ディグダ

でぃぐだ

ディグダとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター（モンスター）の一種。

基礎データ

全国図鑑	No.0050
カントー図鑑	No.050
ジョウト図鑑	No.132
マウンテンカロス図鑑	No.001
アローラ図鑑	No.085
ガラル図鑑	No.164
パルデア図鑑	No.148
ローマ字表記	Digda
分類	もぐらポケモン
タイプ	じめん
高さ	0.2m
重さ	0.8kg
性別	50%♂・50%♀
特性	すながくれ/ありじごく/すなのちから（隠れ特性）
落とし物	ディグダのつち
タマゴグループ	りくじょう

各言語版での名称と由来

言語	名称	由来
日本語	ディグダ	dig（英語で掘る）+ディグダグ
英語・スペイン語・イタリア語	Diglett	dig（掘る）+-let（接尾辞：小さい）
ドイツ語	Digda	ディグダ
フランス語	Taupiqueur	taupe（w：モグラ）+marteau-piqueur（削岩機）
韓国語	디그다	ディグダ
中国語	地鼠	地+鼠
ロシア語	Диглетт	英語名の音写
ヒンズー語	डिगलेट	英語名の音写
タイ語	ดิกดา	日本語名の音写
ヘブライ語	דיגלט	英語名の音写
リトアニア語	Digletas	英語名より

進化

ディグダ → ダグトリオ（Lv/26）

リージョンフォーム

タイプ	じめん / はがね
高さ	0.2m
重さ	1.0kg
特性	すながくれ/カーリーヘアー/すなのちから（隠れ特性）

『サン・ムーン』より登場する、アローラ地方の環境に適応するために、姿を変化させたディグダのアローラのすがた（頭に毛を生やした個体）。

→アローラディグダ

概要

初代『ポケットモンスター赤・緑』から登場しているポケモンで、色々な意味でじめんタイプを代表する存在。名前の由来は恐らくナムコの『ディグダグ』だと思われる。

円柱状の濃い茶色の体に丸い鼻を持つ、まるでモグラ叩きに出て来る的のように非常にデフォルメチックな姿が特徴的。

同じ分類ながらもリアル寄りの姿を持つモグリュー系統とは、ある意味対照的。

ただし、姿を見せているのは上半身だけで、下半身は常に地面に埋まっているため手足は見えず、その真の姿を見た者は誰もいない。ただ「ひっかく」「きりさく」といった技を覚えることから、手や爪はあるものと思われる。

「もぐらポケモン」と銘打っている通り地面を掘り進む能力に長け、「あなをほる」といったらこのポケモンを連想する者は多いであろう。

普段は地表から一メートル程度の浅い地中を棲み処にしており、掘り進んだ跡は地面が盛り上がっているのですぐに分かる。そうして移動しながら、主食となる木の根を求めかじっている。

掘り進む過程で耕された土は非常に良質で、そのフンも良質な肥料になることで質の良い野菜が作れるため、農家はディグダを飼育していたり、野生のものを誘致するため好物の樹を植える等して、畑仕事を手伝って貰っているとのこと。

とはいうものの、元が植物の根を食すポケモンなので、ディグダが好み食べてしまう品種の作物を育てている農家からは害獣扱いされることもしばしば。

地中暮らしのため光への耐性には乏しく、眩しい環境は苦手。特に太陽光は皮膚が薄いために血液が温められて体調を崩してしまうらしく、洞窟や夜間といった光の弱い環境を好んで顔を出している。

彼らが通った後にはトンネル状の空間が形成されるのであるが、その数や深さによっては大型ポケモンも余裕で通行出来る程のトンネルを作り上げることもあり、クチバシティ近郊とニビシティ近郊を結ぶ「ディグダの穴」もその1つ。

パルデア地方にはディグダの他、似ているウミディグダも生息しているが、こちらは全く別のポケモンである。

ゲーム上での特徴

初代/FRLG/ピカブイ・金銀クリスタル/HGSS

クチバシティ東の「ディグダの穴」にのみ出現し、初代等でクチバジムのタイプがでんきであることもありお世話になった人は多いであろう。というか、下手するとあなをほるを覚えたディグダ（覚えていない低レベル個体も出現する）1匹でリーダーのマチスどころか所属ジムトレーナーを全滅させられてしまうバランスブレイカーとして猛威を奮った過去を持つ。

