アバタロウギア
あばたろうぎあ
「アバタロウギア、セット!!」
よぉ~っ!
ドン!ドン!ドン!ドンブラコ!暴太郎!
概要
ドンブラザーズが使用する、歯車型のキーアイテム。
各メンバー固有の力や、歴代戦隊の力をデータとして内包しており、彼らの共通装備であるドンブラスターにセットし、ダイヤル連動で回す事でその力を開放、変身等に活用される。
必要に応じて各メンバーのドンブラバックルから取り出し使用するシステム。
変身システムについてはアバターチェンジも参照のこと。
スーパー戦隊のアバタロウギアはヒトツ鬼やヒトツ鬼ングを撃破した際にドロップしたものを五色田介人(黒介人)が回収している。センタイギアとしてドロップする事もあるが、タイミングにバラ付きがあり勝手にアバタロウギアに変化する様子。
介人がゼンカイザーブラックとして回収に出向いているが介人の手元に(屋内でも)出現することも多々あり、ドンモモタロウが拾ったケースもある。
回収したアバタロウギアは普段は黒介人が所持しているが、ドンブラザーズがギアの出処について気にする素振りも、また自分達でギアを積極的に回収しようとする動きも見られない。そもそも敵を撃破することでギアがドロップする事実を彼等が認識しているかすらも定かでは無い。
最初に入手した際に「先ずは1つ」と述べている為介人は回収を目的としている様だが本編においては何の目的なのかの説明はない。
この為、黒介人の作中での特異な立ち位置等もあってか、本編中では協力関係とは言え必ずしも彼と陣営や思惑を同じくしている事が確定していないドンブラザーズが、果たして何所まで自由にアバタロウギアを共有・使用出来るかどうか、その点についても疑問が残されている。
アバタロウギアはデータクラウドの様にドンブラザーズ間で共有して使用している。
その為、ドンドラゴクウが手に入れたギアは追加戦士仕様に変化するが、最初の5人も変化前のギアを使用出来、これまで5人が手に入れたギアについても、追加戦士がいる戦隊の場合はドンドラゴクウも使用出来る(公式による解説)。
下記の4種類以外にも、本作の開始に先駆けて『ゼンカイジャー』に登場した、アバタロウギアと同形状のギアが2種(センタイギア46 ドンブラザーズとセンタイギア45 ゼンカイジャー)存在するが、どちらも公式サイトや作中ではあくまでセンタイギアとしてカウントされている。
変身用ギア(ドンブラザーズ)
本体色は赤色。盤面の背景は各メンバーのパーソナルカラー。
メンバー用の変身用ギアは、各々の初変身の際にドンブラスターに装填された状態で出現している模様である。
変身用ギア(レジェンド戦隊)
でー先輩!でー先輩!
よっ!○○戦隊!!
