大快盗アルセーヌ・ルパンが残した不思議な宝物「ルパンコレクション」がギャングラーに奪われた!
失った大切な人を取り戻すために戦う「快盗」
世界の平和を守るために戦う「警察」
君はどっちを応援する!?(オープニングナレーション)
概要
スーパー戦隊シリーズ第42作目。
2017年12月26日に公式発表第一弾が行われ、タイトルとメインスタッフが公表、2018年1月12日にキャストが発表された。後日公表となるメカニックや戦士名の情報がてれびくんなどの幼年誌で先行公開され、2018年1月12日に製作発表会見でキャスト等が公表された。
2018年2月11日より放送され、2019年2月10日の放送をもって完結。本編は全51話(『特命戦隊ゴーバスターズ』以来6年ぶりの50話越えである)。
メインプロデューサーは宇都宮孝明、メインライターは香村純子という『動物戦隊ジュウオウジャー』のコンビとなり、パイロット監督は杉原輝昭が担当。
デザインワークには前作『宇宙戦隊キュウレンジャー』に引き続き久正人が参加、怪人などのデザインを手がけている。
タイトルから分かる通りシリーズ初となるWチーム制にして、平成ライダーのようなヒーロー同士の対決がメインという戦隊としては異例の内容となる。
秘宝「ルパンコレクション」を巡り、願いを叶えるために戦う義賊集団快盗戦隊ルパンレンジャーと平和のために戦う警察部隊警察戦隊パトレンジャーの二大戦隊、そして犯罪集団ギャングラーの対決を描く。
『忍風戦隊ハリケンジャー』の電光石火ゴウライジャーや、『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオンウイングスのように別チームが登場する作品は他にもあるのだが、番組開始時からかつ同人数なのは初。ちなみに2つの戦隊が対決するのはゴウライジャー以来。
戦隊の色に関しても、戦隊同士の対決において判別しやすいよう両戦隊でレッド以外被らないように色分けがなされている。(ルパン側が赤・青・黄、パトレン側が赤・緑・桃)
ソーシャルゲーム『スーパー戦隊レジェンドウォーズ』でも明確に別の戦隊扱いされている点で、ゴウライジャーやゴーオンウイングスとは異なる。
『スーパー戦隊最強バトル!!』や『機界戦隊ゼンカイジャー』など後年の作品でも徹底してルパンレンジャーとパトレンジャーは完全な別戦隊として扱われている。
作風
基本的には二人のレッドの対立構造に基づいた重くシリアスなストーリーが展開される。
宇都宮孝明プロデューサーの「仮に共闘するとしても完全に仲間になるわけではない」との発言通り、両者の対立姿勢は作品を通して一貫されており、特別な事情が無い限り共闘せず、最終決戦から本編のラストに至るまでその姿勢は崩れることは無かった。
しかしながら…
- あっさり快盗に惚れちゃう警察
- 陽川咲也がギャングラー怪人に激怒した理由が「デートを邪魔されたから」
- 警察性転換&絶対に笑ってはいけない映画撮影
- グッティ「(快盗の手元から警察に奪われ)このままじゃオイラ、警察とガッタイムしちゃう~(泣)」
- 武突参流(プッサンリュウ)古武術という名のエクササイズをノリノリかつレオタードで踊る→とんねるずの生ダラの漢のエアロビクス企画を彷彿させるノリで、これまでの展開を完全にぶち壊し、お盆休みのお茶の間を腹筋崩壊の地獄絵図に変える。
- 上記のレオタード回のルパンコレクションの元ネタがブライとゲキの兄弟の絆を繋ぐ笛型の剣。元ネタとルパパトでの扱いの差よ...
