仮面ライダー1号
かめんらいだーいちごう
概要
本郷猛が変身する仮面ライダーの始祖たる存在であり、通称・技の1号(仮面ライダーストロンガー終了後に制作された「全員集合!7人の仮面ライダー!!」の中では何故か「力の1号」と紹介されている)。
城南大学の若き生化学者にしてバイクレーサーである本郷猛が、世界征服を企む悪の秘密組織ショッカーに拉致された後に本郷の恩師・緑川弘博士の手によって改造手術を施され、バッタの能力を与えられた改造人間、それが仮面ライダーである。脳改造される寸前に脱出し、人類の未来を守るためショッカーと戦うことを決意する。
第14話からは本郷を演じた藤岡弘、氏のバイク事故を受けてもう一人のライダーである一文字隼人が登場し、後に藤岡氏が復帰し本郷が再登場して以降は2人のライダーを識別するために本郷ライダーを仮面ライダー1号、一文字ライダーを仮面ライダー2号と呼称するようになった。
初期の暗い配色のもの(旧1号)、番組後期以降の明るい配色のもの(新1号)、その中間期にゲスト出演的に2号と共闘した際に用いられた新1号以降同様に赤い眼に旧版と同色のスーツ(通称・桜島1号)、映画「仮面ライダーTHE FIRST」でリメイクされた際のスーツなど幾多のバリエーションがある。
漫画版での容姿はメット部分がグリーン一色で、それ以外は新1号に似た容姿となっている(一方で、スーツにラインは走っておらず、触角はリアルなバッタに近い形状であり、ベルトの色も旧1号と同じ)。
最初の仮面ライダーということもあり他作品への客演も多いが藤岡氏の出演は意外と少なく、『仮面ライダーV3』や『仮面ライダーストロンガー』を除けば他は全て変身後の姿での出演であった(いくつかの映像作品やゲームなどで藤岡氏本人が声をあてているケースはあり、『劇場版アギト』には警視総監役で久しぶりに映像作品に出演している)。
そのため、映画『仮面ライダー大戦』での「本郷猛」としての映像作品への出演は実に38年ぶりであり、話題を呼んだ。
なお、リメイク小説である『仮面ライダー1971-1973』では、【仮面ライダー】は1号しか登場しない。しかし作中描写から、GOD機関以降の悪と戦い続けていることが窺え、2009年時点では三連タイフーンを備えたベルトが装備されているなど未来の仮面ライダーを予言したかのような要素が見られる。
モチーフはバッタなのだが、仮面ライダーが大人気のタイ王国では触角が蟻のように見えることから「アイモッド・デーン」(赤アリ野郎)と言う通称がある(無論、正式名称を知っているファンもいる)。
変身音は一度聴いたら仮面ライダーだとわかるような効果音になっているが、『五人ライダー対キングダーク』客演時には仮面ライダーらしからぬ女児向けアニメじみた煌びやかなSEが採用されている…どうしてこうなった。
BS朝日で放送された番組『極上空間』で藤岡氏が語った所によれば、変身ポーズは歌舞伎の見得と眠狂四郎の円月殺法を元に編み出されたという。
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能力
”技の1号”の異名に恥じない、「ライダーシザース」「電光ライダーキック」「ライダーヘッドクラッシャー」「ライダーポイントキック」「ライダー稲妻キック」「ライダーきりもみシュート」など、後に続く多くのライダーが持っていないようなオリジナリティ溢れる48もの必殺技を自力で編み出した。フォーゼ曰く「アストロスイッチより多いじゃん!」
元々運動能力が優れている本郷の身体を機械とバッタの生態移植で改造しており、皮膚や骨格や筋肉や内臓も人工の物に代えられてしまっている。また、神経細胞も能力強化が施されている。そのため元の生身部分は全く改造されてない脳の他に、血液や肉体の部分部分が僅かに残っているのみである。
なお、体内には小型超原子炉を内蔵しており、これは主に変身ベルト・タイフーンの起動と空気の無い場所でのエネルギーを供給出来ない状況において、非常時に使われる補助動力機関となっている。
……ちなみに原子炉はエネルギータンクと共に、股間の部分に内蔵されている。
100mをわずか1.5秒で走破(時速約240km)するほどの俊足の持ち主。「バイク要らないじゃん」と思われるかもしれないが、長距離移動を行う場合はやはりバイクが有る方が余分なエネルギーを使わずに済む。また、旧1号のタイフーンは起動するためにかなり強い風力を必要とし、その風力を確実に得るのに専用マシン・サイクロン号が必要であった背景が有る(第2話を見ればわかるように、高所からの飛び降りでも変身できる)。
仮面ライダー同士が使えるテレパシー能力(Oシグナルに搭載)を持ち、聴力は4km先の音を聞き取り、C(キャット)アイには赤外線による暗視機能が備わっているなど感知能力にも長ける。
基本的にライダーの武器は高い身体能力を活かした己の肉体のみであり、最新型の強怪人に負けてしまうこともしばしばあった。しかし、仮面ライダーは独創的なアイディアと技の研鑽、そして仲間達との絆の力によってどんな強い怪人をも最後には克服してきたのである。
徒手空拳のイメージが強いが、素体が運動神経抜群であるため武器を使っても強い。
そもそも第1話の時点で戦闘員から剣やスティックといった武器を奪って戦っているのである。蜂女との戦いではサーベルを奪って見事な斬り合いを演じている。
本編のIFを描いた小説『仮面ライダー1971-1973』に至ってはハンドガン、バルカン砲、M2重機関銃といった銃器も使う。
そして人工筋肉は鍛練によって無限の向上を果たせる構造であるため、ある意味では鍛えて己を強くすることが出来るというのが仮面ライダー1号の最たる能力であるとも言える(ちなみに『仮面ライダーSPIRITS』では旧1号がドイツ軍のタイガー戦車の砲身を片手で捻じ曲げてしまうシーンがある)。
