エレキング
えれきんぐ
「エレキング!ウルトラセブンを倒すのよ!必ず倒すのよ!!」
概要
昭和シリーズを代表する怪獣の1体。
初登場は『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」で、何度もリメイクや再登場に恵まれている人気ウルトラ怪獣の一体であり、容姿を可愛いと評するファンも多い。
白(もしくは黄色)地に黒の斑模様の体色が特徴で、本来の動物なら眼がある場所に回転する三日月形の角があり、常にくるくる回っている。これは周囲の状況を探るレーダーや、指令を受信するアンテナ、電波妨害を行うジャミング装置としての役割を持つ。
また、怪獣の中でも一際長い尻尾を持ち、敵に巻きつけて50万ボルトの電流を流す「エレクトリックテール」を必殺技とする。BSコラボ「対決!ベリアル軍団」 宇宙怪獣エレキング[2]by武藤立樹
全身から放つ電撃「エレキングコレダー」(手や角から放つ事も出来る)と口から発射する三日月状の「放電光線」が武器。『ウルトラマンFER』ではこの放電光線を並列に繋いで敵を切り裂く「エレキングカッター」、アーケードゲームではエレキングコレダーを纏った尻尾を敵に叩きつけるバージョンの「エレクトリックテール」が必殺技となっている。ウルフェス2013ではエレキングカッターの派生技ともいうべき「三日月レインボーカッター」を習得してウルトラマンゼロを苦しめた(ライブステージ第2部ではウルトラマンボーイがウルトライブしている)。
また登場場所が湖だったため『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で水中での活動が得意という設定が追加された。
幼体時はウナギの様な細長い体をしており、体色も灰色掛かったものだった(この姿は後年ゲスト出演した『マックス』でも同じ)。
『セブン』『タロウ』『マックス』などピット星人の生物兵器だったり純粋な敵怪獣の扱いが強かったが、『ジード』『デッカー』などエレキングに対して愛着を持つピット星人達が登場しており現実のペットや仲間のような関係性を持つ者もいる。エレキング自体も人馴れならぬ宇宙人慣れする性質のようで主人の指示に従い戦ったりポーズを真似をするなど知性も高く共に戦う仲間や侵略兵器として向いてる性質のようである。
書籍「21世紀ウルトラマン宣言」では、エレキングはピット星人により淡水魚と草食動物を組み合わせて生み出された合成生物であり、兵器として品種改良された影響で凶暴化しているが、本来は宇宙の微生物や植物を食べる大人しい生物だと記述されている。
作品での活躍
『ウルトラセブン』
全長:0.3 ~ 85m(身長:最大53m)、体重:50g ~ 2万5千t
ピット星人が操る宇宙怪獣で、木曾谷のあづま湖に潜伏していた(一度は釣り人に釣られそうになったことがあった)。
放電攻撃でミクラスには勝利するものの、駆けつけたウルトラセブンには電流はあまり通じず、ぶん投げられてエメリウム光線で角を破壊されてしまい弱体化。
最後はアイスラッガーを受けて首と胴体をダルマ落としのように輪切りにされた後、首の断面から大爆発を起こして死亡した。
第48話「史上最大の侵略(前編)」においても、過去のセブンの激闘の一場面として静止画で登場している。
漫画版
週刊少年マガジンで連載された桑田次郎の漫画版では第2話に登場。セブンに比べ二回り以上大きい。
入れ歯のような口には鋭い牙が生えて普通に開き、手足には鉤爪を備えるなどオーソドックスな、悪く言えばエレキングの特徴を殺した姿にアレンジされている。しかしその反面、細長く恐竜的な体型でしなやかに動くなど、着ぐるみの制約に縛られない漫画ならではのアクションを見せる。終盤では、口や手足がTV版同様に修正された。
