基礎データ
他言語版の名称
英語 | Deoxys |
---|---|
イタリア語 | Deoxys |
スペイン語 | Deoxys |
フランス語 | Deoxys |
ドイツ語 | Deoxys |
スペイン語 | Deoxys |
中国語 | 代欧奇希斯(簡体字)/代歐奇希斯(繁体字) |
韓国語 | 테오키스 |
容姿/生態
宇宙から飛来した隕石に付着していた宇宙ウイルスが特殊な光線を浴びたことでポケモンに変化した存在という、当時のポケモン世界の設定に一石ならぬ隕石を投じた存在。
SF作品によくある宇宙人のような容姿をしていて、胸には紫色の水晶体があり、これが心臓や脳みその役割を成しているようだ。劇場版アニメでは水晶体が緑色の個体も出てきた。
手は触手のように伸ばしたり、人間の手のように使ったり出来る。2本の触手が絡み合う様子はDNAの二重螺旋構造を彷彿とさせる。他のエスパータイプの例に違わず、知能もかなり高い。
状況に応じて4種類の形態に姿を変えるフォルムチェンジという能力が最大の特徴。
また、胸部の水晶体のみを残した卵のような休眠状態も存在し、映画ではこの状態で隕石に埋まっていた。
水晶体さえあれば体が消し飛ぶような致命的なダメージを食らっても再生可能である。
ただ紫色の個体はレックウザに体を吹き飛ばされ海底に沈んだ後、4年かけて自力で復活していたのに対し、落着時に体を形成することがなかった緑色の個体は、外部から人為的にレーザー光線でエネルギー供給を受けるまで目覚めることはなかった。
フォルムチェンジする際にオーロラが出現すると『リーフグリーン』の図鑑に記されているが、映画『裂空の訪問者 デオキシス』ではフォルムチェンジ時に限らず、水晶体のみの休眠状態の時さえ発生させることができ、これが一種のコミュニケーションツールとなっている。更に特殊な光線を浴びて突然変異したという特殊な生まれであるが故にアニメ作品では電磁波や地磁気に影響されやすい性質が描かれており、映画に登場した個体は生物や機械の発する電磁波が別個体の放つ電磁波の探知を阻害していた為、物体に干渉できる分身である「デオキシス・シャドー」を使って人や機械の排除を行なっていた他、「デオキシス・クライシス」の個体は地磁気に影響されて暴走していた。(後述)
また、宇宙からやって来た上に姿を変える特性を持つポケモンである事から、ファンの間では同じく宇宙起源の力であるメガシンカとの関係性を指摘する声もある(第8世代の類似システムもまた宇宙生まれのポケモンが齎したものである)。
なお、名前の由来である「デオキシリボ核酸」の構成成分である「デオキシリボース」のように、酸素原子が減少した物質はデオキシ(de-oxy :"oxy"はoxygen、すなわち酸素)という名前で呼ばれることがある。DNA(デオキシリボ核酸)はRNA(リボ核酸)に対して、酸素原子が一つ少ない形をとり結果的に反応性が低くなり、遺伝情報を保存するのに適している。
デオキシス・シャドー
映画『裂空の訪問者 デオキシス』で披露したデオキシスの分身。
本体と比べると体色がくすんでおり、胸の水晶体や瞳も存在しないなど生気を感じさせない不気味な雰囲気になっている。
フォルムチェンジ能力やわざなどは行使できず、レックウザに振り払われただけで消滅してしまうほど脆いが、人間一人や自動販売機ロボット程度なら難なく持ち上げて飛行できる程度の膂力を持ち、何より無尽蔵に生成することができるため人海戦術に秀でる。
劇中では休眠状態のままラルースシティに移送された緑色の水晶体の個体を捜索するために飛来した際に生成され、視界の妨げになる電磁波を発する人間やポケモン、ロボットなどを片っ端から拉致して街の体育館に集めていた。
建物の中に避難した人間なども執拗に狙ってくるため、その見た目も相まってさながらサバイバルホラー映画のような様相を呈していた。
デオキシスを侵入者と見做し追ってきたレックウザに捜索を邪魔されないよう街全体を覆っていたバリアを突破された際は、レックウザの動きを封じるために無数のデオキシス・シャドーが取り付いたが、レックウザ自体人間や小型のポケモンとは比べ物にならないパワーを持っているうえに有効打になり得るわざも使えないので、ただただ蹴散らされるだけだった。
概要
初登場は『ファイアレッド・リーフグリーン』。
名前の由来はDNAの正式名称である「デオキシリボ核酸」と思われる。
通常プレイでは出現しない幻のポケモン……だったのだが(後述)。
『ルビー・サファイア』が発売された時点で改造でデータを解析したものによってジラーチと共にその存在は公表される前からネットの一部で知られていた。
そのため、新作でフォルムチェンジを出す事で注目度を上げるという新概念を打ち立てたポケモンになる。
『ブラック・ホワイト』では一度すべてのフォルムにしないと「すがた」が図鑑登録されないので注意。
なお、幻のポケモンが2匹以上になったのもこの第3世代からである。
初登場は2004年で、同年に公開された『劇場版ポケットモンスター 裂空の訪問者デオキシス』の前売り券で『ファイアレッド・リーフグリーン』でオーロラチケットを入手し、「たんじょうのしま」で野生のデオキシスを捕獲することで入手できた。
野生のポケモンなのでニックネームが付けられ、当時色違いルーチンブロックなどというものはなかったため色違いの厳選も可能だった。本編のみで色違いのデオキシスを手に入れたい場合ここでしか手に入らない。
