概要
不思議な生き物"ポケットモンスター"の中で、ごくまれに発生する本来と異なる体色をした個体の事。
生物学的に言うなら、アルビノといった体色素の突然変異に該当する。
基本的には色の違いが明確な物が多く、入手確率が低い事もあって人気が出やすい。
しかし、少数ながら違いが目を凝らさないと分からないくらい地味なポケモンもおり、この場合は『色違いとしての』人気が出づらい傾向にある。
それが伝説や幻のポケモンで入手しづらい場合などなら話は変わってくるが…。
一部には進化前での色違いが分かりやすいというパターンもあるので、肩透かしを喰らった人もいると思われる。
ただし、ゲンガーやガブリアス等のようにメガシンカなどでフォローされる場合もある。
また、ヘラクロスのように初出時では分かりにくかったものが、現在は通常と全く違う色合いに変化しているパターンも存在する。
世代毎の変遷
第2世代から登場しており、出現の際に特殊なエフェクトもかかり、光るポケモンと言われることも(ちなみに英名では「Shiny Pokemon」となっている)。
「色違い」という単語は実装された『金銀』当初から公式攻略本などで使われており、初めから公式用語である。
第2世代当時は特定の個体値の時のみに色違いになるという方式だったが(この仕様により同じく個体値で判定していたメスのポケモンやアンノーンの「I」と「V」以外の姿の色違いが出現しなかったり、めざめるパワーのタイプが固定されるといった弊害も起こっていた)、第3世代以降は仕様が変更されて個体値とはまた別の内部パラメータを参照して決定されるようになったため、ステータス上では通常のポケモンと変わらないようになっている。
基本的に色違いのポケモンに会うためには何よりリアルラックが必要であり、野生で出会える確率は第2~第5世代までは8192分の1で、第6世代以降は4096分の1となった。近年では何かしら確率を上げてくれる方法が増えている。具体的には、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場する「ポケトレ」による連鎖など。
海外産ポケモンと一緒に預けて受け取ったタマゴから色違いが産まれる確率は2048分の1もしくは1366分の1となる。通称国際孵化である。
『ブラック2・ホワイト2』以降は全国図鑑を完成させる等の条件を満たすと色違いポケモンと出会いやすくなる効果を持つ「ひかるおまもり」を入手出来る。
第6世代では色違いの素の確率が4096分の1に上がったほか、「連続釣り」として同じ場所でひたすら釣りを成功させるだけで色違いの遭遇率が上がったり、ポケトレの復活、色違いの出現率が少し高い群れバトルやフレンドサファリなどがある。
第7世代でも乱入バトルで色違いの出現確率が上がる。
とはいえ物欲センサーが働くので確率通りにはいかないのが現実である。
また、第2世代では前述の通り個体値で判定している関係から、親が色違いのポケモンならタマゴから産まれる子供が色違いになる確率が上がるテクニックが存在する。
確実に手に入る赤いギャラドスを使用するのが一般的だが、タマゴグループの関係もあるため色違いのメタモンを入手できれば更に夢が広がり、メタモンを使用した場合その確率は驚異の1/64になると言われている。
ちなみに「色違いに必要で必ず親と同じ数値が遺伝する個体値」が存在するので、該当箇所さえ一致していれば親が色違いである必要はない。
詳細は各自で調べられたし。
参考に、一匹以上の色違いのポケモンが出現する確率は理想としては、第2世代から第5世代までの確率環境であれば2357匹目までで25%、5678匹目までで50%、11356匹目までで75%、第6世代以降の確率環境であれば1179匹目までで25%、2839匹目までで50%、5678匹目までで75%、国際孵化(2048分の1)の確率環境であれば590匹目までで25%、1420匹目までで50%、2839匹目までで75%、国際孵化(1366分の1)の確率環境であれば393匹目までで25%、947匹目までで50%、1893匹目までで75%である。
ゲーム中に必ず色違いで出現するイベントもあり、『金・銀・クリスタル』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では「赤いギャラドス」が出現。
