概要
べべべんべ氏が投稿している、『ジョジョの奇妙な冒険』の公式スピンオフ『恥知らずのパープルヘイズ』(通称恥パ)を題材とした二次創作ギャグ漫画である。
タイトル名の由来は、『恥知らずのパープルヘイズ』と、テレビ番組『オレたちひょうきん族』にて明石家さんまが演じた、タケちゃんマンのライバルキャラクター『パーデンネン』をかけたネタである。
物語は恥パのストーリーの後半部分を踏襲しており、シーラEがヴォルペに相打ち覚悟で戦いを挑むシーンから始まる。シーラEはヴォルペのスタンド能力を、「麻薬を製造するもの――それ自体に強力なパワーはない」と予測して、車で轢き殺す計画を立てる。しかし、ヴォルペのスタンドマニック・デプレッションの更なる能力が繰り出され、シーラEの計画は脆くも崩れ去り絶体絶命の危機となる――
……と、これだけなら恥パと同じシリアス極まりない展開なのだが、本作最大の特徴は圧倒的な情報量で繰り出されるギャグとパロディである。
上記の第1話を例にとっても、どこかで見た顔芸を披露しデコトラ(恥パでは一トンの車と明記されているので、普通の乗用車)で突撃するシーラE、ジョジョキャラのモノマネするヴォルペ、何故か某教育番組の格好で登場するフーゴ。……等々、たった4ページの中に相当な量のネタが散りばめられている。
さらに話が進むにつれて、ジョジョパロやジョジョ以外の荒木飛呂彦の漫画ネタは勿論のこと、ジャンプ内外を問わない漫画ネタ、アニメ・テレビ番組・テレビCMといったテレビネタ、洋楽や邦楽の音楽ネタ、その他にも記述しきれない程のネタの数々が散りばめられた作品となっている。
一方で、恥パの主要人物による展開描写については、造詣が深い場面が多く見られるのも本作の特徴である。恥パとは異なる一歩を踏み出そうとするフーゴ、フーゴとシーラEの恋の行方、麻薬チームの生存ifや絆の強さは恥パファンには必見。
登場人物
新生パッショーネ
ディアボロを倒し、ジョルノが新たなボスとなって結成されたギャング組織『パッショーネ』。
新体制となった組織から、様々な理由で信頼と忠誠を証明すべく集められたメンバーが、麻薬チーム 抹殺の任務を受け奮闘するのが、恥パのあらすじである。
しかしながら、本作は恥パでもちょい役なズッケェロとサーレーはまだしも、メインキャラの一人であるムーロロまで何故か戦闘に参加しないため、実質フーゴとシーラEの二人体制で戦う破目になっている。
本作の主人公。かつてはブチャラティチームの一員だったが、ボスを恐れてチームから離脱する。そのため、「ジョルノがボスとなった新生パッショーネからしてみれば裏切り者」だが、言い換えれば、「パッショーネそのものは裏切っていない」という宙に浮いた立場に立たされている。
本作では『スタンド使い』であり『波紋使い』(理由についてはシーラEの紹介で後述)。
フーゴといえば「キレやすい」性格の持ち主だが、本作では恥パを踏襲しているためか、あまりキレない。そういう指摘まで出てくるし。
アンジェリカのスタンド能力で自身のスタンドを封じられるも、ステゴロ・波紋・ギャグ補正を駆使し、どうにかヴォルペ達に食らいついていくのが、本作のフーゴとシーラEによるおおよその流れとなる。
フーゴはヴォルペ達との戦いの最中で、「麻薬チームの抹殺」ではなく、「波紋による麻薬からの解放」に活路を見出す。紆余曲折ありながらもその目論見は成功するのだが、結果として当初の新生パッショーネの命令からは、完全に背く形となってしまった。この裏切りにシーラEを巻き込むまいと決断したフーゴは……。
スタンドは『パープル・ヘイズ』。
腕についたカプセルから殺人ウィルスをばら撒く、フーゴの獰猛性を体現したスタンド。
本作ではナイトバード・フライングによりスタンドが機能しなくなっており、またフーゴもスタンド抜きで戦えるだけの戦闘力を持っているため、活躍は少ない。とはいえ、出番までは少なくなっておらず、ギャングダンスをしたり、確定申告をしたり、兜の下がアフロだったりと、ギャグ方面での存在感を放っている。前述の通り、だいたいはアンジェリカのせいなのだが。