なお、GBAの俗に「第3世代」と呼ばれるROMの時代はフォルムがソフトのバージョン毎に固定されており、ファイアレッドではアタックフォルム、リーフグリーンではディフェンスフォルム、エメラルドに送るとスピードフォルムとなり、野生で出現した時とルビー・サファイアに送った時はノーマルフォルムになるという仕様になっていた。
2007年には『劇場版ポケットモンスター ディアルガVSパルキアVSダークライ』の前売り券特典としてデオキシスが手に入った。
これは、ポケモン映画10周年記念としてユーザー側の意志で配信して欲しいポケモンを決められるよう投票で決めたためで、当時このポケモンの配信機会が乏しかったことからダントツだった。
なお、これ以降の世代ではマップのどこかに存在する隕石を調べることによって、ソフトのバージョンに囚われず自由にフォルムチェンジさせることが可能になった。
2010年には『ポケモンレンジャー 光の軌跡』で再度配信ミッション扱いで配信されるも、2人以上の協力プレイ限定であった。
ミッションのスコアによって覚える技・初期フォルムを変えるという特徴を持つ。
といってもミッションが入ったROMを含むROM2~4つあれば無限にデオキシスを手に入れることができるようになり、稀少価値はこれまでに比べ大幅に落ちた。
2012年末にはプラズマ団制圧キャンペーンの一環として、『ポケモンBW2』限定で、2012年12月15日~12月23日にイオンレイクタウンkazeをはじめとする全国のイオンモール7箇所とで開催されたプラズマ団制圧イベントと、2012年12月22日~23日に幕張メッセで開催されたジャンプフェスタ2013で通常では覚えない「わるだくみ」と「あくのはどう」を覚えているデオキシスが先行プレゼントされた。
2013年3月20日~5月6日にポケモンセンターやイオン、イトーヨーカドーなどでもこの特別なデオキシスがプレゼントされた。(以前もらった人もOK)
(だが「あくのはどう」は後の作品でわざマシンで覚えられてしまうという)
そしてついに、『オメガルビー・アルファサファイア』において、幻のポケモンでは初となる通常プレイでの捕獲が可能になった。
レベルは80で、レックウザイベントとヒガナイベントと3連続で挑むことになる(レックウザイベントとヒガナイベントとデオキシスイベントは実質ノンストップで展開するため)。
初回出現ムービーでは、FRLGの誕生の島のイベントを彷彿とさせるような演出がある。ついでに専用曲の阿波踊りは健在である。
ちなみに倒しても殿堂入り後空の柱に出現するため、厳選するならば一回倒しておくと良い。
(と言うより初戦はメガレックウザが強制的に手持ちの一番上となる為むしろ最初は倒したほうが楽)
専用戦闘MAPの成層圏はしぜんのちからに対応している(りゅうせいぐんが発動する)等、演出的には非常に優遇されているがストーリー的には登場まで全く触れられない。
戦闘自体はイベントで強制参加するメガレックウザの火力が高い上デオキシス自体の耐久が紙同然なので普通に戦うと一撃必殺で終わってしまう。しんそくでも半分消し飛んでしまう。
なお、仮にメガレックウザが倒されてしまっても習得技の都合上ヌケニンに効果バツグンの技を持たないどころかヤミラミ・ミカルゲでも止まると言う醜態をさらしてしまう。
初の捕獲落ちも含めて優遇されているのかいないのか不思議な立場になっている。
ただし、攻撃力は非常に高いうえにはかいこうせんを普通にぶっ放してくるため、手加減せざるを得ない捕獲時はデオキシスの攻撃技全てに完全耐性があるポケモン以外だと手痛い出血を覚悟する必要がある。
イベントで強制参加による存在確認と捕獲失敗後手に入らないと思わせないためか『ORAS』での全国図鑑の完成に必須となっている。
これによりレアリティが降格した。(扱いは幻のまま)
過去レアリティが昇格して元に戻った事例はFRLGとEとDPtのホウオウ・ルギア(本編に通常で出ないポケモンとして確定し、HGSSまで出る予定がなかったため)があるが、元々あったレアリティが降格したのは初となる。
これにより「幻のポケモンが図鑑完成に必要ではない」という定義が崩れたことになる。もっとも「全国図鑑完成に必要ない非幻ポケモン」がかつていたことはあるが(『BW』期のランドロスとキュレム)。
これにより当サイトではデオキシスのカテゴリーが「禁止級」に変更されていた時期があった。
……とか思われていたが、第7世代『ポケモンUSUM』ではレアリティが戻っている。
公式のページ曰く「全ての伝説のポケモンを仲間にしよう!」とのことだが、ここにはデオキシスが含まれていない。
つまり「デオキシスは『伝説のポケモン』ではない=幻のポケモンである」という解釈が成り立つと言え、『ORAS』の事件は特例措置だった可能性が十分ある。
これらのことからファンの間では伝説か幻かで議論が交わされているが、少なくとも第8世代時点では幻のポケモンと見なしてよいだろう。
上記特例についても第7世代で(VCだが)セレビィが、第8世代でケルディオが通常プレイで手に入るようになっており、デオキシスの例に続いた。
そもそも幻のポケモンの定義が「存在自体が稀少」であるとすれば、『ORAS』のように突然飛来して手に入ることも何ら不自然ではない。
近頃はある日突然大量発生することすらある。
エピソードデルタクリア後にトクサネ宇宙センターに行くとデオキシスについて少しだけ話が聞ける。
