「ガギャギャァッ!!!」
基礎データ
※プレッシャー:相手の技を受けると、その技のPPの減りが1増える。
※テレパシー:味方の全体技でダメージを受けない。
他言語版の名称
英語 | Palkia |
---|---|
イタリア語 | Palkia |
スペイン語 | Palkia |
フランス語 | Palkia |
ドイツ語 | Palkia |
概要
ディアルガ、ギラティナと同じ、『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』(第4世代)に登場したポケモン。
背中から翼のような鰭を生やし二本足で立つ神々しいポケモン、両肩に真珠の意匠が見られる。
『パール』のジャケットにも描かれており、同ゲームのストーリーの鍵を握る重要なポケモンである。
シンオウ地方の神話に登場する伝説のポケモン。シンオウ地方を創造したと人々に伝えられるポケモンの内の一神。
パルキアが生まれた事で空間が生み出されたとされ、パルキアが呼吸をすることで空間が安定するとも言われており、空間を司る神と呼ばれている。
実際に空間のつながりを自在に操る強大な力を持っている。作中では異空間を創り出したり、空間を歪めて新世界を創造しかける場面もある。
またシンオウ地方の神話に登場するアルセウスの分身でもある。
住処は並行して並ぶ空間の狭間という凄い所に生息しているポケモン。この事からパラレルワールドすらも超える能力を持っているのではないかと思われる。
原作ゲームの鳴き声「ぱるぱるぅ!」やアニメ映画のサトシにバカヤロー呼ばわりされるなど、ネタの面でも事を欠かないポケモン(ちなみにアニメ映画でのパルキアの声はGMKにおける地の神の声の流用である)。
見た目がみずタイプに見えないからだろうか、みずタイプの技をアニメや映画では使用した事は一度もない。時空の歪みが水面に発生させる水柱をパルキアのうずしおだと勘違いした人もいた。第5世代以降も旧世代型のはかいこうせんを放っていたため、『光輪の超魔神フーパ』では、黒いレックウザのもの共々、異なるタイプのはかいこうせんが同時存在した(はどうだんも同様)。これは、スキンなどの特性なら説明が付くが、スキンの特性はどちらも所持しない。
何故みずタイプなのかは不明だが、名前の由来であるパール(真珠)が海に産する物であるからかもしれない。
名前の由来・モチーフ
名前の由来は恐らくパル(パール<pearl>:英語で真珠)+キア(ルキア:女性名。ラテン語で光を意味するluxに由来する)。
一部設定は日本神話の天照大神(アマテラスオオミカミ)をモデルにしていると思われる。
また、みずタイプを持っている事や兜の様な頭部に、下記のオリジンフォルムの姿からギリシャ神話の海神ポセイドンや、空間を司る事から考えてギリシャ神話の天空神ウーラノスなど様々な神の要素が窺えるが、確定的ではない。
ディアルガと合わせて『ディアルキア』(ギリシャ語で二頭政)も含まれているかもしれない。
オリジンフォルム
『LEGENDSアルセウス』ではギラティナと同じく、本来の姿である「オリジンフォルム」が存在する事が判明。
普段の二足歩行から、ペガサスを思わせるより神々しい姿へと変化。四肢が馬の蹄状に変化し、頭部のトサカもさながら古代ギリシャの兜のように変形する。
両肩の真珠は全体に行き渡って首部分に移動しているが、普段の姿の胸部分がそのまま残っているのでケンタウロスにも見え、真珠の部位は独自に動かせる。
更に、腹部にアルセウスの腹部のリング(千宙腕)を思わせる、空間の広がりを表現した紫色のリングが追加され、上記の通りアルセウスの分身である事がより真実味を帯びたフォルムと言えよう。
ただ、その一方で胸部と肩アーマー(真珠部分)があるのに腕が無い事から何とも言えない違和感を覚えたユーザーが多数存在した(よく見るとわかると思うが、腕の部分は前足に変化している)。