恥パのヒロインで、本名は『シィラ・カペッツート』。姉のクララがイルーゾォに殺害されたきっかけから、『復讐(Erinni)』の意味を込めて『シーラE』と名乗るようになる。
基本的にはツッコミ役だが、本作の独特のノリに付いていけず、振り回されキャラになることも多い。一方で、言動の節々にガラの悪さを見せることがあり、フーゴからも、「ギャングだしガラ悪いか」と内心では思われている。
『スタンド使い』であり、本作ではフーゴに波紋を授けるきっかけを与えた『波紋使い』でもある。波紋法を駆使して、自らの生命エネルギーを他者へと託す『深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)』により、フーゴに波紋を伝授した。何故シーラEが波紋を習得してるのかは、「美木良介のDVD見てたら なんかできた」という奇怪な理由が明かされた。また、恥パでの描写に、波紋戦士特有の類似点がいくつか見られたからか、ジョセフネタをたびたび披露することも。このように、本来なら接点ゼロである波紋と、非常に縁の深いキャラクターとなっている。
一時的に昏睡したフーゴをシーラEが介抱したことで、どこかで見たやり取りの後、フーゴはシーラEの手の甲に忠誠のキスをする。当初のシーラEはこれを、「フーゴと親密になれた」と気を良くしていたのだが……?
スタンドは『ヴードゥー・チャイルド』。
物体を殴った場合は、その場にいた人物の陰口を、人を殴った場合は、その人の深層心理からの罵倒を聞くことができる。
パープル・ヘイズと同じく、ナイトバード・フライングによりスタンドがまともに機能する場面が少ない。その上本作では、何かと損な役回りとなり、ヴードゥー・チャイルドはしゃべることもないので、本体であるシーラE以上に振り回されキャラとなりやすい。
一方で、恥パでの戦績は正直芳しくないスタンドだが、本作では「フーゴの内心を聞き出す」という、重要な局面を担ったことも。
フーゴとシーラE同様、ジョルノに命じられ、麻薬チーム討伐に繰り出された人物。
しかしながら、本作では何故か狂言回しとして裏方に回っており、やる気を見せない。そのため、フーゴ達とは同行せず、ムーロロの最大の見せ場であるビットリオ戦に至っては、寝過ごしたという理由で戦闘自体が無かったという有様である。
スタンドは『オール・アロング・ウォッチタワー』。
……のハズだが、本作では上記の通り、使い手の関係で登場すらしていない。
パッショーネの一員。ブチャラティ以外のブチャラティチーム全員を、戦闘不能寸前まで追い込んだ経歴がある。その過去により、新生パッショーネとなった組織から麻薬チーム討伐を命じられる。
恥パではヴォルペに殺害された人物だが、そう見せかけたトリックだったらしい。しかし、その後は煉獄(本作で言うこの世とあの世の境)で登場する。これは氏の、「ズッケェロって原作でもギャグマンガのキャラっぽいなあと思います。死んだ次のコマですぐ生き返っていそう。逆もまたしかり。」というイメージが反映された描写とのこと。
スタンドは『ソフト・マシーン』。
その能力により、フーゴの巨大化した右腕を元に戻すのに使用した。
同じくパッショーネの一員。ミスタと戦った過去により、麻薬チーム討伐を命じられる。
なお、恥パでのサーレーはビットリオにより殺害され、本作でも煉獄が初登場となる。恐らくこれは、死亡したからではなく、上記のズッケェロと同じ理由だろう。
スタンドは『クラフト・ワーク』。
その能力により、イルーゾォを拘束するのに使用した。
新生パッショーネのナンバー1とナンバー3。ちなみに、ナンバー2はジャン=ピエール・ポルナレフ。
恥パ同様、メインで絡んでくる人物ではないのだが、何故かカメラマンと音声マンとして少しだけ登場したことも。暇なのか新生パッショーネ。