『初代』『第2世代』『FRLG』『ピカブイ』は「ディグダの穴」にしか出現せず、『HGSS』では新たにジョウト地方に追加された48ばんどうろに出現するようになった。

『ピカブイ』ではセキチクシティの民家にある石に「ヒジュツ・オシダシ(かいりき)」を使うと穴にディグダがおり、1日1回「きんのたま」が貰える。「あんなー」「ともろー（tomorrow）」…喋ってるよねこれ

原種ディグダを捕獲していればシオンタウンのポケモンセンターにいるNPCのレディダグからアローラディグダが交換で入手可能。

余談だが、タマムシシティの民家にある仏壇は、海外版ではディグダの彫刻となっている。更に『ピカブイ』ではタマムシデパートに「ディグダぼうし」という帽子が50円で販売されている。

RSE・ORAS

『ORAS』でグラードン/カイオーガ戦後にほのおのぬけみちで土煙上げてるところで忍び歩きして接触すると出現。

『BDSP』では地下大洞窟内の通路の曲がり角や交差点に現れるディグダやダグトリオが現れ、接近すると地面に潜って逃げるが、いた場所にはピンクの光が残され、それに触れると画面左上のメーターにポイントがたまって行き、40ポイント蓄積すると一定時間ボーナスタイムが発生し、その間はカセキほりで色違い石像出現率や、ポケモンの隠れ家で色違いのポケモンの出現率が上昇する（とはいえ、色違いはポケトレ連鎖した方が効率が良い）。

BW・BW2

第5世代では過去作などから連れて来なければ入手出来ない。2014年まではポケモンドリームワールドで仲間に出来た。

XY

野生で出現しないのでダグトリオを13ばんどうろで捕獲してタマゴを産ませた方が良い。

SM・USUM

リージョンフォームであるアローラディグダが登場。

ソード・シールド

4ばんどうろ・ガラル鉱山・ワイルドエリアの「うららか草原」「きょじんのかがみいけ」に出現する。

LEGENDSアルセウス

未内定。

スカーレット・バイオレット

各洞窟に出現し、入り江のほら穴にも出現するので最序盤から手持ちに加入する事ができるようになった。南2番エリアの個体は「いわテラスタル」する。

性能

種族値

	HP	攻撃	防御	特攻	特防	素早さ	合計
初代	10	55	25	※	45	95	230
第2世代以降	10	55	25	35	45	95	265
アローラ種	10	55	30	35	45	90	265

※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。

地面なのに素早いのが仇となったか、ディグダのHPは異常に低い。どれくらい低いかというとLv.50での最低値が70である。これはオワタ式の脱け殻を除くと全ポケモン中最下位である。

しかしHPの低さを生かしたコンボもあり、エルフーン等でやどりぎのタネを撒いてだっしゅつボタンでディグダに交換。低HP故にみがわりを貼り続けてもやどりぎの回復量の方が多く、HPが減らないのでそのまま1体倒し、ディグダはきあいのタスキからのじわれでもう1体倒す……という浪漫もあるが、ありじごくが無効な相手には逃げられる等の欠陥が多く一発ネタの域を出ない。

使用トレーナー

ゲーム版

ジュンヤ：ディグダマスター

アニメ版

ジャンゴー（無印114話）
ゴウ

漫画版

レッド（ポケスペ）
パール（ポケスペ）

番外作品

ポケモン不思議のダンジョンシリーズ

第1作からダグトリオの息子として登場。穴掘りを好む元気で礼儀正しい性格であるが、エアームドに地殻変動原因であると誤解され、ハガネやま頂上に誘拐されたが、無事に救助されたが、崖側にいるディグダ救助は困難を極めたため、親切な2匹のコイルを使って空輸することに。それにしてもエアームドといい、コイルといい、意地でも地面から離れようとしないコイツをどうやって空輸したのであろうか…。ディグダの「ずっと高い所にいたせいか、足が浮いている感じがする」という発言に対して、コイルは（ア…アルノカ…?足ガ…）と困惑を隠せない様子であった。

