基礎データ
他言語版の名称
英語 | Samurott |
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イタリア語 | Samurott |
スペイン語 | Samurott |
フランス語 | Clamiral |
ドイツ語 | Admurai |
韓国語 | 대검귀 |
中国語 | 大劍鬼 |
進化
ミジュマル(Lv.17) → フタチマル(Lv.36) → ダイケンキ
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)から登場した、ミジュマルの最終進化系。
進化した事でそれまでのモデルだったラッコの面影は見事に無くなり、アシカまたはオットセイはたまたオオカワウソに近い色々な海獣(鰭脚類)の意匠を組み合わせた姿となった。
2足歩行から4足歩行になっているのも特徴的で、これは進化という観点的にはやや特異である。
立派な白ひげを蓄えた頭部には法螺貝のような兜を被っており、そこからイッカクを思わせる鋭い一本角が伸びている他、縅のような装甲(鎧)が脚部に付いた。
ミジュマルからの変わり様に初見の中には「誰だお前」と思ったプレイヤーもいるかもしれない。
ただし、デザイン担当のインタビューによると、元々ダイケンキのイメージの方が先に出来上がり、そこからミジュマルに繋がっていったという。
実際、ダイケンキのデザイン自体は非常に評判が良いのだが、ミジュマルの進化系として見るとあまりにもぶっ飛んだ変化をしている為、割とネタにされやすい。特に二足歩行化が進む炎御三家に対してダイケンキ(四足歩行化)が槍玉に挙げられたりしている。
ミジュマル・フタチマル時の武器「ホタチ」は無くなったが、前足の鎧の一部が大きな剣「アシガタナ」となっており、突起を手に持って抜刀し一振りで相手を倒す。その斬撃速度は、斬りつけて納刀するまでを、敵が瞬きする間に済ませてしまう程。
短時間なら後ろ足での直立歩行や、ジャンプで飛びかかる事も出来るため、両手にアシガタナを構えた二刀流をとったりもする。
また「貫禄ポケモン」と云うだけに、一睨みで敵を黙らせたり、吠えるだけで相手を威圧する。
一応ポケモン図鑑では、「ほえる」を使えるようになっているが、実際はわざマシンで覚えることは出来ない。
名前の由来はおそらく「大剣+剣鬼 or 軒騎」と推測される。
英語名はSamurottで、前半がサムライ由来なのは分かりやすいが、後半のottはおそらくotter(カワウソ)だと思われる。…カワウソ?
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
95 | 100 | 85 | 108 | 70 | 70 |
御三家らしくそこそこの耐久とそこそこの火力とそこそこの速さを併せ持つ。
物理・特殊どちらにも適性がありどちらの技もそれなりに覚えるため対応範囲も広い。
基本的にストーリー進行する際は大いに役立ってくれる。
みずタイプ御三家の伝統であるほとんどのひでんマシンを覚えてくれる上、みねうちまで覚えられる点も嬉しい所である。
ただしBW2はみずタイプが増えた上にジム戦がハードモードになってしまうため、違うポケモンも使っておくように。特にドラゴンタイプに有効なれいとうビームが使えるのはシャガと戦った後になり、くさむすびに至っては殿堂入りした後になるのでシズイのポケモンとは有利に戦えない事には注意。
見た目的にははがねタイプが入っていても不思議ではないが、タイプはみず単タイプ。
全体的にステータスは高く、その上でバランスも良い。
具体的にいえば、「とくこう」が"108"で、「こうげき」が"100"という種族値で、次いで高い「HP」が"95"である。やや鈍足かつそれ程硬いとは言えないが、流し性能も優れているので起点にされにくい。
鈍足とはいえ一応「すばやさ」は"70"あるので、最速スカーフで使うのも一つの手かもしれない。
上記のステータスの為、物理型も特殊型も可能で、二刀流も可能である。
その上覚えるタイプ攻撃技は豊富で、みずタイプでもトップレベルの範囲をカバーできる。かなりの広範囲をカバー出来てしまう器用さを兼ね備えている。
物理技の候補としては、タイプ一致であり、げきりゅうと相性の良い先制技「アクアジェット」や水物理最高威力の「アクアテール」を自力で習得可能。
また、見た目通り(?)むしタイプの最高物理威力技「メガホーン」を進化後に思い出させることができる。これはストーリー攻略時にも有効で、草、エスパー、ひいてはラスボスのサザンドラにも対抗できる結構重要な差別化要素である。