スペック
新1号
身長 | 180cm |
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体重 | 70kg |
パンチ力 | 直径1mの大木をへし折る |
ジャンプ力 | 一跳び20.0m、更に特訓後25.0m |
走力 | 100mを1.5秒 |
『ガンバライジング』における「G1-051 仮面ライダー新1号(R)」のフレーバーテキストには、「パンチ力60t・キック力90t」と記載されている。ただし、超全集を始めとした各種公式資料ではパンチ力とキック力のスペックが記載されておらず、あくまで正確なスペックは不明なままである事には留意されたし。
(2016年劇場版)
身長 | 219cm |
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体重 | 219kg |
パンチ力 | 100t |
キック力 | 145t |
ジャンプ力 | ひと跳び20m |
走力 | 100mを3.5秒 |
必殺技
- 旧1号時代の技
言わずと知れた、仮面ライダーの代表的な必殺技。
空中高く飛び上がり、斜めに降下しながら相手にキックを見舞う。威力は鋼鉄の扉をも蹴破る。
第1話では技名を言わず、両足蹴りなのか左足が少し前に出ているのか微妙な蹴り方をしていた。ごく初期には複眼の発光とベルトの回転演出が入る場合があった。基本的には右足蹴りだが、ごく稀に左足を使う時もある。
新1号時代も継続して使用され、地獄大使の正体であるガラガランダに引導を渡した。
- ライダー投げ
第2話で使用した投げ技。
蝙蝠男をマンション上層から地上に投げ落とした。シリーズ史上初の技名をコールした必殺技なのだが、使用はこれ1回限りなのでどうにも影が薄い。
ジャンプして相手の首を両足で挟み込むヘッドシザース。上空で1回転し、足の力で投げ飛ばし敵を岩盤などに叩き付ける。
第3話でさそり男を倒した。何故か技名を叫ぶ時のみ、藤岡氏ではなく別人(一説にはさそり男の声を担当した池水通洋氏とされているが、公式ソースはない)が1号の声を充てている。
ゲーム『仮面ライダーV3』に収録された際には、前方倒立回転から両脚で相手の首を挟み、後転して叩きつける方式になっている。
直径10センチの鉄棒をへし折る威力を誇るとされるチョップ。
基礎技だが、第7話では死神カメレオンをガラスが割れる演出と共に撃破した。
新1号時代にはジャンプから振り下ろすライダーチョップも見せており、イカデビルの隕石誘導装置を破壊など主に敵の部位破壊する際に活躍している。
- ライダーファイト
歌舞伎の見得のようにポーズを取って気合いを入れると共に、気迫で相手を怯ませる。
使用したのは旧1号時代なのでまだ変身ポーズはなく、いわゆる両手を斜め平行に掲げたポーズをよく取っているが、第10話では後の2号の変身ポーズっぽい構えを取っている(遡ると『柔道一直線』などで大野剣友会がよく使っていたポーズ)。
本編での使用時は藤岡氏の事故の影響で代役の納谷六朗氏が本郷および1号の声を務めており、後のパチンコ『ショッカー全滅大作戦』や無双ゲームの『バトライド・ウォー創生』でようやく藤岡ボイスのライダーファイトが収録された。
- ライダー返し
投げ技の一つ。
敵を掴んで飛び上がり、背負い投げの要領で地面に叩き付ける。空中で投げられた加速も伴い、敵は受け身をとれない状態となる。
旧1号編の改造コブラ男戦で初使用され、新1号編でも引き続き使用された。技の1号の戦線を支える燻し銀の繋ぎ技だが、怪人を撃破する威力も持ち合わせている。
書籍『仮面ライダー大図鑑2、第53話~第98話編』では[決め技の一つに数えられてきたこの技も、強力な怪人の出現により、1号の牽制術の一つに格下げされた]と記述されているものの、実際には改造コブラ男を一度倒したきりの旧1号編に対して、エレキボタルなどを倒し第66話などで再生怪人軍団を数多く葬り、怪人撃破率はライダーキックやきりもみシュートに次ぐ。再生怪人もかつては“強力な怪人”達だったことには違いないが、一度倒した相手であることに加え、常に戦闘経験を積んで成長を続けているであろう1号にとって彼らは強敵の部類には入らないのだろう。
- サイクロンクラッシャー
サイクロン号に乗ってジェット噴射で加速し、空中に飛び上がった敵を追うようにジャンプし体当たりで撃墜する。ライダーキックが通用しないゲバコンドルへの最後の手段として使用され、見事撃破した。後の新1号編における新サイクロンでのバイク攻撃は「サイクロンアタック」として分けられている。
パチンコ『ショッカー全滅大作戦』では2号が使用し、サボテグロンを前輪で押し潰している。
第13話にて立花藤兵衛との特訓中に編み出した、ライダーキックのエネルギーを倍にした強化技。
両足もしくは左足のキックで、大岩を砕きトカゲロンのバーリア破壊ボールを蹴り返す威力を誇る。旧1号編で唯一使用された際にはやはり1号の声は代役だったが、ゲーム作品『正義の系譜』で藤岡ボイスが初収録され、その後もいくつかのゲーム作品にて藤岡ボイスで登場している。ゲームでは1号の最強技として登場する場合も多い。
TV本編では画面を白く発光させる演出で電光の表現がなされたが、CG技術が発展した後年のゲーム作品では電撃を身にまといキックする。
新1号時代の技
ライダーヘッドクラッシャー
第53話からスタートした新1号編で最初に使われた記念すべき必殺技で、その際はジャガーマンを倒した。
