ライドケミーカード
らいどけみーかーど
概要
『仮面ライダーガッチャード』のキーアイテム。
錬金術によって生み出された奇跡の人工生命体・ケミーを封じ込めたカードで、仮面ライダーへの変身などに使われる。
九堂風雅がケミーの保護を目的に作り出した。
第39話でコンプリートを果たした。
構造
レベルナンバー
メインビジュアルに写っているカードの左上に記載されている数字。
かつてギギストが最初に創造した原始のケミーたる、ガイアードとドラゴナロスが規格外な力を持っていた事から設定された。
強さを表す数値とされており、劇中でもケミーの捕獲で強いケミーを貸して欲しいと蓮華から頼まれた宝太郎が渋々、ナンバー9のカマンティスを貸しているシーンがある。
相性の良いカード同士では合計値が10になる。これは名前の下にあるナンバーゲージでも確認可能。
レベルナンバーの合計数が10(ガイアードラゴンのみ20)になるカードの組み合わせはガッチャンコケミーと呼ばれており、ガッチャードを組み合わせに対応したフォームに変身させる。
ヒントとしてカードの右下にヒントアイコンが付いており、レベルナンバーと属性で割り出せる。ガッチャンコケミーの一覧に関しては該当記事参照。
属性アイコン
ケミーには属性が付与されており、モデルによって11種類に分類される。
特にコズミックとファンタスティックの属性は他の属性とはガッチャンコせず、2属性間で関係が完結している。その相性の良さを示しているのか、この2属性はガッチャンコケミーのカード同士で絵柄が繋がる仕様となっており、他属性よりも相性の良さが強調されている。
なお、ヒントアイコンは玩具版限定仕様であり、劇中のカードには表示されていない。
裏面
裏面には左右にライダーのマスクシルエットが確認でき、相性の良いカードだとガッチャードライバー装填時に左右のシルエットが一つになりマスクシルエットが完成する。
LN10のケミーカード
他のケミーと比べて強大さを放つ最初からナンバーが10のカード。裏がマスクシルエットではなく「X」の一文字となっており、基本的に名前に「X」が入る。レア度もEXのみで、ヒントアイコンも属性ではなく下に向いた矢印のようになっている。
各々が強大な力を持つ故に基本的にはガッチャンコできないが、ガイアードとドラゴナロスは製造経緯自体が他ケミーと異なるためか、例外的にガッチャンコできる。
DXガッチャードライバーではブランクのカードと併用することで特別な音声が発動する。(ヒントアイコンもこのブランクを示していると推測される)
一覧
※「レベルナンバー」は表記の短縮の為、下記表内ではLNと記載している。
太字はパラレルイラストあり。
☆はイラスト違いあり。
インセクト
「昆虫」がモデルの属性。カードカラーは橙。アイコンは羽根を広げた甲虫。
ジョブ
「職業」がモデルの属性。カードカラーは青。アイコンは両手でガッツポーズをする人間。
ビークル
「乗り物」がモデルの属性。カードカラーは紫。アイコンは風を切る車。
アーティファクト
「人工物」がモデルの属性。カードカラーは灰色。アイコンはハンマー。
プラント
「植物」がモデルの属性。カードカラーは緑。アイコンはヒラヒラ舞う木の葉。
エンシェント
コズミック
「天体」がモデルの属性。カードカラーはエメラルドグリーンだが、背景は夕闇の様な黒色のグラデーションになっている。アイコンは環を纏う惑星。この属性とファンタスティック属性は上記の8属性とは別格で、限られた上級錬金術師にしか制御することが出来ない。
ファンタスティック
「幻獣」がモデルの属性。カードカラーは紺色だが、背景は夜明けの様な白色のグラデーションになっている。アイコンは龍の頭。神自体をモデルにしたケミーもいる。オカルトケミーと同じ空想上の存在だが、説明文にははっきりと「〜のケミー」とモデルが明言されている。
レインボー
101体目のケミー・ニジゴンのみが属する特殊な属性。カードカラーは虹色。アイコンは虹。
※1:LNの矢印表示は0。
※2:バーコードは「エクストラ」。
※3:2枚1組のカード。バーコードは「スペシャル」と「エクストラ」。
スペシャル
LN | カード名 | 初登場 |
---|---|---|
EX | エックスアッセンブル | 冬映画 |
ガッチャードがスターガッチャードへの変身に使用する特別なライドケミーカード。ビートルクス、リクシオン、テンフォートレス、ゼグドラシル、エクシードファイターの5体のレベルナンバー10のケミーカードが合体して誕生した。
亜種・関連カード
