トニートニー・チョッパー
とにーとにーちょっぱー
「お゛れが “万能薬”に゛なる゛んだ!!! 何でも治ぜる医者になる゛んだ!!!!」
「⋯⋯⋯だって⋯⋯!!」
「だっで ごの世に゛治ぜない病気は ないんだがら゛!!!!!」
「おれの名前は『トニートニー・チョッパー』!!!」
「世界で一番偉大な医者がくれた名前だ!!!!」
「場合じゃ無いけど…何よりも人の命は優先されるんだ…!俺は医者だ!」
「お前の力になれるなら おれは本物の怪物にだってなりたい…!!!」
「おれは生意気な…”怪物”(モンスター)だ!!!」
「おれ達の船長はもっと強い!!! いつかこの海の王になる男なんだ!!!」
モンキー・D・ルフィの5人目(※)の仲間で、麦わらの一味の船医。
“動物(ゾオン)系”悪魔の実「ヒトヒトの実」を食べた「人間トナカイ」で、一味ではルフィに次いで二人目の能力者でもある。
“偉大なる航路”の冬島ドラム島の出身。国で唯一の医者でもあるDr.くれはの弟子であり、トナカイでありながら高い医療技術と知識を有している他、自らの変身能力を高める丸薬「ランブルボール」をはじめとする薬剤の調合にも精通する。また、元々がトナカイであることからか動物との意思疎通が可能で、人語の話せない彼らの通訳、ときには代弁者となり人間との関係を取り持つこともしばしば。
本編では当初、師であるDr.くれはと共にドラム王国跡地であるドラム城を根城に暮らし、麓に降りて重病人の家に押しかけては問答無用で治療し、法外な医療費(家の財産や生活用品)を奪っていくという生活を送っていた。
原始の島で太古の病気を患ったナミを治療するために上陸したルフィと出会い、吹雪の中、決死の思いでドラム城までやってきた彼らを治療した。これまで出会う人間たちの多くから理不尽な迫害を受けた過去のトラウマから、意識を取り戻したルフィたちにも当初は警戒していたが、その後、旧ドラム王国国王・ワポルとの戦いの中で、自身を仲間と認めてくれたことや、かつての恩師・Dr.ヒルルクに教えられた「信念」を見出したチョッパーは、ルフィの力強い勧誘を受けて一味に加わった。
※ 後述の通り作中ではルフィの仲間になるキャラクターは「○人目」とサブタイトルと共に仲間入りすることが通例となっているが、彼の場合は「5人目」のタイトル表記が未だにないことから何かしらの伏線とも一部で推測されている。
本名 | トニートニー・チョッパー |
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異名 | わたあめ大好きチョッパー |
年齢 | (人間に換算して)15歳→17歳 |
身長 | 90cm(人獣型) |
懸賞金 | 50ベリー(エニエス・ロビー脱出後)→100ベリー(ドフラミンゴ討伐後)→1000ベリー(ワノ国出国後) |
所属 | Dr.くれはの助手→麦わらの一味船医→フォクシー海賊団船医→麦わらの一味船医、麦わら大船団大幹部 |
所属船 | ゴーイング・メリー号→サウザンド・サニー号 |
悪魔の実 | ヒトヒトの実 (動物系) |
出身地 | 偉大なる航路 ドラム島 サクラ王国 |
種族 | トナカイ |
誕生日 | 12月24日 (クリスマスイブ) |
星座 | やぎ座 |
血液型 | X型 |
弱点 | 海(カナヅチ)、ニオイの強いもの(香水など)、温暖気候、怒ったときのナミ |
好きな食べ物 | わたあめ、チョコレート、甘い物全般 |
嫌いな食べ物 | 辛いもの全部 (甘くないから) |
得意料理 | ミックスジュース |
気に入ったワノ国の料理 | いちご大福 |
入浴頻度 | 3日に1回 |
就寝・起床時間 | 午後9時 - 午前7時 (+昼寝) |
家族 | Dr.ヒルルク (育ての父)、Dr.くれは (育ての母) |
好きな島と季節 | 冬島の春 |
ニオイ | おれはわかんねぇ (本人談) |
家族に例えると | 末っ子 |
イメージナンバー | 06 |
イメージカラー | ピンク |
イメージ国 | カナダ |
イメージ都道府県 | 富山県 |
イメージ職業 | 小学校の先生 |
イメージ花 | チューリップ |
ドリンクの氷 | 食べる派 |
目玉焼き | 両面、しっかり、シロップ |
脳内 | 薬、獣、信、甘、医 |
イメージマークチョッパー 海賊旗byrizette | Dr.ヒルルクの桜をあしらったドクロ |
夢 | 「万能薬」(=何でも治せる医者)になること |
初登場 | 単行本15巻 第134話『Dr.くれは』 |
WT100 | 16位(116,364票) |
CV | 大谷育江、伊倉一恵(代役) |
容姿
ピンク地に白の×印が付いた帽子に青いリュック、えんじ色の短パンをはいた、二足歩行のトナカイ。
帽子から角と耳を出しており、角は人間の手のような独特の形状をしている。左角はヒルルクに拾われたころに折ってしまったため、金属の輪とネジで固定している。
なお、初登場時はトナカイに近い顔つきだったが、話が進むたびにデフォルメ化され、メイン画像のようなかわいらしい顔つきになった。
ちなみにアニメ版でチョッパーが歩く際に「ポチョポチョ」などかわいい効果音が入る。
人獣態だとタヌキ、獣態だとただの鹿、人間態だとゴリラや雪男に間違われるなど、まともにトナカイと見抜かれたためしがない。
世間一般での認識・扱いも船医ではなく「一味が飼っているペットの珍獣」というあんまりなもので、実態はあまり知られていない(もっとも、それ故に陰で意外な活躍を見せて一味の危機を救うことも多かったが)。
出かける際には、常に青いリュックサックを背負っており、この中に薬や応急手当てのための一式の代物を詰め込んでいる。
2年後は帽子の上に水色のヘルメットに近い形状の帽子を重ねてかぶっており、黄色の縦縞のシャツを着ている。
性格
可愛い見た目に反して一人称は「おれ」。口調こそ乱暴だが、性格は見た目に相応しく真面目で優しくて、気弱で泣き虫である。
一味加入当初は引っ込み思案だったが、数々の冒険を経て徐々に直っていった。特に最初は非常に人見知りが激しく、赤の他人に見られると物陰に隠れようとするクセがあった。
