概要
大船駅(神奈川県鎌倉市)から久里浜駅(横須賀市)を結ぶ東日本旅客鉄道の鉄道路線の一つで、幹線。運転系統及び旅客案内上では東京駅(東京都千代田区)〜久里浜駅間の路線として案内される。また総武快速線とは一体のダイヤが組まれ、「横須賀・総武快速線」「横須賀・総武線(快速)」等と案内され、事実上一つの路線として扱われている。
日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として貨物列車を運行している。
元々は東海道本線の支線として建設され、東京駅〜大船駅間で東海道線の線路を走行していた。しかし両線の混雑悪化に伴い列車本数を増発し続けたが限界に達した為、貨物線(品鶴線)を利用した系統分離が1980年(昭和55年)10月1日に行われた(SM分離)。
以降は運転系統としての横須賀線について記載する。
東海道本線の支線(通称「品鶴線」)区間については当該記事も参照。
路線データ
路線名 | 横須賀線 |
---|---|
路線記号 | JO |
ラインカラー | 青 |
路線区間 |
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正式路線名 |
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路線距離 |
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軌間 | 1,067mm |
駅数 |
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電化区間 | 全線(直流1,500V) |
最高速度 |
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複線区間 | 東京〜横須賀 |
単線区間 | 横須賀〜久里浜 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
運転指令所 | 東京総合指令室 |
列車運行管理システム | 東京輸送圏管理システム(ATOS) |
大都市近郊区間 | 東京近郊区間:全線 |
電車特定区間 | 全線 |
特定都区市内ゾーン |
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第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本):全線 |
第二種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物):品川〜新鶴見信号場/大船〜逗子 |
※1:ホームのある駅数
※2:東京〜品川間は東京山手線内と重複
車両基地
大船駅近隣に鎌倉車両センターがあり、特急「成田エクスプレス」のE259系及び横須賀線所属のE217系・E235系1000番台が全車所属している。
直通運転
前述の通り総武快速線とは一体のダイヤが組まれ、同線経由で以下の房総各線と直通運転を行う。
また湘南新宿ラインと旧・蛇窪信号場〜大船駅間で線路を共有し、そのうち宇都宮線系統は逗子駅まで直通する。
この他にも2019年11月30日からは相鉄・JR直通線の列車が湘南新宿ラインのルートを経由して運行されている。湘南新宿ライン及び相鉄直通線の詳細は当該項目を参照。
※東京駅〜千葉駅間は快速線を走行
かつては以下の区間まで直通運転を行なっていた。
・外房線:上総一ノ宮駅〜勝浦駅※1
※1:1998年(平成10年)12月8日以降は大原駅まで、2004年(平成16年)10月16日以降は上総一ノ宮駅まで短縮。
※2:1998年5月2日〜2008年(平成20年)3月14日の土休日に運行。
迂回運転
東海道線が何らかの理由で不通となった際は、品川駅〜横浜駅・戸塚駅間を東海道線の列車が横須賀線経由で迂回運転を行う事がある。この時は品川駅・武蔵小杉駅・横浜駅・戸塚駅に停車し、その他の横須賀線途中駅は通過する。
また詳細は後述するが、上りの寝台特急は大幅遅延時は小田原駅から貨物線を経由し、横浜駅を通らずに横須賀線経由で品川駅へ向かう事もある。
逆に横須賀線が不通になった際は、品川駅〜戸塚駅間で東海道線に迂回する事もある。この場合はホームのない保土ケ谷駅・東戸塚駅は通過する。
沿革
開業〜国鉄時代
- 1889年(明治22年)6月16日:大船駅〜横須賀駅間開業。
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定により東海道線の一部となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定により、横須賀線として東海道本線から独立。
- 1925年(大正14年)12月13日:大船駅〜横須賀駅間直流電化。
- 1929年(昭和4年)8月21日:東海道本線貨物支線(品鶴線)品川〜鶴見間開業。
- 1930年(昭和5年)10月30日:新鶴見操車場(現・新鶴見信号場)〜鶴見駅間直流電化。
- 1939年(昭和14年)8月1日:品川駅〜新鶴見操車場間直流電化。