麻薬チーム
その名の通り、『パッショーネ』の麻薬の製造や取引を行っている部隊。
ディアボロが率いていた旧体制の浄化を図るため、新しいボスとなったジョルノによって、チーム解体の名目で命を狙われることになる。
麻薬チームのリーダーであり、ディアボロやジョルノが一目置くほどの裏社会の大立て者。
キャラ崩壊の著しい本作では、冷静なツッコミ役兼、年長者としてのまとめ役となることが多い。自身を慕う者には甘い一面もあり、アンジェリカ曰く、「孫を甘やかすじいちゃんみたい」。
恥パの時系列と照らし合わせると、実はすでに死亡している人物なのだが、何故か普通に生きている。本作の回想を見るに、フーゴとの戦闘自体はあったようだが、生存理由については特に言及されていない。
麻薬チームのリーダーという立場の一方、未来ある麻薬チームの若者達が堕ちることを良しとせず、自身の能力を用いた打診でフーゴからの和睦を了承する。
スタンドは『レイニーデイ・ドリームアウェイ』。
自身の周囲に霧雨を降らし、雨に濡れた人物の感覚を永遠に持続させるという能力を持つ。
恥パではデバッファーとしての印象が強いスタンドであったが、本作では相手の心を読む、アンジェリカの「仲間のため強くありたい」という気持ちを固定するという、ピーピングやバッファーとしても活躍する汎用性の広さを発揮した。
麻薬チームの一員であり、スタンド能力によって麻薬の製造にも関わる、真の中核を担う人物。フーゴとは大学の元同級生という縁がある。
スタンド能力で自身を強化するフルパワー状態は、パンプアップによりあまりにも筋肉が隆起してしまうので、上下ともに服が破けるというデメリットを持つ。そのため、脱ぎキャラと化している。そのことに対する羞恥心も一応はあるのだが、能力による薬物乱用でド低能になってる影響から、対処法が色々とおかしい。そのあまりの姿から、ビットリオには泣きながら拒絶される一幕も。
他人には無関心な一方、仲間内に関しては結構情に厚い性格を持つ。キャラ崩壊や自身のスタンドに蝕まれている中でも、そこは変わらない様子。
フーゴの波紋による過程で耳に息を吹きかけれられ、ヴォルペのスタンドは麻薬から解放される。しかし、フーゴは予想外の形で再び戦いを挑んできたため、対するヴォルペは……?
スタンドは『マニック・デプレッション』。
端的に表現すれば、麻薬を生成出来る他、人間の肉体を強化する能力を持つ能力。
本作ではその能力により、ヴォルペのパンプアップによる使われ方が基本となっている。第1話ではフーゴに生命力の過剰投与で肉体の崩壊を狙ったこともあったが、裏目となってしまったため、以降そちらの使い方はしていない。
【破壊力 - M/スピード - U/射程距離 - S/持続力 - C/精密動作性 - L/成長性 - E】
マニック・デプレッションはフーゴの波紋の力によって、『ヘルメス神』へとスタンドが変化し、スタンドの外見的にもある意味筋肉の神に取り憑かれた。描かれた時期がもう少し遅ければ、こちらのスタンドが身についていたかもしれない。
本体とは独立した自我を持ち、筋トレを好み、ドーピングを嫌う。「筋肉は裏切らない」をモットーとしている。
原作からして人命が関わらなければギャグに片足突っ込んでいる人物なせいか、その独断専行な性格に、本体であるはずのヴォルペも困惑させられっぱなしである。
恥パの向こう見ずな性格より幾分かは思慮深くなっている。それゆえに本作の世界観に付いていけず、困惑する場面も散見される。
ビットリオのスタンドとは天敵に等しいムーロロとの戦闘を回避できたことで、石仮面の回収任務に成功し、これをコカキ達に渡す。しかし、ヴォルペが「石仮面で股間を隠す」ととんでもないことを言い出したため、ビットリオは泣きながら飛び出してしまった。その勢い任せのまま走った結果、何故かイタリアから遠く離れた杜王町にたどり着いてしまう。近くに聖人の遺体の脊椎部でもあったのだろうか?