しかし、隠れる際は体を隠して頭を出すのではなく、逆に頭を隠して体を出したり、仲間や一般人が怪我しているのを見て「医者はどこだ〜?!」→「おれだぁ〜!!」というボケをかましたりと、天然ボケの気が非常に強い。
また、ルフィ以上に騙されやすい部分もあり、そげキングの正体を未だに見破れずにいる。
この癖は2年後でも治っておらず、偽麦わらの一味にも(懐かしいニオイがしないと気付きながら)一時完璧に騙されていた。どういう基準で見てるんだ…。
おだてに弱く、「褒めたって何も出ねぇぞこのヤロー」と啖呵を切りながらものすごくデレデレしていたりと、なんだかんだで非常にかわいらしいヤツである。ちなみに初めてこのシーンの時に変なおじさんのあの踊りをしていたりする。
基本的に臆病なため、明らかに危険な場所や存在にはウソップ、ナミ、ブルックと共に泣きながらビビるのがお約束。オバケや猛獣、そして怒ったナミは特に苦手。
ただし全てに対して臆病という訳ではなく、危険の感じられない未知の冒険には心を躍らせる。
普段は年齢の近いルフィやウソップと遊んでる場合が多い。ロボやヒーロー、忍者といった男のロマンに対する憧れも強く、遭遇すると興奮しながら大はしゃぎする。また、ニコ・ロビンとも仲良しで、2人で遊ぶこともある。
医者として
こんな性格だが、超一流の医者である。Dr.くれはに叩きこまれたあらゆる医療技術を体得し、普段からも医術の本を購入したり薬の研究に精を出したりしている。優れた医者や医療技術を尊敬しているが、医術の才能を悪用してゾンビを服従させている者や罪も病気もない子供に覚せい剤を服用させる科学者、敵味方関係なくウイルス兵器をばら撒く海賊は医者として許せず激昂している。
感性
甘いものが大好き。特にお気に入りはデービーバックファイトの出店で初めて食べたわたあめ。そんな訳で付いた異名が「わたあめ大好き チョッパー」である。ご丁寧に手配書の写真にもしっかり綿あめが映っている。ちなみに辛いものは全体的に苦手。
上記にある通り少年心をくすぐるモノや男のロマンに対しては積極的にはしゃぐタイプ。しかしマトモに接してきた人間がヒルルクとくれはのみだったためか精神的な幼さが目立ち、厳しさを内包した漢のケジメや覚悟・矜持に関する事には疎く、ゾロやサンジから諭される場面も。
なお、人間並みの知性と人格を得た身ではあるが、本能的な感性自体はトナカイのままなので、人間のメスへの性的興味は全く持っておらず、人間の女の色仕掛けは通じない。ただし隣にウソップが居る場合は「修学旅行のノリ」が働き鼻血を吹く場合がある(ルフィも同様)。
なお、ゾウの診療所でミンク族たちの治療をしていた際、好意的に接してくれるミルキー(トナカイ型ミンク族の看護婦)にはデレデレしていたため、思春期青少年の(トナカイとしての)スケベ心の持ち合わせ自体はある模様。
元々が野生動物なので定期的に入浴する慣習が無く、熱さが苦手な事もあってか基本的に風呂嫌い。タオルなどで体を拭くだけで済ませている事も多い。
ただし一味の男性陣と一緒に(騒ぎながら)風呂に入るのは好き。女性クルーから風呂に誘われる事もあるが、チョッパーとしてはどうせ入るなら男性クルーと騒がしく入る方が良いらしい。とは言っても船医という職業柄清潔感は欠かせないためか、麦わらの一味男性クルーの中では入浴頻度は3日に1回と比較的多い方ではある。
悪魔の実
※今後「モデル」が判明すれば更新されるが、現段階では描写がなく、別に「モデル」が判明していない能力は他にも複数あるので、更新される可能性は低い。
普段の愛らしい姿は「獣人態」によるもの。
人間態では毛むくじゃらの大男、動物態では元のトナカイに戻る(チョッパー視点からすれば逆なのだが)。
素の能力自体はさして強力ではないが、人間のように二足歩行になったことで脳が大きく発達し、人語や医学の修得やランブルボールの開発など、現在のチョッパーを成すうえで欠かせない要素として働いている。
ただ、チョッパーの実のモデルについては、明確に文章や台詞で表された描写が、今の所見受けられない。
動物系悪魔の実で、モデルが判明していない者は数人いるが、まだ本人も敵対組織も知り得ない潜在性が潜んでいる可能性がある。
基礎戦闘力
戦いにおいてはDr.ヒルルクから受け継いだ胆力がモノを言い、自身の身体能力を十二分に発揮しつつ、「悪魔の実」のバランスを崩す特性薬「ランブルボール」を用いた怒涛の変身殺法で相手を選ばないトリッキーな戦いで仲間を支える。
2年後では6形態をランブルボールなしでも変身できるようになり、『怪物』扱いされる事にも抵抗を感じておらず、寧ろ自分からそう名乗る等、『孤独な嫌われ者の烙印』ではなく『大切な仲間の力になれる、頼れる強者の証』として肯定的に受け入れるまでの精神的成長を見せた。その姿には、かつてデービーバックファイトで泣き言を言ったチョッパーの面影は無く、その時に彼に檄を飛ばしたゾロも、成長を喜ぶような、嬉しそうな微笑みを見せた。
ランブルボール
チョッパーが長年の研究で開発した、動物系悪魔の実の変形の波長を狂わせる丸薬による変身形態。服用すると3分間、通常の3形態に加えてさらに4形態、合わせて七段変形を可能としている。
ランブルボールは言わば、「本来不可能な変形を無理矢理可能にする劇薬」。
これを服用することで動物系特有の形態変化による汎用性の高さが強化され、汎用性が高いどころか特化の使い分けによってあらゆる状況で平均以上の力を発揮出来るようになる。
しかし、劇薬ゆえに服用すれば通常有り得ない形態への変形を可能とするが、一度に使用できるのは6時間に1つ。
6時間以内に2つ服用すると薬効が重複し、変形の波長が狂い過ぎて七段変形を上手くコントロールできなくなり、思い通りの形態に変化することが難しくなる。
さらに3つ目を服用すると狂いすぎた波長により変形能力が暴走し、巨大な怪物(モンスター)に変形し理性も失ってしまう。
この形態になると、CP9のクマドリを一方的に叩きのめす程のパワーと攻撃力を得ることができるが、命に関わる程体力の消耗が激しく、変形が解けた後は反動でしばらく動けなくなる。
3つ目を服用した際の巨大な形態も悪魔の実の能力によるものであるため、海に落ちれば変形が解けて暴走が収まる。
ちなみに4つめでは作者が暴走し、5つめは読者が暴走する…らしい。
新世界編では7つの形態のうち6つをランブルボールなしで変身できるようになった。