- 1944年(昭和19年)4月1日:横須賀駅〜久里浜駅間延伸に伴い、正式区間全線開通。
- 1963年(昭和38年)11月9日:鶴見事故発生。
- 1968年(昭和43年)6月8日:横須賀線電車爆破事件発生。
- 1976年(昭和51年)10月1日:東京駅〜品川駅間の地下線開通に伴い、総武快速線が同区間への乗り入れを開始。
- 1980年10月1日:「SM分離」により東海道線から分離。総武快速線との直通運転開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日:逗子駅〜横須賀駅間の貨物営業廃止。
国鉄分割民営化後
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR東日本が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者として継承。
- 1998年5月2日:横浜線の一部列車が土休日限定で逗子駅まで直通運転開始。
- 2001年(平成13年)12月1日:湘南新宿ライン運行開始。
- 2004年(平成16年)10月16日:湘南新宿ラインのうち新宿駅〜横須賀線系統の普通列車廃止。
- 2006年(平成18年)5月1日:JR貨物の逗子駅〜田浦駅間の第二種鉄道事業廃止。
- 2008年3月15日:横浜線直通列車廃止。
- 2019年(令和元年)11月30日:相鉄・JR直通線開業。
運行形態
特急
成田国際空港アクセス列車として、大船駅と成田空港駅を結ぶ「成田エクスプレス」がほぼ終日に渡り運行されている他、一部時間帯で新宿駅発着の伊豆方面アクセス特急「サフィール踊り子」及び臨時「踊り子」が湘南新宿ラインのルート経由で運行される。
平日朝夜には、東海道線のライナー列車を前身とする特急「湘南」が一部区間を横須賀線経由で運行する。
また寝台特急「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」の上り列車は、大幅な遅延が発生した場合朝ラッシュ時に影響を及ぼす為、東海道線小田原駅から東海道貨物線及び横須賀線を経由して品川駅で運転を打ち切る事がある。
普通
横須賀線系統の定期列車は特急以外は全て普通として運行される。11両・15両編成の列車にはグリーン車が連結されている。
線内運用も存在するが大半の列車が東京駅を跨ぎ総武快速線千葉駅までの直通運転を基本とし、一部は前述の通り千葉駅から先房総各線との直通運転を行う。
湘南新宿ライン
詳細は湘南新宿ラインの記事を参照。
東海道線〜高崎線系統は特別快速or快速として運行する為、横須賀線内に通過駅が存在する。横須賀線〜宇都宮線系統は横須賀線内普通として運行される。
10両or15両で運行され、全列車グリーン車を連結している。
相鉄・JR直通線
湘南新宿ラインのルートを経由し、武蔵小杉駅〜新川崎駅・新鶴見信号場間の分岐器間で貨物線に転線する。
埼京線または相模鉄道の10両編成の車両を使用する為、グリーン車は連結していない。
駅一覧
●:停車 ○:「成田エクスプレス」は一部通過
▲:上り「湘南」のみ停車 △:「湘南」は通過
レ:通過
※湘南新宿ラインとしてのナンバリングは乗換路線の欄を除き省略。特別快速と快速は横須賀線内の停車駅が同じ為「快速」と表記。
駅番号 | 駅名 | 特急 | 快速 | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
JO19(TYO) | 東京 | ● | |||
JO18(SMB) | 新橋 | ▲ |
| ||
JO17(SGW) | 品川 | ○ |
| 当駅発着あり | |
↑湘南新宿ライン経由宇都宮線宇都宮/両毛線前橋まで直通運転 | |||||
JO16 | 西大井 | レ | レ | 湘南新宿ライン(JS16) | |
↑東京都/↓神奈川県 | |||||
JO15(MKG) | 武蔵小杉 | △ | ● | ||
JO14 | 新川崎 | レ | レ | ||
JO13(YHM) | 横浜 | ● | ● | ||
JO12 | 保土ヶ谷 | レ | レ | ||
JO11 | 東戸塚 | レ | レ | ||
JO10(TTK) | 戸塚 | ● | ● |
| |
JO09(OFN) | 大船 | ● | ● |
| 当駅発着あり |
JO08 | 北鎌倉 | ||||
JO07 | 鎌倉 | 江ノ島電鉄(EN15) | |||
JO06 | 逗子 | 当駅発着あり | |||
JO05 | 東逗子 | ||||
JO04 | 田浦 | ||||
JO03 | 横須賀 | 当駅発着あり | |||
JO02 | 衣笠 | ||||
JO01 | 久里浜 |
使用車両
所属の記載の無いものは大船電車区→鎌倉車両センター所属。
現在の使用車両
自社車両
- E259系
特急「成田エクスプレス」で運用される特急形電車。
現在の運用区間は東京駅〜大船駅間だが、2014年(平成26年)3月から2017年(平成29年)1月まで、定期列車の一部で大船駅〜横須賀駅間を延長運転していた。
- E257系2000番台・2500番台・5000番台・5500番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