ライダーシザースの発展技で、背後から相手の頭を両足で挟んで空中で回転しながら頭から地面に叩きつける。第58話で毒トカゲ男を倒した際には、足で頭部を挟んだまま地面に叩きつけている。
- ライダー背面ジャンプ
敵の背後を取るジャンプで相手に肩車するように乗りジャンプし、ライダーヘッドクラッシャーを決める。
第54話で海蛇男に使用し、続けてライダーキックでとどめを刺した。毒トカゲ男戦の時のライダーヘッドクラッシャーに近いが、空中で一回転させてパイルドライバーの体勢で叩きつけている。
- ライダー反転キック
壁を蹴って三角飛びの要領で反転してから敵にライダーキックを浴びせる。
3体の怪人を撃破しており、第81話では背部が弱点のサソリトカゲスに対して反転で裏を取り後頭部にキックを叩き込んだ。
- ライダーパワー
ベルト左側のパワースイッチを捻ることにより一時的にパワーを上昇させる。第59話で使用し、ミミズ男の殺人リングを外した。
- ライダークラッシュ
空中で1回転し、両足蹴りの体勢で目標物に激突する(テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版EPISODE No.1~No.98&MOVIE内の記述より)。書籍などで「ライダークラッシャー」と表記されることも多い。
第60話でフクロウ男のアジトに潜入する際に使用。宙返りから両足の踏みつけで天井をブチ抜いた。マニアックにも程があるが、CSM「タイフーン」にも「ライダークラッシュ」の音声がしっかり収録された。
- ライダーハンマー
怪人の足を掴んで、左回りにハンマー投げを決める。要するにジャイアントスイングの一種。
1号の人工筋肉の生み出す怪力と遠心力相互作用で敵にダメージを与える。第60話でフクロウ男を岩壁に激突させた。
- ライダー稲妻キック
ライダー反転キックの発展技。
壁を1回蹴るだけの反転キックに対して、こちらは反転したのち周囲の岩や壁などを稲妻の軌道を描くように何度もジグザグに蹴って加速を付け、敵にライダーキックを叩き込む。
本編では第66話にて2度の三角蹴りから使用し、ライダーキックを凌いだ強敵ハリネズラスを粉砕した。
コンパチヒーローシリーズや『正義の系譜』では足に稲妻をまとう演出が追加されており、上記の電光ライダーキックと電気属性で並びが良いので新1号の最強技として扱われる場合がある。『シティウォーズ』では空気の壁を高速で何度も蹴って稲妻をまとい、敵を撹乱して放つライダーキックになっている。
- ライダーパンチ
基本技だが、1号が技名を叫ぶのは新1号編になってから。
通常時は窓ガラスやアジトの壁を破るくらいしにしか使われないが、ジャンプと併用する事によってパワーアップし、シードラゴンなどを倒している。
諸事情でライダーキックが一時番組から姿を消した時に活躍した第2のメイン必殺技。
相手を捕まえて飛び上がり、空中できりもみ回転を付けて敵を投げ飛ばし、地面に激突させる超絶技巧。
海棲生物態や固い外皮を持つ怪人には特に効果があり、大幹部怪人イカデビルを始め多くの怪人を葬り去った。藤岡氏の独特な発音で「きりもみシュウゥゥツ!」に聴こえる。
- スクリューキック
第69話にて、パンチを無効化する壁と足の力も吸収してキックもジャンプも出来ない吸収マットの密室に幽閉されたライダーが脱出を図る際に使用。
マフラーを解いてロープ代わりにし、鉄格子の嵌められたわずかなスペースに投擲し結び付け、マフラーを軸に独楽のように回転して突撃する。
頭突きしているようにも見えるが、マフラーを腕力で引っ張り反動を利用して回転しながらキックを放つ技である。
ライダーがマフラーを首から解く貴重なシーン。他には旧2号時代のカビビンガ戦の爆風変身などが有名。
- ライダーニーブロック
敵を空中に投げたのちにジャンプし、下方からどてっ腹に飛び膝蹴りを浴びせる。
初出は第69話でのギラーコオロギ戦だが、どうも見てもこの技の見た目で技名を「ライダーキック」としていた。名称のブレも含めると3体程の怪人を倒し、繋ぎ技としても度々使われるなど中々活躍している。
- ライダードロップキック
敵を空中に投げたのちジャンプし、上方から背面に飛び膝蹴りを浴びせる。
ライダーニーブロックの派生技で、第74話でシラキュラスを倒した。下から腹を「蹴り上げる」ニーブロックに対して、こちらは上から背中にニードロップのように「蹴り落とす」。
ゲーム『ロストヒーローズ』でも同じ名前の技があるが、こちらは空中高く飛び上がり、両足でストンプを浴びせるという別の技となっている。
- ライダースクリューブロック
ライダーハンマーの派生技。敵の腕を取り、高速で回転させて木などの障害物に叩き付ける。
第75話でバラランガを倒した。
- ライダースクリューキック
ジャンプして身体をきりもみ回転させながら上昇、前方宙返りから両足でライダーキックを放つ。
第77話でライダーキックを1度は耐えたイモリゲスを葬った。
- ライダースイング
ライダーハンマーの派生技。素早いバク転や側転を繰り返して相手との距離を詰めパンチで昏倒させ、倒した相手の両足を掴み左回りのライダーハンマーに対して右回りで投げ飛ばす。
第82話でクラゲウルフを海面に落とした。
『仮面ライダー大図鑑2、第53話~第98話編』ではライダーハンマーほど回転して遠心力を付けることはないので威力は劣ると記述されている(本編映像ではハンマーが3回転、スイングが2回転程度)。
『テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版EPISODE No.1~No.98&MOVIE』などでは空高く投げ飛ばすのがライダーハンマー、海面に叩きつけるのがライダースイングという説明がされている。