曰く、デオキシスは宇宙からホウエン地方を目指すその途中で巨大隕石と合流しただけで、星を破壊する気は微塵もなかったらしい。
また、トクサネ宇宙センターで『何故デオキシスがホウエン地方を目指したのか』の研究が進められているが、経過は芳しくない。もしかしたら永遠に判明しないかもしれない。
ただ、隕石の落下予測地点(=デオキシスの目指した場所)ならエピソードデルタ冒頭で言及されている。「131番水道近くの孤島」である。
初回の戦闘でデオキシスを捕獲しなかった場合、上述の通りデオキシスはそらのはしらに出現するが、このそらのはしらはまさに「131番水道近くの孤島」に存在する。
そして、そらのはしらを真上から見ると三角形をしているが、この特徴はナナシマのたんじょうのしまと同じである。たんじょうのしまでもエピソードデルタでも初邂逅時は三角の状態、というのも共通している。
目指したのは「ホウエン地方」というよりも「三角形(デルタ)」だったのかもしれない。
ゲーム上の特徴
デオキシスには、4種類のフォルムが存在するため、ノーマル以外のフォルムは専用記事で解説する(ノーマル以外のフォルムはリンク先参照)。
ちなみにフォルムで覚える技が違うので、Lvで取得できる技の数が26種(第6世代現在)もある。
各フォルムの技はフォルムチェンジしても使える。寧ろ別フォルムの方が上手く扱えることもあるので上手く活用しよう。
ノーマルフォルム
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
50 | 150 | 50 | 150 | 50 | 150 | 600 |
ネット上で知れ渡っていたのはこのフォルムである。腕は触手と人型の物の両方の形態を取ることが可能。公式絵でもイラストによって腕だったり触手だったり左右半々だったりとまちまち。
映像作品では戦闘時は大体下記のどれかの姿になるので、大体何もしていない時の姿という事になる。公式イラストや映画のポスター等では大体この姿。
ノーマルとか言いながら攻撃、特攻、素早さがめちゃくちゃ高く、HP、防御、特防がかなり低い。「何がどうノーマルなのか」と突っ込みたくなるピーキーなステータスをしているのだが、攻撃面・防御面・速度面の各方向で特化した姿があるためこの姿で戦闘することは基本的に無い(戦えないわけではない)。通常時からもともと攻撃的、かつうたれ弱い種族という事なのだろうか…。せめてHP以外がオール110だったらまだノーマルらしかったのだが。
アタックフォルム程ではないが、例によって混乱で自滅すると物凄くHPが減る。威張られたりすると最悪そのまま一撃で倒れる。
ポケモンレンジャーではこの姿でないとキャプチャは不可能という設定である。(アニメ版にも反映。)
アタックフォルム
ディフェンスフォルム
スピードフォルム
各フォルムの名称に関しては
D=ディフェンス
N=ノーマル
A=アタック
でDNAに由来していると考えられる。
ではS=スピードは何から来ているかと言うと、ドイツではDNAの事を「DNAs」と表記する事から来ているとする説や、一本鎖DNA(Single standed DNA)から来ているとする説が存在する。
一本鎖DNAとは通常DNAが描くはずの二重らせん構造を有さず1本で形成されているDNAの事で、他フォルムの腕部が片腕を2本の紐状で形成しているのに対し、スピードフォルムのみ腕を1本で形成している事からこの説が唱えられている。
番外作品
『ポケモンGO』
- 2018年10月2日にレイドバトルのボスとして初めて登場した。といっても当初は招待制のEXレイドでのみ登場していた(後にレジギガスに交代)。2018年10月実装時はノーマルフォルムだったが、同年12月29日からアタックフォルムが、翌年3月28日からディフェンスフォルムが、6月25日からスピードフォルムが登場した。
- 注意点として、原作と異なりフォルムチェンジすることはできない。そのためEXレイドがいつまでも当たらないと特定フォルムがずっと手に入らない状態だった。
- しかし、9月10日~9月16日にかけて、全グローバルチャレンジ達成のリワードとしてデオキシスの全フォルムが通常レイドに登場したため、これまでEXレイドに当選しなかった人でもすべてのフォルムを揃えることが可能となった(なお、この間もスピードフォルムのレイドバトルは並行して行われた)。さらに、ミュウツーの時とは異なり、ボスとして出現した時のCP値が全体的に引き下げられており、捕獲率も下方修正されなかったので、他の伝説ポケモンと比べて格段に捕まえやすいというありがたい措置もあった。
- 2020年には、イベント「謎の存在ウィーク」の際に、1週間限定で復刻。今回は色違い個体を引っ提げての実装であり、ファンを賑わせた。ただし、復刻および色違いの追加が行われたのはノーマルフォルムのみだった。また、捕獲率も引き下げられており、きんのズリのみを使っても場合によっては捕まえられないケースも出てきている点にも注意(他のポケモン同様、色違いであれば確定捕獲となる)。
- 2022年2月には残る3つのフォルムの色違いも実装。粘れば全フォルムの色違いを手に入れることも可能である。同年9月上旬に全フォルムが再度復刻され、9月11日にはデオキシスのレイドデイが開催される。
- ちなみにこのレイド、実装時からトラブルに悩まされたことでも有名。