- パトレンジャーが全員制服コス→つかさ先輩の男装(2回目)
- 朝加圭一郎が「ここをキャンプ地とする」と発言
- 不審なエビフライを探す陽川咲也
- 怪人の攻撃で心配性になった透真と初美花が魁利の膨らんだ腹になぜか飛んできたキツツキが激突&爆発することを懸念
- クリスマスにシャケの消費を強要する怪人
- 飲食店で歴代戦隊ヒロイン達がパトレンジャーに関するスマホ記事を片手に井戸端会議
…などなど、戦う交通安全を彷彿とさせる超ハイレベルなギャグ要素が次々と投入されたことで大人にも大ウケすることとなった。
因みに、この番組の影響で「エビフライ」や「キツツキ」などの言葉がTwiterトレンド入りを果たした他、2018年のクリスマスには全国各地で鮭の売り上げが急増、挙句の果てにはファミリーマートやほっともっとなどの宣伝にルパパトが採用されるなどした。
シリアス面の方は直接的な描写はさほどないもののドス黒く重い描写や設定が多く、香村・宇都宮コンビの前作であるジュウオウジャーと同じく「多くの無残な犠牲が出ている」ことが度々ほのめかされており、敵組織の残虐さも共通しているためシリアスとギャグパートの振れ幅はかなり大きい作品となっている(その意味ではこちらに近い)。
毎年恒例となった項目の取り止め
本作では今まで恒例だった項目を幾つか中止にしている。
- 一般視聴者が参加する場への先行発表の中止
ジュウオウジャーまで「プレミア発表会」、キュウレンジャーでは毎年日本武道館で行われる「超英雄祭」でチケットを購入した一般客への先行発表が行われたが、本作では記者向けの制作発表のみを行った。
- エンディングテーマの廃止
30分前の平成ライダーシリーズのようにエンディングなしで次回予告に進む形式をとっている。公式にもオープニングしか発表されておらず、最後までエンディングテーマが存在しなかった。
なお、主題歌となっている「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」は、これまでにあまり例の無い「対位法」が用いられている。要は2つの主題歌をマッシュアップのような形で1つにした時に違和感が無いように作られている。
対立する戦隊同士がエンディングで仲良く踊るのは違和感がある(といっても一緒に踊らなければいい話であり、変身前は正体を知らないため無問題だといえる)のと通常のフォーマットでは尺が足りないので中止にしたと思われるが、もはや風物詩となっていた戦隊のエンディングダンスがない事を残念がる視聴者も多かった。その声を聞いてかは定かでないが、次回作のリュウソウジャーではエンディングとダンスも復活している。
なお、ルパパトの面々は本編終了後に前作のダンスや次作のダンスを披露している。
- タイトルコールの中止
『超電子バイオマン』以降、オープニング前にレッド担当(作品によって全員の場合あり)が「〇〇戦隊!」と言った後、全員で「〇〇レンジャー!」および「〇〇マン!」とタイトルコールするのが通例となっているが、今作では戦隊が2チームある関係上、行われていない。ただし、実際には過去にも『忍者戦隊カクレンジャー』を筆頭に何作かタイトルコールのないものがある(カクレンジャーの場合「カクレンジャー ニンジャ ニンジャ」は単なるOPの歌詞の一部でしかない)。
尚、これは次作にも引き継がれている。
- dボタンゲームコーナーの廃止
本編開始前に行っていたデジタル放送のdボタンを使ったミニゲーム(烈車戦隊トッキュウジャーから続いていた)も本作では行われず、すぐに本編が始まる流れとなっている。
- 他作品との共演
直近3作品ではいずれも本編内で他作品のヒーローとのコラボ回が用意されていたが、本作では本編内での他作品とのコラボは廃止され、大多数の作品と同じく独立した世界観が徹底された。
- 仮面ライダーとの共演
毎年3月には同時期に公開されるスーパーヒーロー大戦シリーズの宣伝も兼ねて、同時期に放映されている仮面ライダー(本作だと仮面ライダービルドが該当)が登場するが、2018年にはスーパーヒーロー大戦シリーズの公開が無かった為、仮面ライダーのゲスト出演もなかった。
余談だが、プロデューサーの白倉伸一郎氏が「春映画はもうやらないと思う」と公式にツイートしている為、今後本放送でのライダーと戦隊の共演はないと思われる。
但しコラボ自体は行われており、ガンバライジング等のデータカードダスやアプリゲームスーパー戦隊レジェンドウォーズに双方のキャラクターがゲスト参戦している。
- スーパー戦隊VSシリーズ
2018年は毎年冬に公開されていたスーパー戦隊VSシリーズが制作されなかった(本来の流れだと『宇宙戦隊キュウレンジャーVSジュウオウジャー』になり、次回作である本作の戦隊が先行出演する形となるはずだった)。