能力面ではTV版には無い飛行能力を有しており、放電尻尾や口から吐く熱線でセブンやウルトラホークとの空中戦を繰り広げる。
また、物語冒頭で2人の少年によって幼体が釣り上げられるシーンがあるが、小さいながらも成体同様に手足を備えた姿で描かれている。
『ウルトラファイト』
身長:53m、体重1万5千t
ウルトラファイトの新規撮影編では、ウーやイカルスらと共に最初から最後まで活躍し続けた。
ウルトラファイトにおける他の怪獣同様、電撃などの特殊能力は一切なく、角もだらんと垂れている。
寸劇要素が強くなるにつれ、次第に昼寝が好きなぼんやりとした性格として描かれるようになった。
昼寝の邪魔をしたセブンを(セブンが謝罪の意を示しているにもかかわらず)一方的に叩きのめし、作中唯一セブンに勝利するという大金星をあげたことも。
イカルス星人の女性と交際したり、ライフル銃を扱うなど、それなりの知能はある模様。
着ぐるみはアトラクション向けのものが使われ、途中で2代目に交代している。
『レッドマン』
レッドマンでも序盤から終盤まで満遍なく登場。
キングマイマイと仲の良さそうな仕草を見せたり、岩場の上で踊るなど、比較的コミカルな様子を見せる。
また、最終回での対戦相手もコイツであり、その壮絶なる最期は色々な意味で語り草になっている。
チャンネルNECOでは「他の様々な怪獣とタッグを組んでも優れたコンビネーションファイトを展開する。だからなのだろう怪獣使いのレイがゴモラとエレキングのタッグを重視して、レイオニクスバトルに臨むようになったもの、そうしたエレキングの特徴をいち早く見抜いていたからに違いない。ようし、流石はレイだ!」と解説された。
『ウルトラマンタロウ』
第28話「怪獣エレキング満月に吼える!」に登場。
この作品での別名は「月光怪獣」で再生エレキング(もしくは改造エレキング)とも呼ばれている。
セブンの個体が復活したものだが、月光をエネルギーにしているため、月が出ているときにしか行動できない。また、初代と異なり口と尻尾から放つ10万度の火炎放射「月光火砲」で敵を攻撃する。(ウルトラ怪獣列伝での説明によると電気エネルギーで火力を上げているらしい)
人間の言葉がある程度理解できるらしく、少年の挑発を受けて側転をしようとするシーンも。
なお、『ウルトラマンメビウス』が地球にやって来たころには何故か別個体という扱いになっている。
『ウルトラマン80』
第44話と第46話の回想シーンで登場。
『ウルトラマングラフィティ』
ウルトラマンの息子マックンのクラスメイトエレ助声:真柴摩利)、および電器屋を経営している父親(声:田中和実)が登場。
授業参観回では校則(飛行能力・光線の使用禁止)に違反しているとマックン、ドラかず共々名指しされるが、父親がドラコ、ヒドラと共に逆ギレして80先生に詰め寄り乱闘を開始。エレ助も自分の名前を出したバル夫に電撃を与えている。
『ウルトラマンM730ウルトラマンランド』
実写コーナーにエレ金ディレクターとしてカネ子プロデューサーとともに登場。
『さわやかマナー』
第1話では我先にと乗車しようとしたり、第3話では電車内で座席に寝転がりながら大音量で音楽を聞いていた為に乗客から迷惑がられていた。いずれもスペシウム光線で懲らしめられて大人しくなった。周囲の騒いでいた悪ガキ達もウルトラマンの言うことを聞いてマナーを守るように。
『ウルトラスーパーファイト』
第2話「ウルトラ悲話エースの初恋」、第4話「ウルトラ悲話エースよ泣くな」に登場。
『平成ウルトラセブン』
身長:0.2 ~ 53m、体重:500g ~ 2万5千t
『ウルトラセブンTVSP 太陽エネルギー作戦』に登場。
初代同様ピット星人の配下。メディアでは三代目とも呼ばれている。
こちらは電撃に加え、手から高熱の二酸化炭素を含んだガスを噴射して周囲を枯れ地にする能力を持つ。また等身大サイズになる事も可能。