この姿では空間そのものを自在に破壊・再生するほどの力を振るうとされ、世界にこの姿のパルキアが存在すると、空間がズタズタに引き裂かれてしまうとされる。ワールドスケールのあくうせつだんを常時発動している状態と言ったところか。
全なる神の姿と力を模したことで神としての権能は更に強大になったものの、巨大すぎる力によって意図せずして世界に影響を及ぼす形態がこのオリジンフォルムなのだろう。
因みにペガサスの名前は古代ギリシャ語で「泉」や「水源」を意味するペーゲに由来するとも言われている事や、ペガサスの父であるポセイドンは馬との関わりが深く、競馬の守護神である事もパルキアのタイプやオリジンフォルムの姿と一致していると言える。ここに来て「みずタイプ」要素が補完されたとも言える。
ゲーム上での特徴
フォルム | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
通常 | 90 | 120 | 100 | 150 | 120 | 100 | 680 |
オリジン | 90 | 100 | 100 | 150 | 120 | 120 | 680 |
ディアルガと同様に、神と称されるポケモンだけあって、能力値は非常に高い。
特に特攻は150とディアルガに並んで群を抜く高さ。また、素早さは禁止伝説のみずタイプの中で
最速、ドラゴンタイプの中では元最速の素早さ100。オリジンフォルムになればさらに速い120になり、激戦区の100付近から大きく抜け出したかなりの素早さとなる。
ドラゴン+みずは互いの弱点をうまく補い合っており、弱点となるタイプはドラゴンのみであった。さらに伝説戦においてはメジャーなみずタイプの技を1/4にすることも可能。
みずとドラゴン両方に耐性を持つポケモンもあまり多くなく、第5世代まではせいぜいヌケニン、エンペルト、ナットレイぐらいで、それらへの対策技も覚える事が出来る。
第6世代では新たにフェアリータイプが弱点となり、両方に耐性を持つポケモンもマリルリ、エルフーンと増えた。いかに空間を操ろうが、奴らは涼しい顔である。
ゼルネアスという強力なフェアリーポケモンの登場も逆風となり、第5世代から一転、使用率は大幅に低下することとなってしまった。
第7世代にて登場した水御三家のアシレーヌも耐性を持っている。
また習得者はそこまで多いわけではないが第6世代からは「フリーズドライ」が登場し、4倍弱点が誕生している。
専用技は、空間ごと相手を両断する特殊ドラゴン技「あくうせつだん」。
連打出来る特殊ドラゴン技の「りゅうのはどう」よりも威力が高く急所に当たりやすい。
また、打ち逃げ前提になるが特攻150から放たれる「りゅうせいぐん」も非常に強力。
他「ハイドロポンプ」「だいちのちから」「だいもんじ」「かみなり」「れいとうビーム」「はどうだん」等と技のレパートリーも申し分なく、それなりの素早さもあって幅広いポケモンを相手に出来る点が魅力である。
補助技ではくうかんポケモンの名の通り、「トリックルーム」を扱える。自身の素早さは高めなので、相手のトリパへの対抗手段やザシアンなど超高速アタッカー対策として扱われる。
一方で、フェアリータイプピンポイントで弱点を突ける技は存在しない。大きな尻尾があるのに「アイアンテール」すら覚えない。
飛行技に関しては、背中に翼みたいな部分が二対あるが「そらをとぶ」を覚えられない。その代わり「ダブルウイング」は覚える。
水技に関しては、「ダイビング」はバッチリ覚えるが「たきのぼり」は何故か覚えられない…。
第9世代
ポケモンホームの連携と共に解禁。
テラスタルを獲得し、さらには前述のオリジンフォルムで戦うことが可能になった。
比較的に優秀なタイプであるが、フリーズドライを4倍で受けたり、環境に多くいるフェアリーに耐性が持てるようになるので強化されたと言えるだろう。
新規技としてはこれまで覚えなかったたきのぼりを習得している。ただ必要かと言われれば……。