冥黒の三姉妹が作成した、レプリケミーを封じ込めたカード。詳細はリンク先。
仮面ライダーガッチャードデイブレイクが使用する、デイブレイクケミーを封じ込めたカード。詳細はリンク先。
レジェンドライダーの力を映し取ったカード。詳細はリンク先。
ケミーが封じられていない空っぽのカード。詳細はリンク先。
レインボーケミーカード(仮称)
上記のニジゴンに強化された、虹色に輝くケミーが描かれたカード。詳細はリンク先。また、カード名は仮称でデイブレイクケミーカードとは違って正式名称は現状設けられておらず、カードの公式サイトの詳細検索では「RR(レインボーレア)」のレアリティの検索項目しか存在しない(デイブレイクはキチンと「デイブレイクケミーカード」の項目がある)。
玩具展開
ガッチャレア
パラレルとは異なるケミーと共にライダーが描かれたカード。LNと属性は元のケミーに準ずる。
LN | ケミー&ライダー |
---|---|
1 | ホッパー1&仮面ライダーガッチャード |
1 | デイブレイクホッパー1&仮面ライダーガッチャードデイブレイク |
3 | ユニコン&仮面ライダーマジェード |
6 | マッハウィール&仮面ライダーヴァルバラド |
9 | レプリスチームライナー&仮面ライダードレッド |
EX | レジェンドケミー&仮面ライダーレジェンド |
立体物
「変身ベルト DXガッチャードライバー」や「DXガッチャードローホルダー」に付属し、「ライドケミートレカ」としてトレーディングカードゲームの方法でも販売される。尚、カードの大まかなデザインは同じでも、レアリティや収録番号がカード毎に異なる仕様となっている上に近年のトレーディングカードゲームでも見られるパラレル仕様やイラスト違いまである事が判明している。
但し、現状ではカードとしての仕様が違っても同じケミーのカードであれば認識に差は無いので、最低限の変身遊びであればどの仕様かは拘る必要は無い。
カード玩具の宿命として変身等の装填時に傷が付く事は避けられないが、ガッチャージガンのギミック等、明言は無いが消耗品として大量にダブる事を前提に商品展開が設計されている節も見られる。
カードについて
単刀直入に言ってしまうと、コンプリートの敷居は恐ろしい程高く、歴代のコレクションアイテムの中でもブッチギリの難易度。正直、近年数が増えたコレクションアイテムが可愛く見える程である。
レアリティ一覧と大まかな1box内の封入枚数(PHASE:03時点)
C | (コモン) | |
---|---|---|
R | (レア) | 1パックに1~2枚、この内1枚がC以外のレアリティに変化する |
SR | (スーパーレア) | 1box6枚※1 |
UR | (ウルトラレア) | 1box1~2枚※2 |
EX | (エクストラ) | 1box1~2枚(01とEXでは1枚)※2※3 |
P | (パラレル) | 1box1~2枚※2 |
L | (レジェンド) | 1box5枚 |
LP | (レジェンドパラレル) | 1box1枚 |
※1 劇中に登場するカードと同じ光り方をするカードで、完全再現したいならこのレアリティを集める必要がある
※2 URとEXとPは枠を取り合うからか、Pが2枚だとEXが1枚になったり、封入されなかったりする
※3 レベルナンバー10は劇中も含めて基本このレアリティ
今まであった変身アイテムのセットとは異なり、1回の購入で揃えられる保証が無い事、カード収集に運が絡む事もあって、情報解禁時点で不安を感じている人は多かった。
上記の通りカード毎に微妙な違いもあるので、所謂「コンプ勢」からしたら全て集めようと思ったら間違い無く過酷になるのは目に見えている(しかも、カード読み取りアプリでは読み取ったカードの絵柄違い、ナンバー違い毎に登録されるので、アプリのカード図鑑を埋めようとすると難易度は更に跳ね上がる)が、カード収集の性質上故に運次第ではノーマルカードでも目当ての物だけ当たらない事もあり得るので、「コンプリートを抜きにしても」人によっては「地獄」と評される事も多い(そして、後述の実態もあって「本当に地獄だった」と別の意味で評されてしまった)。
更に、近年問題になっているカードゲームの転売問題に対して不安を感じる人も少なくない(実際に、情報が解禁された7月28日は、ポケモンカードの新弾の発売日であり、コレを巡って実際に暴力トラブルにまで発展してしまっており、コレも拍車を掛けた可能性が高い)。
