「ん〜〜〜!! スーパー!!!」
「存在する事は 罪にならねェ!!!」
「破損したら おれが完璧に直してやる!!! 船や兵器の事は 何でもおれを頼れ!!!」
「もはやおれは …人智を超えた!!」
「酒場で酒を勧められて… おめェ男がグラスを引く様なマネできるかよ…!!!」
「コイツは骨のある男さ…」
「──だから おれァ コイツの攻撃は一切よけねェ!!! 全ての技を受け切って!! そして勝つ!!!」
「それがおれの『ストロングスタイル』だ!!!」
誘導分岐
カタカナで『フランキー』と表記すると本記事に説明がある『ONEPIECE』の登場人物を指す場合が多いが、"Franky"および"Frankie"とはフランクリン(Franklin)・フランシス(Francis)・フランシスコ(Francisco)・フランケンシュタイン(Frankenstein)といった人名の略称・愛称であり、女性名であるフランシス(Frances)に対しても用いられる。
フランク(Frank)も参照。
実際、pixiv上でも『フランシス・フォスター』を描いた作品にフランキーのタグが用いられているケースが多い。
また『ONEPIECE』のフランキーは『縫合跡と金属パーツが露出した、大柄な改造人間』というデザイン上の特徴が『フランケンシュタインの怪物』を意識した部分があるとも考えられる。
また後述の『過去に起こった悲劇』も『科学者ヴィクター・フランケンシュタイン』と重なる。
その他
イラストレーターで小説家な著名人→リリー・フランキー
日本のコメディアン及び俳優→フランキー堺
元大川興業所属のお笑いタレント→フランキー為谷
ドイツの音楽グループ「CAPTAIN JACK」の男性ボーカル→フランキー・ジー
イタリア人騎手、ランフランコ・デットーリの愛称。
漫画『SPY×FAMILY』の登場人物→フランキー・フランクリン
アニメ『プリンセス・プリンシパル』の登場人物→フランキー(プリンセス・プリンシパル)
ゲーム『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するキャラクター→フランキースタイン2
概要
海賊「麦わらの一味」の船員(クルー)の一人で、モンキー・D・ルフィの7人目の仲間。
役職は「船大工」であり、一味の二代目の大船「サウザンドサニー号」の生みの親でもある。夢はその自分が作った船に乗り、海の果てに辿り着くのを見届けること。
ちなみに本名は“カティ・フラム”。
大工としての腕前は一級品で、船の製造・修理はもとより、橋や階段、建物などを(それこそ倒壊した瓦礫を材料に)即座に作り上げてしまうほどの高い技量を有している。
くわえて、人知を超えたレベルの兵器や機械の開発なども手がけており、機械工学者のような側面も持つ。彼自身も、自らの改造手術により強靭な肉体とあらゆる兵器を搭載したサイボーグであり、戦闘では身体の各所に内蔵された銃火器や豪腕を駆使して戦う。
初登場時はウォーターセブンの解体屋「フランキー一家」の棟梁を名乗り、都のチンピラたちをまとめ上げて旅人を相手に暴行や窃盗まがいの商売を行っていたが、実際は悪名高い賞金首を仕留めることで都市の治安維持に陰ながら貢献していた。麦わらの一味とは、彼らがゴーイングメリー号の修理代として所持していた2億ベリー強奪の一件から敵として対立するが、後のエニエス・ロビーでのニコ・ロビン救出劇での共闘を経て和解。その後、ルフィの強引な勧誘と、トムの兄弟弟子であるアイスバーグ、フランキー一家の子分たちの後押しを受け、一味へと加わった。
プロフィール
本名 | カティ・フラム |
---|---|
CV | 矢尾一樹、野田順子(幼少期) |
異名 | 鉄人フランキー |
懸賞金 | 4400万ベリー(エニエス・ロビー脱出後)→9400万ベリー(ドフラミンゴ討伐後)→3億9400万ベリー(ワノ国出国後) |
所属 | トムズ ワーカーズ社員→フランキー一家初代棟梁→麦わらの一味船大工、麦わら大船団大幹部 |
所属船 | ゴーイング・メリー号→サウザンド・サニー号 |
武器 | バトルフランキー1〜37号、フランキー将軍 |
出身地 | 南の海(育ちはウォーターセブン) |
年齢 | 34歳→36歳 |
身長 | 225cm→240cm |
誕生日 | 3月9日(「サ」イボー「グ」) |
星座 | うお座 |
血液型 | XF型 (現実におけるAB型) |
弱点 | 背中(後ろ半分)は普通の肉体、コーラが切れるとパワー低下 |
好きな食べ物 | ハンバーガー、フライドポテト、コーラに合う物 |
嫌いな食べ物 | マシュマロ(硬くないから)、信頼してない者の作ったカレー |
得意料理 | バーベキュー |
気に入ったワノ国の料理 | 天丼 |
入浴頻度 | 3日に1回 |
就寝・起床時間 | 午前1時 - 午前9時 |
好きな島と季節 | 春島の夏 |
ニオイ(チョッパー談) | コーラのニオイ |
家族に例えると | 変態ババー |
イメージ動物 | 闘牛 |
イメージナンバー | 08 |
イメージカラー | 水色 |
イメージ国 | アメリカ |
イメージ都道府県 | 長崎県 |
イメージ職業 | パイロット |
イメージ花 | アネモネ |
ドリンクの氷 | 食べない派 |
目玉焼き | 両面、しっかり、バター醤油 |
脳内 | 変、変、鉄、変、変 |
イメージマーク(漫画版) | リーゼントのあるドクロの半分が機械になっており、両端にはフランキーの腕を模したものがある/背景に赤い星と「BF37」の文字、鋸と金槌が交差したフランキー自身の顔を模したドクロ(2年後) |
イメージマーク(映画版) | ドクロ部分がフランキーの横顔で三日月状になっており、後ろの骨がフランキーの両腕を模している |
夢 | 仲間と自分の作った船に乗り、その船が海の果てに辿り着くのを見届けること |
初登場 | 単行本35巻 第329話『おれの名は「フランキー」』 |
WT100 | 28位(66398票) |
人物
容姿
水色のリーゼントヘアーとモミアゲが特徴。改造手術により肉体がサイバネ化しており、金属製の鼻に3つに割れたアゴ(作者曰く「ケツケツアゴ」)、ポパイのような太い前腕を持つ。肩には「BF-36」という刻印が刻まれているが、これは幼少期より自ら制作している「バトルフランキー」なる戦艦シリーズのナンバリングである。両前腕には腕毛が生え、星型の刺青を施しており、頭の上で星のマークを合わせ、「ん~~~~~……スーパー~~~~!!」と発して決めポーズをとる癖がある。
