概要
インドで伝承されている妖怪で、ヒンドゥー教の叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』、仏教の説話に登場するものが知られている。
さらに世界第二位といわれる人口をもつ広大な国土では、22の指定言語が用いられており、それぞれの地域には様々な民間伝承が伝わっているため、各国の文化人類学者が研究しているが、その全容はつかみきれていない。
また近代において幽霊譚などの怪談が数多く語られており、ボリウッド映画やドラマなどの題材とされる。
なお古くから古代ギリシャやローマ帝国と国交があったために、博物誌などの書物に奇妙な風習を持つ異民族や怪物が棲んでいると記述されており、中世ヨーロッパにおいてその存在が信じられていた。
中国や日本では仏教の伝来によって、古典文学にインド(天竺)出身という設定の妖怪がキャラクター化されており登場している。
一覧
この項では国境が接している、もしくは近隣のため仏教、ヒンドゥー教の影響が大きいスリランカ、バングラデシュ、ブータン、ネパール(チベット自治区含む)、ミャンマーの伝承に登場するものも掲載する。
ヒンドゥー教の神々、聖仙リシについてはインド神話の記事参照。
ヒンドゥー教・仏教
ヒンドゥー教の神々デーヴァは、ゾロアスター教ではダエーワという悪魔として扱われる。
ヴァーハナ(Vahana)
超常の存在である神々の騎獣。
- アイラーヴァタ(Airavata)
- ウッチャイヒシュラヴァス/ウィッチャイヒシュラヴァス(Uchchaihshravas)
- ガルーダ/スパルナ/迦楼羅/金翅鳥(Garuda)
- ドゥン(Dawon, Gdon)
- ナンディン/ナンディ(Nandi)
- パラヴァーニ(Paravāṇi)
- ハンサ(Hamsa)
- マカラ/クンビーラ/摩伽羅魚/摩竭魚/宮比羅(Makara, Kumbhira)
- ムシカ(Mushika, Mooshika)
アヴァターラ(Avatara)
ヴィシュヌ神が世界の危機の際に受肉する化身。
アスラ/ダーナヴァ/ダイティヤ/阿修羅(Asura, Danava, Daitya)
神々と敵対する魔族であるが、苦行を成し遂げることでほぼ無敵の力を得た者もいる。
- ガヤ/ガヤースラ(Gaya, Gayasura)
- カンサ(Kaṃsa)
- ケーシー(Keśī)
- シャカタ(Sakaṭa)
- ジャランダーラ(Jalandhara)
- シュシュナ
- シュンバ/ニシュンバ(Sumbha, Nisumbha)
- ラクタビージャ(Raktabīja)
- ターラカ/ターラカースラ/タラカースラ(Taraka, Tarakasura)
- トリナーヴァルタ(Tṛṇāvarta)
- トリプラースラ/ターラカークシャ/カマラークシャ/ヴィドゥユンマーリ/ヴィドゥユンマーリン(Tripurasura, Tarakaksha, Kamalaksha, Vidyunmali, Vidyunmalin)
- ナラカ/ナラカースラ/奈落(Narakā, Narakāsura)
- バカ/バカースラ(Baka, Bakāsura)
- バーナースラ(Banasura)
- ハヤグリーヴァ/馬頭観音(Hayagriva)
- ヒラニヤークシャ(Hiranyaksha)
- ヒラニヤカシプ(Hiranyakashipu)
- プラフラーダ(Prahlada)
- マハーバリ(Mahabali)
- マヒシャ/マヒーシー/マヒシャースラ(Mahishasura)
- ヴリトラ/ナムチ(Vritra, Namuci)
- ヴィローシャナ/ヴィローチャナ(Virochana)
- マダ(Mada)
- ルドラ(Rudra)
- ラーフ/羅睺(Rahu)
- ケートゥ/計都(Ketu)
- バインシャースラ/水牛魔(Bhainsasura)
ナーガ/ナーギニー/ナーガラージャ(龍/龍王)
コブラを神格化した地下世界に住み、脱皮で生まれ変わる力を持つ不完全な不死の種族。
- カドゥルー(Kadru)
- アナンタ/シェーシャ(Ananta Shesha)
- アナヴァタプタ/阿那婆達多(Anavatapta)
- ヴァースキ/和修吉(Vasuki)
- ウッパラカ/優鉢羅(Utpalaka)
- ウパナンダ/跋難陀(Upananda)