2000番台・2500番台は特急「湘南」及び新宿駅・池袋駅発着の臨時特急「踊り子」で使用。
運用区間は「湘南」が東京駅〜武蔵小杉駅〜新鶴見信号場間。東京駅〜品川駅間は上りのみで、下りは東海道線経由。
「踊り子」が旧蛇窪信号場(大崎駅構内)〜横浜駅間。湘南新宿ラインと違い横浜駅構内で転線し、東海道線ホームを使用する。
5000番台・5500番台は臨時快速「ホリデー快速鎌倉」及び、後身の臨時特急「鎌倉」をはじめ臨時列車等で使用。
主な運用区間は戸塚駅〜鎌倉駅間。
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場〜横浜駅間。
新宿駅発着の特急「サフィール踊り子」として運用される。
- 185系0番台・200番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
定期運用されていた頃の運用区間は旧蛇窪信号場〜横浜駅間。
定期運用では特急「踊り子」、「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」及び後身の「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」、鎌倉発着臨時列車で使用された。
波動用となった現在は臨時列車や団体列車で使用される。
- E217系・E235系1000番台(メイン画像)
横須賀線用の近郊形電車。全線で運用される。
基本編成は11両で4・5号車はグリーン車。付属編成は4両編成。
E217系は湘南新宿ライン開業時に新宿〜久里浜間で運用されていた。
小山車両センター・国府津車両センター所属の近郊形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場〜逗子駅間。普段は横須賀線内は湘南新宿ラインとして運用されるが、東海道線運用時も横須賀線への迂回運転で乗り入れる事がある。
基本編成は10両で4・5号車はグリーン車。付属編成は5両編成。
- E233系7000番台
川越車両センター所属の埼京線用電車。相鉄直通列車に使用される。運用区間は旧蛇窪信号場〜新鶴見信号場間。
但し何らかの理由で埼京線や相鉄に直通出来ない場合は、品川や横浜に入線する事がある。
- 285系0番台(西日本)・3000番台(東海)
0番台は後藤総合車両所出雲支所、3000番台は大垣車両区所属。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」用特急形寝台電車。
運用区間は新鶴見信号場→品川駅間。
前述の通り定期運用では入線せず、大幅な遅延発生時や何らかの理由で東海道線を走行出来ない時に上り列車が横須賀線を走行する。
JR貨物所属
新鶴見機関区所属の機関車。貨物列車牽引や甲種輸送時に運用される。
愛知機関区所属のディーゼル機関車。甲種輸送時に運用される。
相模鉄道所属
かしわ台車両センター所属。
相鉄・JR直通線の列車で使用。
運用区間は旧蛇窪信号場〜新鶴見信号場。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載。
自社車両
幕張電車区(現・幕張車両センター)所属の急行形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場〜鎌倉。
臨時快速「ホリデー快速ときわ鎌倉」で使用された。
田町電車区(現・東京総合車両センター田町センター)所属の急行形電車。
臨時快速「ホリデー快速ときわ鎌倉」や修学旅行の団体列車で使用された。
幕張電車区・新前橋電車区(現・高崎車両センター)所属の急行形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場〜鎌倉。
幕張車は「ホリデー快速ときわ鎌倉」、新前橋車は高崎方面からの各種「ホリデー快速」として運用された。
幕張車両センター・松本運転所(現・松本車両センター)・大宮総合車両センター所属の特急形電車。
幕張車は房総方面特急の間合い運用で「おはようライナー逗子・ホームライナー逗子」で使用されたが、E257系500番台に置き換えられた。定期運用区間は東京駅〜逗子駅間。
松本車は定期列車では「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」、その他臨時特急「はまかいじ」等の鎌倉発着臨時列車で使用。
大宮車は波動用として臨時列車で使用。
松本運転所・小山車両センター所属の特急形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場〜鎌倉駅間。
どちらも鎌倉発着臨時列車で使用。
大宮総合車両センター東大宮センター所属の特急形電車。
定期運用区間は旧蛇窪信号場〜横浜駅間。
新宿駅・池袋駅・大宮駅発着の特急「スーパービュー踊り子」、「おはようライナー新宿26号」「ホームライナー小田原23号」で使用された。
- 253系0番台
「成田エクスプレス」用特急形電車。定期運用区間は東京駅〜大船駅間。
E259系に置き換えられ運用離脱。