当初から一味の中でも比較的大柄な部類であったが、2年後である新世界編では肉体を大幅にバージョンアップしており、よりメカメカしく、尚且マッシヴな姿に変貌を遂げる。腕(指先から肩にかけて)は完全に機械化し、肩は「BF-37」とナンバリングがペイントされた赤い球体、前腕は水色の四角柱型のロボットアームに変化した。一味との再会当初、ウソップから「こんなに大きな手じゃ精密な作業が出来ないのでは?」と心配されたが、掌にもう一つの小さな腕が内蔵されていることを明かした。また、髪型は丸坊主になっているが、ボタンとなった鼻を長押しすると髪の長さやセットを自在に変化させることが出来る機能も追加された。
衣装は基本的にアロハシャツにサングラス、金色の太いチェーンのネックレスに黒いビキニパンツを着用している。他の船員同様、行く先々で様々な衣類をまとっているものの、どんな服を着てもズボンを履かないポリシーを持ち、常にビキニパンツを着用しており、パンツを奪われても堂々とフルチンを人前に晒している。
性格
一人称は「おれ」もしくは「おれ様」。
好戦的で常々粗暴な言動を用いており、外見も合わさってチンピラのような印象を受けるが、実際は度量が広く情に厚い兄貴肌で、仁義を重んじる好漢。相手の悲しい過去の境遇を知ると、同情し号泣するほど涙もろいところがあり、ギターを取り出して即興の歌を作って弾き語ることまである。
こうした憎めない側面を持つ一方で、自他ともに認める変態。
本人は「変態」という言葉を褒め言葉として受け取っている節があり、周囲から変態呼ばわりされて「オイオイ褒め殺しかよ」と破顔して喜ぶ姿をみせている他、「ヘンタイ」という同音異義語(「編隊」など)にも敏感に反応している。
一つ付け加えると、彼に対して用いられる「変態」は上述のようなほぼ裸の出で立ちや改造手術により搭載された珍妙な機能の数々を指しての言葉で、サンジやブルックのようなスケベという意味合いで使われる例は少ない。
一組織の長を務めていたこともあり、現実を直視して先々の計画を見据える頭脳も持ち合わせており、麦わらの一味内でもチョッパー同様、知識量豊富で学の有る隠れインテリとしての面をよく垣間見せている。
一方金銭面の管理能力だけは壊滅的で、実際、フランキー一家として暮らしていた頃は、賞金稼ぎで「宝樹アダム」を買うための資金を貯めようとしても、その晩に子分たちと宴を開いたりと散財を繰り返しては一文無しになってまるで資金が集まらなかったことが語られている。
麦わら一味から奪った金でようやく宝樹を買った後も、いきつけの酒場で「宵越しの銭は持たねぇ」として、お釣りの数百万ベリーを他の客にバラまいてしまったことすらあった。
また、上述の好戦的な性格もあって、自ら殴り合いをするだけでなく他人の喧嘩を観戦することも好きなようで、ウォーターセブンで麦わらの一味とガレーラの職長たちが激闘をはじめたときや、ワノ国でサン五郎が店を破壊したゴロツキに食ってかかった際には(いずれも当初の目的を忘れて)笑みをこぼしながら喝采する場面もあった。
下半身丸裸にされてなお威風堂々と見栄を切る胆力は、ルフィをして「漢の中の漢だ!」と言わしめ(ナミからは即座に「ただのド変態でしょうが!!」とツッコまれたが)、ドレスローザ編のメラメラの実争奪闘技大会では、ルフィが既に能力者である自分の代わりに義兄の形見と言っても過言ではないメラメラの能力を預ける候補として、真っ先にフランキーを名指しするなど、その漢振りへの篤い信頼が窺える(カナヅチになるのはゴメンと断りはした)。
上述の通り、自分の感情に素直で芯のある性格をしていることから人と打ち解けやすい。彼を心底迷惑がっていた地元住民さえ、いざ島を出るときは一縷の寂しさを感じていた事からもそれが窺える。
大工・機械技師として
ネタキャラとしての地位を確立している彼だが、大工としての腕は天才的で、スリラーバークでは、一瞬にして装飾まで凝った橋を作り(曰く「このおれに手抜き工事をしろってのか!?」)、オーズとの戦いの最中に板切れで空中階段(フランキー空中散歩)を作れるほど。
自分とサニー号が加入するまで船大工を代行していたウソップに船大工仕事の助手として手伝ってもらう事もある他、協力して応急配管工事を行うなどもしている。カナヅチなどの工具はいつもパンツの中に入れている。
機械分野においては、彼の好物でもあるコーラを動力に変換するという超技術を有し、サイボーグである自身の肉体にも、腹部にコーラをセットするための冷蔵庫が内蔵されている。こうした技術はサウザンドサニー号だけでなく、船内部に設置された4つの格納庫(チャンネル)からなる小舟や車両にも活用されている。また、長い航海で仲間が極力ストレスを溜めないように滑り台やアクアリウム・バー、図書館などといったちょっとした娯楽施設も備えるなど、かなり繊細な気配りが感じ取れる。
特に小型外輪船である「ミニメリー2号」は、サニー号以前の大船であるメリー号を意識した造形にするなど粋な計らいをしており、初お披露目時には船員全員から好評を受け、皮肉屋であるゾロをして「最高の心遣い」と評された。
…反面、動物を模した造形のセンスについてはやや難があるようで、サニー号の船首となるライオンの頭を作った際には、ガレーラの職長たちからは「ひまわり」、アイスバーグからは「太陽」と勘違いされるなど散々な言われようだった(もっとも、このアイスバーグの勘違いが「サウザンドサニー号」と名付けられるキッカケにもなったのだが)。
ウェイバーを改造した「シロモクバ1号」に関しても、勝手に改造したことから持ち主であるナミにこっぴどく怒られるハメとなった。
戦闘能力
基礎戦闘力
サイボーグであり、頑強な鋼鉄の肉体と常人を上回る膂力により、素のパワーとタフネスは一味でも屈指。豪腕から繰り出される拳を主体とした喧嘩殺法を得意とし、「ストロングスタイル」を自称する通り、CP9のフクロウやドンキホーテ海賊団のセニョール・ピンクとは、互いに攻撃を全身で受け止めるという漢らしい勝負を展開している。
更に体内に多数内蔵された武装と特殊装備(後述)、手製のフランキーメカ軍団(後述)を駆使することにより、一味の中では最も距離・場所を選ばない戦いぶりと大火力を発揮できる。
しかし、胴体後ろ半身など露出している生身(手が届かないので改造できなかった)部分は弱点であり、覇気などは修得していないため、自然系悪魔の実の能力者相手などは分が悪い。
食べ物から普通に栄養を摂るが、体の機械部分は腹部に取り込んだコーラがエネルギー源。
そのため、エネルギー源としてのコーラが無くなると戦闘力がガタ落ちする弱点がある。