白倉伸一郎氏はやらなかった理由をツイッターで問われ、「新戦隊VS新戦隊(本作)と前戦隊VS前々戦隊(キュウレンジャーとジュウオウジャー)もあるとワケ分からなくなる、他にも理由はあるが同じフォーマット同士で成立するVSは、従来のフォーマット崩しを意図するキュウレンには合わないと感じる」と語っていた。当然、Twitterではそれを嘆く声も見られる等「キュウレンジャーVSジュウオウジャー」が作られなかった件については一部ファンからの不満と反感を買う羽目になった。
後に「キュウレンジャーVSジュウオウジャー」の企画自体はあったが、ジュウオウジャー側のキャストの事情で流れてしまったことも明かされている。
ただしVSシリーズそのものは継続され、その2018年は『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』が制作、公開時期も初夏に変更された。
そして2019年には『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』の公開が決定。従来通りのVSシリーズが公開時期を変えて存続することとなる。
(ちなみに、スーパー戦隊VSシリーズ各作品の「VS」は「たい(対)」と読むのに対し、本作は文字通り「ブイエス」と読むので注意)
登場人物
戦隊
詳細は各記事を参照。
快盗戦隊ルパンレンジャー
警察戦隊パトレンジャー
快盗戦隊ルパンレンジャー・警察戦隊パトレンジャー
各戦隊の関係者
ルパンレンジャー側の人物
国際特別警察機構(パトレンジャー側の人物)
異世界犯罪者集団ギャングラー
- ドグラニオ・ヤーブン(CV:宮本充)
- デストラ・マッジョ(CV:うえだゆうじ)
- ゴーシュ・ル・メドゥ(CV:竹達彩奈)
- ザミーゴ・デルマ(演/CV:入江甚儀)
その他
- ナレーション(CV:安元洋貴)
- グッドストライカー(CV:三ツ矢雄二)
- ジャックポットストライカー(CV:藤原啓治)
- GPSOフランス本部の人
呼称表
が\に | 魁利 | 透真 | 初美花 | 圭一郎 | 咲也 | つかさ | ノエル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
魁利 | 俺 | 透真 | 初美花 | 圭ちゃん | 咲也さん | つかささん | ノエル |
透真 | 魁利 | 俺 | 初美花 | 圭一郎さん | 咲也さん(先輩) | つかささん | ノエル |
初美花 | 魁利 | 透真 | あたし | 圭一郎さん | 咲也さん | つかささん | ノエルさん |
圭一郎 | 魁利くん | 透真くん | 初美花ちゃん | 俺 | 咲也 | つかさ | ノエル |
咲也 | 魁利くん | 透真くん | 初美花ちゃん | 圭一郎先輩 | 僕 | つかさ先輩 | ノエルさん |
つかさ | 魁利くん | 透真くん | 初美花ちゃん | 圭一郎 | 咲也 | 私 | ノエル |
ノエル | 魁利くん | 透真くん | 初美花ちゃん | 圭一郎くん | 咲也くん | つかささん | 僕 |
各話リスト
話数カウントは#○。
話数 | サブタイトル | 登場ギャングラー | ルパンコレクション | 備考 | 放送日程 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 世間を騒がす快盗さ | ルレッタ・ゲロウ、ガラット・ナーゴ、ナメーロ・バッチョ、ラブルム・ジョウズ | 転がる賽のように~Comme un cube qui roule~ | ルパンレンジャー、パトレンジャー初登場 | 2018年2月11日 |
2 | 国際警察、追跡せよ | ガラット・ナーゴ | 私に火をつけて~Allume-moi~、大きくなれ~Gros calibre~ | パトレンU号初登場/グッドストライカー初登場→ルパンカイザーに初合体 | 2月18日 |
3 | 絶対に取り戻す | ナメーロ・バッチョ | 誰が誰を作ったのか~Qui a fait qui~ | ルパンレッド分身初登場/パトカイザーに初合体 | 2月25日 |
4 | 許されない関係 | ラブルム・ジョウズ | あなたをドレスアップ~Je vais t'habiller~ | つかさのぬいぐるみ好きの秘密が判明 | 3月4日 |
5 | 狙われた国際警察 | ブンドルト・ペギー、ゴーラム、デストラ・マッジョ | 稲妻のように飛び跳ねる~Jack bondissant tel l'eclair | サイクロンダイヤルファイター、トリガーマシンバイカー初登場 | 3月11日 |
6 | 守るべきものは | ブンドルト・ペギー、ザミーゴ・デルマ | 稲妻のように飛び跳ねる~Jack bondissant tel l'eclair | ルパンカイザーサイクロンに初合体/ザミーゴ・デルマ初登場 | 3月18日 |