- まず満を持して初登場した10月2日、開始1時間前に該当ジムのEXレイドが突如キャンセルされるバグが多発した。公式もバグと認めたため翌週には修正されたが、いきなりの不測の事態に混乱が生じた。それに加え、ゲットしたデオキシス(ノーマルフォルム)の図鑑表示が何故か(ポワルンのすがた)になっていた。これは恐らくポワルンの通常形態とデオキシスのノーマルフォルムが英語表記で同じ“Normal forme”であり、日本語版で両者の表記を区別するのを忘れていたためとみられるが、上運営の杜撰な対応に批判が噴出した。
- アタックフォルムは防御が極端に低いために、頑張ればソロ討伐も可能である(ただし、攻撃力が非常に高いので、こちらもかなりの損害を出すことを覚悟しなければならないが)。現状、★5のボスでソロ討伐が可能なのはデオキシスのアタックフォルム、フェローチェ、アクジキングの3種のみである。逆に、ディフェンスフォルムは防御がべらぼうに高いために、最低でも7~8人程度の人員を確保して挑まないと時間内に倒しきれないので注意。
- なお、幻のポケモンであるため交換に出すことができないが、複数匹手に入るため逃がすことはできる。ポケモンホームにも送ることができ、本編では入手困難だった色違いのデオキシスもポケモンホーム経由で本編に転送できる(が、剣盾では解禁されなかったので、本編作品に持ち込めるのは当分先になる)。
性能
フォルム名 | HP | 攻撃 | 防御 | 通常技(※) | ゲージ技(※) |
---|---|---|---|---|---|
ノーマルフォルム | 137 | 345 | 115 | しねんのずつき/チャージビーム | サイコブースト/10まんボルト/はかいこうせん |
アタックフォルム | 137 | 414 | 46 | しねんのずつき/どくづき | サイコブースト/でんじほう/あくのはどう |
ディフェンスフォルム | 137 | 144 | 330 | しねんのずつき/カウンター | サイコブースト/10まんボルト/いわなだれ |
スピードフォルム | 137 | 230 | 218 | しねんのずつき/チャージビーム | サイコブースト/10まんボルト/スピードスター |
※ 太字はタイプ一致技
- 性能面については、原作を踏襲しフォルムごとに能力や覚える技が異なっているが、いかんせんフォルムごとに能力配分の偏りが激しいこともあり、EXレイドバトルの先輩であるミュウツーと比べるとアクが強く、上級者向けのポケモンとして位置づけられている。
- ノーマルフォルム
- 攻撃力こそ圧倒的だが、耐久性に難があるため、長時間戦闘を行うことは大の苦手であり、レイドやトレーナーバトルでは肝心の攻撃力の高さを碌に生かせないまま即退場させられてしまうことが殆ど。
- ある程度回避に自信があるなら、ジム戦でなら使えるかもしれないが、それでもそこまでするくらいならミュウツー等を強化して使った方がマシという結論になりがち。
- 総じてターン制ではなく技の激しい応酬となる本作のバトルの仕様とステータスとが全く噛み合っておらず、残念ながら、現状ではコレクション用と割り切る他にないだろう。
- アタックフォルム
- ノーマルフォルムより極端になり、サイコブーストはHP満タンのカイリキーを余裕で消し飛ばす程の攻撃力を得たが、防御がたったの46しかなく、クロスチョップでも4分の3削られる程弱い。
- 総じてバトルではノーマルフォルムより使いにくく、コレクション向けにせざるを得ない……のだが、このフォルムの特徴はそこではない。
- 理由は、上でも触れられているようにソロでの撃破が可能であるため。通常★5レイドはHPが高くなる関係上耐久がべらぼうに高くなり、複数人と共闘しなければ制限時間に倒すことができないが、アタックフォルムは防御種族値があまりにも低すぎるため、弱点を突く面子さえ用意すれば、ソロでも5分以内に倒すことができるのである。
- このため、ディフェンスフォルムの次に需要が高かったりする。★5レイドはアメも含め報酬が豪華なため、レイドボスとして現れたら積極的に挑んでみよう。
- ディフェンスフォルム
- 本作で最も需要が高いと言っても過言ではないフォルム。
- 攻撃力こそ低めであるものの、圧倒的な防御力を持ち、CP値も低めであることから、トレーナーバトル(特にCP1500以下のポケモンのみ参加可能なスーパーリーグ)ではエスパータイプのエースアタッカーとして活躍が期待できる。
- 技に関しても、苦手なあく・むしタイプにそれぞれ対抗可能な「カウンター」と「いわなだれ」を覚えられるので、万が一これらのタイプを出されたとしても、高い耐久性も相俟ってそう簡単に沈められることはない。
- スーパーリーグで運用する伝説エスパータイプのライバルとしては、ユクシーとクレセリアが挙げられるが、前者は習得する技の汎用性が低いためイマイチ扱いづらさが拭えず、後者は一度他のユーザーと交換してCPを落とさないとリーグでの使用条件を満たせない(=ソロユーザーでは事実上使用できない)等、やや運用に難があるので、ディフェンスフォルムにもまだまだ活躍の余地は残されている。
- とはいえ、EXレイドの仕様上適切な個体の厳選しようとなるとかなり高いハードルに悩まされることになることだけは覚悟されたし(一応、上記のように期間限定で通常レイドにも登場したので、この問題はある程度改善されている)。