セブンに圧倒されていた初代とは異なり、ラリアットやパンチで軽々とセブンを吹き飛ばすほどの怪力を有する。
セブンを感電死寸前まで追いやるも、人類の援護を受けて脱出されてしまい、アイスラッガーで尻尾を切断されエメリウム光線を受けて死亡した。
なお、初の光線技を受けて倒されたエレキングである。
『ウルトラマンマックス』
身長:56m、体重:4万2千t(最大時)
第2話「怪獣を飼う女」と第27話「奪われたマックススパーク」に登場。
この作品での別名は「放電竜」で、身体は青白く、他の個体にはないごつい指と鋭い爪を持つ。
口からは放電光線を吐き、この光線の色は話によって異なる。また、嗅覚も一度嗅いだものは忘れないと言われるぐらいに発達している(出典:「決定版ウルトラ大怪獣50大図解超百科」(講談社刊))。
第2話ではOL葉山美宇の孤独な心に漬け込み、彼女を操って自宅にてケージで飼育させていた。この作品では卵生である事が判明し、卵からミニサイズのエレキング(デザイン自体は共通)が誕生して行くという方式になっている。後述する第27話ではこれとは別にセブンの時と同様の幼体も複数存在しており、こちらは人間の脳波を吸い取って成長する。しかし、脳波を逆流させられると死ぬという致命的な弱点も抱えており、カイトは脳波を逆流させた事により絶命させる事に成功している(脳波を逆流させるってどういう事なんだろう…というツッコミは無しである)。一応掴みかかってきた敵に対して放電する防衛方法があるが、流石にカイトはウルトラマンマックスと一心同体であった為か、死には至らなかった。この放電能力の影響からか、接触した人物には静電気が残留する。
尻尾から電気を吸い取ってから実体化するというネロンガのような能力を持っており、街の電気を次々に吸い取って自らの身体を強化し、マックスに挑みかかるも、角を斬り落とされてマクシウムカノンで吹き飛んだ。親である個体が死んだ事で連鎖的に美宇宅に存在していた子エレキングも絶命した。どうやらこの法則は27話の個体にも適応されるらしい。
第27話ではセブン同様ピット星人の配下で複数登場したが、1匹はDASHのダッシュバード3機に倒され、もう1匹はマックスにはるか上空まで投げ飛ばされた挙句マクシウムソードで粉々に切り刻まれて爆発四散した。ちなみにこのエピソードはダッシュバード3号の再登場エピソードとなっている。
これ以降は「エレキングは電気が好き」という設定が追加され、ファミリーマートのCMなどでも充電する光景が描かれている。この個体は尻尾だけでなく、皮膚から空気中の電気エネルギーを吸い取る事ができるという設定である。
第2話劇中では怪獣には珍しく産卵シーンがモロにある為、その手の方には需要があるかもしれない。
初稿では、イルカのようなデザインも描かれていた。
『ウルトラマンメビウス』
ウルトラコクピット版『超銀河大戦』に登場。
アークボガールによって地球に呼び寄せられた怪獣という設定になっているが、映像はほぼ全てセブンの流用であり、ミクラス(本物)を倒すくだりも入っている。やはりというか最後はセブンによって切断されるというオチである。
なお、てれびくん2007年9月号付録DVDで体験できるのはこのエピソードだったりする。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』
身長:53m、体重:2万5千t
第8話「水中の王者」から登場。
湖を縄張りにし、アーストロンを引きずり込んで倒していた。しかし、ボリスの湖の湖底には電気エネルギーに反応して太陽のような熱エネルギーを発生させるソリッド鉱石が埋まっており、最悪ボリスを木っ端微塵にしかねなかった為にゴモラと対決し、水中戦では有利に立つが、ZAPの活躍で陸上に揚げられるとゴモラの超振動波に敗北した。その後、主人公のレイのバトルナイザーが反応し彼の戦力に加わった。