変身形態
- 脚力強化(ウォークポイント)
動物系能力者の「獣型」。チョッパーはこの形態がトナカイとしての本来の姿。
脚力を活かした瞬発力と速さに優れ、角による突進攻撃を得意とする。
新世界編からは以前よりも大きく、角も立派に成長している。
- 重量強化(ヘビーポイント)
動物系能力者の「人型」。角がなくなり、大柄な青年の姿になる。でも大多数の動物系能力者と違って、ベースとなる能力者の身体が人間ではなくトナカイである為か青っ鼻は変わらない。
見た目通りパワーとタフネスにウェイトが偏り気味ではあるものの、その名とは裏腹に素早さなどにも優れたバランスタイプの形態となっている。
素手での肉弾戦を得意とするが、トナカイとしての角技・蹄技は一切使えなくなる。
変身にランブルボールを必要としない本来の基本形態の一つであることも相俟って、力作業が必要な時や戦闘時には最も多用される。
新世界編では腕力強化と統合された。
- 頭脳強化(ブレーンポイント)
動物系能力者の「人獣型」。利便性のためか、普段のチョッパーはこの姿で行動している。
パワーは全形態最低だが、その小柄さと俊敏な動きで狭い範囲を逃げ隠れするには最適。また、思考力・器用さにも優れ、研究・医療行為などの頭脳労働の際には特に力を発揮する。
本来、人獣型は人と獣の特性をどちらも高次元に活かせる動物系の真骨頂であるため、角技・蹄技はどちらも使うだけなら普通に出来るが、上述の欠点から威力はお察し。このため、物語が進んでからはこの形態で戦闘を行うことはほぼ皆無となった。
新世界編でも外見は変わっていない。
- 飛力強化(ジャンピングポイント)
全体的に細身な姿になり、跳躍力が飛躍的に向上する。
手は人間に近く、足は獣型に近い。攻撃向きではなく、基本的に回避専用の形態。
新世界編では角強化と統合された。
- 毛皮強化(ガードポイント)
全身を顔・足の先を除いて長い毛で覆い、球形になる。
分厚い体毛がクッションとなり、敵の攻撃のショックを大幅に軽減する事ができる。しかし毛で覆っているだけなので斬撃や炎などには弱い。
新世界編からは最早チョッパーの足が地面に付かないほどに毛が大増量され、防御力もクラーケンの攻撃を受けてもまるでダメージを受けないほど高くなっている。
一度ランブルボールを使っている描写があるが、それはランブルボールに似せた飴玉とのこと。
- 腕力強化(アームポイント)
上半身、特に腕部が重点的に強化された形態。
手は人間のものではなく蹄を残しており、その蹄による強力な攻撃「刻蹄」を見舞う事ができる。チョッパーの主戦力となる攻撃形態の一つ。
新世界編では重量強化と統合された。
- 角強化(ホーンポイント)
角が巨大になり、形も複雑に枝分かれした姿になる。腕は人間に近い。
初登場したアラバスタ編において、チョッパーはこれを「とっておきの形態」と称していた。
新世界編では飛力強化と統合された。
- 暴走形態
身体が大きくなり名前通りモンスターとなる。
その身の丈にあった強大な攻撃力・強靭な防御力を誇るが、理性を失うため敵味方を区別せずに暴れてしまう。
また体力を使い果たすまで暴れ続けるので、変身後は動けなくなるデメリットがある。
ちなみにこの時の声は中の人本人のもので、変声機を使っている。
新世界編以降
- 重量強化+腕力強化
新世界編から統合され、よりマッシブな姿になった。そのためか、2年前と比べて登場頻度が減少しているが、この形態を最初に見たゾロとのやり取りはなかなか泣けるものである。
- 飛力強化+角強化
新世界編から統合され、体格がいくらか小型化した代わりにより高い瞬発力を獲得、さらに角がクワガタムシのようになり、地中を高速で掘り進む事も可能になった。
- 柔力強化(カンフーポイント)
ずんぐりした体形だが軽快なフットワークでカンフーを繰り出す。
両手両足はどちらも蹄。攻撃力とスピードのバランスが良く、新世界編からはこの形態をベースとし、状況に応じて別の形態に変身しながら戦うようになった。
- 怪物強化(モンスターポイント)
新世界編で唯一、ランブルボールの服用が必要な変形。
服用後3分間暴走形態に変形し、超パワーを誇るが以前と異なり、変形しても理性を失う事はない。ただし変形が解けた後は全身疲労で数時間その場から動けなくなる。
ワノ国編以降はかつて航海の最中に身柄を拘束していたシーザー・クラウンからアドバイス(?)を受けたことで改良されたランブルボールを使用。変形時間が30分まで延長されたが、変形が解けた後に肉体は赤ん坊で精神年齢は老人のベビジジー状態になる副作用が新たに加わってしまった。
なお、「怪物強化」で理性を失わずにいられるのはチョッパー自身の意識や「つかんだ身体制御のさじ加減感覚」とでも呼べるものが必要になるのか、パンクハザードにおいてローの『シャンブルズ』でフランキーの精神がチョッパーの体に入っていたときは、ランブルボールを服用後あっという間に暴走してしまった。
技
- 診断(スコープ)
頭脳強化での技。目の前で蹄を合わせるように構え、その中から相手を覗きこみながら、相手の能力や特性、周囲の状況、自分の能力など様々な情報から相手の弱点を分析する。
一撃必殺を狙える急所、能力の弱点など、診断結果は状況によって様々。しかし、その弱点を正確に突けるか、状況的に狙えるかなどはまた別問題であり、突いたからと言って必ずしもそれが決定打になるとは限らない。
- 桜並木(ロゼオコロネード)
角強化での技。角を振りかざしながら突進し、相手を纏めて突き上げる。
- ヘビーゴング
重量強化での技。体重を乗せたストレートパンチで相手を殴り飛ばす。
初期ではランブルボールを使わなくても出せる数少ない攻撃技だったが、それでも角強化や腕力強化での攻撃と比べると威力は落ちるらしい。新世界編では体格がより大きくなったこともあってドスンのハンマー攻撃を受け止めるほど強化されている。
- 刻蹄(こくてい)『桜』(ロゼオ)
腕力強化での技。岩をも砕く蹄を渾身の力で叩き込む。
クリーンヒットした相手には桜の花びらを思わせる蹄の跡が刻印される。
チョッパーを代表する技。
- 『十字架』(クロス)
同じく腕力強化での技で、両手を使って十字の蹄の跡が刻印される。
- 『桜吹雪』(ロゼオミチエーリ)
腕力強化で放つ技で、上述した『桜』を連続で叩き込む。
