基礎データ
全国図鑑 | No.0071 |
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カントー図鑑 | No.071 |
ジョウト図鑑 | No.066 |
マウンテンカロス図鑑 | No.028 |
キタカミ図鑑 | No.025 |
ローマ字表記 | Utsubot |
ぶんるい | ハエとりポケモン |
タイプ | くさ/どく |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 15.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | ようりょくそ:天候が「ひざしがつよい」の時、「すばやさ」が2倍になる |
隠れ特性 | くいしんぼう:HPが最大の1/4以下の時に使うきのみを、HPが最大の1/2以下の時に使うようになる |
タマゴグループ | しょくぶつ |
各言語版での名称
英語・イタリア語・スペイン語 | Victreebel |
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ドイツ語 | Sarzenia |
フランス語 | Empiflor |
韓国語 | 우츠보트 |
中国語 | 大食花 |
進化
マダツボミ→ウツドン(Lv.21)→ウツボット(リーフのいし)
概要
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)。
ラフレシアと対になる立ち位置。
ウツボカズラをイメージしたポケモンで、ウツドンにリーフのいしを使うと進化する。
実際のウツボカズラ同様、体内のあまいかおりがするようかいえきで獲物を誘い込み、口の中に閉じ込め溶かして養分にしてしまう。
その消化力は元ネタの比ではなく、1日でホネまで跡形なく溶かされてしまう。そうして沢山のエサを溶かした溶解液は甘さが増し、もっとエサを集めやすくなるようだ。ジャングルの奥地にあるというウツボットばかりの地帯は、行ったら2度と帰ってこれないのだとか。
その為食われるとヤバいはずなのだが、アニメのコジロウを初めとしたいろんなものを気軽に口の中に入れている。ごく短時間ならいいのだろうか?
作品、世代によってポケモン達の強さはちまちま変わるが、ウツボットはその変化がかなり大きいポケモンの一匹である。詳しくは後述。
容姿
進化したことでより本物のウツボカズラっぽくなった。というより本物のウツボカズラに目と牙と葉っぱを一対ずつ追加するだけでウツボットの出来上がり。単純明快。
ただし、本物やウツドンとは違い、ツルの根元は口の方である。後の世代に登場するマーイーカ(カラマネロ)やベベノム(アーゴヨン)といった「進化して身体の上下が逆転する」というポケモンでは、元祖と言っても良いかもしれない。
色違いは鮮やかな緑の部分が茶色に、唇っぽい部分が青くなっている。鬱ボット。
ゲーム中での特徴
ウツドンにリーフのいしを使用する事で進化する。
『Let's Goイーブイ』で初めて野生で出現した。出現場所は21ばんすいどう。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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第1世代 | 80 | 105 | 65 | 100 | ※ | 70 | 420 |
第5世代まで | 80 | 105 | 65 | 100 | 60 | 70 | 480 |
第6世代から | 80 | 105 | 65 | 100 | 70 | 70 | 490 |
攻撃・特攻は高いが、それ以外は低め。5世代までは特防は60だった。素早さも中途半端だが特性「ようりょくそ」が発動すれば何とかなる場合が多い。くさタイプ且つどくタイプの複合でこうげきの方が高い唯一の存在であり、くさタイプのお家芸「やどりぎのタネ」を覚えられないが、元々持久戦にはあまり向いていないステータスなので影響は薄い。
第1世代
初代(ポケモンRGBP)では技が急所にあたる確率がポケモンの素早さに依存していたため、「はっぱカッター」が高確率で急所に当たっていた。そのため、99カップ環境では「ドわすれ」を連発して耐久と火力を跳ね上げる戦法で人気だったヤドラン対策として使われた。「ねむりごな」も使うことができるため、勿論単純な催眠技使いとしても需要があった。「まきつく」+「どくどく」のコンボも強力であった。
この世代ではどくタイプがむしタイプに弱点を突かれるため、ハエとりポケモンであるにもかかわらずむしタイプに4倍弱点を突かれるという事態が起こっている。
第2世代
GSCでは急所にあたる確率が大幅に低くなってしまい、くさもどくも半減以下にしてしまうはがねタイプが出現した。
この世代からどくタイプとむしタイプの相性が見直され、むしタイプに弱点を突かれることはなくなった。…弱点も突けなくなったため単純に有利というわけでもないが。
第3世代