- カーリヤ(Kāliya)
- カルコタカ(Karkoṭaka)
- サーガラ/娑伽羅(Sagara)
- タクシャカ/徳叉迦(Takshaka)
- ナンダ/難陀竜王(Nanda)
- マナスヴィン/摩那斯(Manasvin)
- マナサー(Manasa)
- ムチャリンダ(Mucalinda, Muchalinda, Mucilinda)
ラークシャサ/羅刹(Rakshasa)
ランカー島(スリランカ)に王国を築く魔族で、上位の者は多腕多頭で神々ですら退ける異能を持つ。
- ラーヴァナ(Ravana)
- インドラジット/メーガナーダ(Indrajit, Meghanada)
- ヴィビーシャナ/ビビサナ(Vibhishana)
- クンバカルナ(Kumbhakarna)
- カラ(Khara)
- カバンダ(Kabandha)
- シュールパナカー(Shurpanakha)
- プータナー(Putana)
- マーリーチャ/スバーフ(Maricha, Subahu)
- マンドーダリー(Mandodari)
- ガトートカチャ(Ghatotkacha)
- ラッコーシ(Rakkhosh):ベンガルでの呼び名。
- コッコーシ(Khokkosh):ベンガルの民間伝承に登場するラッコーシに似た怪物。
- 十羅刹女(Ten Demon Daughters)
- アチャラー/無厭足(Acala)
- ヴィランバー/毘藍婆(Vilambha)
- クータダンティー/曲歯(Kutadanti)
- クンティー/皐諦(Kunti)
- ケーシニー/多髪(Kesini)
- サルヴァサットヴォージョーハーリー/奪一切衆生精気(Sarvasattvojohari)
- プシュパダンティー/華歯(Pushpadanti)
- マクタダンティー/黒歯(Makutadanti)
- マーラーダーリー/持瓔珞(Maladhari)
- ランバー/藍婆(Lambha)
ヴァナラ(Vanara)
ラーマ王子を助けるために神々が森に棲む猿や熊から創造した一族。
- アンガダ/オンコット(Angada, Ongkhot)
- ヴァーリン(Vali)
- ガンダマーダナ(Gandhamadana)
- シャラバ(Sharabha)
- ジャーンバヴァット/ジャンバヴァン(Jambavat, Jambavan)
- スグリーヴァ(Sugriva)
- スシェーナ(Sushena)
- ターラー(Tara)
- ナラ(Nala)
- ニーラ(Nila)
- ハヌマーン(Hanuman)
- マインダ/ドゥヴィヴィダ(Mainda, Dvivida)
- ルーマー(Ruma)
ヤクシャ/ヤクシニー/夜叉(Yaksha, Yakshini)
人を喰らい精気を啜る鬼であるが善性に目覚めることもある。
- クベーラ/毘沙門天/多聞天(Kubera)
- ダーキニー/ダーカ/荼枳尼天(Dakini)
- ターラカー/タータカー(Taraka, Tataka, Tadaka)
- ハリティー/ハーリティー/鬼子母神(Hariti)
- ジョッコー(Jokkho/Jokkh):ベンガルでの呼び名。
その他の種族
- アプサラス(Apsaras, Apsara)
- キンナラ/キンナリー/緊那羅(Kinnara)
- ガンダルヴァ/乾闥婆(Gandharva)
- クヴァンダ/鳩槃荼(Kumbhanda)
- ヴェータラ/ベータラ/ヴェタール/バイタル/毘陀羅(Vetala)
- ピシャーチャ/ピサーチャス/畢舎遮/毘舎遮/アドムコーラ(Pishacha/Adomkhor)
- ブータ/ブータナ/ブート/富単那(Bhuta, Bhoot)
- アイリ/ガイリ(Aili/Gaili):バングラデシュで伝承される幽霊で、水域があるところで幻覚を見せて人を溺死させる。
- アレヤ/アトシ・ブート(Aleya/Atoshi Bhoot):西ベンガルやバングラデシュの漁師が伝承する人魂で、惑わし水死に誘う。
- エクシ(Yakshi):ケーララ州に伝わる女幽霊。
- ガッチョ・ブート(Gechho Bhoot):木に棲む亡霊。
- カナブーロ(Kanabhulo):人に催眠術を掛けて見知らぬ場所に連れ去る亡霊。
- ギラー:人を溺れさせる水死者の亡霊。
- クッティ・チャータン(Kutti Chaattan):幸運を授けてくれる善霊。