第2作ではプクリンのギルドに加入しており、門番として地下からポケモンの足型を判別する役目を担う。アニメ版では異常を確認するとパトランプよろしく回転する。ギルドの依頼掲示板を更新するという地味ながらも重要な仕事に就いている父・ダグトリオを非常に尊敬している。また、彼の代わりに門番を任されるミニゲームがあり、正解数に応じた豪華な景品をゲット出来るが、全問失敗すればギルドでの晩飯抜きというお仕置が待っている。

ポケモンスタジアム2

『アーボでわなげ』という輪投げのミニゲームで、的で登場。時々現れる金のディグダをゲットすると2点。

アニメ版

アニポケ・第1-7シリーズ

鳴き声はそのまんま「ディグダ」あるいは「ディグダグ」であり、現れる際はモグラ叩きよろしく体を上下に動かすのが特徴。これにダグトリオが加わると「ディグダ♪ディグダ♪ダグダグダグ…」と小気味良いリズムが印象的な歌のような物に変化する。

レギュラーの手持ち

ゴウのディグダ

新無印52話にて、ロケット団が原因でエンドウの農園を荒らしていたディグダのうちの1体で、地面から出たところをゲットされた。

残りのディグダは群れのリーダーのダグトリオがゲットされたため逃げ出したが、事件解決後に良質な作物が育つ土を生成出来ることを悟ったゴウがエンドウにダグトリオを渡したため、共に農園で働く形で別れた。

第107話では仲良くなったケロマツに住処を渡したことでサクラギパークの滝裏に居着いてしまったベトベターの新しい住処を作るために、ケロマツ・バタフリー・スピアー・カラカラ・アリアドス・ナックラー・ガントル・ナットレイ・アイアント・ナゲツケサルと共に作業する。

ゲストなど

無印31話

アニメ版初登場。森でのダム工事をダグトリオと共に邪魔していたが、その理由はダム工事によって破壊された森を元に戻そうとしたため。理由を察したトレーナーのポケモンはボールから出ることを拒否していた。

どこからともなく苗木を持って来てそれを仲間達と共に巧みに植えて行くチームワークは見事なものであり、その様をタケシは『木の畑』に喩えた（ディグダも木の根を主食とするため、この表現は的確であるといえる）。その仕上げとしてはディグダとダグトリオはムコニャを乗せた土砂を押し出しながら、ダムの骨組みを破壊。これには現場監督も反省し、ダム開発を中止した。

ちなみにこの回がムサシのアーボとコジロウのドガースの初進化回でもある。

ジャンゴーのディグダ

無印114話で、大量発生したマルマイン達を安全な場所へ移す依頼を受けてやって来たディグダ使いジャンゴーの手持ちとして登場。ダグトリオと共に地下道を掘り、マルマイン達を傷付けることなく広場へと移動させた。

AG155話

森に住むポケモン。ダグトリオと一緒にポケモンレンジャーのヒナタにキャプチャされ、「あなをほる」でイバラの地下をくぐってセレビィのいる場所まで穴を掘った。

新無印69話

お使いしていたゴウのサルノリとコハルのイーブイが街路樹がある地面より出ていたディグダを見ていた（サルノリは枝で叩いていた）。

その他

無印	81話・88話（ピンカン島）・143話・218話
AG	15話・188話
DP	126話・145話
BW	142話
XY	34話（イメージ）・108話（イメージ）・117話
SM	42話
新無印	1話・2話・6話・16話・21話・52話・70話
めざポケ	1話
特別編	遥かなる青い空
劇場版	ルギア爆誕・水の都の護神・氷空の花束・キミにきめた!・ココ

アニポケ・第8シリーズ

【リコとロイの旅立ち】

離島のディグダ

4話にてロイが住む島にいる野生のポケモンで登場。ホゲータが食料であるきのみを食べてしまったことで怒って興奮し、ホゲータを追っていたリコとニャオハを襲撃。

一時はロイの投石に引付けられて見失うが、リコとロイを見つけてキャタピーとビードルの「いとをはく」で拘束。駆け付けたフリード博士とキャプテンピカチュウの連携でキャタピー達の吐いた糸で雁字搦めとなり、その隙に「ラムのみ」を与えられたことで落ち着く。その後、リコ達がきのみを集めたことでホゲータを許した。