杜王町では別の事件に巻き込まれるも、結果的にヴォルペと縁の深いトニオや、仗助達をイタリアに連れてくることとなった。
スタンドは『ドリー・ダガー』。
物質と一体化しているスタンドで、あらゆるダメージをダガーの刀身に映り込んだ対象に7割を転移させ、3割はビットリオ自身がくらってしまうという能力。
本作ではクレイジー・ダイヤモンドの『治す』能力も反射可能という描かれ方をしている。そのため、「常にリスキーな戦法を強いられるビットリオ」、「自身は回復出来ず、遠距離性能に乏しい仗助」とお互いの弱点を克服する凄まじいシナジーとなっている。
先天性の難病を患っており、マッシモの能力でしか生きられない身体の少女。
性格に関しては、年相応なのと病床に伏していることが多い寂しさからか、時折人懐こさを覗かせる。一方で、目的のためならば手段を択ばない漆黒の意思の体現者でもある。そうした矛盾する感情に苦悩し、涙を見せることもあった。
恥パとおおよそ同じ展開でパープル・ヘイズの一撃を食らい、それが元で致命傷となる……。かと思われたが、普通に生きており、ブッ飛ばされた衝撃で病院(休診日は月・水・金)にダイナミックお邪魔しますすることとなる。そのまま入院し、羽伴毅と意外な人物により怪我と病は無事完治。
健康体になった彼女は恥パとは打って変わってアグレッシブそのもので、シーラEとスタンド顔負けの殴り合いを繰り広げる程。しかし、フーゴの戦闘不能を目時としない目論見により、戦いの最中でフーゴとシーラEの二人の波紋、『正の波紋と負の波紋』をアンジェリカに当てる。それにより、この世に対する怨念を糧とするナイトバード・フライングの性質を変化させ、心身ともに麻薬の呪縛から解放されることとなった。
スタンドは『ナイトバード・フライング』。
相手を麻薬中毒の末期的な症状に引きずり込み、幻覚を見せる能力。
その能力により、フーゴとシーラEのスタンド能力を(アホにして)封じた。うっかりヴォルペのスタンドも巻き込んで、暴発させてしまうこともあったが。
スタンド像は増えたり、でかいマジシャンズレッドみたいになったり、暴走化により禍々しい姿になったりと、見た目の変化が激しい。
【大きさ(バルク) - A/輪郭(ディフィニッション) - A/均整 - B/色・肌 - B/ポージング - A/マナー - A】
最終的には、フーゴとシーラEの波紋の力により、『ナイトバード・フライング・ディストーション』として生まれ変わり、荒木飛呂彦デザインによる熊野本宮大社の御守りの八咫烏の姿となった。
また、能力も麻薬から解放され、「対象を筋トレ中毒に引きずり込む。またサッカーがうまくなる」というものになった。その際の能力説明は、何故か某MAD動画っぽくなっている。ええぞ!ええぞ!