ゲーム作品『バトライド・ウォー創生』では上述のバク転側転による移動から再現され、これらの動作から攻撃判定がついている。
- サイクロンアタック
サイクロンクラッシャーの新サイクロンバージョンで、同様に敵に体当たりする。
第83話にて強敵イノカブトンをやっとの思いで倒した。この時は地上で「とげ車」になって突進してくるイノカブトンに体当たりしたが、設定上ではジャンプして空中で体当たりする使用方法もある。
ゲーム作品『正義の系譜』では2号が使用し、空中に逃げるドクガンダー(成虫)に対し採石場に架かる足場を使ってジャンプし体当たりして撃墜した。
- ライダーポイントキック
敵の弱点にピンポイントで放つライダーキック。直撃する目標を見極める鋭い感覚なくしては放てぬ技といえる。
第84話で使用し、イソギンジャガーの頭部にある変身装置を破壊して元の人間に戻した。
- ライダーフライングチョップ
敵を両足で蹴り上げ追撃でジャンプし、両手を合わせた手刀を思い切り伸ばして相手に突き出す高難度の技。
第87話で使用し、クモライオンを倒した。
『正義の系譜』では再現が難しいからか、本編でイカデビルの誘導装置を破壊した時のような普通のジャンピングチョップになっている。『バトライド・ウォー創生』では蹴り上げから再現し、手刀を突き刺してから横に開く技となっている。
- ライダー月面キック
空中でムーンサルトを決めて速度と質量を上げた後にキックを放つ。
技の1号らしいテクニカルな空中回転を見せる。
元ネタの体操競技である二回宙返り一回ひねりを再現するパターンと、きりもみ回転を繰り返すパターンの2種類が存在し、前者は『バトルラッシュ』、後者は『正義の系譜』で再現されている他、『特撮大戦』ではムーンサルト後にきりもみ回転するという両者の合わせ技のようになっている。
- ライダーハンマーキック
ライダー返しで背負い投げした相手の腕を掴んだままライダーキックをぶつける合体技。第91話でムカデタイガーに使用するも決定打とはならず。
- ライダーローリング
怪人の体を両肩に担ぎ上げ、高速で横回転した後で空中高く投げ飛ばす強力技。
ダブルライダーのコンビ技
2号と同時に繰り出すライダーキック。あらゆる怪人を倒した最強の必殺技。初期の桜島編2回は2人同時に「ライダーキック」の掛け声で両足を突き出していたが、3度目のイソギンチャック戦から「ライダーダブルキック」の掛け声が定着し2人とも片足ずつのキックとなった。旧2号&桜島1号、新1号&新2号でキックの陣形が異なっている(前者は背中合わせに内側の足でキック、後者は頭を寄せ外側の足でキック)。
- ライダー車輪(イソギンチャック戦)
ダブルライダーが組み合って車輪のように丸くなり、回転して相手に突撃する技。第49話でなんでも吸い込むイソギンチャックに対し素早く距離を詰めるために使用した技だが、『ガンバライド』ではそのまま弾丸のように転がり相手に体当たりする技にアレンジされた。
- ライダー返し(ダブルライダー)
上記のライダー車輪の後に使用。ダブルライダーが相手の怪人を片腕ずつ捕まえジャンプしてからライダー返しを決める。
片腕を掴む通常のライダー返しに対して相手は両腕の自由が利かないまま地面に叩きつけられる。
シオマネキング戦では、新2号が空中に投げ飛ばした相手を新1号がライダー返しで追撃する変則版も見られた。
- ライダーハンマーキック(ライダーハンマー突き)
劇場版より。ダブルライダーがそれぞれ怪人をヘッドロックに捉えジャンプし、空中で怪人同士の頭を激突させる。
本編での発音が恐ろしく聞き取り難い上にキックしているようには見えないため、「ライダーハンマー突き」と表記する書籍もあり解釈が割れている。相手の頭を鐘のように突き合わせる絵面からハンマー突きの方が自然ではある。
関連商品では「ハンマーキック」の方がやや優勢でCSMの必殺技音声ではこちらが採用された他、リブートの別作品ではあるが「シン・仮面ライダーチップス」カードの47番でも明らかにこれと同じ動きの技の名前を「ハンマーキック」と記述している。
- ライダーキック(ダブルライダー)
同じく劇場版より。「ライダーダブルキック」とは異なり、1人ずつ個別に通常のライダーキックを放つもの。互いに向き合いパートナーの背後にいる怪人を狙って同時にジャンプした後、空中でダブルライダーの位置が入れ替わり、反対側の怪人にライダーキックを当てる。
- ライダーダブルジャンプ
2人同時にジャンプする。第94話でショッカーライダー6体の攻勢から離脱するために使用し、滝和也が敵から奪ったヘリコプターに飛び乗った。
ライダーダブルチョップ
2人同時にライダーチョップを繰り出す。本編では特にそれらしい技の呼称などはなく、最終回でヒルカメレオンの擬態を見破って倒した2人チョップに後付けでこの名前をつける書籍が多い。
- ライダーダブルパンチ
2人同時にライダーパンチする。やはり本編では特にそれらしい技の呼称などはなく、ダブルライダーが戦闘でよく行う交互のボディブロー連打にこの名前がつけられることがある。一応、最終回で敵アジトの扉(防護壁)を破る時などに2人同時のパンチを繰り出している。
『仮面ライダードライブスペシャルイベント』ではローブローという形で使用。
- ライダー車輪(ショッカーライダー戦)
イソギンチャック戦の同名の技とは別物で、第94話にて使用。ダブルライダーが大きく円を描くように敵陣の周りを高速で走り回り、敵もそれに追走して揚力を生み出した後に2人同時にジャンプして激突するギリギリの所で交差し、それを追って飛び上がった相手は平衡感覚を失い空中で激突・四散する。ダブルライダーは決死の特訓と連携でギリギリ激突しないジャンプを体得しており、数こそ多いが連携力が低いショッカーライダーの欠点を突いたトリックプレイといえる。