- E257系0番台・E351系
松本車両センター所属の特急形電車。
定期運用区間は旧蛇窪信号場〜新鶴見信号場。
「湘南ライナー」(E257系のみ)、「湘南新宿ライナー」及び後身の「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」で使用された。
- E257系500番台
幕張車両センター所属の特急形電車。定期運用区間は東京駅〜逗子駅間。
「おはようライナー逗子・ホームライナー逗子」、鎌倉発着臨時列車で使用された。
各地の車両やジョイフルトレインが臨時列車・団体列車で入線。
- 651系0・1000番台
勝田車両センター(0番台)・大宮総合車両センター東大宮センター(1000番台)所属の特急形電車。運用区間は戸塚駅〜鎌倉駅間。
0番台は臨時急行「ぶらり鎌倉号」及び後身の「ぶらり横浜・鎌倉号」で使用された。
1000番台の運用区間はは旧蛇窪信号場〜大船駅間。
上野発着の特急「草津(現・草津・四万)」の臨時便として運行された。
上野東京ライン開業と共に東海道線経由に変更された。
勝田車両センター所属の特急形電車。運用区間は戸塚駅〜鎌倉駅間。
臨時急行「ぶらり鎌倉号」で使用された。
特急「いなほ」への転用の為651系に置き換えられた。
大船電車区・幕張電車区所属の近郊形電車。
E217系導入前の横須賀線の主力車両。全線で運用された。
基本編成は11両で4・5号車はグリーン車。付属編成は4両。
E217系への置き換え後も房総地区で使用された。
小山電車区(現・小山車両センター)・豊田車両センター所属の近郊形電車。
小山車は湘南新宿ラインの宇都宮線-横須賀線系統で、旧蛇窪信号場〜逗子駅間で使用された。
豊田車は臨時快速「ホリデー快速鎌倉」として戸塚駅〜鎌倉駅間で運用。
- 205系0番台
鎌倉車両センター所属の横浜線用通勤形電車。8両編成。運用区間は大船駅〜逗子駅間。
八王子駅発着の横浜線・根岸線からの直通列車で使用されたが、2008年3月15日のダイヤ改正で乗り入れを終了した。
- 211系1000・3000番台
新前橋電車区(現・高崎車両センター)所属。
運用区間は旧蛇窪信号場〜逗子駅間。
湘南新宿ラインで使用された。
田町車両センター所属の近郊形電車。
定期列車では「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」及び後身の「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」として、東京駅〜新鶴見信号場間(東京駅〜品川駅間は上り「湘南ライナー」のみ)で使用された。
また湘南新宿ライン開業時に新宿駅〜横須賀駅間で運用されていたが、E231系に車両が統一された際に運用から外れている。
湘南新宿ライン運行開始前に臨時列車の「ホリデー快速ビュー湘南」「ホリデー快速ビュー鎌倉」としても運用されていた。これらは湘南新宿ラインと同一のルート(但し前者は戸塚駅ではなく横浜駅で転線)を走行する為、湘南新宿ラインに編入された。
勝田電車区(現・勝田車両センター)所属の常磐線用近郊形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場〜鎌倉駅間。臨時快速「ホリデー快速ときわ鎌倉」で使用された。
JR東海所属
静岡車両区所属の特急形電車。横須賀線での定期運用は存在しないが、東海道線辻堂駅工事に伴う一部区間の計画運休時に338M普通静岡発東京行が横須賀線経由の迂回運転を行った。
事件・事故
鶴見事故
国鉄時代の1963年11月9日に東海道本線鶴見〜新子安間で発生した列車脱線衝突事故。
同地点で脱線した貨物列車に、東海道線上を走行していた横須賀線の上下列車が相次いで衝突し、161名の死者を出す大惨事となった。
当時はSM分離前の為、横須賀線と東海道線が同じ線路を共有していた。
なお、同日に福岡県大牟田市の三井三池炭鉱で炭塵爆発事故が発生し、458名の死者を出した。
二件の大惨事が同日に発生した事から、この日は「魔の土曜日」と呼ばれた。
横須賀線電車爆破事件
1968年6月8日に上り電車(113系)が大船駅付近を走行中に、前から6両目の網棚に乗せられた荷物が突如爆発し、乗客1名が死亡、14名が負傷した。
1960年代は安保闘争等で社会が混乱しており、爆破事件が何件も発生していた中で起きた(特に前年には山陽電気鉄道本線で同様の事件が発生)事から、警視庁広域重要指定事件に指定された。
犯人は同年11月9日に逮捕され、1971年(昭和46年)4月22日の最高裁判所で行われた上告審で死刑が確定し、1975年(昭和50年)12月5日に宮城刑務所で刑が執行された。
エピソード
30両編成
E217系Y12編成11両+Y129編成4両の15両編成が、東京駅において9号車のパンタグラフ損傷による停電の為自走不能となった。故障車両を移動させる為Y23編成11両+Y130編成4両の15両編成が救援列車として故障車両と併合。
全長600m、30両編成という長大編成で鎌倉車両センターまで走行した。
当時はこの影響で横須賀線東京〜品川間が運転見合わせとなり、総武快速線方面は横須賀線との直通を中止した上で大幅に本数を減らして折り返し運転を実施した。