その他の登場人物
作風の関係上、ここで明記されている以外にも、原作の時系列や生死に関わらず登場するキャラクターは非常に多い。そのため、出番の多い人物を登場順に明記していく。
- フーゴの祖母
第6話から登場。5部の原作とアニメ版には登場せず、恥パでのみ故人として言及されている人物。
小説媒体である恥パでは、挿絵はおろか出番すら皆無なため、氏によるキャラクターデザインを含めたオリジナル設定がなされている。
幽霊での登場にもかかわらず、ヴォルペをオラオラしたり、フーゴとシーラEにスパルタ指導をしたり、壮絶な去り際を見せたりとやりたい放題。おまえのようなババアがいるか。
しかし、彼女の行動はひとえに孫への愛情が起因しており、フーゴもまた祖母を慕う言動が見受けられた。
そのため、フーゴが死の淵に陥り煉獄に現れた際には、彼の身を案じて追い返した。
- クララ・カペッツート
第8話から登場。シーラEの姉であり、イルーゾォによって殺害され故人となる。
フーゴの祖母同様、キャラクターデザインが不明な人物であるが、こちらは閲覧者のアイデアを元に氏がデザインしたという経緯を持つ。
スタンド使いではないが、シーラEと同じく波紋使いである。2部で波紋の素質は遺伝する展開があったため、それを意識した設定なのだろうか。
生死の淵を彷徨うシーラEと煉獄で再開。クララは姉妹の因縁の相手であるイルーゾォが煉獄に現れることをシーラEに告げるも、事情により(詳しくはイルーゾォの紹介で後述)化け物とかしたイルーゾォを、クララ自らの手で決着をつけると宣言する。
「波紋によって『精神』に連なる『魂』が変われば『能力』も変わる」という、波紋による精神浄化の可能性を提唱した、何気に本作テーマの重要人物。
(恐らくは)その仮説の有言実行として、クララは『嘴花京院波紋疾走(くちばしにチェリーオーバードライブ)』をイルーゾォに使い、イルーゾォは人の形を取り戻しながら消滅した。
- トトォ
第9話から登場。シーラEが幼少期に飼っていた愛犬で、不良達に遊び半分で殺されてしまう。
クララ同様、幽霊として煉獄で再開することとなる。
犬種は柴犬。確かに恥パでは犬種不明で反証はないけども。
人間の言葉を発することができ、『絶・天狼抜刀牙』の使い手でもある。ジョジョシリーズの歴代犬キャラでもそんなことはできないのに……。
ともあれトトォは、ナイトバード・フライングの術中化にあるヴードゥー・チャイルドを、ショック療法で正気に戻す手助けをした。後の展開で、本当にトトォのおかげかは怪しい所となってしまうが……。
第9話から登場。ブチャラティチームの一員で、ディアボロの攻撃により死亡した少年。
クララ・トトォと一緒に煉獄でイルーゾォを追跡しており、シーラEにとっては彼らの中で唯一面識がない人物。
クララと知り合った経緯は不明だが、名前占いネタに乗っかる辺り、仲はいい様子。
すでに故人であるため、その後の大きな活躍はないと思われたが……?
スタンドは『エアロスミス』。
その能力により、イルーゾォを探知するために使用した。
第9話から登場。パッショーネの暗殺チームに所属しており、原作では唯一、フーゴに倒された人物。シーラEにとっては、姉クララの仇となる人物でもある。
第1話のフーゴよろしく衝撃の姿を披露した。しかも、これは単なる出オチではなく、パープル・ヘイズの殺人ウィルスが原因という衝撃の事実をクララから明かされる。さらにクララ曰く、「冒された魂は機能不全に陥り 例えていうなら『バグる』」……らしい。要約すると、死してなお化け物と化して苦しんでいたようだ。そのため、クララからは「然るべき報いを受けた」と証され、シーラEの復讐は決着することとなり、クララの波紋によって消滅した。
スタンドは『マン・イン・ザ・ミラー』。
煉獄に鏡はなく、サーレーにより拘束もされていたので、最期まで披露されることはなかった。