7 | いつも助けられて | メルグ・アリータ | 胸いっぱいの愛を~Tout ton amour~ | パトカイザーバイカーに初合体 | 3月25日 |
8 | 快盗の正体 | ゴーシュ・ル・メドゥ、巨大ポーダマン | 世界を癒そう~Gur'ris le monde~ | 魁利たちへ快盗疑惑の浮上 | 4月1日 |
9 | もう一度会うために | ブレッツ・アレニシカ、青ゴーラム、ザミーゴ・デルマ | 電撃の嵐~L'Orage e'lectrique~ | シザーダイヤルファイター、ブレードダイヤルファイター初登場 | 4月8日 |
10 | まだ終わってない | ブレッツ・アレニシカ、ザミーゴ・デルマ | 電撃の嵐~L'Orage e'lectrique~ | ルパンカイザーナイトに初合体 | 4月15日 |
11 | 撮影は続くよどこまでも | ピッチ・コック | ベートーベンをぶっとばせ~Fais rouler Beethoven~ | ハンマーダイヤルファイター初登場/ルパンカイザーハンマーナイトに初合体/ニチアサTSFタイム&絶対に笑ってはいけないルパンレンジャー | 4月22日 |
12 | 魔法の腕輪 | ジェンコ・コパミーノ | 駆け足の人生~La vie sur la voie rapide~ | 透真が少年を気遣う優しいところが明らかに | 4月29日 |
13 | 最高で最低な休日 | ナイーヨ・カパジャー | 監獄ロック~Le rock du bagne~ | ルパトガールズ/「ナイーヨはまだ16×10」 | 5月6日 |
14 | はりめぐらされた罠 | トゲーノ・エイブス、クラッシュブラザーズ(オドード・マキシモフ、アニダラ・マキシモフ) | スモール・ワールド~Le petit monde~ | トリガーマシンドリル、トリガーマシンクレーン初登場 | 5月13日 |
15 | 警察官の仕事 | トゲーノ・エイブス | 遠く離れて~Au loin~ | パトカイザーストロングに初合体 | 5月20日 |
16 | 仲間だからこそ | マンタ・バヤーシ | 火の玉ロック~Bells balles de feu~ | ルパンカイザーサイクロンナイトに初合体 | 5月27日 |
17 | 秘めた想い | ネロー・キルナー、ザミーゴ・デルマ | 長く長く長く~Long long et long~ | 初美花が歌を披露 | 6月3日 |
18 | コレクションの秘密 | アニダラ・マキシモフ | 幸運の大当たり~Le coup de chance~ | 変則パトカイザーに初合体 | 6月10日 |
19 | 命令違反の代償 | スダル・ウルキュー | 風立ちぬ~Filer comme le vent~ | 梁上信太/冤罪/パトカイザーストロングバイカーに初合体/パトレンまんじゅう | 6月17日 |
20 | 新たな快盗は警察官 | ザルダン・ホウ | 元気になる装置~La machine d'endorphon~、煙が目にしみる~La fume'e t'embrouille yeux~ | 高尾ノエル/ルパンエックス・パトレンエックス初登場/ルパンカイザートレインズに初合体 | 6月24日 |
21 | 敵か味方か、乗るか乗らないか | ガバット・カババッチ | 石に変わる~Je me change en pierre~ | パトカイザートレインズに初合体 | 7月1日 |
22 | 人生に恋はつきもの | デメラン・ヤトミス、紫ゴーラム | 紫色の雨~La pluie violette~ | エックスエンペラーに初合体 | 7月8日 |
23 | ステイタス・ゴールド | ライモン・ガオルファング、ギーウィ・ニューズィー、ウシバロック・ザ・ブロウ | 熱くなれ~La charleur est l'a~ | ライモン軍団初登場 | 7月15日 |
24 | 生きて帰る約束 | ライモン・ガオルファング、ギーウィ・ニューズィー、ザミーゴ・デルマ | 逃亡せよ~L'e'vasion | つかさと魁利の両親を失った共通点 | 7月22日 |
25 | 最高に強くしてやる | ライモン・ガオルファング、ザミーゴ・デルマ | 医者医者~Docteur,docteur~ | グッドクルカイザーVSXに初合体。ライモン退場 | 7月29日 |
26 | 裏のオークション | グリスト・ロイド | 小さな泡~Les minuscules bulles~ | 快盗のマスクに認識障害機能があったことが判明 | 8月5日 |
27 | 言いなりダンシング | ピョードル | 操作する~Le contr'ole~ | 日曜朝からルパパトサイズ&殺意の波動に目覚めたルパンブルー | 8月12日 |