本体色は同じく赤色。盤面には各戦隊のセンターを務める戦士が描かれ、背景は青緑色で統一されている。アバタロウギアはゼンカイザーブラックが回収した時点で複製され、メンバー全員が使用可能になる。但し、該当色の戦士が不在の戦隊にはチェンジ出来ない(ゼンカイジャーギアは例外)。
尚、ドンドラゴクウ(ドントラボルト)がレジェンド戦隊のアバタロウギアを手にすると、描かれているイラストが歴代レッドから追加戦士の物へ変化する。
- ネット配信作品『ドンブラザーズmeetsセンパイジャー』では、ドンモモタロウがゴーカイジャー~ゼンカイジャーのギアを使用。
- 各回の使用状況については「アバターチェンジ」の項目を参照。
基本メンバー用
※1:本編&DX玩具と『meetsセンパイジャー』では、変身音と掛け声が一部異なる(前者は「秘密のパワー!」、後者は「機界戦隊!」)。
※2:ドン1話時点で既にドンモモタロウが所持していた。
追加戦士用
アバタロウギア | ギアに描かれている戦士 | 使用者 | 初登場 |
---|---|---|---|
ドラゴンレンジャー | ドラゴンレンジャー | ドラ | ドン16話 |
キバレンジャー | キバレンジャー | トラ | ドン20話 |
キョウリュウゴールド | キョウリュウゴールド | ドラ | ドン22話 |
リュウソウゴールド | リュウソウゴールド | ドラ | ドン39話 |
アルターギア
本体色はクリアライトブルー。小型ロボ「アルター」の力を使う。
入手のプロセスについては特に描写されておらず、対応するアバタロウギア(センタイギア)を入手した際に自動で生成されていると推察される。
アバタロウギアアルター | 変身 | 使用者 | 初登場 |
---|---|---|---|
ドンモモタロウ | ドンモモタロウアルター | モモ | ドン2話 |
ドンドラゴクウ | ドンドラゴクウアルター | ドラ | ドン16話 |
トッキュウジャー | トッキュウジャーアルター | モモ | ドン3話 |
ニンニンジャー | ニンニンジャーアルター | ドラ | ドン19話 |
ジュウオウジャー | ジュウオウジャーアルター | モモ | ドン6話 |
ルパンレンジャー | ルパンレンジャーアルター | 〃 | ドン41話 |
パトレンジャー | パトレンジャーアルター | 〃 | 〃 |
リュウソウジャー | リュウソウジャーアルター | 〃 | ドン8話 |
ロボタロウギア
本体色はクリアイエロー。巨大戦力を召喚したり、合体コマンドを発令する他、ロボタロウへの変身にも使われる。
この内、暴太郎極ギアには「暴」文字が描かれ、ビクトリースーパーギアは腕相撲しているドンモモタロウとゼンカイザーの真ん中に「VS」文字が描かれている(なお、玩具ではアバタロウギアとして扱われているが、ドンブラザーズVSゼンカイジャー本編ではセンタイギアとして扱われている)。
ロボタロウギア | 用途 | 初登場 | |
---|---|---|---|
ドンゼンカイオー | エンヤライドンの召喚/ドンゼンカイオーへの合体 | ドン5話 | |
ドンロボタロウ | ドンロボタロウへの変身/ドンオニタイジンへの合体 | ドン9話 | |
サルブラザーロボタロウ | サルブラザーロボタロウへの変身 | ドン10話 | |
オニシスターロボタロウ | オニシスターロボタロウへの変身 | 〃 | |
イヌブラザーロボタロウ | イヌブラザーロボタロウへの変身 | 〃 | |
キジブラザーロボタロウ | キジブラザーロボタロウへの変身 | 〃 | |
ドンオニタイジン | ドンオニタイジンの巨大化 | ドン12話 | |
虎龍攻神 | ドンロボゴクウ&ドンロボボルトへの変身/虎龍攻神への合体・巨大化 | ドン23話 | |
暴太郎極 | ゴールドンオニタイジンへの合体 | ドン34話 | |
キングオージャー | ドンキングオージャーの召喚 | ドン45話 | |
ビクトリースーパー | ドンゼンカイブレードの召喚 | ドンブラザーズVSゼンカイジャー |
玩具展開
昨年と同様にGP版とSG版に加え、5枚組になった「アバタロウギアセット」が展開されている。