ちなみにコーラ以外の飲み物を内蔵すると、髪型が変化し性格も変わってしまい、戦闘力はガタ落ちする。
例:
- 野菜ジュースを内蔵した際は頭がトマト状になり、力が弱くなる。
- お茶を内蔵した際は髪型が温泉マークになり、農家のおっちゃんの様な喋り方になる。
- 紅茶を内蔵したときには髪型が七三分けになり、紳士的になる(アニメの描写)。※ただし海パン状態はそのまま。
内部図解
第1部(BF-36)
部位 | 機能 |
---|---|
髪 | リーゼントになっているが、コーラエネルギーがなくなるとしおれるなど、エネルギーゲージの役割を果たす。 |
もみあげ | 手裏剣のように飛ばせる。外してもまた生えてくる。 |
顔 | バルジモアの一件を見ればわかるとおり、頭蓋骨も鋼鉄製である。 |
口 | 釘を入れる袋がある。これとは別に火炎放射器も内蔵しており、口から噴き出す業火『フレッシュ・ファイア』は一瞬で分厚い紙の束をも消し炭にしてしまうぞ。 |
肩 | 自動追尾式大砲『フランキーデストロイ砲』が内蔵されている。自動追尾式と銘打っているが砲弾はただの玉なので、フランキーが走って標的を追いかける。ただしいちいち発射するたびに肩が脱臼するため結構痛いらしい。 |
胴体 | 全身鋼鉄だから槍や刀は勿論、大型ライフルの弾丸も弾き返す。ただし背中には手が回らなかったので生身のまま。2年後も変わらず。背中をカバーするため編み出した技に『フランキー無敵(インビンシブル)』というのがあるが、仰向けに寝転がるだけなので隙だらけ。 |
腹 | 冷蔵庫が内蔵されており、いつでも新鮮なコーラが飲める。ただしこれのせいで腹が冷え症。ズボンはけよ。 |
右手 | 通称『ストロング・ライト』。右利き。一撃で海列車の座席をも引き剥がし、象ほどの巨体の相手も後ろの壁ごと吹っ飛ばす剛腕(皮膚の下は本物の鋼鉄の手)。手首は鎖で繋がれており、ロケットパンチのように遠方の相手を殴り倒すことも可能だ。 |
左手 | 通称『ウェポンズ・レフト』。カパッと手首がずれて迫撃砲や連射砲弾を発射する。 |
指 | 『アウチ・フィンガー』。小型の仕込み拳銃になる。 |
前腕 | 両前腕に刻まれた星の刺青はただの飾りではなく、横に開いて大砲の直撃でも弾き返す『ホシ・シールド』となる。 |
両腕 | 『風来砲(クー・ド・ヴァン)』。腕に仕込まれた必殺兵器。空気を吸い込んで圧縮し、射出する空気砲。ゴーイングメリー号を吹き飛ばすほどの威力を持つ。 |
尻 | 上記の風来砲の原理を利用して強烈なオナラ「風来噴射(クー・ド・ブー)」を放つことが可能。通常の風来砲に比べると威力はやや落ちるが、それでも対象物を吹き飛ばしたり、それを浮力に飛行することまで可能である。クサい。 |
脚 | 縦にパカッと分かれてケンタウロス状(体の付き方は逆)に変身することができる。 |
第2部(BF-37「アーマードフランキー」)
2年後には、自身に改造を施しさらにロボットの様な姿になった。
エネルギー切れを起こす描写は今のところ見られず、燃費も向上している。
部位 | 機能 |
---|---|
頭 | 基本のヘアスタイルは坊主になっているが、鼻と連動して簡単に髪型を変えられるため島に着くたびに髪型を変えてる。 |
鼻 | 鼻を3秒以上長押しすると髪型がフランキーの思うがままに変化する仕組み。髪型も以前と同じリーゼント・おさげ・カブトムシ・大砲など様々。 |
肩 | 新しく「フランキーキャノン」と称された肩は赤い球体にBF-37の文字を刻み、武器を内蔵している。作中ではロケットランチャー、ミサイルと言った高性能の飛び道具を備える。 |
腕 | 肘から先は直方体状になり工具を収納している。また、星の刺青もしっかりと存在しており、決めポーズも健在。 |
手 | 巨大化しており、破壊力は増大。中から小型マジックハンドが出るため精密性は変わらない。また、ボルサリーノのそれを再現した、『フランキーラディカルビーム』という瞬時に鋼鉄をも溶かす超強力なレーザーが出せるようになり、シーザー・クラウンからも一目置かれた。また、風来砲は片手でも打てるようになった。 |
胸(乳首) | 乳首にサーチライトが付いた。技名「フランキーニップルライト」 |
腰 | 腰と後頭部から「フランキーエアバック」というクッションを出す事が出来、いつでもどんな所であっても快適な睡眠が出来る。 |
脚 | 正座することで脛からキャタピラが出るようになった。一見無駄な武装に思えるが、フランキーはいつも裸足なので悪路走行には向いている。ちなみに小さな子供なら太腿の上に載せて走行できる。 |
制作した武器・兵器など
BF(バトルフランキー)1〜35号、36、37号
(1〜35号は戦艦、36、37号はフランキー自身)
トムズワーカーズ時代に自身が趣味で製作していた戦艦。35号まで製作した後にスパンダムによって悪用され、それがトムの死を招いたのを期に、中止した。
そのため、”最後の戦艦”という意味を込めて、自分の両肩には「BF-36」と刻んでいた。
後にウォーターセブンを改めて船大工として出る際、自分の罪を許せるようになったためか、麦わらの一味の戦力となるBFシリーズを再開している。
サウザンドサニー号
フランキーとウォーターセブンの職人たちが伝説の宝樹「アダム」を使い、総力を結集して作り上げた”夢の船”。
船首主砲「ガオン砲」は強力無比な他、ソルジャードックシステムで様々な局面に対応可能。
フランキー将軍(しょうぐん)(BF-38)
クロサイFR-U4号、ブラキオタンク5号が合体して誕生する巨大ロボット。
オーズ戦以降から多くなった、自分たちよりも遥かに巨大な敵と戦うために開発された。
フランキーが胸部に乗り込む。背中に背負った巨大な刀「フラン剣」がメインウェポン。
またガオン砲のダウンサイジング版である「将軍砲(ジェネラルキャノン)」も搭載。
二人がかりで攻めてくるドンキホーテファミリーの幹部ベビー5とバッファローを圧倒した。
耐久性はパシフィスタ以上で、携行可能な武器では破壊不可能。特殊な環境下での活動にも問題なく対応する。
技
だいたいは内蔵武器を用いて戦うが、技もいくつか持っている。
- フランキー無敵(インビンシブル)
仰向けに寝転がって生身の背中を守る。
- ストロングハンマー
鉄の右手でぶん殴る。それだけの技だが文字通りの「鉄拳」なので破壊力は推して知るべし。
- フランキーBOXING
ボクサーの構えから連続パンチを繰り出す。セニョール・ピンク戦ではこれを応用した「フランキーアイアンBOXING」も披露。