- 『菱形』(ダイヤモンド)
同様に腕力強化により両手で叩き込む技で、ダイヤ型の刻印がされる。
- 『椰子』(パルメ)
怪物強化での技。巨大化した腕を振り回し、全てを叩き壊すように薙ぎ払う。
鋼鉄のハンマーも原型を留めないほどに粉砕できる、チョッパー最大にして最強の”刻蹄”。
連携技
- 必殺ウソッチョハンマー彗星
チョッパーが角強化で肥大化させた角に、ウソップが強靭なゴム帯をかけて即席の巨大パチンコとし、ハンマーを弾丸として敵に発射する。作中ではMr.4に対して使用した。
- ロビッチョスープレックス
チョッパーが敵を抱きかかえたまま、ロビンにチョッパーの足下に大量の足を垂直に並べてもらい、空中より頭から突き落とすスープレックス。作中ではドクトル・ホグバックに対して使用したが、オーズの登場により不発に終わった。
- 戦略の15(タクティクスフィフティーン) パイレーツドッキング6 ビッグエンペラー
夢の巨大ロボ戦士。浪漫が分からないロビンによって不発に終わった。人として恥ずかしいわ
- フラッパーゴング
フランキーの右の一撃とチョッパーの左の一撃を同時に同箇所に放つ一撃。オーズに対して使用した。
- 空軍刻蹄桜シュート
空中でサンジの足をカタパルトにしてチョッパーの刻蹄『桜』を放つ一撃。オーズの腕に巨大な跡を残した。
- チョパファージ霧砲(ネブライザー)
クイーンのウイルス氷鬼に侵された感染者達をまとめて治療するため自身も抗体をもとにしたウイルスを霧状にして大砲で発射した。ミヤギ、トリスタンとの連携作業。
元々はごく普通のトナカイであったが、生まれつき青鼻だったせいで親から見捨てられ群れの最後尾に追いやられていた。その後、ヒトヒトの実を食べ人間トナカイとなった事で本格的に群れから追放される。
追放後、寂しさから人間形態となり人の集落に向かうも、体毛に覆われた巨体や青鼻からバケモノと恐れられ追い回されてしまい、トナカイからも人間からも完全に見放されたチョッパーの心はひどく傷つき荒んでいった。
猟銃に撃たれて傷付き果てようとしていたところをDr.ヒルルクと出会い、当初は彼を他の人間と同様に警戒するも、ヒルルクは吹雪が吹き荒ぶ雪原で丸裸になって「俺は決してお前を撃たねえ」と説得。そのまま気を失ったチョッパーは彼の家に招かれて傷の治療と食事を与えられ、初めて受けた他者からの優しさに涙を流した。
その後は傷が完治するまでの1年間を彼の元で過ごし、「トニートニー・チョッパー」という名前とトレードマークである帽子を授かった。また、この期間に彼の持つ医者を志した経緯や海賊たちが掲げるドクロ(海賊旗)に込められた「不可能はないという信念」の意味を講じられ、チョッパー自身も医者に対する憧れを強めることになる。
傷が完治した1年後、持病による死期を悟ったヒルルクから強引に追い出されるも、ヒルルクとDr.くれはの会話からヒルルクが死の病に犯されてる事を知る。恩人であるヒルルクを助けたいと思い立ったチョッパーは、かつてドラム兵が話していた「万能薬のキノコ」の噂を思い出し、ヒルルクの図鑑からそれと思しき“アミウダケ”というキノコを確認すると、それを探しに一人雪原へと旅立った。ときには他のトナカイからの迫害を受けてボロボロになりつつも決して諦めず、ついには満身創痍になりながらアミウダケを持ち帰り、ヒルルクに生きてほしいという思いを伝えた。ヒルルクもチョッパーの優しさに感じ入り、彼を強く抱きしめると彼を正式に弟子として迎え入れることを宣言した。
…しかし、チョッパーはヒルルクの言葉から「ドクロマーク=不可能はない(病気に打ち勝つマーク)」だと思い込んでおり、アミウダケが口にして半日で死に至るほどの猛毒キノコであったことを知らなかった。それでもヒルルクは、彼の優しさからこの事実を伝えることが出来ず、チョッパーの作ったアミウダケのスープを飲みほすと、彼に留守を任せて一人出かけていった。そして古くからの知人であるくれはにチョッパーの行く末を託し、自身は猛毒により余命幾ばくもない重病の体を押してドラム城へ向かう。
チョッパーは押しかけてきたくれはに「ドクター(ヒルルク)は万能薬を飲んだから大丈夫だ」と豪語しつつアミウダケのかけらを見せるが、激高するくれはから殴打の上、アミウダケが猛毒であること、図鑑のドクロマークが猛毒の印だったという衝撃の事実を告げられる。
すべてを悟ったチョッパーは、急いでヒルルクを追ってドラム城へ続くゴンドラのロープを伝って山を駆け上っていたが、丁度その頃、ヒルルクは国王ワポルの罠にまんまと騙されて包囲されていた。チョッパーが持ってきてくれた薬で死ぬわけにはいかないという考えから彼は自ら命を絶つことを望み、駆け付けてきたチョッパーの眼前で爆薬を煽り爆死してしまう。
ヒルルクの死をあざ笑ったワポルに激高し襲い掛かろうとするも、王国の腐敗に胸を痛めていたドルトンの決死の説得により、その場から立ち去る。そして、くれはに医術を教えて欲しいと頼み込み、彼女の元で医術を学びつつ、彼女の助手として生活を共にする。
第1部 サバイバルの海 超新星編
ドラム王国編
麦わらの一味到着の少し前、黒ひげ海賊団によりドラム王国は崩壊。ワポルが不在となったドラム城をヒルルクの墓と決め、くれはと共に住み着く。
一度は入れ違いになるも、高熱を患ったナミを救うためにドラムロックを登ったルフィ(全身凍傷なりかけと末端擦過傷)とサンジ(雪崩に巻き込まれ背骨にヒビ)を治療。その後ドラム王国へと舞い戻ったワポル一行を相手にルフィたちと共闘し、撃破する。
ワポル撃破後、ルフィに海賊へと勧誘され一度は断りながらも受諾。涙の別れを嫌ったくれはの演技により追いかけ回されながら城を発ち、ヒルルク長年の研究結果である「冬に咲く奇跡の桜」を餞別として涙ながらに見届け、麦わらの一味に加わる。
アラバスタ編
アラバスタ王国ではまだ敵に存在がバレていなかったサンジに協力して仲間を救出し、首都アルバーナまでの足代わりも確保。辿り着いたアルバーナでの決戦では南門にて、ウソップと連携しながらMr.4&ミス・メリークリスマスを撃破。ルフィが復活した後はサー・クロコダイルが仕掛けた爆弾の解除のため、広場で爆弾発見と戦闘の鎮圧に奮闘した。
戦いの後は重症を負った仲間達の治療をし、高熱を出したルフィをビビと共に3日間付きっきりで看病した。