歯車部分の凹凸認識ピンはセンタイギアのヒーローサイドと共通だが、ゴーカイジャーからゼンカイジャーまでのレジェンド戦隊には個別の変身音声が収録されている。
また、前作のセンタイギアが表裏で音声が変わる使用な為、ドンブラスターでもアルターギアを必要とせずとも音声が出せるのではと予想されていたが、ソコは流石にバンダイも考えており、アルターギアには認識番号がアバタロウギアとは違う様に設定されている他、センタイギアは両面とも同じ音声が鳴る仕様のネタバレ対策が講じられている。その為、アルターギアとロボタロウギアは別で入手しなければならない(尚、前作『ゼンカイジャー』のギアトリンガー及びギアトジンガーでドンゼンカイオーのロボタロウギアを使用すると、ゼンカイジャーギア(2022ver.)の機界サイド認識が出来る様になっており、ギアトリンガーのメモリアル版ではドンゼンカイオーの合体遊びが可能となっている)。
因みに、DXドンオニタイジン発売時には、オニタイジン巨大化用ギア「アバタロウギア ドンオニタイジン」がもらえる早期購入特典のキャンペーンが行われていたが、音声は一般販売のドンロボタロウギアと全く同じである。一応オニタイジン発売の一か月前のテレマガにその旨は記載されてはいる(早期購入特典のページにその記載が無いのは問題だが)。メモリアル版のドンオニタイジンギアは専用の音声が鳴るとアナウンスされている。
玩具オリジナルギア
玩具で発売されたが、劇中未登場のギア。しかし、上記のダイナマンギアやキョウリュウゴールド、リュウソウゴールド、ルパンレンジャーとパトレンジャーのアルターギアの様に今後劇中で使用する可能性がある。
ドンドラゴクウのアバタロウギア
追加戦士のアバタロウギア。設定上はドンドラゴクウ(ドントラボルト)が所持していると思われる。
アバタロウギア | ギアに描かれている戦士 |
---|---|
ゴーカイシルバー | ゴーカイシルバー |
ビートバスター | ビートバスター |
トッキュウ6号 | トッキュウ6号 |
スターニンジャー | スターニンジャー |
ジュウオウザワールド | ジュウオウザワールド |
ホウオウソルジャー | ホウオウソルジャー |
ルパンエックス | ルパンエックス |
パトレンエックス | パトレンエックス |
キラメイシルバー | キラメイシルバー |
ツーカイザー | ツーカイザー |
ドンムラサメのアバタロウギア
サメ戦士のアバタロウギア。ドンムラサメはアバタロウギアを使う手段を持っていない。
仮面ライダーのアバタロウギア
劇場版のムビチケ前売券(プレミアセット)の特典として付属。
アバタロウギアアルター
SGやGPで展開。アルターチェンジ後の姿もミニプラシリーズで展開された(ゼンカイジャーを除く)。なお、ゼンカイジャーアルターギアは後にビクトリースーパーギアに流用される事になった。
アバタロウギアアルター | 変身 |
---|---|
ゴーカイジャー | ゴーカイジャーアルター |
ゴーバスターズ | ゴーバスターズアルター |
キョウリュウジャー | キョウリュウジャーアルター |
キュウレンジャー | キュウレンジャーアルター |
キラメイジャー | キラメイジャーアルター |
ゼンカイジャー | ゼンカイジャーアルター |
ロボタロウギア
玩具の早期購入特典で付属。
ロボタロウギア | 用途 |
---|---|
ブラックオニタイジンムラサメ | - |
その他の玩具限定のアバタロウギア
アバタロウギア | ギアに描かれている戦士 |
---|---|
ドンモモタロウ(特製クリアver.) | ドンモモタロウ |
ブラザーシスターズ(特製クリアver.) | サルブラザー、オニシスター、イヌブラザー、キジブラザー |
ホーリーナイトクリスマス | ドンモモタロウ |
玩具未発売・劇中未登場のギア
放送開始前日に発売したDXドンブラスターのパッケージに描かれているも、未発売に終わった唯一のギア。
尚、背景デザインはレジェンド戦隊の放射状に集中線の様なラインが入っているものでは無く、ドンブラザーズと同じ横方向に線の入っている仕様となっている。
アバタロウギア | ギアに描かれている戦士 |
---|---|
ゼンカイザーブラック | ゼンカイザーブラック |
謎
ヒトツ鬼/ヒトツ鬼ングのコア?