『ブラック2・ホワイト2』ではイッシュ地方図鑑を埋める事によって行けるしぜんほごくで「黒いオノノクス」に出会う事が出来、バンジロウを倒すとフカマル(『ブラック2』)とミニリュウ(『ホワイト2』)を貰える。
『LEGENDSアルセウス』では、受けると必ず現れるポニータの色違いを捕獲して見せるクエストがある。
わかりやすい希少価値からプレゼントとして「色違いポケモンの配布、配信」をすることもある。
『ルビー・サファイア』では、「きのみ問題」解決パッチと共に赤いジグザグマが全員にプレゼントされている。
第4世代では公式大会参加者プレゼントとしてミロカロス・イーブイが配布されたことがある。
映画前売券特典でも色違いポケモンを配布したことがある(2010年にスイクン、エンテイ、ライコウが、2020年にセレビィが配信。詳細は各記事を参照されたし)。
『ブラック・ホワイト』では映画公開記念からサザンドラとゴルーグが、辰年にちなんで色違いのドラゴンポケモンが生まれるタマゴがポケモンセンター限定で、『ポケモン+ノブナガの野望』の発売記念からレックウザの色違いの配信があった。さらに2013年には『神速のゲノセクト』と称して赤いゲノセクトが配信された。
第6世代ではアニメとの連動でゼルネアスとイベルタル、ポケモンセンターでの配信でディアンシー、2016年には映画公開記念でサーナイトとゲンガーが配信された。
最近は映画の作中で色違いポケモンが登場する事も多く、上記の三犬とサザンドラ、ゴルーグ、ゲノセクト、サーナイト、ゲンガー、セレビィは色違いである。
なお、GTSに出回っている色違いのポケモンはいわゆる「改造」ものだったりする事が多いので手を出さないほうが賢明である。
伝説のポケモンのLv100で検索すると、それらしきものがよく映る。もちろん検索するだけならソフトに影響は無い。
第4世代後期からは乱数調整の広まりから、一般よりも遥かに少ない手間で色違いかつ理想的な個体値を持つポケモンを入手する事が出来るようになった。
第5世代以降はさらに広まり、「ランダムマッチの対戦相手の手持ちが全員色違いだった」なんてことも珍しい事では無くなった。もちろんこれらは改造では無い(ということになっている)事が上記のGTS産との最大の違いである。
さらに一般的に人気が高いとされる色違いは公式がWi-Fiや現地配布(大体ポケモンセンター)で必ずと言ってもいいほど配布するようになった。黒いリザードンや黒いレックウザ、白いメガゲンガーや黒いメガサーナイトはその最たる例と言っても良い。第8世代のゼラオラに至っては、条件付きではあるがユーザー全員への配布という大盤振る舞いとなった(詳細はゼラオラの記事を参照)。
それに伴い「一部の色違いの希少価値」が薄れている感はある。
それでも上記の国際孵化やポケトレでの出現を試みたり、乱数調整であっても「育成の効率の上昇」という本来の目的を無視して時間をかけて色違いの出現を目指したりと、何かしら魅かれる要素があるという事は間違いないだろう。
第8世代
第8世代からはスクエア型のエフェクトを出す「レア色違い」が登場。
レア色違いは野生で出やすいが、今作から連鎖での出現率上昇が廃止されている。
代わりとして今作からポケモンの撃破数がカウントされるようになり、撃破数に応じて色違いの出現率が上がる仕様へと変更された。500匹討伐で出現率が最大の6倍(1/683)へと上昇する。この仕様は公式でも公表されていた。
が、これらは後に海外勢のデータ解析により、機能していない事が判明。正確には機能していないのではなく、倒した数で上昇はしているが数値調整の不具合で上がる数値が極端に低くなっている模様。恐らくバグであると思われる。
よって多くのプレイヤーが無駄な苦労を重ねるという事態が発生してしまった……と思えば、他の海外勢のデータ解析によりオーラを纏ったポケモンの色違い確率が上昇している事が判明。オーラを纏ったポケモンも撃破数によって上昇している為、プレイヤー達の苦労は何とか無駄にならずに済んだようだ。
ちなみにマックスレイドバトルによる期間限定レイド(ピックアップイベント)では稀に特定のポケモンの色違い(しかもスクエア型のエフェクト)が出やすくなる時がある。
もし発生したら更新して巣穴を覗いてみよう。