- なお、CPを低めに抑えなければならない関係上、スーパーリーグ用のディフェンスフォルムを厳選する際は、攻撃の個体値が最低の10であることが絶対条件となる。耐久面に関しては、防御が最高の15、HPは13を目安とするとよい。
- もう1つの注意事項として、天候ブーストがかかるとCPが1500を突破してしまい、スーパーリーグで使用不可になってしまう。せっかく適正個体が手に入ったと思ったら、CPが高すぎて使えなかった…なんていう笑えない話も起こりうるので、エスパータイプにブーストのかかる強風の日にはレイドの実施は見合わせた方が良いだろう。
- …逆に、こうした事情がある関係上、バトルで使用することを考える場合、ディフェンスフォルムはパーフェクトに近い優良個体を狙う旨味があまりなかったりする(もちろん出てくれればそれはそれで嬉しいが)。
- スピードフォルム
- 全体的にバランスの取れたステータスになっているが、裏を返せば攻撃・防御のいずれにおいても突出した能力を持たないために、どっちつかずの中途半端な性能になっており、他のフォルムと比べて殊更に活用の余地がない。
- 原作では全ポケモン中ナンバー1のすばやさを活かして活躍できていたのだが、生憎本作ではすばやさの概念が存在しないのも致命的だったと言える。原作と本作の仕様の違いにうまく適応できなかったが故の悲劇と言えるだろう。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 非常に厄介な特徴を持つ。何とこいつフロアを移動する度にランダムにフォルムが変わってしまうのだ。当然能力などもフォルムに合わせて変化する。そのため現在のフォルムに応じて戦い方を変えなければならない。アタックフォルムで耐久が低い状態でモンスターハウスなど引いてしまったらもう。
- なお、スピードフォルムはすばやさの概念が存在しない本シリーズでは常時2回行動の「ばいそく」状態にかかっているという形で再現されており、行動回数を通常やそれ以下「どんそく」状態に下げられてもターン経過で解けた場合は通常ではなくばいそく状態に戻る。
- 『赤・青の救助隊』では「いんせきのどうくつ」に潜むが、フロアごとに1匹だけ出現するデオキシスの幻を19回倒し、B20Fにいる本体を倒した上で超低確率で仲間になるという極悪仕様。
- 当然フロアはかなり広いので探すだけでも一苦労なのにそれを19回もこなし、更には本体を倒しても仲間にならないことが殆どとあっては骨が折れるどころではない。
- ダンジョンに入れるポケモンが一匹のみのため、大所帯による時短も不可能。挙句このダンジョンはアイテムの持ち込み制限までかかっており(所持品と併せて4つまで)、フィールドを徘徊するデオキシスの幻の位置を把握するための「みとおしメガネ」、遭遇に時間がかかり空腹で倒れないための「セカイイチ」、プレッシャー対策の「ピーピーマックス」、事故防止の「ふっかつのタネ」や「オボンのみ」を持ち込むとそれだけで容量オーバーになってしまう。
- つまり勧誘率を上げるための「ともだちリボン」を持ち込む場合ある程度安定を捨てて挑まねばならないという鬼畜振り。運良く手に入れたら大事にしてあげよう。
- 『救助隊DX』では確定で仲間になるが、何を間違ったのかデオキシスの幻影が各フロアにうようよ沸いてくるようになってしまった。ただでさえ能力が高く倒しづらい上に「プレッシャー」まであるため技の息切れを起こすこと請け合い。ただし、階段部屋にいるノーマルフォルムだけは部屋をぐるぐる動き回るだけで、こいつを倒せば階段が出てくるという仕様のため、「みとおしメガネ」等で動きをチェックすれば多少楽になるだろう。
ポケモンレンジャー
- 配布限定ミッションで登場。クロッカトンネルに出現し、アタック→ディフェンス→スピード→ノーマルの順にキャプチャして行く事になるが、アタック〜スピードまでは囲み回数分囲んでもキャプチャ完了にはならず、ノーマルフォルムの状態で初めてキャプチャが可能になる。アタックは突進(ばかぢからか?)、ディフェンスはシャドーボール、スピードはサイコブーストを発射してくる。おまけにテレポートや高速で移動する捉えがたい難敵である。
- 『ポケモンレンジャー光の軌跡』では配信限定ミッションで登場。過去のオブリビア地方に出現し、ヨロイビトに操られていたが、主人公にキャプチャされた。
スマブラシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降の作品に登場。アタックフォルム。モンスターボールから出現するとステージ上空に上昇し、真下に「はかいこうせん」を発射する。
ポケモンマスターズ
ダイゴのバディーズとして実装。ロールはテクニカル。
最大の特徴は『開始時4つ全ての技が補助技』であり、それぞれ選ぶと
選んだ補助技に応じてフォルムチェンジ、及び技のラインナップが変わるというもの。
ロール上ではテクニカルであるが、実質アタッカーもサポートもこなせる全知全能の能力を兼ね備えている。
- ノーマル:それぞれの性能をバランスよく併せ持つ。選択時にサイコフィールドを展開。
- アタック:文字通り攻撃特化の性能。バディーズ技がこの形態のみ全体攻撃になる。(事実上アタッカーのロール性能)
- スピード:BC加速によるバディーズ技早出し。影分身による回避性能を持つため安易な的にならない。
- ディフェンス:タンクをこなせる防御型。防御バフは味方にも影響を及ぼす。
また、パッシブスキルによる能力反転効果で、サイコブースト使用後は特攻が下がるどころか上昇する性能。