RSでは特性「ようりょくそ」を得る。が、「ようりょくそ」を得たくさタイプは他にも多数いたのである。特に「ようりょくそ」持ちな上に素早さが110もあるワタッコの存在が大きく、技のバリエーションでもとてもかなわない。しかも、攻撃役としても高い能力と豊富な技を持つジュカインが登場。結局中途半端な存在として扱われていた。
……とはいえ上記の戦法はしっかりと存続しただけでなく天候によっては高速で展開できたため、まだ独自性を保ててはいた。
ちなみにこの世代で「ねをはる」と「たくわえる」と「のみこむ」も習得出来るようになったが、当時「たくわえる」に能力上昇効果はなく、実戦ではまるで使われなかった。
第4世代
技ごとに物理と特殊に分かれたことで、「ヘドロばくだん」が特殊技化してしまう。代替となる技「どくづき」は何故か覚えられない。また、くさ技も「はっぱカッター」(威力55)が物理になっただけ。高いこうげきがほぼ無駄になってしまい、ほぼフシギバナの下位互換にまで転落してしまい、一度は不遇ポケモン入り。
- 一応前世代で習得した「たくわえる」の仕様変更で耐久型が若干やりやすくなったのに加え、「しぜんのめぐみ」も得たので無駄ステータスとは言えないが、それでも厳しい立場に落ちたことに変わりはない。
だが『プラチナ』期に「リーフブレード」が自力技に、「ふいうち」が教え技に追加され救済。
更に『HGSS』では遺伝技で「ウェザーボール」まで獲得。「ようりょくそ」発動時にこの技が実質威力150のほのおタイプになることで、今まで倒せなかったはがねタイプが天候の助けを借りれば倒せるようになった。
第5世代
本人の変化は「せいちょう」の強化、タマゴ技でパワーウィップ、隠れ特性「くいしんぼう」が加わったことのみ。だがあろうことかフシギバナが「ようりょくそ」を手に入れてしまう。ライバル争いがより熾烈になった。とはいえウツボットにはウェザーボールという武器があるため、劣化とはなり得ないのが救いか。
第6世代
くさタイプに粉技が効かなくなったことや天候ターン制限は痛いが、特防種族値が60→70に上昇したことや新たにフェアリータイプに耐性ができたことは幸い。
さらに遺伝技として新たに「ゲップ」、「アシッドボム」を習得。特に「ゲップ」は「くいしんぼう」とのシナジーが強い。
新たにライバルとしてメガフシギバナが登場したが、持ち物の自由度と特性、こうげきの差で差別化可能。
だが『ORAS』で「ふいうち」が過去作技となり、レーティングで使用不能になってしまった。
第7世代
新たに技マシンで「どくづき」を習得できるようになった。……いや、何故今まで覚えられなかったのか、第4世代登場時に覚えてくれればもっと楽だったものを。
また遺伝技にひっそりと存在していた「きゅうけつ」が超強化を果たした。
一方で「ふいうち」が弱体化したが、悪技に関しては前世代で超強化された「はたきおとす」も使える為レーティングでは一切関係ない。
USUMでは「ちからをすいとる」を習得した。が、ウツボットが耐久向けかと言うと微妙。
第8世代
リストラ。しかも鎧の孤島でモロバレルが帰って来たので草毒複合唯一のリストラ。冠の雪原でも結局復帰はならなかった。
おまけにフシギバナがウェザーボールを習得してしまい、自身が不在のうちにアイデンティティが奪われてしまうと言うまさかの事態に…。
BDSP
第4世代以前のポケモンなので当然復活。
フシギバナやロズレイドがウェザーボールを失ったことより、再び唯一のようりょくそウェザーボール使いの地位を取り戻した。
第9世代
翠の仮面で復活。
タマゴ技で「ふいうち」が再び習得できるようになったが、くいしんぼうと相性の良い「ゲップ」は覚えられなくなってしまった。
なお、これまで第5世代でのみ覚えた「むしくい」もここに来て復活した。
11月下旬~12月上旬にかけて開催の「最強のヒスイダイケンキ」レイドでは、
- 「いえき」で相手の特性「きれあじ」を打ち消せる
- 「クリアスモッグ」や「ちからをすいとる」で相手の初手「つるぎのまい」によるバフを帳消しにできる
- 「アシッドボム」で相手の特防を下げつつ、「ギガドレイン」でダメージと回復の安定した両立が可能
- ひこう技が採用されなかったため、非テラスタル時には相手の技をすべて等倍以下に軽減でき、おんみつマントやクリアチャームを持たせれば「じならし」による素早さ低下効果も防げる
といった具合に、ヒスイダイケンキを完封できる要素が備わっていたため、世界中のプレイヤーから対ヒスイダイケンキの攻略要員として引っ張りだこになった(一応、ハラバリーやコラミラ、隠れ特性アーマーガア等、これ以外にもクリア可能なポケモンはいるが、特性とバフの両方を打ち消せない関係上、最低1人は「いかく」持ちのポケモンを持ったNPCを引く必要があるため、ウツボット程安定した立ち回りはできない)。
ある意味、ここ最近で一番ウツボットが輝いた瞬間であったと言っても過言ではないだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
- エリカ:ジムリーダー(カントー)
- マチス:ジムリーダー(カントー)※1
- カリン:四天王(ジョウト)※1
- モミ:ポケモントレーナー
- フクジ:ジムリーダー(カロス)