- グドロ・ボンゴ(Gudro Bonga):サンタール人(ベンガル先住民)に伝承される小人のような精霊。
- サマンダ/ブラフマ・サマンダ:欲深い者が死後になる亡霊。
- シーコル・ブリ/ジョル・ピシャーチャ(Sheekol Buri/Jol-Pishach):不幸な結婚により自殺した女性の亡霊で、水域に男を誘い溺死させる。
- スコンドカタ/コンドカタ(Skondhokata/Kondhokata):事故などで首を無くした者の亡霊。出会った者に自分の頭を探して欲しいと頼んでくる。
- ゾーテング:漁夫やイスラム教徒の亡霊。
- ダモール(Damori):タントラで使役できる中でも最も高位な精霊。
- ダーン・クブラ(Dhan Kudra):南ベンガルで伝承される幸運をもたらす小人の精霊。
- チュレル/チュライル(Churel, Charail, Churreyl, Chudail, Chudel, Cudail, Cudel):女幽霊。
- デバツァール:結婚後に死んだシュードラ(奴隷階級)の亡霊。
- ドゥーンド:首無し騎手の亡霊。
- ニシ(Nishi):愛する者の声で誘って遠くへ連れ去ってしまう夜の精。連れ去られた者は二度と帰ってこない。
- ハダル:出産後10日以内もしくは生理中に死んだ女性の亡霊で、前方はふくよかだが背中側は骸骨である。
- ブラーミンブータ/ブラーミンダィテャ:バラモンの霊で、見た目が良く生者に対しても悪意がない。
- ブラーマ・ラークシャサ/ブラーマプルシャ:殺されたバラモンの霊で、魔神のような怖ろしい力を持つ。
- プラプティ(Prapti):複数の恋人を持ち、想い悩んだ末に自殺した女性の亡霊で、恋人たちを狂気に陥れたり後追い自殺に誘う。
- ベゴー・ブート(Begho Bhoot):虎に食い殺された者の亡霊で、山林に入る者を虎のもとに誘導したり、虎に化けて脅かす。
- ベッショ・ブート(Besho Bhoot):竹林に棲む亡霊で、倒れている竹をまたいだ者がいると急に起こして殺す。
- ペンチャペチ(Penchapechi):フクロウの姿をした悪霊で旅人を襲い血を吸って食い殺す。
- マータン(Matan)
- マルダ(Marutha)
- マンボ・ブート(Mamdo Bhoot):イスラム教徒の亡霊で、人の首を捻って殺すという。
- ムンジャ:結婚前に死んだバラモンの霊で、菩提樹に棲んでおり身体中につけた鈴に触れて鳴らしたものに取り憑く。
- メッチョ・ブート(Mechho Bhoot):魚を喰う幽霊で、夜になると漁師などの魚を持っている者に「マック・ディエ・ジャ(魚をくれ)」とせがんでくる。
- プレータ/プレタニ/薜茘多(Preta)
- アクパーラ/アクーパーラ(Akupara)
- アジャジュ(Ajaju):ガロ族に伝わる肉食性のカメレオンのような怪物。頭部は普通のカメレオンになっているか、もしくは人間のような頭部を持ち、長い脚には膝が無く、二股に割れた12本の柔軟な舌は長く尖っている。
- アーナ・マルタ(Aana Marutha):女性の吸血妖怪。
- ヴィナター(Vinata)
- カリ(Kali)
- カーマデーヌ/スラビー(Kamadhenu, Surabhi)
- カーラネミ(Kalanemi)
- カルナプラーヴァラナ(Karnapravarana)
- キールティムカ(Kīrtimukha):神殿の守護者である頭部だけの獅子。
- クラ・プリ(Khla Phuli):カーシ族に伝わる人虎。
- コルデヴァ/コーデワ(Chordeva, Chordewa, Cordewa):ベンガル地方に住む山岳民族オラオン族や、ブータンのクルク族に伝承される猫に化ける吸血魔女。
- サーラメーヤ(Sarameya)
- サラマー(Sarama)
- サムパーティ(Sampati)
- ジガルクワーク:人の肝臓を抜き出して喰ってしまう魔物。
- ジャターユ(Jatayu)
- スショーバナー(Sushobhana):蛙の王女。人間の女性の姿をしてパリクシット王の前に現れ、彼と結婚した。
- ダイニー(Dainee):ベンガルで伝承される魔女。
- チェディペ(Chedipe):ゴーダーヴァリ川周辺地域に伝わる吸血鬼。虎に乗った女性の姿をしている。「脚が一本だけ人間の脚になっている虎」に変身するという。
