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2024-06-10 15:13:40 バージョン

ひょう

豹(ヒョウ)のイラストにつけられるタグ。

哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に属する猛獣。


🐆解説

体長は130〜190cm、体重は30~80kg、尾の長さは100cm前後。アフリカからアジア全土にかけての広範囲に分布し、多くの亜種が存在する。飼い猫を除いたネコ科の動物の中では、もっとも広範囲に分布する種である。

英語では【(a) leopard/レパード】(特に黒豹を【(a) panther/パンサー】)という(しかし、パンサーの方が語呂が良いためなのか、黒豹でなくても豹モチーフであれば『パンサー』と名付けられる事が多い)。


体色は黄土色ないし赤褐色で、花状の黒色紋がある。地域に拠っては全身が黒色の個体も存在し、「黒豹」と呼ばれる。真っ黒な体色と引き締まった身体からレパルダスブラッキーヘルガーのようにも見える(というよりこれらのモンスターキャラクターがヒョウなども参考にデザインされている、と言った方が正しいか)。

panther

耳の裏にはトラと同様に野生の猫科の特徴である虎耳状斑がある。


体は柔軟で動作は敏捷、体格にしては脚はやや短めである。

足の速さはそれほどでもないが、ジャンプ力に富む。主に忍び寄りで獲物に近付き、一気に襲い掛かって仕留める。獲物はサルヤマアラシシカなど。

マウンテンゴリラの子供らを狙うこともあるが、大人のオスのゴリラに逆に殺されることもある。

人畜も容赦なく襲う獰猛さから、アフリカでは『ビッグ5』(ライオンゾウサイバッファローを含む五種の人気猛獣)の一種に分類されている。


大型のネコ科の中では木登りが得意で、獲物を捕らえると木の上に運び上げる習性をもつ。これは他の大型の肉食獣に、獲物を横取りされる危険を回避するためと推察されている。

ガゼル一頭くらいは悠々と樹上に運搬できる筋力を持ち、小柄ながらに格闘に長ける一面を持つ。さすがにライオン相手には逃げるが、飢えてくるとチーターの獲物を横取りすることもある。

群れずに単独で生活する。

繁殖期には3ヶ月ほどの妊娠期間を経て6~8頭前後の子供を出産し、半年から一年ほど育てる。

生殖可能になるのは、そこからさらに半年から一年後となる。


ヒョウが繁栄した理由は「獲物の選り好みをしない」「どこでも住める」ことだろう。ヒョウはインパラやレイヨウのほかにもネズミ・魚なども食し、さらには人間が飼育する家畜も襲う。

大きすぎず小さすぎない体は、どこにでも住むことに一役買っている。北は極東シベリア・中国東北部まで、南はアフリカまで…高いところではキリマンジャロやヒマラヤの山中、さらにはアラブの砂漠地帯や東南アジアのジャングル、都市化の進んだヒトの集落にまで棲息している。


毛皮が高値で取引される為密猟が後を絶たず、個体数は生息地の広さに対して少なくなっており、絶滅寸前の亜種や既に絶滅した地域も多い。日本でも化石が発見されている。


よくジャガーと間違われるが、あちらの方が体格大きくががっしりとしており、また毛が短く斑紋の中心に黒い点が存在する。加えて生息地も全く違う(豹モチーフのキャラクターにジャガーと名付けられる傾向ので、誤解が生じやすいが)。


文化との関わり

有史以来、ネコ科の猛獣としてはライオンと並び称される存在でもある。

特にヨーロッパでは 「その吐息は芳香を含み、これを吸ったものは魅了されてしまう。これに耐えうるのはユニコーンだけだ」 と言われてきた。(実際はそうした匂いなどないため、完全な空想である)

これが転じて、キリスト教では伝道師の象徴として扱われている。


ヒョウの斑紋を「豹柄」と呼び、女性向けの服やエロ衣装、アイテムの意匠として用いられる。

またその柔軟で妖しげな姿から、異性に貪欲な女性へのイメージとして『女豹』という言葉も存在するなど、女性を表す言葉として用いられる傾向にある。


豹変】という言葉も、豹に由来する。

これは『豹が毛の生え変わりでその文様を鮮やかにするように、君子は自らを省みて精進する』という良い意味で、中国の『易経』で用いられていた言葉である。

しかし、現在では「善良な人が一変して奇怪な様態になる」ことを指す言葉として誤用されることが多々あるので注意したい。


亜種

2017年の国際自然保護連合(IUCN)による分類では8亜種を認めている。


  • アフリカヒョウ Panthera pardus pardus
  • インドヒョウ P. p. fusca
  • ジャワヒョウ P. p. melas
  • アラビアヒョウ P. p. nimr
  • アナトリアヒョウ P. p. tulliana
  • アムールヒョウ P. p. orientalis (別名:チョウセンヒョウ/シベリアヒョウ)
  • インドシナヒョウ P. p. delacouri
  • スリランカヒョウ P. p. kotiya

キタシナヒョウはアムールヒョウの、シナイヒョウはアラビアヒョウの、ペルシャヒョウはアナトリアヒョウのシノニム(同種)とされる。


最強王図鑑シリーズでは

書籍版で登場しているのは『動物最強王図鑑』のみ。ここではアナコンダ、マウンテンゴリラ、ホッキョクグマと戦いベスト8と大健闘している。


テレビ東京版では未登場であるものの、アプリ版にて先行登場。ただし実際に登場できるかと言えば…微妙である。


豹の名を冠する動物

斑点状の模様を持つ生物に豹の名が付けられることが多い。

豹をモチーフとしたキャラクター

神話・伝承


特撮

スーパー戦隊シリーズ

仮面ライダーシリーズ

その他特撮


アニメ・マンガ


ゲーム


小説


その他


モチーフ以外の関連キャラ

異名


豹の飼い主


その他


関連イラスト

炎気配を断つ豹

関連タグ

動物 ネコ科 ネコ 猛獣 豹柄

표범 leopard

チーター ピューマ

ピープロダクション…豹orジャガーが鬼門の会社

大阪のおばちゃん


ヒョウ属

黒豹(豹と同種) ユキヒョウ(雪豹)

ジャガー ライオン トラ レオポン

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