- アルティメットハンマー
「フランキーケンタウロス」で拘束した相手の顔面に、鋼鉄の右手で渾身のパンチを叩き込む。列車の屋根程度なら余波だけで突き破れる。
- フランキートライアングルジャッカー
もみあげを手裏剣の要領で投げつける。投げてもすぐに生えてくるので弾切れはしない。
- フランキー空中散歩(スカイウォーク)
「月歩」やサンジの「空中歩行(スカイウォーク)」とは異なり、ありあわせの材料で空中に階段を作り出しつつ登っていく。支えがないので短時間で崩れるが、チョッパーが走って登り切れる程度の時間は持つ。
- フラッパーゴング
チョッパー(重量強化)との合体技。タイミングを合わせて同時にパンチを繰り出す。
戦績は幹部との戦いに参加できたエピソードでは、タイマンで必ず1人は戦闘不能にしている屈指の実力者である。
過去
南の海(サウスブルー)で海賊の両親の間に生まれたが、その両親ですら手の付けられない暴れん坊だったため、10歳の頃に“偉大なる航路”で捨てられストリートチルドレンになっていた。
生来の手先の器用さから廃船を使って武器を作り生活していた所を、水の都ウォーターセブンにて船大工稼業を営むコンゴウフグの魚人・トムに拾われ、彼の弟子となる。このとき、兄弟子のアイスバーグから「フランキー」という愛称を付けられ定着する。
以降は社長のトム、美人(?)秘書のココロ、兄弟子のアイスバーグ、角界ガエルのヨコヅナの4名と共に、造船会社「トムズワーカーズ」で寝食を共に過ごして暮らすことになる。因みに、この頃にヨコヅナに泳ぎ方(クロール)を教えたのがフランキーである。アイスバーグとは職人としての気質が正反対で、真面目に仕事に打ち込むアイスバーグに反し、フランキーは戦艦「バトルフランキー」シリーズ作りに没頭し、その都度彼から折檻されていた。
12歳の頃のある日、トムが世界政府から派遣された司法船の裁判官たちにより、かつてゴールド・ロジャーの海賊船「オーロ・ジャクソン号」を製造した罪で死刑が求刑されてしまうが、壇上でトムは「死刑になる前に沈みゆくウォーターセブンを救うために海列車を作りたい」と語る。彼の技量を見込んだ裁判長は、トムが海列車を製造するまでの期間として10年の執行猶予を与える。トムズワーカーズはこの猶予期間に必死で海列車制作に取り組み、フランキーが22歳の頃に海列車第一号「パッフィング・トム」を完成させた。この海列車の開通により、ウォーターセブンは交易で活気を取り戻し、大都市へと成長した(また、この出来事がきっかけで一人の少年が船大工を志すことになった))。
海列車完成から4年後、再びトムの裁判が決まり、今回の一件で死刑が帳消しになると目されていたが、トムの保有する古代兵器の設計図に目がくらんだ当時のCP5主官スパンダムは、コッソリとフランキーの戦艦シリーズを盗み出し、司法船を襲撃。この濡れ衣を着せられたフランキーは、トムやアイスバーグと共に襲撃犯として裁判に掛けられることになる。
スパンダムの差金とはいえ、自身の作った戦艦のせいでトムたちが重傷を負ってしまったことに、フランキーは慙愧の念に駆られ「あんなもんはおれの船じゃねえ」と吐き捨てる。この言葉を聞いたトムは激憤し、フランキーを全力で殴り飛ばす。
「その言葉だけは船大工は言っちゃならねえ! 自分が作った船がどう使われようが、作ったヤツだけはその船を愛するべきだ! 自分の作った船に、男はドンと胸を張れ!!」
その後トムは海列車開発の功績による死刑の撤回の代わりに、今回の司法船襲撃を帳消ししてほしいと裁判長と交渉。「それでは以前の判決と同じになる」と裁判長から指摘されるも、トムは先程フランキーに与えた言葉を自ら示すように「ロジャーという男に力を貸したことをドンと誇りを持っている」と高らかに宣言。彼の意を汲んだ裁判長は、改めてトムを「オーロ・ジャクソン号を製造した罪」で死刑を求刑し、フランキー・アイスバーグの二人を不問とした。
判決を聞き届けたトムはそのまま意識を失い、奇しくも自身の作った海列車に乗せられて“司法の島”エニエス・ロビーに送られることになるが、それを受け入れきれぬフランキーは逆上してスパンダムの顔を猟銃で殴り飛ばし、結局海兵から追われる身となる。
重体にムチ打ち、海列車を破壊してでもトムを奪い返そうと、自ら線路に仁王立ちして全速前進する列車を止めようとするも、敵うはずもなく跳ね飛ばされ、ウォーターセブンから消息を絶ってしまう。
全身の骨が砕け、瀕死の重傷を負いながらも辛うじて命をつないでいたフランキーは、流れ着いた先にあった廃船のガラクタや機械部品を材料に自らの体を改造し、サイボーグとなることで生還を果たした。
その後、フランキーは長い期間を経てウォーターセブンに帰還し、「ガレーラカンパニー」の社長 兼 街の市長となったアイスバーグと秘密裏に再会する。アイスバーグとは先の襲撃事件の原因となった戦艦のこともあり袂を分かつことになるが、本心では両者とも互いの身を案じており、アイスバーグは死んだはずのフランキーが生きていたことを知り涙を流して喜んでいた。また、このときアイスバーグは、生前トムから託されていた古代兵器の設計図をフランキーに渡し、街から離れるように告げるが、フランキーもまた、トムの遺したこの街を守ろうとこの言いつけを拒絶する。
以降、フランキーは裏町のチンピラ達を解体屋「フランキー一家」として纏め上げ、時に街を訪れる海賊などのならず者を狩り、排除することで、カリスマとして日向を歩む兄弟子の手が届かない闇から、師匠が救った街の治安に睨みを利かせる。自らが『ウォーターセブンの裏の顔』として君臨することで街を守り続けていた。
活躍
第1部 超新星編
ウォーターセブン編
いつもどおりの生活を続けていたある日、ゴーイングメリー号を修復してもらおうと麦わらの一味がウォーターセブンに上陸する。上述の生活の中で海賊を逆に襲うことなど日常茶飯事と化していたフランキー一家にとっては、船の修理費用として用意していた3億ベリーもの大金を持ち歩いている麦わらの一味は格好の餌食であり、内2億ベリーのトランクを預かっていたウソップは、一人でいたところをフランキー一家に襲撃され袋叩きにあい、修理費用を強奪されてしまう。フランキーはその後、ウソップから奪った2億ベリーを元手に、かつてトムがオーロ・ジャクソン号を建造した材料でもある「宝樹アダム」を買うために出かけていった。