28 | 誕生日も戦いで | リューグ・タマテバッコ | 飛び込む~Plonge~ | 早見豪初登場/マジックダイヤルファイター登場/ルパンカイザーマジックに初合体/巨大戦でタンス出現 | 8月19日 |
29 | 写真は記憶 | ゴーシュ・ル・メドゥ、改造ポーダマン | 想い出~La me'moire~ | #1から#28までの総集編/『仮面ライダービルド』最終回 | 8月26日 |
30 | ふたりは旅行中 | カンクス・ブチルメルカプタン | ばら色の人生~La vie en rose~ | トリガーマシンスプラッシュ登場/ルパンカイザースプラッシュマジックに初合体/『仮面ライダージオウ』放送開始 | 9月2日 |
31 | 自首してきたギャングラー | ヨシー・ウラザー、緑ゴーラム、巨大改造ポーダマン、実験体(ステイタス・クインティプル) | ひっくり返す~A' l'envers~、楽しくいこうぜ~Prends-le dessus~、悪い奴ら~Les voyous~ | 日曜朝から刑事ドラマパロディ連発 | 9月9日 |
32 | 決闘を申し込む | ゴーシュ・ル・メドゥ、実験体 | 悪い奴ら~Les voyous~、あなたを起こす~L'Appel de reveil~、私を呼んで~Appelle-moi~、十字路~Le croisement~、燃えるような恋~Ton amour bru^lant~ | パトレン1号VSルパンエックス | 9月16日 |
33 | 僕らは少年快盗団 | エンビィ・チルダ | 嵐を呼ぶ人~Le porte-tempe^te~ | ロリショタルパンレンジャー | 9月23日 |
34 | 伝説の銃 | ケルベーロ・ガンガン | これらの壁~Ces murs~ | ルパンマグナム初登場 | 9月30日 |
35 | 良い人、悪い人、普通の人 | ドリューン・サンブ、巨大ポーダマン | 大いなる分裂~Le grand fosse~ | ルパンマグナムロボモード初変形/コグレ分裂/ザ・たっち | 10月7日 |
36 | 爆弾を撃て | ペッカー・ツエッペリン | 賢者~L’homme sage~ | ルパンマグナムスペリオルに初合体 | 10月14日 |
37 | 君が帰る場所 | ヤドガー・ゴーホム | あなたに手が届く~Atteindre pour toucher~ | 魁利と圭ー郎の2人の想い/強制帰宅ビーム | 10月21日 |
38 | 宇宙からのコレクション | 幼なじみの荒くれコンビ(ジャネーク・ソーサー、イセロブ・スターフライド)、ザミーゴ・デルマ、灰ゴーラム | 夢中にさせる~Elle me rend fou~ | ビクトリーストライカー・サイレンストライカー登場/スーパールパンエックス初登場/サイレンルパンカイザーに初合体 | 10月28日 |
39 | こいつに賭ける | イセロブ・スターフライド、ザミーゴ・デルマ | 飛び去って~Je veux m'envoler~ | スーパールパンレッド初登場/ビクトリールパンカイザーに初合体/不審なエビフライ | 11月11日 |
40 | 心配が止まらない | ジュゴーン・マナッティ | 水の上の煙~La fume'e sur l'eau~ | なぜか飛んできたキツツキが激突!/マジックでルパンカイザーオールスターズ | 11月18日 |
41 | 異世界への扉 | ゴーラム、デストラ・マッジョ、ザミーゴ・デルマ、白ゴーラム | なし | デストラの二つの金庫の番号判明 | 11月25日 |
42 | 決戦の時 | デストラ・マッジョ、ゴーシュ・ル・メドゥ | なし | デストラ退場 | 12月2日 |
43 | 帰ってきた男 | トカゲイル・ナクシャーク | しなやかな心~Le coeur e'lastiquw~ | 東雲悟が帰国。ノエルにギャングラー疑惑浮上 | 12月9日 |
44 | 見つけた真実 | ナリズマ・シボンズ、ザミーゴ・デルマ | 人形遣い~Le maitre des marionnettes~、万人の声~Un million de voix~ | サイレンパトカイザーに初合体/ノエルが異世界人だったことが発覚/東雲悟の正体とその後が判明 | 12月16日 |
45 | クリスマスを楽しみに | サモーン・シャケキスタンチン、巨大ポーダマン | 飢えた獣のように~Une faim de loup~ | クリスマス回/シャケハラスメント/圭一郎がついに魁利たちが快盗と断定した | 12月23日 |
46 | 抜け出せないゲーム | 改造ポーダマン(赤) | 一緒に遊ぼう~Attrape dans le jeu~ | #30から#45までの総集編/正月一発目から女装回 | 2019年1月6日 |