その他、「つばめがえし」、「シザークロス」、「つじぎり」、「ドラゴンテール」、「せいなるつるぎ」なども覚えることができる。
特殊技の候補としては、タイプ一致の「なみのり」・「ハイドロポンプ」を筆頭に、「れいとうビーム」、「ふぶき」、「くさむすび」、「エアスラッシュ」などが挙げられる。
ここまで多いと、組み合わせ次第で大半の相手の弱点を突けるため以上の技を自分のパーティの編成に合わせて組み合わせるのが最適。
補助技も「アンコール」、「ちょうはつ」で相手の動きを封じ込める他、「つるぎのまい」で上記の技を高火力で打ち出すことも出来る。
ただ、冒険用としてはこの上なく便利なポケモンなのだが対人戦となると話は別である。
まず器用すぎる故に何をやらせても中途半端になりがち、言ってみれば器用貧乏になりやすい。
他のみずタイプ御三家と比較しても、物理特化した場合はオーダイルに劣り、特殊特化した場合はアシレーヌに劣ってしまう。
かといってトリパ要員にしようとすれば、ラグラージやエンペルトより素早さが高くやや不適。また肝心の器用さも、カメックスやゲッコウガには遠く及ばないので優位点になっていない。
実際のところ言うほど珍しい技を覚えるわけでもなければ補助技も特別器用という程でもない。悲しいが単に貧乏というのが現状。
メガホーンやエアスラッシュ、せいなるつるぎ等、単みずとしては珍しい技を覚えるが、珍しいだけで特に優れた範囲というわけでもなく元の凡庸なスペックとタイプ不一致が祟り、結局他の水複合タイプに劣る威力しか出せないのが現状。
更にリージョンフォームのヒスイダイケンキがタイプ面でも特性面でも圧倒的に優秀になってしまったので原種のダイケンキの立場は更に苦しくなってしまった。あっちはあらゆる主力技を強化してくれるきれあじ、こっちは特に用途が見つからないシェルアーマー。リージョンは片方が優秀である場合もう片方がパーティに入り難くなってしまう問題も同時にのしかかってしまう事になる。唯一のメリットだったタイプ的弱点が少ない点もテラスタルによって追いつかれてしまう。タダでさえ御三家内ですら器用貧乏状態だったのに同名の上位互換の存在はつらいの一言。
ただ、逆転の発想としてその特化させづらさから相手にとってはどの型が来るか看破することは非常に困難である上、攻撃範囲の広さから読み違えれば即座に弱点を突けるため、そこを生かしたい。イメージ上も「たつじんのおび」がよく似合うポケモンである。最も方が豊富で何してくるかわからないみずタイプのポケモンとしてはカメックスの方が圧倒的に選択肢や爆発力が高く、ダイケンキならではの戦術には繋がりにくいのだが…なんとか上手く技を組み合わせて活路を見出したいところだ。
隠れ特性は相手の攻撃が急所に当たらない「シェルアーマー」。
正直な話でいうと、ダイケンキとの相性は非常に悪い。
本来シェルアーマーは相手の攻撃または特攻を下げるか自身の防御または特防を上げる事で初めて有効に活用できる特性である。一応、急所事故を防げるという利点こそあるが、ダイケンキ自体は急所込みでも耐えてしまうこともあるため、正直げきりゅうの方が使い勝手が良い。
しかしダイケンキが使える上記の効果を持つ技は何と「ないしょばなし」のみ。
他のポケモンからバトンタッチでもすれば活きるかもしれないが、そもそもがアタッカー気質のダイケンキでそこまでする理由は……
将来、ダイマックスが可能になれば覚える技にじめんタイプとはがねタイプがあるおかげでダイマックスわざで耐久面を上げることが出来るので、単体でも活かせる…が結局のところガラルへは入国できなかったので、将来的にダイマックスが復活でもしない限り活かすことはできないだろう。
ただし、後述するヒスイダイケンキ(リージョンフォーム)の隠れ特性は一転して非常に優秀なものになるため、それを踏まえればこの隠れ特性持ちの個体も厳選の元手として入手しておいて損はないと言える。もっとも、現状では第9世代の作品内でどのようにして>ヒスイのすがたに進化させることができるかまだはっきりしていないのだが…。
第6世代
第6世代では、急所の仕様が変更になり、「きあいだめ」からの確定急所(無論ピントレンズ所持)を狙うという、他の水御三家に出来ない戦法が出来るようになった。
御三家全体ならバシャーモも出来る芸当ではあるが、あちらと違い弱点も少なく耐久もあるので幾分か狙いやすいのが利点。
ただ足が中途半端な上にすばやさを上げる手段がなく、しかも同タイプのライバルまでいる。火力も特性の関係であちらの方が上という。耐性と先制技が使えるところが差別化点か。