- ヘッドクラッシャー
個人技の「ライダーヘッドクラッシャー」とは異なる。ダブルライダーが肩を組み猛スピードで2人同時に突進、頭突きでいかなる障害物も破壊する。最終回で使用し、上記のダブルパンチでビクともしなかった防護壁を破った。
他媒体や後発の作品で使用した技
- ライダー大風車三段キック
ライダー風車とライダーキックの合わせ技と思しき技。萬画版のみ使用。
- 全エネルギー放出
ダブルライダーが腕をクロスさせる事で不思議な光が発生。敵の動きを止める。
『V3』の2話で原爆を搭載したカメバズーカを封殺し、2人で空を飛び太平洋上空で爆発させることによって東京を死守した。
- 電光ライダーダブルキック
『仮面ライダーフォーゼ スペシャルイベント 天ノ川学園高等学校 春の学園祭スペシャル』で使用。
稲妻のエフェクトを用いられていたので、恐らくは電光ライダーキックのダブルライダー版と思われ、ジャガーマンを撃破した。
- ライダートリプルキック
ダブルライダーキックにもう一人ライダーを加えて放つキック。
映画『スーパーヒーロー大戦GP』では3人目に仮面ライダー3号を加えて発動、チーターカタツムリを撃破する凄まじい威力を見せた。
- ライダーカット
相手の腕を掴んで転倒させる投げ技。
技名だけならば2nd主題歌「ライダーアクション」が初出であるものの、どの媒体でもまったく使用されたことのない幻の技だったが、映画『スーパーヒーロー戦記』で旧1号が映像作品初使用を果たし、眼魔コマンドを転倒させた。
この他にも上記の「ライダーアクション」には、名前だけの未使用技がいくつか登場する。いつかそれらも日の目を見る日が来るのだろうか…。
ゲーム作品オリジナル技
- フライングライダーパンチ
ゲーム作品『正義の系譜』で登場。本編でも新1号はジャンプするライダーパンチを使ってはいるが、これは2号が黄金狼男を倒したパンチをモチーフにしているため前方宙返りで加速をつけている。「技そのものは本編準拠だが1号が使用するのはオリジナル」といった所。
- ライダー反転ダブルパンチ
ゲーム作品『正義の系譜』のオリジナル技。上記のフライングライダーパンチを浴びせてから反転ジャンプし、2撃目のライダーパンチでフィニッシュ。
- ライダーダブルクラッシャーチョップ
同じく『正義の系譜』のオリジナル技。ライダーフライングチョップを浴びせてから再度ジャンプし、きりもみ回転を加えてから2撃目のチョップを決める。
技名が長いので、発音は「ライダーダブルクラッシャー、チョップ!」と区切られている。
- サイクロンジャンプ
ゲーム作品『ダイダルの野望』オリジナル技。(旧)サイクロン号を召喚し、ジャンプしてから地上の相手を押し潰す。
- 回転キック
ゲーム作品『ロストヒーローズ』シリーズで登場。敵単体に強烈な回転キック攻撃を放つ。2号の「ライダー回転キック」をそのままパクったような技。同ゲームに2号は操作キャラとして登場しなかった。
- 爆裂ライダートリプルキック
『ガンバライジング』に登場する、3人目がV3となったトリプルライダーキックの名称。
2号→V3→1号の順番で敵目掛けてキックを放つ。
- ライダーサイクロンキック
『ガンバライジング』で登場。
空中に舞い上がった新サイクロン号を壁蹴りの要領で蹴り、敵にライダーキックを浴びせる。
ライダー稲妻キックの足場を新サイクロンにしたバージョンと言えなくもない。
- 新サイクロンアタック
『ガンバライジング』で登場。
新サイクロン号で敵の周囲を旋回して起こした竜巻で敵を巻き上げてサイクロンアタックを浴びせ、ライダーキックでトドメを刺す。
- 45周年・昭和オールライダーキック
『ガンバライジング』で登場。
1号からRXまでの昭和ライダーが敵に一斉にライダーキックを浴びせる。
ゴウラ「なぜだ…なぜ勝てぬ…!特にキサマだ、1号ライダー!数十年前のテクノロジーで改造されたお前に!オレの最強の兵士たちが、なぜ破れなければならんのだ!!」
1号「仮面ライダーの魂は受け継がれていく。我々の背中を見て育った者たちが仮面ライダーとなる…!故に、たやすく破れることなど出来ぬ!魂のこもらぬ力に、我々が負けるものか!!」
(アクションゲーム『ライダージェネレーション2』より)
全ライダーの原型
実は、原作者である石ノ森章太郎にとって、仮面ライダーとは1号こそ原型であり、木にたとえれば幹であって、あとは枝葉にあたる。
ちなみに、0号と称された『BLACK』や『真』、令和の1号ライダーと呼ばれる『ゼロワン』は、木の根に該当し、もう一度はじめのライダーのイメージを掘り起こしたいという意向がこめられている。
『真』の翌年に製作された『ZO』にも「原点回帰」という想いが込められており、1号のオマージュであるシーンもいくつか存在する。
余談
仮面ライダーと言えば「無理矢理悪の組織に拉致されて改造された悲劇のヒーロー」というイメージがあまりに色濃く基本設定とされているが、作中で悪の組織に強引に拉致され改造人間にされてしまったライダーは、
ダブルライダーとZX、BLACK、真、ZO、ダークカブト、3号、ベイル(白波純平)、改造人間ではないがそれに近い存在のウィザード、ビルド
の11人のみである。
また、リメイク作品では『THE NEXT』のV3は原典と異なりショッカーの改造実験に巻き込まれる形で誕生している他、番外作品の『仮面ライダーG』も当てはまる。
他は「瀕死の重傷を負って仕方なしにまっとうな科学者に改造された」「悪者を倒すために自ら進んでバケモノになった」「自ら悪の組織に入るふりをして改造手術を受けた」「自ら望んで科学の発展のために体を捧げた」などといったケースであり、実際は(昭和ライダーに限定しても)当てはまらないケースが大半である。