ヒトツ鬼/ヒトツ鬼ングを倒すとドロップされる理由も本編では明かされていない。
前作の敵怪人、ソレに少し前の仮面ライダーでも似た様な前例はあったが、源となるコアやアイテムをあらかじめ埋め込んでいるこれらのケースとは異なり、ヒトツ鬼は人間の欲望が具現化し、宿主を乗っとる事により、自然発生に近い形で生まれている。その為、どの段階で歴代戦隊の要素が関わっているのかが判然としないのである。
センタイギアとの関係
センタイギアから変化するアバタロウギアが複数確認されているが関係は不明。
また、センタイギアは前作『ゼンカイジャー』のアイテムでもあった。
後述。
ある意味最大の謎?
前述したように、DXドンブラスターのパッケージや放送初期の児童書でのみ存在が確認できるゼンカイザーブラックのアバタロウギア。
背景がドンブラザーズの変身ギアと同じデザインであるが、本編には影も形もなくセンタイギア45を用いて変身している(厳密には変身シーンの手元が写っていないが、変身後のギアトリンガーの中に確認可能)。
上記ジロウが使用していないギアのように設定的には存在しているが劇中に登場していないもの、ムラサメのそもそも劇中に存在しているのかDX玩具のおまけでしかないのか不明なものとさまざまな玩具オリジナルが存在するアバタロウギアの中において……ひいてはバンダイ製小物アイテムの中でも珍しい、初期のアイテムのパッケージにのみ姿を表している謎のアイテムである。
センタイギアとの関係
前作『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場したセンタイギアに引き続き、本作でもスーパー戦隊の力が内包された歯車型のキーアイテムが採用されているが、以下の4点で明確な差別化が図られている。
アバタロウギア | センタイギア | |
---|---|---|
形状 | 太陽や丸鋸を思わせる非対称形状 | 所謂平歯車(スプルーギア)を模した左右対称の形状 |
本体の配色 | 種類によって配色が大きく異なる | 一部の例外を除き原則として金と黒で統一 |
盤面のデザイン | 表面にのみイラストとして図柄が配されている | 表面・裏面それぞれに異なるデザインのレリーフが刻印 |
構造 | 裏面にのみジョイントを実装 | 表裏を入れ替えてセット可能なリバーシブル構造 |
作中での扱いについても、2つのギアでは大きな違いが見られる。
『ゼンカイジャー』のセンタイギアの場合、当初から全戦隊のギアが自分達の装備として自由に使用可能であったのに対し、アバタロウギアは前述の通り彼らが最初から使用出来るギアには限りがある。
センタイギアは『ドンブラザーズ』においても引き続き登場しているが、12話現在では『ゼンカイジャー』と『ドンブラザーズ』のセンタイギアに何かの関係があるのかすら不明。そもそも両作品に繋がりがあるのかも分かっていない。
仮に両作品が関係あるとした場合、
- ドンブラザーズギアがアバタロウギアと同形状でありながらギアトリンガーで使用できた事
- ゼンカイジャーの修復されたギアがアバタロウギアと同じ形状に変化した事
- センタイギアがアバタロウギアに変化している事
これらの事例から、2つのギアにはシステムに互換性があり、類似または一部共通している事が、これまでに明らかにされている(ドンモモタロウの戦力のエンヤライドンにも大きなドンブラザーズギア型パーツが付いている他、ロボタロウギアでジュランティラノを召喚できてなおかつドンゼンカイオーに合体できる)。
もっとも、ドンブラスターと同様に誰がギアを開発したのかは、30話で間接的にドン王家と判明したのみ。可能性として考えられるのは、ゼンカイジャーの装備やセンタイギアの開発者にして、ドンブラザーズギアの開発者でもある五色田功・五色田美都子博士であろうが、これまでに作中で彼の存在に触れられる事はなく、黒介人やドンブラザーズ、ソレにドンブラザーズの秘密を握る桃井陣と、何らかの関わりがあるかすらも定かではない。彼らが関わっていないとした場合、王家が技術を解析して複製した事になる。
果たして謎が全て明かされる日は来るのだろうか。