空島編
スカイピアにて不法入国の罪を着せられ神の島に船ごと連行される。ゾロたちが島の捜索のために祭壇を脱出した時に四神官の一人であるシュラが襲来。ゴーイングメリー号の船体やメインマストに火をつけられてしまうも、ガン・フォールが駆けつけたことで戦闘はそちらに任せ、マストの方も根本から折って消火する事でなんとか延焼を防いだ。
黄金を目指すサバイバルでは仲間とはぐれ、道中で神官ゲダツと対峙。沼雲だらけのフィールドとゲダツの噴出貝による強力なパンチを前に苦戦するも、弱点を見抜き撃破した。
その後上層遺跡に辿り着くも、神官オームの鉄雲の剣と生存率0%の鉄の試練の前に為す術なく脱落してしまった。
ロングリングロングランド編
フォクシー海賊団とのデービーバックファイトでは、一回戦に負けたため一時的にフォクシー海賊団へと移籍。当初は泣き喚き嫌がるもゾロの一喝で腹を括り、その後は無事に麦わらの一味へと復帰する。
その後、現れた大将“青キジ”との交戦で全身凍結したロビンとルフィを治療した。
ウォーターセブン&エニエス・ロビー編
ロビンと共に街を散策中、(CP9と接触した)ロビンが行方をくらます。その最中2億ベリーを運搬していたウソップが解体屋フランキー一家に強襲され重症。ルフィ・ゾロ・サンジと共にフランキーハウスへと殴り込み、屋敷ごと粉砕する。
ゴーイングメリー号の進退を巡るルフィとウソップの決闘を涙ながらに見届けた後、一味を離れたロビンの真意を知りエニエス・ロビーへと奪還に向かう。
エニエス・ロビーではCP9の一角クマドリと交戦。格上相手に苦戦し、渾身の刻蹄でも倒しきれなかったため、くれはから使用を固く禁じられていたランブルボールの連続服用により理性を失った巨大な怪物へと化す。クマドリを圧倒し勝利するも今度は見境なく暴れ始め、最終的にはフランキーによって海へと落とされ元に戻る。
ロビン奪還後は駆け付けたメリー号に乗船し司法の島を脱出。損傷により遂に限界を迎えたメリー号の最期を、仲間と共に見届けた。
この一件により一味全員に懸賞金がかかり、チョッパーはペットとして認識された結果、懸賞金額が50ベリーとなった。
スリラーバーク編
魔の海域にてガイコツの音楽家ブルックに遭遇。スリラーバーク接触の際は、意図せずナミ・ウソップと共に上陸してしまいゾンビに追いかけ回される。その後、憧れの医者であるドクトル・ホグバックと出逢い感激するも、その正体を知り激怒。ゾンビのビクトリア・シンドリーを撃破し、オーズ戦では医術を生かし作戦の総指揮を執った。
シャボンディ諸島編
鉄仮面のデュバルとの交戦で助けたケイミー・ハチと共にコーティング職人を探すも、シャボンディパークでケイミーが攫われ奴隷にされかける。ルフィの天竜人暴行事件で来襲した大将“黄猿”や王下七武海のバーソロミュー・くまと交戦。くまの能力により一味は崩壊し、チョッパーはトリノ王国へと飛ばされる。
マリンフォード頂上戦争編
トリノ王国で住民と巨鳥の諍いを解決した矢先にエース処刑のニュースを知る。慌ててシャボンディ諸島へと向かうが、今度は16点鐘のメッセージ(3D2Y)を受け取りトリノ王国で新たな薬草と医術の修行に入る。
第2部 最後の海 新世界編
5番目に到着。服装以外の見た目にほぼ変化はないが、変身形態ではきちんと成長している。
一度は一味の偽物に騙されついて行くが、偽ロビンへの仕打ちにショックを受け逃走。その先で本物のウソップやナミと合流し、その後は全員で魚人島へと出航する。
魚人島編
無茶な入国により海へと投げ出され、ルフィ・ウソップ・サンジとともにケイミーに介抱される。人魚の浅瀬で鼻血を出しすぎたサンジの治療をきっかけに、魚人と人間の埋めがたい溝を知る。
その後「海の森」でナミ・ロビンと合流。元七武海ジンベエから魚人島の歴史を知る。
新魚人海賊団との戦いではウソップと協力しダルマを追い詰めたり、ブラキオタンク5号で雑兵を片付けたり、怪物強化を披露してドスンを撃破したりといった活躍を見せた。
パンクハザード編
船番をしていたが、シーザーの手下のガスによって眠らされ研究所に運ばれる。そこで人体実験を受けている子供たちと遭遇。彼らがドラッグ漬けにされている事、このままでは余命幾ばくも無いことを知り激怒する。
ルフィがトラファルガー・ローと海賊同盟を結び、ルフィを追って上陸した海軍G-5一行がシーザーの悪行に気付いたため共闘。シーザーを撃破し、子供たちの治療を海軍へと託す。
ドレスローザ編
ナミ・ブルック・モモの助とともに「サニー号安全確保チーム」としてグリーンビット沖合に待機するが、ドンキホーテファミリー幹部ジョーラの強襲を受ける。ブルックの機転で撃破するも、今度はドフラミンゴに勘づかれ、すんでのところをサンジが駆けつける。
フランキーからドレスローザの闇を聴きドレスローザへと戻ろうとするが、今度はビッグ・マム海賊団の強襲を受ける。本島上陸は不可能だと判断したローからシーザーを託され、一足先にゾウへと出航する。
チョッパー達はほぼ参加していないものの、ルフィのドフラミンゴ撃破の一件で一味の懸賞金は大幅に増額。ただしチョッパーは相変わらずペットとしてしか認識されず、金額は100ベリーである。
ゾウ編
辿り着いたモコモ公国は四皇カイドウの手下によって崩壊しており、一行は国民の救助を決断。使われた毒ガスがシーザーが開発したものだった事もあり、国民全員の解毒と治療を終える。これによりミンク族から「国を救った大恩人」とされ、手厚い歓待を受ける。しかし一行を追っていたビッグ・マム傘下ファイアタンク海賊団による襲撃を受け、チョッパー達を庇う形でサンジが連れ去られる。ルフィ合流後はその責任を感じ、サンジ奪還チームとして万国(トットランド)行きを決意する。
ホールケーキアイランド編
一味に加え戦士ペドロ、案内役ペコムズ、勝手に付いてきたキャロットと共に万国へ侵入。
「誘惑の森」でシャーロット・ブリュレ達と交戦し、キャロットと共に鏡世界(ミロワールド)に囚われるも、チョッパーの機転で撃破。ブリュレを人質にし、鏡世界(ミロワールド)の完全掌握に成功。この時キャロットの兄貴分となり、彼女から「チョニキ(チョッパー兄貴の略)」と呼ばれる。