以降はゴモラの苦手な水中戦や多数の相手の戦いなどで活躍した。また、召喚のさせ方次第ではリムエレキングの姿になる事が出来、非常用電源としてZAPのピンチを救ってみせた。
次回作『NEO』でも引き続きレイの仲間として登場し、VSドラコ戦などで活躍した。
だが、最強クラスのレイオニクスであるグランデの操るタイラントには手も足も出せずに圧倒され、最後はスペースペンドラゴンを庇って致命傷を負い、消滅してしまった。
しかし、消滅する直前にレイと命のリンクを自ら断ち切っていたため、レイはすんでのところで死亡せずに済んだ。
第1期では当初は敵だったものの後に主人公達の味方に加わり、第2期では前作の頃から活躍していたレギュラーキャラであったが物語の途中で殉職し、そのまま(再登場もせず)退場するという、何気にウルトラシリーズでは珍しく非常に数奇な運命を辿っている。
なお、この時に敗北したタイラントには、2017年にNHKのBSプレミアムにて実施されたウルトラ怪獣総選挙でリベンジを果たしている。
『NEO』よりも未来を描く大怪獣バトルウルトラコロシアムでは新たにエレキングを仲間にしている模様。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
ウルトラマンベリアルがギガバトルナイザーで復活させた怪獣軍団の1体として登場(レイのエレキングとは別個体)。
メトロン星人、ガッツ星人、キングパンドン、キングジョーブラックと組んでセブンに挑むが、エメリウム光線で吹っ飛ばされて岩盤に叩きつけられ、倒される。
『ウルトラゾーン』
ドラマパート第14、15話「東京ジュラ紀」前後編に登場。
ピット星人が予め準備しておいた怪獣の一体で、アカンバロの瞳を狙うアロンが邪魔という利害の一致から地底人のテレスドンと共闘してアロンを撃破するが、主人達が誰が地球の支配者に相応しいか口論を始めた事で決着を着けるべくテレスドンとの戦闘に突入する。テレスドンとの戦いでは長い尻尾からの電撃で優位に立つが、怪盗赤色がアカンバロの瞳で怪獣達を大量に呼び出した為、テレスドン共々ピンチに陥る。
ショートコント『怪しい者じゃないです』では閑静な住宅地に建つ瀟洒なマンション」に出現(CV:竹井亮介)。
電気系統のトラブルがあったと聞いてマンションの一室の女性に事情を聞いていた。3日前に[ピット星人に命令されてエレキングが引っ越してきたせいで電波障害を起こしてしまっていたというのが真相だった(『チューナーパワー脳』という強力な電波を放ってしまう部位があったため)。
『ウルトラ怪獣×住まい探し』
第3話に登場。ピット星人の住まい探しに同行してきたペットという設定であり、犬みたく首輪を付けている。
彼(?)の電気を作れる特性を活かしてオール電化の住居に住まう事がピット星人の目論見なのだが、その他の要求が多すぎてホームズくんを混乱させてしまった。
『大怪獣ラッシュ』/『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』
電気属性のプラズマソウルを取り込み凶暴化したエレキング。ゲームでは第1弾から登場している。
TV放送版では「ANTLAR Hunting」の冒頭、氷の惑星に出現し、ラッシュハンターズと対決。登場時には既にプラズマソウル化した角だけを残すのみとなっていたが、それでもまだまだチームワークがなっていない彼らを追い詰める程の力の余裕を残していたものの、最後はバレルの『シャドウエクスプロージョン』で全てのプラズマソウルを破壊され倒された。
また、映画『VEROKRON hunting』ではハンターステーションでのプラズマ怪獣多数出現を報じた映像に別個体が映っているのが確認できる。