2億ベリー喪失と何よりウソップのその惨状に激怒した麦わらの一味は、報復としてルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパーの四人でフランキー一家のアジトを襲撃、2億ベリーの行方など余所に、ウソップを痛めつけたフランキーの部下たちを徹底的に叩きのめした。翌日、買い物を終えて戻ったフランキーは、アジトもろとも蹂躙されつくした手下たちの姿を見てこれまた怒りをたぎらせ、その後街中で鉢合わせたルフィと交戦。この遺恨の戦いは能力者ともまた違う人間離れしたフランキーの体の特性やガレーラカンパニーの割り込みもあり、痛み分けに終わる(同時期のガレーラカンパニーの職長たちは、麦わら一味にアイスバーグ襲撃事件の実行犯である疑いをかけ、彼らを追走していた)。
その後、ウォーターセブンを定期的に襲う大津波「アクア・ラグナ」が迫る中、ゴーイングメリー号の処遇をめぐる対立で一味を去ったウソップが一人でメリー号を修理している場に出くわす。ウソップ襲撃犯のボスとはいえ、アクア・ラグナの件もあり、フランキーは一家が所有する船舶解体用船渠に、津波からの避難場所としてウソップとメリー号を招く。遺恨もありフランキーたちに険悪にあたりつつも、ドックでなお妄執的な笑みを浮かべてメリー号を修復しようとするウソップを見かね、船大工としてメリー号が寿命を迎えている事実と証拠を突きつけ強引に止めたことで、ウソップもついに一味の仲間たちにも漏らさなかった本音(メリー号が駄目になってることへの感情)をフランキーに打ち明ける。
空島の冒険において神官・シュラに破壊されたメリー号をレインコートを来た妖精が修復するという奇跡を見たと語るウソップに、深く船乗りに愛された船に宿る妖精「クラバウターマン」の伝説を話すことでメリーもまた『愛された船』であると告げ、ウソップもフランキーへの遺恨を解かしはじめるのだが…。
そこへ、顔なじみの飲み屋のマスター…であったはずのブルーノや、ガレーラカンパニーの職長や秘書であったはずの面々がフランキーの下へ現れる。実は、彼らは政府の特殊工作機関「CP9」の工作員であり、アイスバーグを襲撃した張本人であった。フランキーがアイスバーグから古代兵器の設計図を継承したことを知るやいなや、彼の妹分であるモズ&キウイを一蹴し、フランキーを設計図の重要参考人として捕縛。この際、電伝虫を介して、CP9のリーダーとなっていたスパンダムと通話をし、彼が未だに古代兵器に固執していたことを知る。
加えて、ガレーラの職長として直接メリー号の査定を行っていたカクが、未だにメリー号に執着するウソップの目の前で、ボロボロのメリー号を容赦なく嵐の海へ放逐してしまう。フランキーも、船は既に限界であることは理解していたが、ウソップ(ひいては麦わら一味)にとって仲間同然の船を平然と嵐の中に放流するカクの姿には戦慄の表情を浮かべた。その後、フランキーは麦わらたちを守るため自ら縛に下ったニコ・ロビンと共に、エニエス・ロビーへと連行される。
輸送途中の海列車では、独自にロビンを追っていたサンジやウソップ…もとい“狙撃の王様”そげキングと共に、世界政府の役人たちを相手に暴れまわる。CP9の新入りネロとの戦いでは、“剃”による素早い立ち回りと、背中の弱点を見極められるなど窮地に陥るも、ケンタウロスに変体してネロを拘束し、渾身の一撃を喰わらせることで撃破。その後、自身が犠牲になり二人とロビンを逃がすという漢気も見せたが、ドアドアの実による異次元の移動手段を持つブルーノによりロビンは再び奪われ、ふりだしに戻されてしまう。
「悪魔の子」と悪名を流されるロビンが決して風評通りの人間ではなく古代兵器を復活させるおそれがないと知った後は、自身が持っていた古代兵器の設計図(いつか復活する可能性のある古代兵器の対抗戦力として受け継がれてきたもの)を燃やし、本格的に麦わらの一味に協力。
CP9のフクロウとの闘いでは、一時エネルギー源のコーラの消耗でピンチになるも、チョッパーのサポートでなんとかコーラを補充し、フクロウをはるか上空から地面に叩きつける空気砲で倒した。
その後鍵を入手し、一足先にためらいの橋に到着。窮地に立たされていたロビンを救うと、スパンダムにこれまでの恨みを晴らさんと殴りかかり、愛剣「ファンクフリード」と共に叩きのめすことに成功する。それと同時に、司法の塔から援護していたそげキングから渡された残りの鍵でロビンの手錠を外し、彼女を救い出した。
その後、スパンダムがうっかり発動したバスターコールにより海軍本部の将官クラスの軍勢に完全包囲されるも、アイスバーグの修理を受けて最後の力でエニエス・ロビーに流れ着いたゴーイングメリー号に乗り込み、一味やウォーターセブンの仲間たち共々生還を果たした。
ウォーターセブンへの帰路において、後を追ってきたアイスバーグの船に合流するも、まもなくメリー号も限界の時を迎え、麦わらの一味と共に沈みゆくメリー号の最期を号泣しながら看取った。
かくしてウォーターセブンに帰還したフランキーは、ゴーイングメリー号に変わる新たな麦わらの一味の旗艦を創るべく、以前ウソップからふんだくった金で買った「宝樹アダム」の木材を使って大型帆船の製作に取り掛かる。ガレーラの職長たちも加わり、後に「サウザンドサニー号」と名付けられるその船はついに完成した。
フランキーの夢「最高の船を作り、海の果てに到達すること」を知ったフランキーの子分たちは、フランキーにサウザンドサニー号と共に行く冒険の旅を与えようと計画。船の完成後、身を隠していたフランキーを見つけ出したルフィは、アイスバーグからの「強引な手段じゃないとあいつは動かない」という助言を受け、彼の「一張羅」であるビキニパンツを強奪し逃亡。それを追いかけようとフランキーは、フルチンで街中を走り回り、出港前のサニー号のもとまで誘き出される。
なおも仲間入りを拒絶するフランキーであったが、子分であるザンバイの「あんたの幸せも考えたらダメですか!!!?」という思いや、アイスバーグからの「もう(過失でトムの死を招いてしまい船大工としての道を自らとざした)自分を許してやれよ」との言葉も受け、晴れてルフィの仲間となることを承諾。故郷の人々に向けてポーズを決めながら「ちょっと行ってくらぁ!」と旅立ちの挨拶を送った。
ゾロ 「パンツはけよ」
スリラーバーク編
戦闘での目立った活躍はないが、壊れた橋を即座に直したり、ブルックの過去を聞かされ号泣していたり、「戦略の15(タクティクスフィフティーン)」でウソップ・チョッパーらとのノリの良さを見せたりしていた。
シャボンディ諸島編
スリラーバークを抜けた先で、一味はコーティング屋を営む元・ロジャー海賊団副船長シルバーズ・レイリーと出会う。フランキーは、もともと目上を敬うタイプではないにもかかわらず、尊敬する師匠がほれ込んだロジャー海賊団がどういう人物たちだったのかを知れたことに喜んでいた。