また、有料DLCで実装されたダイマックスアドベンチャーにおいては手に入るポケモンの色違い確率が約1/300、「ひかるおまもり」で約1/100にまで上昇する。知識と根気と運があれば挑んでみるのもよいだろう。
『Let'sGo! ピカチュウ・イーブイ』では、完全なシンボルエンカウントのシステムが初採用され、色違いもシンボルの時点で判る仕様。確率は約1/4096とされる。出現率の上げ方は、同じ種族を途切れず連続で捕獲し続け、連鎖を数十匹以上繋ぐ事。ボールから脱出されたり弾かれると最後は逃げられてしまい連鎖が途切れてしまうが、逃げられる寸前の予兆があるのと、こちらが逃げれば連鎖は切れないのでそこまで厳しくは無い。「ひかるおまもり」でさらに上昇する。
『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では基本的な要素こそ殆どリメイク前とは変わらない……と思えばポケトレで入手できる色違い確率が最大で1/99まで上昇するようになった。
正確に言えばポケトレで連鎖する度に少しずつ確率が上がっていき、確率が最大になる40連鎖目で急に1/99まではね上がるのである。
……が、ポケトレ自体の使い勝手がリメイク前と変わっているため、最大を出すには相当の根気が必要。
また、地下大洞窟では道中に出現しているディグダ、ダグトリオに触れることでミニマップ下に表示されているゲージにポイントが上がっていき、40ポイントまで達成すると地下大洞窟内に出現する野生ポケモンの色違い確率が4分間だけ1/2048に上昇する。
但し、剣盾同様フィールド上の見た目は通常と同じであることに注意。
尚、『BDSP』のみ「ひかるおまもり」の効果が何故かタマゴにしか反映されない点に注意。
『LEGENDSアルセウス』でも捕まえることが可能であり、野生の場合はひかるスポーン演出で確定可能。
こちらでは色違い確率を上昇させる方法が非常に多く、今まで通りのひかるおまもりに加え、
①図鑑タスクを完成または完璧にする(完成で2倍、完璧で更に2倍され合計4倍)
②大量発生または大大大発生を活用する(大量発生が25倍、大大大発生が12倍)
これらを使うことにより色違い確率を上げることが可能。
特に確率が上昇するのはひかるおまもり+図鑑タスク完璧+大量発生の組み合わせで、その確率は1/158。大量発生するポケモンはフィールドを行き来することで切り替わるので、欲しい色違いがいる際はその方法で粘ってみると良いだろう。
尚、ヒスイ御三家やミカルゲ等の大量発生で出現しないポケモンは大大大発生での入手がおすすめ。
第9世代
スクエア型のエフェクトがでる「菱形色違い」が廃止。解析によってその仕様が丸裸にされ、乱数調整で出す方法が普及し過ぎたのが原因の1つであろう。過去作で乱数を行えば余りに手軽に手に入ったのも大きい。
この世代では、「ひかるおまもり」+サンドウィッチによる「かがやきパワーLv3」+大量発生で60匹以上倒すことにより、色違いの確率を1/512まで上げることができる。
これだけ聞くと「何だ、そんなに効率が良い訳じゃないじゃないか」と思うかもしれないが、ポケモンSVの場合はオールシンボルエンカウントかつエンカウント前にシンボルを見ただけで色違いか否かが視認可能である。
また、ピクニックに移行するとシンボルがリセットされる仕様があるため、色違いがいなければピクニックに入って再抽選するという小技を使えば回転率を劇的に向上させることができる。
実際の厳選の際には色違いが出るペースにムラができるかもしれないが、条件が揃っていれば長くとも大体1時間から2時間もあれば野生厳選によって1体色違いが出ると聞けばSVにおける色違い厳選の効率の良さが分かるだろうか。
少し誇張が入るかもしれないが、藍の円盤解禁後は動画配信者の交換会でも色違いでなければリスナーが相手にしないぐらいには色違いが交換会でマストになっている。
ただし、野生出現する事が無いパルデア御三家は孵化厳選しか無いので注意すること。
また、エフェクトや音は出ないため目視で確認するしか無い。
単純に小さいポケモンが見辛いのはもちろんのこと、ポケモンによっては光の加減と区別が付きにくい場合や全身はあまり変わらず特定の部位だけ変化するみたいな遠目には極めて分かりづらい変化の場合もあり出現していても気付かないことも珍しくない。
