ジバコイル
じばこいる
基礎データ
概要
『ダイヤモンド・パール』(第4世代)から初登場したポケモン。
第1世代から登場しているシリーズ皆勤賞のレアコイルがなんと進化したことで、古参のファンを驚かせ話題となった。
特殊な磁場(磁力)の影響で、ボディの分子構造が組み換えられて変化した形態。名前の由来も「磁場+コイル」からであろう。
ある集団が科学力を利用して同じような現象を起こし、更なる進化を試みたが失敗に終わったらしい。
レアコイルは3匹のコイルが連結した形であったが、ジバコイルは完全にその3匹が一体化した姿をしている。中央のコイルが楕円形に巨大化、左右のコイルは小さいままアームの様な配置となり、それらを固定する形で金属のリングが出現している。
全体的にUFOの様な形態であり、まるでUFOキャッチャーを連想させる愛嬌のある姿から人気の高いポケモンである。
作中の世界でも夜空を飛ぶ彼らをUFOと間違えた報告がある他、宇宙からやってきたと信じる人々もいる模様。
2×3=6個あったU磁石のユニットは1×3=3個に統合され、レアコイル時代よりも強力な電磁力を発生させている。それらを制御する力も上がっているようだが、強すぎる磁力を出してジバコイル同士引き合い動けなくなってしまう事もある模様。
ピクシブ内でも、その磁力を生かしたイラストがよく投稿されている。
このユニットの先端は赤と青に彩色されているが、普段はグレーであり、なんらかのアクションを取ると発光する仕組みである。
巨大化した中央のコイルは頭にアンテナの様な器官が出現し、怪電波を発信しながら飛び回って、宇宙からと推察される未知の[[電波を受信しているという。
また、自分のテリトリーをアンテナを用いたレーダーで監視する縄張り意識の強い面も持ち、侵入者は破壊光線でただちに処分する。
真ん中の赤い目は、両側と違って一切表情などの変化を見せず、眠らせても目を閉じない。
だが実は攻撃時に相手の方を見ており、少なくとも視界が存在することが分かる。
スマブラでは「暗視スコープのような役目を果たす」とも書かれており、「感情表現を行わないが、目としての機能を持った器官ではある」ということが判断できる。
ゲームでの特徴
第4世代
第5世代
- イッシュ地方では、進化条件がでんきいしのほらあなでLvアップとなっているので問題なくジバコイルに進化させる事が出来る。
第6世代
第7世代
- ウルトラサン・ウルトラムーンでは、ホテリ山の方にも同様の磁場が発生する様になった為、どちらへ連れて行っても進化できるようになった。
- ポケファインダーでは、ホクラニ岳に低確率で登場し、画面奥に映る天文台の上空を往復して去っていく(シャッターチャンスを逃すといなくなる)という、まさしくUFOそのもののような姿を確認できる。
第8世代
- LEGENDSアルセウスの舞台であるヒスイ(旧シンオウ)地方ではテンガンざんに相当する天冠の山麓で進化する他、進化条件も場所と石の両方が適用され、複数の進化条件を持つ稀有なポケモンとなった。
- また、あるエリアの上空を設定通りに巡回している姿を確認でき、フェザー系ボールを上手く当てる事が出来ればゲットも可能。
第9世代
- スカーレット・バイオレットの舞台であるパルデア地方では、磁場が発生する土地が存在しない。よって、本作のレアコイルもかみなりのいしを使うことでジバコイルに進化できる。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ジバコイル | 70 | 70 | 115 | 130 | 90 | 60 | 535 |
レアコイル | 50 | 60 | 95 | 120 | 70 | 70 | 465 |
進化前比較 | +20 | +10 | +20 | +10 | +20 | -10 | +70 |
- 進化前から軒並みパラメーターは強化され、特に「防御」「特攻」「特防」が高く設定されている。唯一進化前より劣化したのは「素早さ」のみである。
