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日本の動物コレクションの編集履歴

2023-12-19 17:31:03 バージョン

日本の動物コレクション

にほんのどうぶつこれくしょん

日本の動物コレクションとは、フルタ製菓のチョコエッグの大人気シリーズである。

これは単にオマケではない…

見れば分かる、欲しくなる、チョコエッグ

チョコエッグ日本の動物コレクション

Fruta


概要

1999年に初めて販売されたフルタ製菓の「チョコエッグ」は、中が空洞になった卵型のチョコレート菓子で、空洞の中にカプセルに入った玩具(フィギュア)が入っていた食玩である。


このフィギュアの造型を担当した海洋堂は、オーストラリアで販売されていた同種のチョコレート菓子「ヤウイ」のフィギュアが、同地の動物であることに目を付けた。動物というモデルは、流行廃り関係なく動物・自然好きを中心に一定の売り上げが見込め、版権を気にしなくて良いことや、種類が非常に多いといった利点も多く、フルタ製菓に日本の動物のフィギュア化を提案した。

同社には古生物を含めた動物全般に精通し、博物館依頼の復元モデル(学術的な正確性と、観客を惹きつける躍動感の両方を兼ね備えたモデルでなければならない)の製作歴がある松村しのぶ氏が原型師として所属していたということも大きかった。

原型の精巧さと、中国工場での素材研究や塗装技術の飛躍的な向上、1個150円という安価な価格から、この「日本の動物コレクション」は、動物フィギュアのみならず食玩の一大ブームを巻き起こした。


しかしブームの最中の2002年に、海洋堂はフルタ製菓と袂を分かつことになる。

前年の2001年、フルタ製菓はディズニーキャラクターの版権を取得したが、これは動物という無版権キャラクターで成功を収めた海洋堂の功績を蔑ろにするような行為であり、それ以外にもラインナップの無断公表や金銭面での確執などの問題が重なってのことである。

新たに海洋堂がパートナーとして選んだのは玩具会社のタカラ。名称を「チョコQ」と変更しつつも、「日本の動物コレクション」として、弾数やフィギュアのナンバリングはそのまま継続した。

これにより、もとより精巧なフィギュアは、2023年現在から見ても異次元といっても差し支えないレベルの完成度となり、しかも価格は据え置きであった。


2006年、タカラはトミーと合併したことでタカラトミーとなり、「チョコQ」は系列会社のすばる堂から出されたが、この第11弾が食玩としては最後の弾になった。

ブームが過ぎ去ってしまったことや、同じタカラトミーの傘下企業ユージンやライバル企業エポック社などがカプセルトイで動物フィギュアを売り出したことで供給過多となってしまったこと、価格改定で1個180円に値上がりしたことなど、悪条件が重なってしまったことが原因とされている。


2013年、「日本の動物コレクション」はカプセルトイ「カプセルQミュージアム」として復活した。フィギュアのナンバリングは継続したが、弾数はリセットされ、第Ⅰ弾の「東北/北限のサル」を皮切りに、地方の動物相をクローズアップしたシリーズとなった(それまでのシリーズでは、1つの弾に北方系と南方系、高山と海洋、ごく身近なものから知る人ぞ知るマイナーなものまで、おおよそ均等になるようにモデルの動物が選ばれていた)。

カプセルトイに販売形態が変わったことで、食玩時代にはモデルに採用されなかったガやクモなどがフィギュア化されたことは大きかったが、弾ごとのラインナップの減少や、一部のフィギュアの塗装技術の低下、1個300円という高額化から、2015年の別巻「外来生物/新たな仲間たち」を最後に休止状態となった。


2023年現在も「カプセルQミュージアム」シリーズ自体は継続中であり、日本の動物に限らない「○○大全」シリーズや、イモムシやクモなど特定のグループからピックアップした「○○コレ!」(動物どころか野菜をフィギュア化した「ベジコレ!」なんてものも)シリーズなどがリリースされている。