47 | 今の僕にできること | 改造ゴーラム | ケーキ入刀~Coupe le gateau~、突き抜けろ~Évade-toi de l’autre côté~ | ノエルの人質/咲也によるデート捜査 | 1月13日 |
48 | 仮面の下の素顔 | ゴーシュ・ル・メドゥ、実験体(黒) | ケーキ入刀~Coupe le gateau~ | ノエル救出作戦/快盗が完全に正体を明るみにする/ゴーシュ退場 | 1月20日 |
49 | 快盗として、警察として | ドグラニオ・ヤーブン、ザミーゴ・デルマ | 残りのルパンコレクション | ルパンレンジャー指名手配/ドグラニオの金庫の秘密が明らかに/『HUGっと!プリキュア』最終回 | 1月27日 |
50 | 永遠にアデュー | ドグラニオ・ヤーブン、ザミーゴ・デルマ、巨大ポーダマン(赤) | 突き抜けろ~Évade-toi de l’autre côté~ | ザミーゴ退場/VSビークル交換/トリガーマシンの能力判明/ルパンレンジャーサイド決着/『スター☆トゥインクルプリキュア』放送開始 | 2月3日 |
51 | きっと、また逢える | ドグラニオ・ヤーブン、カーゼミー | あの日をもう一度~Hier une fois de plus~、ジャックポットストライカー | 最初で最後のスーパーパトレン1号&スーパーパトレンエックス/ドグラニオの哀れな末路/パトレンジャーサイド決着/特撮美熟女部/第二のルパンレンジャー/最後のコレクション争奪戦/例年通りのバトンタッチ | 2月10日 |
音楽
オープニング主題歌
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:Project.R(吉田達彦、吉田仁美)/演奏:Lowland Jazz
挿入歌
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:吉田達彦(Project.R)/演奏:Lowland Jazz
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:吉田仁美(Project.R)
- 快盗ガッタイム!ルパンカイザー
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:吉田達彦(Project.R)
- 警察ガッタイム!パトカイザー
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:吉窪司(Project.R)
- ルパンレンジャー Here we go!
作詩・作曲:高取ヒデアキ / 編曲:籠島裕昌 / 歌・演奏:ZETKI(Project.R)
- Searching for Truth
作詩・作曲:YOFFY / 編曲:大石憲一郎(Project.R) / 歌:サイキックラバー(Project.R)
- M・A・X POWER
作詩:藤林聖子/作曲:高木洋(Project.R)/編曲:大石憲一郎/歌:谷本貴義
- ダイヤライズ!ルパンマグナム
作詩:藤林聖子/作曲:間瀬公司/編曲:中畑丈治(Project.R)/歌:幡野智宏
- 哀愁のコレクション
作詩・作曲:Raizo.W/編曲:中畑丈治(Project.R)/歌:大西洋平(Project.R)
- ギャングラーズパラダイス
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:串田アキラ(Project.R)
- ビシバシ体操
作詩・作曲・編曲:三浦誠司(Project.R)/歌:吉田仁美(Project.R)/コーラス:国際警察合唱団 /振付:振付ユニット G-Rabby.
- 恋はmoon night mystery
作詩・作曲:歌菜子/編曲:高藤大樹/歌:池田彩(Project.R)
キャラクターソング
- 氷の世界
作詩・作曲・編曲:大西洋平(Project.R)/歌:夜野魁利(伊藤あさひ)
- 誓い
作詩・作曲・編曲:谷本貴義(Project.R)/歌:宵町透真(濱正悟)
- 秘めた想い
作詩:藤林聖子/作曲・編曲:高木洋(Project.R)/歌:早見初美花(工藤 遥)
- Dear My Friends
作詩・作曲:YOFFY/編曲:大石憲一郎(Project.R)/歌:早見初美花(工藤 遥)
- Keepin' Faith
作詩:Sofran Daichi/作曲・編曲:村井大(Project.R)/歌:朝加圭一郎(結木滉星)
- ヒーローは決して泣かない
作詩:横山涼/作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/歌:陽川咲也(横山涼)
- じゃがとんのうた
作詩:マイクスギヤマ/作曲・編曲:高木洋 (Project.R)/歌:明神つかさ(奥山かずさ)
- ウィ!