『ウルトラマンギンガ』
『新ウルトラマン列伝』の第12話「復活! タイラント超分析! 前編」に登場。
スパークドールズが実体化した個体で、「エレキング(SD)」と呼ばれる。
ウルトラマンギンガを尻尾で縛り上げ、放電するも、その電気エネルギーを吸収したギンガサンダーボルトで返り討ちにされた。
『ウルトラマンギンガS』
身長:0.14 ~ 53m、体重:150g ~ 2万5千t
第2話「ギンガ対ビクトリー」、第8話「朝焼けの死闘」に登場。
ワンゼロがモンスライブした個体で、雫が丘で原因不明の停電や[電波障害を引き起こしていた。
ウルトラマンビクトリーとの対決では放電で圧倒するもギンガの乱入により逆転。最後はビクトリウムシュートで倒された。SDはショウに回収され、ウルトランスの一つとして使用される事となる。
その後は第8話にて礼堂ヒカルがギンガスパークを使用してウルトライブし、ファイブキングに立ち向かうが、放電攻撃をガンQの眼で吸収・反射され倒されてしまった。
『ウルトラマンゼロVR』
「大都会の戦慄 エレキング対ゼロ」で登場。東京都港区に出現し、ウルトラマンゼロと対決した。
『ウルトラマンジード』
第4話「星人を追う仕事」に登場。
ピット星人トリィ=ティプが幼体の頃から育て上げてきた個体で、池の中で眠りにつかされていたが、地球を気に入り仲間を裏切ったトリィ=ティプからリトルスターを奪うために目覚めさせられた。
口からの電撃の他、角からも放電攻撃を行う。
リトルスターを狙ってトリィ=ティプを狙い、ジードに対しても高圧電流を浴びせるなどして苦しめたが、愛崎モアの機転で宇宙植物ルグスの花粉を嗅がされ動きが鈍り逆転(ほとんど注目されていないが、これでエレキングにも嗅覚がある事が証明された)。
最後は「もう楽にしてあげて」というトリィ=ティプの頼みを聞き入れたジード・ソリッドバーニングのブーストスラッガーパンチを受け爆死した。
『セブンガーファイト』
第3話に登場。『Z』第8話でストレイジに捕らえられたピット星人の配下(拘留中のピット星人からは「ごめーんエレキングのことすっかり忘れてた〜☆ストレイジの皆対処ヨロピ〜。」と無責任なメッセージが送られていた)。
バコさんの開発したセブンガー専用のライフル(見た目もそのまんま人間の使っている銃そのもの)を奪い取って何故だか使いこなすというウルトラファイトのオマージュが見られた。最期はライフルの欠陥で暴発して死ぬという末路を迎えた…再現度が高すぎる。
その後、第7話にて怪獣無法惑星に生息する別個体が出現。
昼寝していたところをガゾートに起こされてしまい、怒って喧嘩に発展。物陰に隠れて様子を窺っていたセブンガーだったが、怪獣好きの血が騒いだユカが不用意に接近させてしまい、気配に気付いた彼らのバトルに巻き込まれる羽目に。最期は20式多用途電磁警棒でガゾートと共に倒された。
昼寝していたところを起こされる展開も『ウルトラファイト』のオマージュと思われる。
漫画
『決戦ウルトラ兄弟対11大怪獣軍団』
チブル星人の命令でゴモラ、ゴルバゴスと共にビルの下から出現し、ウルトラダブルを使いカラータイマーが鳴りだした新ウルトラマンを苦しめるもウルトラセブンのふりをしたにせウルトラセブンに倒される。
『かがやけウルトラの星』
怪獣軍団の一員として登場。ガッツ星人に率いられて中部地方に出現し、新ウルトラマンと戦う。後に他の怪獣と合流してウルトラ兄弟と戦うが、新ウルトラマンのウルトラダブルを受けて倒される。
『ウルトラ忍法帖』
鶴亀国立忍者小学校の四年生の男子生徒で、タロウやレオのクラスメイト。原典通り電気も操れる。
バカ1グランプリではタロウと組んで、ミニ四駆を改造したデカ四駆(恐らく乾電池の役目?)で出場した。レース終盤まで残っていたが、タタミカーからマンの放屁を受けて視界を遮られ、タロウ共々崖から落ちてリタイアとなった。