一応自然に消えにくくなっているほか、レッツゴーによるおまかせバトルに繰り出したポケモンが戦闘を拒否するなど、わかりにくいポケモンにもシンボルから判断するための措置が講じられている。
また、いわゆるオシャボに入れるのも簡単であるほか、ポケモンの先天的な能力を後から変更する手段が全て恒常的に店売りしているため、ここで手に入れた個体を実戦投入するのも問題なく可能である。
色違いの入手が簡単になった一方で、ただ色違いを求めるのではなくあかし持ちや最大/最小サイズの色違いといったより希少な色違いポケモンを追い求める者も増えた。
「かがやきパワー」と並列して付けられるサンドイッチの効果「二つ名パワー」「でかでかパワー/ちびちびパワー」により確率を上げられるものの、それでも入手は至難の業である。
ちなみに従来のような国際孵化による色厳選も勿論可能だが、タマゴの入手が育て屋(預かり屋)からピクニックに変わり効率が落ちたことから、野生で捕獲できないポケモンや個体値・ボールを遺伝させたい場合を除き大量発生+サンドイッチで色厳選する者が多い。
なお本作では2024年現在、伝説や幻の色違いの配布はどういうわけか一切行われていない。この件については後述のポケモンGOでの連動で(そちらでも運が絡むものの)入手が容易になり、それ故に配布を少なくしているのではないかという声もある。
番外作品での色違い
ポケモンGO
色違い実装は一部のポケモンに限られているが、その種類は徐々に増え続けている。
期間限定イベントごとに1種~数種のポケモンに実装され、2月開催のポケモンデーで毎年1世代ずつ全員実装されるのが現在の流れ。
いくつかパターンがあり、
といったところ。
1は色違いに出会う一番確実な方法で、1ヶ月に1~2回開催。3時間通信障害に気をつけつつ参加し、たくさんの個体をタップし続ければ1匹ぐらいは色違いに出会うことができる。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、在宅でもある程度イベントを楽しめるようにと言う配慮から開催時間が6時間に延長されたこともあり、フルタイムで参加すれば相当な数の色違い個体と出会うことができるようになった。ただし対象となるポケモンは、御三家、ドラゴンタイプ、即戦力となるポケモン、と言う具合に選出にかなり偏りがある。
2は伝説ポケモンと一部稀少ポケモンが該当する。1に比べるとだいぶ時間も手間もかかるが、伝説ポケモンの場合、通常のポケモンと比べるといくらか色違いの個体を引き当てやすくなっていることに加え、ボールが当たりさえすれば必ずゲットできるようになっているので出会ってしまえばこっちのものである。また1と違って個体値高めであり、捕まえてガッカリということもあまりない。
3の場合、完全に運任せであり、狙ってプレイしても全く引っかからないこともざらにある。4はこれの救済措置的な面もあり、これに該当するポケモンがどうしても欲しい場合はレイドも積極的に活用することをお勧めする。Pokémon GO Festのの有料チケット特典等でコミュニティ・デイ並に確率が上昇する事もある。
なお、ポケモンGOはポケモンホームとも連動しているため、GOで捕まえた色違いの個体を剣盾以降の本編作品に贈ることも可能(第1世代のポケモンはこれに先んじて『Let'sGo! ピカチュウ・イーブイ』を介してポケモンホームに送ることが可能だった)。このため、伝説やコミュニティ・デイの対象になったポケモンの色違い個体の希少価値が暴落するという事態にもなっている。
何せGOの色違い遭遇確率は最も低い3ですら約1/500(有志の検証による)である。他の要素であればこれよりも高く、本編での確率からすれば信じられない出やすさである(その分出現ポケモンが完全ランダムという制約がある)。特にコミュニティ・デイの場合色違い1匹どころか時間いっぱい参加すれば2桁入手も余裕である。
もっともポケモンGOの場合、期間限定でしか出現しない伝説のポケモンのみならず、一般ポケモンでさえシーズンによっては全く出てこなくなり、色違いどころか通常の個体すら入手不可能というのが当たり前なので、本家とはまったく事情が異なるのだが。
尚、ポケモンGO内のポケモン交換やポケモンホームに送る際に色違い個体は送信できるコストが高めに設定されている(伝説ポケモンの色違い個体は更にコストが高い)。
ポケモンカードゲーム