- 進化前もそうだが、耐性タイプの数は12タイプと、「はがね&ゴースト」の組み合わせであるギルガルド系統&サーフゴーと、2023年時点の複合タイプで最多タイである。その優秀な複合タイプで後出しがしやすいのが大きな強みであり、高い特攻から電撃やビームを放って一気に相手を殲滅するその姿はまさに未確認飛行物体。
- コイル系のお家芸である「ロックオン+でんじほう」によるコンボも引き継がれているが、発動の遅さから現在はロマンとしての域を出ない。進化前に覚えられた「トライアタック」は覚えられなくなっていたが、サン・ムーンからまた覚えることができるようになった。
- 4倍ダメージを受けてしまうじめんタイプの対抗策として「でんじふゆう」も覚える事が出来る。ただし足が遅いので、使う場合は相手をしっかり見極めることが重要である。始めからじめん技を無効化できる「ふうせん」を持たせたケースも多用されている。
第5世代
- 「がんじょう」に自動で「きあいのタスキ」の能力が備わった。特殊技に「ミラーコート」を安定して決められ、「じしん」や「フレアドライブ」、「インファイト」などの強力な技にも確実に決めて反撃する事が出来る。
- さらに隠れ特性で「アナライズ」を取得。後攻になると技の威力が上昇するというもので、素早さの低めなジバコイルとの相性はいい。第五世代では無性別は隠れ特性のタマゴ遺伝ができなかった事から厳選しづらかったが、第六世代からはメタモンと掛け合わせても遺伝するようになったため、使われる機会が増えてきた。
- どの特性も実用性ある効果を持つため結果的に「がんじょう」型か、「じりょく」を利用した鋼狩り型か、火力を意識した「アナライズ」型か見分けるのにも一苦労と別方面でも強化されている。加えて、進化前後の3種全部が何らかの方法でバトルで活躍できるというのも極めて珍しいだろう。
第7世代
第8世代
第9世代
- テラスタルとの相性は良くも悪くもと言ったところ。テラスタル状態になると必然と単タイプに変わるため、じめん4倍弱点を消せる上に、後投げのじめんには元々そこまで弱くは無かったところテラバーストで役割破壊できるようになった。
- テラバーストの獲得により役割破壊が自在となったことから、テラバーストで狩りたいはがねをキャッチできる特性じりょくの価値が上がった。ただしそれは相手がテラスタルを切らない前提の場合であり、相手がテラスタルを切ってはがねタイプを消すとなると事情は異なる。一方、元々の耐性12は投げ捨てる事になる為漫然と切ると言うわけにもいかない。
- 初期環境では上記のような強みからそこそこ活躍している。俊足のじめん枠がガブリアス程度しか存在しない事、ほのお対策のみずテラスタルやドラゴン対策のフェアリーテラスタルなど、テラスタルで本来の有利・不利を覆せるのも大きい(素の火力・耐久のおかげである)。攻守両面を総合的に判断すると、ヘイラッシャとの相性補完が良い。HBヘイラッシャで物理を受け、「とつげきチョッキ」ジバコイルで特殊を受けるコンビもこの初期環境で中々使われた。
- シリーズ2環境においては、テツノツツミやハバタクカミに強い枠として生き残りを果たしている。この世代ではテラスタルで耐性を強化できることから発動機会にあまり恵まれない「がんじょう」よりも「アナライズ」がジバコイルの特性として優先される。
- 四災が解禁されたシリーズ3環境においては、4体の内チオンジェン以外にみずテラスタルを切れば概ね有利なことから立場を保った。
- その後も、ハバタクカミ対策の「とつげきチョッキ」「ヘビーボンバー」型が、「ゴツゴツメット」で「すいりゅうれんだ」に備えた対れんげきウーラオス型などが活躍している。超良耐性と高火力、「がんじょう」での事故防止性能なども需要を保った要員と言える。
- この世代では「10まんボルト」「ボルトチェンジ」「ラスターカノン」「テラバースト」という技構成のフルアタック型が基本形となり、多少技構成が変わることはあるが、基本これでほぼ確定である。