オリジンフォルムについては、だいはっきんだたを持たせることでフォルムチェンジが可能。
ザシアンやザマゼンタのように種族値の上昇はないが、前述の通り素早さの種族値が120の配分となり、禁止伝説の中でもかなり速い分類に達することに。(禁止伝説ではルギアより速い)
ただし、ランクマ環境で使用率が高いハバタクカミ、パオジアン、テツノツツミには大きく抜かれてしまっている。禁止伝説ではザマゼンタやザシアンに抜かれている。
さらに道具の効果でドラゴン技と水技の威力を高めることが可能に。これをC150というパワーから繰り出され、テラスタル補正も乗るためとんでもない火力になる。
総じて、今作においてはオリジンフォルムによるSの上昇が最も注目されることだろう。
最速であれば、準速の盾の王ザマゼンタを確定で、相手の努力値次第ではザシアンを抜かす可能性もある。
もちろん通常フォルムスカーフを持たせればそれまでで、パルデア環境で素早さラインが大きく上昇したこともあり微妙な数値だが、それでも素の素早さ上昇したことはやはり魅力的である。
隠れ特性「テレパシー」はディアルガ・ギラティナ同様入手が難しく、『ポケモンARサーチャー』にて同ゲームクリア後に『パール』のソフトを3DSに挿し込んだ状態でプレイすると出現する個体をゲットして『ポケモンBW2』に転送するか、下記『光輪の超魔人フーパ』の映画前売り券で手に入れるか、もしくはポケモン剣盾の冠の雪原で実装されたとくせいパッチを使用するしかない。
ゲーム内のストーリーにおいては、その力を利用しようとギンガ団のボスであるアカギに狙われる。
『パール』と『プラチナ』において「テンガンざん」の「やりのはしら」に一体だけ出現する。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』においては、アルセウスを先頭にして「アルフのいせき」の「管理部屋」に入ろうとすると「シントいせき」へ行くイベントが発生し、パルキアを選択するとLv.1で入手できる。
『オメガルビー』では、ユクシーとエムリットとアグノムを手持ちに加え、「おおぞらをとぶ」でムロタウン近辺に現れている「大きな裂け目」に行き、「はい」を選ぶとバトルになる。レベルは50。
出現条件で3匹も枠を埋める関係上、残りの2(+1)枠にシンクロ+能力値判定用ポケモン+捕獲要員を入れなければならない。あくびの使えるユクシーを捕獲要員にすると枠の節約ができる。
もし倒しても、一旦地上に降りて改めて飛べば再登場する。
『ウルトラムーン』ではウルトラホールに飛ぶと行ける世界に出現することがある。レベルは60。
番外作品
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
オレキア参照。
ポケモンGO
ホウエンイベント終了後の2019年1月30日~2月28日までの間、レイドボス限定のポケモンとして登場した。
他の伝説ポケモンと同様、難易度は最高の★5で、手持ちに加えたい場合、バトル終了後のゲットチャレンジで捕獲する必要がある。
性能はというと、最大CPは流石伝説なだけあって3000代後半、最大のものになると4000に迫る。
通常技は「りゅうのいぶき」「ドラゴンテール」のドラゴン2種、ゲージ技は「りゅうせいぐん」「ハイドロポンプ」「だいもんじ」「アクアテール」の4種。
これまでボーマンダ(と限定カイリュー)しか覚えられなかった「りゅうせいぐん」を備えており、火力は申し分ない。
……のだが、覚える技の殆どがフルゲージ技のため小回りが利きにくく、半分ゲージ技を備えるカイリューとかの方が使い勝手がよくなりがちという点が残念なところ。
一応ゲージ技を開放すればドラゴン・ほのおやドラゴン・みずといった組み合わせも可能にはなるが、解放に必要なアメは100個(+砂10万)であり、そう簡単に手だしできる代物ではない。
総じて、「りゅうのいぶき」の発生の速さが生命線の重戦車型ポケモンという評価が妥当なところだろうか。