『ポケモンカードゲーム』においては『ポケモンカード☆neo』(本編第2世代)の時期に初めて実装された。
本編同様レアリティが高く、初出時の「ひかるポケモン」は技に必要なエネルギーが多色で複雑な能力を持っていて1枚制限だった。
その後登場した「ポケモン☆」も1枚制限だが性能自体は通常のカードと同じであり、以降登場したものは制限もない。
一時期色違いのポケモンしか出てこない『シャイニースター』という拡張パックが発売されていた。
ポケモン不思議のダンジョン
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズの内『救助隊DX』では、ダンジョンごとに固定の強力ポケモンが出現する「強敵」システムでのみ、色違い個体が確率で出現する。逆に言うと、それに選ばれている数十種だけしか色違いは存在しない。
ストーリー中のNPCも数はわずかで、カクレオン兄弟の弟である紫色のカクレオンと、『時・闇・空の探検隊』のセレビィ(通称デレビィ)程度。
ちなみにデレビィは公式入手が長らく不可能だった割に、GBA時代のポケカにも登場していたりする。その後、VC版『クリスタル』での確率入手を経て、2020年に劇場版『ポケットモンスター ココ』の前売り特典に選ばれたことで、前売り券を購入すれば確実に手に入るようになった。
ポケモンスリープ
『ポケモンスリープ』では、睡眠計測で集まった野生ポケモンの中から半年に一度の確率(公式談)で色違いが出現するが、2~3匹一度に出た報告もある。一番安価なポケサブレ1個で確定で仲間に出来るようになっている。
特定の種族を狙って出すのは少々大変で、1日最大2回の計測で、リサーチフィールド、3種の睡眠タイプ、カビゴン評価のランクを調整し出現種族の絞り込みを行うしかない。
実はカビゴンにも色違いがある。7日間しか一緒に居られないが。
それ以外の作品では
スピンオフ作品の場合は、1種族1匹~数匹ずつしかおらず出す余裕が無いか、色違いシステム自体が無いか、出てもNPC等ほんの一部のポケモンしか色違いが登場しないことが殆どである。
『ポケモン+ノブナガの野望』のレックウザ、『はねろ!コイキング』の金のコイキングなど。
ブロックルーチンの存在
色違いのポケモンの姿はすべてのポケモンに定義されているが、レシラム・ゼクロムやミュウツーのように、作品によっては色違いが出現しないようになっているポケモンもいる。
その仕組みとしては、「色違いブロックルーチン」と呼ばれている、色違いが出現すると決まった時に強制的に色違いになるかを決める内部パラメータを調整するロジックである。このロジックが適用される代表的なポケモンは以下の通り。
①ポケモンコロシアム産の通常ポケモン(「アゲトセレビィ」、「バトル山ホウオウ」など。海外版拡張ディスクのジラーチにはかかっておらず乱数も解析済みのため色違いの可能性がある)、ポケモンXD産のダークポケモン(「トラアタキッス」、「きんぞくおんサンダー」など。ポケコロとは逆で「一般ポケモンの色違いが出現しうるが、色ダークポケモンは出現しない」となっていることに注意)
②第5世代以降の一部重要ポケモン:ゼクロム、レシラム、ゼルネアス、イベルタルと言った伝説やぬしポケモンなどストーリーに関わってくるポケモン、剣盾やSVにおける御三家やキョダイマックス個体のピカチュウ、リザードンなど人から貰えるポケモン。固定シンボルからシームレスで戦闘に突入する関係かSVに登場する全ての伝説ポケモンもこれに該当する。出ないなら出ないで仕方がないのだが、ゲーム内で一切のアナウンスがないため普通にプレイしていてこのブロックを知る手段はなく、当たりの出ないガチャを心が折れるまで無限にマラソンした哀れなプレイヤーが居ても不思議ではない。
これら該当しない伝説、幻のポケモンは(運次第で)出会う事ができるが、上記や下記右のパターンに当てはまるポケモンは100%改造なので交換で受け取るのはNG。仮に受け取ってしまった場合データ破損の危険性を伴うので直ぐに逃すべし。
通常プレイで入手できない色違いポケモン
※1:『USUM』内で受け取れる「キミに決めたキャップ」個体のみ色違いが存在する。また『GO』ではオレンジ色のキャップピカチュウの色違いが出現するが、本編シリーズへ転送することはできない