ジョセフに敗北し、宇宙をさまよっていたまでは原作通りだが、脱ぎキャラと化したヴォルペが石仮面をあまりにぞんざいに扱うので、ブチ切れて考えるのをやめるのをやめ、地球に帰還する。お帰りなさい。
怒りのままヴォルペに長々と説教をするのだが、その過程で麻薬チームやフーゴ達が知らなかった石仮面の使い方を教えたことが、後に波乱を呼ぶことに……。
第12話から登場。4部の杜王町のデパート『カメユーチェーン』に勤務する、その名の通り吉良吉影の同僚。
元々ジョジョシリーズのモブとしては、ネタやコラ画像方面で人気の高い人物なのだが、本作ではまさかのオリジナルスタンドを引っさげ登場。
どういう訳か吉良のことを敬愛しており、また亡くなるまでの全貌も現場にいてしっかり把握していた。そのため、「杜王町のスタンド使いを全員始末する」ことを目的としている。
後述の彼のスタンド能力に苦戦を強いられていたが、ビットリオ達のスタンドを介さない連携攻撃を食らい、吉良の同僚は死亡した……。と思われたが、まさかの悪霊として死してなお足掻きを見せる。その力を端的に説明すると、「コラ画像として偏在する自身の顔や意識を他者に植え付ける」という、もはやルール無用の形而上的な力まで発揮した。しかし、吉良の同僚の支配が完全に及ぶ前に、杉本鈴美が連れてきた女坊主によって、悪霊となった弱点をつかれ成敗される。その後は、奇しくもある人物と再会することで、吉良の同僚の本懐は果たされることとなった。
スタンドは『ジギー・スターダスト』。
【破壊力 - A/スピード - B/射程距離 - D(結界の範囲は半径50m)/持続力 - C/精密動作性 - A/成長性 - B】
スタンド名の由来はデヴィッド・ボウイの楽曲、『Ziggy Stardust』。スタンド像もデヴィッド・ボウイそのまま。
近距離パワー型のスタンドであり、ジギー・スターダスト以外の半径50m以内のスタンド攻撃を無効化するという能力を持つ。接近する必要がある近距離パワー型は勿論のこと、遠隔タイプのスタンドの射程外からの攻撃も、50m内に入れば無効化されてしまう。そのため、スタンド使いは実質能力を封じられた状態で、ジギー・スターダストと吉良の同僚の攻撃を掻い潜らなければいけない。
二次創作ギャグ漫画のオリジナルスタンドにあるまじき難敵である。
弱点としては、スタンド以外に対しては無効化が及ばないということ。その為、劇中では波紋使いや鉄球使いが対抗策として挙がっていた。もう一つ、射程外からのスタンド能力を介して発生する自然現象までは無効化できないという弱点がある。億泰のザ・ハンドによる「空間を削り取る」能力で発生する瞬間移動で、一気に距離を詰めることに成功し、反撃の狼煙となった。
吉良の同僚が死亡した後は、何故かスタンドのルールに基づいて一緒に消滅することはなく、フロアライブを盛大に沸かせていた。
第12話・第13話から登場。4部に登場する杜王町のいつもの面々。
仗助が吉良の同僚からスタンド攻撃を受けたことで集合するも、彼等のスタンドは吉良の同僚が繰り出すスタンドとは相性が悪く、苦戦を強いられていた。
ビットリオの手助けもあって吉良の同僚に勝利した後は、その縁からイタリアに同行することとなる。
原作より多少ノリが良くなったくらいで、基本的な性格やスタンド能力は変わっていない。
第13話から登場。4部の杜王町でイタリア料理店『トラサルディー』を一人で営むオーナーシェフ。ヴォルペの実兄でもある。
原作でも見せた怒ると怖いキャラがさらに強調された性格となっており、自身は戦闘タイプのスタンドを持たないにもかかわらず、吉良の同僚と互角にスタンドバトルを繰り広げるほど。お互いほぼスタンド関係なしの戦闘方法なのは気にしてはいけない。
杜王町のガラの悪い面々に影響されたのか、時折言葉遣いが悪くなる。そのため、仗助やヴォルペから指摘されたことも。
弟のヴォルペよろしく脱ぎキャラの傾向が見られる。血は争えないということだろうか?