作詩:井上望/作曲:藤木テツ/編曲:中畑丈治(Project.R)/歌:高尾ノエル(元木聖也)
関連作品
劇場版
2018年8月4日公開。本作品の単独作品。
VSシリーズ
2019年5月3日劇場公開、同年8月21日Blu-ray&DVD発売のVシネクスト。前作『宇宙戦隊キュウレンジャー』とのクロスオーバー作品。
2020年2月8日公開の劇場版。次回作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』とのクロスオーバー作品。
2022年4月29日劇場公開、同年9月28日Blu-ray&DVD発売のVシネクスト。『機界戦隊ゼンカイジャー』と『魔進戦隊キラメイジャー』をメインとしたクロスオーバー作品。
本作から魁利/ルパンレッドと圭一郎/パトレン1号が登場(圭一郎は変身後のみ)。
スピンオフ
2018年8月4日よりauビデオパスにて配信。
2018年8月4日よりTTFCにて配信。
- 『てれびくん超バトルDVD 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー ~GIRLFRIENDS ARMY~』
「てれびくん」の応募者全員サービスDVD。初美花/ルパンイエローとつかさ/パトレン3号のWヒロインが主役のオリジナルストーリー。
その他
2019年2月17日~3月10日放送。歴代スーパー戦隊シリーズの活躍を描いたテレビスペシャル。
本作から朝加圭一郎/パトレン1号が登場。
余談
- おそらくだが、パトレンジャーは古き良き特撮ヒーロー、ルパンレンジャーは新しい解釈が盛り込まれた近年のヒーローを意識している部分がある。
項目 | ルパンレンジャー | パトレンジャー |
---|---|---|
スタンス | 必ずしも正義のためには戦わない・一枚岩ではない | 正義のために団結し、そういう組織に所属している |
口上 | 必殺技名や、ロボの合体完成宣言を言わない | 言う |
スーツデザイン | アウトローなためかスーツの差し色が黒で、珍しいデフォルトでマントの付いたスーツ。 | スーツの差し色が従来の戦隊に多く見られた白色 |
グッドストライカー使用時の必殺技 | 戦隊メンバー全員による一斉射撃 | 合体バズーカ |
グッドクルカイザーVSX合体時 | グッドストライカーによる必殺技の口上 | 必殺技名 |
怪人に大切な人を奪われた者の姿勢 | 取り戻す為に戦い続ける(エックスの場合はルパンレンジャーのラスボスではなくパトレンジャーのラスボスによって大切な人を失っている。) | その死を乗り越えて強く生きる(エックスの大切な人は怪人に殺害されたことによる死でルパンレンジャーの同じ理由で戦い続ける。) |
ラスボス | 自分が所属する悪の組織からある程度距離を置く強敵にして宿敵 | ヒーローが敵対する悪の組織を直接支配する首領 |
- 戦隊シリーズでは初めて終わりを意味する「Fin」というテロップが最終回のラストで流れている。
評価、売り上げ等
戦隊におけるお約束を大胆に崩し、最後まで2大戦隊の対立をやり切ったドラマ性の高い内容から特に大人のマニア層に人気の作品で、各回放送後はメインキャラの名前がTwitter上でトレンド入りを果たし、映画の興行収入・動員数やブルーレイの売上も高記録だった他、日本の放送文化における優秀な番組・個人・団体に贈られる「ギャラクシー賞月間賞」を受賞するというスーパー戦隊シリーズ史上初の栄誉に輝いた。
2019年2月9日23時ごろ(最終回放送前夜)にTwitterには「ルパパト最終回」の文字がトレンド入りするなど、番組終了を惜しむ声が多くあがった。
また、「他人の作品は面白いと見ていて悔しくなるし、つまらないと普通につまらないから見ない」という三谷幸喜もこれまでの戦隊ヒーロー番組にはなかった斬新な構成から本作を高く評価しており、朝日新聞のコラム上で絶賛した(#19では三谷作品の常連である相島一之が出演している他、三谷氏が脚本を手掛けた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に透真を演じた濱氏が平維盛役で出演している)。