どんな戦況にも状況に応じて使い分けられる。総じて万能かつ非常に優秀なテクニカルのお手本のようなハイスペックっぷりを持つ。
ポケモンコマスター
- おそらく全ての媒体のあらゆるデオキシスの中で頂点に立つぶっ壊れ。というか全てのポケモンゲームの全キャラクターの中でも、頂点を争えるレベルの壊れ具合を誇った。ポケコマについて知らない人にも解りやすいように説明すると、登場と同時にゲームバランスを完膚なきまでに破壊、ゲーム自体の寿命を大幅に縮めた程。更に簡便に「実質的にポケコマの息の根を止めた」「ゲーム自体をサ終させた」と表現されることもままある。
- そもそもポケモンコマスターとは「対戦ボードゲーム形式」のスマホゲーであり、プレイヤーはポケモンのフィギュア6体で構成したパーティを使って相手の陣地を目指し、相手のポケモンとぶつかるとそれぞれのポケモンに設定された技ルーレットを回して出た技で勝負、「先に敵陣最奥に自分のコマを到達させる」「盤上から敵のコマを完全排除する」「相手の操作受付時間を0にする」といった条件を達成した方が勝利という、戦略性と運の要素がバランスよく盛り込まれたゲームであった。
- そんなゲームにおいてデオキシスは、アタック、ディフェンス、スピードフォルムがそれぞれ別フィギュアとして同時実装されたのだが、各フォルムの単体性能があまりにもヤバかった。
- ディフェンスフォルムは「自身と自身に隣接する自分のポケモンは技の効果で気絶しない」強特性をデフォルトで装備していながら、威力20以上の技を喰らうと逆に相手を気絶させるという脅威のカウンター技を持つ事で「金技」と言う特殊技を持たない全ての相手を95%の確率で封殺できた。威力20というのはポケコマ基準でもかなり弱い水準でこれを下回るダメージの技はかなり少なく、実質的には相手がダメージ技を出すとほぼ確定で気絶させられるのに、相手サイドの「効果で気絶させる」系の技は特性により封殺してしまうというあまりにも一方的な性能をしていた。カウンター状態だと「威力20未満のダメージ技」と言う超ニッチな一点突破の技でなければ倒しようがない。
- スピードフォルムは1ターンの最大移動範囲を更新して開始地点から1ターンで王手を掛け、開始地点から1ターンで自陣最深部を抑えられるという驚異的な展開力で盤上を駆け巡り、相手は初手から受け身に入らなければ負け確にされるほどの機動性を誇った。相手は必然的にゴールを守る立ち回りを強要されるため、立ち回りの選択肢が狭まった。
- アタックフォルムに至っては当時の最高火力130を高確率で繰り出せる上にルーレットをやり直せるという鬼のような強特性で全てのポケモンに優位を取れるという、本家で言うところの全盛期のメガガルーラを彷彿とさせる性能を誇っていた。表側攻撃表示の遊戯王モンスターよろしく、攻撃力=防御力であるこのゲームにおいてアタックフォルムの超火力はそのまま落とされにくさに直結しており、しかもそれまでは1ターンに1マスしか移動できない重戦車型のみに許されていた水準の火力ながら、原作でのSを反映してかアタックフォルムは1ターンに2マス移動可能で機動力まで完備しているという隙のなさである。と言うか火力と安定感だけを見てもそれまでのどの重戦車型をも凌駕する最強キャラであった。強い、硬い、速い上にルーレットの運要素も支配するという誰もが認める最強フィギュアがデオキシスアタックフォルムだったのである。
- 何も知らずにここまでの情報で見た場合、「苦手なフォルムとの対面を避けつつ、他のデオキシス達と相手すれば勝てるのでは?」と考えるだろう。が、甘い。
- そのような幻想を吹き飛ばしてくれたのが、デオキシス専用サポートアイテム『コスモエナジー』。その実態は「自分のデオキシスが攻撃された時、別のデオキシスと入れ替われる」という「対面の工夫で有利を作る」ポケコマの基本理念を崩壊させる、控えめに言って頭のおかしい効果であった。しかもダメ押しとばかりにアイテム効果が永続。このサポートアイテムの存在により、デオキシスを確実に撃破するには「攻撃力130以上」の「金技」を用意する必要が生じたが、サポートアイテムなしでそんな攻撃をできるポケモンは当時の環境に存在しなかった
- かくしてただでさえ壊れなデオキシス軍団は対応不可能の領域に押し上げられ、結果ポケコマは「デオキシス側が延々と後出しジャンケンするゲーム」という世紀末と化した。
- 戦闘をすれば高確率で負ける、戦闘を避けてもスピードフォルムが追ってくる、受けに徹すればアタックフォルムで殴られまくって死ぬ、諸々の要素が重なって状態異常がほぼ役立たず、タイムアウトを狙っても反復横跳びでターンを回されて逆にこっちの時間がピンチと正攻法では勝ち目が限りなく皆無。
- 何よりも、『今まで苦労して手に入れたレアキャラの9割以上が、デオキシスの前では低レア雑魚と同レベルに歯が立たない』という有様が多くのユーザーの心をバッキバキにへし折った。
- ここまででもかなり酷いが、まだ更に酷い問題がある。このデオキシス族、ポケコマの基本ルールである「1パーティ同種のポケモンは3体まで」という3体制限ルールが適用されない。このルール、上記の壊れ能力の記述の下にさらっと書いてあるのだが、とんでもない掟破りである。つまり、どんなに強くても1体までしかいない原作ポケモンにおける壊れポケモンとは訳が違う。パーティ6体全てがほとんど倒す手段のない最強デオキシスで統一できるのだ。