にもかかわらず「仮面ライダー」のイメージとして定着したのも、1号のインパクトがあまりに強かったからと言える。
ゲーム作品
『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』
旧1号が登場。
2号は最初から新2号の状態で登場するが、1号は最後まで旧1号の姿のままでの登場となり、新1号はOPムービーでキカイダー、アカレンジャーとチームを組んで戦闘員達を退けるシーンのみ登場する扱いになっている。
新1号を使いたいプレイヤーにとってはOPで我慢するしかないというだけで事だが、言い換えればV3編やRX編を始めとした後のシリーズをベースにしたストーリーも旧1号で戦えるという夢のような仕様でもあるということ。
その姿はさながら姿が酷似した仮面ライダー3号が戦っているようにも見える。
何と時代設定の違う変身忍者嵐と共闘することもできる(実は嵐の放送中にライダーを番組内に登場させる案があったらしいが没になっており、このゲームで共闘が叶った事になる)。
旧1号が新2号からRXまでのライダーと実写作品で共演するのは、劇場作品『スーパーヒーロー戦記』まで待たねばならない。
『スーパー特撮大戦2001』
この作品の第1話が『仮面ライダー』第1話をベースとしており、オリジナル主人公と共闘して最初に仲間になる。技の1号なだけあって命中率が高い。
途中で2号と共に再改造手術を受け新形態へとパワーアップできるが、選択肢でスキップし旧形態のまま進行することも可能。
ヒーロー達のリーダー格だが、V3加入時に原作通りダブルライダーが揃って一時離脱し、BLACK加入と同時に復帰する。
変身時とライダーキック使用時には、原作からのカット映像が再生される演出がある。
『仮面ライダー 正義の系譜』
新1号と、2周目以降の隠し要素として旧1号(桜島1号)が登場。
ゲルショッカー出現から1ヶ月後の1972年11月、悪の気配を察知しとある採石場に駆けつけると、そこには粛清されたはずのショッカー戦闘員と復活したドクガンダーがおり…。
未来のライダーたちとの通信で、大学の後輩である風見志郎が仮面ライダーになっていることを知り驚く(『V3』第1話とは逆の演出)が、タイムパラドックスを起こさぬよう風見が詳細を語ることを避けるという場面がある。
声は藤岡氏が担当しており、台詞や新規の技名も含めフルボイスで収録されている。
1周目は新1号で固定だが、2周目以降はシナリオ開始時に新旧どちらかの形態を選択可能になり、旧1号を選択した場合は時期が1972年1月(桜島での戦いの直後)になる。
『仮面ライダー バトライド・ウォー創生』
新1号がプレイアブルキャラクターとして登場し、藤岡氏が演じている。
なお原作第1話を再現したステージのみ旧1号を使用できる(技・能力に変化は無い)。
パンチ、キックを得意とする格闘スタイル、投げを得意とする投げ技スタイルの2つを切り替えられるのが特徴(平成ライダーのフォームチェンジに該当する)。
攻撃中にもほとんど隙無く切り替えられるので、2つのスタイルの技を絡めながらコンボをつないでいくことができ、「技の一号」の名に恥じないキャラとなっている。
なお「本郷猛」の姿でステージを始めることができ、能力や技は心もとないが超必殺技ゲージが溜まりやすい状態であり、いつでもライダーの姿に変身することができる(変身後は戻ることはできない)。また、この姿でラスボスであるレッドシャドームーンを撃破するとトロフィー「強すぎた本郷猛」を獲得できる。
『オール仮面ライダー ライダーレボリューション』
ゴーストと面識があり、ゴーストを「タケル君」と呼んでいない事から時系列は『バトライド・ウォー創生』後の1号ではなく、『仮面ライダー1号』の後の1号と思われるが、姿は新1号のままでネオ1号は登場しない(ネオ1号は最強フォームとしての扱い、もしくは実はプレイヤーには姿が新1号に見えるだけでネオ1号そのものという見方もできる)。
なんと『仮面ライダー THE FIRST』の2号、『仮面ライダー THE NEXT』のV3との掛け合いが見られるが、残念ながらTHE FIRST版1号との掛け合いはない。
一方THE FIRST版の時系列は不明で姿形は桜島1号に似たNEXT時代の物ではなく、旧1号に似たFIRST時代のカラーリングであるものの、NEXT版V3との掛け合いからNEXTの戦いを経た1号だと推測される。何と声はオリジナルキャストの黄川田将也氏が当てており、同じリブート作品である仮面ライダーアマゾンズとのクロスオーバーイベントも楽しむ事ができる超豪華仕様である。
パチンコ『CR仮面ライダー』(2003)
2004年にPS2移植が出た方。
演出上2号はダブルキックのボーナスで出てくるものの、音声収録が藤岡氏のみなので1人で「ライダーダブルキック」と言ったりしてちょっと寂しい。
『ぱちんこ仮面ライダー ショッカー全滅大作戦』
パチンコ2作目。本作では佐々木氏も音声収録し、地味にダブルライダーの豊富な音声を楽しめる作品である。
「ライダーシザース」「サイクロンクラッシャー」「ライダーファイト」など本編では藤岡ボイスの存在しない技名を幾つか言っていたりと補完が優秀。
『ぱちんこ仮面ライダー 轟音』
自らの力の限界を悟った本郷猛が、新生ショッカー出現に備えて制作していたライダーベルトを大和座ゴウが装着して変身した2代目1号が登場。
マシンは旧サイクロン号で、デザインは旧1号をベースに『THE FIRST』の1号よりも原典の面影を大幅に残す形でリ・デザインされている。