第7世代
第7世代『USUM』では「せいなるつるぎ」と「アクアブレイク」という有用な二つの技を習得。とくに前者は貴重な個性だが、両者を同時に使うとなるとやや噛み合わせが悪いのが難点。
特にアクアブレイクはオーダイルも取得する為、りゅうのまいと併せて使えるオーダイルと比べると見劣りしてしまう。
差別化点は十分あるため、独自の戦い方を模索していく事が必要である。
第9世代
2023年3月下旬~4月上旬にかけて開催予定の最強テラレイドバトルにおいて『ポケモンSV』での入手が解禁予定。
レイドの詳細や攻略法については『最強のダイケンキ』の記事を参照のこと。
リージョンフォーム
タイプ | みず / あく |
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たかさ | 1.5m |
おもさ | 58.2kg |
『ポケモンLEGENDS』に登場する、ヒスイ地方と呼ばれしかつてのシンオウ地方に影響されたダイケンキのヒスイのすがた。
使用トレーナー
ゲーム版
- トウヤ:BW男主人公※1 ※2
- トウコ:BW女主人公※1
- キョウヘイ:BW2男主人公※1
- メイ:BW2女主人公※1
- チェレン:BWライバル※3
- ベル:BWライバル※4
- ヒュウ:BW2ライバル※3
- コーン:『BW』のジムリーダー(PWT)
- モトチカ:ポケナガのブショー
※1 最初に選んだミジュマルを進化させた場合
※2 ポケモンマスターズのバディー
※3 主人公がツタージャを選んだ場合
※4 主人公がミジュマルを選んだ場合
アニメ版
漫画版
アニメ版
『アニポケ』
- コテツのダイケンキ
- BW94話でコテツのポケモンとして初登場。コテツのエース的存在、ベルのエンブオーのメロメロの餌食にされてしまったことから恐らく♀だと思われる。シズイとのジム戦で2匹目として登場しマンタインと戦って勝利。イッシュリーグの1回戦ではベルのシュバルゴを倒したが、エンブオーに敗れた。4回戦ではサトシのチャオブーを倒したが、ピカチュウに倒された。
その他
めざポケ | 3話(幻覚) |
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劇場版 | ビクティニと黒き英雄ゼクロム・白き英雄レシラム |
『BW2紹介スペシャルムービー』
ヒュウの手持ちとして登場する。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- アララギパパのダイケンキ
10章から1年前、ブラック達に渡したのとは別のイッシュ御三家をアララギパパが研究していたが、研究所に侵入したNの手に逃がされてしまい、ツタージャはNに着いていき、ポカブはホワイトに保護されぶぶちゃんに。そしてミジュマルはアララギパパに保護され育てられた。
10章本編でNがアデクに勝利した現場にダイケンキに進化した姿で現れ、ブラックのブオウ、ホワイトのあまんだ(Nに着いていった後ホワイトの手持ちとなった)と共に攻撃を仕掛け、Nを捕らえようとするが逃してしまい、アララギパパが持っていた図鑑を破壊される。
第11章では墜落するプラズマフリゲートの激突で炎上するNの城にいるポケモン達を守るためにホワイトのあまんだ・チェレンのジャノビー・ヒュウのツタージャ・ブラックのブオウ・バンジロウのチャオブー・N(代理ファイツ)のぶぶちゃん・ラクツのフタチマル・ベルのミジュマルによる「ちかい」の9体合体技で鎮火を行った。
なお、図鑑所有者こと主人公でミジュマル系統を持ってるのはラクツであるが、彼のは国際警察出身の個体で始終フタチマルのままであった。
余談
一部では雷狼竜に似ているとの声も。
関連イラスト
関連項目
502フタチマル→503ダイケンキ/ヒスイのすがた→504ミネズミ
イッシュ御三家・最終形態
水御三家・最終形態
ポケモン | 該当地方 |
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カメックス | カントー御三家 |
オーダイル | ジョウト御三家 |
ラグラージ | ホウエン御三家 |
エンペルト | シンオウ御三家 |
ダイケンキ(ヒスイダイケンキ) | イッシュ御三家(ヒスイ御三家) |
ゲッコウガ | カロス御三家 |
アシレーヌ | アローラ御三家 |
インテレオン | ガラル御三家 |
ウェーニバル | パルデア御三家 |