「日本の動物コレクション」もいつの日にか、また復活を遂げるかもしれない…。




日本の動物コレクションのフィギュアの一覧

※本記事では、付属の解説書の表記に準拠して、当時の分類体系で紹介します。但し、一部の表記は解説書のものとは異なります(例:齧歯目は解説書では「げっ歯目」、有尾目は解説書では「サンショウウオ目」など)



第1弾

第2弾

第3弾

048アカメスズキ目:アカメ科
050スッポンカメ目:スッポン科
051タツノオトシゴヨウジウオ目ヨウジウオ科
052アオウミウシドーリス目:ドーリス科
053アマミノクロウサギウサギ目:ウサギ科
054アユサケ目キュウリウオ科
055オオハクチョウガンカモ目ガンカモ科
056オニイトマキエイエイ目イトマキエイ科
057カヤネズミげっ歯目:ネズミ科
058トド鰭脚目:アシカ科
059クマゲラキツツキ目キツツキ科
060ジンベエザメネズミザメ目ジンベエザメ科
061イノシシ(仔)偶蹄目:イノシシ科
062ヤマセミブッポウソウ目:カワセミ科
063アナグマ食肉目:イタチ科
064マガモガンカモ目:ガンカモ科
065セミクジラクジラ目:セミクジラ科
066ヌートリア齧歯目:ヌートリア科
067ミヤコタナゴコイ目:コイ科
068シマヘビヘビ亜目ナミヘビ科
069ハヤブサワシタカ目:ハヤブサ科
070ゲンゴロウコウチュウ目:ゲンゴロウ科
071メグロスズメ目:ミツスイ科
072ヤエヤマツダナナフシナナフシ目:ナナフシ科
073ラッコ食肉目:イタチ科
074ニホンイシガメカメ目:ヌマガメ科
075イトウ(婚姻色)サケ目:サケ科
076エゾシマリスげっ歯目:リス科
077ヤンバルクイナツル目クイナ科
078ウスバカゲロウ(幼虫)アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科
079ニタリクジラクジラ目:ナガスクジラ科
080ツキノワグマ食肉目:クマ科
081ルリカケススズメ目:カラス科
082アカスジキンカメムシカメムシ目:キンカメムシ科
083アカテガニ十脚目イワガニ科
084オオムラサキチョウ目:タテハチョウ科
085キジキジ目キジ科
086アカウミガメカメ目:ウミガメ科
087ニホントカゲ(幼体)トカゲ亜目スキンク科
088オニヤンマトンボ目オニヤンマ科
089ミヤコヒキガエル無尾目:ヒキガエル科
090ヤクシカ偶蹄目:シカ科
091オオクチバススズキ目:バス科
092ハコエビ十脚目:イセエビ科
093ツバメスズメ目:ツバメ科
094タンチョウツル目:ツル科
095アカナマダアカマンボウ目アカナマダ科
096ニホンリス(夏毛)げっ歯目:リス科

第4弾

第5弾

121ツシマヤマネコ食肉目:ネコ科
122エゾナキウサギウサギ目:ナキウサギ科
123アカゲラキツツキ目:キツツキ科
124カワネズミ食虫目:トガリネズミ科
125ニホンアカガエル無尾目:アカガエル科
126カマイルカクジラ目:マイルカ科
127オオワシワシタカ目:ワシタカ科
128エゾリス(冬毛)げっ歯目:リス科
129ジュゴン海牛目ジュゴン科
130セマルハコガメカメ目:ヌマガメ科
131イボイモリ有尾目:イモリ科
132アユモドキコイ目:ドジョウ科
133ホシガラススズメ目:カラス科
134ニホンマムシヘビ亜目:クサリヘビ科
135クロツラヘラサギコウノトリ目:トキ科
136ホンシュウジカ偶蹄目:シカ科
137ダイトウオオコウモリ翼手目:オオコウモリ科
138ミズクラゲ旗口クラゲ目ミズクラゲ科
139ハクビシン食肉目:ジャコウネコ科
140バンツル目:クイナ科
141イシダイスズキ目:イシダイ科
142グリーンアノールトカゲ亜目:イグアナ科
143ケナガネズミげっ歯目:ネズミ科
144ルリボシカミキリコウチュウ目:カミキリムシ科

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