吉良の同僚の一軒が片付いた際には、ビットリオ達と一緒にイタリアに同行することとなり、ヴォルペと感動(?)の再開を果たすこととなった。
スタンドは『パール・ジャム』。
恐らく、仗助達に娼婦風スパゲティーをふるまった際に使用されたと思われる。盛大に粉チーズをぶちまけたけど。
第13話から登場。4部の杜王町でエステ『シンデレラ』を経営するエステティシャン。
原作では吉良の手にかかり死亡した人物なのだが、本作では普通に生きている。
本来は低血圧気味な話し方をするのだが、時折悪乗りとも捉えられるくらいのテンションを見せ、原作者繋がりで華麗にセリフとポーズを決めた。「わたし 残酷ですわよ」。
吉良の同僚を倒した後は、仗助達と一緒にイタリアに同行することとなる。
人相学にも精通しているため、シーラEの内面をズバリと言い当てたことも。
スタンドは『シンデレラ』。
本作では運勢を定着させる他に、化粧道具を出す能力となっているが、その見た目は油性ペンやスティック糊といったメイク用とは思えない代物ばかり。とはいえ、効力に関しては確かなものと思われる。
なお、原作でも『運勢を固定する口紅』を出したことがあるが、これはパール・ジャムの料理のような物質にスタンド能力を付与したのか、ホワイトスネイクのDISCのようなスタンドによって生成された物なのかは不明。そのため本作では、後者として独自設定がなされている。
第14話から登場。吉良吉影に殺害された少女で、享年16歳。振り返ってはいけない小道で地縛霊となっていた。
原作では吉良が町に裁かれたのを見届けた後に、仗助達に見送られ愛犬アーノルドと一緒に昇天したのだが、本作では女坊主に供養してもらうために現世に留まっていたという経緯となっている。
吉良にナイフで背中を刺され死亡した鈴美が、吉良の同僚に『刺青化幻掌(ファンターミイム・タトゥー)』で刺し返すという痛烈な意趣返しを果たす。吉良の同僚は死亡するも、悪霊として最後のあがきを見せたため、鈴美が女坊主を連れてくることで決着となった。
吉良の同僚を倒した後は、彩と同様にイタリアに同行することとなる。
第14話から登場。康一に恋する元祖ヤンデレキャラ。
吉良の同僚討伐には関わらなかったものの、成り行きでイタリアに付いていくこととなる。恐らく、康一も同行するからだろう。
その後も特に目立った活躍はなく、彩や鈴美と一緒に女子グループの一人的な立場に収まっている。
シーラEに自身の持ちネタ(?)を再現させるが、間違ってポージングしたため、演技指導をする一幕も。
スタンドは『ラブ・デラックス』。
ジョジョ界隈では、その能力からブラフォードと一緒によくネタにされるスタンドだが、本作でも例にもれず、第29話冒頭で実現した。
第18話から登場。2部に登場する人間時代は恋人を絞め殺した脱獄囚で、カーズに忠誠を誓い吸血鬼となる。
原作とは真逆の性格をしており、カーズへの忠誠心は低く、女性への騎士道精神を持つ紳士。
石仮面を使おうとするアンジェリカの身を案じ、その身を太陽に晒すという、自らを犠牲にすることで吸血鬼の末路を伝える。身体が塵と化す合間もヴォルペとアンジェリカに警鐘を鳴らし、最期まで『黄金の精神』に準じながら消滅した。
何気に「オーノーだズラ」は、原作では言ってないセリフを言うという小ネタも披露された。
- バカサバイバー
【破壊力 - B/スピード - A/射程距離 - K/持続力 - A/精密動作性 - SURV/成長性 - IVOR】
第25話から登場。正確には人物ではなく、氏考案のオリジナルスタンド。
スタンド名の由来はウルフルズの楽曲、『バカサバイバー』。6部に登場した『サバイバー』のダブルパロディでもある。
見た目はサバイバーのスタンドに、どこからどう見てもあの漫画の主人公の顔があしらわれたデザイン。
その能力は「森羅万象を皆ハジケリストにしてしまう」というものであり、本作がギャグだらけなのはこいつが元凶という月までブッ飛ぶ衝撃の展開となる。
とはいえ、麻薬チームにとっては(ズッケェロとサーレーもいるけど)、生存フラグという一種の救済の側面があるのも事実。
なお、このスタンドの本体は『???ー?・?ー??』と明記されているのみで、登場していない。この伏字が該当するのは、『カンノーロ・ムーロロ』と某毛の五兄弟くらいなものだが、はたして正体は明かされるのだろうか……?
関連タグ
ジョジョの奇妙な冒険 二次創作漫画 黄金の風 恥知らずのパープルヘイズ
―パッショーネ24時―・ランニングハイ・北斗の拳・ボボボーボ・ボーボボ・男塾…パロディの中でもメインで描かれたことがある作品。