62話回想にも登場しており、他野生ポケモン達同様ロイの歌で仲良くなったことが判明した。

第10話：ネモがテラスタルについて解説した時のイメージで登場。
第22話：ガラル鉱山で登場。他のポケモン同様にあるポケモンを恐れて逃げていたと思われる。

【テラパゴスのかがやき】

第42話：ウミディグダを初めて見たロイのイメージだけでなく、ガケガニ軍団から逃げるスナップ小僧の足元に実際に出現。

【テラスタルデビュー】

第50話：アイコンで登場。

【レックウザライジング】

第70話『フリード博士のポケモンゼミ』で登場。

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

レッドのディグ
- 性別：♂・特性：すながくれ
- 性格：素直・個性：物を良く散らかす
- 第1章にて、タマムシシティ郊外にいたところをレッドがグリーンと手持ちが入れ替わった時に捕獲。イーブイ（後のブイ）とのバトルで使用したが、シャワーズとなったイーブイのみず攻撃であっさりとやられてしまった。

〈レッドの手持ち〉
ニョロ（ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン♂️）
フッシー（フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ↔️メガフシギバナ♂️）
ピカ(ピカチュウ♂️）
ゴン（カビゴン♂️）
ギャラ（ギャラドス♂️）
プテ（プテラ♂️）
ブイ（イーブイ（↔️シャワーズorサンダースorブースター）→エーフィ♂️）
ディグ（ディグダ♂️）
サン（サンド♂️）
ドリ）ニドリーノ♂️）
オニドリル
ウツボット
ニドキング♂️

パールのディグヒコ
- 性別：♂️・特性：すながくれ
- 性格：照れ屋・個性：逃げるのが速い
- マキシとの稽古の時に捕獲したポケモン。ギンガ団との戦闘で相手を翻弄させ、やりの柱での戦いではディアルガ・パルキアの足場を崩した。

〈パールの手持ち〉
ペラヒコ（ペラップ♂️）
サルヒコ（ヒコザル→モウカザル→ゴウカザル♂️）
トラヒコ（ルクシオ→レントラー♂️）
ゼルヒコ（ブイゼル♂️）
ディグヒコ（ディグダ♂️）
タロヒコ（ケンタロス♂️）

余談

ディグダと地面

上述の通り、ディグダ及び進化系ダグトリオは決してその下半身を地面から出すことはない。BW以降の登場エフェクトでも、一貫して"着地"せず地面に埋まった状態で出て来る程。

では、相手ポケモンを宙に浮かす様な技を使うとどうなるか。

何と「ちきゅうなげ」をすると、グラフィックが地面ごと飛んで行き さらには、相手を浮かせて一撃技以外を必中にするエスパータイプの技「テレキネシス」がこの系統には一切効かない。

勘違いされやすいが相手を空中に連れていき落下させるひこうタイプ技「フリーフォール」は効くし、「ふうせん」で浮くこともできる。種族値・努力値を除くとこのゲームのシステムに関与する唯一の完全なる隠しステータスの持ち主であった。

そしてポケスロンのハードル走ではまさかのハードル下をくぐるという荒技をやってのけ、そのため風を切るエフェクトがこいつらだけない。

ゲーフリは意地でもコイツらの下を見せるつもりはないらしい。

第7世代では同特徴を持ったスナバァが登場した。また、つばめがえしをZワザ化しファイナルダイブクラッシュを発動すると、足元付近の地面ごと飛ぶ。ただし、この地面の大きさは地上に出ているディグダより小さいため、遂に大まかな大きさが判明したといえる。

pixivにおいて

pixiv では、ディグダの想像上の全体像が描かれることが（一部で）盛んである。
その傾向としては、何故か筋肉ムキムキで描かれることが多い。イーブイよりも多くの可能性を秘めているようである。

稀にまともなもぐらっぽく描かれていることもある（きれいなディグダ）。

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