その後、海軍大将“黄猿”やパシフィスタとの戦いで、麦わら一味は絶望的な窮地に立たされるも、突如現れた王下七武海バーソロミュー・くまによって一味が各地に散り散りに飛ばされる形で脅威から逃がされることになる。
フランキーは“偉大なる航路”にある極寒のからくり島「未来国バルジモア」に飛ばされてしまうこととなる(当然、パンツ一丁で)。偶然出会った島民(老人とその孫)から、先の戦いで登場したパシフィスタの生みの親でもある“世界一の発明家”Dr.ベガパンクの出身地であることを知らされると、フランキーは知的好奇心から彼の生家でもある研究施設に向かった。
さっそく研究資料を物色していたところ、部屋の中にあからさまに危険そうなボタンを発見。島民の老人から事前に、この施設が島民にとって希望となっている存在で、たとえ自爆スイッチを発見しても決して押さないように念押しされていながら全く意を介さず押してしまう。当然、施設諸共吹き飛ばされ、全身の皮膚が剥がれるほどの重傷を負うことになる。この出来事は後世『バルジモアの悪夢』として伝えられたという。
しかし、結果的にこの爆発により、施設に隠された兵器関連の資料が収められた隠し部屋の発見に至り、また同時期に起こったマリンフォード頂上戦争やその後のルフィ主犯による16点鐘事件での「3D2Y」のメッセージを受け取ったフランキーは、一味と合流するまでの2年間を自身の技術向上にあてがうことを決意する。
…なお、この際に部屋の暖炉を炊こうと火炎放射を使用したことで羽織っていた虎の毛皮に引火してしまい、あまりの熱さに外を駆けずり回る姿が目撃され、この出来事は後世『バルジモアの燃える霊獣伝説』として伝えられたという。
因みにベガパンクが残していた新兵器の設計図の数々は、設計当時、存在する金属ではどれも実現不可能なものばかりであったが、フランキーはつい最近新たに発見された柔軟性と強度を兼ね備えた新金属「ワポメタル」で実現可能であると考え、開発に着手したという。
アニメ版ではバルジモアでの生活が一部補完されており、島に上陸後まもなく全身が氷結し病院に担ぎ込まれるが、あいにくコーラがなかったため代わりに紅茶(ダージリン)を内蔵され紳士風の性格になってしまっていた(それでもよくよくみると上半身は裸に燕尾服と蝶ネクタイ、下半身はいつもの海パンという変態紳士スタイルだが)。また上述の自爆スイッチの流れの他にも、介抱した少年によるいつもの決めポーズの再現に対するブーメランな冷静ツッコミ、ウォーターセブン編での登場初期にもみせていたノリツッコミ+テーブル返しなど、最早テンプレとも呼ぶべき古き良き鉄板ギャグを数多く散りばめた、よりコミカルなエピソードに改変された。
第2部 最後の海 新世界編
2年後の現在は、上述通り新たな改造手術によりメカメカしい巨体に変貌。
シャボンディ諸島の到着順は2番目だったが、まさかの一着となった彼はそのまま釣りがてらに散歩に出かけたため、サニー号にはフランキーが一番乗りとなった。
しかしそこには、2年前に自身ら一味を散り散りにした張本人であるくまがボロボロの姿で鎮座しながら待ち構えていた。当然警戒したフランキーは即座に腕に内蔵された銃砲を向けて身構えるも、くまはフランキーの姿を認識すると「任務完了」とつぶやいて、身体を引きずりながら歩き去っていった。その後、シャッキーの店でレイリーから、2年前にくまの行った行為が一味を守るためのものだったこと、一味が不在だった間、海軍や略奪者から船を守り続けていたことなどを知らされる。
出港準備のため改めてサニー号に乗り込み、まもなくサニー号の元まで帰還した他の仲間達と再会。人間離れした姿に変貌を遂げたフランキーに対する反応も様々で、最初に再会したロビンからは笑顔で「もう人として接することは出来なさそう」と言われたり、ナミからは呆れ気味に2年間何をしてたのかとボヤかれたりと、女性陣からは今ひとつな反応をされたが、ウソップやチョッパー、そして最後に合流したルフィなどは、そのロマン溢れるロボットのような姿に大興奮し、当人も新たな機能の一部を披露したり、敢えてロボっぽい立ち振舞(セルフ擬音、カタコトの敬語口調、語尾にロボを付ける…などなど)を見せたりなどノリノリで応えていた。
一味全員が欠けることなく揃い、魚人島に向けて再出港する。海軍やカリブー海賊団の急襲を受けたりなど早速波乱の旅立ちとなったが、2年間でそれぞれが体得した能力で、それらのトラブルも難なく乗り越えた。
ようやく落ち着いたタイミングでフランキーは、改めてバーソロミュー・くまと遭遇したことやレイリーたちから聞いたこれまでのくまの自分たちへの貢献を報告。脅威の排除、修業への案内などくまが麦わらの一味にとっての大恩人だという事実を表明。ただし、くまがその後、意識まで完全に機械化される手術を受けることも同時に聞かされており、次に会ったときにはもう自分たちの知る恩人の「くま」ではなく、冷酷な人型兵器「PX-0」であることも指摘した。
魚人島編
魚人島では、恩師トムの弟である人魚デン(船大工兼海の森研究者)と出会い、これまでトムの周りで起きた一部始終をあらためて説明。あの悔やむべき過去についても、フランキーの中では整理がついたようである。
デンのほうもまた、ココロからの手紙でフランキーやアイスバーグのこと、兄の生き様を事前に知らされており、「最後まで兄貴は兄貴らしくドンと生きたんだねェ」とフランキーに対してよく接し、サニー号のコーティングを請け負った。
また、ここでフランキー含む一味は2年前の頂上戦争でルフィと共闘した元・王下七武海ジンベエと初対面する。フィッシャー・タイガーやオトヒメといった、魚人族と人間との亀裂を埋めようと生涯を捧げた人物たちの過去など魚人島の歴史を伝え聞きやはり涙を流していた。
その後は他の一味と同様に、ジンベエ(およびタイガーやオトヒメ)の大願でもある魚人と人間の和解した未来の第一歩に協力することに快く応じ、その思想と逆行し王国を占拠した新魚人海賊団と戦う。この際、これまで未公開であった新兵器「クロサイFR-U4号」、「ブラキオタンク5号」を初お披露目し、更には2体が合体して誕生する「フランキー将軍」で大立ち回りを演じ、男のロマンがこれでもか!というくらい詰め込まれたその出来栄えにルフィ・ウソップ・チョッパーの三人は感涙するほどの大興奮で囃し立てた(あいかわらず女性陣のウケは悪かったが…)。
この兵器の数々で、イカロス・ムッヒを撃破した。
パンクハザード編