『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』
かっとび小学校に通うウルトラマンのクラスメイト。放電能力からよく発電機代わりに使われる。
『酩酊!怪獣酒場』
流しのエレキギター歌手として登場。日本の田舎にある貧乏な実家で母親に育てられる。
やがて歌手になるという夢を抱いて上京を志すが、周囲から心無い言葉を浴びせられ、苦悩の末に母親からもらったギターを壊してしまった。しかし、母親は代わりのエレキギターを用意してくれており、エレキングは改めて歌手を志したという。なお、この作品の世界ではウルトラ怪獣が衣服を着るのは当たり前なので、作中では世にも珍しい学ランを着ているエレキングを見る事ができる。
その後も度々モブとして登場しており、2nd第57話では「クビが恐ろしい」というサラリーマンの愚痴に共感し、過去にセブンに首を切り落とされた写真を見せた。
『ULTRAMAN(漫画)』
人型の宇宙人として登場。エレキングの要素は体の模様と長い尻尾、そしてむき出しになった歯である。
電撃を放つ能力でSEVENとACEを苦戦させるだけの実力者であり、地球人を「クソ地球人」と呼んで見下している。
ゲーム
ウルトラ警備隊空想特撮ゲーム
ステージ5の中ボスとして登場。
他の中ボスの例に漏れず、あまり強くない。
ただし動きを止めてから乱射してくる放電攻撃は回避が困難であり、ここで1機失うかボムを消費することが多い。
『ロストヒーローズ』
ロストヒーローズの世界に飛ばされてきたνガンダム、仮面ライダーオーズ、ウルトラマンゼロと交戦する。しかし、力を失った彼らでは倒す事はできず、やむなく撤退する羽目に。決着はショッカー・キューブに持ち越される…。
『バトルスピリッツ』
コラボブースター『ウルトラ怪獣超決戦』にて登場。
召喚時効果はストロングドローに似通っており、相手に手札を破棄させて破棄させた枚数につき、コスト5以下のスピリットを破壊する効果を持っている。
これとは別に『対決!ベリアル軍団』に収録された赤属性版も存在。
ライブステージでの活躍
『ウルトラマンフェスティバル2005』
第1部「刻を継ぐ勇者〜ウルトラマンマックス登場〜」にてダダがスケッチブックに描いた怪獣としてラゴラス、テレスドンと共に復活。一度はダダを庇ったネクサス・ジュネッスブルーを下すが、マックスのマクシウムカノンで倒された。
『ウルトラマンプレミアステージ2』
宇宙人軍団配下の怪獣でセブンと交戦。
のちに宇宙人少年ニコの絶望が生み出した幻影として登場するが、メビウスによって消滅させられた。
『ウルトラマンファンタジックライブ2007』
メトロン星人配下として登場。
キングジョーとのタッグでタロウを悪夢の世界に閉じ込めたが、メビウスと共に脱出される。決戦の相手はセブン…ではなく、ウルトラマン80で、リーチの長い尻尾で優位に立つが、ウルトラアローショット、回し蹴りのコンボを喰らい、とどめにサクシウム光線を浴びて倒された。
『ウルトラマンフェスティバル2018』
第2部で登場。マグマ星人軍団によって、人間の生命エネルギーから生み出された怪獣軍団の一体。
ベムスター、サタンビートルと共に生み出され、コンビネーションが乱れた湊兄弟を追い詰めるが、現れたゼロとジードの光線技に怯み、ジード両手振り下ろしでトドメを刺されて退場した。
『ウルトラヒーローズEXPO2020』
東京ドームシティプリズムホールを襲った怪獣軍団の一体。
当初はウルトラマンタイガを相手に戦っていたが、ウルトラ6兄弟が参戦するとセブンと対決。ウルトラ念力と背負い投げで二度も地面に叩き伏せられ、トドメにウルトラマンフーマの光波手裏剣で切断された。