ナミ・ジンベエと合流後に、ビッグ・マムに捕まっていたブルックも回収。ルフィ・サンジとも無事合流を果たし、ビッグ・マム暗殺を目論んでいたカポネ・ベッジと海賊同盟を結ぶ。お茶会に乱入し、マザー・カルメルの写真破壊、ヴィンスモーク家の救出には成功するも、ビッグ・マム暗殺には失敗。食い患いを起こしたビッグ・マムに島中を追いかけ回されながらもなんとかサニー号へと辿り着き、仲間の全員合流まで船を死守する。
ルフィのカタクリ撃破、サンジのウェディングケーキ制作完了後に島を全力離脱。ペドロ・ジェルマ66・ペコムズ・そして駆け付けたタイヨウの海賊団の援護を受け、万国から無事に逃げ切る。
ワノ国編
第一幕~第二幕
ワノ国へと向かう道中、新聞により世界会議の一方を知る。変わらず元気そうなDr.くれはやネフェルタリ・ビビなどの様子に、嬉しそうに顔を綻ばせた。
ワノ国を目の前にして大渦に船が飲み込まれてしまうが、船が完全に沈む前にルフィの指示でチョッパーたちは“空中歩行”ができるサンジの手を借りて先に島へと上陸する。
その後はしばらくルフィの行方を追っていたが、おでん城跡地に潜伏していた錦えもん・ロー・モモの助と、その場にたどり着いたルフィと再会。また、ルフィが連れてきた赤鞘九人男の一人であるお菊や、元将軍家お庭番衆のくノ一しのぶという新たな協力者たちとも対面する。
チョッパーは忍者のチョパえもんに扮し、イヌアラシのもとへ合流。合流後は編笠村で彼がカイドウに負傷させられたのを発見したお玉の看病にあたる。
お玉が回復した後もそのまま彼女とモモの助、そしてお菊と共に編笠村にいたが、九里ヶ浜に記憶喪失になったビッグ・マムが漂着。兎丼に収監されたルフィを助けたい一心のお玉とモモの助に押されて兎丼まで向かうことを決意。更におリンという名を与えられたビッグ・マムもおしるこで釣って同行させる。
兎丼に到着した後はビッグ・マムと百獣海賊団の大看板クイーンの戦いを静観。2人が兎丼から離脱したあとは反乱を起こしたルフィに加勢し、無事兎丼を制圧。戦闘中に使用された疫災弾「ミイラ」の抗体を短時間で作成し、囚人たちを救った。
第三幕
鬼ヶ島の決戦では、ライブフロアで使用された疫災弾「氷鬼」による騒動に巻き込まれる。ウイルスの製作者であるクイーンが持っていた唯一の抗体をスクラッチメン・アプーに渡した後はゾロに抗体の奪取を依頼。自身は氷鬼の分析を行い、途中で自身も感染してしまうミスをするものの、火でウイルスの増殖を抑えられることを発見し周囲に伝達。抗体を入手した後は不死鳥マルコによってウイルスの増殖が一時的に止まり、抗体を増殖する時間を与えられた。マルコに加えてヒョウ五郎率いるワノ国の親分たちと百獣海賊団を離脱したX・ドレークに護衛されながら、ミンク族の医者であるミヤギ及び看護師のトリスタンと協力して抗体作成に取り掛かる。
戦場で1人ずつ抗体を打っていくのは無理だと判断したチョッパーは抗体をもとにして、氷鬼を打ち消す作用を持った新たな霧状のウイルスを作成し、無事混乱を収める。そしてウイルスを武器にするクイーンに対して怒りを爆発させ、30分まで変形可能になった怪物形態でクイーンに挑む(なお本人は周りからさんざん「たぬき」と言われたことにもキレており、勘違いに気づいた味方一同は心の中で気まずそうに謝った)。
しかし、動物系古代種の能力者であるクイーンにはダメージとなるような有効打を与えられず、変形の時間切れが迫る。そして途中からクイーンに加勢したシャーロット・ペロスペローのアメの矢は防ぐことができず一方的にダメージを負い続け、更にルフィが再びカイドウに敗北した知らせが入ったことで戦意を喪失。危うくチェックメイトされかけたが、噛みつかれる直前にサンジが加勢。四皇によって重症を負わされたゾロの治療をサンジに託され、自身はクイーンの相手をサンジに託した。
その後、怪物形態の副作用でベビジジー状態になってしまうものの、ミンク族の超回復薬をゾロに施し、彼を一時的に復活させた。
ワノ国編でのチョッパーは戦闘では幹部クラスを誰一人倒していないが、『医者』として勇敢に戦い抜いた。
百獣海賊団大看板にして病原菌兵器の大家でもある『疫災のクイーン』に医学・疫学戦で勝利し、大混戦・混沌を極めたライブフロアの戦況を一変させることで、味方の勝利に大きく貢献した。
もしもチョッパーの治療が間に合わなかった場合、人道的にも戦況的にも、言葉通りの意味で『最悪の状況』に陥っていたことは言うまでもない。
ワノ国出航後、キッドの挑発に乗ってしまったとはいえ自分たちを危険に晒したルフィをボコボコにして小型の檻に入れたり、仲裁に入ろうとしたジンベエにもキレるなどと終始怒り心頭なナミに対し、ウソップ共々防御態勢になっていた。そして、四皇の大幹部「船医」として懸賞金が1000ベリーに増額。自身の懸賞金を見て増額に喜んではいたものの、たった900ベリーの増額であったことにキレていた。しかし、ロビンから大好物のわたあめを貰ったことで、すぐさま機嫌を直している。可愛い。
エッグヘッド編
荒れる海を航海している途中で強風に吹き飛ばされてしまい、自分を助けようと空中に飛び出したルフィと目の前に発生した巨大な暖水塊に囚われていたジュエリー・ボニー、そして海に落下した自分たちを助けようとしたジンベエと共に、次の島であるDr.ベガパンクの研究所がある未来島エッグヘッドにサニー号に残った面々より先に辿り着く。
上陸後は島の工場層を探索し、ベガパンクの猫(サテライト)の一人、アトラスに出会う。彼女に食事を与えられた後は島の警備を担当していたパシフィスタに無銭飲食の罪で追跡されるが、ボニーの能力で難を逃れた。
その後、ルフィたちと伝説の鉄の巨人の亡骸がある場所に辿り着き、ベガパンクの本体と出会う。
ルフィがベガパンクをエッグヘッドから連れ出すことを了承すると、ベガパンクの指示に従って研究層へ向かうべく行動を開始するが、道中でベガパンク抹殺を目論むCP-0と遭遇。チョッパーは戦闘に参加することなく、ロブ・ルッチによって破壊されたアトラスを守りながら真空ロケットに向かった。
「〇人目」の謎
本作では、麦わらの一味に新たな船員が加入する回にはエピソードタイトルが「〇人目」となることが通例となっており、ファンの間ではこれが「お約束」として認識されている(〇の数字はルフィを抜いたナンバリングとなっており、彼が最初に出会ったゾロから「1人目」で数えられている)。