使用トレーナー
ゲーム版
- ミル:ポケモントレーナー
- マチス:ジムリーダー(カントー)
- ミカン:ジムリーダー(ジョウト)
- アクロマ:ポケモントレーナー
- テッセン:ジムリーダー(ホウエン)
- トウガン:ジムリーダー(シンオウ)
- シトロン:ジムリーダー(カロス)
- ミツル:ORASライバル
- ククイ:ポケモン博士
- マーマネ:キャプテン
- マーレイン:ポケモントレーナー
- デンジ:ジムリーダー(シンオウ)
- ノボリ:キャプテン(ヒスイ)
- ムベ:ギンガ団(ヒスイ)
- ポピー:四天王(パルデア)
- ネジキ:ファクトリーヘッド
- スパーク:チームインスティンクトリーダー
アニメ版
漫画版
- アカギ(ポケスペ)
- ミツル(ポケスペ)
- ギンガ団したっぱ女(快盗!ポケモン7)
番外作品
ポケモンGO
- 2019年5月18日に実装。通常の方法では進化できず、同時に実装された特別なルアーモジュール「マグネットルアー」を使ったポケストップの周囲で進化させる必要がある。
- でんきタイプのポケモンとして見た場合、こおり技を軽減しつつ戦える貴重な存在であり、元よりでんき技がよく効くことも相まって、みずタイプのポケモン相手には鬼神の如き強さを発揮できる。特にカイオーガレイドでは最適解とまで言われるほど。また、ひこう技を半減できるのも大きく、トルネロス等は格好のカモである。
- ただし、弱点も増えており、特に二重弱点のじめん技には要注意。どちらかといえば、防衛よりも攻撃面で進化を発揮するキャラクターと言えるだろう。
- こちらでは、シャドウポケモン化した際、両サイドの目と同じように真ん中の白目部分も赤く発光している。
- 現在はGOロケット団のクリフ リーダーからコイルを取得できる。でんきタイプのポケモンが足りない場合はクリフを積極的に倒すといいだろう。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版「氷空の花束」
- 悪役ゼロのポケモンで進化前と共に登場(進化前がえらい事になったが)。
- CVをポケモンサンデーのレギュラーであったゴルゴ松本が担当。なので第4世代ど直球のプレイヤーはジバコイルと言えばゴルゴというイメージを持っている方も少なくないのではなかろうか?実際に作中でもかなりのハマり役であり、「ジバババン…ジバババン…ジバババン…」といった機械的な鳴き声で作品を盛り上げた。ちなみにこの特徴的な鳴き声は横向きに添えた人差し指で唇を弾きながら発声することで出している。ポケんちにゲスト出演した際にもジバコイルのモノマネを披露しており、本人にとっても思い入れのある役のようだ。
- DP158話
- ブラッドのジバコイル
- BW118話にプラズマ団のブラッドのポケモンで登場。
- アナのジバコイル
- SM編ではメレメレ島にあるアローラ地方唯一のテレビ局『アローラTV』に勤める女子アナ・アナのライドポケモンとして登場。
その他
XY | 62話 |
---|---|
SM | 13話・41話・119話 |
新無印 | 76話・93話(イメージ) |
劇場版 | キミにきめた! |
余談
目について
ジバコイルの中央の目だけでなく、モルフォンなど一部の虫ポケモンやトリトドン、ヒードランのように、ゲーム上では感情が目に一切現れず、瞬きもせず、眠っても目を閉じないポケモンは意外と多い。
一方アニメ等の方では、表現範囲の関係でそういった変化もしっかり描かれる事があり、媒体によってブレが生じ易いため、正式な描写を巡っての論争も起こり易くなっている。
進化?
ポケモンにはあらゆる進化の可能性が秘められているが、特にこのコイル系統もある意味ではイーブイやブイズ以上に可能性がある。アニメ版では人工衛星の電波で大量のコイルが集まって巨大なコイルに進化しかけてたり、SVでは一万年前のレアコイルではないかと言われる存在が出てきた。