- デオキシスパ(以下デオパ)は先攻の場合、それまで環境に存在した全ての主流パーティに対して99%以上の勝率を誇ったと言われている。「先攻ゲーかよ」と勘違いしないで欲しい。デオパは後攻であっても95%勝つ。先攻だろうが後攻だろうがただ強すぎるだけである。超初心者であろうが、デオパを使えばどんな玄人にもまず勝てる。それほどの性能を持っていたのである。
- しかも、これだけの壊れ具合ながら、実装から2ヶ月間ナーフも対抗馬となるポケモンも実装されずにただただデオパ(あるいは編成難度の低いランクルスを混ぜた「デオランパ」)が環境を蹂躙し続けたのであった。ちなみにデオパのミラーマッチとなると、こちらはお互いに決め手を欠き泥仕合待った無しという救いの無さである。
- 実装と同時期に開催された「ファイティングジム」というイベントでは、名前の通りかくとうタイプのポケモンが強化されるという特別ルールの下、様々なメリットを付与され火力増強などの補正を貰ったかくとうタイプ達がデオパの前に虐殺されていった。ちなみに誤解のないように言っておくがポケコマにタイプ相性の概念は存在しない。別にデオキシスがエスパーだから格闘に強いとかそんな理由は一切なく純粋に捻り潰されていったのである。
- しかもこのイベントの報酬はあろうことかノーマルフォルムのデオキシス。他のフォルムと比べて飛び抜けたスペックは持たなかったが、後に実装されるデオキシスに優位なポケモン達に地味に刺さるという嫌らしい補完能力を持っていた事でデオパのラストピースとして採用されることもあった。
- デオキシス実装の次の更新で実装されたレシラムとゼクロムには当然この環境を打破するだけの性能が期待されていたが、蓋を開けてみると相性的にデオキシス相手には全く刃が立たず……どころかデオキシス以外には普通に強いというなんでそのタイミングで出したのか全く訳の解らない謎性能でもって実装されてしまった。特に数少ないデオキシスに多少対抗できるポケモンとして評価を上げていたミュウに対してこの二匹はかなり強く、「倒した相手ポケモンが復帰できなくなる」という強力だがあまり使われてこなかった「除外」というシステムを携え、ミュウが相手の場合かなりお手軽な条件と確率でこの除外効果を発動できた。なおこの効果、デオパ相手にはいっそ笑えるほどに役に立たない。つまるところ、デオパにとってはただの追い風にしかなっていなかったのである。
- 同時期にリリースされたポケモンGOにメディア露出やプッシュを取られていたが、海外展開が芽を出しサーバーがパンクする事態も起きるなど、これから軌道に乗るべく明るい未来を見据えた踏み込み期間であったポケコマにとって、この暗黒の2ヶ月はあまりに重すぎた。その後サービス開始1周年を期にデオキシス及びランクルスにガチャ産キャラとしては異例の弱体化措置が行われ、デオキシスに対抗できるポケモン達も実装されていった。が、散々環境を蹂躙し尽くしたデオキシスですら半年足らずの内に駆逐されるというあまりに劇的かつ刹那的に環境が変わるポケコマに、ユーザーの多くは最早ついていく事ができなかった。
- ちなみに弱体化後も暫くスペックの高さも相まって長らく居座り続けていたが、コマスター全体の環境インフレにより『アタックフォルムの攻撃力が対戦環境平均の攻撃力』となったことで、アタックフォルムは長所を完全に喪失した。
- スピードフォルムのみゾロアークと組むことで別のPTで活路を見出していたが、仕様変更(という名の下方修正)によりその戦術も廃れた。
- その後新たなレアリティ『UX』が登場し既出のポケモンの一部もUXで高性能化していたが、デオキシスはどの形態もUXに選ばれなかったため環境末期~サービス終了辺りになると「昔は強かった」系の扱いに甘んじた。
- その後もサービス自体は年単位で続き、進みすぎた火力インフレによりデオパが化石と評されるまでに環境が進んでいたが、最も盛り上がりつつあった時期に環境が崩壊し、多くのユーザー離れと潜在的ファンベースへの普及機会の喪失を引き起こした影は重くのしかかり、結果として本アプリは熱心なファンに惜しまれつつ、ライトなファンには「デオキシスに殺されたゲーム」として記憶されなから、2019年10月31日を以てサービスを終了することとなる。
- ポケモン系列のソシャゲには珍しい本格的な戦略要素とガチャ要素を含んだ本ゲームは、システム的には「良くできている」と評価される事が多く一部のファンには熱狂的に愛されていた。3Dのポケモンのグラフィックはかなりハイレベルで、人間キャラクター達もキャッチーな見た目で露出さえあればキャラ人気を獲得するポテンシャルはあっただろう。「素材は良かったが調理方法を間違えた」典型例と評されることも多い。
- なお、打ち切り同然でサービス終了した事から、本ゲームのメインストーリーは「相棒のAIが全ての記憶を失いライバル枠が闇落ちした挙句その理由が特に説明されないまま終わる」という非常に後味の悪い終わり方となっている。また、なんの皮肉かアニメ映画でデオキシスが披露した「戦闘中状況に応じて自身のフォルムを変える」という描写を、最も良く再現できているゲームが本作である。
アニメ版
アドバンスジェネレーション
1時間スペシャル(171話、172話)「ポケモンレンジャー! デオキシス・クライシス!」で初登場。
バトルピラミッドへ向かう途中、サトシ一行が立ち寄った山に落下した隕石から誕生したポケモンとして登場した。