しかし、本項のチョッパーとニコ・ロビン、ジンベエ(+ビビたち?)はこの「お約束」に反し、未だに「〇人目」のタイトルを冠したエピソードが存在していないことから、ファンの間では様々な推察が展開されている。
(以下、加入に「〇人目」と付いた船員を一覧で記載)
船員名 | 加入時エピソードタイトル |
---|---|
ゾロ | 1人目 |
ナミ | 2人目 |
ウソップ | 3人目と7人目(※1) |
サンジ | 4人目 |
フランキー | 3人目と7人目(※1) |
ブルック | 8人目 |
※1 ウソップとフランキーは同時加入となり、前者が「3人目」、後者が「7人目」と考えられる。
※2 また、ビビやカルーは正式な船員ではなく一時的な協力者としてこのナンバリングに含まれないのではないか?とも言われている。
※3 作者によるイメージナンバー(ルフィを含めた通し番号)はチョッパーが「06」、ビビが「05.5(サンジとチョッパーの間)」なので、今後チョッパーに「〇人目」タイトルが付く場合は「5人目」である可能性が高い(その場合、逆算で「07」のロビンは「6人目」)。
- 仮説①:チョッパーも今後離脱→再加入する説
これまでもナミやウソップなど物語中で(一時的に)一味から離脱した船員が、再加入時に改めて「〇人目」のタイトルでエピソードが描かれている例があり、ナミはアーロンパーク編終了後に「2人目」、ウソップはエニエス・ロビー編後に「3人目」と、最初にルフィと出会った順でナンバリングされている。
そのため、「今後、チョッパーも離脱~再加入のエピソードを描く伏線なのではないか?」とも推測されている。
- 仮説②:チョッパーが「船医」として認められていない説
これまでルフィが仲間にした船員たちは、例えばゾロなら「戦闘員」、ナミなら「航海士」と、ルフィが各々の能力を見込んで仲間に誘っている。しかしチョッパーやロビンについては当初「面白トナカイだから」「頼まれたから」といった認識を持たれ、一味の役割を任せるために誘っていないからではないか?という推察。
実際、サンジはホールケーキアイランド編で一時離脱しているにもかかわらず、バラティエ編の時点で既に「4人目」に数えられていることが裏付けとされる。
- 仮説③:ビビたちの進退についてのネタバレ配慮説
チョッパーに「〇人目」タイトルがないのは、彼以前に直近で仲間になったビビとカルーへの配慮ではないか?という推察。ビビたちはチョッパーよりも少し前のウイスキーピーク編から麦わら一味の船に乗り込み、その後はリトルガーデン、(チョッパーが加入する)ドラム王国、そしてアラバスタ王国を共に巡り、同国での騒動解決後は王女として国に残る道を選び別れることになった。
当時の読者にとっては、ビビたちが一味に正式加入するか否かは注目視されていたため、ここでチョッパー加入時に明確に「5人目(サンジの次)」と明言してしまうとビビたちが今後離脱することが明確になってしまうため、それを敢えて伏せる目的で「〇人目」タイトルを付けなかったのではないか?と推測されている。
(TVアニメ版では、両者をそれぞれ(順は不明だが)「5」「6」と換算してか、ロビン加入時に「7人目」とタイトルがなされている。)
- 仮説④:「仲間」を数えていない説
そもそも、この「〇人目」というタイトルが「ルフィの仲間の数」を表していないのではないか?という推察。
上述のビビたちやジンベエなど、ルフィから明確に「仲間」と公言されている(現在もそう思っている)人物がこのナンバリングに含まれていないことから。
- 仮説⑤:単なるウッカリ説
普通にタイミングを逃したのか、或いはそもそも「〇人目」は作者にとってそこまで深い意味はなかった可能性も…。
2020年時点で作者が本作をあと4、5年で終わらせたいと発言しているため物語が大詰めを迎えているタイミングで「〇人目」のタイトルを冠したエピソードを果たして挿入できるのか、それ以前に用意されているのかは作者のみぞ知る…。
…いずれにしろ、今後この謎が解明されるかもファンにとっては注目所である。
悪魔の実の謎
チョッパーは“動物系”悪魔の実である「ヒトヒトの実」を食べて「人間トナカイ」になったのは先述通りだが、彼の人間形態は決して「人間(ヒト)」と呼べる姿はしておらず、雪男(イエティやビッグフットなど)を連想させる風貌となっている。実際、人の姿ではじめて人里を訪れた際には住民たちから「化物」と怖れられ迫害を受けている。
また、“動物系”であれば実の名称のあとに「モデル“○○(動物名)”」と付く通例もチョッパーの場合は存在しない(明かされていない?)。実際、直近で同じ“動物系”の能力者であるドルトンは「ウシウシの実 モデル“野牛(バイソン)”」、ペルは「トリトリの実 モデル“隼(ファルコン)”」など、それぞれ細かい分類が存在する他、チョッパーと同じヒトヒトの実を食べた能力者としてセンゴク(モデル“大仏”)も登場している。また、上述含めて作中で動物形態を披露した能力者たちは、いずれも完全な動物の姿に変身している(ただしセンゴクの場合は人型→人型への変身であるためか、変身しても人間時の面影を残している)。
モデルが判明してない種類も他に存在するが、それはモグモグの実のように他に別種の存在の有無が不明なパターンのみで、ヒトヒトの実は例外(ヒトヒトの実には明確に「モデル“○○”」による細分化が存在する)である。
「作中でまだ判明していないだけで『ヒトヒトの実 モデル“○○”』であり、チョッパーの食べた実のモデルが雪男のような毛むくじゃらの人種である(例:ヒトヒトの実 モデル“雪男(イエティ)”)」という可能性もあるが、憶測の域を出ない。
他にも、「人間形態が不自然に見えるのは、モデルの当事者である「我々読者(人間)」の目を通しているから(=あらゆる“動物系”の動物形態は、異種族から見れば完全に変身できているように見えるものの、実はモデルとなっている生物から見ると不完全で違和感を覚えてしまう)」というメタ的要素を含む考察も一部でされていたものの、証拠は無い…というかそれにしては不自然である描写が作中でなされているため、やはり現状ファンの憶測としか言えない。
彼の食べたヒトヒトの実は、本当に「人間」に変身する悪魔の実なのだろうか……?