なお、セブンと戦っている時の背景は原作を意識して山岳地帯となっている。ちなみにタイガと対決するのはこれが初となる。
『ウルトラヒーローからのメッセージ《SPECIAL LIVE MOVIE》』
怪獣軍団の一体としてセブンと戦った。電撃でセブンを苦戦させるが、応援を受けて奮起したセブンのアイスラッガーの三連撃を受けて退散した。
『TDG THE LIVE ウルトラマンティガ編 in 博品館劇場』
デマーガ、テレスドンと共に突然現れ、ナイスを占い通り『雷』で苦しめる。
ナイスとの戦いではカバンを渡されてつい受け取ってしまった事で隙ができ、ベリーナイス光線で倒された。
外部出演
『チビラくん』
第75話~第76話に登場
『有言実行三姉妹シュシュトリアン』
東映と円谷のコラボ回である第40話に登場。
不思議な力を持つ流れ星によって本物の怪獣と化した着ぐるみたちの一体。
ゲームセンターの電気を吸い取り、居合わせた篠山、加納、荒木の三人組を感電させる。その後、バルタン星人に扇動されダダ、ゴモラ、ガラモンらと暴れるがシュシュトリアンによって制圧される。最後はM78星雲にある「怪獣の星」へと移住した。
『ダウンタウンのごっつええ感じ』
番組内のコントの一つ、「ごっつの車窓から」において、ダウンタウンの2人が乗っている電車の窓から大量のエレキングが板尾創路によって倒されている光景が映された。
亜種
リムエレキング
体長:40cm、体重:4kg
『ウルトラマンメビウス』に登場したマケット怪獣。
デフォルメされた非常に小柄な姿をしている。
到底敵と戦う戦力とは成り得ないが、トリヤマ補佐官の「官公庁にはマスコットが必要」という進言により、CREW GUYS JAPANのマスコットキャラクターとして活躍した。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルでもレイのエレキングがこの姿で召喚されたことがある。
エレキング(毒)
『怪獣バスターズ』/『怪獣バスターズPowered』で登場。
毒を持つ紫色の個体で光属性や闇属性に弱い(足元ならば水属性の攻撃も通る)。
鉄の惑星イメル(登場ミッションは『くさりゆく大地』、『パープルサンダー』、『じごくのもうどく』)、森林の惑星ピリカ(登場ミッションは『ボルトのもうどく』、『ジャングルパニック』、『ピリカ怪獣決戦』)、水の惑星ワッカ(登場ミッションは『ドクをもってドクをせいす』)に生息する。
『怪獣バスターズ』シリーズのエレキングは「〇〇マダラ皮」(冠詞は個体によって異なる)、「小さな水かき」、「エレキジェル」、「マダラのツメ」、「〇〇マダラしっぽ」(冠詞は個体によって異なる)、「三日月アンテナ」、「小さなエアラング」、「スパークセル」、「ヴェノムセル」(毒のみ)を素材としてドロップする。
エレキング(ブラック)
(※)画像は擬人化計画をベースにしたファンアート。
『怪獣バスターズ』/『怪獣バスターズPowered』で登場。
黒い外見の個体であり、光属性の攻撃に弱い(水属性が効く部位もある)。
水の惑星ワッカ(登場ミッションは『ブラックサンダー』、『暗黒のカミナリ』、『黒の雷光』、『ワッカ怪獣決戦』)に生息する。
Vエレキング
『怪獣バスターズPowered』で登場。
怪獣墓場(登場ミッションは『Vのあかし』)に出現する角の赤いエレキングであり、パスワードで開放すると挑戦できる。
光属性と闇属性の攻撃に弱い。
ハイパーエレキング
パチンコ『ウルトラバトル烈伝 戦えゼロ! 若き最強戦士』に登場するエレキングの改造個体。
ハイパーゼットンイマーゴと同様、「滅亡の邪神」の異名を持つ。