変身者の名前は本「郷」猛と「技」の1号の捩り。
仮面ライダーバトルシリーズ
『仮面ライダーバトル ガンバライド』
「新1号」として1弾からSRで参戦。必殺技はライダーキック(左足)。
必殺技でジャンプする前に新1号なのに旧1号のお馴染みのポーズの下の腕が手刀になった何だかよく分からない構えを取る(ガンバライジングまでそのままだった)。
オーズ放映期では最初の001弾で愛機・新サイクロン号に乗り登場。004弾ではオーズタジャドルコンボCPカードの必殺技演出に登場し、2人でライダー返しとライダーキックを叩き込む。
005弾は映画『レッツゴー仮面ライダー』に因んだLRが多数登場し、メインキャラの一角であったことからダブルライダーの合体技を引っ提げLR昇格。カメバズーカを停止させたエネルギー放射→ライダー車輪での突撃→ライダーダブルキックでの超豪華コンビネーションで度肝を抜いた。
フォーゼ放映期の03弾では変身ポーズ(変身後なのでライダーファイトか)と共にベルトを発光させ必殺技に必要なエネルギーをチャージする「タイフーン」が追加された。
ウィザード放映期のシャバドゥビ弾では現役のウィザードのストライクウィザードとダブルキックを行うコンビ技がウィザード側に実装され、5年間のフィナーレを飾った。
多彩な必殺技の掘り下げこそ無かったもののバイク、変身ベルト、ダブルライダーと基本的なものは一通り揃えられていた。
『仮面ライダーバトル ガンバライジング』
第1弾からガンバライド同様「新1号」で参戦。こちらでもSRで収録。必殺技はやはりライダーキック(左足)で、ちょっとテンポアップしてエフェクトがつき勢いよくなっている。
その後は低レアで落ち着いていたが、ナイスドライブ3弾のマシンライドキャンペーンでは新サイクロン号で登場し同機を足場として三角蹴りをするオリジナル技「ライダーサイクロンキック」を獲得。
ナイスドライブ4、6弾のトリプライドキャンペーンで再びCP枠。トリプライドでは2号やV3(もしくは3号)とのトリプルキックを見せてくれる。
バッチリカイガン4弾では映画『仮面ライダー1号』公開に合わせてSRに返り咲いた。それに伴い3月26日より藤岡弘、本人のボイスに差し替えられた。
ガシャットヘンシン1弾ではシリーズ45周年記念に伴い、俺たち無敵のイレブンライダーで同時にキックするオリジナルのムービー技とはいえLR昇格をした。
映画『仮面ライダー1号』の1号は映画特典の魂のトリプルパック第2弾でプロモーションカードで収録し、後にゴーストとバトンタッチするLRが登場。
ビルド放映期のBM1弾ではメカニカルのLRに選ばれ新サイクロン号が謎の突風を起こすムービーのオリジナル技を獲得。
と、いったように初代である事からご祝儀的なLRはそこそこ出ていたのが、それに合わせた謎のオリジナル技ばかりで劇中に即した技が全くもらえていなかったりする。
50thレアで収録された「ライダーダブルキック」は第40話のスノーマン戦の画面を時代特有のシュールな部分や、初期段階で手探りのため足が揃っていない体勢まで丸コピーした意味不明な仕様で登場した(おまけに桜島1号時代の再現なのに新1号のまま)。
『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』
ガンバライド、ガンバライジング同様「新1号」で当然のように稼働開始のGL01弾から参戦。ライダーキックがようやく右足になった(ついでにキック前の謎の構えもようやく無くなった)。LRで参戦するのは初で、相棒の新2号も前作の長き冷遇の末にようやくLRを獲得し史上初のダブルライダー同時LRを達成した。
ガンバライジングカードの「栄光の7人ライダー」や「受け継がれし戦史」をスキャンした際には代表として登場する。
2弾ではイベントサポートカードとして本編第1話の改造シーンをイラスト化した本郷猛は改造人間であるが登場。イラストのみだがガンバシリーズに初めて旧1号が登場した。
そして2年目の1弾目であるシンクロ神話1章では、なんと旧1号がシリーズ史上初のプレイアブルとして参戦した(「仮面ライダー1号」名義)。
変身シーンは独特の走行シーンを再現する為に元祖サイクロン号のCGモデルを1から新規造形し、ライダーキックも旧1号編のエッセンスを盛り込んだ新規演出で気合いが入っている。カードイラストはバイク走行中の変身がまるで実写のように描かれており非常にカッコいい。
パラレルカードにも選出。蜘蛛男との死闘が描かれたイラストとなっている。
「仮面ライダー1号」で「旧1号」ではないのか?という疑問については実は積極的にこの表記を使う場合が公式でもそんなに多くないので実情で、新1号との引き合いに出す場合の便宜上の名称として『旧』と使う場合が多く然程不自然ではなかったりする『(仮面ライダー図鑑』などでも同様の表記となっている)。
『モンスターストライク』
2021年3月中旬でコラボをし、木属性の当たりキャラとして参戦する。獣神化すると2号も参戦する。
1号&2号(以下1号)の大目玉の性能が何よりもストライクショットであるライダーダブルキックであり、当時降臨してたダウトの適正として活躍してたがハービセルまでの水属性轟絶をそのキックで全て沈めたというとんでもない偉業を果たした。それがどれほど凄いかと言うと、ハービセルが登場したのは1号が初登場してから2年が経ち、ソシャゲ界隈なら環境や評価が大きく移り変わるのが普通の中でもそれでも尚名が挙がる程活躍し続けるという云わば番狂わせなポジションを立ち続けていた。
そして肝心のストライクショットの効果は何だというと以下ざっくりと……
- 1.1号と2号が二手に分かれて駆け回る。
- 2.同時に(1号と2号どっちかに)触れた敵の弱点効果倍増を付与する。