- チル・バッティ(Chir Batti):鬼火。
- テクミアヴィ(Tekhumiavi):ナガランド州に伝わる人虎。
- トゥルダク
- ナクシャトラ・ミーヌ(Nakshatra Meenu):カンナダ語でヒトデやクモヒトデのこと。16世紀には巨大なクモヒトデの怪物が現れたという。
- ノストゥ・ノーパントゥ(Nostu-Nopantu):ガロ族に伝わる精霊。広大な水しか無かった原初の時代、女性の姿で派遣されたノストゥ・ノーパントゥは水上に広げられた蜘蛛の巣に居を構え、甲虫に水中の粘土を持って来させ、その粘土で大地を造った。
- ハント・パレ:怪我人がいると蛭のように吸い付く吸血鬼。
- パンチャジャナ/パンチャジャニヤ(Panchajanya)
- 人食い巨礫/マン・イーティン・ボールダー(Man-Eating Boulder)
- ビャンゴマ(Byangoma):ベンガルの昔話に登場する怪鳥。
- ピューツ/ハーンサブロ:魚肉も好む吸血鬼。
- プルシャ(Puruṣa):1000の頭と目、足を持つ原初の巨人で世界の材料となった。
- ポッキラージ/ポキラージ(Pokhiraj):ベンガルの昔話に登場する馬。
- ボバ(Boba):寝ている者を金縛りにする魔女。
- マサーン/マサーニー(Masān):火葬場という意味の前者は子供の、後者は黒い肌をした女性の吸血鬼。
- マッチャドゥス(Matchadus):ガロ族に伝わる人虎。
- マホーラガ/摩睺羅伽(Mahoraga)
- ランタス(Rantas):カシミール人に伝わる女性の妖怪。
- リブ(Rbhu)/リブクシャン(Rbhuksan)/ヴァージャ(Vaja)/ヴィヴヴァン(Vibhuvan):元は名工といわれた人間の3兄弟で、神々のために様々な有用な道具、果ては神獣まで造り出して認められ工芸神にまでなった。
アンダマン諸島
- ジュルア/ジュルウィン(Jurua, Juruwin):海の精霊。漁師や泳ぐ人の脚に槍を投げつけて痙攣を起こさせ、海底に引き摺り込んで食べる。北の島々ではジュルア、南の島々ではジュルウィンという呼び名が使用される。
- ラウ/ラオ/エレム・チャウガ/ティ・ミク(Lau, Lao, Erem Čauga, Ti-Miku):醜い姿をした精霊。ジャングルで道に迷った人の魂を盗む。
スリランカ
インドとは政治的、宗教的に対立していた仏教国で、インドの神々が悪魔として描写される。なおインド側からはラークシャサの本拠地であるランカー島として伝わる。
- アラワカ:悪鬼、悪魔。
- アングリマーラ/指鬘外道/鴦掘摩羅/鴦仇摩羅/央掘摩羅:師であるバラモンの命で100(1000)人を殺して指を集め、それで首飾りを作らないと修行を終えることができなくなった修行僧で、仏陀によって救われたが単なる賊とする経典もある。
- ウラマ(Ulama):悪魔の鳥。
- ギリメカラ(Girimekhala)
- グルル(Gurulu)
- サッチャカ:仏陀に不躾な質問をして修行の邪魔をする者。
- サンニ・ヤカー(Sanni Yaka)
- ヤカー(Yaka)
- ナラギリ:悪象の大王。
- ナンドダッタ:悪の権化である毒蛇。
- ニッタエウォ(Nittaewo):身長1mほどの獣人で18世紀に滅ぼされた。
- マーラ/魔羅/天魔/波洵/第六天魔王(Mara)
- マハ・ソーム:一吸いで象の血を吸い切ってしまう吸血鬼。
ネパール
- カワンチャ(Kawancha):骸骨姿の腹痛をもたらす病魔。
- キチュカンディ(Kichkandi)
- キャク/キャー(Khyak, Khyaak, Khyah, Khya, Khyaa):ネワール族に伝承される仮面劇でカワンチャと相対する毛むくじゃらの魔物。
- クマリ(Kumari)
- グルマーパー/グルマパ(Gurumapa)
- サウォバク/サワバク(Sawo Bhaku, Sawa Bhaku, Sawo Bhakku, Sawa Bhakku)
- ハクマ・ブ・ドゥ/ハク・マ・プートゥー/ハクマブドー(Hakuma-Bu-Du)
- シュムバ
- ドーン・チョーレチャ(Dhon Cholecha)
- ナクラ
- プルキシ(Pulu Kisi, Pulu Kishi)
- ブンマンチ/ブン・マンチ(Bun Manchi):イエティの別名の一つ。