※2:ポケモンカードゲームサン&ムーン『ひかる伝説』にて姿は解禁されている。また余談にはなるが色違いボルケニオンに関する有名なネットミームがある
※3:イベントマックスレイドバトルにて姿は解禁されている。なお捕獲は不可能
※4:別フォルムの色違いを持っている場合SV内の図鑑で姿を確認できる。なおアカツキはアップデートで見ることができなくなった
メディアミックスでの色違い
劇場版ポケモンで色違いが出るのは前述のとおりだが、アニポケでもたまに登場する事があり、サトシも色違いのヨルノズク(金色)をゲットしている。その他バタフリー、レアコイル、イワーク、メタモン、ギャラドス、ツボツボ、オオスバメ、メタグロス、ドクロッグ、クリムガン、ボクレーなどの色違いが本編で確認されている。
また、新無印編では遂に色違いポケモンに拘る「カラバリ」というキャラクターが登場した。
そして第81話で、ゴウが色違いのビリリダマをゲット。サトシ一行が色違いをゲットしたのは、サトシのヨルノズク以来21年ぶり。サトシ以外のレギュラーキャラに至っては、何と初である。
その他データで配信されてはいないが、ポケモンセンターで一定の総額を超える事でプレゼントとしてもらえたり、キャンペーンで色違いのポケモンキッズやモンコレが抽選プレゼントされる事もある。
他メディアではゲームに登場しない色違いが登場するなんてことはザラにあり、ピンク色のバタフリー、ピンカン島でピンカンの実を食べてピンク色に染まったポケモン達、小豆色のカクレオンなんかが代表的な例であり、彼らの登場を期待して本家シリーズに入門した初心者達を絶望の淵に叩き落としたり叩き落とさなかったりしている(さすがにマズいと判断されたのか、最近のメディアミックス作品ではこれらのゲームに登場しない色違いは登場しなくなった。『サン&ムーン』で出てきたこいつを除いて)。
オリジナルWEBアニメ雪ほどきし二藍では色違いのヒスイゾロアが登場し、3話公開後、ゲームで「のろいぎつねの面(色違い)」が配信された。
余談
昔懐かしエニックス版の『ポケットモンスター4コママンガ劇場』第2巻ではカラーページに色違いラッキーが登場する。単に昔のポケモンが白黒でプレイヤーにはカラー設定がわからなかったので、想像で色を塗った結果そうなってしまったのだが、偶然かゲームフリークのお遊びか、現在の色違いラッキーと同じカラーリングである。
ピンクのイーブイ?いいえあれは茶色です。
ゲームボーイカラーに対応するようになり、色違いが初登場した金銀だが、開発段階の名残からかニューラやライコウなど、オリジナルの配色が明らかに違うポケモンも何匹かいた。尚、マイナーチェンジのクリスタル版ではきちんと修正されている。
また、キレイハナのように当時の公式イラストと色違いの方が近いという謎のパターンも存在する。
ちなみにカバルドンのように性別によって色が違うタイプは色違いではない。念のため。それらはそれぞれに色違いが存在する。
トリトドンのように地域によって色が異なるが、色違いの色はあまり変わらないのはなんとも言えない。
第九世代、スカーレット・バイオレットではついに、ジニア先生の授業にてゲーム中に国際孵化について直々に言及された。
付録
色違いポケモン出現確率表
対象確率環境 | 1% | 10% | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% | 70% | 80% | 90% | 99.99% |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代から第5世代まで | 83 | 864 | 1828 | 2922 | 4185 | 5678 | 7506 | 9863 | 13184 | 18862 | 75447 |
第6世代以降 | 42 | 432 | 914 | 1461 | 2093 | 2839 | 3753 | 4931 | 6592 | 9431 | 37721 |
国際孵化(2048分の1) | 21 | 216 | 457 | 731 | 1046 | 1420 | 1877 | 2466 | 3296 | 4715 | 18859 |
国際孵化(1366分の1) | 14 | 144 | 305 | 488 | 698 | 947 | 1252 | 1645 | 2198 | 3145 | 12577 |