ウルトラマンベリアルによりハイパー化されたエレキングで、銀色の体色を持っている。外見は巨大な翼の生えたドラゴンとしか形容の出来ない姿で、元のエレキングとは異なり強そうな爪を生やしている。背中にあるブルークリスタルから電撃を、口からは暗黒光線を放つ。
映像ではウルトラマンゼロもしくはセブンと対決する。
その後パチンコ『ぱちんこウルトラ6兄弟』にて最強リーチである「ウルトラ兄弟最後の攻撃」リーチにて登場しゾフィーからタロウまでのウルトラ6兄弟との戦いが描かれている。
エレキング(プラズマ怪獣)
AC『大怪獣ラッシュ』に登場。
エレキングがプラズマソウルを取り込み超巨大化した姿で、触角や手足に鋭い琥珀色のプラズマソウルを生やしている。
CGアニメ版にも登場し、ラッシュハンターズとも交戦。
サイバーエレキング
『ウルトラマンX』に登場する、スパークドールズを解析して人工的に作り出されたサイバー怪獣。
エクスデバイザーでサイバーカードをリードすることで、ウルトラマンエックスにエレキングアーマーという鎧を装着させ、電撃を活かした攻撃を行えるようにする。必殺技はエレキング電撃波で、ザナディウム光線と同様、怪獣をスパークドールズに圧縮する効果を持つ。
第8話では、スラン星人クワイラによって仕込まれていたゼットンアーマーの悪性プログラムを除去するという重要な役割を果たした。
劇場版ではラボチームの三ケ月マモルがザイゴーグを足止めするべくエナジーシールドの強化に使用し、エレキングエナジーシールドを展開した。
サンダーキラー
『ウルトラマンジード』に登場する、エレキングとエースキラーの怪獣カプセルをフュージョンライズさせたベリアル融合獣。
外見はさながらエースキラーの甲冑を纏ったエレキングと言ったところである。
余談
鳴き声はカマキラスの流用。
成田亨による初代のデザイン画の時点では角は三日月型ではなかった。特徴的な頭部はバッタの一種から着想されている。
初代は体色が場面によって黄色、白地と変わるが、これは納品時に白かったものが撮影していくうちに、セットに使用した土用の粉で染色されてしまったからである。
「セブンを苦しめた強豪怪獣」として扱われることがある(「宇宙人15+怪獣35」の脚本や児童誌の記事など)。しかしオリジナルの描写を見る限り、セブンに大きなダメージを与えるには至らないまま倒されており、目立って強い怪獣とは言い難い(というか、特に初期のセブンはあまりに強すぎて、怪獣に全く見せ場を与えずに退場させてしまうケースが少なくなかった)。造形・外見の美しさ、あるいはミクラスとの対決が印象に残ることから、「強い怪獣であった」と誤解されている可能性もある。
宇宙人に使役される宇宙怪獣の原点の一つであり、『空想科学大戦』の「ウナギング」や『MM9―invasion―』の「ガラスネーク」などのモチーフにされている。
2015年には日産リーフやファミリーマートのCMに単独で出演しており、後者ではグラビアアイドルの篠崎愛に一目惚れし求愛する内容となっている。
『ウルトラかいじゅう絵本シリーズ』の一つ「カネゴンとかきのたね」でも登場しているが、元ネタがさるかに合戦であるにもかかわらず、他のお供がモチロン、サボテンダー、ナメゴンに置き換わっているので原型が無くなっている。
関連イラスト
関連タグ
エレキングさん - 公式擬人化(女体化)。現在3タイプのデザインが存在する。
ウミウシ-エレキングに似た外見の種類が存在する他、実際にメビウスで怪獣デザインを手がけた酉澤安施氏もウミウシの怪獣だと思っていたらしい。
空想科学大戦 - 怪獣・巨大ヒーローを題材とした1作目のラスボスとしてエレキングが元ネタの怪獣ウナギングが登場。
関連リンク
曖昧さ回避
- 大橋ツヨシの漫画。→エレキング(漫画)
- かつてエレ・メンツ出版されていた音楽雑誌。→ele-king
- 1991年に発売されたカーネーションのアルバム。→エレキング (アルバム)