劇中明言はされなかったが描写から推察するに隕石から離れられない状態になっていたらしく、太陽風を浴びた隕石がもたらしていた地磁気の異常によって苦しみ暴れていた。
地磁気の異常を調査しに来たポケモンレンジャーのヒナタ とサトシ一行と遭遇したデオキシスは、ヒナタの連れてきたミルタンクのいやしのすずでひとまず沈静化。
その後、かねてよりデオキシスに興味を持っていたマサトと接触し、操られて翻訳端末と化したニャース(ニャース自身は地球外生命体であるデオキシスの言葉が理解できなかった)共々地磁気の影響の薄い異空間に連れ去ってしまう。
異空間の中でデオキシスはマサトに、ウイルスだった頃から今までずっと孤独で寂しかったという思いの丈を打ち明けていたが、なおも大きくなる地磁気の異常に耐え切れず錯乱して表の世界に出ていってしまう。
その後マサトとニャースはサトシ達とロケット団に救出され、ヒナタはサトシのジュカインの協力を得て暴れまわるデオキシスのキャプチャに成功。じこさいせいでデオキシスを落ち着かせる。
しかし地磁気の異常は収まらず、異常気象が起きた挙句に隕石そのものが爆発。辺り一帯を吹き飛ばしかねない威力の爆風がサトシ一行やヒナタ、ロケット団に迫り来る中、立ちはだかったデオキシスはしんぴのまもりで爆風を散らし彼らを守った。
一連の異常が収まった後、隕石というゆりかごの呪縛から解放されたデオキシスはマサトとの再会を約束し世界を見て回る旅に出た。
ダイヤモンド&パール
112話「ピカチュウ・ポッチャマ漂流記!」でも登場。
嵐の中を飛行中に雷に撃たれ、船の方位磁針が乱れる「魔の海域」にある無人島へ墜落。水晶体の状態となっていたところを現地に暮らす野生のヘイガニやタマンタ達に発見される。デオキシスの復活に必要だったものがこの海域に点在し磁界を乱していた隕石であることを知ったヘイガニ達は、隕石を砕いては水晶体のもとに運ぶということを繰り返していた。
ロケット団の襲撃でサトシ達とはぐれ漂着したピカチュウとポッチャマも協力したことにより作業は加速度的に進展し無事に復活した。
そして再び襲ってきたロケット団を隕石を操り撃退、降ってきたコイキングメカの残骸や隕石の破片からサトシやヘイガニ達を守り、事件の後は島を旅立った。
サン&ムーン
124話「斬れ味バツグン!カミツルギ見参!!」では端役として登場。
宇宙空間でレックウザと小競り合いをしており、その結果ヌイコグマ座流星群を構成する隕石の一つが本来の軌道を逸れポケモンスクールに落下する軌道に入ってしまう。
この隕石はポケモンスクールのポケモン達とカミツルギの活躍により破砕されたことで事なきを得た。
『裂空の訪問者』のタイトルではいつも通り、ポケットモンスターのメインテーマのアレンジが流されるが、後半に原作における「戦闘!デオキシス」のイントロ部分(鐘の音)が流れる特別仕様となっている。
メガシンカとの関連?
プラットフォームが3DSに移行してからのデオキシスは、第6世代で導入されたメガシンカに通じる要素をいくつも持っている。
ORASでは、メガシンカに必要なキーストーンとメガストーンが隕石の欠片であることが語られている。実際、隕石を食べて生きているレックウザは、体内に満ちた隕石のエネルギーがメガストーンとして機能するため、ストーンなしでメガシンカが可能である。
そしてデオキシスのフォルムチェンジに必要なのはいずれの作品でも隕石である。
また、デオキシスが姿を変える時にはオーロラが出ると言われているが、メガシンカの際に出現するマークはオーロラと同じ色構成を持っている。さらにこのマークはデオキシスの象徴であるDNAの二重らせんを象っている。
むろんデオキシスはメガシンカをしないポケモンだが、この共通項はメガシンカを考察する上で面白い材料と言えるだろう。
またメガシンカと繋がりがあるのではないかと思われているあるポケモン達の内、ある1匹がメガシンカポケモンと酷似している為その考察にも関わりがあると言える。
関連イラスト
関連タグ
0385.ジラーチ→0386.デオキシス/ノーマルフォルム/アタックフォルム/ディフェンスフォルム/スピードフォルム→0387.ナエトル
幻のポケモン
世代 | ポケモン |
---|---|
1 | ミュウ |
2 | セレビィ |
3 | ジラーチ・デオキシス(ノーマルフォルム・アタックフォルム・ディフェンスフォルム・スピードフォルム) |
4 | フィオネ・マナフィ・ダークライ・シェイミ(ランドフォルム・スカイフォルム)・アルセウス |
5 | ビクティニ・ケルディオ(かくごのすがた)・メロエッタ(ボイスフォルム/ステップフォルム)・ゲノセクト |
6 | ディアンシー(メガディアンシー)・フーパ(ときはなたれしフーパ)・ボルケニオン |
7 | マギアナ・マーシャドー・ゼラオラ |
8+α | メルタン・メルメタル(キョダイマックスメルメタル)・ザルード |
各世代最後のポケモン
世代 | 各世代最後のポケモン |
---|---|
1 | ミュウ |
2 | セレビィ |
3 | デオキシス(ノーマルフォルム・アタックフォルム・ディフェンスフォルム・スピードフォルム) |
4 | アルセウス |
5 | ゲノセクト |
6 | ボルケニオン |
7 | ゼラオラ |
8 | ラブトロス |
9 | ミライドン(暫定) |
その他
ウルトラマン…人型の地球外生命体、胸に重要な器官が存在する点などで類似、特にティガ、ダイナは戦況において姿を変える点でも類似する。