「アクアテール」はGOバトルリーグ第2シーズンの開始に伴って実装。ジム・レイドバトルではただの凡庸な技でしかないが、トレーナーバトルでは必要チャージ量が最低の35であることから、これまでのフルゲージ技しかなかったラインナップが一転、ディアルガと同様その高い回転力を生かした戦いが期待できるようになった。
主力技にフルゲージ技しか与えられていない関係上、レイドでの運用はやや難しいが、ジムバトルでは弱点の少なさやその恵まれた攻撃力を活かして存分に活躍が期待できる。アメや星の砂の数に余裕があるならば育ててみてもいいだろう。
レイドボスとして見ると、弱点はドラゴンとフェアリーしかないことから非常に突きづらい。
そして問答無用で「りゅうせいぐん」が強力。この技にかち合うとドラゴンに耐性のないポケモンは一瞬で溶かされてしまう。ドラゴン技を半減できるフェアリータイプを出して抑え込むしかないが、現状、アタッカーとして活躍できるサーナイトやトゲキッスは耐久面に難があるため、せいぜい四発耐えられるかどうかといったところ。
ならば「だいもんじ」「ハイドロポンプ」の方が対処が楽かというとそうでもなく、フェアリータイプにこれらの技への耐性がないため軽減できるドラゴンタイプ中心に選出することになるが、パルキアの通常技はドラゴンタイプ技しかないため今度は互いに互いの弱点を突き合う事態になる。威力の低い「りゅうのいぶき」ならば大して問題にはならないが、「ドラゴンテール」持ちを引いてしまった場合、通常技を食らうだけでもゴリゴリ体力を削られる羽目になる。
総じて選出するポケモンの寿命が短くなることを覚悟しなければいけない。
なお、時にお勧め選出にパルキア自身が選ばれることがある。これは「だいもんじ」「ハイドロポンプ」の両方に二重耐性を持つため。
そして最大の難関はゲットチャレンジ時のパルキアの位置が異様に遠いこと……だったが、2月下旬に物凄く近くなるよう修正がかかった。
距離が遠いだけでなく、かつてのドサイドンやヨノワールと同様、体格もかなり小さめだったが、こちらも距離が修正されると同時に本来の大きさを取り戻している。
また、実装時期の終盤では復刻され色違いの追加されたラティアスと競合することになってしまった。
そして2021年8月、ウルトラアンロックパート2で色違いが実装。又、この期間中はパルキアの空間を歪める能力により、世界中に一部の地域限定ポケモンがちりばめられた。このイベントでヘラクロス、カラナクシ(にしのうみ)、バスラオ(あおすじのすがた)は初来日となった。
スマブラ
3作目の『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降の作品で登場。『スマブラX』ではステージ「やりのはしら」に登場し、画面の端から光線を放ったり、画面を左右反転させて操作を逆さまにしたりする妨害を行う。
『大乱闘スマッシュブラザーズfor』『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではモンスターボール、マスターボールから出現。専用技「あくうせつだん」によって画面を左右反転させて操作を逆にする。
影響力は絶大だが、呼び出したプレイヤーにまで影響を与えるという傍迷惑極まりない性質を持つためぶっちゃけハズレ枠。一応出現するパルキア本体も攻撃判定を持っており、呼び出したプレイヤーはこの判定を受けないので、迷惑度合いは他のプレイヤーの方が上。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- DP編152話
- アカギのあかいくさりによって呼び出され、ディアルガとともに新たな宇宙を創造。駆け付けたシロナのガブリアスと技の撃ち合いを繰り広げる場面もあったが、最後はサトシたちの活躍によってあかいくさりから解放され、元いた時空に戻っていった。
- 新無印89話
- 劇場版『ディアルガVSパルキアVSダークライ』