- ムルカッタ(Murkatta)
- ヤマーンタカ(Yamantaka)
- ラケー(Lakhey, Lakhe, Lakhay):ネワール族に伝わる赤ら顔の食人鬼であるが、退治されて人に戻った後に染物屋に匿われて厄払いの神となった。
- ミチヤー・ラケー/ミンプー・ラケー(Michyāh Lākhe、Minpu Lākhe):火災を起こすラケー。
- ラシン(Lasin):女性のラケー。
チベット
- イダク(Yidak, Yidag, Yi-dwags):プレータのこと。
- カラピンカ(Kalapingka):迦陵頻伽のこと。
- カンセン/カンセンケ/雪獅子/スノーライオン(Gang Seng, Gangs Seng Ge, Snow Lion)
- キャプパ・ラクリン(Khyab pa lag rings):ボン教の説話に登場する暗闇の国の皇子で、館に住みガルジャムという斧とレクチューという鎌を持つ。
- ギャラク・トゥージェ:父親の魔王。
- トゥンタン・マモ:母親の魔王。
- キュン(Khyung)
- シェンラ・オエカル/シェン・ラー・オドガー(Shenlha Okar)
- チティパティ/キティパティ/キチパチ(Citipati)
- ドゥク(Druk)
- ニャン
- ミアムチ(Miamchi):緊那羅のこと。
- メトー・カンミ/メトー・カングミ(Metoh-Kangmi):イエティの別名の一つ。
- ヤブ・ユム/ヤブユム(Yab-Yum)
- ヤルツァ・グンブ(Yartsa Gunbu):冬虫夏草のこと。冬は虫、夏は草になると考えられていた。
- ルツェン(Lutsan, Klu-btsan):ケサル王伝に登場する魔王。
- ロラン(Ro-Langs):ゾンビのような怪物。
ブータン
- ゲク(Gek བགེགས):悪霊や悪魔のこと。
- シム
- シンポ(Sinpo)
- ステワ・ルトゥ(Stewa Rutu)
- チュレイ
- チュン(Chung ཁྱུང):ガルーダのこと。
- デ(Dre འདྲེ):悪魔や幽霊のこと。
- デモ(Dremo འདྲེ་མོ):魔女のこと。
- ドゥク(Druk འབྲུག):龍のこと。
- ミゲー(Migoi, Migö, Migo, Megoe མི་རྒོད)
- ミルゴラ(Mirgola)
- ル(Lu ཀླུ):ナーガのこと。
- ルンタ(Lungta རླུང་རྟ)
- ローラン
ミャンマー
- イェースィン(Ye Thin):鼠ほどの大きさしかない象。名前は「水の象」を意味する。隣国のタイではチャーンナム(Chang Nam)と呼ばれる。
- オッタザウン(Oktazaung, Ottazaung, Ouktazaung, Ottasaung, Ouktazaun, Otta-Saunk, Ottsa-saunk, Ottsar-saunk)
- カラウェイ(Karaweik)
- サバ=レイッピャ(Saba-Leippya)
- シルトル(Shirutru)
- タイェー(Thayé)
- タマンチャー(Thaman Kyah)
- チンテ(Chinthe)
- デポー(Daywaw)
- ナッ(Nat)
- アウンズワマジー(Aungzwamagyi)
- アナウッミバヤ(Anauk Mibaya)
- ウーシンジー(U Shin Gyi)
- シュエシッティン(Shwe Sitthin)
- シュエナベー(Shwe Nabay)
- シュエピンナウンドー(Shwe Hpyin Naungdaw)
- シンウパグッタ(Shin Upagutta)
- シングワ(Shingwa)
- シンゴン(Shingon)
- シンドー(Shindaw)
- シンネミ(Shin Nemi)
- シンマアウンピュ(Shinma Aungphyu)
- スラタディ(Thurathadi):サラスヴァティーのこと。
- タウングーミンガウン(Taungoo Mingaung)
- タウンマジー(Taungmagyi)
- ダジャーミン(Thagyamin)
- タビンシュエーティー(Tabinshwehti)
- タンドーガン(Thandawgan)
- ティビュサウン(Htibyuhsaung)
- ティビュサウンメードー(Htibyuhsaung Medaw)