パンクハザードでは、当初はくじ引きで船番役を請負い待機していたが、ベガパンクの技術を応用したレーザー発射装置をシーザー・クラウンから狙われ、他の待機組共々誘拐される。研究所では、得意の肉体兵器で壁や扉を破壊しながら突き進み、実験体である子供たちが保護される部屋に到達する。フランキーの姿を見た子供たち(とくに男子)は、そのメカメカしいボディに「ロボだ!」と大興奮して好評を集め、直様打ち解けて一緒にポーズをキメていた。
その後、子供たちを連れて脱出を図るも、トラファルガー・ローの能力により仲間たちと肉体と精神がシャッフルされてしまい、フランキーはチョッパーの姿になってしまう(この後合流したロビンからは「その姿で喋らないでほしい、二度と」と終始冷ややかな態度をとられていた)。なんとかチョッパーの姿でも戦えないかと、ランブルボールを食べて怪物形態に変身するも、結局精神が暴走して敵味方問わず攻撃するようになってしまった(しかしいつものポーズだけはしっかりキメていた)。
その後、ローとルフィが海賊同盟を結んだことで、これまで精神をシャッフルされた面々は元の体に戻され、ルフィがシーザーを倒す間、船の様子を見に一足先にサニー号の元に帰還する。シーザーを回収に来たベビー5&バッファローをフランキー将軍の火力と防御力で勢いそのままに圧倒した。
ドレスローザ編
自分勝手な行動をする一味のまとめ役として動き、ルフィがコロシアムに向かうのを見送ったあとは、片足の兵隊やトンタッタ族の思いを聞いた後は彼らのためにも戦うことを決意。
工場破壊作戦においては幹部のセニョール・ピンクと対決し、互いの攻撃を避けない「ストロングスタイル」で互いの漢ぶりを認めつつ、煙を発するほどボロボロになりながらも勝利をもぎ取り工場を破壊した。また、その闘いぶりからウソップと同じようにトンタッタから慕われ、彼らの指揮をするなど兄貴分な所も垣間見えた。
バルトロメオの船でドレスローザを出航後、一味全員の最新の手配書をみせてもらい、自身の懸賞金が9400万ベリーに跳ね上がったことを知るが、1億に後一歩及ばずなところや、写真が本人ではなくフランキー将軍になっていることにショックを受けていた。また、2億まで上がったウソップに嫉妬ししめ上げる一幕もあった。
ゾウ編
先行していたナミたちからモコモ公国で起きた悲劇と、サンジがビッグ・マム海賊団に連れ去られたことを知らされる。翌日には錦えもんたちワノ国の侍の正体と目的が判明したことで同盟の規模が拡大。
サンジの奪還及び同盟の目的である打倒カイドウのための今後の行動方針をメンバーで確認したあと、一旦ルフィらと別れてワノ国に先行することになる。
ワノ国編
第一幕
一足先にワノ国に上陸したフランキーたちは錦えもんの「時が来るまで騒ぎを起こさず潜伏する」という指令を受け、国内の町民に扮することになる。
フランキーは新入りの大工「フラの介(フラノスケ)」として、かつてカイドウの屋敷を建設した港友棟梁からその設計図を手に入れるため、彼の下で鳶職として働いていた。港友は、新入りのくせに腕が立つフラの介を喧嘩腰ながらも褒めていたが、元々が親分気質であるフラの介は、笑顔で答えつつも苛立ち、錦えもんの切実な姿を思い出すことでなんとか踏みとどまっていた。
第二幕
潜入の目的であった屋敷図を港友がとっくに手放していたことが判明し、フラの介はついに怒りを爆発させる。港友と喧嘩別れした後は都中を駆け回って屋敷図を捜索。結局、目的の屋敷図は九里にある可能性が浮上し当初の任務は頓挫。錦えもんに報告後、他のメンバーのサポートに回ることになる。
花の都での大乱闘を終えたあと、錦えもんが味方につけたかつての同心アシュラ童子が鬼ヶ島に渡るために回収していた多くの廃船を修理する役割を請け負う。同じくワノ国の解放を目指す同志たちも修理に協力し、当日には仲間全員を乗せるに十分な数の船を完成させた(それどころか、予備のために必要な分以上の船を修理しており、これが奇しくも決戦当日の予期せぬトラブルを回避することにも繋がった)。
第三幕
決戦前日は一味の仲間達と翌朝サニー号で出発する準備をしていた。百獣海賊団のギフターズにサニー号を爆撃される妨害工作を受けるが、宝樹アダムの硬度は伊達ではなく、問題なく出港した。
鬼ヶ島の決戦では、ブラキオタンクを別働隊のウソップたちに預け、自身はブルックと共にクロサイに乗って島内へ侵入。その後、“飛び六胞”のうるティ、ページワン姉弟に締め上げられていたナミやウソップを救出するとともに、ブラキオを回収しフランキー将軍に変形して本格的な戦闘を開始する…ハズだったが、フランキー将軍に興味を持ったナンバーズの八茶に狙われることになり、ジンベエの指示で右脳塔まで逃亡。結果的にナンバーズ一体を主戦場のメインホールから遠ざけることに成功した。
八茶に追走されながら到達した右脳塔の廊下にて、モモの助としのぶを守りながら飛び六胞ササキ率いる装甲部隊と戦うヤマトと遭遇。ルフィと協力関係を結んだ仲間である彼女によって八茶が撃退され、モモの助たちを連れて地下へと逃げていく姿を見送り、ササキたちの相手を請け負った。
動物系能力者であるササキの“古代種”トリケラトプスのタフさ、及び装甲部隊の怪力によって危機に陥るも乱入したナミ、ウソップ、そしてお玉によって救われ、勝利のVフラッシュを炸裂させる。お玉の号令によって装甲部隊が離反したあとはササキと一対一の戦いを展開。ササキのトリッキーな戦法(ヘリケラトプス)と彼の武器である絡繰螺旋刀によってランチャーやフラン剣といった武器が破壊される。それでも勝利を掴むために将軍砲を放つもササキは耐え抜き、自爆覚悟の攻撃を展開。結果フランキー将軍が登場してから初めて破壊されてしまう。しかしフランキーは将軍を囮にしてラディカルビームをササキに対して発射し、勝利を収めた。
その後は右脳塔で百獣海賊団と交戦していたが、途中でゾロと“大看板”キングの戦闘に巻き込まれる。ゾロによってその場は避難させられたが、ゾロはキングによってドーム外まで吹き飛ばされ、フランキーは彼の身を案じて追跡する。キングとの対決は結果的にゾロに軍配が上がるも、超回復薬の副作用により全く動けなくなり、意識不明のまま鬼ヶ島から落下しかけるが、決着後にようやく駆けつけたフランキーが紙一重で救うことになった。
そして、ルフィとカイドウの死闘に決着が着いたタイミングでライブフロアにいたチョッパーの元へ到達し、ゾロを託した。
決戦後はサニー号やフランキー将軍の修理をしたり、国全体で行われた大規模な宴に参加するなど、戦いで負った傷を癒す。そして、ロビンからプルトンがワノ国にあることを伝えられた。