- 時間と空間の領域が接触するというイレギュラーによって本来出会うはずのないディアルガと遭遇し、互いに「自分の領域に侵入してきた」と判断して排除するために交戦していたが、戦いの中でときのほうこうをまともに喰らって負傷。
- ディアルガから身を隠し傷を癒すため、現実世界のアラモスタウンを綺麗に丸ごと切り取って次元の狭間に拉致し、そこに引き籠るという物凄く迂遠で迷惑な手段を取った。
- ディアルガが干渉できない並行世界に移動するなり異空間に転移するなり他に幾らでも身を隠す方法はあったはずだが、なぜわざわざこのような手段を取ったかは謎(この行動が後のサトシの迷台詞を生んだともいえる)。
- 元々二匹が衝突していた時点でアラモスタウンではは観光名所である庭園のオブジェが異様な形に損壊する被害が出ていたが、更にパルキアによる拉致の結果内部にいた人やポケモンが街に閉じ込められてしまう、アラモスタウンに生息していたダークライの特性「ナイトメア」による悪夢が実体化する等の異常現象が発生。アラモスタウンへの影響を厭うダークライに敵と見做され、潜伏場所を割られて攻撃を仕掛けられる。
- 治癒を邪魔されたと判断したのかアラモスタウンを包んでいた次元の壁を解いてダークライに応戦するが、そこにずっとパルキアの動向を追っていたディアルガが乱入。次元の壁を失った上に周囲を全く省みないディアルガとの戦いによる余波が重なり、街が徐々に消滅し始めてしまう。
- 街を護るために必死に戦いに割って入るダークライを消滅させてもなお暴れ狂うが、いずれ来ると予見されていた二匹の衝突を止めるべく設計・作曲されていた「時空の塔」から奏でられる「オラシオン」によって漸く沈静化。
- そもそもパルキアがアラモスタウンを巻き込まなければダークライの消滅や町が8割方消えるという惨事は起きなかったということなのか、サトシに「パルキアのバカヤロー!」と物凄く直接的な罵倒を喰らってしまう羽目に。
- サトシの声に応えたのかは不明だが、最終的には発生した被害を元通りに復元した上で、アラモスタウンを現実空間の元あった場所に帰した後に去っていった。
- 実際のところアラモスタウンが消滅の憂き目に遭ったのはなにもパルキアのせいだけではなく、「パルキアを敵視するあまり正気を失った」とされるほど縄張りに固執し執拗に攻撃を仕掛けたディアルガの影響も大ではある(次元の壁が消滅した時点ではアラモスタウンはまだ形状を保っており、崩壊が始まったのはディアルガとの再対決の余波がきっかけ)。
- ダークライに敵視されるそもそもの原因となったと推察される「庭園のオブジェ損壊」も同じくパルキアだけではなくディアルガも原因であり、悪いことをしたのは自分だけじゃないのに一人だけ怒られているようにも見える構図を不憫と感じた視聴者もいた様子(パルキアが街を時空の狭間に拉致した直後の行動を見るにダークライはオブジェ損壊の原因がパルキアだけではないことは恐らく理解しておらず、「庭を破壊した元凶が次元の狭間にいること」や「それがアラモスタウンに近づいていること」だけを察知して「ココニクルナ」と発言し、眠らせたサトシに悪夢を通じて警告していたものと思われる)。
- しかしながら「伝説のポケモンたちの戦いに街が巻き込まれた原因は?」と問うなら「パルキア」としか回答できないのも事実(戦いが"発生"した原因は下記の通りだが)であり、上記の迷台詞が凄まじい知名度を得るに至ったことも含め本作ではかなり損な役回りを担わされたと言える。
- 使用技はあくうせつだんとはどうだん。
- 『アルセウス 超克の時空へ』
- 上記の事件の発端となったディアルガとの遭遇が、巨大な力を持つアルセウスの覚醒が近づいた影響で時空が歪んだことが原因で発生したものだと判明した。
- かつてアルセウスの力により再生した土地「ミチーナ」に暮らす少女ミーナの呼びかけに応じ、ディアルガ、ギラティナとともに人間に対する憎悪に身を焦がす創造主アルセウスとの戦いに臨む。