- トンバンラ(Thonbanhla)
- ナマドージー(Hnamadawgyi)
- ニャウンジン(Nyaunggyin)
- バゴーメードー/ナンカライン(Bago Medaw, Nankaraing)
- パレインマシンミンガウン(Pareinma Shin Mingaung)
- ビャンマ(Byamma):ブラフマーのこと。
- ベイッタノ(Beikthano):ヴィシュヌのこと。
- ポッパメードー(Popa Medaw)
- ボーボージー(Bo Bo Gyi)
- ポンマジー(Ponmagyi)
- マウンポートゥ(Maung Po Tu)
- マウンミンシン(Maungminshin)
- マウンミンビュ(Maung Minbyu)
- マハペインネ(Maha Peinne):ガネーシャのこと。
- マンダレーボードー(Mandalay Bodaw)
- ミニェアウンディン(Minye Aungdin)
- ミャウペッシンマ(Myaukhpet Shinma)
- ミャンナンヌエ(Mya Nan Nwe)
- ミンシス(Min Sithu)
- ミンチョーズワ(Min Kyawzwa)
- メードーシュエザガ(Medaw Shwezaga)
- ユンバイン(Yun Bayin)
- ナトゥー(Nato)
- ナマロナ(Namarona)
- ナワルパ(Nawarupa)
- ピー・パンティン
- ピンサルパ(Pyinsarupa)
- ヒンター(Hintha)
- ピンダヤの大蜘蛛(Giant Spider of Pindaya)
- ラユン/ラヨン(Layoune):月の兎。
- ンガポウ
- ンガモーイェイ(Ngamoeyeik, Ngamoyeik, Nga Moe Yeik, Nga Mo Yeik)
UMA
- イエティ(Yeti)
- ラクシ・ボンボ(Raksi-Bombo)
- リミ(Rimi)
- ニャルモット(Nyalmot)
- ウモッカ
- モンキーマン/カーラバンダル(Kaala Bandar, Kala Bandar)
- ムノチュワ(Muhnochwa)
- ブル(Buru)
- ロンポ(Rompo):インドとアフリカに棲んでいるとされた獣。夜行性で人間の亡骸を食べるといい、さらに体色を変化させる能力を持つ。頭部は野兎、耳は人間、鬣は馬、前足は穴熊、後ろ足は熊であり、長さ約3フィートの細い体を持ち、長い尾の先はふさふさのブラシ状になっている。
博物誌の幻獣
- イッペラポス(Hippelaphos)
- 海兎
- グリフォン(Griffon)
- クロコッタ/レウクロコタ(Crocotta, Leucrocotta)
- スキヤポデス/スキアポデス/スキアポッド/モノポッド(Skiapodes, Sciapod, Skiapod, Monopod)
- パイビリカ/ピピーラカ/ピピーリカ(Pipilaka, Pipilika)
- マンティコア(Manticore)
- ユニコーン/モノケロース/ウーニコルニス(Unicorn)
その他
- アチェリ(Acheri)
- ア・バオ・ア・クゥー(A Bao A Qu)
- ガンガ・グランマ
- 金色姫/うつろ舟
- 神虫
- ズウー
- ゾマ
- ソレノグリファ・ポリポディーダ(Solenoglypha Polipodida)
- デウムス
- 手長悪魔
- 白面金毛九尾の狐
- 馬元
- 鼻孔の虫
- 百頭
- 共命鳥/命命鳥
- 野干
- ラクチャランゴ/ラクシャ・ランゴ(Raksha Lango)
参考
外国の妖怪のヒンディー語での訳名
- アジュダハー(Azhdaha अझ़दहा):ドラゴンのこと。
- ヴィシャールサルプ(Vishal Sarp विशाल सर्प):大蛇のこと。
- ジャルパリー(Jalpari जलपरी):人魚のこと。
- ベリヤーマーナヴ(Bheriyamanav भेड़ियामानव):人狼のこと。
外国の妖怪のベンガル語での訳名
- アジュダハ(Ajdaha আজদাহা):ドラゴンのこと。
- ショイタン(Shoytan শয়তান):悪魔のこと。
- ブト(Bhut ভুত):幽霊のこと。
- ポリ(Pori পরী):妖精のこと。
- モチョコンナ(Motsho Konna মৎস্যকন্যা):人魚のこと。