こうした「トレカ販売」に基づいた仕様の数々であるが、本編映像に登場するカードにはレアリティやカードナンバーが存在しないので、どの仕様であってもやはり本編とは異なる。
一応ギミック付きのケミーのフィギュア「アクションケミーシリーズ」にはレアリティとカードナンバーが無いプラスチック製カードが付属するが、どこまで網羅されるか不透明。また、劇中のカードに無いヒントアイコンと権利表示は残ったまま。
前年で同じくバンダイ発のウルトラディメンションカードは、後にプロップ仕様のカードセットがプレミアムバンダイで発売されており、現在はプロップ化されていないカードは一部の怪獣のみになっている。
そして、いざ本格的に発売されると8月の先行版とは違ってカードの種類が倍以上になっている上に、高レアの封入率が低い事も合わさって、コンプリートを早期の段階で諦める人が続出している。
また、レジェンドライダーのカードですら封入率がかなり渋いので所謂「ボックス買い」をしても1BOXではコンプリートは先ず不可能とかなり敷居が高い。
オマケに第01弾の時点でパラレルの種類は17種類で1BOXに1枚しか封入されていないので、それらを含めて全て揃える場合「1BOXの定価が4400円×17BOX=74800円(ダブり無しが前提でも)」と歴代ライダーの1年分の玩具を揃えるレベルの金額以上を要する事になる。
更にトドメと言わんばかりに、仮面ライダーチョコはそこまででは無いが、パックのBOX以上の封入率の渋さを誇るウエハースチョコの付属カードや争奪率が高い創動のオマケに封入、キャラデコには恒例のクリスマス用アイテムだけでは無く今回に限ってはレジェンドライダーのカードも同梱と敷居が更に跳ね上がっている。
01弾の購入者アンケートにて封入率の渋さは指摘が多かったのか、02弾からは封入率の改善がされている(流石にパラレルとレジェンドライダーのパラレルの封入率は変わってないので最終的なコンプリートの難易度が劇的に下がった事にはならないが)。しかし、03弾ではレプリケミーカードの印刷ミスや玩具を購入すればその時点で手に入るクロスホッパーとテンライナーがR~EXレアとして封入されている影響でパックのみから出るカードが入手し辛くなっており、コンプの敷居が違う意味で跳ね上がってしまった。
何なら最低レアでも良いから100種類のケミーをコンプリートしようと思うと、03弾ではRを全種当てる必要がある。
Rですら1箱で全種コンプリートするのは難しく、購入者の中には劇中に登場したライダーがメインで使用するカードの方が出やすい影響でRでしか収録されていないカードがほぼ出ないと嘆く声も…これが「地獄」の一端である(3箱購入し、クロスホッパーとテンライナー、ヴァルバラドとマジェードの変身用カードが各10枚以上計約60枚被った例もSNS等で報告されている)。
04弾の目玉カードである3種類の「ニジゴン」だが、基本的に1箱に1枚しかNR(ニジゴンレア)は封入されていないので、卵の方はともかく、2枚1組の方も揃えようと思ったら複数箱購入しなければいけない(極稀にNRが複数枚封入されたBOXが存在するがあまりにも現実的ではない)。
1箱約4400円なので、最低でも約13000円は必要なのだ。
…いくら何でもここまでするか…。
更に、ニジゴンのカードは背景やエフェクトの色に個体差があることが確認されている。人によっては気にならない違いではあるのだが…。
幸い、ニジゴンは「DXケミーニジゴン」に付属するので後述の紙質を気にしなければ入手自体はそこまで困難では無い。が、卵は話が別。 3弾のクロスホッパーとテンライナーの反省だろうか?
更に、少し厄介な事に玩具付属のカードより、パックのカードの方が紙の質が良く、少し厚いので折れ難く頑丈であり、多少手荒に扱っても絵やカードに傷が付き難いので(多少の個人の感覚の違いはあれど)、遊びやすい明確な違いがある。
これに関しては玩具付属のカードが中国製でパックのカードが日本製と製造国の違いと思われるが真偽は不明。
余談
- 仮面ライダーに本格的なカード要素が導入されたのは『仮面ライダーディケイド』以来。
- 公式サイドは別作品に登場するカードをある程度意識しているようだ。
- カードではあるが単体でもある程度の移動が可能であり、冬映画ではケミー自身の意思で必殺技を発動させるシーンもいくつか見られた。
- 東映公式ホームページでは誰がどのカードを所持しているかを示した表が1話ごとに掲載されている。
- カードの中は『ガッチャ大作戦』でカードにされた道長によると狭いらしい。そらそうか。