- まさに次元の違うアルセウスの力には敵わず他の二頭共々赤子のようにあしらわれる形となったが、ディアルガを2発で撃墜したアルセウスのはかいこうせんをしんぴのまもりで防ぎ切り、空間を歪めることで僅かな時間ながらアルセウスを足止めするなど、戦闘面においては最も活躍した。実際、一対一で(不完全な状態とはいえ)十数秒に渡ってアルセウスの足止めを達成したポケモンはアニメ・映画を通してもパルキアしかおらず、大金星と言える成果である。
- なお、映画のストーリーが「過去の世界でアルセウスが人間を憎むようになった原因を解消する」ことを主軸にしているため、他二匹共々出番そのものは序盤と〆のみとあんまり多くない。贅沢。
- 『光輪の超魔神 フーパ』
- 影フーパ側が呼び出した伝説のポケモン軍団の一体として登場。他の伝説ポケモン同様に闘争本能を操られる形で暴れ回り、前述の罵倒のお礼とばかりにサトシたちに「あくうせつだん」を繰り出す場面も。
- 最終的にはフーパが影フーパを受け入れて和解したことで他の伝説ともどもその影響を脱し、正気を取り戻す。
- その後、強大な力を持つ伝説のポケモンを一挙に集結させたことで発生した巨大な空間の歪みに対して「あくうせつだん」を放つも、ポケモンの力が通用しないほど高次の力が働いていた(小説版の記述より)とのことで通用せず。
- 一応、メガレックウザのはかいこうせんやメガラティオスのりゅうのはどうよりは影響が長く残存しており、空間ポケモンとしての面子は保った………のだろうか。
- 上記の扱いのお詫びかは定かではないが戦闘描写では優遇されており、「あくうせつだん」の余波でメガラティオスを半ば撃墜する、りゅうのはどうでメガレックウザを撃ち落とすなど、物語の展開に大きく影響を与える戦果を挙げている。また、地味にアルセウスを除く幻・伝説ポケモンの中で唯一ダメージを負っていない。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
第7章~第9章に登場。
- 第7章:アカギの2本の赤い鎖によりディアルガと共に異次元より現れ、操られるがままに敵対しないはずのディアルガと交戦し、最終的にプラチナによって解読された文献をヒントに、ダイヤとパールの手持ちポケモンの総攻撃により赤い鎖から解放された。が、終結後にギラティナによりやぶれた世界に引き込まれてしまう。
- 第8章:幽閉されていた所をダイヤとアカギに助け出され、パールを手に乗せてギラティナと戦い、その後やりの柱へと帰っていった。
- 第9章:7章より前の時系列であるこの章では、アルセウスによって創造される。使命感と警戒心でギラティナを攻撃したが、ワタルの牽制を受け、その後ギラティナがやぶれた世界へ戻ったためディアルガと共にシンオウ地方へと向かった。
ミームとしてのパルキア
2019年に石川県立泉丘高校に合格した男子中学生が報道陣を前に歓喜の絶叫を上げた事から、彼はネット民から「パルキア兄貴」のあだ名を拝領し、以降は受験合格の度に男子学生が絶叫するという流れがお約束になったらしく、2022年にはゼルネアスが出現したらしい。
由来は勿論、元祖の絶叫がアニメ版のパルキアの咆哮を連想させた事から。
ある意味でパルキアは受験の神様になったのかもしれない…。
関連イラスト
関連タグ
0483.ディアルガ→0484.パルキア→0485.ヒードラン
同複合タイプ
禁止級・対になるポケモン
世代 | ポケモン | ポケモン |
---|---|---|
第2世代 | ルギア | ホウオウ |
第3世代 | カイオーガ | グラードン |
第4世代 | ディアルガ | パルキア |
第5世代 | レシラム | ゼクロム |
第6世代 | ゼルネアス | イベルタル |
第7世代 | ソルガレオ | ルナアーラ |
第8世代 | ザシアン | ザマゼンタ |
第9世代 | コライドン | ミライドン |