- ブルー:ポケモントレーナー
- マナオ:ウツボットマスター
- ジニア:パルデア教員(藍の円盤 クリア後)
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
初期形態マダツボミが草の多い地域であれば普通に見つかるので、入手難易度は低め。
能力の傾向は本編同様攻撃面が強く、耐久は低い。技は「ソーラービーム」「ヘドロばくだん」などくさ・どく両タイプの技を一通り覚えてくれるので、アタッカーとしての素質は十分ある。
特にシャドウ個体に至っては耐久と引き換えにバカにならない威力の「はっぱカッター」と発動の早い「リーフブレード」を軸にデバフを掛けられる「グラスミキサー」「アシッドボム」を武器に、耐久面に気を配る必要こそあれど非常に強力なアタッカーとしての活躍が可能となっている。
このシャドウウツボットのゴリ押し能力の高さは尋常ではなく、たとえば、はっぱカッターを連打するだけで、常に弱点を突いてくるはずのユキメノコとの対面ではシールド1枚貼るだけで勝ててしまったり、ラグラージとの対面ではハイドロカノンを撃たせずに倒せてしまう。他にもチャーレムやヤミラミなど、環境トップクラスのポケモン相手でさえ、シールドは必要だとはいえ対面を取ってしまう。相手がリーフブレードを一発通してくれたらトリデプスやブラッキーのような超耐久ポケモンをも落とせる。
『ポケモンマスターズ』
- フクジ&ウツボット
- バディであるウツドンが、Lv30・進化石を入手しバディーズエピソードを達成するとウツボットに進化する。
- 主人公&ウツボット
- 報酬で貰えるタマゴから孵化するマダツボミを主人公のバディにする事が可能で、最終進化させる事もできる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- 無印261話
- 元々は使用者の近くにいる野生ポケモンを誘き寄せる事が可能なあまいかおりを覚えたコイキング売りの親父のウツドンであり、あまいかおりの効果に目をつけたムサシとニャースによって無理矢理コジロウのウツボットと交換する形でゲットされた。
- その後、サトシのゴマゾウをバトルで倒した直後に突然ウツボットに進化してしまう。進化するにはリーフのいしが必要なのだがウツドン自身が所持していたのか否かは不明。
- 進化した直後、突如ムサシを呑み込んだ結果、激怒した彼女に命令されたアーボックのずつきで星にされてしまう。同時にコジロウのウツボットもオヤジを呑み込んだ為に蹴り飛ばされる形で捨てられるのだが、空の上で見事にぶつかり合った2匹のウツボットはお互いに一目惚れしてしまい、そのまま森の中へと駆け落ちしてしまった。
- ナタネのウツボット
- DP31話で手持ちにいる事が判明。コジロウがナタネからウツボットとコジロウのマスキッパを交換してほしいと言われた事があり、「またウツボットに呑まれたい」と発言している。
その他
無印 | 40話 |
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DP | 31話(想像)・33話(ヒマナツなりきり) |
BW | 124話(群れ) |
XY | 57話・59話 |
SM | 42話 |
新無印 | 1話・87話・136話 |
SP | 遥かなる青い空 |
劇場版 | 裂空の訪問者・波導の勇者・氷空の花束・超克の時空へ |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- レッドのウツボット
- 第1章でサファリゾーンで遭遇した口の直径はレッドの身長ぐらいある巨大怪獣並みの大きさのウツボット。手持ちがいない絶望的な状況の中、得意の機転でレッドが捕獲しツルを駆使しニドキングに勝利した。
〈レッドの手持ち〉 |
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ニョロ(ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン♂️) |
フッシー(フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ↔️メガフシギバナ♂️) |
ピカ(ピカチュウ♂️) |
ゴン(カビゴン♂️) |
ギャラ(ギャラドス♂️) |
プテ(プテラ♂️) |
ブイ(イーブイ(↔️シャワーズorサンダースorブースター)→エーフィ♂️) |
ディグ(ディグダ♂️) |
サン(サンド♂️) |
ドリ(ニドリーノ♂️) |
オニドリル |
ウツボット |
ニドキング♂️ |
他に、エリカの手持ちにもいる。
関連イラスト
関連タグ
0070.ウツドン→0071.ウツボット→0072.メノクラゲ
同複合タイプ
リーフのいし繋がり
関連ポケモン等
- ラフレシア:対になるポケモン
- ツボミット:ウツドンからの分岐進化になるはずだった没ポケモン。『金・銀』の開発段階で存在していたと考えられている。ウツドンと対になるクサイハナにはキレイハナへの分岐進化が追加されている。
- マスキッパ:何かと共通点の多い食虫植物モチーフ仲間。