灯織 |
個性の系譜(アイマス黄組) |
星井美希 × 秋月涼 × 本田未央 × 伊吹翼 × 御手洗翔太 × 柏木翼 × 八宮めぐる |
双子の系譜 |
双海亜美 × 双海真美 × 蒼井悠介 × 蒼井享介 × 大崎甜花 × 大崎甘奈 × 久川凪 × 久川颯 |
あまあまてる |
天海春香 × 天ヶ瀬冬馬 × 天道輝 |
オールド・ホイッスル組 |
秋月涼 × 武田蒼一 × 桜井夢子 × 如月千早 × 九十九一希 × 岡村直央 |
蒼黒の美声楽団(そうこくのフィロムジカ) |
我那覇響 × 渋谷凛 × 最上静香 × 所恵美 |
Dearly F-LAGS |
日高愛 × 水谷絵理 × 秋月涼 × 兜大吾 × 九十九一希 |
D/Zeal × ロック・ザ・ビート |
最上静香 × ジュリア × 多田李衣菜 × 木村夏樹 |
ちはりんしずか |
如月千早 × 渋谷凛 × 最上静香 |
ニートリオ |
星井美希 × 水谷絵理 × 双葉杏 |
インドア系アイドル3人を集めたユニット。眠い・出たくない・働きたくないの三拍子、それでありながら3人とも非常に高スペック。2016年12月からモバゲー版『シンデレラガールズ』に絵理が実装されたことにより、ゲーム内でも3人同時プロデュースが可能となった。さらにシャイニーで似た個性を持つ大崎甜花が絡む場合も。 |
はいさいフューチャースター |
我那覇響 × 本田未央 × 春日未来 |
はるうづみらい |
天海春香 × 島村卯月 × 春日未来 |
ぴよちひけん |
音無小鳥 × 千川ちひろ × 山村賢 |
みきみおつばさ |
星井美希 × 本田未央 × 伊吹翼 |
レイジー・レイジー × Cleasky |
一ノ瀬志希 × 宮本フレデリカ × 島原エレナ × 宮尾美也 |
893プロ |
萩原雪歩 × 村上巴 × 兜大吾 |
96年組 |
七尾百合子 × 望月杏奈 × 赤城みりあ |
961PRO ALLSTARS |
星井美希 × 我那覇響 × 四条貴音 × 天ヶ瀬冬馬 × 伊集院北斗 × 御手洗翔太 × 玲音 × 詩花 |
事務員の系譜 |
音無小鳥 × 千川ちひろ × 山村賢 × 青羽美咲 × 七草はづき |
社長の系譜 |
高木順一朗 × 高木順二朗 × 黒井崇男 × 石川実 × 齋藤孝司 × 天井努 |
歴代アイマスシリーズ作品の「芸能事務所社長」。各作品において黒塗りシルエット(アニメでは顔だけ見せない)で登場するお約束がある。同時に登場するゲームは存在しないが、お互いにつながりがあることは公式展開で示されている。 |
Pの系譜 |
赤羽根P × 武内P × 石川P |
THE IDOLM@STER THREE STARS!!! |
765AS、シンデレラガールズ、ミリオンライブ!に登場する全アイドルおよびキャラクター |
THE IDOLM@STER FIVE STARS!!!!! |
765AS、シンデレラガールズ、ミリオンライブ!、SideM、シャイニーカラーズに登場する全アイドルおよびキャラクター |