その反面、玩具の売れ行きはお世辞にも良い結果だったとは言い難く、年別で歴代ワーストのゲキレンジャーを、また年度別でも歴代ワーストのタイムレンジャーを下回り、いずれもワースト記録を更新してしまった。それまで順調に売上を回復させつつあったことを鑑みると、シリーズ存続すら危ぶまれるほどの大爆死である。
原因としては主に
- 前作からのシリーズ放送時間帯の変化やそれに伴う競合作品の増加、それによる視聴者自体の減少
- バンダイ側としては快盗・警察両方買ってもらう意図で玩具を作ったのだが、消費者側は片方だけ買って満足してしまった。また、売り方自体もややこしくなっていてよく考えて選択しないとレッド用のメカやグッドストライカーがダブってしまったりするため、買い控えを誘発しやすかった
- 2.の影響で追い詰められた制作陣が中盤以降「より売れると想定される快盗サイドに売る玩具=アイテムを集中させる」という苦渋の決断を下し、警察サイドの売上が頭打ちになった(終盤登場すると噂されたルパンブラックとパトレンマイナス1号の噂が消滅したのも、玩具売上不振の影響かも知れない)
の3つが考えられる。
これら(特に3つ目の原因が大きい)の結果として、本編の展開そのものに視聴者からもよく分かるほどの露骨なテコ入れが入ったのである。
このことはルパンレンジャー派やドラマを重視するファンを喜ばせた一方、パトレンジャー側が暫く空気化しダブル戦隊という本作ならではのコンセプトが崩壊した事で、パトレンジャー派や両戦隊の平等な扱いを期待した層からは不評が挙がった。
結果「これでは何のために戦隊を分けたのか分からない」「警察側の人気が無いならもっと魅力的に描くべき。構成力不足」など、脚本それ自体への批判も聞かれた。
特に二つ目にある「アイテムを二つにバラけさせた片方だけしか買われないため結果的に売上が低下する」という問題はやはり製作陣にとってもあまりよろしい結果ではなかったらしく、『セイバー』では聖剣の属性を変えるエレメントが三種に抑えられたり、『仮面ライダーギーツ』では最初から別のアイテムを控えめに販売するという対処がなされるなど仮面ライダーシリーズにも少なからず影響を及ぼした。
また、VSビークルはロボットにも合体できる設計上DX版と食玩版の乖離がシリーズでも極めて大きく、食玩版(や雑誌などの付録として同梱された)「VSビークルlite」シリーズは当たり前だがロボとの合体はできないおろか、DX版のビークルと連動すること前提で開発されているVSチェンジャーに装填しても当然トリガーは届かないしダイヤルを回すギミックもない。
この手のアイテムがDX版と比べある程度ギミックや塗装面が劣るのはシリーズでも特段珍しいことではないにしろ、前後作のキュータマやリュウソウルと比べ、DX版が元々巨大すぎるのもビークルliteシリーズの不幸な所であった。
また、丁度同世代に当たる『ビルド』のフルボトルシリーズもDX版、食玩版、ガシャポン版とどれもほぼ同レベルのクオリティを維持しつつ音声機能がない分比較的安価に集めることが可能だったことも逆風になった遠因とされている。
なお、この「DX版と食玩版でアイテムに大きさの差が生じなりきり遊びの没入感が低下する」問題は、後の『ギーツ』では大型バックル・小型バックルとあらかじめ作中で分けてしまうという手法でカバーされており、小型アイテムも脚本担当の高橋悠也や監督陣の手腕によりそれなりの出番が儲けられた。
仮面ライダーシリーズは以降『ビルド』から安定して売上をキープするどころか利益を伸ばし続けた一方、丁度この頃からウルトラマンシリーズも長い暗黒期から脱却し地道に新世代ヒーローズが売上を伸ばし続けており、遂にウルトラマンと戦隊の売上が逆転する現象も起きた。
このこともあってか次回作は王道で売れ行き的にも期待できる恐竜モチーフの戦隊となり、玩具展開でもコレクションアイテムが復活する等、作品構成・販売戦略両面で大幅な見直しが計られるようになった。
製作陣の熱い拘りから視聴者に高い評価こそ受けた『ルパパト』だが、経営戦略的な側面ではシリーズに少なくない影を落としてしまったこともれっきとした事実であり、後の特撮界の玩具展開にも大きな課題を残した作品だったと言える。
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宇宙戦隊キュウレンジャー → 本作 → 騎士竜戦隊リュウソウジャー