近年、一部のファンの間でとある人物が「ヒトヒトの実で“人間”に変身した三頭獣ではないか?」という説が浮上しているのが、こうした噂が囁かれる後押しになっているのかも知れない。
さらに、ワノ国編にて同じ一味の仲間でもある船長が遂に覚醒を果たし、同じヒトヒトの実の特殊な能力である事が判明。
一味の中で実の分別が被る事自体が異例であり、引いてはチョッパー自身にも何か秘められているのでは、という考察が加熱した。
前述のモデル不明の点や、ヒトヒトの実には今回判明した分を含めても幻獣種しか登場していない点も拍車をかける。
そもそもこれまでの描写を見ても、
- ランブルボールの副作用とはいえ他の能力では類を見ない「暴走」
- 海に浸かっても変形が解除されない(チョッパーの基本形態は四足歩行の姿であるはず)
- ランブルボールは悪魔の実の能力による変形に作用を与えるものであるにもかかわらず、本来普通の人間とは関係ない部位が変化する(角強化、毛皮強化)
とチョッパーの能力には不審な点が多い。
加えて以下のような疑問点も浮上している。
- 「解放のドラム」と「ドラム王国」
ドラム王国は一度マーシャル・D・ティーチ率いる黒ひげ海賊団に滅ぼされている。確かに危険な一味だが、そもそもこの国を襲撃した理由は判明していない。後にジーザス・バージェスは偶然発見したルフィのゴムゴムの実を奪おうとしていた。
この事から「ティーチはゴムゴムの実の秘密を知っていて、それを目当てにしていた」そして「ドラム王国にヒトヒトの実があることを嗅ぎつけており、それが目当ての品であると考えたかそれ以外の秘密を見抜いて奪いに来た」のではないかという考察である。
しかしその時点でヒトヒトの実は既にチョッパーが食べており、チョッパー自身は人型の姿をくれはの前以外で見せた事はなく(厳密にはチョッパー個人として。ヒルルクに引き取られる前に人型の姿で人里に降りたが化け物としか見なされなかった)襲撃事件時点ではドラム城から出ていない可能性が高いため黒ひげに気づかれる事はなかったと思われる。
動物としてかマスコットとしてか
実は当初、作者は「僕は世間にあふれているマスコットキャラという奴らが、きらいなんだ。アレらは客にこび、甘ったれているから」とマスコットキャラを嫌っており、チョッパーを登場させたが役割は人間の言葉を話す面白動物(初登場時、口元もっこり)。ただ可愛くはしたくなかった、そこはドラマで表現した。「“かわいさ”とは“けなげさ”だ。けなげに頑張る。でも力が及ばない。でもひたむきに頑張る。いつか“男”になるために。これがかわいさだ。上目使いで目を輝かせても、認めない」と見てくれの可愛さに否定的だった。公開された初期設定資料集では当初「頭がリアルなトナカイの長身の男性」として描かれていた。
しかし、アニメ化されるとキャラクター担当の小泉昇が描いたチョッパーと大谷育江の破壊力抜群のメロメロボイスにやられ、「小泉昇氏がコレ、えらく可愛らしいチョッパーを描いて、声優の大谷さんの声ときたらもう反則もの。とにかくずるい。僕は思った。小泉さんの描くチョッパー超かわいい♡うおっ!!いかん!!うかうかしてたら原作が負けてしまう!!大丈夫。ちゃんとチョッパーには中身がある。顔がかわいくてもこびては見えまい。僕は、マスコット・チョッパーを解禁した。徹底的に!!」以後は作中での作画面でのマスコット化が進んでいる。
一方で、上述のトナカイ型ミンク族にときめいた件に関してか「チョッパーに恋愛させないで」という手紙が届いた時に「”恋はいつでもハリケーン!!”だから僕に言われても無理です」とSBSで返すなど、「媚びない」という姿勢自体はその後もキチンと一貫させている。
作者の矜持と小泉氏の作画・大谷氏の演技がぶつかり混ざりあった結果、見た目も声も仕草も最高に可愛いが、その内面に「医者の誇り」「海賊の覚悟」……そして、Dr.くれはに「男だ!!!」と言い放った、堂々たる「男らしさ」を内包した、『可愛くて芯の通った、非常に魅力的なチョッパー』が完成した……というわけである。
ちなみに、大谷女史はチョッパーを演じる前は幼少期のサンジを担当(後にWCI編ジェルマ回想でも再び担当して話題になった)していた他、TVスペシャル『ルフィ落下! 秘境・海のヘソの大冒険』ではメロイ役も演じていた(時系列が少なくともウイスキーピーク編より前)。
チョッパーマン
公式ガイドブック『ONEPIECE BLUE』から登場した短編オマケ漫画タイトルの一つ、およびその主人公。麦わらの一味が所謂スターシステム形式で様々な役どころで登場する本作では、チョッパーは上述のマスコット性を活かした“僕らのヒーロー正義の味方”チョッパーマンとして登場。助手のナミフィアと共に、“悪の権化”Dr.ウソダバダ率いる「ウソダバ団」と日夜戦い続けている。
空を飛ぶことができる「チョッパーマント」を纏っている以外で外見はほぼほぼ本編のチョッパーそのまま。得意技はその愛らしい容姿から放たれる「キューンスパーク」で、これを受けるとどんな敵(ときには外野)も目をハートにして虜にされてしまう。たまに効かない相手も現れるが、そんな相手には怒りの暴力「チョッパーバイオレンス」でタコ殴りにするらしい。
まさかのリアルチョッパー
indeedのONEPIECEコラボCMにて、チョッパー役に起用されたのは、本物のトナカイだった。
まあ、本人は変形できるので、違和感はないのだが。
ちなみに鳴き声を「キャンペーン中です」とナミ(泉里香)が翻訳していた。
公式(?)擬人化チョッパー
原作では人間形態が大柄かつ筋肉質で毛むくじゃらの風体だったチョッパーだが、2019年5月に公開された日清カップヌードルとのコラボ『HUNGRY DAYS』では、他の登場人物たち同様「人間の高校生」の姿で登場。こちらでは他の面々より遥かに低身長かつ童顔の茶髪の少年として描かれている。
主役化
2002年に公開された劇場版ONEPIECEの3作目『珍獣島のチョッパー王国』、翌年にワンダースワンカラーで発売されたゲームソフト『ONE PIECE チョッパーの大冒険』では主役を務めた。
パズドラ
多くのユーザーの期待通り、最短6ターンと軽くプレイヤーにかかる現在存在するデバフをほぼ解除できる上におまけでHPと回復力を1.5倍にするまさに万能薬と言える性能、更にスキルブーストを素の段階で4つ持ち、更に毒無効に加え10コンボ以上強化とサブの回復役だけでなく攻撃も十分にこなせる現時点で最高のサブキャラクターとして大活躍をしている。
二年前
二年後
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海賊 医者 トナカイ ランブルボール わたあめ大好きチョッパー
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すべて見る- Happy Birthday!2020→
伸ばしてこねて〜トニートニー・チョッパー誕生祭2020〜
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