- 3.停止後必ずボスに目掛けて最初にクロス状にダブルキックを放ち、最後に同時に真上からキックをお見舞いする。
というもので、これだけで強烈なダメージを与えられるが更に応用でマーリン等の弱点露出を加えればボスが初登場したその場でKOする事も容易いのである。
詳しい性能はこちら⬇
種族 | 亜人 |
---|---|
タイプ | バランス |
ボール | 反射 |
アビリティ | 超アンチ重力バリア/超アンチウィンド |
ゲージショット | 飛行/アンチブロック/ドレイン |
ラックスキル | クリティカル |
ストライクショット | 〈ライダーダブルキック〉仮面ライダー新1号と新2号で駆け回り、ふれた敵の弱点の効果をアップ&ライダーダブルキックで攻撃(20+6ターン) |
友情コンボ | クロス分身弾/エナジーバースト6 |
2号との差異
スーツが高頻度で変わる上に、シルエット自体に差異があまり見られない事もあってや昭和ライダーをあまり知らない人は1号と2号を見分けられないというケースがある。1号と2号の見た目やスチール写真での差異は以下の通り。見分ける時の参考にしていただきたい。
また、仮面ライダー3号は目とマフラーの色が共に黄色という差異がある為、こちらは見分けるのが簡単である。
1号
- クラッシャーが銀色である新1号を除いて、スーツが変わる変遷でクラッシャーが緑色である事が多い。
- いわゆる旧1号、桜島1号と呼ばれる時代のベルトの色が白。(新1号は赤。)
- 新1号と呼ばれる物語後半から登場したスーツのグローブのカラーリングが銀色で腕と脚を走るラインが2本。
- このラインが無ければ1号である(旧1号、または桜島1号)
- かなりごつい身体をしていたら、それは劇場版に登場したネオ1号と呼ばれるスーツである。
- 馬に乗っている写真があればそれは1号である。
- 1号2号が握手している写真があれば、明るめの色彩の方が2号、暗めの色彩の方が1号である。
2号
- スーツは最初からベルトは赤く、クラッシャーも銀色で統一。
- 新2号と呼ばれる物語後半から登場したスーツのグローブのカラーリングが赤色で腕と脚を走るラインが1本。
- 客演ではマスクが黒くなる事が多い。(1号も黒くなる事があるが、グローブやクラッシャーの色で見分けると良い)
- スノーモービルに乗っている写真があればそれは2号である。
- 体に走るラインの数が1号が2本で2号が1本でややこしいと思ったら、ラインの本数と名前を足したら3になると覚えよう。
- グローブとブーツが黄色で、マフラーが赤じゃない?しかも眼に隈がある?ソイツはショッカーライダーだ!イメチェンした姿じゃないぞ!
CMでは
1999年~2000年に流れていたオートレースCMでは藤岡弘、本人という役回りで登場し、毎回血が騒いで仮面ライダー1号に変身してオートレース会場に向かうのだが、そこに到るまでのストーリーが何ともガンギマリなのである。というのも…
- パリ観光を楽しんでいたらフランス人が『ウィ(了承しました)』を連呼するので、血が騒いでしまう。
- 歯の治療中に、ドリルの音で血が騒いでしまい、あわや怪我をしそうになる。
- 電車内で座っていた藤岡は流れ行く景色の中にオートレースの看板を見付けてしまい、血が騒いでしまう。
- 高級レストランにてブイヤベースを見た藤岡は『ブイヤベース…オートゲーム』と連想ゲームを始めてしまい、血が騒いでしまう。
- 滝行をして無心になろうとしていた所に、虚無僧の吹く楽器の音に体が反応してしまい、やっぱり血が騒いだ。
- オートレースの特番にゲストで出演した所、またしても血が騒いでしまう。
- 血が騒いでオートレース会場に向かうと人混みの中をバイクで駆け抜ける危険運転をしたり、警備員に追いかけられたり、挙げ句の果てにはレースに乱入して観客の血まで騒がせる。
ちなみに、オートレースでこんなに1号がプッシュされるのも、本郷が劇中でオートレーサーを目指していた為である。
他にも、
- 上野樹里が自宅を警護するように7人ライダー共々頼まれる。
- 寺田心に「KURE5-56」をあげるとサイクロン号型の自転車がありえない速さまで加速する。
- ある日恐竜の玩具の電池の差込口が錆びて困っている寺田心に5-56をあげるとおもちゃが動いたどころか、口から冷凍ガスを発射して戦闘員を追っ払う。
- 秘密基地建設の資金調達の為に宝くじで一発逆転を試みたイカデビル軍団にライダーキックをかまし、販売員に「大丈夫ですか?」と声をかけたところ、逆に「逆にあの人たち大丈夫かしら?」と言われてしまう。
…と、このお方も初代ウルトラマンに負けず劣らずCMでよく暴走する。
スーツアクター
- 藤岡弘(第10話まで)
- 岡田勝/甘利健二(第1話、岡田氏は仮面ライダー(新)客演時も担当)
- 中村文弥(第10話)
- 中屋敷哲也(第40話から第59話、第95話から第98話まで)
- 大杉雄太郎(第60話から第94話まで)
- 三隅修/金田治/春田純一(トランポリン)
- 新堀和男(『V3』第33話)
- 橋本春彦(『ストロンガー』第39話)
- マーク武蔵(『THE FIRST』)
- 前田浩(『ウルトラマンVS仮面ライダー』/『THE FIRST』/『THE NEXT』)
- 渡辺淳(『オールライダー超スピンオフ』/『オールライダーVS大ショッカー』)
- 岡元次郎(『BLACK RX』/『オールライダー超スピンオフ』/『仮面ライダー1号』)
- 藤井祐伍(『レッツゴー仮面ライダー』/『仮面ライダー大戦』)
- 齊藤謙也(『仮面ライダー令和のゴージャス運動会』)
声優
代役など
ソースがあるもののみ記載。