ワノ国出航後、一味の新たな手配書が流布され、フランキーの懸賞金は3億9400万ベリーに増額。念願の億超えを果たすも、何故か写真がフランキー将軍からサニー号のものへ変更され、憤慨していた。
エッグヘッド編
海上で遭遇したベガパンクの猫(サテライト)の一人、リリスの案内で政府の島エッグヘッドに到達。
研究所に入るとエジソンたちに差し向けられた新兵器セラフィムの「S-シャーク」と交戦。ドレスローザで交戦したセニョール・ピンクと同じ能力を使用するS-シャークに困惑したが、ウソップが窮地に陥った際にはラディカルビームで彼を救った。
その後、シャカに戦闘を中断させられると、彼から900年前に存在したと思われる高度な文明と、かつて世界政府を相手に戦ったオハラの意志を受け継いだ者たちの存在を知らされた。
ロブ・ルッチ率いるCP‐0がエッグヘッドに上陸し、ルフィがギア5を発動させてルッチが交戦を始めると、研究所に現れたベガパンクの本体から太陽の神ニカの存在と、悪魔の実の正体(仮説)について教えられる。また、先程のS-シャークの能力の正体が血統因子を用いて人工的に作り出した血液によるものであることを知り、驚愕した。
余談
- キャラクター造型の経緯
テレビアニメで声を担当している矢尾一樹と原作者の尾田栄一郎は、矢尾氏がジャンゴ役で出演して以来の友人で、アニメの初代プロデューサーから尾田氏に「アニメは長寿番組になるから、矢尾一樹が麦わらの一味に入れるようにしてくれ」とオーダーがあり、尾田氏が矢尾氏をイメージして作ったキャラがフランキ-である(尾田氏から聞かれての矢尾氏からの注文は、「魔術師(ジャンゴ)でなくオカマ(Mr.2 ボン・クレー)じゃないキャラがいい」のみだった)。
- 声優
上述通り矢尾・尾田両氏の交流から誕生したキャラとして、同じく矢尾氏が後に声を担当したMr.2 ボン・クレーがいる。
また矢尾氏の演じるフランキーは、ら行の発音で巻き舌が強調されたり、「スーパー」の発音が妙にネイティブだったりなど、よりコミカルさが強調された。こうした好演により結果的に視聴者の子供たちからも好評を博した一方、お店でコーラ以外を飲んでいたら、子供にガッカリされたため、以降は人前ではコーラ以外飲まないように気を使うことになったという。
その他、スリラーバーク編とワノ国編では、最早矢尾氏の専売特許でもある「やってやるぜ!」という『ダンクーガ』ネタも盛り込まれている。
『ONE PIECE 総集編 THE 22ED LOG』での尾田氏の言葉によると、ウォーターセブン編で当初決まっていたことは、「フランキーが加入」「ゴーイングメリー号との別れ」の二つのみだった。
そのため、誰が麦わらの一味の船大工になるかについて読者を混乱させようと、最初にフランキーを嫌いになってもらい、加えてロブ・ルッチやパウリー、カクなど多くの個性的な船大工を登場させたという。
作中でも珍しい(というかほぼ唯一)のメタ発言者。
「今週のおれ」という週刊誌を意識した表現を度々行うが、他の人物からは一切突っ込まれない。
- ロジャー海賊団との意外な接点
ワノ国編にて描かれた光月おでんのエピソードにて、なんと幼少期のフランキーが登場している。
26年前、“ロード歴史の本文(ポーネグリフ)”を探すために改めて“偉大なる航路”を巡っていたロジャー海賊団が、かつて母船「オーロ・ジャクソン号」を建造してくれたトムに会うためにウォーターセブンを訪れていた。このとき、ロジャーの船員だったおでんが、まだストリートチルドレンとして暮らしていたフランキーを発見し、声をかけていた。後に知り合うトムと同様、フランキーが捨てられた経緯を聞いて「傑作!」と爆笑しつつ「ウチの船長に頼んで船に乗るか?」と提案されるも、フランキーは“海賊”の両親に捨てられた手前、これを拒絶していた。
つまり、もしもフランキーがここでロジャーの船員となっていたら、彼もまた“最後の島”に上陸した一人になっていた…のかもしれない。
(とはいえ、ここで乗船していたら現在の彼の抱く「自分の作った船が海の果てまで渡る」という夢そのものが形成されることすらなかったとも考えられるため、現在のような胸に浪漫を秘めた船大工には成長していなかったかもしれない。)
関連イラスト
幼少時
二年前
STRONGWORLD
二年後
Z
GOLD
関連タグ
兄貴 アロハシャツ サングラス コーラ 瓶コーラ 海パン 変態 やってやるぜ!
モンキー・D・ルフィ ロロノア・ゾロ ナミ ウソップ サンジ ネフェルタリ・ビビ カルー トニートニー・チョッパー ニコ・ロビン ブルック ジンベエ
フランキー一家 ザンバイ スクエアシスターズ(モズ&キウイ)
ワポル…直接的な面識はないが、一味との再会までの2年間の新兵器開発で間接的に貢献することになった。
中の人繋がり
ジャンゴ、ベンサム(Mr.2 ボン・クレー)…共にフランキー担当前に登場。後者についてはフランキー共々、モデルはカナダの俳優ジム・キャリーではないかと予想されている。
ゾルル兵長(ケロロ軍曹)…サイボーグ繋がり。こちらは左半分がサイボーグ。
ジュドー・アーシタ(機動戦士ガンダムZZ)…ロボット乗り繋がり。さらに、ジャンク屋を営んでる為か機械的知識に強く、そのロボットのカラーリングがトリコロールカラーで似ている他、一発逆転の大火力砲を持っていたりする。
外の人繋がり
ジョニー(クロノトリガー)…「ロボ(コチラはアンドロイド)」「サングラス」「リーゼント(風のモヒカン)」「兄貴」「バイク」などが共通。余談だが、同ゲームを題材とした同じ出版社のギャグ作品『時空冒険ヌウマモンジャー』には船長が主役の一人として出演している。
その他似ている人物
バーソロミュー・くま、パシフィスタ、クイーン…フランキー同様、作中で肉体を機械改造した人物繋がり。その内、クイーンについては「サングラス」「歌とダンスが好き」「甘い飲食物に傾倒している」など共通点が多い。
T-800(ターミネーター)…こちらはアンドロイドだが、サングラスや目が赤く光る演出、全裸でも動揺しない、「最初は敵だったが後から味方になる」などの共通点がある。
ガンダムAGE-1 タイタス - 2年後の姿の腕が非常に似ている主人公機。また、フランキーの中の人の矢尾一樹氏は上記のようにガンダムのパイロットを務めていた。
ルドル・フォン・シュトロハイム(ジョジョの奇妙な冒険 第2部) - 瀕死の状態からサイボーグ化で復活を果たしたジャンプキャラ繋がり。さらに、初登場時は主人公と敵対関係だったが、最終的に味方についたと言う点も同じ。